日ノ本に残花 〆

日ノ本に残花 〆

梔  2019-05-10 21:27:49 
通報


御頭をお待ちしております。



コメントを投稿する

  • No.81 by 榊 誠  2019-10-04 23:33:20 


>>梔

…ッ、
(今のは何だ…と彼の指先の感触が残る自分の頬に触れては、微かに熱を持っているのが分かり、今彼が眠っていてくれて良かったと心から思い。中途半端に高められた熱の行き場はなくて歯がゆさを感じながらも、安らかに眠る彼の寝顔を見れば自然とそれもおさまっていく。スゥと微かに聞こえる寝息、胸元の布団が規則正しく小さく上下するのを見れば彼が今ここにいるのを教えてくれる。彼は寝顔も秀麗だが、少し幼くも見える表情が愛おしくて「……次は、俺に守らせてね。…おやすみ、梔。」とまだ少し隈の残る目元をそっと指で撫でた後に額に口付けて暫く見守ってから物音を立てないようにして部屋を後にして。その後、自分も湯浴みを済ませて着流しに袖を通すと自室へ向かい布団を敷いては知らずのうちに疲れが溜まっていたのかすぐに眠りに落ちて。
翌朝、彼より先に起きて朝餉を作ったり色々と支度したりしようと考えていたのだが、未だ布団の中で眠りについており。かと言って体調が悪いわけでも疲れが取れていないわけでもなく、彼がいる安心感から。避けたのは自分であるが、その分、彼の言葉や存在は自分に安息を与えてくれたらしく緊張感が解けた気の緩みから惰眠を貪り、ヤマトで茉莉花がヤマトの情報の一端を握ったことなど露知らずごろりと寝返りを打っていて)

  • No.82 by 梔  2019-10-05 19:16:05 


>>榊

(朝、携帯が着信を受けて震える音で意識が浮上する。ぼうっ、とする頭で布団を抜け出そうとするも、怪我と痛み止めの副作用で頭への鈍痛と体への鋭痛が走り、唸りながら電話を取ると掛け手の茉莉花から『ある闇カジノに大蛇が一枚噛んでいるかもしれない』と簡単に説明される。動揺とともに常の服に着替え、着流しを畳み、きちんと布団を戻した後で少し思案する。彼にはどう伝えるべきか。一瞬真偽疑わしい問題であるため確実な裏が取れるまでこちらで調べるべきかとも思ったが、先日の彼を思い出すと、この情報を彼に現段階で伝えるべきだと思い直す。常ならば冷静なその双眸で自信を見失わず、自分が傷つくのも構わず他人のために優しくなれる彼があれほどに復讐を願う相手。彼の身に起こったことは、自分のちっぽけな想像力では補い足りないほどの暗い影をその暖かな心に鋭く差し込んだのだろう。復讐を遂げた時の甘美な喜びは自分もよく知っている、彼がそれを望むのなら、自分はその為に尽力したい。真偽疑わしい問題であることが唯一ひっかかりはするが、それよりも彼に隠し事をしたくないという心情が強かったこともある。そうと決まれば軋む関節、揺れる視界達に鞭打ち、彼の部屋の前まで進むと襖の前に正座し「おはようございます、榊さん。朝から申し訳ありませんが、少々お話ししたいことがありまして。」とすっかり昨晩の自分が彼に対して行ったやや過度なスキンシップのことも忘れて声をかけ)

  • No.83 by 榊 誠  2019-10-05 20:25:09 


>>梔

ん……、
(温かな布団の中、呑気に眠っていると微睡みの中に春風のような優しい声が耳に届き、そのあまりの心地よさに再び夢の中へ落ちそうになるも寸でのところでハッと目を覚まして。いくら気が緩んでいたとはいえ手負いの彼より後に目覚めるなんて…己の失態を恥じつつ、のそりと布団から起き上がり「…待って、すぐ出るから。」と寝起きの声で一言声掛け欠伸を1つ零して。それから特に身なりを整えることなく立ち上がっては襖へと足を向けてゆっくりと戸を引き、視線を下へ。身体が痛むはずなのに律儀に正座する彼に何とも言えない気持ちになると共に、思い出すのは昨晩のこと。今はすっかり常の凛々しく明媚な彼であるが、脳裏にちらつくのは彼の艶やかな表情や、その長く細い指先の感触。朝から不届きな邪心が芽生え、それを払うようにぼさつく頭を軽く掻いて「おはよう。…ごめんね。寝過ごしたみたいで。…それよりその格好。君まさか何処かへ行くつもりなの?」眉尻を下げてゆるく微笑み謝ったあと、彼の話を聞く前にその格好について指摘する。本来であれば絶対安静。細く引き締まった身体にきっちりと着込まれた装束の下には数しれぬ暗器が既に忍ばせてあるに違いない。穏やかな声色ながらどこか責めるような視線を向けては彼の視線に合わせてしゃがむとゆるく首を傾けて顔を覗き)

