*_桜草  ( 非募集 )

 *_桜草  ( 非募集 )

迷子な主人公さん  2017-03-26 19:17:44 
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□桜草

――花言葉。
 『 初恋 』『 憧れ 』『 純潔 』


 ―――

(/ 某募集板にてお声をかけてくださった632様をお待ちしております。それ以外の方は立ち入り禁止とさせていただきます。)
 
 

 

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  • No.1 by 匿名の妖  2017-03-26 19:52:44 


トピ立てありがとうございます!
此方側の世界に迷い込んでしまった娘様ですが、何をきっかけに迷い込んだ事に致しましょう?

そして素っ気ないながらも面倒を見るツンデレな妖という事ですが、荒っぽい雰囲気か飄々とした雰囲気と考えているのですが…どちらの方がお好みでしょうか?

  • No.2 by 迷子な主人公さん  2017-03-26 20:06:30 



(/ 此方こそ、参加希望ありがとうございます…!
そうですねー…じゃあ、在りきたりになってしまうのですが…。逢魔が時頃に学校から家へと帰っていた主人公が、近道をしようといつもの通学路ではなく路地を進むんでいたら、いつの間のか妖の世界に迷い込んでいたというのはどうでしょうか?そこから妖さんと出会って、帰り道が見つかるまでお世話になるというのがいいかなぁと。因みに、妖の世界を、昼間がなく一日中夜みたいな設定だとらしいかなぁと考えているのですがいかがでしょう?

どちらも迷いますが…荒っぽい感じでお願いしてもいいでしょうか?それに、男前なところも付け足していただきたく…!取り敢えず背後はギャップが好きなので、そういう部分も入れて下さればと思います。あと妖の種類といいますか…妖狐とか鬼とかでもいいのですが、八咫烏が好きなんです…私()。でも、その辺は背後様にお任せ致しまする。

あと、こちらの主人公に希望する設定はありますでしょうか?今のところ考えているのは、天真爛漫で決めたことは譲らない頑固な性格、情に深く少し泣き虫な女の子なのですが…。その他萌え、萎えございましたらお願いします。
最後に、記載するのをすっかり忘れていたのですがロルは中~長を想定しているのですが大丈夫でしょうか? )

 

  • No.3 by 匿名の妖  2017-03-26 21:05:23 


( /迷い込みについて了解致しました。一日中夜、良いですね…妖しく不思議な雰囲気で素敵です。

多少口が悪くなりそうですが大丈夫でしょうか…?
八咫烏は経験が無いので若干不安もありますが、敢えて今回はやらせて頂きます!参加させて頂いたので主様の期待に少しでも添えられたらと。←

萎えはお姉さん気質だったりガサツだったりですかね…あとは特にありませんので、主様のお好きなように作成して下さって構いません!

ロルですが、中ならばいつも回す範囲ですが長は勉強中ですね…拙いながらも精一杯やらせて頂けたらと思っております。 )

  • No.4 by 迷子な主人公さん  2017-03-26 21:17:53 


 
(/ ですです。空は一日中真っ暗なんですけど、不思議なことに月の満ち欠けとか時間の流れはあって、寝て起きたりと人間と変わらぬ生活を送ってる、…んですけどこれじゃあ一日中夜の設定を生かしきれてる気がしませんね、笑。あと、主人公と妖さんが生活する場所のことなんですけど、妖世界にも街という概念があって、町並みとしては京都みたいな古めかしい家が立ち並んでいる感じで、お店とかも店員は妖怪だけれどあるみたいな感じを考えてます。

全然構いませんよ!口悪いけれど、ちらほら垣間見せる優しさがあれば十分です!
ああ、なんてお優しい…!!ありがとうございます…!!あと、服装は和風世界観ですからね…和服でお願いします!

