闇夜の陽向 *

闇夜の陽向 *

着ぐるみパンダさん  2022-02-12 16:39:37 
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お相手様決定済み 〆




_昔昔…ではなく、これは、満月の輝く静かな晩に起きた、つい最近のお話。
ある山奥には、魔法や未知なる力に溢れる、素晴らしい世界がありました。欲に塗れ、魔法や未知の力を信じなくなった人間は、はるか昔から、その素晴らしい世界に気付くことも、足を踏み入れることもなくなり…人間の世界と彼らの世界は全く無縁のものとなりました。
しかし、そんな中、山奥に捨てられた盲目のとある少女は、その清い心から、偶然、異空間へと足を踏み入れてしまったのです。
__これは、本当の幸せを知らない少女と人外さんの優しくて切ない、愛の物語…。




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  • No.7 by 着ぐるみパンダさん  2022-02-13 15:52:00 


異空間のイメージとしては、一見、普通の森や村と変わりはありません。しかし、所々に人間界にはない不思議な植物が生息していたり、一歩洞窟を覗けば妖精がいたり、あちらこちらにファンタジー要素が散りばめられた感じです( 伝わりにくくてすみません←)、あとは、建物が全て木造だったり、人間界に比べると少し時代が古めかしい感じでしょうか。
ご存知でしたら伝わるかと思うのですが、私の中のイメージでは、某魔法使いと人間の嫁の漫画の世界観です((
もし、ご存知でなければスルーしちゃってください←

いえいえ!私も何かと暴走しちゃう所がありますので、暴走気味にいきましょう()
世界観については、ある程度共通認識をもちつつ、其方様が取り入れたい要素等があれば、そちらもどんどんロルの中に組み込んでいって頂いて大丈夫です*


  • No.8 by 匿名さん  2022-02-13 18:38:46 

あぁ…雰囲気分かります!時代背景の件、把握しました。

提示してくださった作品は、残念ながら心当たりが無かったので気になって少し調べて見たのですが「魔法使いの嫁」という作品でしょうか?違ったらすみません…!

本当ですか…。同じ暴走仲間みたいで安心致しました←え
了解しました。折角なのでお言葉に甘えてさせて貰います…!

主様の最初に提示されていたシチュエーションの出会いが満月の夜ということで月を要とする世界観が思い浮かびました。魔力や魔法は月の満ち欠けが関係していて、アイリスさんが迷い込んだ原因の1つとして魔力が不安定になる満月の日に結界が揺らいでしまい異世界に繋がりやすくなってしまった。

…とかでしょうか。完全に妄想を語ってしまいました。出会いや世界観は大切なので気になることがありましたら、お気軽に言ってください!

  • No.9 by 着ぐるみパンダさん  2022-02-13 19:52:32 


伝わってよかったですっ!←
あ、そうです!その作品ですー!
私も序盤の方しか見てはいないのですが…少し前にドハマリしていた人外と少女の作品です*

なるほど!素敵ですね。
私も、少し月に関連付けるのも良いかなぁと漠然と思いながらシチュエーションを記載していたので、とても良いと思います。
結界の緩みとアイリスの純情が重なり、偶然の誘いによって迷い込んだ…という感じですね。
月の満ち欠けにちなんだシナリオなんかも展開していくと楽しそうです!

  • No.10 by 名無しさん  2022-02-13 22:33:34 

合ってましたか!ちょっと調べるうちに興味が湧いたのでアニメの方観てみようかなと思ってます。素敵な作品を教えてくれてありがとうございます!
ちなみにこちらの狼のキャラクターは「贄姫と獣の王」という漫画からインスパイアを受けまくっております…。主様も好きではないかと思い、作品名を出させてもらいました。

主様の思い描くシチュエーションに合っていたことで安心しました。世界観を大きく左右するので迷いましたが良かったです!

それは面白そうですね!例えば時の流れや場面が変わるのを月の満ち欠けの名前(満月、三日月、新月など)で表すとかですかね…?

  • No.11 by 着ぐるみパンダさん  2022-02-13 22:50:56 

ぜひぜひ見てみてくださいっ!
私も久しぶりに見てみようかと思います←

わーー!私も見てますっ!
なるほど、あちらからのインスパイアでしたか!素敵ですね*
一気にまたイメージがしやすくなりました。

良いですね。月の表現…かっこよくて也の雰囲気にもよく合っているように感じます!そちらもぜひ取り入れながらやって行きましょう!也の最中にも、色々なシナリオや設定の提案等ありましたら気兼ねなくご相談くださいっ。

一先ず、初回はアイリスが森の奥に迷い込む所(満月)から始めようと思っておりますが、その他気になる所等ございますか??

  • No.12 by 名無しさん  2022-02-13 23:40:54 

ほんとですか…!イメージが伝わりやすくなって良かったです!!

分かりました。こちらも何かありましたら言ってください。
特に問題ありませんので進めてもらって大丈夫です!

  • No.13 by アイリス  2022-02-14 00:01:47 


( __今日は、満月。

珍しく穏やかそうな声色で、母がそう言っていた。冷たい夜風に晒され燻りながらも、その満月を、自分は見ることが出来ない。
今居るのはきっと、森の奥。
遥か昔から、魔物が出るやら神隠しに合うだとか、そんな不思議な噂の耐えない森へ母に連れられてやってきたが、それも暫く前の事。何も見えない暗闇の中で、草木が揺れる音と自らが枝葉を踏む音のみが脳裏に響く。
いつも持っている白杖も、母に言われるがまま家を出る時に置いてきてしまった。あれはきっと、自分が戻って来れないようにする為だ。)

……、…。

( 木の幹を伝うようにして、ゆっくりゆっくりと森の奥へと進んでいけば、ふと、辺りの空気や気配が変わったように感じ、俯いていた視線を上げる。
母に捨てられた悲しみは重く伸し掛るが、泣き言を言うのは好きではない。とにかく今は、この不思議な気配の正体を突き止めんと、尚もその歩みを進めていくのだった。)



