466の人 2017-02-02 22:55:19 |
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(唇を離すと真っ赤に染まった彼の顔が間近にあって。何がなんだかわからないといったような様子の相手を前に、困ったような、申し訳なさそうな笑みを浮かべると、今度は先程よりもしっかりと長く唇を重ねた後にゆっくりと離して)
……ごめん、驚いた、よね。気持ちを伝える前にこんな事するつもりはなかったけど…もう限界みたいだ。…(控えめな笑みを浮かべたまま伏し目がちに気持ちを吐露すると、目線をあげてしっかりと相手の瞳を捉え)
──…好きなんだ、昴の事が。仲間としてでも、友達としてでもなく、俺は─…、
ん…っ。(また近づいてくる彼。口付けに慣れていない自分は目をキュッと瞑り身構えてしまう。そして今度の口付けは長くしっかりとした口付け。先程よりも顔を赤くし、唇から離れてゆく彼のことをまともに見れなくて。しかし少し経ち彼のことを見ると自分を見詰めていた。彼の言葉の続きは今の自分でも分かる。)
──…っ、蒼星さん…。(彼の言葉を待ちつつ、胸がドキドキし。)
…ずっと、こんな風に触れたいと思ってた。俺にとって昴は特別なんだ。(真っ直ぐに見つめたままその頬を愛しそうに撫で、想いを伝え。今はまだ混乱しているだろうが、鈍感な彼も今回こそは言葉の意味を理解してくれた筈だと、小さく首を傾げながら問い掛けて)
俺の気持ち…伝わったかな。
…っ!(頬を撫でられ擽ったくなり。伝わったか、と聞かれればこくり、と頷き)
伝わり、ましたよ蒼星さん。(彼からの口付け、そして今まで自分にしてきた行為全てそういう気持ちで接してたんだと今更気付く。)
良かった…。突然こんな事してごめん…困らせるつもりはなかった。ただ…昴があまりにも伊織と仲いいから、嫉妬しちゃって…。(触れていた頬からそっと手を外すと、許可もなくしてしまった行為に対し謝罪をすると共に正直に打ち明けて)
本当は少しずつ昴に俺の事知ってもらって、仲良くなっていこうとしてたんだ。関係も…壊したくなかったから。(こんな気持ちを告げられキスまでされて驚いただろうが、ずっと不安だったのは関係が崩れてしまう事で。後悔しているわけではないが、軽蔑されてはいないかと不安になり瞳を伏せ)
いえ…。(何がなんだか分からなくて頭がパンクしそうだ、なんて考えられないくらいに頭の中グルグルして。でも、関係は壊したくなかった、そう言う彼の言葉に反応して)
…あの、上手く言えないんですけど、恋なんて今まで分かんなかったんですけど、その、蒼星さんからキスされて、嫌だとかそんな事思わなかったですし、今でもドキドキしてますし…これが恋っていうんですか、ね?(頭の中では考えることが出来ずに思ったこと全て口に出す。その言葉は相手には伝わらないかもしれないが関係が壊れることは無い、それだけ伝わればいい、そう思って。)
──それに…っ(もっとしていたい、だなんて思った自分。そう言えば蒼星とは仲良くいられないかもしれない。)
そっか…良かった。今更だけど、嫌われちゃったらどうしようって、心臓バクバクだったから。(嫌われる覚悟はある程度していた。同性にこんな気持ちを抱えるなんて、簡単には受け入れられないだろうから。それでも彼の言葉は嬉しく、ほっとさせてくれ、控えめに笑んでみせ)
俺が言うのも変だけど…恋と決めるのは早いかもしれない。流されて、後悔はしてほしくないんだ。気持ちも伝えられたし、昴の口から嫌じゃないって聞けただけで十分だよ。(きっと彼は混乱していて、緊張をときめきだと錯覚してしまっているのだろう。彼にはじっくり考えてほしいし、返事を急かすつもりはないのだという事を伝えるが、いいかけた言葉の続きが気になり見つめて)
あ…えーっと、その…(先ほどの言いかけた言葉。相手は気になってこちらを見つめている。また顔を赤くしながら、思い切って言ってみることにした。)
…蒼星さんと、もっとキスしてたいって思っちゃったんです…っ(上記を述べれば恥ずかしかったようでその場に座り込んで顔を隠し。)
え…それって…、(相手の口から零れた思いがけない言葉に瞬き、胸を高鳴らせる。嫌じゃない、とは聞いたが、もっとしていたい、だなんて。自惚れてしまいそうになる自分に落ち着けと言い聞かせながら、座り込んでしまう相手の前に屈み。恥ずかしそうに顔を隠す様子が愛しくて、ドクンと鼓動がはねる。─彼の顔が見たい、見てしまったらもう引き返せなくなりそうだけれど。鼓動が速まる。そっと髪に触れると、僅かに掠れた声をかけて)
…ねぇ、昴。顔上げて。昴の顔が見たいんだ。
っ!(彼に髪を触られ肩を震わせる。顔を上げて、と言われれば恐る恐る顔をあげるもやはり恥ずかしい。目を合わせずにいて。恥ずかしいのか涙目にもなっていてこんな顔を見せたくはなかった。)
…っ、そう、せいさん…っ(もっとしたい、だなんて言って嫌われただろうか、こんな風に思うことはやはり変なのだろうか、良くないことばかり考えてしまう。)
…っ…(ゆっくりと彼が顔を上げると、此方を見つめる潤んだその瞳にドクンと心臓が跳ね)