  • No.84 by 梔  2019-10-08 18:59:37 


>>榊

(襖の奥から聞こえてきた声は、ふんわりとした夢を含んだような柔らかなもので、つい自分の?が緩んでしまうのを感じる。可愛らしいお方だ、そう思ったと同時に襖が開かれ待ち望んだ彼の姿が現れる。いつものきちんとした端麗な姿も勿論素敵だが、常とはまた違うあどけなさと艶やかさを併せ持つ着流し姿に息を飲む。裾から覗くすらりとした足は細く美しいものの、鍛えられた筋肉がその足でどれほどの戦場を潜り抜けたのかを物語っている。寝起きだろうか?やや癖がついたふわりと柔らかな彼の頭髪は普段よりもふわふわと可愛らしく揺れている。人に弱味を見せない彼は今も十分疲れていたのだろうに顔を見せてくれた。そんな彼の姿に嬉しさと申し訳なさが同時に胸に湧く。「すみません、お休みでしたか。」しまった。彼の言葉でやはりお休み中であった、と確信が持てると焦ってしまった自分のミスに心の中で自己批判しながら頭を下げる。「…ヤマトへ現状確認だけしようかと…。」しまった。2回目の自己叱咤をする前に感じる彼の視線と声は優しいものの、その奥に隠されたモノは自分の声を小さくさせる。彼の可愛らしい笑顔が自分に向けられているというのに、それを直視出来ないのは辛く、気まずさを感じながら恐る恐るその笑顔を見る。嗚呼、やはり花咲くように可愛らしい。「……すみません。」口をついたのは謝罪。彼に心配をさせてしまった事もあるが、これ以上この視線に耐えられないという事もあり冷や汗をかきながら小声で謝って。)

  • No.85 by 榊 誠  2019-10-10 13:45:02 


>>梔

謝らないで、いつもはこの時間には起きてるし本当は君より先に起きるつもりだったから…叩き起こしてくれても良かったくらいだよ。
(どちらとも言わず惰眠を貪っていた此方に非があると言うのに頭を下げる律儀な相手に小さく首を横に振ってその右肩に手を添えながら緩く笑んでは本気と冗談半々の言葉を添える。そう…自分としては彼が声も掛けずに襖を開けて叱ってくれるほど打ち解けてくれる日がくればという我欲もあるのだが…彼の性格もあるためその望みもまだ薄いかと…そんな思考を巡らせていると彼から零れる二度目の謝罪。少し顔を上げた彼と視線が交われば、彼は悪くないのがなぜだか悪戯をした子供を白状させているような気持ちになって思わずクスと小さな笑いが漏れて。ただ一度目の謝罪に関しては見逃せたが二度目のそれは…「…駄目。残念だけど今日君をこの家から出させるつもりはないよ。はい、立って。本当はこの姿勢も辛いんじゃないの?」ゆると微笑み彼の申し出を一蹴しては右肩に添えていた手を滑らかな頬に添えさせやや顔を上向かせると視線を合わせ。そして返事を聞く前に彼の身体を気遣いつつ立ち上がらせては、その背中を押して廊下を進み客間へと押し込もうとして。)

  • No.86 by 梔  2019-10-12 18:16:40 


>>榊

(彼の笑顔は小さくてもキラリと眩いほどの光を帯び、幽かな微笑みも目を惹きつけて離さない。彼の移ろい行く表情を側で見ることができたら、そんな甘い妄想と?に感じた彼の細い指の魅力が頭を一瞬支配するも彼の返事に予想していたとはいえ少しだけ視線を下げる。しかし、それもすぐに彼の微笑みとその言葉に隠された優しさによって瞬きの間に霧散する。嗚呼、背中に心臓があるみたいに彼の手が触れたところがじわじわと熱く、血が沸騰でもしてるようだ、と他所へ行った意識を慌てて回収する頃には客間の襖が見えてきた。彼に情報を伝えるのは急いだ方が良さそうだ。「ま、待ってください、先にお話だけ…明確には言い切れませんが、大蛇に関係のある話です。」口をあんぐりと開けて待っている客間を背にするようにやや遅めの反転をすると上記を口に出して彼の反応を見る。彼の復讐を手伝いたくはあるものの、彼を止めるのも自分の役目である。彼をもう失いたくはないから、強い意志を持って彼の目を見て。)

  • No.87 by 榊 誠  2019-10-14 20:41:48 


>>梔

───、
(客間の目の前に来た所、空いた襖を背に彼が振り返ったかと思えばその口から発せられた言葉にスッと口元から笑顔が消える。“大蛇”…最愛の存在を奪った憎き仇。己の心を蝕む影。その影が、弱さが今回、彼や大事な仲間たちを傷付けた。彼から目を逸らすと背中を押す形のまま宙に浮いていた手を降ろしては僅かに視線を下へ。──大丈夫、次は決して自分を見失わない。大蛇などに我等が花が屈するはずがない。一呼吸置いた後、強く真っ直ぐに向けられる紫銀の瞳と目を合わせては言葉を発することなく緩みない表情のまま話の先を促して。)