( / 改めましてよろしくお願い致します!
レスペやロルの長さには結構なバラつきがございますが、ご了承頂けると嬉しいです。 )

  • No.14 by 狼  2022-02-14 11:28:05 

あぁ……月が眩しい。

(そう呟き、低く唸る声が如何にも魔物らしく嫌気がさす。月の満ち欠けでしか時間の感覚を掴めない憐われな己に辟易する。

__ かさり…、ざくざく………ずっ…

普段は聞き慣れない音が聞こえて来る。否、久方振りにと言った方が正しい。嗅覚、聴覚でそれを認知する。孤独に過ごしている獣にとっては一際早く感じ取れていた。

人間が紛れ込んでいる_。

気配が近付くが、獣は動かない。下手に動いた方が気付かれ易いだろうし、また気付かれたとしても己の醜さゆえ恐ろしくて近付かれないであろう。
この森を抜ければ魔女の里に着き、暫くはそこで面倒を見て貰えるだろう。

そう考えているうちに、人間の姿を確認すると獣は目を細くした。人間界とこの世界の見た目は異なる。変化に驚き、足を進みが鈍くなるのは普通だがこの様に木を幹を伝い、前を向き、真剣に歩く姿を見たのはこの少女が初めてだった。
よく観察すると、少女は目が見えてないようだ。だから引きづるような足音だったのかと納得する。
姿が見えないのであれば隠れる必要が無いと、彼女の進行方向にあった石を静かに取り、この場を去ろうと少女に背中を向けた。)


(/こちらこそよろしくお願いします!初期ログ長くなりがちで申し訳ないです。こちらもばらつきあるのでお気になさらず。多忙時期など2日以上レスが空きそうでしたら出来るだけ連絡致しますね!)

  • No.15 by アイリス  2022-02-14 18:58:41 


( 歩みを進めるが、その行方は自分さえも分からない。おまけに、先程とは明らかに空気感が異なる…。自分は、どれほど奥までやって来てしまったのだろうか。
ひたすらに、掌で感じる乾いた木感触と辺りの気配に集中する。その刹那。)


__誰か、いるの?

( ぴたりと、歩みを進めていた足を止め、小さく呟く。
僅かに感じた視線と、自分とは異なる足音。僅かな気配と音だが、これまで好奇の目に晒されてきた事も相まって、見えない自分でも、それ等は健常者よりもより敏感に“ 見える ”のだ。
そして、その気配は次に、進行方向からより濃く感じ取ることが出来た。風の靡く音に、小石を拾ってくれたその親切心までは知る事が出来なかったが、代わりに感じた…これは、僅かな獣の匂い。
しかし、視覚が頼りにならない以上、勘違いであろうと気の所為だろうと、声を出さなければ助かる術はない。)

…あの、私、何も見えないの。
だから、どうか手を貸して頂けないでしょうか。

( 視点の合わないその瞳で前方を見詰めれば、頼りであった木の幹から手を離し、数歩、其方へと近付いた。その言葉には悲しみも、恐怖も、ハンデを羞恥に思う様子さえ感じられはしなかった。ただ純粋に助けを求めているように聞こえる。 )



( / 了解いたしました!!
そして…始まったばかりで大変申し訳ないのですが…今日から2週間ほど、返信が遅くなるかと思います!一日に1度は返せるかと思いますが、数日間返せない場合も予想されますのでご了承頂けると幸いです; )

  • No.16 by 狼  2022-02-14 23:59:17 

( __誰か、いるの? 、 手を貸して頂けないでしょうか。

そう背を向けた獣に問い掛ける声。思わず足が止まる。

_やってしまった。そう、彼は思った。この少女は目が見えない代わりに普通の人間より他の感覚が敏感だった。もちろん狼とは程遠いだろうが環境が変わっている今、少女は敏感になって要るのだろう。目が見えていないからと油断してしまっていた。しかし…)

俺が獣だということはもう匂いで分かっているだろう。

(相手にそう告げて振り向くと、先程よりも距離が近付いており、木の幹から手を離していた。少女の目は見えているのではないかと思うほどの真っ直ぐとしていて、思わず少女から目を逸らし下を向き手を見つめると、獣毛から鋭い爪が覗かせる)

それ以上、近付くな。
残念ながら困っている人間を助けるような奴ではない。他を当たってくれ。

(相手を脅すように低い声で告げる。

_手を貸す?貸したところで怖がられるに決まっている。こんな醜い獣に触れられたくないに決まっているだろう。)

もう少し進めば魔女の里に着く。助けを求めるならそこでしろ

( それに……


あの少女に傷ついて欲しくない )



(/ 把握致しました!私もそのくらいの頻度になる方が多いと思いますので大丈夫です。あくまでも私生活が優先で…!無理のない程度で長く続けていきましょう!)

  • No.17 by アイリス  2022-02-15 18:52:57 

( 前方から聞こえてくる声に、ピクリと身体を跳ねさせる。
_居た。誰か居てくれた。そう安堵と喜びの感情が一瞬浮き上がってきたものの、獣、という言葉にそれ等はまた沈み込み、首を傾げた。
確かに、獣のような匂いを感じ取ったような気がしたが、未知の世界へと迷い込んでいる事にすら気づけない自分にとって、その「獣」とは何を指しているのかが分からなかった。
当然、言葉を返してくれた彼のことは、人間として認識しているし、僅かな匂いだけでは、その脳裏に形作られた彼の姿を払拭することは出来なかった。
しかし、もっとよく近付こうと更に数歩進めば、それこそ獣のように、低く唸り言葉を続ける相手に、思わず足を止めた。)

…魔女の、里?
そんな里があるなんて知らなかったわ。

まさか、本物の魔女が__、ッ!

