*_桜草  ( 非募集 )

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迷子な主人公さん  2017-03-26 19:17:44 
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□桜草

――花言葉。
 『 初恋 』『 憧れ 』『 純潔 』


 ―――

(/ 某募集板にてお声をかけてくださった632様をお待ちしております。それ以外の方は立ち入り禁止とさせていただきます。)
 
 

 

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  • No.14 by 来宮 桜  2017-03-27 19:54:07 



(/ そ、そうでしたか…!ならよかったです。いえいえ構いませんよ!置きレスでも全然大丈夫なので!あと、息子様の口調はそれで全然大丈夫ですよ!)


…い、言われずとも!こんなところコッチこそ願い下げなんだから!
(震える唇からこぼれた言葉もまた怯えを含んでいて。じろじろと見つめる視線がそこか薄気味悪くて、怖い。自分はただ早く家に帰りたかっただけなのにどうしてこんな目に遭っているのかと、じわりと目頭が熱くなって思わず涙がこぼれかけたところで頭上から降ってきた声に俯かせていた顔を上げ。涙でわずかに霞む視界の先に赤とも橙とも取れるような色を見つけ。しかし声色はどこか冷たく突き放すようなもので。む、と口の端を曲げれば弱い自分を見られたくないがための強気な発言を一つ。ごしごしと目を強くこすって溢れ出しそうだった涙をぬぐえば、くるりと背を向けて来た道を戻り始めて。きっとこのまま進めば元の通り道に戻れるはずとただその希望を胸に走り続けるも、目の前に壁が立ち下がると同時にその希望もあっけなく消え。「う、嘘…でしょ?」よろよろとした歩調で歩み寄りながらぺたりと冷たい壁に掌を這わせる。顔だけ振り向ければ道の先に広がるのはさきほどと変わらぬ風景で。元の世界には帰れないし、このまま戻っても気味の悪い人たちにまた囲まれるだけ。目の前が真っ暗になるのを感じながらへなりとその場に尻餅をついてしまって。)

 

  • No.15 by 伊墨  2017-03-27 21:53:41 


( /ありがとうございます!背後は一旦引っ込みますので、引き続きお相手お願い致します。 )

──さァ、お前達も散った散った。
( 泣き出すか、と思いながら言動を見守っていれば予想に反した返事、目を僅かに見開くと唖然としたようにまじまじと見下ろし。先程までの怖気は何処へやら、負けん気の強そうな表情へと変わった少女は踵を返し路地へ消えていく。野次馬を手でシッシと散らしながら己もまた店へと戻って来た──…が、少女が進んだその先に何があるというのだ。あるのは壁だけの筈…嗚呼気になって仕方が無い。すっかり乱されたペースにチッと舌打ちをすると「 …お客さん、悪いが今日は店仕舞いだ、帰ってくれ。 」暖簾を仕舞いながら中に居る客へ声掛け、ブツブツと文句を言われつつも店を閉めては足早に少女を最後に見た場所へ向かう。この体躯が通るには狭過ぎる路地だが、下がダメなら上を行くだけ。ぐ、と足に力を込め地面を一蹴り。勢いのまま背の黒翼をバサリと広げて急浮上すると、あっという間に真下には屋根瓦が連なった景色。獲物を探すように目を鋭くさせてあの少女が向かった方へと翼を羽ばたかせていけば、案の定といった所か、壁を前にして座り込んだ彼女の姿を直ぐにその目は捉え。帰る気が無いのか、と文句の一つでも言ってやろうかとも考えたが何やら様子が可笑しい、と首を捻り。ほんの数秒空を滞空して考えると、少女が座り込む直ぐ隣の家の屋根へ羽音を立てて降り立ち、膝を曲げ頬杖をつくように屈むと見下ろして。「 ……おい。帰らねェのか。 」と絞り出した言葉はとても短く。 )

  • No.16 by 来宮 桜  2017-03-27 23:56:09 



(/ 了解しました!また用があったら私も顔を出しますので。改めましてこれからよろしくお願いします! )


