夜が明けるその前に (〆.)

夜が明けるその前に (〆.)

吸血鬼  2021-03-16 10:45:12 
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夜の闇に紛れて人の生き血を啜る“ヴァンパイア”と、夜の安寧を守るべく彼等を狩る特務機関の一員“ヴァンパイアハンター”。

決して相容れる事のない2人が出逢い、惹かれ合う。


〆.

 

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  • No.103 by Theodore Glory  2021-03-27 16:28:38 



(足を止めた相手に不思議そうにして自分も止まる。婚約者の目の色が珍しい色だから驚いたのだろうか・・・それとも何か知っているのだろうか。相手は記憶にない、と答えてきたが、自分の目に写った相手の視線が僅かに揺れ、声も何かを隠しているような気がした。嘘をついた時に現れるサインが一瞬見えた。この街で婚約者の目を持つ人間なんぞ婚約者以外には会ったことがない。だから婚約者の目を見た事がある人物なんて家族か友人、周囲の人間、自分、そして婚約者を殺した吸血鬼だけだ。婚約者のことを殺した吸血鬼の情報はまだ1つも掴めていない。容姿も名前も、仇を形作るものは何も無く霧のように実態のない者を長年探していた気がしていた。相手は琥珀色の目をもつ人に会ったことがないのか、それとも生前の婚約者に会ったことがないだけだったのか。だからそんなことを言ったのかと思った。だから嘘を吐く吸血鬼や人間に出るようなサインに"本当に?"と問い詰めたかったが、言ってしまえば互いの間の関係が無くなるような気がして言葉にはできず、代わりに諦めたような声色で仕方ない、と答える)

そうか。まあ珍しい目の色だし滅多に会うことなんてないからな・・・。会ったことがないのも仕方ない。

  • No.104 by Claus Burton  2021-03-27 17:05:53 



…力になれなくてごめん。この辺りで良いよ、家はすぐ其処だから。

(僅かな動揺が表に出ていた事にも今は気づく事はなく、情報を持っていないことを詫びて。これ以上相手と一緒に居ればボロが出る可能性もあったし、何よりも彼が殺したいと憎む仇が自分である事が確かなものになった今、友人として彼の側に居る事すら居た堪れないような気持ちだった。足を止め、この辺りで大丈夫だと伝えて表情だけ貼り付けたいつもの笑みを浮かべると、相手が進もうとしていた道から分岐したもう一方の道へと足を進めて。逃げるようで怪しまれるかもしれないと思ったが、今はそれよりも早く相手と分かれて一人になりたかった。やはり吸血鬼がハンターに深入りなどするものではない、分かり合える事などありはしないのだから。思考回路は冷たく冴えきっていて、相手と出会う前に時間が巻き戻ったと考えれば良い、しばらくBarに行くのは辞めようと考えつつ相手を振り返ると、軽く手を振って。)

…おやすみ、テオ。


  • No.105 by Theodore Glory  2021-03-27 17:59:52 



・・・構わない。おやすみ、クラウス。

(足早に去っていく相手へ手を軽く振り返す。やはりあの様子は何か知っているのだろう、という僅かな確信を持ちながら、人には他人に言えないことがある、と考えてその背中を見つめた。また明日会う時には普通に接しよう、いつものように。と心に留め、相手が進んだもう片方の道へ足を進めた。家に帰るといつものようにシャワーを浴び、寝巻きに着替えて布団に入る。明日、またいつもの会えることを考えながら。
次の日も起きれば支度を整え日中は拠点へ行き報告や任務の確認をして過ごし、夕方から任務地へ赴く。怪我もなく任務を終えればBarへ向かいいつもの席となった椅子に座るとカクテルを頼み相手が来るのを待ち)

