鶴丸国永 2018-07-04 01:14:24 |
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ただいま、光坊。歌仙が持ってきてくれるからな、それまで待っててくれよ
(静かに襖を開けて彼の部屋へと入るとこちらに顔を向け声を掛けてきた彼に微笑みつつ後ろ手で襖を閉め彼の傍へと近寄り。歌仙に頼んでいたお粥は出来次第持ってきてくれると伝えられていたためにそれを彼に伝えつつタオルを水に浸し絞って彼の額に載せるとポンポンと軽く子供をあやすかのように布団越しにお腹辺りを叩いてやり)
うん、分かった。
(どうやら歌仙が直接持ってきてくれるそうで、それほど空腹というわけでもないので彼の言葉に二つ返事で返しては額の上にタオルを置いて貰うと冷たいのがとても気持ち良く感じて隻眼を細め。ーーすると、まるで子供をあやすかのような動作で優しく腹部辺りを叩く様子に"…もう、僕は子供じゃないよ"と小さく苦笑を浮かべ)
はは、それもそうだ
(子供をあやすかのように叩いていると苦笑を浮かべており、確かに彼の言うとおりかもしれないと上記を述べて。しかし、それでも少しでも辛さが和らぐのであればいいと思っておりその手は止めずにいて)
…でも、そうしてもらうとすごく安心するよ。
(しかし口ではそういう風に言ったものの不思議と一定のリズムで腹部辺りを叩かれる事で、風邪で寝込んでいても誰かが傍に居てくれるという安心感を得る為か柔らかな笑みと共にぽつり呟いて)
おっ、本当かい?それなら良かったぜ。
(ポンポンと叩き続けていると不意に彼が呟いて。その言葉を聞けば安心するようで、無意味ではなかったことが分かれば満足そうに微笑み。しばらくしてお粥が出来たのか、歌仙が襖越しに声を掛けてくるとそっと立ち上がり襖を開けてお粥ののったおぼんを受け取る際に、心配そうに彼の体調を気遣うような言葉を添えられると“今は落ち着いてるぜ、ありがとな”と微笑みと共に礼を述べ襖を閉めては再び彼の元へと戻り“歌仙特製お粥だぜ、食べられそうかい?”と身体を起こすのを手伝いつつそう言って)
うん、少しだけなら…。
(額の上にあるタオルを取ってから彼の手助けを借りつつゆっくりと身体を起こすとまだ体調や気分は優れていないが、今は兎に角何か胃に入れて薬を飲み少しでも楽になりたいためその言葉に対し頷いて。歌仙が自身の為に用意してくれた、出来立て故に湯気が立ち尚且つ卵入りのお粥の匂いが漂ってくると美味しそうだと思い)
自分で食べられそうかい?
(少し小振りの土鍋の蓋を開けると湯気と共にいい匂いが彼の部屋に広がっていき。さすがは歌仙、美味そうだと思いつつ添えられていたお椀に少し入れてはもし自分で食べるのが難しいのであれば自身が食べさせてやろうと思っているようで上記を述べて。)
え?うん、大丈夫だよ。自分で食べられるから。
(お粥の匂いが閉めきった部屋に充満してあまり食欲は無いにしろ、この匂い嗅ぐと少しお腹が空いた様な気もすればお椀の中にそっと入れる所を眺めつつ自身の顔を見てそう言う彼の方へ視線を戻すなり上記の様に答えて)
(どうやら自身が手伝うまではしなくていいようでその言葉を聞けば頷いて“熱いから気を付けろよ”と一言添えて彼に手渡し。彼が食べ終わる間に机の上に置かれていた薬を持ってきてコップに水を注いだりしていて)
(その一言を聞けば少しスプーンでお粥を掬ってふーふーと息を吹き掛け冷ましてから口に運び、もぐもぐと咀嚼しつつやはり彼の作るものは美味しいなと思いながら時間を掛けて食べ進め。少ししてからようやくお椀の中身を完食させると一息ついて)
まだ少し残ってるが食べられそうかい?