( 相手の言葉を聞いていれば、まるで、自分が異世界にでもやってきたかのように思え、微かに驚きの表情を見せた。
まさか、とは思いつつも、ファンタジーや御伽の話は大好きだったために少し期待の色も混じっているのだろうか。

すると、再び2人の間を強風が過ぎ去り、木から払い落とされた枝が、此方の顔を掠めて飛んでいく。
突然の痛みに小さく声を漏らすと、反射的に動いた体が斜面の方へと傾く。 )


( / ありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです! )

  • No.18 by 狼  2022-02-16 00:17:36 

(魔女の里と聞いて驚く少女。無理も無いだろう。しかしここはそういうところだ。

そんなことを思っていると先程まで穏やかな風だったのが不意に一瞬強い風が吹く。風に煽られた木々の葉や枝が落ち、そのうちの1本の枝が少女の頬を掠め、反射的に身体を捻ると、斜面の方に身体が傾くのが見えた。)


何やってんだ…!

(焦るようにそう呟くと、咄嗟に身体が動き、身体全体で少女を包み込むようにして斜面とは反対側に引き寄せる)



(/いえいえ!とりあえず背後はこれで一体黙りますね!何かあったらぬるっと出てきますので声掛けて下されば!笑 こちらも質問や相談したいことがあったらそれも出てくると思いますのでお気になさらず!)

  • No.19 by アイリス  2022-02-16 00:45:43 


……ごめんなさい、ありがとう。

( ふらりと足元がふらついたその時、柔らかく暖かな毛並みが身体を包んでくれるのを感じる。近くで聞こえた相手の声に、小さく謝ると同時に、僅かな動揺があるのか瞳が泳ぐ。
続けて、助けてくれたことに礼を言えば、引き寄せてくれたその身体に優しく触れ、彼の存在を確かめるかのようにそっと撫でた。)

貴方、狼さんなの?
とても綺麗な毛並みをしているのね。

( 先程の「獣」という発言と、今 すぐ傍で聞こえてきた声からするに、彼が人間でないことは確かなようで、しかし、怖がるよりも先に好奇心旺盛に上記を述べた。

枝が頬を掠めた際に小さく傷が出来たようだったが、それもお構い無しに、大きな相手の体に抱きつくようにしてその温もりを感じているようだった。

先程まで脳裏に思い浮かべていた相手の姿が、みるみるうちにその形を変えてゆく。 )

  • No.20 by 狼  2022-02-16 02:24:40 


(助けようとして咄嗟に動いた身体に少女はお礼をいい、そっと獣毛を撫で、抱きつかれ狼狽える。少女の温もりと優しく話し掛ける声に懐かしいようなくすぐったいような感覚に包まれる。)

……離せ。狼がどんなに恐ろしいか話ぐらい聞いたことがあるだろう。

(おとぎ話や童話など物語で恐ろしく残酷なのは狼だ。しかし、それはあながち間違いでは無い。狼は危険なのだ。そこに矛盾なんて何も無い。怖がり、恐ろしいくらいが丁度いいのだ。

抱きつく少女の頬を見つめて、脅すように言うが何処か寂しげな声にも聞こえる。)

  • No.21 by アイリス  2022-02-16 19:25:34 


あら、狼さん、私に怖がって欲しいの?

確かに、物語の中では悪者だけれど…貴方は今、私を助けてくれたもの。私にとって、親切にしてくれたのは貴方だけよ。

( 脅すような、寂しいような、そんな声色で話す相手に、離せ の声には従わず、尚も毛ざわりを楽しむように優しく撫でながら上記を述べた。
彼の言う通り、幼い頃、まだこの目に世界が映っていた頃、母に貰った絵本でおとぎ話を読んだ事があった。狼は女の子とおばあさんをぺろりと食べてしまうと、最後には狩人に倒され、幸せになるのは女の子とおばあさん。

それでも、今の自分にとって、助けてくれた彼は恐ろしい存在なんかじゃなかった。仮に、この後、絵本の中の女の子のように食べられて仕舞おうとも、どのみち、自分には帰る家がないのは分かっていた。
それにしても、と相手を撫でる手を止め、もう一度顔を上げて辺りを見渡す素振りを行えば、その手は相手の背に置かれたまま、狼と話しているという状況に不思議そうに首を傾げた。)

……夢、じゃないのよね、
私、実はとっくに死んでいるのかしら。

  • No.22 by 狼  2022-02-17 01:05:49 


(此方の脅しは通じず、今なお少女に背中を撫でられている狼。物心ついた時から孤独に過ごして来た狼に対して少女の言葉に対して耳を疑う。

少女の手を離さなければならない。
そう強く思うのに、この手を離してしまうのは惜しいという相反した初めての感情に困惑していると、しばらく背中で動いていた温もりがふと止まり、自分の生死を問い始めた。
これ以上の脅しは通じ無いと判断し、そのままの状態でぶっきらぼうに話し始める)

……夢だと思いたきゃそう思えばいい。
この世界は満月の日に結界が揺らぐんだ。月に1度。帰るのなら今日か次の満月まで待つことになる。
なぜここに迷い込んだか、知らないが戻るなら早い方がいい。

それに満月の日は……

(話の途中で目眩がして、顔を歪ませる)

くそ…こんな時に……、、
早く離れろ…。早く、戻れ……。

(急に呼吸が荒くなり、少女にもたれ掛かりそうになるも弱々しくも元々立っていた木々がある方向に押し戻し、よろめきながらその場から離れようとするも3歩も行かぬうちに崩れように倒れる。)

  • No.23 by アイリス  2022-02-18 18:34:58 


( ぶっきらぼうにも返してくれるその言葉に耳を傾けながら、適度に相槌を打ちつつ、すぅ、と深呼吸をした。そして、母も言っていた 満月 の音に見えるはずもない空を見上げて見せる。
彼の言うことが現実ならば、月に一度のこの日に、自分は未知の世界へと偶然ながら足を踏み入れてしまったらしい。
しかし、戻るなら早い方が良いと助言してくれる相手の言葉も、何故か心には響かなかった。それはきっと、掌から伝わってくる彼の体温が優しいほどに暖かいから。)

……狼さん?
ど、どうしたの!?しっかりして!

