鶴と藤の部屋(非募集)

ああ…今までは羽を伸ばす、なんて事が出来る状況でも無かったしな。
（　その後を追うように同じく部屋の中へ入ると胡座をかいて、取りやすい位置の真ん中に手に持ったままのつまみを置き。酒の入ったグラス受け取ると共に礼を述べ、飲む前に隣の彼が口にした言葉が耳に届き以前の事を思い出せば今と比べ全然違うなと感じて　）

ああ、主が居る頃はそんな事などできなかったからな
（　まだ主であった審神者がこの本丸にいた頃は、いつ折られるかさえも分からない状況であったためゆっくりとした時間など作れるはずもなく。しかしそれも今では過去の話、今日位はそんなことも忘れるくらいに飲んでもいいのではと思いながらグラスを傾け酒を飲み　）

まっ、それより今日は思う存分ぱーっと飲もうぜ。
（　過去の話など酒の席で語らう事でも無い上、折角の美味いものも台無しになる為に出来れば控えたい様で話を逸らし、たまには多少ハメを外しても罰は当たりはしないだろう。気分を発散させる意味も含め上記を告げ、自身もグラスを傾けごくごくと酒飲めば「──久々に飲む酒は美味いな」とふう、息を吐き　）

本当にそうだな、酒もつまみも美味い。最高だ。
（　互いに久々に飲む酒は美味く感じるのかグラスが空になればすぐに次の酒を注ぎ、いつの間にか贈り物でもらっていた酒瓶も全て空になりつまみも無くなっており。酒のせいか頬が赤くなっているどころか真っ赤になっているだろう、しかし酒には強い方らしく｢まだ欲しいが…少し飲みすぎたかもしれんな｣と苦笑浮かべ　）

長谷部～…酒はまだかぁ？
（　最初の一口が美味くたまにつまみをつつく割合で酒を飲み続け、互いのグラスに注ぎ合いながらその一時を楽しんでいて。久々の酒もあってか気が付くと酒瓶とつまみが無くなり、此方も少し酒を飲みすぎたのか酔いが回って頬を真っ赤にしては飽き足らずそう告げ　）

…お前は飲みすぎだ、鶴丸。それに酒は既にもう無い。
（　いつもの様な表情は無く、酔いが回り頬を染めながらもまだ酒を強請る姿を見ては苦笑を浮かべながら酒は切れたのだと説明して。これは明日二日酔いになるのではないだろうかと心配しつつ｢今のお前はまさに鶴らしいじゃないか｣と笑いを零しながらそう告げて　）

…ちぇ、なら仕方無いか。
（　酒を飲んで酔えばいい感じに気分もよく更にもっと酒を欲していたものの、飲みすぎの注意と共にいつの間にか二人で飲みきった後の空の酒瓶に目を遣り。まだ飲みたい気分ではあったが無いならと不満げな表情になるも、自身の姿を見ての発言に「ははっ、名の通りに鶴らしいか。…そう言うきみは酔っていないが、酒には強い方なんだなぁ」と楽な体勢を取りつつじーっと見、　）

ん？ああ…だがこれでも酔ってきてるほうだ。酒の回りが遅くてな
（　毎度飲みすぎるのはそのせいもあるらしく、火照った頬を冷ますかのように手を当ててほっと息を吐き。｢そのせいでいつも飲みすぎる｣と苦笑して　）

今日位はまあ、気にする事も無いさ。飲める時に飲まないとな。
（　飲みすぎた影響で真っ赤な頬の熱は引くこともなく、酒に強いが故の理由を聞くと此処に居る者は誰も咎めるなどしないので上記の言葉を発するが酒の回りが早かったため瞼が重く眠くなってきて　）

鶴丸、寝るなら部屋に戻った方が良いんじゃないか？
（　確かにこんな日は滅多にないため、そんな日はハメを外すのも悪くないだろうと思い。そうしていると目の前で眠たそうにうつらうつらとしだした鶴丸の姿を見ては別にここで寝てもらっても構わないが部屋も隣のためすぐに戻れるためそう言って　）