  • No.88 by 梔  2019-10-16 14:14:28 


>>榊

…実は、昨日茉莉花に頼んで男たちの所持していた電子機器その他を押収し、めぼしいものをチェックするよう頼んでおきました。結果、大蛇に関しての情報がいくつか入手出来ました。(いつもの笑みが消えた彼の緩みない眼差しはまっすぐで、ぞくりと背筋を何かが這い上がるような感覚に陥る。しかし、それは恐怖でも、嫌悪でもない何か。そう、美しい芸術に心動かされた時や、自分が先代に初めて会い、そのカリスマ性に圧倒された時のような震え。彼が悩みながら、悔やみながらも選んだ純粋な答えが、復讐の霞が立ち込める眼差しの中でも強く輝くのを捉えるとその美しさに飲み込まれ、言葉を飲み込むも、なんとか喉から経緯を簡単に伝えて彼を客間に招く。先程まで戻されることを嫌がっていたものの、廊下で立ちながら話す内容でもなし、また、もしかすれば誰かが聞いているということも考えられる。襖に手をかけながら「…勿論、どれも全て確実なものとは言い難いのですが、榊さんのお耳に挟む価値はある情報です。」一応彼が客間に入る前に一言添えて少しだけ頭を下げ。)

  • No.89 by 榊 誠  2019-10-18 19:11:56 


>>梔

…そう。
(彼から告げられた報告にやや視線を落とし短く相槌を打つ。自分が情けなくも道を惑っていたときどうやら優秀な兄弟は水面下で動いていてくれたようだ。客間へと招く彼の配慮と気遣いに視線を上げれば軽く着流しを正してから室内へと入り、彼の体の負担を考え先に胡座をかいて座ると彼にも向かいに座るよう視線で促して。「…確実でなくても情報は少しでも把握しておいて損はないから、とりあえずは聞くよ。…ヤマトに害はありそうなの?」重要なのはそこだ。ヤマトに、彼や仲間に害があるかどうか。大蛇の存在事態が害悪なので何とも言い難いが、これまでに大蛇がヤマトに直接的な接触をしてくることはなかった。自分の性格上、売られた喧嘩も極力買わない故にたとえ大蛇が己の復讐の対象であったとしても此方から敵陣に攻め入ることはしてこなかったし今もそれは変わらない。ただ、今回の一件。赤髪の男達が大蛇に関与しているとなればその牙がすぐ其処まで迫っているのは危惧できる。敵に先手を打たれる前にある程度の備えは必要かと思考を巡らせ、念の為周囲の気配を探り盗聴をされていないかを確認すると彼に視線を戻して話し出すのを待って。)

  • No.90 by 梔  2019-10-18 22:17:18 


>>榊

失礼します。(彼はどこまでも人を思いやるこものできる美しい心を持つ人だ。今の向かいに座るよう促された視線にも柔らかな優しさと気遣いが滲んでいる…それを感じ、心の端が温かくなるのをのんびりと楽しみたいがそうもいかない。一言だけ上記を告げると向かいに腰を据え、話の続きを口に。「今のところ、ヤマトに対して大蛇からの大々的な敵意、そのような動きは確認できません。しかし、今回の件で間違いなくマークがつくでしょう。幹部や席のある、世間的に顔の割れた者達には2人以上で行動させた方が良いかと。」先ずは相手から問われた通りヤマトの組織に対しての大蛇の動き。自分が口を出さずとも彼が的確な判断をしてくれると信じているが、今回はまだ無茶をして欲しくないという気持ちの方が強く。「また、大蛇の最近の目立った動きの中で気になることが資金源についてです。最近矢鱈と羽振りが良い闇カジノが大蛇と直接繋がっているらしく、薬や人身売買にも手を出し始めているようです。」次いで大蛇の動きについての情報、そして最後に「最後に…これは、一番情報として審議の問われる代物ですが、自分としてはこれを一番あなたに伝えるべきかと。」と一言クッションを挟む。この情報を伝えて彼がどんな反応をするのか、実を言うと自分には分からない…ただ、決していい結果にはならないだろう。だけど自分は伝えなければならない。「…大蛇は恐らく、貴方のことを知っており、さらに知りたいとサーチしているのだと思います。赤髪の男をけしかけたのもそうでしょう。理由は分かりませんが、奴らは貴方という個人を調べつくそうとしているのだと危惧されます。」茉莉花の集めた断片的な情報を掻き集め、足りない空欄を兄弟の街ある情報で補えば虫食いだらけのシルエットが導いたのは、彼を、榊誠をヤマトの棟梁としてではなく、一個人としてのターゲットとして扱われているのではないか、という疑問。「…詳しくはヤマトにある情報を確認していただくのが一番かと。」一方的にではあるが、このようにして現在自分の持ち得る情報を全て彼に渡すとじっ、と彼の反応を伺い。)

