夜が明けるその前に (〆.)

夜が明けるその前に (〆.)

吸血鬼  2021-03-16 10:45:12 
通報
 

夜の闇に紛れて人の生き血を啜る“ヴァンパイア”と、夜の安寧を守るべく彼等を狩る特務機関の一員“ヴァンパイアハンター”。

決して相容れる事のない2人が出逢い、惹かれ合う。


〆.

 

コメントを投稿する

  • No.21 by Theodore Glory  2021-03-19 21:11:18 


了解しました!ではこちらも引っ込みます!

ーーーーーーーー

(鮮やかな碧色に見据えられるとどこか自分の内面を見透かされるようで「そうか」と軽く述べればフィ、と視線を逸らしてしまう。バーテンダーから出されたアラスカを受け取り一口飲めば薬草酒の苦味が口の中に広がり頭の中がハッキリとするような気分になり、疲労感を吐き出すように深く息を零す。)

じゃあ時々、来てみるか。俺も、ここの店の雰囲気が気に入った。・・・明日はいるのか?

(半分ほどアラスカが残るグラスの端を指でなぞる。先程自分が口付けたところは僅かに湿っていたが、指で触った湿り気にふふ、と笑みをこぼし、これからも通ってみようという意思を伝える。そろそろアルコールが回ってきたようにも感じ帰ってしまおうか、いやもう一杯飲んでもいいんじゃないか、と対称的な考えを緩んできた思考からひねり出していれば、追加で明日もこの店に来るかを問いかけて)

  • No.22 by Claus Burton  2021-03-19 22:14:29 



(此方に興味を持っているように見せて、パーソナルなスペースには他人を立ち入らせないよう一定の距離を保っているような接し方。その独特の空気感に此方も興味を抱いているのもまた事実で、視線を逸らされても尚、手元のグラスを揺らしながら相手の横顔を眺めていて。先程感じた感覚は正しかったようで、既にアルコールによってジワリジワリと熱を深めている様子。明日も来るかという問いには、何事も無ければいつものように来るはずだと返事を返して。)

──居るよ、多分ね。

(4日前の一件でハンターたちがいつもに増して目を光らせている今、無闇に町中で狩りを行う訳にはいかないため、数日は血を口をする機会も無いはずで。そんな時こそ空腹を紛らわせるようにBarに来ては、落ち着いた空間に身を沈めるのが日課。そんな中でも、この男とであれば気負わず楽しく飲めそうだと、相手に名前を尋ねて。)

…君、名前は何ていうの?

  • No.23 by Theodore Glory  2021-03-20 01:45:11 


(相手からの視線を感じつつそれには言及しない。ある程度の線引きをしておかなければ自分でも見たくない弱い部分までさらけ出されそうで怖くなるため意識してスルーしていた。ふと気がつけばそろそろ明け方が近づき、店にいた少ないお客もいつの間にか姿を消している。相手の明日もいる、という言葉に僅かに心を躍らせるとグラスを傾け、残ったカクテルを飲み干した。苦味と共に喉がやけるような熱さが通ったが、逆に体が暖かくなったように感じ最後の一口を味わって)

セオドア・・・セオドア・グローリー。よくテオって呼ばれてる。

(自分の名前を告げ、同僚や身内から呼ばれる愛称も伝えておく。帰る支度をしようとグラスを奥へと押しチェックを、と伝えるとカクテルを2杯飲んだにしては良心的な値段を返され、確かにこれはまた来たくなるな、とチップも含めて多めに渡した。この後は拠点へ戻り集めた情報を渡し帰宅する予定だがその道中何事もなければ良い。明け方は酔っ払いや仕事始めの人の姿が見られ、いい意味悪い意味でも人が多い。変なトラブルに巻き込まれることもたまにあるので今日はいい気分のままで帰りたいと思いながら相手の名前を尋ね返し)

・・・あんたの名前は?

