夜が明けるその前に　（〆.）

あぁ、分かった･･･。

(まさか痣や内出血ができているとは思わなかった。自分の背中は今カラフルなことになっているだろうと思いつつ、相手の忠告に痛みが走ることを覚悟する。背中を撫でる手つきが優しいことは分かるがそれでもズキン、と走る痛みに息を詰めて体を固くしてしまう。軟膏が塗り終わりテープで止められたことが分かるとふっと体の力を抜き、詰めていた呼吸を元に戻す。)

すまない、助かった･･･ありがとう。
だが、クラウスのベッドだろう？床かソファーを貸してくれれば少し寝て帰るから･･･。

(シャツを戻し、背中を向けていた体勢から元に戻すと相手へ治療をしてくれたことへのお礼を告げる。シャツの袖も元に戻すと、ベッドを使って休めという言葉にさすがに･･･と首を振って、仮眠をしたら帰宅するからと言い)

僕は暫く任務に出ていないから、ソファで大丈夫。…無理をしないように目を光らせておくって前にも言っただろう、テオはしっかり身体を休めた方が良い。

（遠慮がちに首を振る相手に、以前相手に伝えた言葉を告げて笑みを浮かべて。自分は怪我も負っていなければ任務で疲弊している訳でもない、休む分にはソファでもしっかり休めると言いながら相手には無理をさせる訳には行かないと。外は徐々に明るくなりつつある時間帯、いつもであれば相手と店や帰り道で別れる時の挨拶だったが、おやすみ、と声を掛けると灯りを落として自分もシャワーを浴びてこようと浴室へ向かい。）

シャワーを浴びてくるから、先に寝ていて構わないよ。おやすみ、テオ。

･･･おやすみ、クラウス。

(拒否権を感じさせない言葉にう･･･となる。確かに前に自分のことを監視しておくような言葉を言われたこともあり、この怪我は自分のせいでもあるし･･･と言い返すことが出来なかった。その間に相手はシャワーを浴びてくると、いつも互いの間で交わされた別れの挨拶を言い電気を消して姿を消した。薄暗くなる相手の部屋で自分もおやすみ、と伝えた。カーテンの隙間からは徐々に陽の光が入ってきて朝の活動が始める時間だと分かるとちらりと外を覗き見る。笑顔で準備をする街の人たちを見てから負った傷を庇いながらベッドに潜り込み、横を向きぼんやりと相手の部屋を眺めていれば時計の秒針が時を刻む音が子守唄のように聞こえてきて次第に瞼が重くなる。そしていつの間にか寝息を立てて眠っていて)

（半強制的に引き留めてしまっただろうかと思いつつも、怪我も軽いものでは無かったため休ませるのが一番だと考えて。シャワーを浴びて薄手のシャツとズボンに袖を通すと髪をタオルで拭いながら部屋に戻り。外は明るく鳥の鳴き声も聞こえる、少しずつ人々の騒めきも聞こえ初めていた。相手はすでに眠っている様子、ベッドの脇まで静かに歩み寄ると目をふせて寝息を立てる相手の髪をそっと撫でた。彼の友人であるのと同時に、彼がその命を賭けるほど憎悪を向ける仇でもあると言うことだけでも抱えきれない物があるのに、それに加えて自分が彼に対して抱いている感情が恋心である事にも気付いていた。身動きが出来なくなるような苦しさがあって、思わず眠っている彼に小さく懺悔の言葉を囁いた。そんな言葉で許されるとも思わなかったが、言葉にしないと言いようのない感情に押し潰されそうだった。そのまま静かに手を離すとソファに身体を横たえ、毛布を引き上げて眠りに落ちて。）