  • No.91 by 榊 誠  2019-10-20 00:07:39 


>>梔


……俺?
(頭の切れる彼からの要点を纏めた報告は分かりやすく大蛇の現時点の動きがスッと頭に入ってくる。大蛇、悪い噂ばかりとは聞いていたが薬や人身売買までに手を染めるとは…無意識のうちの表情が微かに強ばるも、最後の報告を聞いては訝しげに眉を寄せて。確かに赤髪の男から向けられる視線に他意を感じるものはあったような気もするが、自分の価値と言えば“棟梁”という肩書きくらいなもので一個人としての価値はないに等しい。元々の生まれも貧しい村であり血筋が良いわけでもなければ個人的財産も持ち合わせていなく。狙われるとすれば正当なマフィアの生まれで容姿端麗かつ智勇兼備な彼なら納得がいくものを。「…まあ君たちの情報は有力だから俺自身注意はするし、俺個人が狙われるにしてもヤマトを脅迫材料に使われる可能性は充分にある。…君の言うように顔の知れている子たちは一人では出歩かないほうがいいかもね。……勿論、君もだよ。梔。」まだ自分が狙われていることが俄には信じがたいものの一番信頼のおける彼からの情報。用心深いくらいが丁度いいかも知れないと頷けば、彼をまっすぐに見据えて彼自身の身を案じて。彼一人のほうが動きやすい場合があるのも重々承知しているが、彼は何かと彼自身を後回しする傾向が見られる気がして。暫く彼をじっと見たあと常のゆるとした微笑みを浮かべ「…よし。じゃあ俺はアジトに顔を出してくるよ。色々迷惑も掛けたし皆にも謝らないとね。…家にあるものは勝手に使ってくれて構わないけどちゃんと安静にすること。…夜にはまたこっちに顔を出すから此処にいてね。…あと念の為、部下の一人をこっちに寄越しておくから。」ぽんと片膝を打って立ち上がると向かいに座る彼に近づきその頭を軽く撫でてやれば子供を言い聞かすような優しい眼差しを向け。遅かれ早かれ、この先大蛇とは関わることになる。彼の情報網からすれば闇カジノへの潜入も目処に入れておく必要があり、ともなればその辺りの知識が疎い自分は彼やその手に強い部下を頼ることになるため彼には少しでも療養して欲しく。ただこの家も安全とは限らないため先の彼の話もあるし警戒の意味も踏まえて部下を一人寄越すと言って。)


  • No.92 by 梔  2019-10-23 23:00:06 


>>榊

…承知。(彼の鋭い読みと、適切な判断を積み重ねてきた経験から導き出された返答に頷きと上記の言葉をもって自分の返答とする。彼の導く答えは、厳しい世界を生き抜き、鍛えられた状況判断や理知的な角度の意見を踏まえ確実なものになると分かっているから不安等、特に心揺さぶられるようなことはないのだが最後の自分へ配慮の言葉に少しだけ嬉しくなり目元を緩める。それは、彼に戻ってきた常の緩やかな笑みと頭を撫でられるその繊細な手により深くなるが、すぐに固まる。「…榊さんおひとりでヤマトへ向かわれるのですか…?それならせめて行くまでの同行だけでも…!」彼が強く、美しく、まさに今組へと帰ってきてくれる嬉しさがあるのは間違いないが、それでもやはり心配になってしまう。はっきりとした情報ではないにしろ、彼が狙われている可能性があり、昨日の今日で彼の疲労も残っている事だろうと思えば立ち上がろうと足に力を込めるが、彼の視線に目が釘付けになる。諭すような視線。厳しくも柔らかいそれが自分は向けられていると分かれば自然と座っていた元の姿勢に戻り「…十分お気をつけください。」と承諾した意を口にして。彼は彼自身の魅力を知っているのだろうか?否、全てを把握しきれていないのだと思う。優れた人格と人心把握、清潔かつ凛とした佇まいと柔らかく整った容姿、どこまでも広がる頭脳とこの界隈でトップを争える剣術の持ち主…大蛇でなくても彼を見ると喉から手が出るほど欲しくなる輩の気持ちも十分に理解できるため、尚更心配に思い「…何かあった時にはこれを」と強い彼には必要ないかもしれないが、懐から数本苦無を取り出して渡し)