お姉さん気質…ということは、面倒見がいいとかそういうのがダメという意味でよろしかったでしょうか?すみません…でも確認しておいたほうが今後いいかなと思いまして。これの返答を貰い次第、PF製作を始めさせていただきますね。

安心してください、私も勉強中です()じゃあ範囲としては中以上…ぐらいってことでいいですかね?)

 

  • No.5 by 匿名の妖  2017-03-26 22:03:38 


( /成る程。生活サイクルは人と似ていて、食べ物も似たような物は食べているけど見た目が少し変わっていたりすると面白いですね。
周りの妖は人に対してどのような感じなのでしょうか?ただ珍しいだけだったり、偏見を持っていたり、人を喰らう妖がいる等あれば匿うという感じになるのかなあと。

では、和風家屋の一軒家に住んでいるイメージで宜しいでしょうか?何かお店をやっていて欲しい等要望がありましたら是非。

了解です!あ、容姿について一つ質問を失礼しますね。烏らしく羽を持っていた方が良いでしょうか?
そうですね、背後が世話を焼きたいので…そのような解釈で合っています。宜しくお願いします!

ああ良かったです…←
はい、その辺りでお願いします。
此方も上記の確認が出来次第、作成に移りますね。 )


  • No.6 by 迷子な主人公さん  2017-03-26 22:11:48 



(/ 人の姿を象っているものや、そうでないものが住んでいる以外は、人間と同じということになりますね。ただ人間の世界とは違って妖同士の争いが普通に起きるのでちょっと危険かなぁというのもいいかもです。

んー…呉服屋はいかがでしょうか?そこでなら、主人公がこの世界に暮らしていくための服も簡単に調達できますし。というよりも、妖さんが主人公の服を選ぶという展開をやってみたいだけなんですけどね()

そうですね。普段は折り畳められている、といったかんじがいいかなぁと。
了解いたしました!

それじゃあ、私の方もPF製作に移らせていただきますので、少しほどお時間を貰います! )

 

  • No.7 by 匿名の妖  2017-03-26 22:20:37 


( /成る程、了解致しました!色々お答え頂きありがとうございます、それでは此方も少々お時間頂きますね。 )

  • No.8 by 迷子な主人公さん  2017-03-26 23:10:03 


  
名前 / 来宮 桜 ( くるみや さくら )
性別 / 女
年齢 / 17(高2)

性格 /  天真爛漫で自身が意識せずとも周りの雰囲気を明るくさせるような才能を持っている。意志が強く悪く言えば頑固者で、一度決めたことは最後までやり通さないと納得しない。表情豊かで、感情が赴くままにコロコロと顔が変わる様子は見ていて飽きないとよく友人にからかわれていた。単純で情に流されやすいお人好し、時にそれが仇となりこともある。自身の気持ちを偽らない素直さがあり人懐っこく例えるならば犬。兎に角落ち着きがないというよりは、じっとしている性分ではなくて何かと役に立ちたがるがその頑張りが空回りしてしまうことの方が多い。基本前向きでいようとするからか状況に慣れるのが早い。色んな事に意識を向けることを苦手とし、言葉通り一直線な性格をしている。他人の変化に敏感である一方で、自身に向けられる感情には少し鈍いところがある。しかし内面は少々泣き虫で、普段はそんな自分をカッコ悪いと称して泣きたくても強がっている。

容姿 / 身長162cmで太りにくい体質なため少々痩せ型。肌は他人と比べれば白い方ではあるが健康的な色ではある。髪は、暖かなブラウンの色で髪型は姫カット。髪は女の命と母から言われているため毎日の手入れを欠かさない、故にさらさらな髪が保たれている。瞳は大きめで奥二重。少し垂れ気味で茶色っぽい色をしている。他人も認めるほどのお洒落好きで誰かが見てる見てない関係なく常に気を使っている。女子力高し。あまり派手なものは好まず、落ち着きもあるが可愛らしくもある服を好む。アクセサリー類が好き。妖の世界に迷い込んだ当初は高校の制服を着ていたが、お世話になることが決まってからはその妖に着物を見繕ってもらうことに。