──…ごめん、テオ………ごめん、

(眠って数時間が経ってからふっ、と意識が浮上した。数回瞬きをして体を起こすと自分の部屋ではない光景にここはどこだ･･･、と考えてしまう。寝起きのぼやっとした頭で部屋の中を見渡すとソファーで相手が寝ている姿が見え、やっと自分が部屋にお邪魔していることを思い出した。相手はソファーですやすやと眠っているようで起こさないようカーテンの隙間から窓の外を覗き見ると、街は人が多くなっており、日の傾きから昼過ぎ頃･･･だろうか。眠る前より人の声が賑やかになっていた。だいぶ長く眠っていたようで頭はスッキリとし、体の疲労感も取れていた。傷の痛みも落ち着き、軽く動かす分には問題ないだろうと考えると喉が乾きを訴えてきて、水をもらおうとベッドから立ち上がる。なるべく足音を立てずに歩いて水道へ向かうとコップを借りて水を飲み、ふぅ･･･と一息つくとシンクに背を向け寄っかかるとぼーっと相手の部屋を眺めて)

（目を覚ましたのは、相手が起き出してから少し後の事。日中の日の出ている時間帯は得意ではない上に低血圧の気があるため目覚めもいつも良いものでは無い。まだ眠っていたくて毛布を引き上げようとしたものの、ふと部屋の中に人の気配を感じて、昨晩相手を泊めた事を思い出した。横になったまま視線を彷徨わせると相手の姿が目に入る。身体は幾らか楽になった様子で少し安堵して、相手と視線が重なるとまだ少し眠気を孕んだ声で相手に声をかけて。）

──…おはよう。

（身体を起こして欠伸を噛み殺すとソファに座り直して。相手は食事を摂るだろうが、生憎この家には食べるものは何も置いていない。その事をまず詫びつつ、この後の事を考える。相手は今日も任務が入っているのだろうか、拠点に行くと言われても自分は着いて行く事は出来ないし、怪しまれないようにしなければと妙な緊張感を抱いてしまい。）

…ごめん、今食べる物が何も置いていなくて。

･･･おはよう、クラウス。
寝起きはそんな腹減らない体質だから、なくても大丈夫だ。

(ゴソッと相手が起きる音がして意識を取り戻す。寝起きの眠気を孕んだ声で言われた挨拶に自分も返答すると手に持ち続けていたコップをシンクに置く。朝の挨拶は初めてだ。いつも夜の挨拶か帰りの挨拶しかやってこなかったので、朝の挨拶がとても新鮮に感じる。喉の乾きは癒され気分も落ち着くと、家の中に食べるものがないも無いことに詫びを入れられたので、自分は寝起きにあまり食べないことを伝え安心させる。消して相手に気を使わせてしまうからと言ったのではなく、本当に寝起きは食べるのが億劫だった。)

悪い、水飲むのにコップ借りた･･･。クラウスこそ何か食べなくて平気か？

(むしろ水を飲むためにコップを借りたことを詫びつつ、何も無いなら相手も食べられないだろうと考えて問いかける。腹が減っているならば止めてくれたお礼にでも自分が何か買ってこようかと考えており、首を傾げて)

それなら良かった。いや、僕も朝は食べないから大丈夫だよ。…コーヒーだけ淹れようか。

（朝は食べないというしての言葉に安堵しつつ、自分も食事を買ってきてもらう必要はないと伝えて。ソファから立ち上がりつつキッチンへと向かうと、コップを使ったことも勿論問題ないと頷きつつポットを火にかけて。何ももてなしが出来なかったため、相手が家を出る前にコーヒー1杯でも振舞おうと、生憎インスタントしかなかったがカップを２つ用意して。相手はこの後どうするのだろうかと思えば、今日の予定を尋ねて。）

…今日任務は？


（お世話になっております！毎日とても楽しいやり取りをありがとうございます。比較的テンポ良く展開も進んでいるので、徐々に雲行きが怪しくなってクラウスが怪しまれる方向に行きそうな気がしているのですが、この後挟みたい事件、イベント等々ありますでしょうか？
テオが敵討ちを果たしてクラウスを殺さない限りは正体がバレるのがゴールではないので、ハンター姿の男が吸血していた、という話をそろそろ持ち出しても問題はないのですが、ご希望があれば伺いたいです！）