  • No.93 by 榊 誠  2019-10-26 20:31:12 


>>梔

…ありがとう。これがあれば負ける気がしないよ。
(此方が多くを言わなくても気持ちを汲み取って現状をしっかりと把握し考慮した上で応えをくれる彼。そんな彼から良く手入れされた苦無を差し出されれば、小さく目を見開くと同時に彼の如何なる時も自分の傍に居て守ってくれようとする強い気持ちが伝わってきて胸が熱くなり。彼にとっては大事な暗器の一部。それが2本無くなったところで彼の強さが変わるわけではないが、彼の分身を受け取るような気持ちで苦無を手に取ると緩く微笑みを浮かべて。その後、着替えなどの身支度を済ませ彼の2本の苦無もしっかりとコートの内側に収めると彼に見送られアジトへと。しかし自分が家を出た時、すぐ近くの木の上からフッと人影が消えたのは気付かずにいて。)


(ヤマトのアジト、特に何の問題なく到着し中へ入れば部下たちから温かく迎え入れられる。中には自分の犯した所業を許せなかったり不安を抱いたりしている者たちも居るだろう。それでも以前と変わらずに接してくれる部下たちに自分がどれほど恵まれた環境に居るのか実感して。『坊、よう来たな。…来てそうそう悪いけんど話、いいか?』部下たち間の縫っていつの間にか近くに来ていた茉莉花の声の真剣さに小さく頷くと部下たちに声を掛けてから別室へと移り。
『…ほんで大方は弟から聞いてんと思うけんど、闇カジノについてもう1つ分かったことがあるんよ。人身売買…その売買に使われてる人間ちゅうのが坊と関わりあるスラムの子らの可能性が高いってことや。』「……罠、だね。」茉莉花から聞いた情報にポツリと短く返す。スラムの人間が人身売買に使われるのは良くあること。身寄りのない人間は跡がつきにくく消えても誰も気付かないし咎めない。実際自分がスラムで暮らしていたときも何人もの人間が無理矢理闇市場に連れていかれ、時には自ら身を差し出すところを幾度も見てきた。だが今回の場合は別の意図がある。今まで大蛇の人身売買の情報が漏れることなど無かったのにこのタイミングで、しかもヤマトへその情報が流れるなど話がうますぎるのだ。見てみぬふりなどいくらでも出来る。だがそれを知ってしまった以上己が無視のできない人間なのだと大蛇は理解しているのだろう。自分をおびき寄せるために“人身売買”をしているのなら尚更放おっておけない。醜い欲望のせいで罪のない人間が苦しむ。自分が一番嫌なやり口。そして自分をおびき寄せるには最高の手段。『行くんやろ?』「…そりゃね。狙いがヤマトだったとしても俺だったとしても…俺のせいで苦しんでいる子たちがいるなら黙殺は出来ないよ。……これだけ大蛇の狙いが明確になってきているのなら梔へ向かわせる子たちは2人にしたほうがいいかもね…。」茉莉花に向かって当然のように微笑みを向けたあと、今家にいる彼のことが心配になれば顎に手をあて小さく呟きすぐに部下2人を彼の元へ向かわせるよう手配して。

その頃、自宅。彼の元へ大蛇の下っ端の影が。先の自分たちの会話は屋根裏に仕掛けられた盗聴器で聞かれていて、この下っ端が今の梔が手負いで一人ならば自分でも倒せるのではと独自の判断をして襲撃しようとしており。ただ真正面から向かって倒せる相手ではないと流石に分かっていて、不意打ちを狙おうと考えヤマトの部下を装っては玄関の前まで来てトントンとノックして『梔さーん、ボスに呼ばれて来ました。開けてください。』どうせ部下の声など全員把握しているわけないと安易な考えで地声で声を掛けては後ろ手に銃を隠し持ち彼が出てきたところを撃ち抜こうとニヤリと口角上げて。)

  • No.94 by 梔  2019-10-29 06:50:51 


>>榊

(流石。茉莉花は自分が発した一言が、彼の中に潜む情報を纏め上げ、十の答えとなって瞬時に返答する彼の鋭さ、磨かれた知性のなせるその早業に舌を巻く。そして続く彼の明確な答えと、そう答える彼の澄み切った強い瞳を目の当たりにして美しいと感じる。やはり彼は他人のために優しくなれる人で、そこに一点の曇りも迷いもないのだろう。『…坊、俺にもそんな顔してくれはるんやね。』一瞬自分の目を疑った。彼が自分に向けた淡い微笑み、当然といったように自然に向けられたソレは目から脳へ、雷に打たれたかのように直ぐに伝達されて、自分の内に巣食う彼への煮詰まった感情を経て微笑み返す。ただ、それはここに居ない弟への心配が吐き出されたと同時に消えてしまい、心から残念に思う。『…ま、大丈夫やろ!そんに心配しとる顔、坊がしとったら皆も心配になってまうで?俺も心配なるしな?』しかしすぐにいつものおちゃらけた雰囲気を纏うと彼を安心させるように頭を軽く撫でようと手を伸ばし。