( 迷い込んだ経緯を話すべきか口篭り、一間してから口を開いた刹那_。
触れていた相手の身体が苦しそうに上下するのを感じると、よろめくようにして離れていく。戸惑っていれば、少し離れたところから何かが重々しく倒れるよう音が聞こえ、悲鳴に近いような驚きの声を上げながらも、慌てて相手の位置を弄りだす。
縋るようにして倒れたその体に寄り添えば、苦しそうな相手の額を撫でた。 )

  • No.24 by 狼  2022-02-19 19:44:36 


(見えないながらも心配し手探りで近付きた少女の温かい手がそっと額に置かれる

その額は先程まで触れられていた体温より明らかに高い。そして肩で大きく息をしていた。)

っ、、はぁはぁ。帰れ……。

触るな…俺みたいな中途半端なやつどうせ他人も仲間も家族も……
うっ…はぁ、はぁ…、裏切るじゃないか……!

(少女に宛てたつもりの言葉の後半は魘されるように叫ぶ。
これ以上の優しさや温もりも拒否するかのように、少女が早く帰るように。

霞んだ視界で少女を見ると深い海の色をした目が大きく見開かれているのが見え、その目に思わず吸い込まれるかのように手を伸ばし、先程出来た傷のある頬に手を伸ばし、ぐっと引き寄せる)

美味そうな血だな…はぁはぁ……。お前を今、この場で食べたら少しは魔力も安定するかもな?

(そう脅すが微かに手は震え、鋭い爪を立てることはしなかった。この少女の近くに居てはいけない。その一心で脅した。それに人間を喰う気になんて1度もなったことはないがそうでもしないとこの純粋な目は騙せないと思った。)

  • No.25 by アイリス  2022-02-19 20:54:06 


( 明らかに高くなった体温も、魘されるように上げる声も、自分にはどうすることも出来なくて、それが情けなくて、心配そうに毛皮を撫でていた手に力が入る。
しかし、次の瞬間には大きな腕で引き寄せられ、耳元から低い声が脳裏に響く。心配しているはずなのに、情けなくて握ったはずの手には汗が滲み、本能が逃げ出したいと言っているのが分かる。
それでも、頬に添えられたその手に、静かに己の手を重ねた。)

…私は、助けを呼ぶことも、手当をすることも、何も出来ないの。それどころか、誰かの力を借りないと行くべき道さえ分からないわ。

だから、いいのよ。
もし、本当に私を食べて、狼さんが元気になるのなら。
それでやっと、私も誰かの役に立てるんだもの。

( 自らを裏切り者のように扱う相手に、そんなことは無いと伝えたかった。それどころか、自分の方が周りの期待を裏切り、病に犯され、使い物にはならなかった。
そんな自分に最初で最後に優しくしてくれた相手だから、本能が邪魔をして僅かに震える手も声もお構い無しに、優しく、笑ってみせた。
どのみちこの森の何処かで果てるのであれば、親切をお返しした方が、少しは自分の気持ちも晴れやかなのだ。 )

  • No.26 by 狼  2022-02-20 03:09:17 

(自分の手に重ねられた温もりに静かに問う)

お前は怖くないのか?……俺のことも、命も。

(先程より呼吸が穏やかになり、身体を起こそうとした時に少女の服からちらりと露出している肌にある傷が目に入る。)

人と違うことで傷付いたりしないのか…?

(少女はもしかして元の世界に帰りたくないのではないか…という予想は何となくすぐ予想出来た。急に迷い込んで異世界だと言ったときもさほど大きく取り乱す様子はなく、肝が据わりすぎているとは感じていた。先程の脅しだってそうだ。あんなことを言ったら普通は恐ろしいだろう。自ずと元の世界で何かあったのではないか…という仮説が経つのは容易だった)

  • No.27 by アイリス  2022-02-20 10:04:53 


…怖くないわ。
もっと、怖くて寂しいものを知っているもの。

生きているのに、ここに居るのに、腫れ物のように無視されて、一人ぼっちでいる方が随分と苦しいわ。

( 身体を起こそうと動く相手に、尚も手を添えながらも、幾分呼吸が落ち着いたようで安心し、静かに問いかける言葉に耳を澄ませる。
一間、呼吸を吸えば、はっきりと怖くないと伝え、ぽつりぽつりと言葉を続けた。
人は、忘れられることが本当の死だと言うが、その通りだと思う。まして何も見えない自分にとって、1人で居ることは無の世界しかないのだ。)

勿論、傷付いたけど、今は何ともないの。
見えない分、“感じる ” けれど、それも全部気づかない振りをすればいいのよ。

( もう1つの問いについても、答えはすんなりと出てきた。突然視力が奪われていく恐怖と、周囲の視線は幼心には随分と応えるものがあった。
しかし、傷付いて嘆いたところで、この瞳に光が戻ることは無いし、優しくされることも無い。また、それを期待しているわけでもないので、気にしたら負けだといつからか諦めることが得意になっていた。その代わり、笑顔を絶やさなければいつかはいい事があると信じていたのだ。
これもまた笑顔で上記を述べ終われば、心配を掛けてしまっただろうか、と再度相手の背を優しく撫で 「 私は強い子だから平気なのよ 」と肩を竦めて微笑んだ。)

  • No.28 by 狼  2022-02-20 19:43:39 


お前は強いな……。

(少女の笑顔は痛みや闇をよく知っている者の笑顔でなんとも言えない気持ちになる。生憎孤独に生きてきた狼にとって少女の慰めの言葉など対して思い付かなかったのだ。)

もうだいぶ良い。お前のおかげでいつもより早く楽になった。
……もう、何も出来ないとか言うものではない。
少し離れるが戻ってくるからここで待ってろ。

(それから少し間を置き、自由に動ける程度の体力が戻って来たことを実感すると、自分の背中に回っていた手をゆっくり退け、のそのそと立ち上がり足音が聞こえなくなるほどの離れた場所へと行く)