ん･･･じゃあ頼む。任務は機関に行って確認してみないと･･･でもこの怪我だと休みかな･･･。

(コーヒーくらいならば･･･と頷きポットでお湯を沸かす姿を眺める。任務に関しても昨日追加で言われることは無かったし、報告がてらまた言われるのだろう、と予測する。が昨日の戦闘の酷さは機関の職員には知られているだろうし、任務を受けに行っても今日明日は休みだろうとも想像する。コーヒーを飲み終わったら確認しに行こうと考えて)


(こちらこそお世話になっています！俺得な事件を盛り込んでばかりで主様が呆れていたり疲れていたりしていないか心配でしたが楽しんでいただけていたのなら良かったです。私も毎日が楽しみで楽しみで仕方ないです！
そうですね･･･やってみたいなと思うのは"人間主催、吸血鬼のための人間オークション"みたいなものでしょうか･･･。吸血鬼の中には人の生活に紛れている個体もいるということで、一部の吸血鬼の道楽、のような･･･また、吸血鬼と人間が裏で手を組んでいるようなことがあっても良いのかな、と思いました。見た目が良い人間を攫ってオークションしている噂を特務機関が掴み、テオやほか数名が潜入。そこで人間の醜い欲望を目の辺りにしつつ、クラウスの姿を見てなぜここにいるのか、と考えてしまう。なんてことがあっても良いかなと思いました。
でも、この事件は取り入れずにいても良いし、取り入れてクラウスが吸血鬼であるかもしれないという考えの切っ掛けになったり、やっぱりクラウスは吸血鬼なのかと考えを確信に持っていく要素にしても良いのかなと思います。主様のご意見を聞いてみたいです。)

その方が良い、あまり激しく動いて悪化させても良くないからね。内出血したところは、痛みが出るようだったら冷やした方が良いよ。

（相手の言葉に頷きつつ、マグカップにお湯を注いでスプーンで掻き混ぜるとそう言いながらコーヒーを相手の元へと運んで手渡し。休んで少し良くなったとはいえ、あまり激しく動けばまた悪化させてしまう恐れもある。少しの間は安静にして身体を休めるべきだと言いながら相手の隣に腰を下ろして、湯気の出る水面を軽く冷ましつつコーヒーに口をつけて。昨晩打ちつけた背中も、痛みが出るようなら冷やして対処するのが良いと言いながら相手と視線を合わせて。）



（そう言って頂けて何よりです！いつも楽しいやり取りをありがとうございます。オークション、面白そうですね！比較的力のある吸血鬼に上質な人間を献上することで利益を得ている人間が一定数いるということですね…！或いは死を望む人間が自らオークションに志願するケースがあっても面白いかもしれません。ハンターに擬態しているクラウスだけでなく、人間に紛れ込んで権力ある立場にいる吸血鬼がいるというのも良い気がします。
テオ達が潜入した時に、顔があまり割れないようにいつもと違う雰囲気の服装で来ていたものの…というような感じでいかがでしょうか。この場所に任務でもないのに居たことが、不信感のきっかけになるイメージです。
あとはハンターに銃撃を受けて、心臓は外れたもののクラウスが怪我を負ってしまうというのも良いかと思っていました。路地裏で動けずにいた所をテオに見つけてもらい、別のハンターの撃った弾を受けてしまったという事でなんとか怪しまれずに済むといような！取り入れる場合は、怪しまれていない状況ということでオークションの前の方が良さそうですね。長々とすみません…！）

ありがとう･･･なんか随分と知識あるな。内出血すること多かったのか？

(マグカップを受け取るとふー、と息を吹きかけ表面を冷ますと口をつけて飲み込む。口の中にコーヒーの味が広がり、清々しい気分をより助長させてくれた。話を聞きながら相手の内出血に対する処置方法の知識に驚きつつ、相手は内出血することに慣れていたのか？と考えて聞いてみる。軟膏を塗って安静にしておけば大丈夫だろう、という考えしか無かったため相手の知識量の多さに尊敬し)