一方で、彼の自宅。出過ぎた真似だっただろうか、と少し不安だったが、彼が苦無を受け取ってくれたあの時の丁寧な手と、彼からの言葉が与えてくれたのは純粋な嬉しさ。そんなことを思い出して一人上機嫌に送られた情報を纏めていたが、訪れたノックの音と聞こえてきた声に案外早かったなとぼんやりと思い腰を上げて。のそのそと玄関の戸に手をかけたところで、ふと相手が誰だろうかと疑問に思う。先程の声は聞き覚えがあるような気もするが、念には念を入れても損はないだろう「あぁ、すまない…。イチか?」と自分が聞き間違えないであろう声の持ち主の名前を出してカマをかけ、戸にかけた手とは逆の手には苦無を構えて。)

  • No.95 by 榊 誠  2019-10-31 20:00:11 


>>梔

…それもそうだね。あの子は強い。…それに貴方の前で俺が“そんな顔”をしていたのならそれもあの子のおかげかな。…赤髪の男の一件で俺は組の仲間や貴方…梔に救われた。俺の中で何かが変わった気がするんだ。
(茉莉花から伸びてきた手を避けることなく撫で受ければ、自分の頭を撫でる人は今はきっとこの人くらいだろうなと思いつつそのおちゃらけた雰囲気に緩く笑みを返して頷いて。そして“そんな顔”は全くの無意識だった。人と話しているとき無意識な表情が溢れたのなら確かに自分は変わったのだろう。“何か”という具体的な表現はないが、例えば人と隔てる壁の厚さだとか仲間への思い、そして彼への想いも…強く。昨日の夕焼け、廃墟の中に美しく佇む彼の姿を思い浮かべては一度静かに目を伏せてほんの微かに口元を緩ませ。「と、動くならもう少し様子を見てと思ってるんだけど…貴方の意見を聞かせて欲しい。俺としては梔も含め他の子たちの回復をもう少し待ちたいけど、機が遅すぎても人身売買の被害が大きくなる可能性がるからそれは避けたいんだよね。あとは闇カジノに潜入して今捕らえられている子たちだけでも逃して上げられたらいんだけど…。」とは言っても闇カジノ内の構造は未知数。闇雲には動けない。何をするにしても結果自分が身を差し出して片付くことならと一瞬過ぎった考えを薙ぎ払い、茉莉花に視線を向けて。

一方、自宅。大蛇の下っ端は彼が近づいてくる気配を感じると笑みを深める。彼の咄嗟の機転。決してどんな時も油断をせず隙をみせない鋭い洞察力にこの下っ端は気づきもしない。故にカマかけにまんまとハマり『はい、そうです。此方に来るまでのあいだ特に異常はなく危険も無さそうでしたよ。』と自身の愚かさにも気付かないで口角を上げながら言えば銃の安全装置を外して。)

  • No.96 by 梔  2019-11-02 14:47:26 


>>榊

『…ほか、せならあいつも喜びよるわ。』(彼の癖毛は持ち主の性格に似たのか柔らかく、優しい手触りで加護欲をくすぐられる。柔らかな日の光を彷彿とさせる笑みを浮かべる彼の変化は確かに存在した。優しさと親しさは似ているようで違うように、彼もまた違いが現れてきたのだ…それが、とても嬉しく感じる、きっとこの組みの大半の者はそうだろう。勿論我が弟も。彼の呼んだ弟の名前は他の者の名前と違う響きがあったことに気付くと嫉妬というより、少しの安堵を感じる。彼が再び微笑めたことへの。『ん、せやなぁ…今この状況なら下手に動かんほうがええやろ。こっちの手持ちの札が少なすぎる。それに人身売買もリスクがあるからそうポイポイとはせんはず…これは憶測やけど、坊を釣ろうと狙ってんねやったらもっと機を熟すまで待つんやなかろうか?例えばもっとデカイ競り場…そんなら自分の部下も配置しやすいやろし、坊も派手に暴れられへん…勿論、それまでに小出しに品出しはするやろうけど。』大蛇は抗争となると殆どの場合皆殺.しにしていて、情報が極端に少なく、部下や相手の動きも把握しきれていない。それ故にぶつかる時はこちらの武力が揃うのが望ましい。かといえこのまま放っておくのも危険。奴らの傘下組織が手がける盗品や臓器を扱う裏レートの競り場が何度か不定期に開かれていたが、最近パッタリと止んでおり、次あたりには大勢の客が集まることだろう。そんな関係のない他人が多くいる競り場のような会場ではきっと彼は…他人を傷つけることを許さず、他を守るために身を投げ出すことのできる勇気を持つ彼は、暴れられない…また、彼の志に従うこの組織も。『…いっそハッタリかましてみるか?』彼の微笑みを眺めながら考えていたものの、少しの沈黙ののちにふと思いつきの言葉を出してみて。

かかった、こいつはヤマトの者じゃない。まだ薬でぼやける意識を必死に引き上げ、コールしようとした彼の電話番号の映る携帯を仕舞う。心配をかけさせたくない。こいつを生け捕りにして更に情報を取れれば彼の役に立てる。そう思いつけば一つ深呼吸をした後に、苦無を相手の首筋へ当てがい脅しをかけるため、勢いよく玄関戸を引き対空姿勢から苦無を持った右手を振りかぶって。)