  • No.29 by アイリス  2022-02-20 20:10:09 


楽になったのなら良かったわ。
フフ、私でも、役に立てることはあったのね。

………分かった。ここにいる。

( 相手の言葉に、もう一度にこりと微笑むと、楽になったという言葉に安堵する。また、続けられる言葉に、自分の無力さが少し晴れたような気がして嬉しそうに頷く。

しかし、触れていた手を退けられ、立ち上がる相手の気配を感じれば、待っていろと言う言葉に少し視線を泳がせた。この手が行き場を失うのは、なんだか少し寂しい。だが、それを口に出すことはなく、足音が聞こえなくなるまで其方を見つめていれば、暫くして辺りは静寂に包まれる。
立ち上がることも無く、体勢を変えて膝を抱えれば、肌を掠めゆく冷風に肩を震わせる。
優しい彼を疑いたくはないが、待たされるのはあまり好きではない。だって、このまま戻ってこなくても、自分は追いかけることも、探すことも出来ないからだ。幼少期には、よくからかわれ、置き去りにされた。
それでも、とにかく今は、相手を信じてその場で待ち続けた。 )

  • No.30 by 狼  2022-02-20 22:22:40 

(おおよそ4~5分程度経った頃、少女のもとに戻ると、寒さからか肩を震わせていた。)

すまない。思ったより時間が掛かってしまった。
ここは冷えるから何か羽織ものがあった方がいいだろう。

(そう言いながらカシミアで出来ているような肌触りの良いストールを羽織らせ、彼女の手の平に温かい石を乗せ自分の手で包み込み握らせる。その状態で言葉を続ける。)

先程も言ったが元の世界に戻るなら今のうちだ。俺もお前に助けられたんだ。だからお前がしたいことに出来るだけ協力したいと思っている。お前は……君はどうしたい?

  • No.31 by アイリス  2022-02-20 22:52:59 


…取りに行ってくれたの?とても素敵な肌触りだわ。
それに、石かしら…とても暖かいのね。ありがとう。

( 暫くして、足音が聞こえてくれば、顔を上げて音のする方へ瞳を向ける。そして、聞こえてきたのが彼の声と知ると、謝る相手へ首を振って、笑顔で上記を述べた。
今まで触ったことが無いほど上質なストールと、掌に感じる温もりに、先程まであった不安も溶けていくような気がした。

そして、協力したいと続けられる相手の言葉に、一度口を閉じて考えると、偶然にも、相手の瞳を見つめる様な形で視線を向ければ、ゆっくりと立ち上がった。)

…狼さん。私を攫っていって。
戻っても、もう、私には帰る場所がないの。

  • No.32 by 狼  2022-02-21 01:03:15 


そうか、分かった。
ふっ…狼が攫うなんて如何にもそれっぽくていいかもな。

(少女の迷いの無い言葉は真っ直ぐと向けられた目で分かった。そして少女の潔さに降参したように初めて声のトーンが和らぐ。)

とりあえず今夜はもう遅い。ちょっと離れたところに小屋がある。少し歩くが着いてこれるか?

(自分も立ち上がり、少女の身体を労わるように心配する。)

  • No.33 by アイリス  2022-02-21 01:23:39 


貴方に触れていれば方向が分かるし、問題なく歩けるから平気よ。

…あ、そうだわ。私、アイリスって言うの。
伝えるのが遅くなってごめんなさい。

( 初めて聞く声色に、相手が笑っているのを感じ取れて、此方もなんだか頬が緩む。「 確かにそうね 」と同意するかのようにフフッと微笑めば、自分のことを気にかけてくれる発言に、大丈夫だと言わんばかりに頷いた。
白杖も持たない状態だと、自分では周りの状況や方向を把握するのが難しいため、極めて歩くのが遅くなってしまうが、相手へ触れていれば自ずと進むべき道が分かるため、円滑に歩みを進めることが出来る。

そして、名乗っていないことを思い返せば、相手のいる方へしっかりと体を向けて、会釈混じりに自分の名を告げては笑いかけた。 )

  • No.34 by 狼  2022-02-21 11:10:55 


アイリスか…いい名前だな。
俺は特に名前という物に縁が無いんだ。アイリスの好きなように呼んでくれ。

(しっかりとお辞儀をした少女…アイリスを見て、素直に思ったことを口にする。そして本来なら相手の名前を知るタイミングで自分も名乗るのが常識だが、生憎孤独に生きてきた狼には名前などに縁が無かった為、呼びやすいように呼んで欲しいと伝える。)

……あと、俺はどうすればいい。
その、あまりこういう経験が無くてな。…女性をエスコートするような…。

(名前のことを言い終えると少しぎこち無い様子で触れていたら大丈夫という"触れていたら"の部分について質問する。目が見えないからというよりも1人の人間としてアイリスをどう接すれば良いのか分からないでいた。)

  • No.35 by アイリス  2022-02-21 18:43:28 


フフッ、私もエスコートされるのは初めてよ。
そうね…手でも、背中でも…私が触れてていいのなら、差し出してくれると嬉しいわ。
あとは、道を示すように、1歩前を歩いてリードしてくれたらいいの。

( 好きなように呼んでくれ、と言われれば、そうね…と腕を組んで考えるような仕草をする。そうしながら考えていれば、今度はぎこちなさそうに問い掛けてくる相手に、優しく笑みが零れ、上記を返した。
此方を丁寧にも、女性とした扱ってくれるのがなんだか恥ずかしながらも嬉しくて、エスコートとはどういったものなのか自分でも分からないが、とりあえず自分の中にある其れを伝えては、相手の方へと片手を差し出した。
そして、あ、と小さく声を漏らせば、嬉しそうに笑いかけた続ける。)

…私を、導いてくれる強い光…。
貴方を、“レイ”って呼ぶのはどうかしら?