(そうなんです！質のいい人間の血を飲みたい吸血鬼と金儲けしたい人間。需要と供給がかち合うので有りそうだな！と思って取り入れてみました。死を望む人間がオークションに出るのもいいですね！その時に賭けられたお金はその人が望む第三者に渡されるとか･･･があったら嬉しいです。誰かのために死を選ぶ、お金が欲しいから死ななければならない、その葛藤も面白いですね。
確かに上の立場の人間は実は吸血鬼･･･面白い展開になりそうです！それが特務機関にとっても関わりがあったら、なんて考えて見るとワクワクします。是非お願いします！
イメージもそんな感じですね･･･潜入する時のメンバーにクラウスは入っていないのに何故？と疑問を持ち吸血鬼と会話するところを見たりしたら余計不信感を持ちやすそうです。
おー！その展開も良いですね！テオも怪我を負ってクラウス宅に入ったので、クラウスが怪我をした時にはテオ宅に連れ帰る方が良いでしょうか？流れ弾に当たってしまうことはあると思うのでテオもあまり怪しまないと思います。そちらも取り入れてみたいです！)

そういう訳じゃないけど、手当ての仕方は知ってる。怪我をする事が少なくない職業だからね。

（コーヒーを口にしながら感心したように言う相手に笑いつつ、これまで内出血を負う事が多かった訳ではないと首を振って。怪我が付き纏う職業だけにある程度の怪我に対する手当ての仕方は自分で頭に入れているのだと伝えつつ。正午を少し過ぎた時刻、相手がカーテンを開けずにいてくれていた事に密かに安堵して、今夜相手はBarに来るだろうかと相手に視線を向ける。怪我のことを考えると休ませた方が良いと思いつつ、Barで隣り合わせて飲むのはひと月ぶりの事。自分から距離を置きながらやはり相手と過ごす時間を楽しみにしているようで、当然の事のように次の予定を相手に尋ねていて。）

テオ、次はいつ飲みに行く？


（需要と供給、非常に成り立っていますね！世界観に深みも出ますし、ぜひ取り入れましょう！お金が欲しいがために吸血鬼に自ら命を差し出す…それもすごく良いと思います！吸血鬼を恐れて憎悪する人がいる一方で、吸血鬼の存在に依存している人も一定数いると言うのが闇を感じます。
ですね、吸血鬼と会話したり、オークションの責任者的な人がクラウスにも媚び諂っているのを見たりしたら不信感が募りそうです！その場ではテオと絡まないなら、問い詰められてもシラを切れそうですが、その一件があってから暫く疎遠になったり、機関の登録情報を調べたり等々にコマを進められそうです。
テオの家に行くのも良いですね！ざっくりとですが、このあとBarで会う日を約束したものの当日店に来ず→心配して街にでたテオがクラウスを見つけて介抱→暫くしてオークションの一件→ハンターが吸血していたという目撃情報→街で遭遇して吸血鬼だとバレる、という感じでしょうか！
介抱とオークションとか、オークションと目撃情報との間には別のイベントを盛り込んで、正体がバレるまでをもっと伸ばしても良いと思います！！）

あー･･･確かにそうだな･･･。そうしたら俺も治療について知識増やした方が良いな･･･。

(相手の言葉に納得する。確かにハンターという職業は怪我をしやすいため、手当の仕方を知っておいても損は無い。一応、応急処置の仕方は学んではいるがあくまで応急処置であるため、その後の怪我が悪化した時や痛んだ時の処置までは出来ない。だが、他の手当の仕方を知っていれば自分でも出来ることは増えるため、良い経験にもなるだろうと考えて、知識を増やそうと呟き。また、次にBarに行く予定を聞かれれば頭の中でスケジュールを確認する。この前満月は過ぎたから当分、大規模な討伐は無いし、拠点から複数名で行う任務を言われたわけでもない。カチカチと計算しつつ、何時でも行けそうだな、と結論を出せばそう伝え。ひと月ぶりに相手と隣り合わせで飲める事に、今からワクワクと気持ちを上げていて)

いつでも大丈夫だな･･･クラウスの予定に合わせるぞ。


(了解しました！お気に召して頂いて良かったです！
そうですね･･･他のハンターの目もあるのでそこではクラウスと絡まないようにしますね。あくまで遠くからクラウスの姿や会話をする姿を確認する、くらいに留めておきモヤモヤとした気持ちを抱えながらクラウスのことを調べていく流れにしてみたいと思います。
そうですね！その展開だといい感じに持っていけそうです！もし、介抱とオークションの間に入れるとしたら"ある吸血鬼にはご執心のハンターがいる"ということで特定の身体的特徴を持ったハンターが狙われる事件はどうでしょうか。クラウスの正体を知っている吸血鬼が介抱されている場面を見かけその噂を流し、吸血鬼が執着するならそのハンターの血は美味いのでは？ということになり、僅かな情報の元ハンターが狙われるという感じです。
オークションと目撃情報の間に入れるとしたら、オークションで見かけたあと真意を聞けるわけでもなくクラウスを避けるテオを、クラウスが問い詰めようとしたらどこかに閉じ込められてしまうイベントですかね？そこでテオがクラウスをオークション会場でのことを問い詰め、シラを切られても良いし、二人の恋心に進展があっても良いかな、と思いました。
他にもこんなイベントor事件をやりたい！ということでしたらそちらでも大丈夫です！)

その方が良い、万が一の時にも役立つからね。

（相手の言葉に同意を示しつつ、怪我をした時に自分で手当てが出来ればかなり楽に過ごせると。自分の場合、身分を偽っている以上怪我をしても病院に行ったり他の誰かに助けを求める事が出来ないため、自分で処置をするしかなかった事から学んだ知識だったが、持っていても損は無いはずで。特段任務などに追われている訳でもないようで、いつでも会えると言われれば相手の怪我の具合も考えて数日空けた方が良いだろうと頷く。明後日にしようと日程を決めたものの、普段約束を取り付けることがないためなんだか気恥ずかしい気がして、可笑しそうに笑いながらそう言って。）

──それじゃあ、明後日にしようか。こうして約束をするのは初めてだから何だか気恥ずかしいけど。




（了解です！初めて不信感を抱くきっかけですね。クラウスの素性を調べ始めても、文字情報としては機関に登録されているものと一致するため、顔写真まで照合するにはかなり時間が掛かるというような設定にしてしまえば、色々な事件も間に盛り込めて良さそうですね。
良いですね、噂によって特定のハンターへの襲撃が増え、テオが追い詰められているのを見つけて初めてハンターの武器を使ってクラウスが同族に手を掛ける、というのもありかもしれません。
狭い空間に閉じ込められると色々進展もありそうですよね。クラウスの正体を知る時に2人が既に恋人関係になっているのかにもよりますが、ハプニングとしてとても使えると思います。現時点ではこんな感じで良いかと思うのですが、やりたい展開などまた思いついたら、随時正体バレの前に組み込んでいく感じでいかがでしょう！不信感を抱く時と勘違いかと思い直す時と、波があっても良いと思うので…！）

あぁ、そうだな･･･。

(うん、と頷き早速時間が空いてる時にでも学びに行こうと考える。街の本屋を探してみたり、拠点の医療部門なら教えてくれるだろうとスケジュールを立ててもいる。次の飲む予定が決定すればすれば、相手の可笑しそうに笑っている声にきょとんとしてしまう。相手の言葉で約束をしてから飲みに行くのは確かに初めてで気恥ずかしくなるのもわかる気がする。今まではお互いの時間が偶然かち合って飲んでいたため、予定を合わせて会う行為にじわじわと自分も気恥ずかしさが込み上げてきてマグカップの縁に口をつけ緩みそうになる口元を隠し。それでも笑いが堪えきれなかったのか少し声を零せば、相手と会う約束をしたことに期待感を持ったことを伝え)