  • No.106 by Claus Burton  2021-03-28 00:39:06 



(相手と別れ暗い道を歩きながらも、月のような美しい瞳を持ったあの赤毛の女性と彼の事が頭から離れなかった。これまでもぼんやりと、吸血鬼として彼から憎まれている事は受け入れていた。しかし彼の最も愛した人を殺したのが自分だと言うことが確証に変わった今、彼が自分に抱く憎悪は計り知れない。言いようのない感情は、彼と距離を置くことに留まらず、人間やハンターとの関わりすら断絶してしまいたいような気持ちにさせられていた。
翌晩も、その次の夜も、Barに足を運ぶ事はなかった。自分の中に初めて生まれた罪悪感にも似た感情を処理する術がなく、この気持ちの悪い感情を消し去るためだけに狩りに向かった。鮮明に思い出してしまった彼女の死に際を記憶の奥底に埋めるために一晩に何人もの女性を襲う日が続き、こんな事をしても彼の憎悪を増長させるだけだと分かっているのに、どうしようもなく気持ちが不安定になっていてその行動を止める事が出来ずにいた。当然そんな事を続けているうちに特務機関にも女性被害者の急増が伝えられ、夜の巡回に当たるハンターも増える一方。日常的に複数の狩りを行うのが難しくなってきた頃、少し派手に動きすぎたと漸く立ち止まり、パタリと狩りを辞めて。既にBarに行かなくなってひと月が経過していてた。その夜、久しぶりに店に立ち寄る気が起きて、ふらりとBarを訪れると扉を開けて。)


  • No.107 by Theodore Glory  2021-03-28 08:05:40 



(結局その日、相手は現れず自分は家に帰宅した。その次の日も、そのまた次の日もBarに訪れたが、相手は現れることはなかった。拠点の聖堂に相手の遺体が並ぶことはなかった為、吸血鬼に殺されている訳では無いことは分かっているが、心配ではあった。同時に吸血鬼による女性被害者倍増の報告が耳に入る。元より女性被害の件数は男性より多かったが異常な上がり方で上層部も吸血鬼側でも何かがあったのだろうかと噂しているらしい。夜のパトロールも厳重に行うよう指示が出される中、Barに現れない相手に長期の任務が入ったのだろうか、それともあの会話が相手にとって良くないものだったのだろうかと、モヤモヤとした気持ちを抱えて日々を過ごしていた。今夜は相手が来るだろうかと僅かな期待と、多分今夜も来ないだろうという寂しさを持ち、毎夜Barでカクテルを飲んで過ごしている。
いつの間にか空には満月が輝き、欠け、相手と会えなくなってひと月が経っていた。吸血鬼側では厳重なパトロールで人の血を吸いにくくなり、飢餓状態になる個体や、吸血鬼同士でグループを作って人を襲うなんていう事件も起こりやすくなっていた。そしてその日は運が悪くも討伐する少人数の吸血鬼グループに飢餓状態の個体が多く、そう簡単に討伐出来ないくらい暴れていたのだった。飢餓状態になるとリミットが外れるのかその力やスピードは倍増し誰彼構わず攻撃する。自分も同僚を庇い腕に噛みつかれてしまったり、背中を強く打ってしまって、身体中が痛い。何体かは討伐したもののリーダー格の個体はまだだったし、庇ったはずの同僚は見当たらない。はぐれたか、逃げたか、どっちでも良かったがまずは目の前の個体に集中して自分の血の匂いで他の吸血鬼が現れないうちに討伐しようと引き金を引いた。)

・・・・・・。

(ピクッ、と指先が動いた気がして目を開ける。どうやら最後に討伐した吸血鬼が死に際の馬鹿力で腕を振り回した時に頭をぶつけ脳震盪を起こし気絶していたらしい。目の前には吸血鬼の遺体がゴロゴロと転がっており、周りには生きている吸血鬼の気配はない。深呼吸をして体の力を抜くと体勢を変えて仰向けになる。夜空を見ればもう日は跨いで何時間か経っているようで輝く星は少ない。「・・・つかれた・・・」と呟き手の甲を額に当てればぬる、と気色悪い感触がして顔を歪める。いつの間にか切っていたようで、この姿を相手に見られたら小言を言われそう・・・と考えつつ、どうせ会えないのだから構わないとも思えてくる。暫くは寝転がっていたがゆっくりと体を起こし適当に足を進める。どうせ現場の処理は職員がやってくれる。そうぼんやりと考えながら歩いていればいつの間にかBarの扉が見える位置まで来ており、無意識って怖い・・・と立ち止まる。こんな大怪我した状態では入れるわけない、と今夜の入店を諦めると体を翻し、壁に手を付ながらゆっくりと歩き出して)