備考 / 一人称は私、二人称は貴方、キミ、名前の後ろに付く敬称は相手によって変わる。
親が共働きであるため家でひとりで過ごすことが多く、そのため家事能力は高い。成績はごく普通、運動もバスケ部に所属していたため体力は人並みにはある。霊力など人以外のものを見てしまう力が人並み以上にあるが、うっすらと影が見える程度であるため強いわけではない。


(/ 完成いたしましたので載せておきます。付け足しや訂正部分がありましたらご指摘お願いします。)

 

  • No.9 by 匿名の妖  2017-03-27 13:10:53 


伊墨 ( イスミ ) / 男 / 見た目20代前半

性格…大雑把で面倒臭がり、おかげで家の中はいつも散らかり気味。仕事になれば別でやるべき事はやる。思った事は直ぐ口にしたり物事には拘らない、歯に衣着せぬ物言いでサバサバとしている。ゆえに寄ってくる妖は限られては来るが、互いに信頼している証拠と考えているし抑も人付き合いをあまり得意としない。人との交流がほぼ無い事と大雑把な性格が相まったりで、踏み込んで良い範囲が分からず加減が出来ない事も。面倒クセェと言いつつ何だかんだ世話を焼いてしまう、不器用な優しさ。

容姿…毛羽立ちボサボサな印象を与える、鎖骨まで襟足の毛が伸びた濡れ羽色の髪。前髪は目に掛からない長さ。太陽のように赤と橙が混ざったような色の瞳は、目尻は吊り上がり目付きが悪く怒っているように見られがち。灰色系の褐色の皮膚に覆われた細身ながらも筋肉質な体躯は身長186㎝と大柄で、背には立派な黒翼。深く暗い赤地の着流しには金色の梅の花が右上から左下へ流れる様に咲き誇る柄、黒い帯で締め少し派手な印象。着物と同色の鼻緒の草履。左耳にだけ烏の羽の耳飾りをし周りにピアスをいくつも着け、腕には石のブレスレットやバングルをじゃらじゃら。

備考…一人称/俺、二人称/お前/呼び捨て。
種族は八咫烏。
呉服屋を営んでおり、不器用な性格ながら手先は器用で着付ができる。扱う物は皆一級品。家事は出来なくもないが面倒でやりたがらない。
背中の黒翼は飛行も可能とする。

( /お待たせ致しました…!女の子らしい可愛い娘様ながらアクティブさもあって…訂正せずとも大丈夫です。ありがとうございます。
此方も完成したので投下しますね。備考はもしかしたら増えるかもしれませんが…!同じく訂正点等ありましたらご指摘下さい。 )

  • No.10 by 迷子な主人公さん  2017-03-27 13:18:33 



(/ それなら良かったです…!!
訂正どころじゃないです、…私の好みのど真ん中を貫きすぎてますよ!← 寧ろ、それでお願いしたいです!
それじゃあ、特に質問等がなければ初めて行きたいなと考えているのですが…シチュエーションとかやり取りしながら思いついたらって感じでいいかなと思ってます。それで…こちらの娘がそちらの世界に迷い込んだところから開始、ということでよろしいでしょうか?了承が取れ次第、次レスから絡み文を出しますので! )
 
 

  • No.11 by 匿名の妖  2017-03-27 13:30:58 


( /本当ですか、それは良かったです…!
開始はそれで構いません。ただ妖の口調はまだ少し悩んでおりまして…もしイメージと違えば変えますので言って下さいね。では宜しくお願い致します。 )

  • No.12 by 来宮 桜  2017-03-27 13:58:23 

  
 
(/ 了解しました!それでは絡み文を出しておきますので、絡みにくい等ございましたら言ってくだされば再度出し直します! )