ははっ、確かに。初めてだな約束してから会うのは･･･。でもいいな、約束は･･･とてもワクワクする。


(そうですね。そしたら人間のクラウスの遺体は既に身元不明で火葬されている方がいいですね。吸血鬼のクラウスが人間のクラウスの名前も全て乗っ取っているので特務機関の書類で死亡判定がされているとややこしくなりますし･･･。顔写真も照合したい写真がないと出来ないようにして、どこかで吸血鬼のクラウスと写真を撮り、その写真を特務機関で照合してみたら不一致になった。そこからいつも会っているクラウスは本当にハンターなのか、という疑問に繋げられるとまた展開できるかと･･･。
なるほど。クラウスが同族を手にかけてしまった葛藤とテオを助け出せた喜びを同時に出来そうですね。のちのち、テオがクラウスを吸血鬼だと疑う時にハンターの武器を嫌悪することなく使っていたことで悩める要素にもなりそうです！
狭い空間と言えば箱･･･あとは小部屋とか、テオがそう簡単に逃げられない範囲だと良いかもですね！分かりました！そうですね、物語を作っていくうちにこんな展開はどうだろう、と考えつくこともあると思うので･･･お願いします！波があるのも物語を作る時にドキドキハラハラするので楽しみになります！よろしくお願いします！)

そう言って貰えると嬉しい、…楽しみにしてるよ。

（相手の笑い声に笑みを深めつつ、誰かと約束を取り付けることなど初めてだと考える。人間と深い関わりを持って来なかったため、初めて誰かと約束をして会うと言う行動に子どものようにはしゃいだ気持ちが浮かんでいるようだ。コーヒーを飲み干して約束の日を楽しみにしていると微笑んでは、マグカップをシンクへと。相手は拠点に寄ってから戻ると言っていた、自分は別の用事を取り付けて拠点へは向かわないことにしようと思いつつ。）



（とても辻褄の合う設定！ありがとうございます、そうしましょう！世界観が作り込まれていくごとにワクワク感も増しますし、2人に感情移入してしまいますね…！笑
ですね、同族同士繋がりは薄いとはいえ、自分と同じ種族を殺してしまったという思いと、テオを傷つけられなくて良かったという安堵感とに挟まれる事でしょう。この時の行動がまたテオの疑念を掻き乱すことになる、すごく面白いです！
小部屋良いですね、どういう流れでその場所に閉じ込められてしまったのか等々詳しいことは追々詰めていきましょう。そうですね、展開を考えながらストーリーを進めていくのもとても楽しいです！こちらこそ今後ともよろしくお願い致します！）

うん、待っててくれ･･･じゃあそろそろ俺は帰るな。本当に助かった、ありがとう。

(目を細め嬉しそうにすると、マグカップの中のコーヒーを飲み干しシンクに置いてご馳走様、と告げる。あのままだったら自分は危なかっただろうし、相手に会えず死んでいたかもしれない。そんな考えを持ちつつ、思いがけず相手の家まで知ってしまったがBarでは知ることの出来ない相手の姿も見ることが出来てとてもいい日になった気がしていて。相手の方へと向くと、そろそろ帰宅することを告げ、コートを片手に持ち、ポケットに拳銃をしまい込んで。治療をしてくれたこと、ベッドを貸してくれたことなどへの感謝を告げ忘れ物はないかと視線を巡らせて確認する。一通り見て忘れ物がないことを確認すると借りた服と、洗濯して貰った服は後日、と伝え)

借りた服、今度洗濯して返すな。洗ってくれた服もそんとき取りに来るよ。


(2人がこれからどうなってしまうのか、どんなエンディングを迎えようとするのか想像するのが楽しみで仕方ないです･･･！物語が進むなかで感情がゆらゆら動いてしまい、いつもはわわわ！！ってなっています（笑）
クラウスの言葉、行動、見逃せませんね！この事件からもクラウスの中の感情の揺れ動きが大きくなって悩むことが多くなりそうです･･･。
そうですね！クラウスに追いかけられてテオが逃げ込んでしまった先でも、何かに巻き込まれて閉じ込められた先でもいいですしね！よろしくお願いします！)