  • No.108 by Claus Burton  2021-03-28 12:04:31 



(会う事を避けていた相手、扉を開けてカウンターにその姿が無いことに寂しさを感じたのと同時に僅かな安堵も感じていた。久々の来店になった事をマスターに詫びつついつもの席に腰をおろしカクテルを頼む。1ヶ月も来なかったのだから、彼も店に来なくなっていて当然だと思いつつも隣の席が空いている事に喪失感も感じていて。
何処かで相手が来るのを待ちながら、気付けば東の空が僅かに青く色付く頃。煙草を灰皿に押し付けてようやく席を立つと支払いを済ませて店を出た。朝方の冷えた空気の中に血の匂いが漂っていて視線を上げれば、少し先に見慣れたコートの後ろ姿。暗い茶色の髪もすらりとした長身にも見覚えがあり、なによりもこの血の匂いを知っていた。頬に絆創膏を貼っていた彼の血の匂いだ。「──テオ!」と、その背中に向けて相手の名前を呼ぶと駆け寄り、壁の手をついて足を進めていた相手を抱き止めるようにして身体を支える。血の匂いが濃く怪我が酷い事は直ぐに分かった。当然自身が引き起こした事象のせいで吸血鬼に負わされた怪我だと言うことも分かり、苦しい気持ちが湧き上がる。相手の顔に手を添えてそっと頬を撫でると、暗いブルーの瞳を間近に覗き込む。怪我の手当をしなければと彼の背中に腕を回し、支えながらそう言って。相手を連れて帰ろうと、極力ゆっくりとした歩調で自分の家に向けて歩き始めて。)

……テオ、酷い怪我だ。痛むだろう、僕に身体を預けて。

  • No.109 by Theodore Glory  2021-03-28 13:00:55 



・・・クラウス。

(久しく聞けなかった声が聞こえ、嗅いでいなかった煙草の匂いが自分の周りを囲い体が支えられた。まさか、と思っていれば綺麗な碧色の瞳が自分を写し、変わらない輝きにほっとした。良かった、ちゃんと生きていてくれた。会えてよかった、と嬉しくなってふにゃりと顔を弛めて微笑み相手の名を呼ぶ。ひと月前あんな会話をして変な空気のまま別れてしまった事を謝りたかったのだ。相手にとって婚約者の話のどこが地雷になったかは分からないが、一言"この前はすまなかった"と謝れたらと考え、相手を待ち続けてしまっていた。そう考えていれば背中に腕が回され支え直されたのが感覚で分かり、少し痛みで顔を歪めるがさっきまでより断然楽な体勢にもなったことで歩きやすくなった。相手の言葉に甘えて身体を預けつつ歩く歩調を合わせて足を進める。)

クラウス、この前はごめん・・・ずっと謝りたかったんだ・・・。


  • No.110 by Claus Burton  2021-03-28 14:00:48 



…テオ、君が謝る必要なんて無い。僕の方こそごめん、

(相手の瞳が自分を映し、柔らかく表情を緩めた様子を見て胸が締め付けられるような気がした。相手が謝る必要など全くないのに、逃げるように相手の元を離れて何も言わずに姿を消した自分の方こそ謝るべきなのに、ごめん、と此方を見つめる相手に眉を下げ首を振るとそっと相手の髪を撫でた。それ以上に謝らなければいけない事を、事の真実を彼に語る覚悟はまだ出来ておらず、そのままゆっくりと歩みを進めて。彼に真実を打ち明ける日が来たのなら、それが人生最後の日になるはずだ。そんな事を考えているうちに家に着き扉を開けると灯を付けて相手と共に部屋に入り。比較的整えられてはいるものの、物がかなり少なくおそらく生活感は無いであろう部屋。カーテンは閉じられ、キッチンに並ぶのもワインの瓶とグラスだけ。相手をベッドに座らせ自身もコートを脱いで掛けると、治療に使う包帯や消毒液などの入った箱を持ってきて。)