そんな顔…しないで…(羞恥と不安が入り混じった表情に煽られ込み上げる衝動に堪えきれなくなれば、引き寄せられるように口づけ、角度を変えながら唇を夢中で啄み始めて)
ん…っ、ぁ…(今度は啄むような彼からの口付け。口付け自体初めてであったのだが何度もされる度に声が漏れてしまう。口付けされている自分は彼の服をぎゅぅ、と握り締めされるがままになり。身体が強ばっていて緊張していることが自分でも分かる。とても自分から口付けしにいくようなそんなことは出来ない。蒼星の気が済むまで彼の唇に応え。)
…ん…っ、…可愛いよ、昴…(すがるように服を握り、口付ける度に声を洩らす彼はいとおしく、ぎゅっと抱き締めれば思わず本音が零れて。気持ちを伝えたばかりでもっともっと彼が欲しい、彼を知りたい、彼を独占したい、なんて我儘かもしれない。自分でも驚くほど強い衝動に支配され、止まらない。体を強張らせる彼の緊張を解くように頭を撫でながらより深く唇を合わせると、唇に舌を這わせそのまま捩じ込もうとして)
そ、せ…さ…んッ…(可愛くなんかない、そう言おうとしたのだが深い口付けをされる。撫でられながらなので自然と身体は解れてゆくのだが彼の舌の感覚が唇に伝わる。それにびっくりしたのか目を見開き。)
──!…っん…(このまま舌が入る。そう思った自分は少しだけ唇を開ける。もう頭では考えることは出来ない。ただ、思うがままにされるだけ。)
…っ……ん…(己を受け入れようとしてくれているのか、少しだけ開かれた唇からするりと侵入させれば、相手のそれを掬って舌先で擽るような刺激を与え、それからゆっくりと絡めていき。ずっと想いを寄せていた眩しい彼─…彼の本心は未だはっきりわからないが、一度気持ちを伝えてしまえば抑えてきた分溢れる感情をぶつけていくしかないわけで)
…好きだよ、昴…、……ン…(一度唇を離し吐息混じりに囁くと、眼鏡を外し再び間近で見つめ。その瞳は熱を帯び、普段の穏やかさは消えていて。しっかりと唇を重ねると、今度は先ほどよりも大きく激しく絡めながら舌先をちゅ、と吸って)
ん…っは、ぁ…っ(舌が絡まる。彼の舌が、自分の舌に絡まっている。なんて、そんなことを考えてしまうと意識し過ぎてしまい。絡まる度に身体をびく、とさせ。)
…っはぁ…んッ…!(やっと離してくれたと思い一息つくも束の間。先程よりも激しく絡まってゆく。いつも優しくて謙虚な、そんな蒼星はもういない。部屋は息遣いとピチャピチャという水音しか聞こえない。それもまた顔を赤くしてしまう原因。──もうこれ以上はおかしくなる。自分からすればどれもが初めての感覚であって身体がすぐに反応してしまう。流石にもうダメだ、と思い顔を後ろに下げてゆき力が入らない自分の両手で蒼星から離れようと。)
…っ、…ごめん、俺──、(吐息を洩らしながら夢中で求めていたが、不意に相手から押し返されてハッと我に返る。しまった、と反省するも既に遅く。彼への想いが膨らみすぎて、周囲が見えなくなっていたことに恥ずかしさと申し訳なさを感じて、慌てて謝罪しては視線を下げて濡れた口許を軽く拭い。こんな風に我を忘れて、怖がらせてしまっていないだろうか。ちらりと相手を盗み見れば、申し訳なさそうにもう一度謝罪を)
…ほんとにごめん、触れたら止まらなくなっちゃって……どうかしてた。
…はぁ…っ(押し返すと彼が謝りながら離れてくれた。息を1回吸って、吐くと首を振り。違う、そうじゃない、そう言いたいのだがなかなか息が整わない。このままでは誤解されたままになってしまう。自分で離れたのだが、今度は自ら彼にぎゅ、と抱き着き。)
…違う、んです、蒼星さ、ん…俺、嫌、じゃなくて…!おかしくなっちゃうって、思って…(途切れ途切れながらも彼に気持ちは伝わって欲しい。)
本当に…?良かった…(抱き付かれればその身を抱き返し、愛しそうに頬を寄せ安堵の息をつき。彼の本音は嬉しく、更に乱してやりたい気持ちがわき起こり、そんな自分に少し戸惑いを覚え。抱いたまま優しく頭を撫で、そっと耳元に唇を寄せて)
…一度に色々起こりすぎて、きっと昴も混乱していると思う。でも、俺の気持ちは嘘じゃないから。同性にこんな…おかしいかもしれないけど。ちゃんと伝わったなら、今はそれでいいんだ。…なんて、欲を言えば昴も少しずつ俺を意識してくれたら嬉しいけどね。(同性から告白されて彼もさぞ驚いたはず。悩ませたくない思いの傍らで、彼と特別な関係になりたいという願いも捨てきれず。これから少しずつ好きになってもらえたら、と願いを込めながらはにかんで)
ん…(自ら抱き着いてしまったが相手からも抱き返ししてくれ更に自分の頭を撫でてくれる行為に少し落ち着き。撫でてもらえれば気持ち良さそうに目を細め。)
…っ、はい!(耳元でそう話す彼に返事をし。少しずつ彼を意識する、それはもうしているかもしれない。今現在、蒼星のことをまともに見れずにいる。蒼星を見ていると口付けの感触が思い出される、そんな自分だから顔を赤くしてしまう。まだ赤いままで見られたくない顔を蒼星の肩に埋め「もう少しだけこのままでいさせてください」と小声で言い。)
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