(夕日の赤い光が道を照らす逢魔が時。何時もより遅めに学校を出てれば太陽とは反対方向から既に顔をのぞかせている月。食事の支度もしなければならず、早めに帰らなければといつも使っている道とは違う、路地を使って家まで小時間で帰ってしまおうと思いあたり。いつもの道を途中で左に曲がって路地へと足を踏み入れ。そのまま駆け足で道なりに進んでいたが、何時までたっても道の向こう側が見えない。おかしいと思いながらも深く気にすることはなくそのまま突き進み、やがて先の方から街の灯りらしきものが差し込んできて。漸くと無意識にも安堵の息を付きながら路地を抜ける。しかしその先に広がっていたのは見慣れた町並みではなくて。立ち並んでいるのは京都にあるような古めかしい建物。そして道を歩いているのが人とは程遠い、異形の姿をしたものだと気づけば、ひっ、と短い悲鳴をこぼし。意外にもその声は道通りに大きく響いたなのか、一斉に向けられる紅の瞳。びくりと体を固まらせて。『人間だ』『何故こんなところに…』地の深いところから響くような声にすっかり怖気づいてしまって。)

  
 

  • No.13 by 伊墨  2017-03-27 17:03:00 


( /初回ありがとうございます。絡みにくいだなんて全くです。遅筆で申し訳ありません…! )


──…何だ?悪いな、ちょっと外を見てくる。
( 常闇にご機嫌に笑う月が浮かぶ。見慣れた空、見慣れた街灯り…いつものように店を開き妖である客に着物を見繕っていると何やら外が騒がしい。不思議に思い客を待たせて外の様子を見に暖簾を潜り、妖が集まる方へ向かうと皆口にするのは好奇に満ちた言葉。面倒事は好まない性分だがこう騒がしくては気になって商売に身が入らない、やれ何事かと大きな体躯を割り込ませ掻き分けていくと、其処には酷く怯えた様子の人の子。何故こんな所に、抑もどうやって此処へと周りの妖達と考える事は同じで、腕を組みながら疑問符を頭上に浮かべて。そうする間も誰も話し掛けようとする妖は居らず、仕方が無いといったように大きく溜息を吐き頭を掻けば一歩前へ出て「 ……なァお前、人間だろ。なんで此処に居るのかは知らんが…此処は人の子が来るような所じゃ無い。さっさと帰れ。」ジ、と見下ろすようにギラリと太陽のように赤い視線を少女へ向けて言葉を発し。 )



  • No.14 by 来宮 桜  2017-03-27 19:54:07 



(/ そ、そうでしたか…!ならよかったです。いえいえ構いませんよ!置きレスでも全然大丈夫なので!あと、息子様の口調はそれで全然大丈夫ですよ!)


…い、言われずとも!こんなところコッチこそ願い下げなんだから!
(震える唇からこぼれた言葉もまた怯えを含んでいて。じろじろと見つめる視線がそこか薄気味悪くて、怖い。自分はただ早く家に帰りたかっただけなのにどうしてこんな目に遭っているのかと、じわりと目頭が熱くなって思わず涙がこぼれかけたところで頭上から降ってきた声に俯かせていた顔を上げ。涙でわずかに霞む視界の先に赤とも橙とも取れるような色を見つけ。しかし声色はどこか冷たく突き放すようなもので。む、と口の端を曲げれば弱い自分を見られたくないがための強気な発言を一つ。ごしごしと目を強くこすって溢れ出しそうだった涙をぬぐえば、くるりと背を向けて来た道を戻り始めて。きっとこのまま進めば元の通り道に戻れるはずとただその希望を胸に走り続けるも、目の前に壁が立ち下がると同時にその希望もあっけなく消え。「う、嘘…でしょ?」よろよろとした歩調で歩み寄りながらぺたりと冷たい壁に掌を這わせる。顔だけ振り向ければ道の先に広がるのはさきほどと変わらぬ風景で。元の世界には帰れないし、このまま戻っても気味の悪い人たちにまた囲まれるだけ。目の前が真っ暗になるのを感じながらへなりとその場に尻餅をついてしまって。)