横になって良いよ。コートは脱いで、まずは傷を消毒した方が良い。

  • No.111 by Theodore Glory  2021-03-28 14:37:23 



ん・・・でも、横になるのは申し訳ないから大丈夫だ。ありがとう。

(相手の部屋はさっぱりとしていて、物欲がないのが伺える。恐らく風呂に入ったり寝に返ったりするだけに使っている部屋なのだろう。自分も部屋はそんな風に使っているので特に生活感がないなと思うことはなく、むしろこんなものだろうと納得した。ベッドも軋む音はなく柔らかい弾力が感じられてこれで寝れば疲労感も吹き飛びそうだと考えてしまう。だからか、相手の横になっていいよ、という言葉には首を振った。先程まで土埃、血まみれの路地裏で戦闘していたのだ。自分の体だって汚くなっているだろうし、相手のベッドを汚す訳にもいかず首を横に振ってこのままでよいと返答し、治療してくれることへの感謝を伝える。痛む背中と腕を庇いながらコートを脱ぐと軽く畳んで少し迷ってから床に置くと、銃もポケットから出しておきコートの上へと置いた。噛まれた腕も治療がしやすいようシャツの袖を肘まで捲りあげれば遺体でよく見た2つ穴が開いていて、その周りには自分の血が固まりへばりついており拭い取った方が早いだろうと相手に布かタオルを貸してほしいと頼み)

クラウス、済まないが濡れたタオルか布か・・・貸してくれないか?

  • No.112 by Claus Burton  2021-03-28 15:01:45 



良いけど、入れるなら軽くシャワーを浴びた方が良いかもしれないね。どうする?服は貸すよ、

(濡れたタオルを用意しようと立ち上がったものの、固まった血などを見ると治療の前に軽く身体を流した方が良さそうだと伝えて。しかし其れも辛いようであれば身体を拭く事に留めておいた方が相手の負担にならないだろうと、相手に尋ねて。相手の腕に空いた見慣れた2つの小さな穴は、他の吸血鬼が彼の血を多少なり口にした事を意味していて、独占欲にも似た複雑な感情が沸き起こった。自分が今飢餓状態にあった場合は、この濃く香る相手の血の匂いに冷静でいる事はできなかったかもしれない。そんな事を思いながらタンスから小さめのタオルとバスタオルを引っ張り出し、相手のもとに戻り。)

  • No.113 by Theodore Glory  2021-03-28 15:17:48 



・・・じゃあ、お言葉に甘えて・・・。

(確かに、と相手からの提案に納得し甘えることにする。濡れタオルで拭くよりもシャワーを浴びて短時間でさっぱりした方が良いと考えるようにした。先程までも歩けたしシャワーを浴びるために動く分には支障はないな、と自己判断すると、とたんに自分の体が体を清潔にしろと訴えてきたような気分になる。髪もベタベタしてなんだか不快になってきて、早くシャワーを浴びたいと思えるようになると案内してもらおうとベッドから立ち上がるも支えがないと少しふらつき、相手に声をかけて)

悪い、肩、貸してくれ。

  • No.114 by Claus Burton  2021-03-28 15:45:06 



服は洗っておくからこっち、あとタオルと着替えは此処に置いておくよ。何か手伝うことがあったら呼んで。

(相手の申し出に頷いて立ち上がった相手に肩を貸し支えると、浴室へと向かい。相手の方が身長が高いため自分の服が合うかどうかは分からなかったが、持っているものの中でも大きめなシャツを選び、籠に着替えやタオルを入れひと通り説明すると、あまり自分が此処に留まっていても気を使うだろうと扉を閉めて。誰かを家に上げた事などないためどうしたものかと悩みつつ、ハンターである事に違和感を感じさせるようなものがないか部屋を見回して。以前相手がBarで頼んでいたホットワインでも飲めば相手の気分も落ち着くだろうかと思えば、小鍋に赤ワインを入れて温め始めながら、距離を置くつもりがついまた相手に手を伸ばしてしまったと小さく息を吐いて。)