  • No.97 by 榊 誠  2019-11-04 13:17:07 


>>梔

(流石、この兄弟は揃って優秀。兄の茉莉花は一度はヤマトを抜けて一線を退いた身であるがその洞察力と構想力は一切衰えをみせていない。大蛇の目的だけでなくヤマトや自分の特性を理解した上で答えを導き出す。まだ自分が10代でヤマトにマフィア入りしたばかりのとき、組織のあり方を身を以て教えてくれたのもこの男。立場こそ今は己が上にあるものの、茉莉花の客観的であらゆる立場から状況を冷静に分析する力は未だ己には遠く及ばぬ力。勿論その力は弟である梔も兼ね備えており、この2人の兄弟なしに自分は此処にいないのだと改めて強く感じて。茉莉花の返答に小さく頷きそんなことを思っていれば、ふとその口から漏れた“ハッタリ”という言葉。果たしてどんなハッタリを仕掛けようというのか、予測できずに小さく目を瞬かせて茉莉花に視線を遣り「…ハッタリ?大蛇を騙すってこと?」と既に茉莉花への疑いは一切ないため何の躊躇もなく問えばほんの微かに小さく首を傾けて返答を待ち。

予想よりも勢いよく開かれる扉、相手が油断して出てくると思っていた下っ端は当然意表をつかれて華麗に宙を舞い苦無を振るう相手の動きに身体がついていかない。捕らえられる恐怖から咄嗟に銃を構えて打ち放つも弾丸は彼に掠めることもなく家の軒下に当たって。『ヒィ…ッ』と情けない悲鳴を上げるうちに首筋にはピトリと梔の苦無があてがわれ身動きを封じられればタラリと冷や汗を額から流して。『…は…気付かれてたとはな。だが、手負いなのは分かってる。無理してまたボスに心配かけさせないほうがいいんじゃないか?』圧倒的な不利な状況。彼に歯向かおうなど無謀なことにも関わらず下っ端は強がって嘲笑を浮かべれば尚も反撃の隙を狙い片手に持つ銃を離さずにいて。)

  • No.98 by 梔  2019-11-04 22:58:59 


>>榊

『…ふ、は!なんや坊、えらい可愛らしい顔しとるやんけ!嗚呼ー…こんな可愛らしい顔見せられたら自分、気張らなあかんわぁ。』(ぽふぽふ、と彼から止められないのをいいことにその柔らかな髪を触っていたものの、その頭髪の下に眠る彼の脳の柔軟さに感嘆し、小さく口笛を吹く。彼の中で輝く天性の才の中でも、自分はずば抜けて素直さという才能を評価している。多くを吸収し、学び、身につける上で必要不可欠であり、その才は人の心も惹きつける。現に自分は赤髪の男達と繋がりを持ち、彼の右腕である弟の武器を奪っていた為、追い出されることも危惧していたのだが…無邪気な子供のように自分へ向けられる曇りのない瞳、可愛らしい仕草に思わず笑みが出てしまう。『せや。でもそんな大掛かりなもんでもない。ここでヤマトが舐められんように『まだ余裕でっせ』ゆうて宣戦布告するくらいがせいぜいやろなぁ。騙すってのより揺さぶりかけるくらいか?…ただ、その揺さぶりがどっちに転ぶかは運任せや。そこだけ頭によう入れといてや、坊。』まだ十代であった彼にやったように、ぐりぐり、と軽く額を指でつくとやや真剣な顔付きに戻り簡単にそう説明する。本当は賭けなど不確定なことはしたくないのだが、何もせずここでヤマトが弱体化していると思われるとそれに感化された他のチームがこれを機にとヤマトに攻め入ることもあるだろう。無駄な消耗は避けたい…優しい彼にとって酷な選択を強いているのは分かっているものの、心を鬼にしてそう前置きし。

まずいことになった。こいつの口ぶりからすると最低でも、彼の住所とここに自分がいるという事実、傷の具合がバレていることになる。傷の具合がバレている事と先ほどこいつが訪ねてきた口上を合わせて考えると彼と自分の会話が抜き取られていた…盗聴か何かをされていたのだろう、気付かなかった自分に腹が立ち鋭く一つ舌打ちをする。「…お前のお相手なんざ朝飯前だから心配はいらないよ。」彼のように美しい剣技も、鍛え上げられた理知が織りなす戦略も見当たらぬ相手の皮膚の薄皮に苦無の鋒を潜り込ませ、ぷつ、と赤い血の小さな玉を2、3作りながら「武器を離して両手を出せ。…今回ここにきたのはお前一人か?」と声を低くすると、相手の力が緩んだ隙に銃を蹴飛ばし、両手の親指を結束バンドで固定する。一通り相手が武器を他に持っていないかチェックした後に彼へ…榊さんへ携帯電話でコールして。)