…帰れないの。来た時は、この路地の先から来たはずなのに。
(不気味に感じるほど静かな空間にひとつ羽の羽ばたきを耳にして。こんな世界にも鳥は存在しているのかとぼんやりとした目で見上げれば隣の家の屋根から自分を見下ろす姿。目を凝らせば先程の場所で唯一自分に声をかけた男だと理解して。突然意味のわからないところに放り出されて聊か気持ちが混乱しているのか、自嘲気味な笑みを浮かべてぺたりと冷たい壁に手のひらを合わせてぽつりと質問に答えるように呟きを零して。同時に蘇るのは今までそばにあったはずの生活。親があまり顔を合わせることはなかったが、それでも幸せを感じていた生活。それが何の前触れもなく奪われてしまった。その事実に目尻が再び熱くなり、今度こそ抑えが効かずに雫が頬を滑り落ちる。辛くて辛くて堪らない、けれどせめて弱音は吐かずに行こうと僅かに残った強い意思で唇をきゅ、と引き締めて。頬に伝う涙を手の甲で拭えばその手で地面に手をついて立ち上がって深呼吸を一つして。そうすることでなんとか落ち着けたような気を感じた。ここで泣きじゃくっている場合ではなく、帰る道を探すのが第一だと冷静になった頭で考えて、地面を見つめ数分思案する素振りを見せたあと勢いよく上空を仰ぐ。目線の先には先ほどの男。――帰るためにはこの世界の情報がいるし、それまで住む場所も必要。でもわけもわからぬ世界で誰かを頼るなんて無謀な真似はできない。が、あの時、自分に声をかけてくれた彼のことは信用してもいいと理由もなしに思い。すっ、と息を胸いっぱいに吸い込んで「――あの!私、来宮桜って言います!…家事でも何でもしますから、私が帰る日まで貴方の家に住まわせてもらえませんか!」屋根の上にいる相手へ届くように声を張り上げて、その瞳でじっと見つめ。)

 

  • No.17 by 伊墨  2017-03-28 03:24:06 



ハァ?…───迷い込んだのか。
( 来たのに帰れない?路地の先って言ったって壁があるし向こうはまた街が広がるだけだ、冗談だろうと素っ頓狂な声を上げてしまう。しかしそれも直ぐに、少女の混乱した様子を目の当たりにして冗談じゃないと理解出来て。そんな少女もついには泣いてしまったようで、月明かりに照らされ雫が地に落ちるのが見えた。──どうしたものか。気が遠くなりそうな程昔に、極稀にこういう事があるのだと聞いた事がある。しかし遭遇したのは初めて、どうしたら良いのか分からず目を覆うように額に手を当てて纏まらない考えを巡らせて…嗚呼面倒だ。いっそ知らん振りして帰ろう。そう決心して覆っていた手を退けた瞬間、少女が声を張り上げるものだからそれはもうギョッとして、危うく屋根から落ちそうになるのを足に力を込めてグッと踏ん張る。「 う、…ッるせェな、オイ。帰り方も分からないならいつ帰れる日が来るんだよ。こんな良く分からん人の子の面倒なんざ…── 」真っ平御免だと勢いのまま言うつもりだったが、はた、と先程の少女の言葉を頭の中で思い返し。散らかった家、探すのに苦労する商品の在庫の山……こき使うのに都合が良いかもしれない、使えなければ追い出せば良い。にやり、と口角を吊り上げては「 なァ。…サクラ、とか言ったっけな。何でもするって言ったよな、その言葉忘れんなよ…? 」少女の言葉を待たずに屋根から腕を伸ばし、ヒョイ、と腰元を掬い上げると黒翼を大きく羽ばたかせ、空へ一気に舞い上がる。「 ……人間クセェな。 」ぐっと近くなった距離に鼻が種族の違いを嗅ぎ取れば、眉顰めながら文句をぽつりと漏らしつつ、呉服屋を営む我が家の裏口に降り立ち、戸を開ける。一階は店、二階は住居といった造りの家は裏口から入ると風呂場と炊事場、その奥にお店があり。売物が雑多に並べられた棚から浴衣のような寝間着を引き摺り出すと、ぽいっと少女へ放り投げ「 其処の扉を入ると風呂場がある。……取り敢えずだな、ちょっと人間クセェから湯浴みして来い。二階に上がってすぐの部屋に居るから、終わったら来い。 」眉を顰めたまま言うと床に転がる置物を足で退かしつつ、二階への階段を上がり部屋へと消え。 )

  • No.18 by 来宮 桜  2017-03-28 09:03:12 


  
勿論!女の二言なんて――うわっ!?
(もしここで断られてしまうようだったらもう自分に道などない。半ば願うような気持ちで屋根の上の男が思案するその様子をジッと見つめ。やがて頭上から降ってきた声は、どう考えてもおいてくれるという返答に等しい。気難しかった顔からぱぁっとわかりやすく顔を輝かせて自信満々の答える最中、体がふわりと浮遊感に包まれ。気づけばあの男の胸の中。今までこんなに異性と近づいたのは自分の父親ぐらいしかないのに…!と、空を飛んでいる恐怖よりその恥ずかしさの方が優ったか、か**ちんに固まってしまい。そんな自分に興味も示さずに男がどこかの建物へ降り立ったかと思えばそのまま中へと連れ込まれ。入ってみると棚には多くの服らしきものがしまわれており、まるで江戸時代にあった呉服屋。興味津々に中を見渡していれば突然投げられたそれをなんとか受け取って。ついで一言二言残して男が二回へ消えていくのを見届けて。「……人間くさいって、どういうこと?汗臭いってことなの?」一人になった静かな空間でぽつりと呟いて。そういえば空を飛んでいる時もそんなことをつぶやいていたことを思い出しつつ、試しに自分の腕に鼻を近づけてみるも馴染みの香りしかしない。首をひねりながらも、相手の言う風呂場まで向かおうとするがつま先が部屋の中に転がるモノに当たったか瞬間的に痛みが走り。声にならない悲鳴を上げてその場にうずくまり「なん、で、こんなに散らかってるのよ…」ぷるぷると痛みに耐えながら改めて周辺を見渡して。床はほとんど物で埋まっていると言っても過言ではない。これでは生活しにくいじゃないかと、風呂に行く前に簡単に片付けてしまおうと考えついて。取り敢えずしまう場所がわからないため似たものを集めて壁の端に寄せる、という作業を繰り返し。作業が終わったことにはどうにか足場となる場所ができており、満足気にそれを見ればそのまま風呂場の方へ直行して。)
  
 

  • No.19 by 伊墨  2017-03-28 14:29:11 


──…妙な格好だったな。
( 何でもする、なんて言うからつい連れて来てしまったが人の子の世話などした事が無く、二階にある部屋に来てからは途方に暮れていて。赤枠の障子を嵌め込んだ丸窓に座り、片足を枠に掛けもう片足は部屋側に放り出して、静かに考えを巡らせる。先程は仕方無く売物の衣服を渡したが…そういえば見た事の無い複雑な布を纏っていた。職業柄新しい物には敏感で人間は皆あんな物を着るのかと不思議そうに首を捻れば、他の部屋よりかは幾らか小綺麗にしているこの部屋が目に付き。寝る部屋にしているから物が少ないのだが、他の部屋は何かと散らかっていて布団を敷けるスペースが無いし何より布団が足り無い事実に気が付けばガクリと肩を落とし。「 ……下で寝るか。 」幸い店には畳を敷いた小上がりのようなスペースがある為、今日は其処で寝る事に。
そんな思案を巡らせている最中、何やらゴトゴトと下から物音がするものだから非常に気になって。「 ? …何やってんだ…? 」まさか売物を盗む気では、と部屋を出て階段から頭だけ覗き込んで見てみると、風呂場の前の物は端に寄せられスッキリしており。静かな家の中、ぴちゃりと水音が響くだけで。考え過ぎか、とわしわし頭を掻きちゃんと言付け通りに湯浴みしている事が分かると、部屋の丸窓へ戻り上に来るのを待ち。 )

  • No.20 by 来宮 桜  2017-03-28 14:55:40 

 

…こんな感じでいいのかなぁ。
(この時代にもお風呂というものがあった事実に感謝しながらも、疲労がたまった体をしっかりを癒し。風呂場から出れば先ほど手渡された浴衣のようなものを着ようとするものの、何分こういうのを着る機会が余りにもなく、あったとしても母親や友達に着付けてもらうことが多いため慣れておらず。少々苦戦しながらもなんとか浴衣をまとい終え、取り敢えずそれなりな格好になった自身を見下ろしてぽつりと。お風呂があることはいいが、ドライヤーは流石にないよね、と半乾きの腰まで伸びるブラウンの髪に触れる。タオルというべきか手ぬぐいというべきか、そんな布のようなものでしっかりと拭き取ったつもりではあるが風邪をひかなければいいけど、と少々心配しながらも先程まで着ていた制服を腕にかけて階段を上り。ひょこりと部屋の中へと顔だけを出せば、先ほどの男が丸い窓の縁に腰掛けて外を眺めているのを見つけ。その横顔からは、普段周りにいる男子からは一切感じられない色気というか艶やかなものを感じ、どきまぎ鳴る胸を必死に押さえ込みつつ部屋の中へ一歩足を踏み出して男のもとへと「――…あの、終わりましたけど…」相手の言う人間臭さが取れたから知らないが、取り敢えず指示された通りにしたと告げて。)

 

  • No.21 by 伊墨  2017-03-28 19:13:25 



──おう、…ってお前、それぐらいマトモに着られんのか。
( 女の湯浴みはどうしてこう長いのか、長い年月を過ごして来たがいつまで経っても謎のまま。時間潰しに窓の外へ視線向けつつ外の声へ耳を澄ませてみる。例の少女の話題がちらほら挙がっているようで、二階の窓から目を光らせていると後方から掛けられた声に振り向き。本人は如何にかこうにか着たつもりだろうが、此方からすると無理矢理着たようにしか見えないソレに眉を顰めると上記を溜息と共に吐き捨て、丸窓から降るとミシと畳の軋ませながら少女に近寄り。まるで子どもでも拾った気分だ。前がはだけないよう一応気を付けながら腰紐を解くとシュル、と布の擦れる音が静かな部屋に響く。其処に疚しい気持ちは一切無く、顔も見ないままに手早く正確に結び直すとふと薄れた人間の匂いに気付き。濡れた髪の隙間から覗く首筋に身を屈めて鼻を近付けると、くん、と匂いを嗅ぎ「 …まあマシにはなったか。 」 とぽそり呟き。此方の物を食えば匂いは馴染むだろう。フム、と顎に手を遣りながら身を戻しては、畳の上に敷いた布団を指差し「 取り敢えず此処がお前の寝床だ。明日から色々やって貰うが…使えなかったら出て行って貰うからな? …分かったら返事。 」淡々とした口調で述べては返答を待ち。 )


  • No.22 by 来宮 桜  2017-03-28 20:22:36 

 

う、…だ、だって仕方がないじゃないですか。こういうの着慣れてな――、っ!?
(振り返ると同時にすぐに指摘される格好。相手の言う言葉は最もではあるが、何となしに悔しく感じてしまう。口調をまごつかせながらも視線を背けて言い訳にも取れるようは言葉を告げかけて、腰紐に手をかける自分よりも大きくしっかりとした手が視界の隅に見えた。同時に驚きから、動いていた口が止まって。一体何をするつもりなのかと、もし疚しいことでもするつもりなら一発殴ってやろうかなんて心持ちで動向を見守る。しかしそれも杞憂だったのか、何事もなく男は服装だけを正し終えた。本当に何もないのかと安心するも、逆に女としては微妙な気持ちになるなぁ、と呑気に考え込んでいた最中、突然近づいてきた顔に再び体に力が入ったのは言うまでもない。首筋に微かにかかる吐息に否応もなくびくりと反応してしまい。今のは流石に変に思われた気がすると内心焦っていたからか彼の返事を求む言葉にも少し遅れてしまい「え…、あ、はい!」慌てて返答をするも思考はやはり先ほどのことに戻ってしまい。この世界の住人は平気であんなことをする人が大勢いるのかと不安がれば、この先やっていけるだろうかといろんな意味で心配を。――ふいに、彼の名前を聞いていないことを思い出し。置かせてもらうんだから呼ぶ名前ぐらいは知っておきたいと思い立って「…あの、名前を教えてください」未だざわつく胸を落ち着かせて、冷静を装った声で問い。)

 

  • No.23 by 伊墨  2017-03-28 22:58:02 



( 口煩いかと思えば、急に黙り込んだりして不思議そうに顎に手を遣ったまま大人しくなった少女を見下ろす。…先程もそういう事があったような、と思い返してみれば家に来る直前もそうだった。近付くと大人しくなる事を学び、覚えの悪い鳥頭に反復させて叩き込んでいると鈍い返事がやっと相手の口から出て来れば、何かあれば追い出しても良いという同意が取れたも同然で口の端をニッと上げ。
一段落したとも言える状況を脳よりも先に体が反応すると急に空腹感が襲う。いつもふらりと飲みに出たりしているが少女が居る為そうも行かないし、少女の分も食料が必要だ。出逢ってから頭を使わされてばかり、コレだから面倒事は嫌いなんだ、と額に手を遣り溜息を一つ溢すと名を聞かれ、名乗る事をすっかり忘れていた事に思わず苦笑を漏らし「 ん、嗚呼……悪い、忘れてた。俺は伊墨だ。…まァ見ての通り、人間じゃない。八咫烏という妖だ。 」こんな風に改めて種族について話す事など無く、少々気恥ずかしそうに視線を彷徨わせ頬を掻き。「 ──…腹は減ってるか? 」他人を気遣うというのは何と難しい事か、苦戦しながらも問い掛けて。 )


  • No.24 by 来宮 桜  2017-03-29 00:52:47 


 
八咫烏…?…あ、だから羽が生えてるんですね!
(相手の口から告げられた名前、その3文字を自分の中にすり込むように心の中で反復し終えて。ふと彼の言葉の中に気になるワードを見つければすかさず復唱し、まじまじと目の前の姿を見つめて。そういえば背中に黒い翼があるし、それで飛んでいたなぁ、とここまで来る最中別のことに意識を飛ばしていたため今更ながらに実感し納得したようにぽんと手を叩く。そしてわかったことがもう一つ。いま、口に出す気はないものの、彼は自分自身のことを妖だと告げた。つまりはいま自分がいるのはその妖の世界なのだろうかと。妖なんて物語上のモノに過ぎないなんて以前の自分なら思っていただろう。しかし現にこの目でこの世界の住人の姿が己とは違う形をしていたことをしっかりと見ている、存在を認めるしかないだろう。…取り敢えず、追い出されない限りは住む場所をえることができた。妖の世界だなんて不安要素しか浮かび上がらないが、必ずや元の世界に帰ってやろうと持ち前の前向きさで心の奥でひっそりと決意を。して、自己紹介の際に見せた彼の僅かな照れ顔らしきものが脳内から離れない。出会ってから今まで気難しく、とっつきにそうだとは思っていたけれど案外そうでもないのかもしれない。現に今も自分を気遣うように空腹具合を問いかけている。そんな様子に、この世界に来てから初めて頬を緩めた表情をし、「そうですねー、なんにも食べてませんから。――あ、伊墨さん。もし食材でもあるんでしたら私が作りますよ?」これでも一人暮らしのようなものをしてきた身だ。おいてもらえるんだったらそれを生かさずにどうするのかと、了承も得てないのに何処か張り切っている素振りみせ。)

 

  • No.25 by 伊墨  2017-03-29 12:19:49 


…唯のカラスと一緒にすんなよ。
( 人間のわりに中々肝が据わっているもんだ。もっと弱く、恐れてピーピー泣いたり、蔑んだ目で見てくるものかと思っていたが、見ているとこの少女は違うようだ。コロコロと変わる表情は見ていて飽きず、ほんの少し、使える使えない関係無しに此処に置いてやっても良いかもしれない。ふと思ってしまえば、それを掻き消すようにクシャクシャと髪を掻き分けていれば…──また違う表情を見せる少女。少し緊張の糸が解れたのだろうその表情は、何故だか眩しく見ていられない。ムニ、と片手でその緩んだ頬を挟むように掴むと 「 食材……無くは無いが、碌なモン残ってねェぞ。 」普段飲み歩きばかりの奴が住む家に充分な食料が有るわけもなく、眉を顰めては掴んだ手を離すと階段から炊事場のある一階へと降りて行き。床下に備え付けられた冷暗所の蓋の上には当然物が乗っており、退かして蓋を開けると其処には、芽の出たジャガイモっぽいものや豆のようなもの、何かの獣の干し肉、雑穀米。それくらいしか残っておらず何れも充分な量とは言えない。調味料は必要最低限あるものの「 …ほらな、碌なモン無ェよ。 」 と普段炊事をしない自分からすると無いのと同じで、開けた蓋を閉めようと蓋に手を伸ばし。 )

  • No.26 by 来宮 桜  2017-03-29 16:43:46 

 

(変だな、と思う。数十分前まであんなにも怖くて不安で堪らなかったのに、今ではこうして普通に過ごして食事なんてものを作ろうとしている。目の前の彼と出会えたのはこの世界に来て唯一の幸運だったのかもしれないなぁ、なんてのんびりと考えていれば、突然頬が圧迫される感覚に見舞われ我に返り。観察してみれば相手の片手が自分の頬を挟んでいるよう。「…なんでひゅか」頬を挟まれているせいか舌がうまく回らずに変な言葉になりながらも目線を上げてこうした理由を相手に求め。けれどそれも直ぐに外れて、先ほどの自分の問いに答えるつもりか下へ降りていく後ろ姿。それに少し早足気味に追いかけて。男が足を止めた場所、そこに自分も並ぶように立てば開けられた蓋の中身を除いて目をまんまるく見開いて。これでは流石に少なすぎる。見たところ彼はここに一人暮らししているようだし、いつもどんな食生活を送っているのやらと少々不安に思い。そんな考えを膨らませている間に、再び閉められそうな蓋。確かに普通であれば食事を作れる材料ではない、でも工夫次第でどうにかなりそうだと思い立って「待ってください!」と静止をかけて。じゃがいもも、芽を取り除けば使えなくもない。取り除き方も以前学校で習ったことがある。一部、見たことのないようなものもあるけれど食べられなさそうな様子は見られない。「作れる、と思います。…えっと、この当たりのものは使ってもいいんですよね?」炊事場へど移動し、きょろきょろと見回しながら問いかけ。そもそも現代のキッチンに慣れている身としては使えるかどうかは不安だが、どうにかなるかと前向きな思考で。)

 

  • No.27 by 伊墨  2017-03-30 20:22:28 


( /月末で立て込んでおりまして、お返事は4月入ってからになります事をお許し下さい…! )

  • No.28 by 来宮 桜  2017-04-01 16:36:17 



(/ お返事遅くなってごめんなさい!少々体調を崩しておりまして…。
全然構いませんよ!背後様のペースでお返事して下さればなと思ってますので!無理なさらないでくださいね! )

 

  • No.29 by 伊墨  2017-08-17 00:26:42 


( /お久し振りです。バタバタしておりまして長らく顔を出せずに居た事、大変申し訳御座いませんでした。少しずつですがまた返事が出来たら、と思うのですが…まだ居らっしゃいますでしょうか? )

  • No.30 by 来宮 桜  2017-08-17 23:56:28 



(/ わ、わ…お久しぶりです!!あれからお返事がなく心配していたのですが…お元気そうで何よりです。私も最近忙しく、中々お顔を出せないとは思いますがそれでも良ければお相手願えますでしょうか…? )
 

  • No.31 by 伊墨  2017-08-21 23:24:38 


( /ご心配をお掛けして本当に申し訳御座いません…!はい、是非またお願い致します。一先ず挨拶のみで失礼します。後日、前回の続きを置きに参りますが久々ゆえロル回しが大分下手になっているかもしれません。大目に見て下さいませ…! )

  • No.32 by 来宮 桜  2017-08-22 00:08:27 



(/ 気になさらないでください!こうやって戻ってきてくださっただけで十分ですので!此方こそよろしくお願いします!了解しました。私も、久々なのでロルがめちゃくちゃになってると思いますので大丈夫ですよ?お互い様だと思って気楽に回しましょう、)

 

  • No.33 by 伊墨  2017-09-05 16:42:15 



( 蓋を閉めようとしたその時。静止を求める声が響けば反射的にぴたりと止まるが、心臓は驚いた所為か少々脈が早く。掻き乱されるペースにガシガシと雑に頭を掻いていれば、少女はこの貧相な食材でも作れると言う。一体この食材から何を作れるというのか、怪訝そうな目付きで後ろ姿を追うと問い掛けられ「 は?…嗚呼、好きに使えば良い……が、本当に作れんのか? 」腕を組み付近の柱に寄り懸りながら、少女の様子を眺め。 )

( /お優しい言葉を掛けて頂き感謝致します。再びお待たせした上に、短くて申し訳ありません…! )

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