  • No.24 by Claus Burton  2021-03-20 13:40:57 



(間もなく夜が明ける頃合いかと思えば此方もグラスに残ったカクテルを煽って飲み干し。日の光は身体に毒という訳では無いが、やはり然程好ましいものでもなく、心地良く過ごせるのは夜の間。Barから戻る道すがらに狩りが出来ればそれもそれで良いのだが、いかんせんこの時間帯は上質な獲物が少ない。年若く美しい女性や血気あふれる青年、吸血鬼の好む獲物はやはり日を跨ぐ少し前くらいの方が喰らいやすいのだと、そんな事を考えながら自分もグラスをカウンターの奥へと押しやって。相手の名前を聞けば、頷きつつ相手に視線を向けて少し笑って。)

テオ。良い愛称だね、僕もそう呼ばせて貰おう。

(支払いを済ませて、羽織っていたコートに袖を通しつつ相手に名前を尋ねられると答えて。自分と同姓同名の人物は特務機関に登録されているため問題はないものの、何がきっかけで別人とバレるか分からない。念には念を入れ、尋ねられない限りファミリーネームは伏せておいても良いだろうと自然に名前だけ伝えると立ち上がり、相手に声を掛けつつBarの扉を開けると程なくして薄明るくなりつつある外の闇に紛れて。)

僕はクラウス、宜しく。──それじゃあまた明日。おやすみ、テオ。

  • No.25 by Theodore Glory  2021-03-20 14:28:45 



(流れるように闇へと姿を紛れこませた相手の背中へ挨拶を返すと、少し時間を空けてから自分も立ち去ろうと立ち上がりBarの扉をくぐって後にする。建物の隙間から差し込む陽の光が目に眩しいが、今夜も生きていると感じるこの時間が憂鬱でもあり、また喜ばしかった。コツ、コツ、と足音をたてながら薄暗い裏道から人気が増えた大通りへと出ると朝の活気ある賑わいが目を覚ましつつある。道すがら相手の名前を口の中で声に出さず言ってみれば不意にとくん、と胸が鳴く)

・・・・・・?

(そこでピタリと足を止めコートの上から胸に手を当てるが、自分の心臓は規則正しく鼓動を続けていて今のは、と不思議に思ってしまう。大方勘違いだろうと結論づければコートの下で小さく金属音を奏でる指輪に笑みを浮かべ、愛の言葉を囁けば手を下ろして拠点への道を歩き出した。
日中は味気ない毎日同じような活動を繰り返し、夜は憎い吸血鬼を狩る。次の日の夜も婚約者の仇を探しながら吸血鬼を狩り仕事を終えれば、疲労感を伴いながら足はあのBarへ向かっており、扉を見つければカランッと音を鳴らして店内へ身を滑らせて)

  • No.26 by Claus Burton  2021-03-20 15:04:51 



(家に戻り眠りに落ちた後、目を覚ましたのは正午を過ぎた頃。閉じたままの遮光カーテンの向こうは明るい日差しが降り注ぎ、賑やかな人々の声が和やかに響く。起き出して暫し時間を潰した後、日暮れと共に漸く着替え、ハンターのコートに袖を通した。Barに向かうのは空が徐々に暗くなり、冷えてきた空気を感じるこの時間。路地裏に入り一層空気が冷え込む感覚を感じつつBarの扉を開けると、マスターと軽く言葉を交わしつついつもと同じカウンター席に腰を下ろして。1週間近くも人間の生き血にありつけていないため、いよいよ飢えを感じ始めた頃。カクテルを注文するのと同時に煙草に火を付け、煙で飢えを紛らわせようとして煙草の消費量が増えている事にはたと自分で気が付くと、今夜か明日のうちには狩りをしなければと考えつつ煙を吐き出して。
程なくしてドアベルの音がして、目を向けるよりも前に色濃く感じた血の香り。特に同族の血の匂いは判断がつき易いため、この香りを纏って来たという事はハンターの筈だと其方に視線を向けると、昨日の相手の姿があり。同族を狩っているからと言って憎しみを感じる程周囲の事柄に興味は無く、純粋に彼を知りたいという興味の方が優っていて。相手と視線が絡むと笑みを浮かべて、煙の揺らめく煙草を指に挟んだまま反対の手で隣の席を軽く叩いて。)

──テオ、待ってたよ。

  • No.27 by Theodore Glory  2021-03-20 15:39:16 


(軽く店内に視線を流すと昨日見た鮮やかな碧色と視線が絡む。今夜も店内は僅かな人影が見えるだけで、薄暗い照明と静かなクラシック音楽が聞こえてきてどこか別の世界にいるような感覚にも陥るようで。自分を席に案内しようとするバーテンダーに軽く断りを入れると相手が誘う位置へ足を動かす。誘導してきた相手は少し薄汚れた自分とは違い身綺麗なままで、申し訳ない。一応外で払っては来たが相手に不快感を感じさせてはいないかと思いつつ隣に座り)