 

  • No.15 by 伊墨  2017-03-27 21:53:41 


( /ありがとうございます!背後は一旦引っ込みますので、引き続きお相手お願い致します。 )

──さァ、お前達も散った散った。
( 泣き出すか、と思いながら言動を見守っていれば予想に反した返事、目を僅かに見開くと唖然としたようにまじまじと見下ろし。先程までの怖気は何処へやら、負けん気の強そうな表情へと変わった少女は踵を返し路地へ消えていく。野次馬を手でシッシと散らしながら己もまた店へと戻って来た──…が、少女が進んだその先に何があるというのだ。あるのは壁だけの筈…嗚呼気になって仕方が無い。すっかり乱されたペースにチッと舌打ちをすると「 …お客さん、悪いが今日は店仕舞いだ、帰ってくれ。 」暖簾を仕舞いながら中に居る客へ声掛け、ブツブツと文句を言われつつも店を閉めては足早に少女を最後に見た場所へ向かう。この体躯が通るには狭過ぎる路地だが、下がダメなら上を行くだけ。ぐ、と足に力を込め地面を一蹴り。勢いのまま背の黒翼をバサリと広げて急浮上すると、あっという間に真下には屋根瓦が連なった景色。獲物を探すように目を鋭くさせてあの少女が向かった方へと翼を羽ばたかせていけば、案の定といった所か、壁を前にして座り込んだ彼女の姿を直ぐにその目は捉え。帰る気が無いのか、と文句の一つでも言ってやろうかとも考えたが何やら様子が可笑しい、と首を捻り。ほんの数秒空を滞空して考えると、少女が座り込む直ぐ隣の家の屋根へ羽音を立てて降り立ち、膝を曲げ頬杖をつくように屈むと見下ろして。「 ……おい。帰らねェのか。 」と絞り出した言葉はとても短く。 )

  • No.16 by 来宮 桜  2017-03-27 23:56:09 



(/ 了解しました!また用があったら私も顔を出しますので。改めましてこれからよろしくお願いします! )


…帰れないの。来た時は、この路地の先から来たはずなのに。
(不気味に感じるほど静かな空間にひとつ羽の羽ばたきを耳にして。こんな世界にも鳥は存在しているのかとぼんやりとした目で見上げれば隣の家の屋根から自分を見下ろす姿。目を凝らせば先程の場所で唯一自分に声をかけた男だと理解して。突然意味のわからないところに放り出されて聊か気持ちが混乱しているのか、自嘲気味な笑みを浮かべてぺたりと冷たい壁に手のひらを合わせてぽつりと質問に答えるように呟きを零して。同時に蘇るのは今までそばにあったはずの生活。親があまり顔を合わせることはなかったが、それでも幸せを感じていた生活。それが何の前触れもなく奪われてしまった。その事実に目尻が再び熱くなり、今度こそ抑えが効かずに雫が頬を滑り落ちる。辛くて辛くて堪らない、けれどせめて弱音は吐かずに行こうと僅かに残った強い意思で唇をきゅ、と引き締めて。頬に伝う涙を手の甲で拭えばその手で地面に手をついて立ち上がって深呼吸を一つして。そうすることでなんとか落ち着けたような気を感じた。ここで泣きじゃくっている場合ではなく、帰る道を探すのが第一だと冷静になった頭で考えて、地面を見つめ数分思案する素振りを見せたあと勢いよく上空を仰ぐ。目線の先には先ほどの男。――帰るためにはこの世界の情報がいるし、それまで住む場所も必要。でもわけもわからぬ世界で誰かを頼るなんて無謀な真似はできない。が、あの時、自分に声をかけてくれた彼のことは信用してもいいと理由もなしに思い。すっ、と息を胸いっぱいに吸い込んで「――あの!私、来宮桜って言います!…家事でも何でもしますから、私が帰る日まで貴方の家に住まわせてもらえませんか!」屋根の上にいる相手へ届くように声を張り上げて、その瞳でじっと見つめ。)

 

  • No.17 by 伊墨  2017-03-28 03:24:06 



ハァ?…───迷い込んだのか。
( 来たのに帰れない?路地の先って言ったって壁があるし向こうはまた街が広がるだけだ、冗談だろうと素っ頓狂な声を上げてしまう。しかしそれも直ぐに、少女の混乱した様子を目の当たりにして冗談じゃないと理解出来て。そんな少女もついには泣いてしまったようで、月明かりに照らされ雫が地に落ちるのが見えた。──どうしたものか。気が遠くなりそうな程昔に、極稀にこういう事があるのだと聞いた事がある。しかし遭遇したのは初めて、どうしたら良いのか分からず目を覆うように額に手を当てて纏まらない考えを巡らせて…嗚呼面倒だ。いっそ知らん振りして帰ろう。そう決心して覆っていた手を退けた瞬間、少女が声を張り上げるものだからそれはもうギョッとして、危うく屋根から落ちそうになるのを足に力を込めてグッと踏ん張る。「 う、…ッるせェな、オイ。帰り方も分からないならいつ帰れる日が来るんだよ。こんな良く分からん人の子の面倒なんざ…── 」真っ平御免だと勢いのまま言うつもりだったが、はた、と先程の少女の言葉を頭の中で思い返し。散らかった家、探すのに苦労する商品の在庫の山……こき使うのに都合が良いかもしれない、使えなければ追い出せば良い。にやり、と口角を吊り上げては「 なァ。…サクラ、とか言ったっけな。何でもするって言ったよな、その言葉忘れんなよ…? 」少女の言葉を待たずに屋根から腕を伸ばし、ヒョイ、と腰元を掬い上げると黒翼を大きく羽ばたかせ、空へ一気に舞い上がる。「 ……人間クセェな。 」ぐっと近くなった距離に鼻が種族の違いを嗅ぎ取れば、眉顰めながら文句をぽつりと漏らしつつ、呉服屋を営む我が家の裏口に降り立ち、戸を開ける。一階は店、二階は住居といった造りの家は裏口から入ると風呂場と炊事場、その奥にお店があり。売物が雑多に並べられた棚から浴衣のような寝間着を引き摺り出すと、ぽいっと少女へ放り投げ「 其処の扉を入ると風呂場がある。……取り敢えずだな、ちょっと人間クセェから湯浴みして来い。二階に上がってすぐの部屋に居るから、終わったら来い。 」眉を顰めたまま言うと床に転がる置物を足で退かしつつ、二階への階段を上がり部屋へと消え。 )

  • No.18 by 来宮 桜  2017-03-28 09:03:12 


  
勿論!女の二言なんて――うわっ!?
(もしここで断られてしまうようだったらもう自分に道などない。半ば願うような気持ちで屋根の上の男が思案するその様子をジッと見つめ。やがて頭上から降ってきた声は、どう考えてもおいてくれるという返答に等しい。気難しかった顔からぱぁっとわかりやすく顔を輝かせて自信満々の答える最中、体がふわりと浮遊感に包まれ。気づけばあの男の胸の中。今までこんなに異性と近づいたのは自分の父親ぐらいしかないのに…!と、空を飛んでいる恐怖よりその恥ずかしさの方が優ったか、か**ちんに固まってしまい。そんな自分に興味も示さずに男がどこかの建物へ降り立ったかと思えばそのまま中へと連れ込まれ。入ってみると棚には多くの服らしきものがしまわれており、まるで江戸時代にあった呉服屋。興味津々に中を見渡していれば突然投げられたそれをなんとか受け取って。ついで一言二言残して男が二回へ消えていくのを見届けて。「……人間くさいって、どういうこと?汗臭いってことなの?」一人になった静かな空間でぽつりと呟いて。そういえば空を飛んでいる時もそんなことをつぶやいていたことを思い出しつつ、試しに自分の腕に鼻を近づけてみるも馴染みの香りしかしない。首をひねりながらも、相手の言う風呂場まで向かおうとするがつま先が部屋の中に転がるモノに当たったか瞬間的に痛みが走り。声にならない悲鳴を上げてその場にうずくまり「なん、で、こんなに散らかってるのよ…」ぷるぷると痛みに耐えながら改めて周辺を見渡して。床はほとんど物で埋まっていると言っても過言ではない。これでは生活しにくいじゃないかと、風呂に行く前に簡単に片付けてしまおうと考えついて。取り敢えずしまう場所がわからないため似たものを集めて壁の端に寄せる、という作業を繰り返し。作業が終わったことにはどうにか足場となる場所ができており、満足気にそれを見ればそのまま風呂場の方へ直行して。)
  