んー…そうだな。部屋に戻らせてもらう。
（　一度眠気を催せばこのままだと今にも倒れ込む様に寝てしまいそうで、うとうとと舟を漕いでいれば部屋に戻るよう促す言葉が耳に届き。目を擦りつつここにいては気付かぬ間に寝て迷惑を掛けると思い、返事を返せば緩慢な動作で立ち上がると眠さもあり覚束無い足取りで部屋から出ようとし　）

見ていてヒヤヒヤする、俺もついて行くぞ。
（　立ち上がったもののその足取りは覚束無いものでなんとも危なっかしく見ていて肝が冷えるもので。自身も酔いが回ってきているもののまだ歩けるために介抱くらいならば出来ると腰に手を回し身体を支えてやると部屋を出て隣の部屋へと移り　）

…すまん長谷部、助かった。
（　自身のふらついた姿を見兼ね、彼の介抱のお陰で自室に移動することが出来れば酔っ払った状態ではひとり何事もなく戻ることさえも儘ならず。同じく酔いが回っているにも関わらず隣まで送ってくれた事に対して感謝の言葉を告げ　）

はは、気にするな。隣同士だろう？
（　部屋へと運べば一度床に座らせ、そのままついでに布団なども敷いて。これであとは着替えて眠るだけだろうと思えば礼を述べる姿を見て礼には及ばないと上記を述べて。自身もそろそろ寝なければと立ち上がると｢さて…そろそろ寝るか。おやすみ、鶴丸｣と告げ部屋を出て　）

ああ、おやすみ。
（　部屋に運んでもらった挙げ句、布団までも敷いてくれる様子を座りながら見ていて。何から何まで自身の世話をした後に部屋を出て行く後ろ姿を見送りつつ就寝前の挨拶交わし、再び立ち上がると寝間着用の着流しに着替え床に就き　）

（　部屋へと戻れば酒瓶などを片付け、寝着へと着替えると布団も敷いて。ちょうど良く酒も回りいつもなら寝付けないはずがすぐに意識を手放して眠りへとつき　）

……昨日は飲みすぎた、気持ち悪い…。
（　翌日の朝を迎え目が覚めるも昨日の酒がまだ残った状態＿所謂二日酔いになり、ズキズキと頭が痛む上に吐き気の所為で気分が悪く。久々の酒だからと調子に乗って飲みすぎたのが仇となり自業自得なので何も言えず、後悔しつつ眉を寄せ手で頭を抑えながら起き上がり。取り敢えず先に水を飲みに行こうと寝衣のまま部屋を出て　）

（　酒のせいもありぐっすりと久々に眠れたと目を覚ませばまだ早朝で。いつも早起きの為もあるのか二度寝などせずにそのまま着替えると顔を洗うためにも部屋を出て。やはり酒に強いのか二日酔いなどもせず良かったと思いつつ昨日飲み過ぎていた鶴丸のことが気になり。顔を洗い終え、部屋へ戻る途中鶴丸に出くわしては｢おはよう鶴丸…顔色が悪いぞ｣と眉を寄せ心配そうにして　

…二日酔いで気分が悪いんだ、助けてくれ長谷部。
（　ズキズキと痛む頭に顔が歪めば全身を包む身体の怠さもあり、厨までの廊下を歩く足取りは重いもので。その途中で前方からやって来る長谷部の姿を視界に収め、挨拶交わす余裕すらなく自身の顔色の悪さを指摘されると眉下げ辛そうにして助けを求める眼差し向け　）

っ…やはり飲み過ぎか。とりあえず部屋に戻ろう、あとで俺が水は持ってきてやる。
（　今にも倒れてしまいそうな身体を支えてやるとこれは厨にこのまま行くよりも一度部屋に戻った方が賢明だろうと判断しては鶴丸の部屋へと向かって歩き出し。部屋に着けば敷かれたままの布団に座らせ自身は一度部屋を出て水を取りに向かい　）