こんばんは、クラウス。

(軽く相手へと挨拶を返す。バーテンダーにはモヒートを頼むと足を組んで頬杖をつき、顔を相手へと向ける。酒と煙草が似合う顔つきに周りの女性は黙ってないんだろうな、と考えつつ拠点でこの顔の良さの噂を聞くことがないことを少し不思議に思う。まぁ、あそこは人の美醜は気にしない人物も多いし、それほど自分が周りに興味を持っていないことにも関係しているかもしれない。ので、つい思ったままのことを口に出し)

クラウスは、酒と煙草が似合う顔つきをしているな。

  • No.28 by Claus Burton  2021-03-20 16:30:55 


こんばんは。今日も静かで良い夜だね、

(隣に座った相手に返事を返しつつ、今夜も外は騒がしくなく良い夜だと。相手が頼んだカクテルが差し出されると、半分ほど飲んだジンリッキーの入ったグラスを少し持ち上げて相手のグラスを重ねる動作をした後、口を付けて。ハンターの衣服を着ていながら、自分はその拠点に足を踏み入れる事も無ければ、腰に刺したサーベルを吸血鬼に向けた事もない、あくまで自分の存在を偽る為だけの仮の姿。ハンターの中には妙に鼻の効く者も居るし、不特定多数に顔を覚えられても後々厄介なのは目に見えており繋がりを持つ事は避けてきた筈なのに、何故か彼には興味が湧いたのだと揺らめく紫煙を眺めながらぼんやりと考えて。不意に声をかけられ其方を向けば、頬杖をつきながら此方を見つめる相手の顔があり、自分に向けられた言葉に思わず表情を緩めると可笑しそうに笑って、冗談めかした返事を。そう言う相手こそ、女性が惹かれるクールでミステリアスな雰囲気を持っているように思えて。)

──そう?褒められてると思って良いのかな、…女性を手玉に取って遊んだりはしていないよ。
テオこそ、ミステリアスな雰囲気があって女性が放っておかなそうだけど。

  • No.29 by Theodore Glory  2021-03-20 17:04:54 



(頼んだカクテルを受け取り、自分はグラスを軽く持ち上げて乾杯の動作を示す。グラスに口をつけ含めば爽やかな味が口内に広がり堪能していれば、相手からの返事に思わずきょとん、としてしまう。自分がミステリアス?女性が放っておかなそう?そんなことは無いだろう。実際には自分の周りの女性はあまり自分に近寄ってこないし、ミステリアスと言われた雰囲気もただ何事にも無気力なだけ。自分の中には婚約者を殺した吸血鬼に対する憎悪だけで、毎日の生活に楽しみなんて見つけてはいなかった。)

んなことねぇよ。俺がクラウスのことそう言ったのは美形で、でもどこか影がありそうな空気が似合ってるからだ。
それに俺は、周りの女に興味ない。

(しかし昨日から相手とBarで話すこの時間が少し楽しみになっていることに気づく。だから何故自分があんなことを言ったのかを伝えると相手の周りに漂う煙草の匂いを吸い込み、甘く苦い香りを胸に留めて楽しんだ。更に自分の中には婚約者の事がただ残っており、周りで甲高く騒ぐ女性には関心を持てないことを伝えるとまたカクテルを一口飲み喉を潤して)

  • No.30 by Claus Burton  2021-03-20 19:11:29 



ありがとう、面と向かって褒められると照れるな、…僕から見るとテオは魅力的だよ。

(相手から伝えられた真っ直ぐな褒め言葉に肩を竦めて可笑しそうに笑いながら煙を吐き出しつつ、相手の方へと視線を向けると少し首を傾げそんな言葉を投げ掛けて。彼はそんな事はないと否定するが、実際にそのミステリアスで少し闇を纏ったような独特の空気感に多少なり惹かれた訳で。グラスを軽く傾けて中に入ったライムを眺めつつ聞いた相手の言葉は、誰か特定の相手がいるように感じられて、再びグラスを煽る相手に目を向けると「恋人は?」と尋ねて。)