 

  • No.19 by 伊墨  2017-03-28 14:29:11 


──…妙な格好だったな。
( 何でもする、なんて言うからつい連れて来てしまったが人の子の世話などした事が無く、二階にある部屋に来てからは途方に暮れていて。赤枠の障子を嵌め込んだ丸窓に座り、片足を枠に掛けもう片足は部屋側に放り出して、静かに考えを巡らせる。先程は仕方無く売物の衣服を渡したが…そういえば見た事の無い複雑な布を纏っていた。職業柄新しい物には敏感で人間は皆あんな物を着るのかと不思議そうに首を捻れば、他の部屋よりかは幾らか小綺麗にしているこの部屋が目に付き。寝る部屋にしているから物が少ないのだが、他の部屋は何かと散らかっていて布団を敷けるスペースが無いし何より布団が足り無い事実に気が付けばガクリと肩を落とし。「 ……下で寝るか。 」幸い店には畳を敷いた小上がりのようなスペースがある為、今日は其処で寝る事に。
そんな思案を巡らせている最中、何やらゴトゴトと下から物音がするものだから非常に気になって。「 ? …何やってんだ…? 」まさか売物を盗む気では、と部屋を出て階段から頭だけ覗き込んで見てみると、風呂場の前の物は端に寄せられスッキリしており。静かな家の中、ぴちゃりと水音が響くだけで。考え過ぎか、とわしわし頭を掻きちゃんと言付け通りに湯浴みしている事が分かると、部屋の丸窓へ戻り上に来るのを待ち。 )

  • No.20 by 来宮 桜  2017-03-28 14:55:40 

 

…こんな感じでいいのかなぁ。
(この時代にもお風呂というものがあった事実に感謝しながらも、疲労がたまった体をしっかりを癒し。風呂場から出れば先ほど手渡された浴衣のようなものを着ようとするものの、何分こういうのを着る機会が余りにもなく、あったとしても母親や友達に着付けてもらうことが多いため慣れておらず。少々苦戦しながらもなんとか浴衣をまとい終え、取り敢えずそれなりな格好になった自身を見下ろしてぽつりと。お風呂があることはいいが、ドライヤーは流石にないよね、と半乾きの腰まで伸びるブラウンの髪に触れる。タオルというべきか手ぬぐいというべきか、そんな布のようなものでしっかりと拭き取ったつもりではあるが風邪をひかなければいいけど、と少々心配しながらも先程まで着ていた制服を腕にかけて階段を上り。ひょこりと部屋の中へと顔だけを出せば、先ほどの男が丸い窓の縁に腰掛けて外を眺めているのを見つけ。その横顔からは、普段周りにいる男子からは一切感じられない色気というか艶やかなものを感じ、どきまぎ鳴る胸を必死に押さえ込みつつ部屋の中へ一歩足を踏み出して男のもとへと「――…あの、終わりましたけど…」相手の言う人間臭さが取れたから知らないが、取り敢えず指示された通りにしたと告げて。)

 

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