涙は花を伝いし雫となって【非募集】

涙は花を伝いし雫となって【非募集】

悲しき鬼  2017-09-03 18:02:37 
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花の咲き乱れる静かな小道

青い瞳の美しい青年 、喪われた記憶の香り

鬼に憑かれ悲しみに沈んだ村の伝説



どうか君だけは、泣かないで──…


【非募集】



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  • No.121 by 碧  2017-09-18 21:03:49 


(自由の効かない体が鬱陶しいが、それはおそらく無意識の碧の抵抗で。昨日よりも確実にゆっくりとした動作で屋敷の廊下を進んで行くも飢えた身体が欲するみずみずしい心がこの屋敷の中にあるのは確かで。1つずつ襖を開ける音とともに獣のそれにも似た浅い呼吸が響く。月明かりの下でも紅く、恐ろしいほどに美しく鮮やかなその瞳はただ心を提供する人間だけを探しておりやがて相手のいる部屋へと。)

  • No.122 by 鈴  2017-09-19 14:34:29 

……っ、どうしよう、

(段々と襖を開ける音が近づいてくる。恐らく次に開けられるのはこの部屋の襖だ、と察すれば一番襖から遠い暗がりになっている隅へと身を潜めて。ここで見つかっちゃったらきっと碧の想いが無駄になっちゃう、とは分かっているもののどうしても心拍数の早い心臓が静かな呼吸を許してくれることはなく、すぅ、はぁ、と深い呼吸を繰り返してしまい。静かな部屋には鈴の呼吸と風が襖を揺らす音のみが響いており、あとは月明かりと闇のカーテンが部屋の中を包むのみで。)

  • No.123 by 碧  2017-09-19 15:16:44 


…人間がまだこの屋敷に居るとは、見上げたものだな。

(ガタリ、という音と共に開けられた襖、背後から月の光を浴びて部屋の中を見つめる紅い瞳。そこに立ち止まったまま紡いだ声は彼のものとは思えないほどに冷たく無機質なもので。「飢えた鬼の恐ろしさを知らないのか、気楽な人間が」と相手がまだ此処に居ることを嘲笑うかのように言いながら一歩ずつ相手へと向かって行き。怯える相手の首元を掴み組み敷くようにして床へと引き倒すと何処までも紅い双瞳が相手を射抜き、耳元で囁くように告げられた言葉と共に愉しげな笑みを浮かべると昨夜と同じ、相手の首元で光が灯り)

…人間如きが、鬼を消せると思うなよ。先に消えるのはあいつの方だ。


  • No.124 by 鈴  2017-09-19 15:52:13 


っ、きゃ……
(床へと組み敷かれては背中を畳にぶつけた衝撃で思わず悲鳴をあげてしまい。こちらを刺すように冷たく見つめる椿色の双眸と1度だけ目線を絡めたものの、まるで自分の過去も心も全てを見られているようで鈴は思わず顔を逸らし。姿は額の角や瞳の色以外は先程まで自分と話していた碧そのもののはずなのに、纏う雰囲気の禍々しさにただただ不安と恐怖を覚え。「やめ、て!」と昨晩と同じように光り出した目の前の鬼の手を見れば思わず相手の胸をぐい、と押して。)

  • No.125 by 碧  2017-09-19 23:41:51 


(男と女以前に鬼と人間の力の差は歴然で、相手に胸を押されても怯む事はなく。そのまま冷たく紅い瞳が相手を映したまま相手の胸元で灯った明かり。同時に昨日と同じ、相手が経験したことのないような深い悲しみや心を抉るような絶望、漏れる声や涙を抑えることの出来ないような感情が相手の心に吹き荒れて。しかし相手を映す瞳に同情や憐れみの色さえも浮かぶ事はなく、ただ渇きを癒す為だけに相手の心を喰らっているようで)

  • No.126 by 鈴  2017-09-20 07:14:44 



ぁ、……嫌ッ……

(ぶわ、と鈴の心に台風のように吹き荒れたのは負の感情。悲しみ、寂しさ、絶望、そして恐怖。言葉では表現出来ないほどの負の感情にあっという間に心を蝕まれては鈴の瞳には涙が浮かび。「や、だ……」と小さな声で呟いた言葉は一筋の涙と共に床へとぽたりと落ちて。その涙が皮切りに、昨日よりも強い悲しみの波に鈴の瞳からはポロポロと透明の涙を何度も零れて。)

  • No.127 by 碧  2017-09-20 09:56:07 


…そう、それで良い。人間は大人しく鬼に心を捧げれば良い。
(久々に満足に喰らったみずみずしい心に笑みを浮かべつつそう言うと再び光を強めて。鬼にとっては人間が泣き叫ぶ姿さえも力を満たす要因になるようで、しかし鬼が少し満たされたことにより抗い続けていた碧の意識が浮かび上がり始め悦楽に染まった表情が僅かばかり歪んで。光がぶれるも相手の心にはまだ悲しみが襲って)

  • No.128 by 鈴  2017-09-20 11:47:48 


碧、……っ!!