  • No.31 by Theodore Glory  2021-03-20 19:59:16 



はは、お世辞でも嬉しいわ。

(相手からの褒め言葉にくしゃりと目元をゆるめると、彼のような美形に褒められるのも悪くは無いと嬉しそうに笑みをこぼす。ほかの相手からなら皮肉にも感じられるが相手の声色からは本当に賛辞している事が感じ取れ余計に嬉しく感じてしまう。恋人の有無を聞かれれば首を横に振って否定すると、瞼を軽くふせ「よくある話さ」と前置きして)

婚約者がいた。まぁ吸血鬼に殺されたけどな。

(自分の過去の話なんぞ面白くもなんともない、それに聞かれることも無いため話したことは無かったがなぜか相手にはポロッと零してしまった。ただ恋人はいないことだけを伝えれ誤魔化すことも出来たがなぜ相手には言ってしまったのだろう、相手にも失礼だろうと苦笑いし)

  • No.32 by Claus Burton  2021-03-20 20:51:40 



(興味本位で何気なく投げ掛けた質問だったが、思い掛けない返答が返ってくると思わず一瞬手を止めて。愛する婚約者を吸血鬼に殺されたという彼は、きっと吸血鬼に対して人並み以上の激しい憎悪を抱いている筈。今は穏やかに此方に向けられた暗いブルーの瞳も、仮に己の正体がバレる事があれば怒りと憎しみに彩られるのだろうか。同時に、これまでに自身が喰らってきた人間も、誰かにとっての大切な人だったのだろうとぼんやりと思えば、いつもより深く煙を吸い込んで。彼の言葉には少しの間を置いて申し訳なさそうに眉を下げつつ同情の言葉を口にして、無礼を詫びて。)

──…そうだったのか、…それは辛い思いを。ごめん、不躾だったね、

(2杯目のカクテルを頼みつつ、ふと彼の愛した人の血はどんな味がしたのだろうかと思考が逸れる。彼の語る哀しい過去を聞いても内心は妙に冷静で、同時にこんな残酷な事を考えている自分は、憎まれて当然だと思いながら短くなった煙草を灰皿に押し付ける。煙草を手にしていなければ落ち着かず、早々に新しい一本を取り出し指で弄りながら、自分がこの姿のままの人間のハンターだったのなら、善良な心を持ち、吸血鬼に襲われ命を落としたという彼の婚約者を心から悼む事が出来ただろうかと考えていて。)

  • No.33 by Theodore Glory  2021-03-20 21:33:16 



いや、ほんとに同情してくれなくていい。ハンターにとって身内や恋人が殺されたなんてありふれた話だろうしな。

(再び首を振って謝罪を受け流す。一般人がハンターになろうだなんて、危険度の高さからは普通考えないだろう。ハンターになった経緯など語ることはあまり無いが、給料の高さや家系だけではなく身近な人が吸血鬼に殺されて仇を取るためにハンターになった者が殆どだろうと考え、自分はその中の1人でしかないと伝える。いつ吸血鬼に殺されるか分からない時間の中で仇を探し、殺すなど成功する可能性のが低く、むしろその仇ではなくほかの吸血鬼に殺される可能性の方が高いのに行動するなど自殺志願者と変わらないなと自虐して。)

・・・クラウスは、なんでハンターになったんだ?

(ふと見ればグラスのなかのアルコールは氷が解けて薄まってきてしまい、グイッと勢いよく残りは飲み干した。冷たい液体が体の中の熱を冷ましてくれるかのようで、少し落ち着きを取り戻せば口の端から僅かに零れ落ちてしまった液体を親指で拭い取り舌で舐めとる。口の中が爽やかになり頭の中もスッキリとすれば、さっぱりとしたカクテルの後は甘めのものが飲みたくなりアレキサンダーを頼む。また、相手の謝罪の言葉から彼は身近な人を殺されてハンターになったのではないのかと察してみれば、自分は話したのだからと相手の過去話も聞いてみようとハンターになった訳を問いかけて)


  • No.34 by Claus Burton  2021-03-20 22:15:13 



(襲われた人間は誰かの大切な人だったとしても、此方にとってはあくまで食事の為の狩り。獲物に特段の思い入れがあるわけでもなく鮮明に記憶しているのはひと握りで、例えこの女性を喰らったか、と尋ねられたとしても答えられる可能性は低いだろう。そもそもBarで隣り合わせた人物の婚約者を喰った可能性など低いに決まっている。手元に視線を落としたまま冷静にそんなことを考えていれば、不意に話を振られて驚いたように視線を上げて。)