少しでも力になれたなら良かった。──気を付けて。

（コーヒーを飲み終え、帰宅するべく準備を始めながら昨晩の礼を言う相手に首を振りつつ微笑んで。服は休む前に洗濯を終えて干していたもののまだ乾ききってはいない様子、また相手に会う時に渡せば良いと頷いて。明るい時間帯のため吸血鬼による襲撃の可能性はないだろうが、以前も金目当ての暴漢に絡まれたとぼやいていた事を思い出し気をつけて帰るよう伝えると相手を見送って。一人になってから、やはり相手と過ごす時間を大切に思うようになっている自分を再認識し、相手の首に掛けられていた指輪のネックレスの事をぼんやりと思い出して。）



（分かります、こっちまで感情を動かされてしまうことありますよね…！すでに人間的な感情を持ち始めてはいるものの、まだかなり戸惑いの方が大きいので、今後の変化も気になる所ですよね。テオを大切に思うあまり突き放したり、と言うこともあるかもしれません。
2人きりでじっくり話す状況が作れるので良いですね。また随時展開やストーリーのことなど相談させてください！）

あぁ、またな。

(相手に別れの挨拶を告げてドアから出る。こんな明るい時間に相手と別れの挨拶をするのは初めてで、陽の光が当たる道を歩いていると明後日会うのが楽しみになり歩みが軽くなっているような気がした。
拠点に着くと出会った職員からすぐさま医務室へ連れていかれ、そこでグチグチ文句を言われながら怪我の具合を見られた。長い説教にゲンナリしていると、バシンッと強く背中を叩かれ酷い痛みに蹲る。顔を歪めながら治療をした職員に文句を言えば逆に言い返され、明日まで自宅で絶対安静だと診断結果を言い渡されてしまった。さっさと帰れ、とコートを取り上げられ拠点から追い出されると酷い対応だな、と思う反面それだけ自分のことを心配してくれていたのだと擽ったい気持ちにもなる。丁度明後日は相手の約束をしている日だし、任務がないのならゆっくり休もうと考えて街をふらりと歩き出す。まずは本屋かな、と考えると足先を迎え賑やかな通りを歩き出して)


(なるほど･･･確かにありそうです。クラウスの突き放しに戸惑いながら受け入れるか跳ね除けるか、テオの対応も気になります･･･テオもテオで友人としてこのままの関係を維持させようとするのか、膨れ上がる感情にどう対応していくのか、クラウスが吸血鬼かどうか悩む言動が自分でも気になってしまいます。
はい、よろしくお願いします！)

（相手とBarで会うことを約束した夜、渇きを感じて少し早い時間に家を出た。狩りをして少しでも血を補給してから向かおうと、辺りの様子を伺いながら店とは反対の方向に歩みを進める。ハンターの姿は一時期よりは減ったものの依然として多く、その目を掻い潜りながら南側のエリアへと向かって。その夜は若い娼婦に狙いをつけ、誘いを掛けてきた女性を巧みに路地裏に誘った所までは良かった。いつものように事切れた女性の身体を抱いたまま首筋に顔を埋めて血を啜って居れば、銃声が響き同時に身体に焼けるような痛みを感じる。ハンターの気配は感じなかった筈なのに。完全に油断していたため心臓を逸れた事が唯一の幸運だったが、姿を見られたり追われたりしたら不味いと、咄嗟に彼女の身体を離して闇に紛れて走り出す。此処までの危険を感じるのは久々の事、何処で気付かれたのだろうか。銃弾が脇腹を抉ったせいでコートの中に来ているシャツにも血が広がっている気持ちの悪い感覚がする。出血のせいで息が切れ長くは走れないと判断し、追手が居ない事を確認すると少し離れた路地裏に身を潜めて。ハンターに見つかって拠点に連れて行かれる事も、可能なら避けたい所。ずるずると地面に座り込みつつ、傷口を手で圧迫して呼吸を整え。）


（ですね、2人とも既に友人として以上の感情を抱いている事はふんわりと自負しているはずなので、疑心や罪悪感との間でどうやって関係を深めていくかも気になるところですよね！もしモブキャラ等動かす必要性があれば、その都度対応しようと思うのでおっしゃってくださいね！）