  • No.115 by Theodore Glory  2021-03-28 16:11:55 



あぁ、ありがとう。

(パタン、と扉が閉める相手へ感謝を告げると浴室は静かになる。早めにシャワーを浴びさせてもらおうと服を脱ぐと指定された所へ入れシャワーのコックを捻る。ネックレスはそのままであるが、最初は冷たいもののちょうど良い熱さになると頭から湯を浴び髪の間の土埃を流していく。顔や腕についた血も軽く指で揉みながら流していけばさっぱりした気分にはぁ、と息が零れた。もちろん傷は水にしみてピリピリとした痛みが走るが暫く当てていれば慣れてきてどうってことも無い。身体中が綺麗になればコックを締めてバスタオルで体を拭く。傷のところとネックレスは優しめに。頭はガシガシと荒く拭いて後ろに撫でつけるように掻きあげれば視界が明確になった。水分を吸収したら用意された服に着替えてみれば相手は自分より僅かに背が低いものの自分が痩せ型であるためちょうど良いサイズで、袖はまくっておく。ただ、ズボンに関しては少し余っており相手の方が足長ということに何かまけたような気分になってしまったのも事実である。)

クラウス、シャワー終わったぞ。

(壁をつたいながらヒョコヒョコ歩いていればキッチンで小鍋をコンロにかけている姿が見え、シャワーが終わったことを伝える。ふわりと香る葡萄の匂いにワイン?と不思議がりながら近づいていき)

  • No.116 by Claus Burton  2021-03-28 16:30:42 



おかえり。…ホットワイン、この間店で飲んでたから気分が落ち着くかと思って。

(相手が戻ってくると、血や汚れを落としさっぱりした様子を見て微笑んで。温まったワインをマグカップに注ぎ、再びベッドに座らせた相手の元へと歩み寄って手渡すと、相手が飲んでいる間に先程準備の途中だった消毒液などを箱から出し、そこでふと相手の首元に掛かったネックレスに気がつく。これまではシャツやコートで隠れていて目にした事は無かったそれは、リングが2つ重なって下がっていて、あの夜彼女が口付けを落とした婚約指輪だろうと言うことはすぐに想像がついた。別の女性を何人も犠牲にする事で遠くに押しやった筈のあの日の記憶は、その甲斐もなく未だに鮮明に残っていて、目を逸らすように手元の治療道具に視線を落として。)

  • No.117 by Theodore Glory  2021-03-28 16:57:46 



あぁ、ありがとう。・・・美味い。

(ホットワインが入ったマグカップを受け取ると2、3回ふー、と息を吹きかけ冷ますと口をつけて1口飲む。口の中に広がる暖かで芳醇なワインの香りにほっとしたように微笑み感想を告げる。あのBarで飲んだホットワインも美味しかったが、相手が作ってくれたホットワインは店のとは違う温かさや美味しさがあり、なにより自分が飲んでいたことを思い出して作ってくれたことが嬉しかった。そこでストン、と自分の中で型に嵌ったように相手への恋心を自覚する。元から前兆はあっただろうが婚約者のことが忘れられず、それを無視していたのだと考えることが出来た。しかしこの気持ちは相手に伝えるべきではないと、相手にとって自分は友人でしかないのだと、ホットワインと一緒に飲み込んで。)

  • No.118 by Claus Burton  2021-03-28 17:25:59 



──良かった。手当てをしようか、

(相手の表情が和らぎ、美味しいという感想を聞くと此方も嬉しそうな微笑みを溢して安堵の言葉を。ひと月顔を合わせていなかったとは思えない程に自然に相手と接し心地良さすら感じていることに自分自身でも驚きつつ、少し落ち着いた所で怪我の手当てをしようと声を掛け、袖の捲られた相手の手を取った。消毒液を染み込ませたガーゼで、吸血鬼の牙の痕をそっと拭うようにして消毒し軟膏を薄く塗るとガーゼで覆い上から包帯を巻きつけて。怪我の程度を見れば激しい戦闘を強いられた事は直ぐに分かり、次に処置が必要な場所を見せるように促しつつ今夜の戦闘について触れ。噛みつかれた所が首筋であれは、ハンターであってもそれを振り払うのには難儀するはずで、噛みつかれたのが腕でまだ良かったと。)

…今日は激しい戦闘だったんだね。首を狙われなくて良かった、


  • No.119 by Theodore Glory  2021-03-28 17:57:01 



そうだな・・・首だったら今頃、死んでたかもな・・・。

(水では慣れたとはいえ消毒液が傷にかかると沁みて眉を寄せてしまう。ピクッと指先も動いてしまい痛みをこらえるが軟膏を塗られ包帯を巻き付けられると痛みは納まって安心した。首を狙われなかったことに頷いて同意しつつ、首を狙われていたら・・・と口にする。もちろんそんなことがないよう気をつけているが、絶対は無いのだと承知している。次の箇所を促されると背中と額と迷い、額を先に相手へと近づける。額は爪がガラスが掠ったかのような短い切り傷がついており、触るとまだピリピリとした痛みが走っている。また、顔を相手に近づけたことで近い距離で顔を見てしまいしまった・・・と思いつつ瞼を閉じて治療しやすいように体制を整えつつ、今日の戦闘についても話し)

吸血鬼たちが徒党をくんでて・・・飢餓状態の個体も何体かいたから時間かかったんだ。

  • No.120 by Claus Burton  2021-03-28 18:27:46 



(相手の耳元に軽く手を添えると、再び消毒液で湿らせたガーゼで額の引っ掻き傷を消毒していく。目を伏せた相手の顔を間近に見ながら強く擦ってしまわないよう注意して薄く軟膏を伸ばしテープで止めて。吸血鬼の凶暴化を煽ったのは他ならぬ自分のせいだと自負はしていた。自分勝手な理由で多くの女性に手を掛けたが、受け入れ難い嫌な感情や月のような瞳の記憶が消える事はなかった。せめて自分につながる証拠は一才残さずにその場を後にしている。今夜の状況について聞き頷くと、何も知らないような口振りで相手の言葉に同意して。)

…この所、被害が拡大したり吸血鬼の暴走が顕著になってきているからね。気を付けないと、

  • No.121 by Theodore Glory  2021-03-28 18:54:38 



そうだな・・・お前も、今日は怪我してないみたいだけど今後はあるかもしれないから気をつけろよ。

(額の怪我の処置が終われば目を開けて顔を元の位置に戻す。今夜のような吸血鬼の暴走は今までも見られていたが、相手の言葉通り顕著になったのは確かで。相手の言葉に頷き、滅多に怪我をしない相手でも、これからの情勢によっては自分より酷い怪我をしてもおかしくはないと注意して。相手の死体を路地裏で、または聖堂で見るのはごめんだと常々思う。額が終わったから残りは・・・と背中の打撲を頼む。眉を下げ申し訳なさそうにしてから後ろを向き、シャツをめくりあげて赤くなっているだろう背中を見せて)

・・・あと、背中なんだが、傷ができている訳ではなく強くぶつけてしまって・・・軟膏だけでも頼めるか?

  • No.122 by Claus Burton  2021-03-28 19:19:07 


…そうだね、気を付けるよ。

(相手が自分の遺体を見る事があるとすれば、心臓を撃ち抜かれた姿だろう。聖堂に寝かされる事もなく乱雑に処理されて終わり、相手が目にする事すらないかもしれない。にこりと微笑みを浮かべて頷くと背中を向けた相手の背中に視線を向ける。強く打ちつけたのだろう、全体的に赤くなり所々内出血が出来ている。時間が経つ程に痛みが出てくるかもしれないと思いつつ相手に声を掛けて。)

少し痣になっている所もある。内出血していて痛いかもしれないけど、少しだけ我慢して。

(触れられると痛いだろうと、なるべく力が入らないように注意しながら内出血や腫れを軽減する軟膏を手に取り手のひらで背中を撫でるようにして塗りこんで。ベタつかないように大きく切ったガーゼをテープで留めると医薬品を片付けて。相手にベッドで休んでもらい自分はソファで休もうと、少しぬるくなったホットワインを口にしつつ伝えて。)

…これで大丈夫だと思う。暫くは安静にするんだよ、特に打ちつけた所は後に響くから。テオはベッドで休んで。

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