──僕?……母親が病気で、…少しでも給料が高い職に就きたかったんだ、
そんな理由で選ぶような職業じゃないとは思うんだけど、

(マスターから差し出されたコンテッサをひと口飲み鼻に抜けるライチの香りを感じながら、理由を探る。まさかハンターになった理由を尋ねられるとは思っておらず、此れまでも誰かと深い繋がりを持つ事もなかったため、理由まで設定付けておく機会が無かったのだ。自分が命を奪ったハンターの“クラウス”がこの職を選んだ理由など知る由もなく、内心僅かながら焦りを感じつつ思い付いたそれらしい理由を口にして、少し困ったように微笑んで。)

  • No.35 by Theodore Glory  2021-03-20 22:53:18 



別にいいんじゃないか。人が危険度の高い仕事をやるからにはそれぞれ事情があるんだし・・・敵討ちだろうがただ興味本位だろうが、クラウスにとってそれがたまたま"母親が病気だから"なんだろ。

(相手もそれなりの理由を持っていて、それを恥ずかしがるような、困ったように話す相手に少し呆れる。理由がなんであれ特務機関にとっては人材が欲しいのだろうし、自分だって敵討ちが終わったあとの吸血鬼を狩る理由が給料目当てになる可能性だって否めない。もしくはいつか死ぬ時に吸血鬼に殺されたいから、なんて最低な理由になるかもしれない。身内のために命を張って金を稼ぐ相手に素直に考えを述べれば、相手の頭へ手を伸ばし艶やかなブロンドを軽く撫でる)

胸張っとけ。かっこいいよ、お前は。

(目を細め柔らかく微笑むと励ますかのように言葉をかける。しかしそこでハッ、とすると相手の頭から手を離しその手で目元を覆うと肘をカウンターにつき項垂れ、深く息を吐けば「昔の癖で・・・すまん」と心底申し訳ないと言う空気を出しながら謝罪し)

  • No.36 by Claus Burton  2021-03-20 23:50:05 



──ありがとう、テオ。

(不意に髪を撫でられ驚いたように相手を見つめる。人の体温をこうして感じた事などいつ振りだろうか、と思うのと同時に、自分を励ますように語られた言葉と優しい微笑みに何とも言えない感情が湧き起こり。それが“罪悪感”にも似たものだと気付き、相手を見つめたまま数回目を瞬かせて。自分が語った言葉も、自分の存在すら全て作り話、それどころか正体は彼が憎む吸血鬼だというのに、自分の語った言葉を受け入れて勇気づけてくれる優しさに、これまで凍っていた心が僅かに動かされたような感覚を感じていて。少しして微笑んで頷くと、相手に礼の言葉を告げる。彼がかつて、こうして髪を撫でて優しい微笑みを向けていた相手は、婚約者か、それとも家族、兄弟か。そんな事を思いながら、ハンターである相手との関わりは危険であるのと同時に心地よいものだと感じている自分がいて。)

気にしないで、むしろ元気が出た。…君の手は優しい手だね、

  • No.37 by Theodore Glory  2021-03-21 00:53:29 


・・・俺の手が、優しい・・・?そんな訳ないだろ。

(自分の突拍子のない行動に羞恥心が芽生えジワジワと顔に熱が集まってきたような感覚に陥る。つい無意識に出てしまった手に、はぁ・・・とため息をこぼすと手を離してパタパタと顔を仰ぐ。その途中で自分の手が優しいと評価されるも、自分の手は吸血鬼の命を奪った手であり、時には一般人を殴る手でもあると考えて何を言っている?と思ってしまう。まぁ一般人を殴る時にはこちらに手を出されたときや、女子どもを理不尽な目に合わせていた時などではあるが優しいとは言えないだろうと、その評価を断った。)

優しい手は、とっくに捨てたよ。

(あらかた顔の熱が冷めればカウンターに置かれていたグラスを持ち口付ける直前にそう言い残す。口のなかに広がる甘いカカオの味とブランデーの芳ばしい香りを味わえばあまいな、と小さく呟く。カクテルグラスの中では僅かにとろみを帯びた茶系の液体が漂っており、グラスの縁は照明の光を受け僅かに傾けると光を反射する。ふと、このカクテルは婚約者が好んでいたものであることを思い出し、その時の自分の醜態まで思い出してしまうと今の自分と比べ、変わったなと思い返し)