(目の前の鬼の表情が少しばかり歪んだのを、鈴は見逃すことなく気付いて。確かに言い知れないほどの悲しみに包まれてはいるが、この鬼に抗わねばという心の灯は消えることなくしっかりと揺らめいていて。相手の服をぎゅ、と掴んでは今にも消えてしまいそうな、昼間聞いたら笑ってしまいそうなほどか細い声ではあるが彼の名前をしっかりと呼んでは涙に濡れた瞳でじっと朱色の双眸を見つめ。)

  • No.129 by 碧  2017-09-20 14:22:51 


…っ、その名前を、呼ぶな…!
(紅い瞳が相手を鋭く睨み付けるも意識が揺らいでいるようで瞳の色が移り変わり、痛みに表情歪めつつ。相手の胸元に灯した光が強さを増しては弱まり、不安定に相手の心を掻き乱して。やがてその白い手がこめかみを抑えるようにして顔を覆うと小さく息を吐いて光と共に悲しみが掻き消え)

  • No.130 by 鈴  2017-09-20 16:50:46 


ぁ、ッ……っく、…

(ぱちり、と黒瑪瑙を見開いては秋の空のようにコロコロと不安定な己の感情を掻き回されて苦しげに息を吐いて。瞳からは涙が止まらずに、白魚のような手はカタカタと小さく震えて呼吸も上手くすることが出来ず。ふっ、とその感情の波が収まれば必死で呼吸を整えようと何度も咳き込みながらなんとか息を整え。「…碧…?」と恐る恐る小さな声で彼の名前を呼んでは流れる涙もそのままに少し怯えたような表情で彼を見上げて。)

  • No.131 by 碧  2017-09-20 17:54:01 


…ごめ、ん…ごめん、鈴…
(意識が戻った時に青い瞳に映ったのは床に倒れたまま泣く相手の姿、また自分が相手を苦しめたのだと思うのと同時に自分の身体がだいぶ楽になっている事も感じていて、相手の心を喰らってしまったのだと再確認することになり。はらりと流れた髪が青い瞳を隠し、相手の頰を伝う涙をそっと指で拭うもその手さえかすかに震えて相手に謝罪することしか出来ずにいて。)

  • No.132 by 鈴  2017-09-20 18:26:07 



……大丈、夫。平、気だよ。
(自分の涙を拭う震えた手にそっと自分の手を重ねれば、弱々しくへらりと微笑んで見せて。大丈夫、平気、そう口では言っているもののやはり呼吸は浅く、その瞳には疲労の色が浮かんでいて。「大丈夫、大丈夫、」と相手の背中に手をゆっくりと伸ばせばそのままぽん、ぽん、と弱い力でその背を叩いて。良かった、戻ってくれた、と心の隅で彼が戻ってきたことに安堵をしてはいつの間にか引いた涙もぽっかりと空いたような心も何だか満ちていくような感覚を覚えて。)

  • No.133 by 碧  2017-09-21 11:53:25 


(自分が意識を保つことが出来ずに相手を傷付けてしまうのなら、夜になる前に自分で自分を縛り付けてしまう以外に方法はないと考えつつも酷く疲れたようで背中を叩く相手の手のリズムを感じながらいつの間にか意識を失うように微睡んで行き。朝になればこの悪夢も終わる、再び謝罪を述べようとした言葉は声にはならず眠りに落ちて)

  • No.134 by 鈴  2017-09-21 21:41:53 

…ゆっくり休んでね。

(そう告げた言葉は、彼に届いただろうか。まるで気絶するかのように眠りに落ちてしまった彼の髪を優しくひと撫でしたあと、鈴はそろりそろりと忍び足で部屋から出て行き。蝋燭の灯をこっそりと頂戴し、鈴が真っ直ぐに向かった先は昼間入った書斎。少しでも鬼のことを理解せねばとできる限り鬼の本を掻き集めては、朧気な蝋燭の灯の下でそれをただひたすら読み込むことに没頭して。もうすぐ太陽の光が顔を出す、という頃には鈴の意識もうつろうつろとしてきて、せめて蝋燭の灯を消さなきゃ、と息を吹きかけて蝋燭の灯を消した瞬間、その灯が消えたと同時に鈴の意識もぱたりと途絶え、そのままその場に倒れ込むように眠ってしまい。)

  • No.135 by 碧  2017-09-21 22:39:55 


(木漏れ日の眩しさにゆっくりと目を開くと少しの間朝が来たのだと思いながらぼんやりと瞬きをして。身体を起こせば辺りを見回し相手の姿がない事に気付き部屋を出て。庭や他の部屋を探しながら書斎の襖を開けると散乱したままの本の中で崩れるように眠り込む相手の姿を見つけて驚いたように目を丸くして。蝋燭が随分と短くなっていることに、夜通し此処に居たのだろうかと。やがて相手を起こさないようにそっと抱き上げると部屋まで戻り布団へと寝かせ、その髪を撫ぜると悲しそうに「ごめん、鈴、」と小さな囁きを零して襖を閉めて部屋を後にし)

  • No.136 by 鈴  2017-09-21 22:52:12 


……ん、…あれ?
(ぱちり、と目を開くとそこは昨夜自分が居た書斎ではなく、とある部屋の布団の中で。きっと碧が運んでくれたのだろう、と理解はしたもののその本人の姿が見えず寝ぼけ眼のまま鈴はあたりをキョロキョロと見渡して。段々と頭が冴えてくるのに比例して、彼がいないことへの不安が増していき「碧、……?」と今にも泣きそうな声で彼の名前を呼び。布団からそろそろと起き上がってはそっと自分がいた部屋の襖を開けては不安そうに眉を下げたまま彼の姿を探して。)

  • No.137 by 碧  2017-09-21 23:22:18 


(相手を守りたい、考えれば考えるほどに自分と共に居るだけでそれは叶えられない気がしてしまい襖に背を凭れさせたまま縁側に座っていて。このままでは相手を壊してしまう、浮かぶのは昨晩意識を取り戻した時に目の当たりにした相手の泣き顔ばかりで、苦しそうに顔を覆って。初日試みたように相手の記憶を奪うべきかもしれない、それで彼女が辛い思いをするなら町の記憶さえも奪ってしまえば良い。僅かに冷えた青い瞳が再び庭に向けられるも、少し離れたところで聞こえた相手の声に瞳が少し優しさを取り戻し)

  • No.138 by 鈴  2017-09-22 15:31:36 


……碧!
(寝起きのせいなのか髪がぼさぼさとしているのも気にせず、今にも泣きそうな表情で彼を探していたが鈴だったが、襖に背をもたれながら縁側に座る彼を視界に捉えた途端その表情はまるで迷子の子供が母親を見つけた時のように輝き彼の名前を呼んで。良かった、と心底ほっとしたように息を吐けば彼にゆっくり歩み寄り「おはよう」と昨日の朝と変わらない挨拶を交わしてへらりと微笑んで。)

  • No.139 by 碧  2017-09-22 17:09:50 


…おはよう、
(相手の笑顔を見るとそう答えて僅かに微笑み。しかし長く目を合わせておくことが出来ずに庭へと視線を滑らせて。もしも相手の記憶を奪うことが最善だとしても、どうすれば相手の記憶を消し去ることができるのかわからず失敗も許されない。それを思うとどうするべきなのかも分からずにその瞳が相手を映すことはなく、どこか遠いところを一人で見つめているような瞳でその横顔に木の陰が揺れて)

  • No.140 by 鈴  2017-09-22 20:11:39 


……どうか、した?
(なかなか自分と目を合わせてくれない彼にふと不安になったのか、彼の横顔を見つめながら眉を下げて問いかけて。何かしてしまっただろうか、とあまり学のない脳をフル回転させて必死で考えるもどうしても理由は見つからずに鈴の眉はさらに不安そうに下がるばかりで。と、ふと思いついたのは先ほど自分が寝ていた布団。自分が寝落ちしたのは書斎のはずだが、何故か目覚めた時にはあ布団で寝ていた。つまり移動したのは彼。……もしかして、体重が重かった?そう考えれば考えるほどそんな気がしてきて鈴の顔色はサーっと血の気が引いて。)

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