梔 2019-05-10 21:27:49 |
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>>梔
(流石、この兄弟は揃って優秀。兄の茉莉花は一度はヤマトを抜けて一線を退いた身であるがその洞察力と構想力は一切衰えをみせていない。大蛇の目的だけでなくヤマトや自分の特性を理解した上で答えを導き出す。まだ自分が10代でヤマトにマフィア入りしたばかりのとき、組織のあり方を身を以て教えてくれたのもこの男。立場こそ今は己が上にあるものの、茉莉花の客観的であらゆる立場から状況を冷静に分析する力は未だ己には遠く及ばぬ力。勿論その力は弟である梔も兼ね備えており、この2人の兄弟なしに自分は此処にいないのだと改めて強く感じて。茉莉花の返答に小さく頷きそんなことを思っていれば、ふとその口から漏れた“ハッタリ”という言葉。果たしてどんなハッタリを仕掛けようというのか、予測できずに小さく目を瞬かせて茉莉花に視線を遣り「…ハッタリ?大蛇を騙すってこと?」と既に茉莉花への疑いは一切ないため何の躊躇もなく問えばほんの微かに小さく首を傾けて返答を待ち。
予想よりも勢いよく開かれる扉、相手が油断して出てくると思っていた下っ端は当然意表をつかれて華麗に宙を舞い苦無を振るう相手の動きに身体がついていかない。捕らえられる恐怖から咄嗟に銃を構えて打ち放つも弾丸は彼に掠めることもなく家の軒下に当たって。『ヒィ…ッ』と情けない悲鳴を上げるうちに首筋にはピトリと梔の苦無があてがわれ身動きを封じられればタラリと冷や汗を額から流して。『…は…気付かれてたとはな。だが、手負いなのは分かってる。無理してまたボスに心配かけさせないほうがいいんじゃないか?』圧倒的な不利な状況。彼に歯向かおうなど無謀なことにも関わらず下っ端は強がって嘲笑を浮かべれば尚も反撃の隙を狙い片手に持つ銃を離さずにいて。)
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