  • No.99 by 榊 誠  2019-11-06 20:48:44 


>>梔

ン…はは、ありがとう。
(“可愛い”などと到底自分には似合わぬ言葉だと内心思いつつも互いの立場関係なく頭を撫でてくれる手が心地よく小さく笑いを零して礼を言う。弟である梔にもこれくらい素直に接してやればいいのにと思うが彼らが兄弟は今の関係が丁度いい…と思うことにして口には出さずに続く茉莉花の言葉に耳を傾けて。その表情や声色がやや真剣になるのに反して、此方の緊張を解すように額をグリグリされればまた少し擽ったい気持ちになりつつ額を押さえるも、10代の頃のようにただ甘えてヘラヘラと返すわけにはいかない。額を押さえる手を顎下へと持っていきやや眉を寄せて「──…宣戦布告、か。あまり吹っ掛けるようなことはしたくないけど…そうだね、貴方の言う通り何もしないでいれば其処に付け込まれて被害が出る可能性はある。…とはいえ大蛇の本塁を直接揺さぶるのはリスクが高いし…手を加えるのなら大蛇の傘下にある組織…そのうちの1つでも此方の味方につけるか、そう見えるように出来ればある程度大蛇の情報も得られるし揺さぶりを掛けられると思うんだけど…どうかな?」傘下の組織…簡単には言うが大蛇の支配下に置かれているとなればその口を割るのは難しいかもしれない。正直自信が持てない。茉莉花の前であるからか堂々とは言えずに意見を求めるように視線を上げて確認を取る。それに茉莉花にも何か他に考えがあるかもしれない。それを踏まえ返答を待っているときだった。ブウウとポケットの中の携帯が振動すれば、茉莉花に断りを入れてからその発信者を確認する。「……梔?」それは今自宅にいるはずの我が右腕から。何かあったのか…嫌な胸騒ぎに眉を潜めては通話を繋げて「…梔…?何かあったの?」と受話器の向こうの音を探りながら心配げな声色で尋ねて。

一方で完全に身動きを封じられた上に武器まで取り上げられた下っ端は地に床をついて為す術もなく奥歯を噛み締め『はっ、そんなの知るか!何か聞き出そうたって無駄だからな!』と一人で来た故に助けがまず来ない…そもそも自分のような下っ端を大蛇は簡単に切り捨てるのを知っているため、その恐怖から微かに声を震わせ吠えていて。)

  • No.100 by 梔  2019-11-07 22:54:19 


>>榊

(小さな頃から半ば強制的にこちらの世界に引きずり込まれた少年は、その時と変わらぬ柔らかな笑顔のまま大人になってしまったのだろう。愛情をうけるべき親もなく、汚い世界を見せつけられ、早すぎる幼少期の終わりを告げられた彼の境遇に大人として悔しく思う。今も小さく笑みをこぼしていたが、すぐに切り替える彼をもっと甘やかせたらよかったのになぁ、と内心呟きつつ彼の高い読解力、理解力…情報力とそれらを見事に組み上げる知識、知恵に『流石やな、坊。よう勉強してはるわ…偉いなぁ。』と再び彼の頭を軽く撫でる。彼の頭を撫でるのが癖になってしまっている…それは彼の表情や仕草が可愛らしいからか、弟にはない自分の特権を存分に楽しみたいという独占欲からか。『大筋は俺も同じ考えや。ちゃう点は、狙うんなら坊の知り合いを囲ってるとこを狙おうかってとこかね。…大蛇が一番簡単に手を出せるのは人質にされとるスラムん人らや。とはいえ切札は大切にしとるはずやから…一番警戒が弱わいとこの人質解放を狙うちゅうのはどないやろか?何かしら知っとったら聞き出しも楽そうやさかいに。』そのように告げ彼の成長を喜んで満面の笑みを浮かべていたものの、彼の携帯に着信が入ると少し顔が曇り、その発信した相手が弟と分かると更に渋い顔をして2人の会話に聞き耳を立てて。

「…そがにほたえなや。舌無いなるで。」彼との電話で何を話そうか、と痛む頭を更に締め付けるのは転がした男の吠える声で、上記を言い終えるか終えないかの内に相手の口の中に苦無を入れて睨みつける。そもそも情報が取らなければこの男はすぐにでも処分した方がいいのだ。彼の住処が知られるのはまずい、それ以前に自分がここにいなければ罠なりなんなりを仕掛けて彼の身に危険が迫ることもあったと考えると少しイラついた表情が溢れる。しかし、携帯から彼の優しい声が聞こえるとすぐにそれも消え失せ「榊さん、お忙しいところ申し訳ありません。大蛇の下っ端を捉えました。」と足元に転がる下っ端と節々が悲鳴をあげる体を無視していつも通りの声で振る舞い「如何しましょう。」と彼の指示を仰ぎ。)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック