迷子な主人公さん 2017-03-26 19:17:44 |
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…こんな感じでいいのかなぁ。
(この時代にもお風呂というものがあった事実に感謝しながらも、疲労がたまった体をしっかりを癒し。風呂場から出れば先ほど手渡された浴衣のようなものを着ようとするものの、何分こういうのを着る機会が余りにもなく、あったとしても母親や友達に着付けてもらうことが多いため慣れておらず。少々苦戦しながらもなんとか浴衣をまとい終え、取り敢えずそれなりな格好になった自身を見下ろしてぽつりと。お風呂があることはいいが、ドライヤーは流石にないよね、と半乾きの腰まで伸びるブラウンの髪に触れる。タオルというべきか手ぬぐいというべきか、そんな布のようなものでしっかりと拭き取ったつもりではあるが風邪をひかなければいいけど、と少々心配しながらも先程まで着ていた制服を腕にかけて階段を上り。ひょこりと部屋の中へと顔だけを出せば、先ほどの男が丸い窓の縁に腰掛けて外を眺めているのを見つけ。その横顔からは、普段周りにいる男子からは一切感じられない色気というか艶やかなものを感じ、どきまぎ鳴る胸を必死に押さえ込みつつ部屋の中へ一歩足を踏み出して男のもとへと「――…あの、終わりましたけど…」相手の言う人間臭さが取れたから知らないが、取り敢えず指示された通りにしたと告げて。)
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