( どうやら、相手をなんと呼ぶか思いついたようで、明るい声音でそう言うと、問い掛けるようにして首を傾げる。
目の見えない自分に道を示してくれる、闇の中の力強い光。そんなイメージが頭の中に浮かび、それが彼にはぴったりだと感じたのだ。)

  • No.36 by レイ(狼)  2022-02-21 20:27:15 


レイ……。俺にそんな名前が付くなんて思って無かったな…。
俺は君が思い描く程、立派では無い……が、アイリスが付けてくれた名を大切にしたい。

(差し出された手と言葉にそうか…と納得したように頷くと、アイリスの手に触れるように腕を近付けようとした時に、小さく声が聞こえ、動きを止めてアイリスの顔を見るとぱっと花が咲いたような明るさで名前の提示をしてきた。今まで通り"狼さん"や又はそれに近い呼び方で…と想像していた為、まさか自分に名前らしい名前が提案されたことに驚き、果たして自分にその名前を背負う資格があるのかと不安になる。しかし、アイリスの屈託の無い笑顔を見ると不思議と心が温かくなる。)

これで大丈夫か?
…俺はずっと1人で過ごしてきたんだ。自分から孤独になった。だからお前のことを傷付けたりするかもしれない。でもそれでも良いのなら、お前が元の世界に戻りたくなるその時まで一緒にいよう。

(アイリスの手を右手でそっと掴み、左腕に掴ませて、エスコートとして合っているのかを尋ねる。
そして、孤独な狼として生きてきた自分でもアイリスの笑顔を守りたい。という一心で言葉を続ける。)

  • No.37 by アイリス  2022-02-21 21:30:29 


あら、これ以上ないぐらいぴったりだと思うわ。

( 立派ではない、と謙遜するような相手に上記を述べては、続けられる言葉に頷いて肩を竦めて笑いかけた。
実際に視覚的に相手の姿を捉えることは叶わないが、それでも、この短時間だけでさえ相手の優しさにたくさん触れることが出来た。その優しさは、自分にとって光と比喩するに相応しいものだと思う。

そして、優しく右手に触れられれば、誘導させられるがままに相手の左腕を掴み「 ありがとう 」と尋ね口調に頷いては微笑んだ。 )

…傷付くぐらい平気よ。
それに強い子だって言ったでしょう?

一緒にいてくれるって、そうやって言ってくれるだけでとても嬉しいもの。私達、おひとり仲間ね。

( 相手を頼り歩みを進めながら、ゆっくりと返答の言葉を並べる。
最初、此方を遠ざけようとしていた様子を思い返してみれば、きっと、彼も多くのことに傷付いてきたのだろう。
人を遠ざけようとした事はないが、孤独でいるその気持ちは痛いほどわかるからこそ、自分も彼に出来ることを探してみようと思うのだった。 )

  • No.38 by レイ(狼)  2022-02-22 22:43:21 


ふっ…おひとり仲間か…。
それもいいかもな。

(彼女を気遣いながら普段よりゆっくりと歩みを進めながら満月を見上げる。)

満月の日は嫌な日だとばっかり思ってたがそうでも無いな…。

(独り言のように呟くと、ひんやりと澄んだ風が過ぎ去っていく)

  • No.39 by アイリス  2022-02-22 23:07:20 


……満月。

( 独り言のような言葉を聞けば、此方も釣られて上記を呟き、上を見上げた。視線の先に、その満月は映っているのだろうか。
過ぎ去る寒風にストールをかけ直せば、暫く頭上を見上げた後にもう一度前方へ向き直り、そして、隣でゆっくりと歩幅を合わせてくれる彼の方へ向き直った。 )

…ねぇ、レイ。
さっき、倒れてしまう前に、何か言いかけていたわよね。
苦しくなってしまったのも、満月と関係があるの?

( 思い返せば、彼がこの世界の事を話してくれた時、何か言いかけていたことが気になった。また、その後に苦しげに倒れてしまった事も、もしかしたらこの満月と関係があるのかもしないと思考し、首を傾げながらも問いかける。)

  • No.40 by アイリス  2022-02-24 18:56:03 


( 埋まってきていたので あげておきます ! )

  • No.41 by レイ(狼)  2022-02-24 22:55:53 

(/すみません。リアル多忙で中々お返事することが出来ませんでした。次のお返事が土曜になると思います。申し訳無いです…。)

  • No.42 by レイ(狼)  2022-02-27 08:52:06 


…そうだな。この世界はさっき少し話した通り月が色んな所に影響するんだ。魔法や魔力とかそういうものがこの世界ではありふれている。これも……さっき渡したこの石も持続魔法で熱した石を適温で保つようになってる。

(アイリスの問いに対して考えるような間を取り答え、渡した石に指そうとしてアイリスの目のことを考え言葉にする。)

俺は満月の日魔力が弱まると…
瞳の色が変わるんだ。そしてその副作用か何か分からないが熱に浮かされる。普通の狼ならこんな症状出ないんだ。それで独りで過ごすことが多く……。
あぁ…喋り過ぎた気がするな。もうすぐ小屋に着く。

(_なんでお前、目が青いんだよ!!
あら、やだこの子……穢れてるわ!
近付くなニンゲン! 近付くな狼!

やめてよ、やめてよ。僕は皆んなと一緒にいたいだけなんだ。なんで人間なんか…なんで狼なのか…。こんな穢れてる眼無くなった方がマシだ!!

話を続けようとして慌てて止めると、この話はつまらないと言うかのように話を制する。この間アイリスの顔…目を見て話すことは出来なかった。

アイリスに隠し事をしたくない。そう思えば思うほど、魔力が弱まる1番の原因についてどうしても言えなかった。心優しい人間のアイリスなら受け止めてくれるだろうと思うほど、自分の嫌悪している所がアイリスと同じでだからこそ…言いたくなかった。)



(/勝手な事情により返信がかなり空いてしまい申し訳ないです。仕事の関係でこちらまで手が回らなくなっている状態でした…。もう、落ち着きましたので普段通りのペースで返信できるかと思います。まだお待ちでしたらお相手してくれると嬉しいです。)

  • No.43 by アイリス  2022-02-27 16:15:29 


…そう、本当に不思議なところなのね。
私がそんな所にいるなんて、今でもまだ夢なのかと思ってしまうわ。

( 相手の説明を静かに聞きながら、貰った石を掌でコロりと転がしてみる。
ほんの数時間前までは家の中でいつもの様に縮こまっていただけなのに、今では魔法や魔力に満ちた世界にいるなんて、発言の通り、まだ夢見心地だ。
そして、続けられる言葉にもう一度空を見上げれば、だんだんと悲しげになるその声色に、声のする方へと視線を移した。
やはり、予想した通り、満月は彼へ多大な影響を与えるらしく、また、ある言葉が気になり、それを誤魔化すように話を遮った彼へ穏やかに口を開く。)

貴方の瞳を、ちゃんと見てみたいわ。
絶対、素敵なんだもの。どんな色をしていたって、優しい人の瞳は綺麗なはずだわ。

…貴方は、きっと、普通の狼ではないのよね。
でもね、普通じゃないって事は、特別って事なのよ。レイ。
私を見つけてくれた貴方は特別。大丈夫よ。
だからね、ちゃんと、私の顔を見て。

( 満月の夜に、変化する瞳。“ 普通の狼 ”と周りを比喩した彼は、きっと、自分と同じように周りと違う事で傷ついた事があるのだろうか。詳細は分からないが、それでも、自分にとっては特別だと知って欲しかった。
勿論、その特別に自分は入ってなんかいないが、相手を元気づけるように明るく言っては笑顔を向ける。
相手の姿なんて見えては居ないけれど、声が通っていく方向でなんとなく、相手がどこを向いているかは分かる。)



( こちらこそ、返信が遅れてしまい申し訳ありません!
わざわざご連絡いただいてありがとうございます!!
全然お仕事を優先していただいて構いませんので、お互いに無理なく進めていきましょう!

私も今日でやっと落ち着きましたので、お返事のペースが少し早くできるかと思います! )

  • No.44 by レイ(狼)  2022-02-27 17:04:20 


そう言ってくれるのはお前が初めてだ。
…俺はまだ隠してることがある。でもいつかお前に話したい。その時は聞いてくれるか?

(ふっと緊張が解けたように表情が緩まると、今度は真顔になって歩みを止めると、顔を見て話す)


(/お気遣い感謝です…!)

  • No.45 by アイリス  2022-02-27 17:48:04 


 …フフッ、勿論よ。いつでも聞くわ。

( ふと、相手の歩みが止まり、それに合わせて此方も足元を揃えれば、今度はこちらへ真っ直ぐに伸びてくる言葉に、優しく微笑んで上記を返した。
そして、相手の頬へ手を伸ばせば優しく撫でる。自分も、まだまだ彼に話していないことは沢山ある。お互いのことは、未だ、知り合ったばかりに過ぎないのだから。これからゆっくりと受け入れていければいい。)

そうだわ、魔女の里があるって言っていたけれど
レイは、そこには住んでいないの?

( 再度歩き出した相手について行きながら、尚も吹きつける風に髪の毛を靡かせながら問い掛けた。)



(/ いえいえー!
また何かあれば、いつでもご連絡ください!)

  • No.46 by レイ(狼)  2022-02-28 20:14:40 


あぁ、ありがとうな。
あと少しで着くから行こう。

(そう言いながら、自分の頬を優しく撫でてくれた手を取り腕に持っていき掴ませてまた歩を進める)

あぁ…魔女の里か。あそこは魔女しか住んでないんだ。
でも魔法道具が売ってたり商売の場所にもなってるから足を運ぶことも多い。渡した石やストールもそこから調達したものだ。
……もしかして興味あるか?

(再び歩き始めているとふと魔女の里について聞いてきたため答える。魔法などが当たり前にあるこの世界では魔女はかなり大事な役目を担っており、魔女の里というものはそこまで珍しいものでは無いが、アイリスにとっては未知で興味深いことなのではないかと思い尋ねる。)

  • No.47 by アイリス  2022-03-01 20:30:56 


そうね、少し興味があるわ。
人間の私が行っても大丈夫なのか気になるけれど…。

色々な物が売ってあるのなら、杖の様なものもあるかしら。
普段は、杖を使って歩いていたから。

( 相手に尋ねられると、彼の腕をしっかりと握って歩きながら頷いた。
魔女というのは、自分の中で絵本や御伽噺に現れる存在であったため、そんな魔女が集まって物を売り買いしていると思うと、真っ暗なキャンパスの中で自分の想像上の魔女達が賑わいを見せはじめる。
そして、少し考えてから、杖もあるだろうかと続ければ、いつも使っていた白杖を思い出しながら、杖を持って辺りを探るようにしながら歩く仕草をする。
そのような杖があれば、自分も彼に迷惑をかけずに歩くことができると考えたのだ。 )

  • No.48 by レイ(狼)  2022-03-01 23:16:54 


杖…?あぁ、どうだろうな。まぁお人好しなやつばかりだから頼めば作ってくれる気もするがな。魔女の里には色んな種族が訪れるんだ。お前なら寧ろ歓迎してくれるんじゃないか?魔女も人型だからそこまで構えなくてもいいしな。

(何故杖を? と疑問に思っていると杖を持ち辺りを探るようなジェスチャーをしていてようやく理解する。杖自体はありふれた物だがアイリスにとって持ちやすい形状ではないと思い、少し濁す。が、魔女にとって魔法で新たな物を生み出すことは喜びであり、割りと有り得ないような注文をしても形を生み出すためアイリスのお目当ての物は直ぐに用意出来るであろうと考えた。

魔女といえども人数も多く、基本的には世話好きだったり、自分のことも理解があるのか邪険に扱われることは滅多に無い話だった。アイリスの純粋な目と愛嬌があれば魔女たちも受け入れてくれるだろう。)

  • No.49 by アイリス  2022-03-04 11:38:02 


あら、それなら良かったわ。

本当に、ここには私の知らない色んな種族がいるのね…..。

( 相手の話を頷きながら聞けば、安心したように笑いかける。
話を聞く限り、魔女も優しそうな人ばかりのようだし、歓迎してくれるのでは、との言葉に嬉しくなってなんだか落ち着かない。これまで、歓迎された事なんてないし、寧ろ蔑ろにされてばかりだった為か、歯痒い気分だ。

それにしても、相手からの話を聞く限り、この世界にはまだまだ自分の知らない未知の種族もたくさんいるようで、そんな人達と仲良くなれたりするよだろうかと、少しの不安と楽しみが大きくなる。姿が見れないことが余計に悔やまれるが、声の降る方向から相手の背丈を想像するのも楽しいものだ。)

  • No.50 by レイ (狼)  2022-03-05 20:07:44 



あぁ、ここには沢山の者がいる…。
良い奴も、悪い奴もいる。
…だから誰振り構わず近付くなよ。

(一先ず安心したように綻ぶ顔を見て明日にでも連れて行ってやろうと思いながらも、やはり会う者全部が魔女のような穏やかな性格ではなく、危険な者も多い生きていく上では注意も必要だと少し警戒させる声を出すと、暫くして今までに無かった感情が生まれていることに自分で驚きつつも少し不器用そうに言葉繋ぐ)

  • No.51 by アイリス  2022-03-07 20:27:04 


…うん。気を付けるわ。
ありがとう、レイ。

( 少し気を緩めていると、背筋が伸びるような言葉にハッとなって頷いた。そして、きっと此方のことを想って言葉を掛けてくれた相手に、目を細めて微笑みながら改めて礼を述べる。

自分に、こうして寄り添わせながら歩ませてくれた人も、色々な話をしてくれたのも、全てが初めてで、優しい世界に思わず警戒心が緩みそうだったが、彼のおかげできちんと現実を見据えることが出来る。
自分は、異世界に迷い込み保護されているようなもの故、立場は弁えなければいけない。そして、彼と満月、その他の力についても知りたいと思うのだ。)

  • No.52 by レイ (狼)  2022-03-16 20:48:45 


( / すみません…!仕事の関係で暫くこちらに来れなさそうです…という書き込みをしたと思っていたのですが送れてませんでした…。連絡も無しに時間が空いてしまいすみません…。
今日からまた時間が取れそうなので今から急いでロル書きますね!)

  • No.53 by レイ (狼)  2022-03-16 21:43:06 


あぁ…。別に礼なんかいらないが気を付けるに越したことはない無いからな

( はっとしたように背筋を伸ばしたかと思うと笑顔でお礼を言われるとなんだかむず痒くなり、思わず空いているほうの手で頭を掻きながらぶっきらぼうに返す。


そうして暫く話を続け歩き続けるうちにこじんまりとした木造の小屋の前に着く。)

着いたぞ。ただの小屋だが風避けくらいにはなるだろう

  • No.54 by アイリス  2022-03-17 20:51:33 


( ぶっきらぼうに返す相手に「 そうね 」となんだか嬉しそうに笑いかけると、そのまま相手の手に寄り添いながら小屋までの道のりを進んでいく。
誰かと何気ない話をしながらこうして歩くことが、堪らなく楽しくて、終始穏やかそうに微笑みながら、いつの間にか小屋に辿り着いていた。)

……、あら、私には十分素敵な小屋だわ。
木って、やっぱり暖かいのね。

( 相手の言葉を聞いて、目の前に小屋があることを想定すれば、ふと、相手の手から離れて小屋の壁に手をつく。
香りからして木造であることを知ったが、手を触れると尚更、その温もりをじんわりと感じることが出来た。)



( / 大丈夫ですよ!!此方もなかなかこれなかったので、返信が遅れてしまいました;お待たせしてしまい申し訳ありません…。
私も、今日から落ち着いてきたので、ゆっくりではありますがまた再開できると思います!!)

  • No.55 by レイ (狼)  2022-03-18 10:25:23 


( / 小屋の壁に触れる様子をみて真似るように隣に来て、目を閉じて壁に手をつくと、確かに木の温もりを感じた )

お前はこうやって見てるんだな
きっとこの小屋もお前に触れてもらって嬉しいだろうな

( / 盲目のアイリスにとって匂いや触覚は情報を得る上で大きな手掛かりだろう。自分にとってはただの身体を休める為の部屋の壁だがこうして一つ一つ触れて味わう彼女を様子を見守ると、不思議と温かい気持ちになる )

  • No.56 by アイリス  2022-03-18 12:00:07 


 フフッ、案外、分かるものでしょう?

( 隣から相手の気配を感じ、その声を聞けば、其方を見上げて微笑みながら言葉を返した。
聴覚や嗅覚、感触から得られるものは、有視者が思っているよりも鮮明で的確だ。慣れるまでに時間は掛かったものの、今ではこれらの情報だけで十分に生活できる。)

…レイは、ここに住んでいるの?

( 室内に着き、此方にたどり着くまでに張り巡らせていた感覚が幾らか解れたのか、小さく息を吐いて気を緩めれば、壁に背をついて腰を下ろした。
そして、そのまま相手に尋ねるように首を傾げる。 )

  • No.57 by レイ (狼)  2022-03-20 01:45:20 


あぁ。
……そこは寒いだろう?暖炉の近くに椅子があるんだが…、ちょっと持ち上げるぞ?

( 部屋に入ると思ったよりもひんやりとしていて、暖炉に火を灯しながら、疑問に答える。

火が大きくなったのを確認してアイリスの様子を伺うと壁の方で座っていた。暖炉の近くに来させようと声を掛けるが、途中に机などの障害物があり、この空間に慣れてないであろうアイリスが動くは危険では無いか?と思考する。
それならばと、自分が椅子まで連れていこうと思い、事前にアイリスにその旨を伝えるが了承の返事の返らないうちに、軽々とアイリスのことを抱きあげた。 )

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