(元より歌仙も何度か作った事があったようで、小振りの土鍋には病人でも食べ切れる程の量しか入っておらず、あと少し残っていたためにもし欲しいのであればおかわりがある為にそう言ってお椀を受け取ろうと手を差し出し)
…うん、まだ少し食べれるかな。
(少しお粥を口に入れたがスッと胃に流し込めるため、案外食欲がありまだ食べても平気だと思ったのか間を空けてから返答を返せば、おかわりを求めるようにその手の上にお椀を載せて渡して)
(どうやら食欲はあるようで、おかわりを求めてお椀を差し出されるとそれを受け取り再びお粥をついでやりそれを彼に渡して“しかしまあ、食べられるだけでも良かったぜ”と彼を心配していた事もあり安心したようでそう言って微笑んで)
(お粥の入ったお椀を受け取るとスプーンで少量分掬って口に運べば、先程よりかは冷めている為に食べやすくなっており。ゆっくりと食べ進めてゆくが自身の看病で忙しい事もあってか、昼餉の時間を過ぎても一向に食事を摂りに行く気配がない様子に一時手を止めると"…お腹空いてるでしょ?僕の事は気にしないで、食べて来てもいいよ"とそう言葉を掛けてみて)
…ん?そう言われるとそうだなぁ
(お粥を食べ進めているのをぼんやりと眺めていると不意に昼餉を食べに行ってもいいと言われては彼の看病の事で頭から離れていたのかそう言われてみれば食べていなかったことに気付き、空腹を訴えるかのように小さく鳴る腹をさすって。しかし、目を離した隙に彼の風邪が悪化しないとは言いきれず、心配でもあり暫し悩むも空腹には耐えられないのか“…少しだけ離れるが、それを食べ終わったら薬を飲んで寝ておくんだぞ”と念を押して立ち上がり彼の部屋を後にしては手軽に食べられるものを食べてすぐに戻ろうと思い厨へ向かって)
(念を押して部屋から出て行ったのを見た後、再び食事を堪能しながら食べ進めると綺麗に完食すればお盆の上に置き。次に事前に貰っていた風邪薬を口に入れ水で流し込み、それも同じ場所へと戻すなり布団の上に倒れると熱で体が火照っているもののお腹を冷やさぬようきちんと掛け布団を掛けておき。仰向けの状態で居るのも身体が痛いのか横に向くも、先程眠ったため目を瞑っても眠気が来る筈も無くぼんやりとしており)
(厨へと行けばちょうど他の仲間達の昼餉も作っていたようで、手軽に食べられるものをと頼んでしばらく待てばおにぎりと卵焼きが出てきて。礼を述べ手を合わせて食事を始めていき。手早く食べ終わると広間を出て彼の部屋へと向かい、襖を開けるとどうやらまだ寝ていなかったようで“眠れないのかい”と首を傾げて)
うん、さっき少し寝ちゃったから。
(病人ゆえ当然ながら何も出来ないため、ぼーっと退屈そうにしていれば襖が開く音と共に彼の声が聞こえ。そちらに向くように身体を動かすと、見上げる形で目を合わせ困ったような笑みを浮かべつつ返事を返して)
はは、それは困ったなあ
(部屋へと入り座りつつ彼の言葉を聞いてみると、さきほど眠った事もあり眠れずにいたようで。しかし、いくら病人だからといって寝ることを強要する事はせずに同情するように困った笑みを浮かべつつちらりとお盆の方を見るとどうやら自身が言ったように薬はしっかりと飲んだようでこれで少しはマシになればいいがと思っていて)
(今日一日は熱が下がるまで安静にするしかないのだが、寝るに寝れない状況で起きていても何かが出来る訳も無く。下手に身体を動かして熱を上げては元も子も無いため、どうしようかと心中悩みながらも傍に座っている彼を見据えつつ"…鶴さん、疲れてない?"と自身の看病のせいで彼の時間を奪ってしまっているという申し訳無さ故に、この時でも尚自身の心配よりも相手の心配をして)
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