迷子な主人公さん 2017-03-26 19:17:44 |
通報 |
(/ そ、そうでしたか…!ならよかったです。いえいえ構いませんよ!置きレスでも全然大丈夫なので!あと、息子様の口調はそれで全然大丈夫ですよ!)
…い、言われずとも!こんなところコッチこそ願い下げなんだから!
(震える唇からこぼれた言葉もまた怯えを含んでいて。じろじろと見つめる視線がそこか薄気味悪くて、怖い。自分はただ早く家に帰りたかっただけなのにどうしてこんな目に遭っているのかと、じわりと目頭が熱くなって思わず涙がこぼれかけたところで頭上から降ってきた声に俯かせていた顔を上げ。涙でわずかに霞む視界の先に赤とも橙とも取れるような色を見つけ。しかし声色はどこか冷たく突き放すようなもので。む、と口の端を曲げれば弱い自分を見られたくないがための強気な発言を一つ。ごしごしと目を強くこすって溢れ出しそうだった涙をぬぐえば、くるりと背を向けて来た道を戻り始めて。きっとこのまま進めば元の通り道に戻れるはずとただその希望を胸に走り続けるも、目の前に壁が立ち下がると同時にその希望もあっけなく消え。「う、嘘…でしょ?」よろよろとした歩調で歩み寄りながらぺたりと冷たい壁に掌を這わせる。顔だけ振り向ければ道の先に広がるのはさきほどと変わらぬ風景で。元の世界には帰れないし、このまま戻っても気味の悪い人たちにまた囲まれるだけ。目の前が真っ暗になるのを感じながらへなりとその場に尻餅をついてしまって。)
トピック検索 |