  • No.38 by Claus Burton  2021-03-21 02:01:27 



…こうして生きていると、いつの間にか優しさは指の隙間から溢れ落ちて行くよね。

(優しい、という言葉は確かに吸血鬼を憎み、狩り、ハンターとして命を懸けて夜を生きる者にはそぐわないものだろう。それでも自分の髪に触れた彼の手には確かに優しさが残っているように思えた、彼の持つ昔ながらの優しさが。しかし相手の言葉を否定することはせずにグラスを揺らして。指で弄っていた煙草に漸くライターで火を点けて何度目かも分からない煙を吐き出すと、徐に呟いた。彼にとっては“ハンターとして”、自分にとっては“吸血鬼”として、という意味で告げた言葉。夜の闇の中に紛れて命を懸けた攻防を繰り返しているうちに、優しさなどいつの間にか喪われて行く。そういう意味では、優しい手を捨てた、という彼の言葉も分かる気がした。尤も吸血鬼は、元から微塵の優しさも持ち合わせてはいなかったが。甘いカクテルの水面を眺める彼の瞳はやはり僅かな優しさを讃えているように見えて、それから視線を逸らすと空になったグラスの氷が音を立てて。昨日出会ったばかりの男に絆されるつもりも無いが、今日明日のうちには獲物を見つけたい所で今晩中に狩りを行うのなら良い時間。カクテルを頼んで狩りを明日に回すか、このタイミングで店を出るか、煙草の煙を燻らせながら暫し考えを巡らせて。)


  • No.39 by Theodore Glory  2021-03-21 08:26:00 


(紫煙と共に吐き出された言葉に、相手も優しさを溢れ落としてしまったことがあるのだろうか、と考える。だがこうして昨日出会ったばかりの男の話を聞いたり、母のために危険な目に会おうとしてある相手には優しさがまだ残っていると、思えた。だがそれを伝えても相手は快く思わないだろうと判断すれば返事をしようとした言葉をカクテルと共に飲み込んで。)

・・・これから任務か?

(気がつけば相手のグラスは空になっており、次のカクテルを頼むことなく考え事をしているようだった。煙草の量も昨日より増えているようで、精神的に落ち着かせているようでもある。ハンターの任務によっては夜が深くなる頃合いから動くこともあり、服装の身綺麗さからてっきり相手の任務は終わったものであると考えていたが、そうでは無いかもと判断すると、1度確認してみようと首を傾げながら問いかけて)


ーーーーーーーーー

おはようございます。すみません、相談なのですが募集板で記載されていた
"そんなある日、「ハンター姿の男が吸血している現場に遭遇した」という情報が機関内を震撼させる。"
この展開ですがいつ盛り込みますか?この後、相手キャラが吸血している現場が目撃されて騒ぎになっても良いし、もう少し後に盛り込んでも良いのかな、と思いまして・・・。ご意見をお聞きしたいです。

  • No.40 by Claus Burton  2021-03-21 10:59:56 



おはようございます。一旦展開の相談だけお返事させていただきます、決まり次第すぐに本編の方もお返事いたしますね。

ハンターが吸血している場面の目撃情報が出てしまうと、クラウスが吸血鬼である事がかなり怪しまれるようになると思うので、出来ればもっと後ろの方で入れられれば、と考えておりました。
今日明日の狩りでは、翌日会った時にまた被害者が出た、といった2人の話の種に上がるくらい。もう少ししたら、狩りの現場で遭遇しかけたり、満月の晩にBarに居なかったり、血液不足で体調が優れなそうだったりと、じわじわと怪しい感じに持っていければと思うのですがいかがでしょう。
その極め付けに目撃情報があって、この辺りは想像の域ですが疑念を持ってハンターの登録情報を調べたテオが、登録情報の人物と自分の知るクラウスは別人では無いかと気付いたり、最終的に吸血現場で対面したりで正体がバレると面白いかなと!ちなみに正体を知られる前に、クラウスの中で、婚約者を殺したのは自分だという認識を持たせておきたいです。

ロルに負けず劣らず、こちらのお返事もかなり長くなってしまいました…すみません。後ろの方は全て妄想なので、この辺りは後々一緒に相談しながら展開も決めていきたいです!

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック