アリスは憂鬱な夢をみる / 半無登録、指名制 / 再建

アリスは憂鬱な夢をみる / 半無登録、指名制 / 再建

赤の女王  2025-10-01 02:40:23 
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見知らぬ声がアリスと繰り返す

誘導されるのは、道無き未知へ

最後に助けを呼ぶ声が耳に届き、気づけば見知らぬ場所にいた。



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■ はじめに / 物語、説明、規約 ■

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■ 優遇冷遇 ■

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■ 提供① ■

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■ 提供② ■

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■ 倉庫HP ■

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当トピックは再建の場になります。

登録のアリスさまに関しまして、登録の際にイメージイラストを載せさせて頂く事が有るかと思います。
イラストや小噺などにお子様を使わないで欲しい等有る場合は前以てお伝え願います。
また、イメージと違う等有る場合も遠慮なく申し出くださいませ!対応を取らせて頂きます。
詳しくは説明ページに纏めています。


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___少しの間お待ちください。


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  • No.250 by 芋虫、大工  2025-11-07 21:25:07 



>有咲

ん?あ。ああ!言葉が足りなかったな、俺はそのダリアと一緒に暮らしてるんだ。だからもしアリスが嫌だと言ったとて、ダリアもついてくるんだ。……ダリアはね楽器が得意だからピアノでもギターでも聞かせて貰ったら良い。(誘いは拒否ではなく承諾の返事で戻った。それだけではなく、この場にいない彼のことを気にかけた内容だった。最初こそ疑問を見せるように戸惑いを目元の瞬きに表したが、それから直ぐに彼女に伝えていなかったのだということを知る。自己完結したように納得した様子で瞳を再度開き、その願いには心配がいらないことをすぐに答えて。それからもう一つ、その彼が得意としていながらも外ではあまり披露しない特技も教えて。彼女の目線の高さと自身の目線の高さを合わせるように寄せた顔、そのまま同じ目線でその先を数秒ほど確認をするように見てから背を伸ばして。褒めた言葉には謙虚な返事を見せる彼女に微笑んでから「ここまで運んでくれれば後はそうでもないんだ。例えば──、そら。おかえり、お前さんはあそこの青の棚だよ」ラックの中から一冊の本を手に取る。それからその本の背にトントンと爪の先で軽くたたいて見せれば、その本は手を離れるようにふわりと浮いてそのまま目的の本棚へとゆるやかに飛んでいき。次の本を手にして背表紙を開けばそこには戻るべき棚の場所が詳細に、その一部には棚の色やその場所が英語や数字で詳細に分けられた印字があり。)こんな風に大まかな場所を教えてあげれば戻るべき場所に帰るんだ。


>陸

ほな、あんたは“海賊船のアリス”って扱いや。せやなあ、アリスって呼ばれるんと、名前で呼ばれるん、どっちがええ?……あ、せやけどな、名前を選んだとしても、うちの連中以外はみんなアリスって呼ぶで。せやからアリスって呼ばれたら、自分のことや思って返事せなあかんよ(呼び方が決まれば“ん”と短い返事で承諾をする。それから少しだけ顎を持ち上げるようにして視線を向けて彼が今しがた自分に向けた問いかけたと同じ物を送る。そこには未だ彼がこの国の何も知らないからこそ、それを教えずに選択肢を与えるように間をおいて。嘘ではないが少しの意地悪で伝えたそれにも彼が怯まなかったのを見るとくつくつと喉を鳴らすように笑って見せて。それから問いかけられた内容に数秒ほど言葉を選ぶように考えると「せやなあ。ほんならそういう話は船戻ってから“タスク”って男に聞いたらええわ。あんたの兄貴分になるはずやから丁度ええ。俺とはそないつまらん話より面白い話でもしよか。」考えた末に結局答えるのをやめてしまう。ポンポンと彼の背をたたきながら無責任な発言を添えると思い出したように説明をして)うちは俺とタスクって男と、リトルオイスターっちゅう男の三人で暮らしてて、アリスを拾って帰るんは初めてや。せやから色々粗相があるかもしれへん。堪忍してな

  • No.251 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-07 22:43:30 

   
   
>芋虫

! じゃあ、ダリアが言っていた”家主”って先生のことだったのね…! ……あら、ピアノもギターも弾けるなんて凄いわ。早速お願いしちゃおうかしら

(双眸を丸っこくさせてはぱちぱち瞬きを繰り返し、遅れて知った事実に思わず声を弾ませて。納得と驚き、そして嬉しさが綯い交ぜになった表情で頬は綻んで。特技も教えてもらえば、もうお泊まりをする気満々な為、帰ったら甘えようと当然のように考えており。楽しげに微笑む中で、彼の所作を目で追っては……目の前の光景にまた驚いたように瞬きひとつ。命を宿したようにゆらゆらと浮かびながら本棚へと戻っていく様子に「まあ……!」と感動したように声を漏らして。改めて本の背表紙を確認すれば、印字された内容に目を通し再度確認するように本棚を見遣り。)

賢い子達ね。詳細も分かりやすくて……これならすぐ元の場所に帰してあげられそうだわ

(教えてくれた彼に対し、嬉しそうに双眸を細めてはその声色に安堵を滲ませて。早速自分も一冊を手に取っては背表紙と本棚を確認し「あなたはあそこの赤い棚ね。いってらっしゃい」と背表紙を軽く叩いて。同じくふわりと浮きながら本棚に吸い込まれてくのを見届け、次の一冊に手を伸ばす。数回繰り返しながら時折表紙のタイトルも目で追っていると、たまたま気になった一冊があったらしく。どちらかというと写真集に近いものだろうか。ぱらぱらと目を通すくらいなら構わないだろうかと、頁をめくるために本を持ち替えて。)


   
>大工

はは、随分洒落た肩書きじゃの。……どっちでもええけど、拾うてくれた大工にだけは特別に俺の名前教えちゃる

(口元に薄ら笑みを浮かべながら、聞き馴染みのない言葉の並びに対し軽く返す。その中で名について触れられると、まずは説明に対し理解を示すように”ん”と短く頷いて。それから視線を一度彼から外し、また戻す。どうせ他の人がアリスと呼ぶのなら、この世界で本当の名が意味をなさないのなら。大事な名前は、聞いてくれた特別な彼にだけ預けよう。そう思いながら淡々と声を発し。「芹沢陸じゃ。宜しゅう。……大工が呼んでくれるんなら、それがなんであれ俺の名前じゃ。好きに呼んでくれ」彼が呼んでくれるだけで、どんな名でもきっと幾分か特別な響きになる気がする。ほんの僅かに和らいだ声で呼び方を任せ、気になる答えが得られなかったことに対し兎に角名前だけは覚えようと口を開く。「”タスク”な。まぁ、最初の会話に困らんなぁ助かるし、ええか」後程答えを得られるなら、そう焦らずとも良いかと判断。自然と彼の横を歩きつつ、背を叩かれれば反射的に小さく肩が跳ね。決して嫌だった訳では無いからこそ、今ので彼を不快にさせていないかと、僅かに不安が瞳に滲んで。そのまま説明を受けると、ふむと小さく頷き。)

粗相なんて気にせん。拾うてくれただけで充分じゃ。……というか、粗相言うたら、先にやらかすんは多分俺じゃろ。そん時は、笑うて許してくれ

   
   

  • No.252 by オルカード・エリス  2025-11-07 23:25:42 



>247 タスク


そう?ごめんごめん、癖なんだ。気を付けるね。
(さらさら流す褒め言葉は対人においてはクッションで潤滑剤。だが嘘というわけでもないそれが止められるとは思わず、一回だけ目を瞬かせたがすぐに順応し笑顔で了承を返した。――さて、願わくは望みを聞き届けてくれという沈黙を割ったのは笑う短い声。その上わざわざ自分の失敗を引用されたとなれば、羞恥は増すばかり。「Gah、忘れてよお。タスクさんの悪者、意地悪……」眉を寄せた赤い顔を上半分だけ覗かせて、むっと拗ねた目付きで睨み、先程までのご機嫌な饒舌さとはうって変わった拙い悪態を弱々しく投げ付けた後。「……羨ましいよ、本当に。」こうなればもう何度言っても同じ。心ゆくまで隣にいてくれる人、何だって共に楽しめる人、何処までだって一緒に歩んでくれる人――心底、欲しいと羨望する。「会えるかなあ……」視線が物憂げに伏せられた。クリスマスに分厚いショーウィンドウの向こうを両手付いて眺める孤児みたいに、希望に仄かな諦観が入り雑じった呟きが宙に溶けて、霧散していった数秒先。こほんと些かわざとらしい咳を一つ、それを切り替えに幾らかマシになった顔を彼とつき合わせる。「……なあ。タスクさんから見て、リトルオイスターさんってどんな人?」彼の話を理解していれば、“気に入ったやつ”がその人であるとは察しが付く。だからそう、折角なら彼ら二人の事をその口から直接聞いてみたい。そんな純粋な関心に“ついでにそのまま己の恥からも目が逸れたら”なんて邪な思惑も折り込んだ、表面上は至極穏やかな問い掛けと眼差しを彼へと向けて。)


  • No.253 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-08 00:49:47 


>トゥイードル・ダム様

(複雑なことはよく分からないけれど、彼がお姫様だと言ってくれるならそれが自分という狭い世界の真実になる。満足したように、そして少しこそばゆいように下唇を上唇で浅く食むようにして微笑んで。照れくさそうな彼の様子は少し予想外でゆっくりと瞬きを、そこにメイドの彼女が発した言葉にまるで自分が本当にこの国に必要とされていたかのような感覚を覚え、胸の奥がぽうっと温かくなるのを感じた。その穏やかな熱は孤独だった日々の記憶をふわりと包み込んで、まるで絹のように柔らかくほどいていく。そこに彼の問いが耳に届くと一瞬だけ考える素振りを見せる、けれどそれは選択に迷っているというよりも、どちらを選んでも彼がまだ隣にいてくれることを確かめたいだけの仕草だった。「ユリ、今すぐが良いわ。ねえ、戻ってくるまで待っててくれなくちゃ嫌よ」彼の手をきゅぅと握り直し、その手の温もりを確かめるように指先を少しだけ動かして絡める。まだこの世界の仕組みも、女王候補とは何かということもよく分かっていない。ただ、彼が隣にいてくれるならそれだけで安心できる――そんな希望が、今の自分のすべてだった。「…このままじゃ失礼かしら、」鏡もないまま、指先でそっと髪のほつれをなぞる。ほどけかけた三つ編みはまるで夢の中で揺れていた自分の心のよう。整っていないことに気づいた瞬間に不安や羞恥の類が心に芽生え、でもそれは誰かに笑われることへの恐れではなく女王様にちゃんと見てもらいたいという純粋な願いからくるもの。「でも…ダムは、ユリをお姫様って言ってくれた」そう思い出すように呟くと、自然と背筋が伸びた。完璧じゃなくても、彼のくれた言葉たちが優しく背中を押してくれる。だから、髪を編んでと彼に強請るのではなく、ほどけたままの編み目をそっと指で撫でて「……このままでも、ユリはユリ。女王様が笑ってくれたら、それでいいの」意を決したように、でも気負っているわけではないと見る者に安心を促すような優雅な微笑みで彼を見上げて)



>チェシャ猫様

緊急避難場所ってか。心強いね
(彼のフランクな言葉尻の裏には、ちゃんと居場所をくれるという優しさがあることが感じ取れる。メリーの家に“選ばれて”住んでいることは誇りであると同時に僅かな緊張ももたらすのかもしれない。だから、彼のようにこちらに選択を委ねてくれながらも逃げ場所を用意してくれる存在はまるで鍵のない扉のような安心感があって、今日の空気が少しだけ柔らかくなるような、彼がいればこの国でもやっていけるかなと思えるような気がして顔から力を抜くようにニッと笑って。「俺は無難な勝ちより語れる負けの方が好きだ。だから取り返しのつかないものは賭けない」好むのは負けても笑える相手との勝負であり、ギャンブルはその一手段に過ぎない。勝ちそのものに執着しないからこそ身包み剥がされるヘマはしないさとサムズアップして見せて。「……そんな末路は心底ご免だ。メリーを失望させたくないし、君みたいにダチって言ってくれる奴がいるならなおさらね。実はそういう言葉を軽く流せるほど器用じゃないんだ。意外だろ?」友達だと認めてもらえた事が本当に嬉しかった。それははしゃいだり感情を露わにするような喜びではなく、静かに胸の奥で灯るような深くて穏やかな嬉しさで。義務でも役割でもない、ただの人と人の繋がりをこの国で初めて結べた事に舞い上がるような心地だったが、肩を竦めて冗談めかしてそれを隠して。気付けば、彼に強い興味を抱くきっかけになった尻尾よりも彼という存在そのものに焦点を当てていたから熱望したふわふわが身を撫でてもくすぐったそうに、でも幸せそうに笑うに留めて。金が絡まなきゃ、のくだりには明るく男らしい笑い声と共に、結局悪魔も海賊も本質は自分のような普通の人間とそう変わらないんだなと親近感が湧いて。「三日お預け食らったら涙の湖に身投げする程度さ」いまいち依存度の測りづらい例えを端的に告げて、待ち焦がれたようにランチボックスを開けて。いただきますと挨拶もそこそこに、大口開けてガブリとかぶりついて「…!んまい!甘めの卵たぁ分かってるね」きっとある程度冷めているだろうけれど、それでも卵のふわふわ感が損なわれていないことにこれを作った人の高い調理技術が伺える。加えて好みの味付けとくれば目を輝かせてあっという間に一切れを完食し、ほくほく顔で咀嚼しながら彼にも一切れを差し出して)堪んないぜ、これ。

  • No.254 by 芋虫、大工  2025-11-08 21:13:25 



>有咲

そのとおり。うちは俺とダリアの二人暮らしだよ。……上手なのに外で演奏することがないから勿体ないと思っていたんだ。ぜひ聞いてくれ(大きな瞳をくりくりと丸くする彼女を見れば一度だけ大きく頭を縦に振ることで肯定して。茶目っ気のある言い方で楽しそうに口にする彼女に先をすらりと伸ばした人差し指で宙を描いてその背を押すように続け。自分にとっては慣れた光景、とはいえ中々仕事が追い付かずに溜まっている訳だけれど。それを見た彼女の新鮮な反応の方に目が向いて。それから程なくしてすぐにそれを物にする様子を見れば“ふむ”と感心するような吐息が自然ともれた。彼女の人の好さを見抜いて物がいうことを聞いてくれているのか、それとも彼女が元々物事を器用にこなす事が出来る人物なのか。そんな事を考えながら暫し自分もラックの中の本を減らすべく仕事を行って。暫しの時間をそう過ごしてから、彼女が何かの本を読んでいることに気が付くと怒る、と言うよりもからかう事を意図して彼女の後ろから声をかけて)アリス!……何に心を奪われているんだ。

>陸

特別っちゅう響きはええな。そう言われるとタスクにもリトにも教えたなくなるわ。(彼が彼であるための呼び名。その呼び名を特別だと教えられれば優越感が胸を一杯にする。淡々とした声色で伝えられたそれは間違いなく、その声色で伝えられたとしてもラッピングを施されたプレゼントだった。「特別なんやろ。ほな、俺はあんたを陸って呼ぼか。俺があんたを陸って呼ぶと残りの二人も一緒になって呼ぶやろうけど、しゃーない。あの子らは勘弁してやろ」彼のことを彼のための名前で呼ぶことを決めると口端をツイと持ち上げるように笑って見せて。それから暫く進めば迷わないからこそすんなりと溢れんばかりの薔薇の道は出口へと向かった。薔薇の道を抜ければ途端に息が吸いやすくなったと感じるのは慣れのせいだろうか、すうと酸素を吸い込んでから細く吐き出して。簡単なコミュニケーションにも不安を見せる彼につい意地悪をしたくなるのはキュートアグレッションにも似た感情なのかもしれない。わざとらしく“せやなあ”と間を持たせた声を置いてから、にっこりと大げさな笑みで楽しそうに口にして)笑て許せるやつやったらええなあ。

  • No.255 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-09 00:53:07 

   
   
>芋虫

__っは、はい!っ、ぁ……。この国の地図に、少し。ムゥちゃんに”気をつける場所”を聞いたから、より一層気になってしまって。……ごめんなさいね、まず先に帰してあげないといけないのに

(確かに彼の口から楽器の話は聞かなかった。といっても、趣味や特技の話をしていなかったから当然と言えば当然かもしれないが……兎角、聴かせてもらうことが己の中で確定すれば嬉しそうにしつつそのまま作業へ取り掛かって。……けれど、多方キリが良くなるとその手も止まり始める。パラパラと流し見て終わりにするつもりが、比較的しっかりと本の中身を読み込み始めてしまっていて。……遊園地に洞窟に、銀河の塔。赤の城を中心とし、時計盤のように広がるこの国の地図を大まかに頭に入れると頁を捲る。次に載っていたのは夫々の建物の外観や名称。ムカデから忠告を受けたからこそ、知らずに迷い込まないようにと目を落としていたが……不意に名を呼ばれたことでシャキッと姿勢が伸び。驚きと共に反射的に返事をしたが、見事に声が裏返り頬が一気に熱を帯びた。慌てて本を閉じ、羞恥で潤む視界のまま背後の彼を振り返ると正直に答えを口にして。そのまま本を大事そうにぎゅう、と優しく胸に抱きながら、むゆんと眉を下げると申し訳なさそうな声色で謝罪の言葉も結び。わりとすんなり作業が進んだからといって、途中で手を緩める理由にはならないのに。そう思う程にはしっかり反省しているようで。手元の本を元の場所に帰すべく背表紙の詳細を一度確認してから、彼の瞳を見詰めるとそっと双眸を緩めて問い掛けをひとつ。この国の危険にばかり気が向くのは良くないと思ったからこその問いで。)

カジノに海賊船、それから夜のドールハウスと時計屋さん、だったかしら。…全部が悪いわけじゃないのに、過剰に気にしちゃってたかもしれないわね。……ね、物知りな先生の、この国で一番好きな場所は何処かしら?


   
   
>大工

__……ん。まぁ、呼んでくれたんは大工が最初じゃけぇ、二人に呼ばれるのも構わん。

(彼の唇で、声で紡がれる自分の名。それも苗字ではなく、自分だけの特別な名。表情も歩幅も呼吸も何ひとつ変わらないけれど、たった一文字のその返事は随分柔らかい声色で落とされて。嬉しさも喜びも満足感も、きっとその全てが織り交ぜられているのだろう。初めに呼んでくれたのが彼だからこそ、他二人に呼ばれても構わないと許しを出したところで薔薇園を抜けて。視界が開けると彼と同じように酸素を吸い込んでから細く吐き出し、赤を見すぎたせいで眩む視界を何とかしようと片手で軽く目頭を揉む。さて、隣を歩く彼が”にっこり”という効果音がつきそうな程の笑みを見せつけてくる。この国の勝手が何も分からない為、確かに笑って許されないようなやらかしをしでかす気もしなくは無く。一度逃げるように視線が横に逸れ、心做し口先を尖らせては小さくぼやき。けれどすぐ、少しの身長差を埋めるようにずいっと顔を寄せると双眸細め、軽口めいた響きで更に言葉を紡ぎ。)

なんじゃ、また意地悪言うて…。でも、大工は優しくていい男じゃけ。許してくれるじゃろ?

(まぁ、許してくれるからと言って粗相をしていいかと言えば断固として否だが。そんなことを考えるなか、一度顔を寄せた拍子に色眼鏡の奥の瞳に気付いたらしい。言葉を終え姿勢を戻して尚、視線は彼から離れず不意に言葉が零れた。静かに、けれどハッキリとした声色で。)

……えらい綺麗な眼ぇしとるの。


   

  • No.256 by タスク  2025-11-09 01:14:36 



>オルカード

会えるかもしれへんし、会えへんかもしれん。神様なんかが居るんやったらわかるのかもしれんけど、俺は生憎自分のことで手一杯やから仲人なんかせんけど。でも、出会えたらそんときは話のネタに教えてな(視線を右上から左上へ、時計が動くように右左と数度動かしてから口にするのは無責任な言葉。無責任だからこそ彼がここでどう過ごして、それからどう出会いを経て、今の弱弱しい姿を笑って話せるようになるのかを楽しめるらしい。まさに彼が口にした意地悪を体現したようなそんな様子で面白がっては少しだけ頭を傾けて問いかけられたそれにハハッと声を上げて噴き出して「人から聞いたその人の印象なんて何もあてにならんよ。俺はあの子が可愛ええから、ええ事しか言わへんし。それなら直接あの子に会って話をして、アリスの目で見極めるのが一番ええよ」彼が先の反応を失態だと捉えていることに気づいていないからこそ其処まで深くを考えないまま、狭い人間関係で生きる者の目線での意見を口にして)それでも聞きたいなら話してもええけど、どうする?

  • No.257 by トゥイードル・ダム、チェシャ猫  2025-11-09 01:15:37 



>ユリーシャ

酷いなぁ、僕が貴女のことを置いてどこかに行ってしまうようなそんな男だと思ったんですか?(か弱い力で握られる手は庇護欲を強く掻き立てられる。その上で数秒だけを置いてから握る手をクイっと引いて彼女の体を自身に向けて抱き寄せるようにして傷ついたような喋り方ではなく大袈裟にシュンとして見せることで軽口のように問いかけて。不安を吐露するように彼女が呟くのは解けてしまいそうな三つ編みのことを指しているのだろうとすぐに伝わった。直すことは簡単だからそれを伝えようと唇を開いたところで気持ちを固めるように、凛とした花が咲くような美しい微笑みを見せる彼女によってその言葉は止められる。キュ、と唇を結んでから彼女と目を合わせるように真っ直ぐに目を向けて「貴女の美しさの前で笑う人なんかいません。」強さを持った優雅な笑みは正にそれを説得している。圧倒的な美しさの前では乱れた髪だってあどけない愛らしさに変わるのだ、と見つめる彼女が教えてくれている。″では、こちらに″と先に声をかけてから片手で進む方向を示してから彼女を誘導するように再度歩みを進めれば少しの不安も心配も持っていないと言うように、微笑みながら口にして。そうして歩くこと数分、忠実なトランプ兵が守る場に辿り着く。その先は女王の玉座の間に繋がっていて)貴女なら大丈夫。貴女の笑顔を女王陛下にも見せてあげて


>ロメオ

うわ。じゃあ良いこと教えてあげよっか、メリーは煙草の匂いが大嫌いだよ。……涙の湖に飛び込んで人魚の玩具になる前にうちにおいで。うちも一人苦手なのがいるんだけどさ、もう一人は喫煙者だからメリーほど口煩くないよ(彼が話した″緊急避難所″と言う響きがなんだか妙に擽ったくて面白かった。だから彼が喫煙者だと言うのを聞けば正に緊急避難所に相応しいだろう使い方の提案をして。「あとハンプティも量吸うはずだから、メリーの目の盗み方を聞いたらいいよ」両方の瞳を三日月のように細めた笑みの形にして今日この出会いで出来た友人に、彼の住まいでの抜け道も伝えて。賭け事に関しての価値観は賢くて、それ以上に人との関係に重きを置くのだと感じた。嬉々としてランチボックスを開き、先に聞いていた通りに美味しそうに食べる彼にチラリと目を向ける。大きな口で豪快に食べるその様子は目元がきらりと輝くようで「ホントに美味そうに食うなあ。……あ、俺、その半分でいいよ。あははっ、その顔見たらライオン喜んだぜ」最初は独り言のようにポツリと、それから差し出された一切れを受け取る前にジェスチャーで半分に千切る動作をして見せて。我慢できずに声をあげて笑うこととなったのは表情全部を使って教えてくれる美味しさだったようで、自然な流れであげた名前はこのたまごサンドの作り主で)

(/お世話になっております!お二人とも可愛らしくて格好良くて交流の度に心を奪われております…!ユリーシャちゃんの方でご相談のお声がけですが、このまま赤の女王との時間を過ごしても大丈夫ですし顔合わせを終えたところまで場面転換でも大丈夫なのですが、どちらが宜しかったでしょうか。お好きな方を選んでいただければと思います!)

  • No.258 by 芋虫、大工  2025-11-09 01:52:19 




>有紗

ははっ。良い返事に免じて許そうか。………ああ。ムカデは随分と色々教えたんだな。俺は君ならどの場所でも上手いこと切り抜けると思うがねえ。君には賢さと度胸、素敵な笑顔もユーモアもあるだろ?(まるで居眠りを指摘された子供のような、悪いことをしているのがバレてしまったかのような、そんな罪悪感が声に現れるような溌剌とした返事はいい意味で期待通りだったらしい。屈託なく声をあげてからシュンと反省をする彼女に向けて最もらしい喋り方でそれを伝え、彼女が読んでいた本への興味はその本を確認することと彼女の口から上がったそれらの名称によって納得することができた。ムカデが危険だとしてあげた場所は強ち間違いじゃない。ただ、毒と薬がそうであるようにその場所もその人も全てが使い方一つでいい方向にも悪い方向にも変わる物だと考えた。加えて、接したことで彼女の聡明さに触れたとあれば尚更だとも。彼女ならばそれがどこであっても上手く切り抜け、また新しい成長に繋げることができるだろうにと、そう思えば問いかけに答えるよりも先に結ばれる髪を乱してしまわないようにポンポンと撫でてから″違うかい″と逆に問いかけて。それから一番好きな場所と言う質問に少しだけ考えるようにうーんと声を落としてから彼女が閉じてしまった本を受け取って、パラパラと捲り。開いたのは一つのページで)俺は遊園地の中にあるミラーハウスが好きだよ。鏡の壁に覆われていて、多方面から自分のことを見直すことができる。……この賑やかな国で気持ちを落ち着かせたい時に使うんだ。


>陸

陸、あんた……可愛いとこあるやないか。俺に名前呼ばれたんが、そない嬉しかったんか?心配せんでもえぇ。これからなんぼでも呼んだるよ(たった一言。その短い声に乗せられたのは今までの淡々とした声ではなくて、彼の心が乗っているように感じた。これまでの流れから組み立てるようにその声の変化を推測すれば勝手に決めたその着地点で口角を持ち上げながら口にして。拗ねるように尖る唇、それから小さく伝えられたぼやきだけではなくこの場を上手く回そうとする軽口に何か返事を返すよりも先に彼の顔が近づき、そしてハッキリとした声色で伝えられた言葉に照れることなく短くを鼻を鳴らすように笑ってから「そらそうや。これはな、俺の可愛い手足の色や。せやからこの色見てると自分でも見惚れてしまいそうになんねん」目元にかかる色眼鏡を外すように自身の目元を彼へ見せれば隠すことをせずに鋭さを持った目を彼に向けて。暫し考えるように口を閉じてからその言葉の意味を匂わせるように彼の持つ色について口にして、ゴツゴツとした手の形がよく手入れされているのがわかる爪を彼へと向けて)陸が俺の手足になった時は、あんたの色どこに入れよか。……爪やった黒も白も入れられるんちゃう?早よ俺の爪、あんたの可愛ええ色にさせてな

  • No.259 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-09 10:11:54 


>トゥイードル・ダム様

……違うの。ダムはユリの夢じゃないって言ってくれたでしょ。夢じゃない幸せな事は、いつもすぐ終わってしまうの。…それが、嫌なの
(軽く頼りない身体は不意に引き寄せられる力にされるがままで、ふわりと力が抜けるように彼の胸元へと自然に傾く。拒むでも驚くでもなく、まるでそうされることを待っていたかのような従順な柔らかさで身を委ねるも、その動きの中にはほんの一瞬だけ硬直のような反応が混じって。それは彼が元気をなくしてしまったような素振りを見せたからで、それを否定するように腕の中から彼を見上げて〝世界は突然終わる〟と幼心に刻み付けられたトラウマを露見させ、言い終える前に彼の存在を確かめるように胸元にそっと額を寄せて。続いた言葉はじんわり心に染み入るような嬉しいもの、どんな顔でそれを伝えてくれたのかしらとまた彼の顔を見上げて、そうして深い青色の瞳が真っすぐに自分を見てくれていた事に安心したように、幸せそうにふっと微笑み「じゃあ、ダムはずっとユリに見惚れていて」ただの見つめ合いではなく、甘く絡めるような眼差しと共に、その言葉を胸に誓ってねとばかりに、男の人らしい頼りがいのある胸板を白い指先でつぅとなぞって。今のままの自分で女王様に会う、と心に決めてからはおどおどした様子など一切見せず、服の裾や髪の具合も気にせずにしゃんと背筋を伸ばして誘導に従う。近衛兵のような雰囲気を持つトランプの兵士さんを物珍しくて思わずじっと見つめるも、彼が声をかけてくれたことで意識は女王様との謁見へと集中を取り戻し。激励してくれるような隣の彼を見てこくりと頷き、そっと手を離れてその先へと歩み出して)



>チェシャ猫様

……助かった、命拾いしたよ。うちの女王様の前では吸わないようにしなきゃな
(確かに、あんなにメルヘンで甘い砂糖菓子みたいな空間に無遠慮でデリカシーのない煙草の煙は不似合いだとは思っていたが、羊がかなりの嫌煙家であると事前に教えてもらえて本当に良かった、というように乾いたおでこに手の甲を這わせて冷汗を拭うような仕草を。当の本人はこの国の事をまだ何にも知らないから、〝女王〟という単語が国民である彼にとってどんなに重要で大切な意味を持つかなんて知る由もなく、ただただ他意なく軽口の延長を紡いで「美しい人魚姫にならむしろ弄んでもらいたいね」これまた思い浮かんだままの戯言を笑い交じりに。彼の家にも煙草仲間がいること、それから名前だけは知っていた同居人にまつわる煙の抜け道のヒントをくれたことにふっと笑って「ありがとな、随分気が楽になったよ。…チェシャって世話焼きだよな、双子のお世話も君がやってるんじゃない?」こちらが助けを求める前に、一手二手と先を読んで的確な助言をくれる彼の気遣いに感心するように顎髭を擦りながらじいっと見つめて、半ば冗談、半ば本気の当て推量を。口の中を満たす素朴だけど質の良い旨味に幸せを物語る表情は、その半分でいいという彼の申し出に〝マジかよ、こんなに美味いのに?!〟という驚愕の表情を見せる事で応えて、柔らかいパンに指が食い込まないよう注意しながらそっと半分に割って差し出して「俺があんまり美味そうに食うからって遠慮したのか?」優しい彼のことだから充分有り得る、そんな思考回路で怪訝そうに、そしてどこか申し訳なさそうに視線を向けて。「海賊や悪魔や人魚だけじゃなくて、この国にはライオンもいんのか。こんなに美味いモンのおこぼれに預かったんだから、この男前のアリス自ら礼を言いに行かなきゃな。もちろんチェシャの分も伝えとくぜ」改めて、この国の特異さに感心するようにベンチの背凭れにどっかりと体重を預けて木漏れ日を見上げて。自分はここではアリスという役割を担うこと、元の世界に帰りたいなら名前を忘れないようにすること。今持っている肝要な情報はそれくらいだから、未だこの国の輪郭はぼやけていて距離感を測りかねていて)


( / こちらこそ、お世話になっております。ダム様もチェシャ猫様もとっても素敵で、頂いたお返事を何度も読み返しては幸せな気持ちに浸らせていただいています。本当に、ありがとうございます。ぜひ、赤の女王様とお話をさせていただけると嬉しいです。その後はダム様にお迎えに来ていただければ嬉しいのですが、差し支えありましたらご遠慮なくご指摘いただけると嬉しいです。)

  • No.260 by オルカード・エリス  2025-11-09 13:43:40 



>256 タスク


――神様も仲人も要らないよ。
(弱々しく萎れていた中でも、その声だけははっきりとした意志を見せる。「会えるか会えないかじゃなく、必ず会いに行ってやんなきゃ。欲しいもんは自力で見付けて手に入れないと意味が無い。」他力も運命も信じちゃいない、頼る気が無い、悠々強かに広い世界を泳ぐ為の自力本願主義。そんな己の根幹を彼の言葉に思い出して、諦観に揺らいだ希望を引っ掴んで大きく息を吸い込み背筋を伸ばした。「俺ってば、娯楽雑誌か何か?…良いよ、そん時は面白可笑しく話してやっから。」そのまま少しは調子も戻ってきたのか意地の悪い声に軽やかな冗談を返し、おまけで自信を引き連れた未来の話も添えた。――じいっと彼の表情、声を検分して。これ以上恥を蒸し返される事は無いと判断すれば、その安心から思惑は別の企てに挿げ替わった。「聞かせて。リトルオイスターさんの事を知りたいのもそうだけど、今の一番はタスクさんの見てるもんを見たいってところ。」告げられる声に間髪入れない頷きを。二人の事も勿論だが、彼自身にも大いに興味があるのだ。…ただし、此方は決して純粋とは言えないもの。「欲しいもん探しに行くなら、自分の目だけじゃ足んない。自分に無いもんがある人の目も持っていかなきゃね。」彼はどこか掴み難い人だが、合理的な情を持つ賢い人だ。その視点も理解し利用したい――そう強欲に貪欲に、自分の望みの為の邪さを今度は隠さず曝け出す顔は、今まで以上に生き生きと楽しげに輝いている。「だから、なるべく沢山喋ってもらえっと嬉しいなあ。」膝に頬杖を突く一方で、空いている手は指先を綺麗に揃えた上で親指と人差し指を擦り合わせ、「ほら、いつかの楽しい話への先行投資だと思ってさ。」札束を数えるその仕草に加えて彼の話を求める物言いは、友との世間話ほどにジョークじみている。そのくせそれに反して真っ直ぐな眼差しは、この機会を逃がす気が無い強さを纏って彼を窺っており。)


  • No.261 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-09 14:49:22 

   
   
>芋虫

__!! いいえ、違わないわ。この国はとっても素敵なところだもの。全部ちゃんと自分の目で見て、歩いて、確かめるわ

(優しい触れ方と、彼の言葉にはたと瞼の先が震える。彼に褒められたことは何より嬉しく、そして自分の目でこの国を確かめ楽しもうと決心したことも思い出させてくれたようで。自信に満ちた双眸に彼の姿を映すと、落ち着きの中に確かに芯を宿した声で返答を紡ぎ。やがて、捲られたページを覗き込むように寄り添い立つと視線を本へ落とす。ミラーハウスは、一度迷子になった経験がある。だからこそ、彼が”気持ちを落ち着かせたい時に使う”というのは少し不思議に思えて、思案するように首を傾げると唇に指先を添えた。出口に辿り着くまでが困難だろうが、抜けた先の達成感や、困難を切り抜ける中で自分と向き合い見つめ直すことができるそこは……確かに見方を変えれば気持ちが落ち着くのだろうと想像できて。納得したように小さく唇が開いてから、緩やかに弧を描く。)

ミラーハウス…。……なんだか、この国みたいね。急に迷い込んで、何も分からなくて……でも、あなた達と話していると大切なことに気付けることが多くて。鏡の迷宮って出られなくて怖いイメージがあったけれど、そう思うと確かに落ち着くわね。

(穏やかな笑みを称えながら、自分なりに思う国とミラーハウスの重なりを楽しげに話す。ただそれでも、出口を見失い自分が何者かさえ分からなくなった瞬間が胸を過ぎり、恥ずかしそうに苦笑しては言葉を続け。)

ああ、でも。自分を見失って出られなくなるあの感覚は……待って、名前を忘れちゃいけないのって……。

(_出られなくなってしまうから?_。それを口にせず、ハッとしたように瞳を揺らがせては聡明な彼を見詰めて。自分を見失って出られなくなった苦い記憶と、この場にいない彼が”名前を忘れてはいけない”と言ったことが妙に重なり。この国から、迷路から抜け出す時に無くしてはならない鍵ではないかとの結論に至ったらしい。彼を見詰めるその瞳に恐怖の色はなく、己の推察が正しいかと答え合わせをしたがる子供のようで。)


   
   
>大工

……違わん、けど。可愛い言うなや。俺に似合わん言葉じゃろ。

(図星、視線はまたもや逃げるように泳ぐ。歯切れ悪く言葉を返しながら、ぱっぱと手を振り払うような仕草で誤魔化して。それでも最後には、彼が自分の背を叩いたときのように、同じく手を伸ばして緩く背に触れる。言ったなら此方が嫌になるくらい呼べよ、と、そんな意味を込めて。短く触れた間にも、指先に伝わる誰かの体温は久しぶりで目尻が僅かに和らぎつつ。さて、強気なつり目とその奥に宿る優しい色合いに目を奪われながら、告げられた理由に”ふぅん”と素っ気なく声を漏らす。_随分可愛がっとるんじゃな。部下想いな奴かもしれん。……俺も、その中に入れて欲しい_彼が部下想いの一面をもつと微笑ましく思うなかで、無意識に抱いた羨望には気付かず。向けられた男らしく角張った手と、手入れの行き届いた形の良い爪に目を落とすなかで続いた言葉を耳にすると、反応を示したように彼を一度見遣り。色を入れてもらう、それは支配の印でもあるはずだろうが不思議と悪い気はしなくて。寧ろそれが繋がりとして残るならと、片手で彼の指先に触れてはそのまま気紛れに形をなぞるように触れた。)

俺の色も入れてくれるんか。……爪か、そりゃええな。どこにおっても、目につくけぇ。

(笑い声にもならないような、けれど確かにあたたかく息を零しては独占欲の滲む一言を添える。鏡を見ずとも常に視界に入る手元、そこに自分の色が入る未来を想像しては胸の奥が確かに熱を帯び。)

塗る時は俺にやらしてくれ。結構手先は器用じゃけ、綺麗に仕上げたる。……そのときは、あんたの色も。俺に入れてくれ

(口ではお願いをしつつも、その目はもう決定事項だと言わんばかりに真っ直ぐで。言い終えそっと彼の手を離せば視線を彼から外の世界へ。薔薇園以外にも何があるのだろうかと、気まぐれに目を向けて。)


   

  • No.262 by 赤の女王、チェシャ猫  2025-11-10 22:23:43 



>ユリーシャ

(紅の絨毯が静かに敷かれた長い道の先。高天井から差し込む柔らかな光が、背に掲げられた大きな紅の旗を柔らかく照らしていた。玉座に腰をかける自身の金の髪が光を受けて淡く輝き、桃金のティアラがより輝くように見えた。青白くなってしまった肌を隠すためのチークだけではなく、自然と頬に薄く紅が差す今日は確かに、久方ぶりに身体が軽かった。扉の外で報告を受け、「……アリスが?」そう口にすれば穏やかに目を細める。小さく息を整え、そばに控える赤の騎士へと視線を送った。その目配せひとつで、彼は迷いなく一歩前に出て、トランプ兵たちに静かに指示を下す。程なくして金属の靴音が遠ざかり、玉座の間にはやがて二人だけの気配が残る。微かに香る薔薇と紅茶の甘い香が、空気の隙間を満たしたその空間。そこにゆっくりと扉が開かれ、少女のあどけなさを面影として残すアリスが現れる。ミルクティーのような髪が光をすくい、いちごミルクのような瞳を見れば、不思議と胸の奥が少し疼くような懐かしさを覚えてゆるやかに微笑みを。口元には紅のルージュが灯のように唇に映えて「ようこそ、アリス。……来てくれて、嬉しいわ。」歓迎の声は柔らかく、けれどどこか誇り高い響きを帯びている。かつての少女の面影を残したまま、今はひとつの国を背負う女性の温もりを宿す声を送ってからゆるやかに片手を上げ。客人を歓迎する仕草は気品に満ち、病を抱える身とは思えぬほどに凛として「今日はね、不思議なくらい体が楽なの。……きっと、あなたが来てくれるとわかっていたからかしら。」ふふ、と。小さく笑いながら、傍らの赤の騎士をちらりと見る。その瞳に安心の色を滲ませ、再び彼女へと視線を戻す。まるで、長い夢の続きを迎えるように優雅に微笑んで)


>ロメオ

………あ゛~~。この国の女王は赤の女王だけだよ。名前だけなら白いのもいるけど、メリーは違う。軽々しくその呼称を使うのは良くないぜ(この国に置いても思想の強い者というのは一定数存在している。正しくはその内の一人が自分な訳で、ここに来たばかりの彼が自身の地雷を踏み抜いたとしてもそこに他意も悪意もないと理解ができる。理解出来ることと見ない振りをすることは、そこに感情というひとつの取っ掛りが加わることで上手く執り成すことが出来なかった。彼が口にした女王様というその一言を切欠に、ほんの一瞬だけにやけた面が固まった。それは困惑だとか、戸惑いだとかを浮かべるような苦味を含んだもので、笑みを戻しては声だけにその苦味がまだすこし溶けてしまった。すぐに気持ちの切り替えをするように頭をぶる、と頭を振ってからアハハ!と吹き出すように笑い声を上げて「あそこの人魚は可憐なお姫様じゃないよ。野生児みたいな自称王子」この場に当の本人がいれば怒ってしまうだろう紹介を行うと、それよりも世話焼きだという彼からの評価になんだか少し照れくささを感じてしまう。「お節介なだけだよ。」そう返せば半分に割ってもらったそれを受け取って、小さいひと口で齧り。来たばかりの彼は当然と言えば当然のこと、この国のことを知らない。加えて城に向かうことなく行き先を羊の元としたのならこれから先もこの国について知ることは難しいだろうということも容易く考えることができた。だから、先に口にした自分の言葉を拾い上げるようにして「お節介ついでに気になることに答えてあげてもいーよ。」大きな口元に、にぃんまりと笑みを浮かべて。そう伝えるのは彼が言う世話焼きだという性分そのままのようで)気になることとか、わかんない事とか。俺にわかることだったら説明してあげる。


  • No.263 by タスク  2025-11-10 22:24:24 



>オルカード

リトは俺の予想を良くも悪くも超えてくるから少しも目が離せへん可愛ええ子やで。別に赤子とちゃうからあんよあんよて保護はせんけどね。(自分の目で確かめたほうがいい、他者からの意見なんて当てにならない。そう伝えた上で彼が自身から見たその子のことを聞きたがるならそれ以上拒むこともなく、ほぉん。と意味を為さないようなただ場を持たすためだけの相槌を置いてからこの場にいないその子のことを話して。その声色は特別デレデレとした感情を込めるでもなく、かといって分析をするような淡々とした物でもない大切な物の特に大切な部分は秘めるようなそんな明け透けにしない声で口にして。彼が何をどう思ってそこまでこの場にいない彼のことを追うのかはわからないけれど、にっこりと笑みを強めれば最後の締めくくりとして意思を込めたそれを口にして)けど、極論なんでもええねん。あいつがこっからつまらん男に成り下がっても、それで見限るような関係でもないし。俺はこういう人だからリトが気に入ってるっちゅうよりも、リトだから気に入ってる。っちゅうのが正解やね


  • No.264 by 芋虫、大工  2025-11-10 22:39:49 



>有咲

そうだろう、そうだろう。そうだろうとも!俺はきみに是非ともそうあって欲しいと思うよ(まるでチリチリと小さな炎が宿ったかのような彼女の眼差しに、満足するように口端をきゅうと持ち上げて納得した様子でうなずいて。彼女は聡明で、そしてしっかりと自分という芯を持っている女性だから、だからこそ此方が伝えたい言葉の意図をしっかりと掬い上げてくれる。それを近くで見ることが出来たことが嬉しくて、より彼女への興味を強めたらしい。それから自身が気に入っている場所として掲げたその場所を聞いた彼女がしっかりと時間を作りながら、自分の中にその場所を落とし込んで、その上でこの国の心理に気づきを得るように推察を行う。答えを求めるように大きな瞳に自身の姿だけを映す彼女に余裕があるように微笑むのはそのまま、伸ばした人差し指を己の口元に添える内緒話をする時のように顰めた音で“シー”と息を細く漏らせば二つの目を細くして。答えは上げないが、その間こそが答えだと言うように真摯な眼差しで彼女に応えて)


>陸

?似合わんって?……ふふ、ほんまにそう思って言うてるん?それ、あんたの基準やろ?俺は綺麗な音の響きやと思うで。(誤魔化しを入れるような彼の言葉に、というよりも先ほど自身が行った行動を真似るようなその動きが何も知らない雛鳥がぴいぴいとするようで気にいった。それから気に入った者の色を自身の体に残すことを聞いた彼が嫌がるまでは無いにせよ、怖がることなく一つのエピソードとして受け入れるのを見て彼が自然な動きで自身の手を取る事にも距離をとる素振りを見せずに受け止めて。それから決定事項のように伝える声は、先ほどのように謙虚なようで彼という自己を見せているようで面白い。くっくと喉を鳴らしてから伝えるのはこの目とて、自前の眼球をお気に入りの色に変えてしまったという事実。そう、落ちることのない色を自らの身に刻むのだということを言葉で伝えて。たっぷりの毒のように甘い声で言い切ればクッと喉を鳴らして笑い) そうさせてやりたいけどな……市販のマニキュアなんて、どうせすぐ剥がれるやろ?俺が言うてんのは──生えてくる爪の色ごと、あんたの色にしてまうってこと。陸が俺の手足になる時、あんたの“自由”は、もう俺の手のひらの中や


  • No.265 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-11 00:14:54 



>赤の女王様

(光が静かに降りてくる。まるで誰かが〝おいで〟と呼んでいるような、優しい手招きのような包容力を感じて、少しだけ緊張している心をそんな必要ないのよと優しく擽るようだった。玉座の空気はどこか甘く花の香と茶葉の芳ばしさが混ざっていて、根拠もなく懐かしいと感じる――知らないはずなのに知っている気がする、と。足元は柔らかく、歩くたびに音が吸い込まれていく。誰にも邪魔されない静けさが自分の鼓動を際立たせ、胸に抱く高揚にとくん、とくんと高鳴る心音が女王様に聞こえてしまわないか心配だった。目の前にいる人は、光を纏っていた。髪がきらきらしていて、頬がほんのり色づいていて、笑ったときに胸の奥がぽうっと温かくなる。ああ、この人が女王様なんだと思った。誰かに教えられたわけじゃなくただそう感じて、玉座の前で立ち止まってはワンピースの裾を抓んで見よう見真似の一礼を。礼儀もお作法も難しい事は何も分からないけれど、美しくて気品溢れる彼女の前では何故だか無性にそうしたくなった。「……女王様。ユリも…、嬉しい」こんな時に何て言えばいいのか分からなくて、そんなに年齢が離れているわけではなさそうなのに言い表せられない母性を彼女に感じて、もにょもにょと小さな子供が照れるようにぽつりと。「病気、なの?」率直な問い掛けは思慮を尽くせない脳足りんだからこそ。無垢な素直さで悲しみの色を表情に映し、く、と息を呑むようにしてから両手をそれぞれきゅっと握り締めて「じゃあ、きっと明日もそうなるわ。明後日も、その次の日も。だって、ずっとユリがいるんだもの」女王様の優しさや社交性、粋な言葉選びを汲み取れず額面通りに言葉を受け取ったらしく、非力なくせに必死になるような責任感を交えた非科学的な宣言を。こんなにきれいでやさしいひとに病だなんて、世界は意地悪だわ。少し眉間に力の入った表情でそう物語り、ずんと更に一歩玉座に近づいては堂々と女王様を見上げて後ろ手を組み)つらくて眠れないときは、お話を読んであげる。そうしたら、気付いたら朝になってるの。



>チェシャ猫様

…、悪かった。この国と俺の国じゃ、その言葉の重みが違うみたいだな。
(ここまで崩れる事のなかった、含みがあるようで実は根っから優しい彼の特徴的な笑顔に罅が入ったように思えて、こちらも少し固まった後にやってしまったと口から顎にかけて押さえるように手を滑らせて、お行儀悪く開いていた両膝それぞれに手のひらを据えてがばっと頭を下げて。すぐに面を上げ「ありがとな、教えてくれて」しゅんと下げた眉の形で申し訳なさを示しつつ、今の失言が人格者である彼の前でなかったらもっと悪い事態になっていたかもと肝を冷やす心地で「やっぱり無知ってのぁダメだな。悪気が無いからって誰かの気分を害したり傷付けたりしていい理由にはならねえ。……お節介は自分以外の誰かのために時間を使える奴の事だ。俺はそういう奴、好きだぜ」この少し重さを増した空気が尾を引かないように明るく笑ってくれた彼の優しさを無下にしないためにも、きっちり反省して心の中で〝ちゃんとこの国と、そして関わる人たちと向き合おう〟と決心して。まさに渡りに船、彼の言葉に甘える意味でも、決意を形にする第一歩を踏み出す意味でも真剣な眼差しを向け、でも口元には何を知っても楽しんでやると言わんばかりの剛毅な笑みを浮かべたまま「ああ、俺の覚悟に付き合ってもらおう。まずは、この国で〝名前〟が持つ意味や力について教えてくれ。君も言ってたろ、アリスを連れてるだけで大仕事してるみたいに思われる、とかなんとか」何も知らず、何も持たず、ただ何かに選ばれてメリーの家に住まわせてもらっている。それに多分に感謝しながらも、与えられた居場所にただ何も考えず甘えるだけの男でいたくはなかった)メリーだって、俺がアリスだから初対面でも親切にしてくれたんじゃないか?何故アリスが重宝されるんだ。

  • No.266 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-11 12:48:04 

   
   
>芋虫

(整った微笑みと、口元へ寄せられた指先。真摯な眼差しを受け止めていた瞳が、暫しの沈黙を経てふっと満足したように和らげられる。きっとこれからも、答えはもらうものではなく見つけるものなのだろうとも思って。言葉がなくとも伝わった答えにそれ以上は何も重ねず、ラックに残った数冊を手に取るとわ一冊ずつ丁寧に本棚へと戻していく。名前に関するヒントをくれた彼と、呼んでくれた彼と、答えてくれた彼の、皆の優しさを胸の奥で感じながら、ふわりと浮かんでいく本を見送って。さて、二人でやった分比較的直ぐに終わるだろうか、残っているのは彼の手元にあるその本だけに見受けられる。ほんの少し脱線してしまったけれど、最初にしてはよく出来たのではと満足の笑みを口元に浮かばせると「さぁ、先生。これでこの棚は完了かしら?」ラックや周辺の本棚を軽く目視で確認してから問いかけ。)

誘惑が多いけれど、とっても楽しいお仕事ね。喜ぶ本の姿も見られて嬉しいわ

(後ろ手に組んで、ふわりと触覚を揺らしながら朗らかに笑みを咲かせ口にする。もしかしたら今後、ダリアのように本を読み耽って芋虫の彼に怒られてしまうかもそれない、そんな未来を想像しては可笑しそうに頬を緩ませてもいて。)


   
   
>大工

(誤魔化せど改めて伝えられる言葉は慣れないもので、片手はポリポリと首元を小さく掻き。酷く甘い声に思わず瞬きしたのは、告げられた事実に漸く事の重大さに気付いたからでもあって。カラコンやマニキュア等ではなく、自分の身体にその色を刻んでいるのだと。装飾や遊びでは断じてなく、魂ごと染まるようなその話に胸の奥がざわめき。それはきっと恐れとかではなく、確かな喜びを感じてのこと。そんなことが本当に可能なのかと不躾にも彼の瞳をじっと見詰める。目の色を変えるのは失明と引き換えな印象がある故に、どうなっているのかと気にしている風に覗き込んではいるが……きっと無意識下では、消えない痕を残す責任と入れてもらえる幸福の狭間で心がせめぎ合っているのだろう。)

__……できるんか?そがいなことが

(この不思議な場所なら実際に可能なのか、そんな単純な問いのつもりだった。けれど、口をついて出た声はやけに艶を帯びていて。永遠に残るだろうからこそ、自分なんかの色を本当に入れて良いのか。入れたなら、此方も離す気も離れる気もないのだぞと試す様な心地も含み。入れる側も入れてもらう側も覚悟が必要だろう。ただ、発言した本人は自分の中に生まれたその感情に気づいておらず、表情も変わらないが。)

はよ入れてもろえるように、精進せにゃぁならんの

(先程までの低い声が嘘のように、歩幅を合わせる彼の隣でけろっとした調子に戻ると息を吐き出すようにふっと小さく笑う。)

……で、大工。あんたの眼ぇ、ほんまは何色だったん。色、入れ過ぎてあんたがわからんなるのは……なんか嫌じゃけ

   
   

  • No.267 by 赤の女王、チェシャ猫  2025-11-11 19:22:26 



>ユリーシャ

(紅の絨毯の先で、少女の声がまっすぐに届く。少しの迷いもない無垢な響きが、広い玉座の間に淡く反響して消えていく。しばし黙してその言葉を受けとめ、唇の端に微かな笑みを浮かべた。頬に落ちた光が金の髪を撫でて、桃色の瞳を柔らかく染めた。「……まあ、ユリーシャ。そんなに畏まらなくてもいいのよ。」ゆるやかに手を上げて、緊張する少女を宥めるように指先を揺らす。声はやわらかく、紅茶に溶けるはちみつのように甘かった。「どうか──お友達のように話してちょうだい。」そう言ってふっと肩を緩めて笑った。ほんのりと微笑むその顔は、玉座に座る女王というよりも、年相応のひとりの女性の表情に近い。彼女からのまっすぐな問いを思い返すと、胸の奥に小さな痛みが生まれたけれどそれを悲しみに変えぬようにそっと息を吸った。「ええ……そうね。病気なの。」否定も飾りもせず、静かに肯定する。その声音には潔さと、ほんのわずかな悔しさも混ざる。だがすぐに、彼女からの”明日も、明後日も”という無垢な宣言を思い出して、紅いルージュの唇がくすりと綻んだ。「ふふ……ずっとあなたが居てくれるのなら、きっと本当に、朝が来るたびに良くなっていく気がするわ。」少女の真っ直ぐな瞳が眩しくて、自然と笑い声が零れる。玉座の周囲に漂う薔薇の香りが、彼女の笑みに呼応するようにふわりと広がった。落ち着いた声で伝えるのは彼女からの気持ちへの感謝で「ありがとう、ユリーシャ。あなたの言葉は、薬よりも効くのよ。」それを静かに告げる。目の前の少女が、自分のために眉根を寄せてくれることが愛しくて、それでも悲しませたくなくて、彼女の表情をそっと緩めるように優しく呼びかけて「……おいで、こちらへ。」玉座の横に伸ばされた手が、柔らかな光を受けて白く光る。彼女がそばに来るのを待ち、その姿が近づけば彼女の目線に合わせるように少しだけ身を傾ける。声は今度は少し明るく、昔話を語るようにも聞こえて「トゥイードル・ダム。彼があなたをここまで連れてきてくれたのでしょう?」その問いは確認というより、確かめたい懐かしさに近い響きを持っていた。桃色の瞳に灯る微笑は、まるで遠い日を懐かしむように、そして彼女という新しい光を見つめるように、あたたかく揺れて)

>ロメオ

あー、いや。うん。国にとっては、って言うより俺にとってはかも。なんていうの、俺は今の女王陛下が好きだから次の女王陛下に求めるハードルが高いっていうか。だからその言葉を大切にしてる。……でもさ、俺はそんなこと話してないしアリスは知らないんだから気にしないでよ。知らなかったことで責めるなんてしないし(まるで怒られた子供が反省するかのように反省と今後への対策を考えるような彼に驚いた。彼の立場を考えれば知らないのだから仕方がないこと、それに相手が自分じゃなければ別段気にしない発言だった。だから先ずはそこまで気にする必要がないことを説明するように少しだけ眉尻を下げながら口にして。手に持っているたまごサンドをもくもくとネズミが齧るように大きな口からは見合わない一口で食べ進めながら真剣な眼差しで彼が抱く疑問をしっかりと受け止めて。真剣な疑問に向き合うため、真剣な表情で少し考える時間を作ると「意味を持つ、って話なら何も意味を持たないかも。ここだと名前を持つのはアンタみたいに違う場所から来た″アリス″だけだし、俺たちには名前がないんだ。でも、″アリス″が″名前″を忘れたら、アンタも俺たちと同じで名前がない存在になるだろ?その時にアンタはアリスから元の名前には戻れないって訳。──まだ″名前″覚えてるか?」小さく食べ進めるとはいえ、半分のサイズのたまごサンドは食べ終えることができた。空いた手をパッパと払ってから先ずは名前の意味についてを説いた。猫がするようにするりと身を寄せるように顔を近づければギョロリとした大きな目で彼を覗き)そして″アリス″は次の″赤の女王″になる。だから女王候補のアリスを大切にするんだ。

  • No.268 by オルカード・エリス  2025-11-11 19:36:05 



>263 タスク


(話し始めてくれた彼に動かしていた片手は下ろし、それに静かに聞き入る。宝物を眺めるだけで触れる事は許されない、或いは宝の入れ物だけを差し出されている、そんな一等大事な所は密やかに伏された言葉選びに彼がその人に抱く情を感じ取りながら、眼差し自体はその語る瞳や表情の機微に注ぐ。「……その人だから、ね。あんがと、良いこと聞けた。」人格とか立場とか関係無く、ただその存在を肯定するような相手。自分が見付けるには大層困難を極めそうで、礼を返す音はやっぱり“羨ましい”が滲んでいたけれど、今度は同じヘマはしない。「時にタスクさんさ、なーんかオレん事リトルオイスターさんの追っかけしてるアリスくらいに思ってそうだよね。」話の区切りにぱっと変わる面持ちはにこやかで、いっそ胡散臭いくらいの軽さで何とも適当な言葉を投げる。その続け様にふーっと長い吐息を彼の顔にわざと当てて、まるで煙幕でも吹っ掛けるような仕草の後、おもむろに彼と同じ悠然とした姿勢でソファに座り直し、「――まあ、そっちのが気楽でええかもしれへんけど。」訛りがある言葉遣いと抑揚に、彼固有の声音も間の取り方も。にっこり計算された均整な懐っこい笑顔に、瞬きや呼吸の速度なんかの細かい箇所まで丁寧に丁寧に雰囲気を編み上げ、自分が見てきた“タスク”を再演する悪戯を仕掛けた。全てを見た訳ではないから完璧ではなかろうが、少なくとも“今は他でもない目の前の人物を知る気だった”と伝えるにはまあ充分な出来の筈。たった一台詞のそれを演るだけ演って満足してしまえば思考はあっという間に切り替わった模様、ソファにはまた頬杖が突ける体勢へ元通りに、「そうだ。話のネタ提供に来る時、何かお土産も持って来ようかなあ。」もう欲しい誰かを手に入れる事は大前提の前向きな独り言らしき声の次、少し斜めに逸れていた目が改めて彼を捉えて、「タスクさん何が良い?人に怒られるもんじゃなきゃ何でも持ってくるよ。」軽い世間話の空気を纏い、ちょっぴりいい加減な冗談も添えた問いかけと共に、それまでと同じ楽しげにからから戯れるような笑顔で向き合い。)


  • No.269 by 芋虫、大工  2025-11-11 22:36:20 



>有咲

(与えた答えを元にして彼女は何を思うのだろうか。名前を今までよりももっと大切に宝箱の中に閉じるのだろうか、それとも元の居場所に別れを告げるように早々と手放そうとするのだろうか。それをすぐに知る事はできないけれど、ひとまず彼女が満足する答えを渡すことができたのだと安心する。最後の一冊を元の場所へと戻してあげる。それから改めて彼女に向き直れば改めて拍手を送り、仕事を気に入って貰えたことがわかれば双眸を緩めて「今日は初めてだからね、仕事はここまでにしよう。また次にここの手伝いに来てくれた時には違う書庫で同じように仕事を頼むことになると思う。俺個人としてはいつでも手伝いに来てくれるのを待っているよ。」そうして懐から取り出したのは手のひらサイズよりも小さな真紅色の本。その本の表紙に自らの手を当てがえば数秒ほどそのまま、それから「アリス、手を出してごらん」と一声をかけて本を開く。するとそこには金貨が10枚、それを彼女が差し出してくれた手のひらの中へ落とせば笑みを深めてから今日の仕事を労って)よく頑張った。これは今日の報酬だよ


>陸

欲張ったら、結局どれも守られへん。せやから俺は大事なもんはこの身で抱えられる分だけあればええねん。その代わり、大事なもんを逃さへんように俺の手ぇ伸ばせば届くとこに置いとくんや。……ほら、自分の目で納得するまで見てみ。ニセモンの目ぇしとらんやろ?これが俺の覚悟や(色を残すと伝えたその発言の重みを彼が知った時の反応を見逃さずにしっかりと見ていた。穴が空いてしまいそうな程じっと見つめるその視線に応えるように自らも彼の目へ自分の目を向けて。それは蜘蛛が罠に仕掛けるような糸を張る行為にも似ている。表情を変えることなく、その上で入れてもらうことを望むような返事に肩を揺らすように笑い声をあげて。今度は自身のことを知りたがるように問いかけられたその質問に「せやなぁ、何色やったっけな。……はは、もう覚えとらんわ。この髪の色見りゃ、きっと似たような黒やったんちゃうか」答えようとしたところで記憶がないことに気づく。少し考えて見たけれど、答えが見つからなければ肩を竦めてから答えを送り。そこに悲しみや後悔は見られないようで「せやったら、今の俺を陸が覚えといて。目ん玉以外は元々の色やさかい」元の自分を求められたことが悪い気分じゃなかった。だから面白がるような声でそれを伝えれば森の中、茂みを進むように獣道をいく。それは恐らく通常は使わないだろう、そんな道。そこを暫し進むと途端、ひらけた場所に出た。湖には荒廃と不気味さを漂わせながらも豪華な海賊船があり)陸、見てみ。あのでかいのがあんたの家になるんやで。

  • No.270 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-12 00:04:41 



>赤の女王様

…!名前、なんで…?
(ハッと見開いた瞳に、一瞬だけだがハイライトが戻る。瞬きの間に消え失せた光を追うように誰にも正しく告げていないはずの本当の名前を呼んでもらえた事に驚き、何よりも嬉しかった。夢の中を歩くような自分に、確固たる存在の輪郭を与えてくれたような気がしたから。お友達のように、そう言ってもらえて記憶を辿るが友人との喋り方はどこにも見当たらなくて、小さく困るように沈黙を返す。無力で小さな自分の言葉を一つ一つ丁寧に受け取ってくれる女王様のことが眩しくて、憧れで、すっかり大好きになってしまったから、そんな人から差し伸べられた手に胸の奥がきゅうと鳴った。それはまるで夢の中でしか見たことのない場面が現実になったようで、その音は痛みではなく多幸感のもたらす震えだった。女王様の手は光に包まれていて、触れたら消えてしまいそうなほど綺麗で、でも確かにおいでと言ってくれた。だから迷わず歩み寄って、後ろ手に組んでいた手をそっとほどき、小さい子供が母親に甘えるように腰掛ける女王様の膝元にそっと手を重ねて。無礼極まりないけれど、双眸は一切の揺らぎなく純烈なまでの敬愛を抱き彼女を見上げて「……ユリ、ほんとうにここに来れてよかった」ぽつりと零れたその言葉は、誰かに聞かせるためではなく自分自身への確認のようだった。女王様が自分の目線に合わせるように身を傾けてくれたその仕草に、ちゃんと自分を見てくれているんだと実感してふわりと微笑む。まるで、ずっと前から知っていた人に再会したような、そんな不思議な懐かしさが胸に広がっていた。「ええ。ダムが連れてきてくれたの。ユリのこと、見つけてくれたの」誇らしげに言いながら、ほんの少しだけ顎を上げる。その表情は強がりではなく、誰かに大切にしてもらえたことへの純粋な喜びに満ちていた。女王様がたくさん語り掛けてくれたから、ちらちらと頭をよぎる違和感、あるいは既視感に似た何かが少しずつ存在感を増して、まるで祈るような顔と声で深い知性と品性を宿す桃色をじっと見つめながら)〝たすけて〟って言ってたのは、女王様なの?



>チェシャ猫様

ダチが大事にしてる言葉なんだから、これからは俺にも大事にさせてくれ。例えそれが俺には未だよく分からないものでも。
(彼の言葉をただ黙って聞いてから、真っすぐな眼差しで願いの形をとった決意を告げる。そんなに大事なものなのに他者に押し付ける気がない辺り、やっぱり彼は人格者で善人だ。そうしてもう一つ気付いたことがある、さっき自分が踏み込んだのは“国のルール”ではなく“彼の心の領域”だったのだと。「チェシャが好きな女王陛下ってのは、きっと秩序の中に自由を許すような人なんだろうな。…君がその名前を守る理由、少しだけ分かった気がする」穏やかな笑みのまま言いながら、無意識に左手の甲に残る火傷の痕に伏し目がちに視線を落としていた。彼の個人的な信念に触れたことがとても有意義な事に思えて、彼が守ってきたであろう足跡と自分が守ってきたものを意識しないうちに重ねてしまったのかもしれない。「最高に旨かったな、たまごサンド」途中から食べきれるだろうか、無理をさせてはいないかと内心で心配していたが、無事に完食するのを見届けてニカと笑って。食べた量の差は関係なく、静かな木漏れ日の下で彼と同じ味を共有できたことをただ喜んで。舌先三寸ではない、しっかりと答えを考えてくれたことが伝わる間すらも無為なものではないと真剣な集中を保ち、零れてしまいそうな猫の目を真っ向から見据えて「なるほどな。そういう仕組みか」見方によれば理不尽とも思える真実だが、それがこの国の理なのだと潔く受け止めて。名前に関する問い掛けにはハッと小さく笑って「来たばかりで忘れるわけないだろ。男前の俺にぴったりの名前だからな、一度聴いたら君も忘れられないぜ」と、虚勢か否か測りづらい余裕たっぷりの軽口を。考え込むように腕を組んで天を仰ぎ、すぐにまた猫の瞳を捉えて「……次の〝赤の女王〟はどう決まる?」次に思いを馳せたのは、アリスが赤の女王に選定される条件――ではなく、いま現在玉座にてこの国を見守る赤の女王様について。「女王ってのは“座る椅子”じゃなくて“背負う重さ”だろ?その重さに誰が耐えられるかなんて、結局誰にも分からない。だけど、誰かに選ばれるってのはいつだって不確かだ。選ぶ側の都合も、選ばれる側の覚悟も、普通はどっちも揃わなきゃ意味がない。だから、どっかのアリスが次の女王になるって話も、今の俺には“誰かの願い”にしか聞こえないんだ」進む道は未だ見えないけれど、その重さを理解しようとする真摯な声と表情で続ける)……だが、願いがあるならそれを叶えるために動く奴が必要だ。俺は、そういう“動く奴”でいたいと思ってる。

  • No.271 by タスク  2025-11-12 01:19:58 





>オルカード

(目の前で行われた短い演技に一瞬だけ笑みを止めた。頬の筋肉がゆるむ前に、目の奥で何かがぴくりと弾ける。向けられた〝自分〟の模倣を前に、まるで鏡越しに覗き込まされたような気色悪さが喉の奥を這った。演じ方が悪いのではなく、むしろ上出来だ。だからこそ、ぞわりと皮膚の裏を爪でひっかかれたみたいに不快な恐ろしさを与える。それは自分の顔をした他人が、話の間合いすらそっくりそのままだという事実がそうさせた「……あー、やめぇや。似すぎてて鳥肌立ったわ。」軽く肩を竦め、喉の奥で笑いを転がす。ブルブルとわざとらしく震える演技をして見せながら音の端にうっすら毒を混ぜてふっと息を吸い込み、長く長く吐き出した。吸い込んだ酸素を肺の奥まで沈めるように、余計な感情を吐き出すように。空気が落ち着いた頃には、苦い感情に強ばる顔は元に戻っている。「……で、お土産?そんなん気ぃ遣わんでええよ。」にっこり、牙を覗かせて笑う。声は軽く、しかし本音のように顔の前でパタパタと手を揺らしながら伝えて)俺な、もともと誰かに何かしてもろたり、貰うん好きやないねん。借り作るんもしんどいし、そん時の空気がどないも苦手でな。せやからアリスのその気持ちだけ頂こか。

  • No.272 by 赤の女王、チェシャ猫  2025-11-12 01:20:53 



>ユリーシャ

(どうしてと訴えるような控えめな問いに、ただ静かに微笑んだ。その微笑みこそ答えだと言うように、まるでそういうものなのだと言わんばかりの、何も言葉にしない、ただ優しく深い表情で受け入れるように笑んでみせる。その顔は光の中でひどく穏やかで、哀しみと慈しみが同居するようで。歩み寄ってくれた小さな手が、膝の上で温もりをくれたときに、胸の奥がきゅうと鳴る。この道に来るまでにどれほど不安で、どれほど怖かったかを知っている。彼女がここまでの旅で感じた孤独や迷いを、誰よりも理解していた。なぜなら、かつて自分もまったく同じ場所を歩いてきたのだから。ここに来れてよかった、と微笑んだ彼女の声があまりに眩しくて、嬉しくて、同時に申し訳なくなる。こんなに純粋で優しい子に、もしかしたらこの国の未来を託さねばならないのかもしれない。そんな思いが胸を締めつけるが、それを悟らせぬように、静かに息を吸って。彼女の口から零れた問い掛けの響きが、静寂の中で痛いほどやさしく胸に届く。隠すことはせず、駆け引きをするつもりもない。小さく瞬きをして、ゆっくりと頷いた。「ええ……そう。あれは、私。もう、あまり時間が残されていないの。この体も、この声も、きっとそう長くは──。」声は震えていないのに、どこか細く、まるで薄氷の上を歩くようなそんな言葉を途中で止め、そっと視線を落とし。玉座に差し込む光が淡く揺れ、影が二人の足元に寄り添うように伸びていた。小さく続ける声は、まるで祈るように静かで。「この国はね、赤の女王がいなければ形を保てないの。赤がなければ、花は色を失い、兵は立つ意味を忘れてしまう。だから──誰かが、続きを生きなければならないの。」そう言って、細い手がゆっくりと彼女の髪に伸びる。長い前髪が耳にかかるのを整えるように、指先が優しく撫でた。彼女の髪は陽の光を受けて淡く輝いていて、指の下でさらりと流れるのを心地よく感じ。それからそばに控える赤の騎士へと視線を送る。わずかなアイコンタクトだけで意図を察した彼は、玉座の側卓に置かれていた小さなジュエリーボックスを恭しく捧げ持って進み出た。金の留め金が開かれ、内側には宝石のような光を帯びたいくつかのヘアアクセサリーが並んでいる。その中から、選んだのはピンクゴールドの薔薇を中心に、パールとクリスタルが散りばめられたアンティーク調の小さなバレッタで。それをそっと手に取り、彼女の耳にかかる髪に差し込む。「……ユリーシャ。私のことも、この国のことも、どうか助けてちょうだい。」そう伝えるその言葉は命令でもお願いでもなく、願いそのもの。一人の女として、一つの命として、次に続く者へ託す祈りのように送り)


>ロメオ

…………最高のダチに出会ったみたいだ(この国に生きる者は良いところも悪いところも有る。そのどちらにも跳ねるのが自我の強さであり、その我を曲げないと言ったところだ。だからこそ己の信仰や思想の強さを否定をされないが肯定、同じ目線で見ようと共感をされることもない。彼が見せた心の共感は、この男にストンと矢が刺さるように突き刺さる。く、く、と照れ隠しに笑いながら並ぶ彼へ自らの肩をぶつけるように凭れ掛かりながら軽い音でそれを告げて。考えに意識を向けたからだろうか、久しぶりに食べ物を胃のなかにしっかりと落としたような感じがした。彼が旨かったと語るのに軽い動きで頷いて「アリスがいなきゃこの旨さを知らないままだった。」と彼のおかげだと言うことを言葉にして。彼が自分の名前は覚えていると知れば尻尾がゆらりと揺れた。簡単な気持ちで彼の名前を尋ねることは出来なくて、だからこそ次に彼が伝えてくれた言葉に耳を向けてしっかりと聞く。それから短く息を吸い込めば「今の赤の女王がさ、アリスだった時。俺もアリスだったんだ。俺もあの子もあの城で過ごしたアリスで、気が合ったんだろうなァ。一緒に過ごした時間は長かったはずなのに、今じゃ何も思い出せなくてさ。……気づいた頃には俺はチェシャ猫だし、あの子は女王陛下だ。」凭れ掛かったまま話すのは昔話のようなそんなトーンで、そこに悲壮感は持っていない。ただ、不思議だと言うような、思い出すことのできない歯痒さを勿体無いとするようなそんな声色で。力を抜き、預けていた身体を再度自立させれば「前の女王のことも、俺の前にいたチェシャ猫のことも。あの子が女王陛下になったのかも。全部″そうだった″って言うみたいに、俺も周りも時計が動き出したから。」三日月を置くように口元に笑みを浮かべて椅子の上に片足をついて背を丸め「今の女王陛下がいなくなった時、アリスの中でその名に相応しい子が選ばれるんじゃないかな。その時は俺もあんたも最初から″そうだった″って時計が動くよ。」彼が友達だから。友達に昔話をするのは悪いことじゃない。そう理由を付けをしてか、長いが明確な答えは無いそんな説明を締めくくり。改めて彼へ顔を向ければ猫がするみたいに首を伸ばして頭を傾けて、誘うように薄く笑った表情で選択肢を渡し)アリスが元の暮らしに戻りたいなら、忘れないように俺が周りになんて言われてもアンタにぴったりの名前を呼び続けるよ。元の暮らしに戻りたく無いなら、アリス。俺のアリスとしてここで生きようよ

  • No.273 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-12 19:56:27 



>赤の女王様

(終わりの気配、別れの予感。途切れた言葉の先にそれらを感じ取ってしまって、当然そんなものを受け入れたくなくて嫌々をするように小さく首を振る。まるで自分の中に芽生え始めた何かが音を立てて崩れたように感じて、でもそれは絶望などではなく無知の重さを初めて知ったことによる衝撃だった。女王様の声は震えていなかったのに、さっきとは違う痛みを伴って胸の奥がきゅうと締めつけられて、か細い声は僅かな震えと共に「…やだ」と残酷なまでに止め処ない光の降り注ぐ玉座の空気を揺らして。ぽつりと呟いた声には、女王様の言葉を否定するのではなく、拒むのでもなく、ただ“それをそのままにはしたくない”という無垢な想いと確かな意志が宿っていて「だって女王様の声、すごくきれいなのに。ユリ、もっとずっと聞きたいのに」あろうことか、膝元のドレスがしわになってしまうくらいの強さでぎゅぅと握り締めてしまう。それも無意識の反応で、これもまた〝世界は突然終わる〟というトラウマを触発されてのこと。何も分からなくて頭の中はパニックで、それでも不思議なくらい女王様の透き通るような声は胸に届いた。途中の言葉まで全部を理解できたわけではないけれど、この国の背負う宿命をまたその一身に背負わされ、さらに病に侵される身であっても立派に役割を全うしている女王様の事を心から凄いと感じる。そんな人が優しく髪に触れてくれて、思わず何かを堪えるようにきゅっと唇を引き結び、でもさらに素敵なバレッタまで与えてもらってしまって、思わず滲んだ涙で視界が揺らいで。けれど泣かない。泣いてしまったら、自分の所為で女王様を悲しませてしまう気がしたから。だから懸命に堪えるように力の入った表情で女王様を見上げて「ユリ、まだ何もできないけど……でも、できること、探す。女王様の時間が、もっともっと続くように。ユリ、がんばるから」あなたの願いは確かにわたしに届いたのだと、そう伝えたくて拙い言葉を尽くして。その場に両膝をつくようにして、女王様の腰回りに柔く手を回してドレスに顔を埋めて「だから……お願い。まだ、いなくならないで。ユリ、ここにいるから」祈りと決意。まだ幼いその手は、何も救えないかもしれない。でも、今まで感じたことのない強い気持ちで、この人にずっとずっと生きていてほしいと願って、まるで夜明けを呼ぶ鐘の音のように、静かに、それでいて確かに泣かないままで顔を上げて)



>チェシャ猫様

(預けられた体重が想像の何倍も軽くて、驚きよりも心配の方が色濃く心を動かしたけれど、すぐに新鮮で今まで感じたことのない純粋な喜びに染め上げられて。これまで誰かに喜んでもらえたり心を許してもらえたりするときは、自分にとっては何の感動もなく、相手を喜ばせるために言葉を選んだ結果だから当然だろと、どこか冷めた合理的な感覚を持っていた。でも先ほどの言葉は打算も何の狙いもなく気付けば唇から溢れていた本心で、だからそれを彼が受け入れてくれたことが人生で初めての経験のような気がして、軽やかながらも確かな信頼を乗せた声で「そいつは俺の台詞だな」と返して笑った。紡がれた物語は、まるで記憶の霧に包まれた夢の残響みたいだった。確かにあった過去なんだろうけれど、不確かさを完全に否定できないような不思議なバランスで成り立つ昔話に、この国では理屈で説明できない事が起きて、それに彼のような善人を巻き込んでしまうのだと学んだ。「過去にアリスだったって事は、きっとチェシャにも名前があるんだな」隣の彼の横顔を見て、そこから猫の面影が消え失せたところを自然と想像して。でもきっと見た目や名前がどう変わっても、彼は彼のままで生きていたんだなと思いを馳せ、思わず「知りてえなあ」と、心の底から求めるように、独り言のようなトーンで呟いて。彼はこの国で名前は意味を持たないと言ったけれど、彼の話を聞いたうえで〝名前はただの呼び名ではなく誰かの記憶に残る形〟だと自分の中で落とし込んで、だから無性に、もう遥か彼方に行ってしまった彼の最初の名前を知りたくなった。彼の誘いには、まさしく眼球が零れ落ちそうなほど垂れた双眸をかっ開いて固まること数秒。そのうち、ク、ハハッと漏れ出した笑いは嘲笑の類ではなく、許容量を超えた歓喜の火の粉が散るようなもので。その切れ間に浮かんだメリーのくしゃっとした笑顔に、ああそうだよなと一度口角を上げたまま閉口し、すぐにくしゃりと彼の髪を乱すように撫でながら「俺はメリーに引っ叩かれるダチなんか見たくないぜ」そう告げる顔は、限界まで目を細めてまさにくしゃりと無邪気に、朗らかに笑っていて。実際メリーはどう反応するのだろう、彼の事を知ったと言うにはまだまだ早すぎるからいまいち鮮明な想像は出来なかったけれど、〝M〟のイヤーカフが見えないくらいメクラなの、とか、俺の方を向いてアンタもコロッと惚れてんじゃないわよとか言ってくれそうだよな、なんて考えて。「俺はメリーのアリスで、チェシャ猫のマブダチのロメオだ。君ほどの男は元いた世界には居なかったし、俺の信念はこの国でも貫ける。だから戻りたいとは思わないぜ」言葉の奥に火を灯すように、そしてその火を彼と分け合う事を望み選び取るように、ニカリと笑う顔の耳元でシルバーのイヤーカフがきらりと木漏れ日を反射し煌めいて)

  • No.274 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-12 20:42:36 

   
   
>芋虫

ええ、ぜひ! もっと先生と本の役に立ちたいの、次は今日の倍以上働いちゃうんだから

(次も仕事を任せてもらえる。その事実が嬉しくてほっとしたように微笑むと、また手伝いに来るつもりであることを嬉しそうに口にして。借りた白のリボンを返そうと人差し指で端を摘み解こうとした刹那。手を差し出すように言われると不思議そうに瞳を瞬かせつつ、素直に両手を差し出した。チャラ、と軽快な音を立てて落ちてきたのは、掌に収まる10枚の金貨。綺麗な真紅の本から金貨が出てくる不思議に心を擽られつつ、ご褒美に彼の時間を要求したにも関わらずこうして金貨も貰えるとは思っていなかったようでぱちぱちと瞬きを。労いの言葉も嬉しいもので、目尻をやわらかく下げると「まあ…!ありがとう、先生」手の中の金貨を大事そうにそっと包み込みながら声を弾ませた。手元の金貨を1枚摘むと光へと翳す。元いた国の通貨とは異なる意匠、この国を象徴する何かが描かれているだろうかと表裏を確かめることもして。同時にその価値も想像する。花瓶と、便箋も欲しいしダリアやムカデへのお礼の品も用意したいところ。何か手作りのものを送るにしても、その材料は自分でしっかり揃えたいわけで。一度独り言のように呟いてから、丸い瞳を彼へ向けては問いかける。)

これで花瓶も買えるかしら? …先生。金貨が10枚あったら、この国ではどんなことができるの?


   
>大工

は?覚えとらんってどがいな……ん。ほんなら、ええよ。俺が大工を覚えとくけ。……まぁ、大工の顔も声も、忘れよ思うても無理じゃろうけどな

(彼の言葉が耳に落ちる度、心臓がゆっくりと跳ねる。守れるものだけを抱える、そんな彼の生き方が眩しく見えたのだろう。欲しいものしかなくて、羨んでばかりいるだけで…守りたいとか抱え過ぎたら守れなくなるなんてことを考えたことがなかったらしい。魅入られたように覚悟の灯る双眸を見詰める芹沢の瞳、その奥深くの藍色はゆらりと揺らめき鈍く光を帯びて。心地好い笑い声に耳を済ませながら、肩をすくめる仕草に不思議そうな声が漏れる。生まれた時から一緒のはずの、目の色を覚えていないなんて何事だと。微かに眉間に皺を寄せかけたが、ひとつ任されると二つ返事で頷き。そうしながら差し掛かる獣道も、片手が塞がっていようと歩幅は崩さず、来た道を覚えるために確かめながら足を運ぶ。そして、彼のひと声に導かれるように顔を上げたその先__湖面に浮かぶ船体に声を上げた。光を飲み込むような艶のある鉄の装飾、傷だらけの帆柱、僅かに黒ずむ木材、何処か不気味さを漂わせながらも確かに美しく、呼吸をするたびに胸の奥が熱くなり。)

ん? っんお、でか……立派じゃの

(圧倒的な存在感を放つその海賊船を見上げたまま双眸を細める。きっと、もう後戻りはできない。恐怖よりも不思議な安堵があるのは、彼の隣にいるからだろうか。横目に彼を見ては、薄く口端を上げ言葉を紡ぐ。ただ、本当に海賊船だとは思っていなかったようですぐに表情が戻ればぽやぽやと呟きもして。)

ほうか、あれが俺の家になるんじゃな。ほいじゃ、これからよぉ頼むわ、大工。……にしても、マジで船じゃ。泳げんのによう来たもんじゃの、俺。

   

  • No.275 by オルカード・エリス  2025-11-12 21:31:16 



>271 タスク


ごめんねcutie、怖かった?
(今までで一番表情を変えた彼のその瞬間を見逃さない。すかさず詫びと心配の形を作る言葉には、どうしても笑う色味が入ってしまう。しかしそれは揶揄ではなく――悪戯成功の喜びと、己の培った技術が彼に届いた事への誇らしさがくしゃくしゃに混ざった無邪気な嬉しさの色。「大丈夫、もうやんない。」それらをふっと短い吐息で掃き、あまり良い感情とは言い難い反応だった彼へそう真っ直ぐ安心の約束を結ぶ。それから土産を断られて先ずは眉を垂らし、「そっかあ、そんじゃ仕方無い。借りも貸しも、引き摺ると色々面倒だもんなあー……恩売るのは好きなんだけどさ。」残念がる心情はたっぷりに、でもその理由に此方も思い当たる節を幾つか掘り起こして苦く顰める面持ちで素直に土産は諦める。ただその先にも何か尾を引く呻きと、頬杖を突いていた手で顎を擦る仕草を数秒ほど回して、「んー……じゃあ、たまにお話しに来るくらいは良い?こう、オレが勝手に喋るの適当に聞き流してくれて構わないからさ。」少しでも多く話し相手がほしい、と。どの辺りが彼の許してくれるラインかを手探りに、問い掛けは歩み寄る為の悩みをなみなみ含む。「……タスクさんにイタズラとか悪さとか、……なるべく、しないから。」もう一つ、萎びた顔で明らかに渋りつつも条件を付け足して、少しでも了承の成功率を上げんとする。そこで“絶対しない”と言わないのは、自分の享楽性分を知っているが故に嘘を吐かない、彼へと示すちょっと解り辛い誠実さ。「……どう?」返事を促す声は恐る恐るといった具合に芯が細く、首を傾げてじっと窺う眼差しも、珍しく期待より不安が勝っていて。)


  • No.276 by 赤の女王、チェシャ猫  2025-11-13 18:51:03 



>ユリーシャ

(ああ──。こんなにも愛しい子がいるのだと、胸の奥で静かに震える。膝元に顔を埋める温もりが微かに震えて伝わると胸が締め付けられるような堪らない気持ちになった。気持ちを固めるように、弱い部分を見せないように、そんな健気な強さを前にすると持つすべてを全部分け与えたくなるようなそんな気持ちになった。大きな瞳は潤み、今にも泣いてしまいそうなのにその一滴を落とさないように堪えているのが伝わる。言葉を探してその中から選ばれたのはきっと彼女が本当に思っているのだろうその気持ちだというのが伝わって、背を丸めるように距離を近づければ細い肩を包み込むように両手を伸ばして。そっと、優しい力で腕に包めば「ユリーシャ」と名前を呼ぶ。その声は穏やかで、温かみを帯びた響きをしている。彼女の瞳には幼くも凛とした決意の色が宿っていたから、心臓の奥がじんと痛む。「ありがとう。……私、もうなにも怖くないわ」浮かべる微笑みは静かで、だけどそこに宿る光は決して消えてしまいそうな物ではなかった。彼女が見せてくれた凛とした強さが胸の奥の情熱をもう一度灯してくれた。だから今一度、彼女を含めたアリスがこの国を守りたいと思うほど愛せるようにその間を我が身で繋ぐのだと決意を固めることができた。「この国は沢山の愛でできているの。いま貴女がくれたその想いも、私の時間の糸の一部になったのよ。」優しくも芯を持った声が言葉を終えると少しだけ顔を近づけ、額に唇を寄せた。キスと言うよりも、祝福のように軽い触れ方で)さあ、アリス。──私は貴女を歓迎するわ。

>ロメオ

……残念だろ。俺の名前もきっと男前な俺にピッタリのクールな響きをしてるはずだぜ。(国で起きていること、名前の重み、そして記憶が大した当てにならないという事実、それらを受け止めた彼がまず真っ先に何に興味を持つのかと抱いたのは間違いなく興味本位のこと。耳の先が音を拾うように彼のほうへ向いてしまうのも本能的な動き、そんな耳が拾ったのは独り言のように伝えられた彼の言葉。それが国についてのあれそれではなくて、隣に並ぶ自分自身についての内容だったから虚を突かれたと言うように瞬きを。それからむずむずとするような嬉しさと、それを覆い隠してしまう嬉しさにハハッと吹き出すように笑いだして伝えるのは軽口のように冗談めかした声色で片眼を細めながらの照れ隠しで。元居た暮らしに戻りたいと願うことが一つの道、もう一つはこの国に残るということを選ぶ道、その中で彼をかすめ取ってしまうのは猫の戯れだから仕方がないこと。そうして差し出したはずの二択は彼に上手いこと煙に巻かれてしまったらしい。彼の名前を教えられた上で、メリーの元に残るというのが彼の選択肢なら“そっかあ”と口をあんぐりと開けるような相槌を落としてから「じゃあメリーに言っておいて。猫は規則に縛られない、うかうかしてたら獲物は取られるぞ。って」不思議な縁でできた友人という響きはそれほどに心に残ったらしい。乱れた髪はそのまま戻さず、ふ。と自然に微笑めば彼が知りたいと思った名前の意味もなんだか分かるような気がした)あんただけの、名前。……ロメオ、か。確かによく似合ってる

  • No.277 by 芋虫、大工  2025-11-13 19:46:46 



>有咲

お礼には及ばないさ、これはアリスが時間を使って働いてくれたことへの報酬だからね。礼を言うのは俺のほう、助かったよ。ありがとう(報酬となる金額を決めるのは正しく今彼女へ開いた本だ。その仕事ぶりに応じて報酬が落ちてくるそれは彼女の仕事が国に認められたという照明で、ニコニコと笑みを浮かべながら弾む声で感謝を伝えてくれる彼女へ返事をして。赤みを帯びた金色のコインは中央にティアラと薔薇が刻まれており、見る角度によっては薔薇がより咲くように輝きを増している。つぶやきの中にあった物は彼女が欲しいものなのだろう、それから問いかけのように向いた言葉に自らの顎へそっと指の背を添えてから「買う場所による、と言うのが答えだね。公園にある出店の中で選ぶならこの額があれば大抵のものは買うことができるし、飲食だって数日は困ることなく腹いっぱい楽しめるとも。……だが、メリーの雑貨屋や三月ウサギに作品の依頼だったり、悪魔のカジノに行くつもりならもう少し貯めてからのほうが楽しめるよ」金貨が10枚、それは報酬の中でも大きい方だと言える。何か欲しいものがあるなら大抵が手に入るし、選び放題だと言っても過言じゃない。少しだけ頭を傾けて)花瓶なら部屋中が花だらけになるくらい買えるとも

>陸

はぁ?泳げんのに海賊船について来たんか?あんたアホやなぁ~。……まあ、そういう無茶するやつ、俺は嫌いちゃうで(誰かの記憶に自分が残るというのは悪い気がしなかった。だから忘れようとしても無理だと話す彼の言葉にはクっと短く喉を鳴らすような笑いだけで返し。自慢の我が家を前に彼がどんな反応をするのだろうかと横目に向けた視線がとらえたのは怖がるわけじゃないその表情、そして何よりも“泳げない”という彼の発言が信じられないという様子で耳に残った。豪快に声を上げて笑えば“ほな行くで”と声をかけてから我が家である船へと向かい。まるで生きた物の中を歩いているかのような長い廊下を慣れたように歩く。そうして向かうのは応接間、そこにいるだろう男へ取り次ぐ前に彼へ振り返って「俺は別口の用事があるさかい、後はさっき話したタスクに頼んどくわ。なーに、心配いらん。アドバイスするなら不安は面に出すなっちゅうのと、笑ときっちゅうことやな。……お疲れさん、城寄ったらな、アリス拾うてもうてん。うちのにするから可愛がったってな?陸っちゅうから、色々教えたって」応接間、定位置のようなソファの上に座る男へ緩く伝えればひらりと手を揺らして。離れる前に彼へ顔を向ければ)荷物、助かったわ。おーきに。ほなね、またあとで。

(/お世話になっております…!有咲ちゃんも陸くんもとても可愛らしくてお返事を考えるのが毎回とても楽しませていただいております…!大工の方がキリ良さそうでしたのでこのまま交流相手がタスクへの変更でも大丈夫ですし、海賊船を居住にした別日ということでほかの誰かとの交流でも大丈夫でした!どちらが宜しかったでしょうか。)

  • No.278 by タスク  2025-11-13 20:18:33 



>オルカード

……俺がそれに付き合うかどうかは別として、アリスはそない確認なんか取らんでええんよ。この国の全部がアリスのもんなんやから、好きにしたらええ。(目の前の彼は根っこから賢い子なのだということが伝わる。此方の反応を見逃すことなく汲み取りながら、それでも自分の要望をちらりと覗かせるのはあまりにも健気だった。不安を浮かべるようにか細い声が伺うように伝えるその間に、たっぷりと沈黙を置いてから答えを送る。アリスは行きたい場所に自由に遊びに出向くものだから、彼のように態々伺いを立てて許可を得るなんてことしないのだ。それを十分知っているから「せやから、“たまに”やったら来てもええんちゃう?」不安を表に出した彼にクッと喉を鳴らすような笑い声を上げてから首を伸ばすように少しだけ傾けて口にして)

  • No.279 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-13 20:49:32 



>赤の女王様

(額に触れた唇の感触は、まるで光そのものが肌に触れたようだった。痛みでも、くすぐったさでもなく、ただただ温かくて、おでこを通して自分の体の芯へ、まさに胸の奥へ静かに染み渡っていくみたいで、それ以外の一切の情報を遮断して万感の思いでそれを受け取りたくて、知らない間に目を閉じてその祝福を全身で受け止めて。特別な居場所だけでなく、一生をかけて挑む使命までをも与えてもらえて、独特の暗さを持つ瞳に再びふんわりと光が灯る。それは、さっきまでの涙を堪える潤んだ光ではなく、これから自分が歩いていく道を照らすような確かな光だった。「――女王様、だいすき」何の遠慮も躊躇いもない、単純で純粋な敬愛。今まで誰にも抱いたことのない、強く燃え上がることはなくとも絶対に絶えることの無い、胸にそんな穏やかな火を抱いたことを端的な言葉で伝えて、くんと背筋を伸ばすようにして女王様の耳に口を寄せ「ユリね、女王様のアリスになりたい」まるで無垢な夢を語るように密やかに。そっと身を引いて、でも身体はくっつけたまま女王様を見上げる顔には内緒話を共有するわくわくが浮かび「でもダムには秘密なの。だって、ダムは薔薇よりもユリの気を引きたいから」少しだけ得意げな甘えを混ぜた笑みは、ダムはユリのことすきなんだよと自慢しているよう。アリスであれば甘やかしてもらえるという法則を知らないまま、もらった言葉だけを数えて幸せそうに笑って)




>チェシャ猫様

じゃあ俺はチェシャに言っておく。追われる獲物は俺だけとは限らない、ってな
(余裕たっぷりといった風の勝気な笑みには、彼に対する確かな信頼と親しみも宿っていた。今はまだぼんやりとしたままの関係性の境界線をなぞるように少し目を細める、それは挑発のようでも、遊びの始まりの合図のようでもあった。チェシャ猫の“自由さ”に対して、自分もまた羊には“縛りきれない存在”であることを示すように、怖いもの知らずの調子で彼の名前に話題の矢印を向け「きっと一度聞いたら〝ああ、これだった〟ってすぐに思い出すさ。待ってろ、俺が探してくるから」これは彼の為の決意ではなく、純然なエゴであり欲。この国で、いやこれまでの人生で初めて見つけた、自分が心からやりたい事。どんな方法で、いやそもそもそんなことが可能なのか、客観的に見て無謀と思えるそれを臆面もなく宣言し、間髪入れずにまた言葉を続ける。「俺は諦めのいい男だが、それは大抵の事がどうでもよかったからだ。でもこれだけは諦めないぜ、俺の記憶がきっちり機能する内はな。だからチェシャ猫、これから俺にその顔何度も見せに来て、忘れられなくしてくれよ」自分にとって諦めるとは、傷つかないための術だった。何かに期待することも、望むことも、心のどこかでそれに焦がれながらも長らく無駄だとあしらっていた、それは、失った弟、灰に帰した優しい居場所、何も手元に残らなかった優しい思い出、喪失の積み重ねが生んだ防衛本能。でも今は、もう一度刻み付けてみたいと心の底から願っていた。誰かを記憶に残したいと願う初めての感情の発露を、諦めることに慣れた男が諦めたくないものに出会ったことを潔く認めるように、過去に囚われながらも未来に手を伸ばすように勢いよく立ち上がって、きらきらと森に差し込む光を背負うように振り返って)名前が見つかったら、二人でこの森でカフェでもやろうぜ。店名はチェシャ・アンド・ロメオ。もちろんチェシャには君の本当の名前を入れてさ

  • No.280 by 赤の女王、チェシャ猫  2025-11-13 23:18:28 



>ユリーシャ

(彼女の言葉が胸に届いた瞬間、胸の奥で何かが柔らかくほどけていくのを感じる。「だいすき」──その響きはまるで蜂蜜を垂らした紅茶のように、あたたかく心を満たしていく。彼女の瞳に灯った新しい光があまりにも美しくて、知らず微笑みがこぼれた。「……まあ。そんなふうに言われたら、断れないわね」小さく笑いながら、彼女の頬を人差し指でなぞる。桃色の瞳がゆるやかに細まり「私のアリスになりたいのなら、どうか覚えていて。この国には貴女を惑わすものが沢山あるの、……選択を誤らないで。」そう囁いてから、ほんの少しだけ彼女の額に自分の額を重ねる。ふたりの髪が混ざり、桃金のティアラが淡く揺れる。それから笑みを深めて再度背を伸ばすように姿勢を正して「でも、そろそろ……ダムに返してあげなければね。あの子、きっと扉の外でじっと立って待っているわ」その声は冗談めいていながらも、どこか慈しみに満ちていた。目線を落として、彼女の髪を整えながら続けて「ねえ、ダムに伝えてちょうだい。“あなたの大切を、ちゃんと見守っている”って。──さあ、お行きなさい。貴女の場所へ。……けれどまた来てね、私の紅茶は、貴女とおしゃべりするために、少し甘めに淹れておくわ」微笑みとともに放たれた声は、まるで春の風のように穏やかで。その瞬間、玉座の間に柔らかな薔薇の香りが満ちる、まるで女王の“愛”そのものが、彼女の背をそっと送り出すようで)



>ロメオ

(勝気な笑みが伝える発言は思わず笑ってしまうほどいっそ清々しい気持ちになった。寧ろそれが楽しいとでも言うように“にぃんまり”と笑みを深く浮かべて、それから既に放棄した名前について自分以上に躍起になって探し出すと決意表明をするその姿には瞳を丸くして驚いた。言ってしまえば、チェシャ猫という存在が自分だから、それを受け入れて、元の自分という存在については然して気にも留めていなかったのだから。諦めのいい男だと自己分析する彼が諦めないと話すのをパチクリと瞬きをすることで戸惑いを隠そうともせずちゃんと聞き入って。それから勢い良く立ち上がった彼が明るい未来を語るように、眩しい未来を誘いかけてくるとなれば愈々お手上げで。あは、と切れの悪い笑い声を零したかと思えばアハハッと今度は豪快に笑い声を上げて「それって、凄い愛じゃん。……俺も同じ夢を見たくなったかも。」まさか、チェシャ猫になる前の名前を求めて、更には森でカフェを開くだなんて。それは寝ていても見ることがない夢だ。両方の目をつむるように顔いっぱいに笑みを見せてはコクリと頭を振って「早く俺を働かせてくれよ」無邪気な笑みは短い間、すぐに元々のにんまりとした表情に戻りながら彼には敵わないというのを表現するように両手を胸元で掲げて。ん、と頭を傾ければせっかく得た親友のために問いかけて、それから彼に続くように体を起こせば“俺んちこっち”と案内をするようにするりと先を歩き始めて)あとは?聞いときたいこととか何もない?自分で言いたかないけど、俺はこの国じゃまだ話の分かる男だから。気になることは聞いといた方がいいよ


(/お世話になっております!可愛らしいユリーシャちゃんと女王の謁見をありがとうございました!この続きを待っていたダムでのお迎え、またはダムが目を離した隙を狙って入れ替わったディーでのお迎えでも大丈夫です。もしくは赤の城を居住と決めた別日からのスタートでも大丈夫です!気になるのが有りましたらお伝え頂けると嬉しいです。)

  • No.281 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-13 23:45:36 

   
   
>芋虫

ええっ、そんなに…?! 貰い過ぎな気もするけれど……それくらい評価いただけたなら、有難く受け取るわね。大事に使わせていただくわ

(彼からのお礼に胸の奥がふわりと温かくなり、親しげに笑みが零れる。コインの意匠を確認し手元に戻すと説明してくれる彼に顔を向け、時に相槌を打ち金貨の価値を自分の中に落とし込んでいたが……説明を聞く程にじわじわと手元の重みが増していく気がして。たった数時間、それも好きなものに触れてのお仕事。あっという間に終わったそのお給料が数十日分くらいかもしれないなんて。ムカデからも聞いたメリーという人の雑貨屋、初めて聞く三月兎の存在に忠告を受けた悪魔のカジノ…その辺りは特別良いものが置いてありそうなことと、本当に大金が一夜で動きそうな事も把握して。最後に、あの物悲しい簡素な部屋が花で満ちると聞いて驚いたように声を上げた。一度は迷ったものの、他者からの評価を素直に受け取ることを選んではその分大事に使うことを口にして。同時に、今後の仕事ももっと頑張ろうと気合いも入りつつ。「貯金箱…ぁっ、銀行さんとかあるならそっちがいいけれど……電話が無いなら無いかしら…?」そうぶつぶつと独り言を呟きつつ、金貨10枚を大事そうにスカートのポケットへとしまい込むと結ばれた白のリボンを丁寧にしゅるりと解く。それから本来の持ち主である彼の喉元へ指先が伸び、そっと結び直していって。「……はい、元通り。やっぱり似合ってるわ、先生」結び終わると双眸細め、愛嬌たっぷりに口にし。それからちらりと上目遣いに見遣ると、ひとつ小さく問いかけた。彼は答えてくれるという絶対的な安心感と、ちょっぴり乙女心が滲む声色で。チョコレートやクッキー、はたまたマカロンやケーキかも。濃厚なものを好むのか、甘酸っぱいものを好むのか、いろいろと考えながら。)

ねぇ先生、ダリアが居ないうちにひとつ教えていただける? ……あの子が好きな甘いもの、ご存知かしら?

   
   
>大工

(ぼやきに対する豪快な笑い声に視線はゆるゆると横へ逸れ「……アホで悪かったの」どこか悔しげな声でひとこと。連れられるままに進み、入口の看板を一瞥してはその意味を頭の片隅に起きつつ船へ上がる。淡く揺らめく青の光、壁面の肖像画……非現実的な空気に足が止まりそうになれど、ただ黙って彼の背を追い続けて。次第に扉が見えてくると振り返る彼の言葉に「無茶言いんさんな……俺そがいな器用じゃないけ」微かに肩を落としては友人感覚で軽く言葉が素直に漏れ。不安しかない状況で笑えなんて無理だと口にしているのは、自身の表情が乏しいことを知ってか知らずか。元いた世界では無愛想を指摘されるほど距離の近い人は居らず、此処に来てからはわりと感情を見抜かれているからこそ、自分が表情に全部出てしまうのだと錯覚しているらしい。とかく、応接間へと一歩入れば広がる金線や上質なソファ、天井を泳ぐ魚に意識が向けられて。淡々と落ち着いているように見えるが、視線はゆっくりとあちらこちらへ向けられる。そんな中、大工が誰かに言葉をかけたことにより漸くソファの人物へ視線が行く。その人の反応を猫のように観察しつつ、出ていく彼には「…ん、あとでな」と返して。さて、出ていく彼の背を見送り、訪れた静寂の中でひとつ深呼吸。それから、ソファの彼へ向き直って。向かいのソファの傍まで歩み寄るが、促されるまでは腰を下ろすことはせず徐ろに口を開き。)

…あんたがタスクか。改めて、大工に拾われたアリスじゃ。名前は陸。この世界のこたぁはあんたに聞くよういわれとる。…宜しゅう

(海色の瞳を真っ直ぐに見据える。ふんわりと柔らかそうな白茶色も、先程までよく見ていたからか親しみを感じてきて。表情こそ無愛想そのものだが、宜しくと口にするその語尾だけは幾分か柔らかいもので。)



( / お世話になっております!海賊船の詳細、拝見いたしました…!今回もまたとっても素敵で…!すごい…!
嬉しいお言葉もありがとうございます!此方も有咲と陸共々、お返事を考えるのがとっても楽しくて幸せな日々を過ごせております…!ありがとうございます!
陸の交流につきまして、このままタスク様にバトンタッチいただけますと幸いです…!何卒、宜しくお願いいたします! )

   

   

  • No.282 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-14 00:59:26 



>赤の女王様

(美しくて繊細な指先がほっぺをなぞるくすぐったさに、くす、と小さな吐息だけの笑いを零して。続いた言葉に女王様のアリスになれるのかもと期待は急激に膨らみパッと顔を輝かせるも、一足飛びにいかない現実に眉尻を垂れさせて。でも、選択を誤らないでと言われた言葉はまるで未来の地図のように心に響き、深く刻まれたように思える。まだこの国の事を深く知らない自分にとってそれは少し怖くて、でもとても大切な約束のように感じてそっと頷く。その頷きは、言葉にできないほどの誓いだった。額を通して絆を結ぶように目を閉じ、そして髪を整えてくれる女王様のまさしく聖母のような慈愛に満ちた顔を見つめて「…うん。ちゃんと伝える」こくん、先程より深く頷いて今の自分でも叶えられそうな女王様のお願いを必ず遂げると心に決めて。女王様の言葉が終わってもしばらく動けなくて、薔薇の香りがふんわりと広がるその空間の中でまるで自分が一輪の花になったような気がした。女王様に見守られていること、大事なお願いを託されたこと、道を違えなければ女王様のアリスになれるかもしれないということ――それらが胸の奥で静かに重なり合い、しっかりと心が満たされた感覚を少しでも長く感じていられるように、ほんのり暖かくなった胸元に手を添えきゅっと握り締めるようにして閉じ込めて。「女王様はきっと忙しいけれど、でも…また会いたい。女王様が元気になるような報告ができるように、ユリ頑張ってみる」どこか気負うような声でしゃべり始めるけれど、柔らかい微笑みと穏やかな愛情をまとう女王様の雰囲気に徐々に無駄な力は抜けて最後にはきりっと眉を上げては凛々しく口角を上げて。そっと立ち上がって、でもすぐには扉へ向かわない。名残惜しそうに、もう一度だけ女王様の顔を見上げる。その瞳には、別れの寂しさではなく再会の約束が宿って。そして、くるりと踵を返すとワンピースの裾がふわんと揺れて、扉の方へと歩き出す。背中には女王様の愛がそっと寄り添っているように感じて、女王様から物理的な距離が離れても不思議と寂しくなくて。扉の前で立ち止まり、一度振り返って「…またね」とはにかむように挨拶を。それを終えたら、待っていてねとお願いした彼のお迎えを期待しながら扉を開いて)



>チェシャ猫様

開店準備は俺がやるから、チェシャは看板描いてくれよ。俺のセンスは前衛的過ぎて大衆ウケしねえから
(まだ見ぬ夢の、その先を夢想するように軽い口調で伝えながら、大きな身体をのびのびと伸ばすとあちこちの関節がパキポキと音を立てて。いつ記憶があやふやになるかも分からないこの国であっても、より楽しく美しい明日を望み続けるべきだ。そんな固定観念のもと、彼の道案内に従いつつ「この国でも通貨の概念があるんだろ?知っての通り腕っ節が強くてツラもいい、俺が稼ぐのにオススメの仕事があったら知りたいね」大風呂敷を広げるならばそれなりの元手がいる。そんな甲斐性がないから元いた世界では起業だ独立だと過酷な道を選んだ知り合いの背中は追わなかったけれど、そういった現実的なハードルがあることは知っていた。優しい彼の言葉に甘えてもう一つ、ああそうだと手のひらを拳で打つ音で注意を引くようにしてから「あと、ボーシヤって人に会いたい。それから、その人の次に紅茶を淹れるのが上手い人にも」どこに行けば、どうすれば会えるのか。敢えて言わずとも察して教えてくれそうな彼にちゃっかりとそんなところまで甘えて、最後には彼の背後から一歩踏み込み、華奢な肩に体重をかけ過ぎないように気を付けながらも腕を乗せ、硬い肘で彼のほっぺを軽くうりうりと突っつきながら)他に、大事なダチに知っておいて欲しい事はあるか?


( / こちらこそお世話になっております。チェシャ猫様が崇拝するのも大納得の優しく気高い魅力に溢れた赤の女王様に、娘共々メロメロでした…!この後はそのままの流れでダム様にお部屋へご案内いただいて、その後は一人では眠ることの出来ない娘に夜中のお城を彷徨わせようかな…と現段階では思っております。正式な希望や指名はダム様とのお話が区切りを迎える頃に再度ご相談させていただければと思います。)

  • No.283 by 芋虫、タスク  2025-11-14 02:07:18 



>有咲

──、ああ。ありがとう(彼女へ貸していたリボンが自身の首元に戻ってくればその意図を察して少しだけ頭を下げて結びやすいようにして。その際に口にされた問いかけにパチリと瞬いては「ダリアはダークチョコレートを使ったものが好きだよ。特にダークチョコレートを使った生チョコをクッキーでサンドしたものが特に好きみたいだな」普段好んで食べているものを思い出せば補足情報のように少しだけ眉を持ち上げると「逆にミルクが多く使われてる甘いチョコレートはそこまで得意じゃないみたいだ。」受けた問いかけが何を意味するのか、その直接的なことまでは理解ができなくても、ぼんやりと何を意味するのかを察することはできるようで。折角だからと伝えたのは逆に苦手としているチョコレートで。に、と片方の口角を持ち上げれば自身の首元をトントンと指差して「ちなみに、俺はフルーツがたくさん載ってるタルトが好きだよ」それは彼女へ期待を込めた声色でのおねだり代わりの訴えで。)きみは?どんな甘いものが好きなんだ

>陸

は。え、──拾ったって。猫の子とちゃうねんで!?(取り立てをするべくデータがまとまった書類に目を通しながらソファに深く深く腰をかけていた。そんな中で自身の雇い主が戻ってくると次から次へと話が降ってきたことにギョッと両目を大きく開き、自身に伝えられた情報に深く落としていた背を持ち上げて。反射的に声を張るように扉の外へと叫んでみたけれど代わりに遅れて彼が姿を現すと自分の目元を覆い隠すように片手を当てがってからズルズルとその手を下ろし「あんたアホやなあ。どう言い包められたんか知らんけど、うちを選んでもーたん?」そのまま下ろした手を使って正面の座席ではなく自らの隣を指示するように示して「選んでもーたんならしゃーないな。腹括って頑張ろか」腹を括るというの自分にも言っているのか、にっこりとした笑みを浮かべて。「どこまで話を聞いとんの。俺がタスク″さん″っちゅうのは聞いてんねや。……あ、そこ。座る前にそこにあるコーヒー取ってくれへん?あんたも飲みたかったら自分で用意しぃ」入り口側の棚の上に置かれたのはマグカップに入ったまま半分ほど残っているコーヒーと、その隣にあるコーヒーポットで。今の今まで呼んでいた書類を一旦下げればニイと笑って余計なひと言を添えて)飲めるんやったらマグカップそこの下に入ってるから使ってええよ。″貸し一個″やけど

(/海賊船の補足もお目を通して頂いて有難うございます…!そのように言っていただけて有り難い限りです!とはいえざっくり決まっているだけなのでその場その場で使いやすくアレンジして頂いて大丈夫ですので…!ではタスクへの変更と、もう少ししたら芋虫とダリアの家へ場所を移動させて頂ければと思います…!そのまま芋虫にて有咲ちゃんの疑問に答えてから、ダリアに変更する流れに持って行ければと考えておりました…!)

  • No.284 by ダム、チェシャ猫  2025-11-14 04:47:50 



>ユリーシャ

アリス!──、お帰りなさい。(ソワソワ、ソワソワ、絵に描いたように落ち着かない様子で彼女のことを待っていた。離れている時間はそう長くなかったはずなのに、いつ彼女が戻ってくるのかと思って待っている間はとても長く感じてしまった。彼女が何か失敗をするとは思っていないけれど、それはそうとして心配に思ってしまうのは過保護な性分だからこそで。扉が開けば反射的に顔をそちらへと向けてぱ、っと明るい表情で笑みを浮かべて。戻ってきた彼女へ聞きたいことは沢山あったけれど、先に口にするのは緊張の中で頑張ってきただろう彼女へ出迎えの言葉、その声は優しい音を持っていて。淡く笑うその表情には、ただ彼女が無事に戻ったことへの深い安心と、ほんの少しの羨望が滲んでいて。彼女の手を求めるようにす、と手のひらを差し出して)


>ロメオ

良いこと教えたげる。俺の友達にはこの国きっての芸術家、三月兎がいるんだぜ。芸術家を友達に持つ俺も四捨五入したら芸術家みたいなもんだよ(飄々と口にするのは適当も適当なそんな発言。くつくつと喉を鳴らすように含ませるような控えめな笑い声をあげて、得意げに胸を張るようにしながら口にして。仕事を問われれば自分自身が働いていないからこそ視線を泳がせてから「それ俺に聞くかぁ?……けど俺だったら遊園地とかカジノとか楽しそうなとこ選ぶよ。間違っても白黒兎と蜥蜴んところはやめといた方がいいぜ、口煩くて気が狂っちまう」自身が遊園地に足を運ぶ回数が多いからだろうか、自然とその場所が候補として挙がる。同時に渋い表情をして伝えるのはこの国の中でも仕事に対して真面目だからこそ煙たい存在の名前で。「ボーシヤ?紅茶だったら帽子屋に聞くのが一番、……あ~。帽子屋は帽子屋邸に住んでるけど、外を出歩くのも好きなやつだから呼ばれればどこでも来てくれるよ。美味しい茶葉を選ぶのだって喜んで付き合ってくれるし、紅茶に合うお茶菓子選びだってきてくれる。次に淹れるのが上手いっていうならハンプティにライオンは辺りか、あ。リトルオイスターも紅茶から珈琲って問わずに上手いかも」最初は疑問を抱いたそれを途中で彼の家主を思い浮かべるとすぐに納得した様子で言葉を閉じて。帽子屋についての話をしながらも候補を揃えて。それを伝えたところで肩に重さが加わると″わ″と驚いた声をあげて頬を突っつかれればわかりやすい顰めっ面を作ってから、その姿をパッと消した。透明になった身体はその場にいた事が嘘のように姿形を消して、そこから少し先に進んだ場所で元通りに姿を表せば人差し指の爪を彼へ向けるように指を差して)遊園地はどんなに楽しくても夜中になる前に帰るってこと。──大事な友達への忠告。

(/ありがとうございます!では待っていたダムがお迎えに上がります…!嬉しいお言葉まで頂いてしまい、とても嬉しいです。今後の流れもわかりやすくご提案をして頂き感謝いたします。ではまたその時にご相談をさせて下さい!)

  • No.285 by オルカード・エリス  2025-11-14 05:15:09 



>278 タスク


(どれだけ話しても全ては読みきれないから、彼の沈黙は少し不安の火種を煽る。さっきのあれはやっぱり嫌だったかと思考が燃え始めた所でやっと答えが返って、ただそれには多少不満に片眉が上がり、「……そりゃあ好きにはするつもりだけど。タスクさんに会いに来っから訊いてんじゃん。」勿論その返答を無下にはしないが、尋ねる目的は場所じゃなく他でもない彼だ。口の端を下方に引っ張ってそれを改めて真っ直ぐ伝えたその後に、求めた言葉が耳に届いて、「――ぃやった!タスクさんあんがと!」ぱあっと表情が華やいだ。不満も不安も吹き飛ばし、混じりっけ無い“嬉しい”が飛び出した声と一緒にソファに預ける身も跳ねて、手放しの万歳を。大袈裟なそれが演技でも何でもないのは、晴れ晴れとして締まらない笑顔が証明している。そのまま勢い余って首を傾ぐ彼の方へと乗り出し一方的なハグに伸ばしかけた片手を、はっと我に戻って寸でで引っ込めた。「ごめんごめん、」幾ら話をしていたとて流石に許可無しに触れるのは宜しくないし、この羅針盤らしい見事な細工が施されたテーブルに膝を乗せるのだってあまりに勿体ない。そうバツが悪そうに苦く笑んで自らの頭を掻き乱して、しかしすぐに表情は喜びに染まり直し、「なら、“たまに”会いに来んね。思わず付き合いたくなる話、持ってくっから。」続けてわざわざ相手の言葉を悪戯に取り遊びながら、自信が返り咲く声で約束を吹っ掛けた。それから先の一連の所作に立ち上がった足の先でとんとんと軽く床を叩き、履く靴の心地を簡単に整えて、「そんじゃ、話のネタ探して来ないとね。」朗らかにご機嫌に、鼻歌でも歌うようにそう一声を上げる。「“次”を楽しみにしててよ、タスクさん。」もうそろそろ冒険の再開だと身体を奮わせ、だがこの出会いを大事に抱える前向きに輝く眼差しを彼に向けつつ、茶目っ気たっぷりに笑ってそう宣言してみせて。)


  • No.286 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-14 12:48:19 

   
   
>芋虫

あら、美味しそうね! ……ダークチョコレートの生チョコをクッキーで…、逆にミルクたっぷりの甘いチョコは苦手……ふふ、教えてくれてありがとう。とても助かるわ

(彼だからこそ知っているような丁寧で確かな答えを、ふわりと香りも想像するように瞳を細めながら忘れないよう復唱する。トン、トン、一定のリズムで指先を唇にあてながら、そうしてにっこりと微笑んで。サプライズ好きでもあるのだろうか、今度はダリアに芋虫の好きな甘いものを聞くつもりでいたらしい。だからこそ先に教えてもらえれば、また心を読まれた!と最早楽しく思うと同時に”期待しているよ”と言わんばかりの可愛らしいおねだりに愛おしげに双眸を細め。「まあっ、本当?瑞々しくて宝石みたいに綺麗で…美味しいわよね! 先生の為だけの特別なフルーツタルトを用意するわ、だから楽しみにしてらして。」誰のものでもない、彼のためだけのお菓子。二人には、手作りを贈るつもりらしい。甘いものに目がなく自分で作ることも多かったため抵抗はなく、絶対に美味しいものを作るぞと内心息巻いていて。さて、逆に問われれば瞳をぱちくり。頬に軽く片手を添えては視線は考えるように宙へ。比較的直ぐに答えが出るとうっとりと甘い声で告げ。)

私? んぅ…甘酸っぱいベリー系のものが好きよ。でも、そうねぇ…特に好きなのは苺のタルトかしら。…ふふ、私の好きなもの、覚えておいてくれる?

(親しげに双眸を細めながら自分の好きを彼に預けると、聞きたいことを頭の中で整理して。同時に、知り得たことも整理する。先に出た建物や人物、特に女王陛下についても気になるが……聞くより先に自分の目で確かめる方が良いだろう。となると、建物や人物よりかは、目に見えないこの世界の仕組みについて聞くべきだろうか。役持ちに前任の存在。何人もいるであろうアリスが進んだ先に女王陛下になるその仕組み。一度目を伏せ再び彼を見上げた瞳の色は蜂蜜が光に溶けるように柔らかく、純粋な好奇心を宿していて。)


   
   
>タスク

(綺麗な海色の瞳が開き、手で目元を覆うその仕草は在りし日の自分を彷彿とさせて。正確には、自分ではなく無茶振りを押し付けられた人間の、あの顔。「二人揃うてアホアホ言んさんなや。あんたらんとこの船長がええ男なんが悪いんじゃ。」またもや飛んできた言葉に不器用に抑揚のない声で返すものの、自分の意思で最後まで選んでここに来たのだと、覚悟はきまっているのだと示すようにどこか熱も帯びていて。見覚えのある人の良さそうな笑みを眺めつつ「ん。……、この世界に呼ばれた奴ぁアリス呼ばれるっちゅうことと、ここがちぃと利子が高い金融屋じゃっちゅうんと。大工が部下想いじゃって話……ああ、これか。__…なぁ、あんたのこと 兄貴分みたいなもん て言われたんよ。タスク”兄さん”じゃいけんか?」指を折るようにして淡々と情報を整理しながら、マグカップを手に取ると呼び方に関してぽつりと甘えるような響きも混ざって。珈琲は好き、と言うよりかは無いと落ち着かない身体になっているようで、飲んで良いなら飲みたいところ。拾われた時点で多大な貸しがあることを理解しているからこそ、目の前の小さな貸し借りを雑に扱いたくなくて。真面目に受け取ると彼の方へ体を向けひとつ提案を。)

折角やし入れ直しちゃるわ。熱うないと美味う飲めんじゃろ。…ほなら、その分の”貸し”もちゃらにならん?

(首を傾げる代わりに、ほんの僅かに双眸が細まる。どんな作業をするにおいても、ぬるくては気が引き締まらない。そんな自分の価値観をちゃっかり押付けつつ、堂々と貸し無しで珈琲を飲もうと目論み。ただ、余計なことをしたくないのも事実。彼の返事を聞くまでは勝手に動こうとはせず。)




( / 海賊船内の構造描写につきまして、承知いたしました!タスク様への変更もありがとうございます。場所移動についてもかしこまりました!今後の流れにつきましても、教えていただきありがとうございます! 素敵な流れに添って有咲も動いていくと思います、引き続き宜しくお願いいたします。)

   

  • No.287 by タスク  2025-11-15 20:27:21 



>オルカード

(与えた承諾を前に大型犬よろしくという様子で今にも飛びつかんばかりの彼が、途中でその動きを止めて、でもやっぱり嬉しさを隠しきれずに見えない尻尾を振るような様子を見せるとどうしたって不思議な気持ちになる。他の国民がどうかは知らないけれど、自身はと言えばそう友好的な男では無い。それを彼がこうしてまた会うことを望み、更には会えると許しを得て演技をしていると言うよりも素の様子で喜んでみせるのがわからなかった。わからなくて、むず痒い。立ち上がった彼が次に会えることを心待ちにするように前向きな宣言をすると立ち上がった彼を見上げ、自らの顎元に片手の指の背を添えるように宛てがって「次に会うときはその演技やめぇや。偽モンのあんたと違う、本モンのアリスの姿で来るんやで」彼がこの場を離れてしまう前に一つ言葉を送る。それは彼の職業病を指してのことか、それとも彼が持つ元々の性分なのだろうか。此方への気の回し方や彼本来の姿が見えないこと、ほんの少しだけ触れることができたように感じた飾らない姿を指すように伝えて)


  • No.288 by 芋虫、タスク  2025-11-15 20:28:20 



>有咲

(わかりやすく強請って見たけれど、実際に彼女の声で″自分だけの″、″特別なタルト″と、魅力的な言葉を贈られればやっぱり嬉しくなってしまうのだ。眉尻をそ、っと下げるように自然な柔らかさを帯びた表情で微笑んで「恥もなく強請って見るものだ。楽しみにしているよ」そう伝える眼差しは温かく、気取らない喜びを浮かべていて。それから同様の質問への回答が戻ってくれば伝えられたのは自身の好きなものに似たスイーツ、だからこそ少し眉を持ち上げてから「カスタードクリームの甘さが際立つような苺かい?」そんな風に確認をとるような言葉こそ、彼女の好みを覚えているという回答で。それから彼女に背を向けるように少し歩けば此処に来るのに使った扉へ、それから少し得意げな様子でその扉に手をかければ「さあ、我が家へ案内しようか。女性を招くなんて思っていなかったから、汚かったらごめんよ」パチンとウインクを行ってから冗談めかした軽さを持った声でそれを伝え、その扉を開く。開いた先には自然色が使われた落ち着きのあるリビングルーム、壁に沿うようにたくさんの本が並ぶ本棚が目を引くその空間。扉を支えたまま彼女を先に進ませるように声をかけて)──どうぞ。


>陸

ほぉん。そーかそーか、………ええよ。あんたがうちの一員やってそれが他所に一番伝わるわ。(随分とざっくりとした情報を彼が持っていると言うのは彼のことを見つけた男の性分を思えば不思議なことはなくて、すとんと腑に落ちる様子で納得をした。そんな彼が誘導するように向けた呼称ではなく、それよりも”親しく”見える呼び方を選んだ事で彼が生きると言うことに関して賢いと言うことを察することができた。それがいい事なのか、悪いことなのか、この男の興味として琴線に触れたらしい。更にその興味を強めることとなったのはまだ状況も分からないだろう、そんな赤子のような立場で引いて見てもこの国で生きる男相手に交渉をもちかけたことだった。その目は面白いものを見つけたとでも言うのか、猫が鼠を捉える時のような愉しさをゆらりと浮かべたそんな色をしていて。その身を起こせば彼の少し後ろに立ってから馴れ馴れしくも彼の肩を抱くように凭れ掛かるように身を寄せて「しゃあないなあ、まあ。美味しいの用意してくれるんやったらチャラにしたってもええよ。初めましての大盤振る舞いや、そんかし美味いやつ用意してや~」喋る声は冗談交じりの柔らかい音で、ただそうなるに至るにあたって彼がただ強引なのではなく此方の動きを見てから動き方を決めようとするのが見えたから。そのままワシャワシャとわざと乱すように髪を撫でてから一歩下がったところで彼の様子を眺めて)


  • No.289 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-15 23:26:26 

   
   
>芋虫

(ひどく柔らかなその微笑に暫し目を奪われつつ、紡がれた言葉を聞くと応えるように蜂蜜色を蕩けさせながら微笑んで。単に覚えるのではなくて確かめてくれるところが彼らしくて誠実で好感を覚えると同時に、より具体的な好みを言い当てられた嬉しさに”ふふっ”と心底幸せそうに笑み声が漏れて。「ええ。甘いカスタードに、きゅんと甘酸っぱい苺。そのバランスが堪らなく好きなの。」味も香りも、見た目の華やかさまで思い出して胸が高鳴る。そんな惚れ惚れとした声色のまま語り終えると、少し先で扉に手を掛ける彼の背を自然と追って。彼に良く似合うその仕草に、親しみを覚えては小さく笑みが零れた。)

ありがとう、先生。お邪魔します

(そうして開かれた扉の先を見遣り、支えてくれる彼にお礼をひとつ。扉をくぐり一歩二歩と中へ進むと、実はほんの少し張っていた緊張の糸がふっと緩んで、小さく息が漏れた。目に優しい自然色で統一された穏やかな空間、壁にそって整然と並ぶ本の背表紙。まるで森の奥にある隠れ家のようで、心が静かに落ち着いていく。自然と眼差しは柔らかくなり、全体をゆっくり見渡してから背後にいるであろう彼へくるりと向き直ると朗らかに笑んで。)

とっても素敵なお家ね!こんなにほっとする場所は初めてかもしれないわ…ふふ、ずっと居たくなっちゃうくらい。お招きいただけて、本当に光栄よ。


   
>タスク

(慣れない呼称に今更ながらほんの少しだけ胸がむず痒くなるけれど、それを表には出さず許可が降りたことに安堵したように双眸が細められて。さて、問い掛けた後に彼から目を逸らし手元のマグカップやコーヒーポットに視線を落とす。見慣れた形に匂いに、元いた世界と何ら変わりないことに安堵を覚えていたところで微かな物音や足音を耳が拾い。振り返ろうとした瞬間、肩に重さと体温が落ちる。声は出ずとも心臓は驚いたようにドキリと脈打ち。見慣れぬ海賊風の衣装、彼の綺麗な瞳ときらりと光るラブレット。ここまでの距離感もスキンシップもなかなか無く慣れないからこそ、一拍固まってしまう。眠たげな眼は微かに瞠目、けれどすぐに平静を作ろうように瞼を伏せると告げられた言葉に心做し口端が上がる。)

任せぇ。……タスク兄さんの為の、ええ香りのやつ。淹れちゃるけぇ。

(撫でつけられた柔らかな髪はぽさぽさと乱れを残しているけれど、それを整えようとは思わなくて。彼に触れられた証をそのまま残すようにしてコーヒーポットに視線を落とすと、マグに残った分は処理して二人分のコーヒーを慣れた手付きで注ぎ。職場ではただの作業で、大量に淹れて味も香りも気にする余裕なんてなかったけれど。今では背後で待つ彼を想って、彼のためだけに動いている。気持ちの入りようが違うだけでも味は変わるという自信もあるらしい。とかく、淹れ終えると丁寧に二つのマグを手に取りテーブルへと運び。)

…熱いけ、気ぃつけてな
   

  • No.290 by オルカード・エリス  2025-11-16 16:36:21 



>287 タスク


えー?オレ、此処に来てから嘘とか吐いたりしてないけどなあ?タスクさんだってそうでしょ?
(彼から貰う言葉に二度ほど瞬いた後、上体ごと首を傾げてみせる。そこからにっこり作った笑顔にわざとらしく大きく上げた語尾、自らの頬に人差し指の先を当てる所まで、誰が見ても解り易い白々しさを演出して一旦はそう茶化す。しかし姿勢を元通り正した後に、「……まあ、気が向いたらね。」ちょっとだけ気恥ずかしげに口元を五指で覆って、視線も少し泳がせて。うっかり羨望を溢した時のように、もごもごと口籠りつつもその言葉を真正面から受け入れる。けどそれだってその一言だけ、「でも覚えといてよ、意地悪さん。“本物”ってのは何であれお高いんだって。」指を外した顔には悪戯をたっぷり染み込ませて、口を滑らかに動かす褒め言葉よりも、“その時には対価を取ってやるぞ”と言外に宣言する冗談を軽い声でころころ転がして。「じゃあまた――の前に、」今度こそと折角告げた再会を願う挨拶は、ふと気が付いた魔に引き上げられる。「出口まで連れてってよ。じゃないとオレ、面白そうなもんある方に行っちまうかんね。」にいっと楽しげに細めた眼差しと共に彼に放るのは、己のリード。それは笑い混じりだが決してジョークや脅しなどではない。実際この船を形作る様々な意匠も、迷路のような廊下の分かれ道も此方の冒険心を擽って堪らないからこそ、純然たる事前の注意として渡すものだ。「ほーら、こっちこっち。」今の所はまだきちんと入ってきた扉に爪先を向け、その癖遊びに誘うような戯れの物言いに手招きを添えて彼の起立を促して。)



  • No.291 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-16 17:49:27 


>トゥイードルダム様

…やっぱりユリのこと、気になって仕方ないのね
(彼がきちんと出迎えてくれた事に、心のどこかで消し切れていなかった〝世界が突然終わる〟不安感はようやく一切が霧散して、無駄な力を抜くようにふっと微笑んで。女王様の愛情を背に受けて歩いてきたその道の先にちゃんと自分を待っていてくれる人がいたことが嬉しくて、でもそれ以上に健気な彼の様子がなんだか可愛らしくて。差し出された手のひらに自分の手を重ねて、そのまま片足を軸にくるりと半回転するようにして彼の脇にすっぽりと収まり控えめに体重を預け、少し疲れてしまったからお部屋に連れて行って、と声には出さない代わりに命じるような真っすぐな瞳で見上げて。彼としっかり目が合ったのなら、ああそうだと女王様の最初のお願いを思い出して。下から手を伸ばすようにして彼の頬に触れる、それはまるで女王様の繊細で美しい所作を真似たような仕草で)女王様から、ダムに伝えてって言われたの。あなたの大切を、ちゃんと見守っているって



>チェシャ猫様

その三月兎?、にこっそり描かせるのはナシだぜ。…ああでも、インテリアとして飾る絵を依頼するってのはアリだな
(ああその芸術家の友人のことが好きなんだな、とすぐに感じ取れる彼の様子に微笑ましくなって。あくまでも看板は親友たる彼自身が手掛けたものがいいのだと垂れ目をジトッとさせた視線を送りつつ、でも彼がそこまで言うほどの相手が描いた絵を見たいのもまた本心で、気が早すぎる構想に向いた気は仕事の話題に引き戻され「…そこで俺にできそうなのは警備員とディーラーくらいか。とはいえ悪魔って人がボスになるなら、ちゃんと〝稼げる〟ディーリングをしないと即行クビかな」考え込むように腕を組んで目を閉じ、遊園地がどんな場所だったか記憶を探るが幼少期の朧げな思い出しか残っておらず、コミカルな動きで手を振ってくれた着ぐるみ姿の誰かに唯一思い当たって。とはいえ自分のタッパに合う着ぐるみがあるとも思えず、カジノでもろくに活躍できなさそうだなと後頭部あたりをわしゃわしゃと触りながら「ま、チェシャがよく顔出すってんなら面接くらいは行ってみるか」友人に会えるならそこで働くのも悪くないと、深く考える前に一旦の結論を出して。「なんだ、ハンプティも上手いなら話が早いな。ありがとよ」言葉自体は短く締めくくったものの、挙がった名前は全て脳内で反芻し記憶に留める。羊が複雑な感情を向ける帽子屋にも、彼を気に掛けて手軽で旨くて栄養たっぷりの食事を振舞ってくれるライオンにも、それらに匹敵する候補として浮上した最後の一人にも等しく興味を抱いて。重心の支えとなっていた彼が手品のように消えたことで「ぅおっと、」と一度大きくよろけて体勢を立て直し。なんだ今の、と理解が追い付かないうちに目で追える距離に再度現れた姿を見て呆気にとられながらも安堵したようにぱちくりと瞬きして。「楽しい場所ほど長くいると帰れなくなるって事か?」なんだか意味深なように感じた忠告の裏を正しく理解すべく、怪訝そうな顔をしつつ問い掛けて。それが優しい彼の鳴らす警鐘だということは理解したうえで、大股で歩み寄りずいと顔を近づけて)俺が帰りたくないって言ったら、引きずってでも連れ帰ってくれるか?


  • No.292 by 芋虫、タスク  2025-11-19 03:18:57 



>有咲

匂いは大丈夫かい。悪いね、人を招くつもりじゃなかったから煙草の匂いが籠っているだろ(慣れた我が家にアリスがいるという事が不思議な感覚だった。彼女に続いて帰宅をすれば先を進んで振り返った彼女へ心配をするように眉尻を少し下げながら喫煙者には気づけない匂いをかき消すべく空気を入れ替えるように窓を開けて。ほっとすると言って貰えればその言葉を喜ぶように口端を持ち上げて「そうだろう、そうだろう。俺としてはいつまでいてくれても構わないんだが、きみはまだ城で多くを知る途中なんだろ?」我が家を褒められて嬉しい気持ちを少しも隠さずにっこりと笑いながらうんうんと頷きを共に口にして、そこには本音をしっかりと混ぜ込みながら。しかし彼女がとても賢く、そして周囲を見渡す視野の広さを持っていることを彼女の過ごした時間の中で知ることができたから。だからこその声を添えて少しだけ頭を傾けて。帰宅後のルーティーンのように煙草へ手を伸ばしかけたその手を少し不自然な様子で止めたのは彼女の声が頭の中に浮かんだから。それからその手をつかてソファを示して)それじゃあね、仕事を頑張ってくれたきみに今度は俺が答える番だ。きっと未だわからないことがわからないだろ?急がなくてもいい、気になることをなんでも聞いてくれ。


>陸

………(ふわり、と珈琲の香りが届く。それは淹れてから時間が経ってしまった冷えたものからでは感じることができない、淹れたてだからこその濃い香りだった。それを用意する動きは手慣れていて、普段からそれをしているのだということが察することができた。用意ができるだろうその頃合いでひと足さきに元いた場所へ、まるでそこが定位置だというように腰を下ろし。程なくしてテーブルの上へマグが戻れば片方の瞳を細くするようにそれを確認し、持ち手に指先を絡めてから自らの口元へとそれを運び。それは本来飲む予定だった冷えた珈琲とは比較するのも馬鹿らしいほど、美味しかった。ふ、と口元に吊り上げるような笑みを浮かべれば「大工もええもん拾たなあ。美味い珈琲が飲めるんやったら悪無いわ」そう伝える。それは捻くれた言い回しながらも美味いという事実と、彼を迎えるというアンサーで。「搾取される側に堕ちたないなら、そこ座るんやないで。こっち座り」それからテーブルを挟んだ向かいのソファではなく、自らの隣を示すように口にすればクイと顎をつかってから手招きをしておいでおいでと隣を示して。)“兄さん“が何も知らん赤ん坊にここで舐められない生き方を教えたろな。───、なあに簡単や。難しないよ。自分が上やってわからせたったらええねん。


  • No.293 by タスク  2025-11-19 03:24:12 



>オルカード

生憎と本まもん以外に興味持てへんねん。(作り込んだ表情はきっと彼が生きていく中で必要なものなのだろうと察することができた。僅かに見えた気恥ずかしげな様子もすぐに姿を消してしまうと冗談まじりのその発言を鼻で笑うようにクッと喉奥を震わせて、それからわかりやすい餌を前にして誘われるとその主導権を握らせるつもりがないと言うように立ち上がることをせずに口端を釣り上げて「来た道くらいちゃんと戻れるやろ、アリスはおつむのええ子やねんから。……俺に送って欲しいんやったらもっとおもろい男になるんやね」両方の目を撓めるように笑う。その表情は不敵で小動物を甚振る捕食者のようにもにていて。指先をひらひらと揺らしながらそれを見送りにするつもりなのか背もたれへ深く身を預け、足を組んで彼を見上げながら声を送り)ええ子のアリスはちゃんと気ぃつけて帰るんやで。ほなね~

(/お世話になっております。キリの良いところでしたので、一度回収をさせていただきました…!タスクの対応が終始失礼な雰囲気になってしまい、本当に申し訳ございません。
ひとつご相談があり、ご連絡させていただきました。今回交流をさせて頂いた中で、こちらの力量不足が大前提ではあるのですが、オルカードさんの持つ二面性や独特の雰囲気が、タスク・大工・ジャバウォック・悪魔・白の女王とは少し相性が合いづらいところがあるかもしれない…と感じております。そのため今後のやり取りにおいて、こちらからのお返事がやや渋いものになってしまう可能性があることを事前にお伝えしておきたく思いました。オルカードさんの“演技力の高さ”や“不安定さ・飄々とした魅力”そして“二面性”は大切な核の部分だと思っておりますので、もしこのお話を受けて「不思議の国での交流はここまでにしたい」とお考えになるお気持ちが少しでもありましたら、その際はどうか遠慮なくお申し付けください。もちろん今のままのオルカードさんでも他の役持ちであれば上記ほど相性の不一致は感じないと思いますので、もし問題なければ引き続きご一緒いただけますと嬉しいです。身勝手なご相談となってしまい申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします…!)

  • No.294 by ダム、チェシャ猫  2025-11-19 03:26:17 



>ユリーシャ

(まるでダンスでも踊るみたいに彼女の体がすっぽりと腕の中に収まれば軽すぎる体は支えるのに力を必要とせず、何を願っているのかを訴える眼差しは願うと言うよりもそうしたくなる、そうせざるは居られないと思わせる力を持っていた。頬に触れるその手へ自らの頬を擦り寄せてからなんてこと無いように彼女の体を横抱きで持ち上げて。行ったお姫様抱っこは少しの不安定さを感じさせず、彼女が伝えてくれた赤の女王からの伝言に微笑みを返してから「その大切、貴女のことですよ。」まるで女王陛下を思わせるその佇まいを受けて、眼差しに浮かぶのは間違いない敬愛で。それから彼女が驚かないように声をかけてから城内を歩き始めて、彼女がこれから過ごす部屋へと向かい)僕の“大切“なアリスを部屋までお連れします。道は覚えなくてもいいですよ、僕がこれから何度だってこうやって案内するんで


>ロメオ

流石、俺の友達は俺のことをよーく知ってるなあ。そんな顔しないでよ、ダチが期待してんのにその気持ちを無碍にはしないからさ(じとり、とした眼差しを感じ取れば降参をするように悪さがバレたような笑顔を見せて調子よく舵を切り直して。悪魔のカジノで必要なものはきっと目の前の彼はすでに持っている。持っているからこそ心配になるのはすっかり彼に対して好感を持っているからのようで「ロメオ、あんたみたいな面のいい男が笑うだけでカジノには客が増える。あそこはディーラーだけが仕事じゃ無いから、案内や宣伝モデル、景品交換所に、“幸運の象徴”として悪魔の隣に並べられるかも。……仕事としては向いてると思うけど、忠告するならアンタのその顔は悪魔の好みだから、気を抜いたら悪魔のものにされる契約を結ばれる。悪魔は口が上手いから、そこを選ぶなら気をつけるんだよ」遊園地に頻繁に足を運ぶ身としては彼がそこにいると言う環境は正直美味しいわけで、ただ同時にその男の好みを知るからこそ「男前だからこその悩みってわけだ」ニヤニヤと笑いながら彼の顔を改めて見つめ、軽口のように本気のそれを伝えて。怪訝な表情を見せた彼が忠告として向けた自らの発言の意図を汲もうとして、顔を寄せてから問いかけるその内容に数秒だけ口を閉ざし、近いその顔へピンと軽い力のデコピンをしてから、ふ。と柔らかく笑ってなぜ帰らなければいけないのかを匂わせつつ答え)友達が殺されるかもしれないのにそのままにして帰らないよ。……でも、俺が引きずる自信は無いから自分の足でついてきて欲しーな


  • No.295 by オルカード・エリス  2025-11-19 06:04:04 



>293 タスクさん、赤の女王様


(/いえいえ、此方こそ終始馴れ馴れしく面倒な絡み方をしてしまい、失礼致しました……!
真っ直ぐで忌憚の無い御相談有り難う御座います…!正直な所としまして、私自身としてもオルカードを動かしタスクさんとお話をしていくうちに、これはあまり相性は良くなさそうかな……とは薄々感じ取ってきてはおりましたので、事前の御通達に感謝致します。私からももしご迷惑でなければ、御通達頂いた住人さん達に留意しつつ、これからも引き続きこの不思議の国にて物語を歩ませて頂ければと思います……!
それと気が早いのですが、次のご指名についても一つ……此方の力量不足にて、もしかしたらオルカードとこの素敵な場所の雰囲気が合わないかもしれない可能性も鑑みまして、改めて“不思議の国”との相性を見させてもらうべく、一度お任せという形を取らせて頂いても大丈夫でしょうか。)


  • No.296 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-19 18:43:38 



>トゥイードルダム様

(見かけよりずっと男らしさを感じさせる腕の中に抱き上げられて、ぐんと高くなった視界と縮まった距離に一度ぱちりと瞬くも、密着する体温やより近くで聞こえる彼の声に安心するようにふっと目尻から力を抜いて。彼の腕の中があまりにも自然で、とても安心できる場所だったから、脈打つことを許されたように心臓がとくとくと動くのを感じて、リラックスするように体重を委ねて。「…ふふ。じゃあ、ダムがいればユリはどこにだって行けるのね」道を覚えなくていいのは、彼がその先を導いてくれるから。なんだかとても万能感を感じて、彼の鎖骨辺りにすり、と頭を預けて。そのまま彼の胸板をそっと指でなぞり「ダムは、ユリがアリスだから大切なの?」本質的な問いは深く考えたからではなく、むしろそんな脳が無いからこそ何の裏も他意もない純粋な疑問。出会って間もないのにこんなに大切に扱ってくれるのは、あの女王様の次を担う事になるかもしれない駒だから?、無意識下に浮かんでいた謎をそのまま言語化する能力はなく、故に如何様にも答えを用意できるような抽象的な問いかけしか出来なくて)



>チェシャ猫様

そりゃ俺の事好きすぎだろ、
(冗談めかすように言いながらも、声にはどこか掠れたような響きが混じる。〝友達が殺されるかもしれないのにそのまま帰らない〟という彼の言葉が胸に残ったから、なんだか自分を雁字搦めにする罪と義務の鎖が軋むように一瞬だけ緩んだ気がして。額に感じた軽い衝撃をいなすように手を当て、彼の真心や人柄を実感できたことに心満たされたようにニッと男らしく笑って「逃げる方さえ示してくれりゃ俺が君を抱えて走るぜ。それならいいだろ」危険な目に遭った時、自分も彼を見捨てない。危機を脱するなら二人一緒にだと示すように、それからその明るい調子で「で、殺されるって何にだ?殺人人形でも出るのか」と続けて。脳裏に描いていたのは元いた世界で見たことのある映画から連想された、シリアルキラーの魂が乗り移ってしまった恐ろしい人形で。本心からなのだと十二分に伝わる彼の丁寧な忠告はきちんと受け取ったうえで「…俺の顔がラッキーシンボルってのは皮肉が効いてるな。火傷持ちのジゴロが悪魔の隣で笑うってか」変わらず軽快で笑い交じりの言い方だが、無意識に左手の甲を確かめるように撫でる。この火傷の痕こそ呪縛の過去と罪の象徴、幸運と呼ばれてしまえばどこか決まり悪そうに片方の眉を曲げて、でも口元は笑ったまま「俺のツラが好みなら、違った売り込み方も出来そうだ。悪魔は甘いひとときや癒しを求めるタイプか?」果たして悪魔は儚い夢を金を出して買うタイプなのだろうか、性別も年齢も為人も分からない存在を商売のターゲットとするには時期尚早で、下手を打てば逆に取り込まれてしまうかもしれないと思い留まれたのは優しい彼の忠告があったから。地に足を付けようと短く深呼吸して、またカラリとした湿気のない声で「でもな、チェシャ。俺は一晩の夢は売っても魂は売らない。誰かの孤独に寄り添うのは好きだが、所有物になるのは…どうにも性に合わねえ」耳元で輝く〝Mine〟の意味を持つイヤーカフが最も皮肉的で、この国での未来の夢は定まっても足元たる現在をどう生きるかは未だ決めかね迷っているような心情を表すようにゆっくりと視線を彷徨わせて)

  • No.297 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-19 19:13:41 

   
   
>芋虫

大丈夫よ、先生。気を遣わせてしまってごめんなさいね。

(開け放たれた窓から柔らかな風が流れ込み、部屋の空気がゆっくりと入れ替わっていく。その風に混じってふっと漂う花の匂いに、理由も知らぬまま目を細めて。この家の庭に咲く花々の香りとは気付かず、ただ心地好いと感じて微笑むだけ。気遣ってくれた彼に笑みを浮かべながら告げると、続く言葉に首肯ひとつ。「ええ、そうなの。だから残念だけれど、いつまでもはいられなくて。……でもたくさん、二人に逢いに来てしまうと思うわ。」そう言葉を続けた。煙草の残り香にすぐ煙草に伸び掛けた手、其れ等からムカデと芋虫の喫煙事情と此方の苦手をちゃんと覚えてくれたことの両方を悟り。一度止めてくれた優しさが胸に沁み、目尻はそっと和らいだ。促されるままソファに腰を落とすと指先は自然と膝上で揃う。優しく掛けられる言葉に頷くと唇に指の背を添えつつ。)

……そう、ね。ひとつ聞きたいのは、”アリスの辿る道について”かしら。……最初に聞いたわ、アリスの中から女王に相応しい人が選ばれるって。なれるのは一人。…じゃあ、なれなかった他のアリスはどうなるの?って思ったの。

(昨日の出来事。ダリアとの会話をひとつひとつ振り返りながら話す中で、不意に”元のクニに帰るのは無理”と告げられたことを思い出し。その大事な一言を今になって掬い上げると、先程の名前の話はなんだったのかと思案。もや、とした気持ちは細まった双眸の奥に滲む。それでも唇を閉ざす事はせず、言葉を続けた。答え次第では、役持ちは元アリスなのか、本当に元のクニに帰ることは無理なのか…そういったことが見えてくるかもしれない。真っ直ぐに彼を見詰めて、小さく首を傾げてみせて。)

……さっき、先生が前任者の話をしたでしょう。それで……アリスは例外なく、この国の一部になるんじゃないかと思って。誰かの後任になるとか、お城のメアリアンや薔薇や本になる、とか。そんな風にしてこの国のどこかへ溶け込んでいくのかしら…って。実際のところどうなのか、教えていただける?

   
   
>タスク

(片手に残るマグからも漂う濃い珈琲の香りに、ゆるゆると緊張が解れていく。最初はそこに映る自分の顔をぼんやりと眺めていたが、彼が口をつけた気配を感じとると視線は其方へ。誰かの為に淹れた味を、ちゃんと誰かが受け止めてくれている。その事実に胸の奥はじんわりと温まり。ただその嬉しさが表情に滲むことはなく、双眸がどこか満足そうにほんの少し細められるだけに留まった。「……次は唸らしてやるけぇ」そんな言葉も、小さく添えて。そして言われるがまま、二度目のソファを叩く仕草を見遣ると雛鳥のように彼の隣へ腰を下ろす。浅く腰かけ、背中は猫背気味に丸まる。搾取される側……その説明でここが”誰かを飲み込む場”であることを改めて自覚した。黒の丸テーブル、その上に置かれた砂時計も単なるインテリアではないのだろうと思いながら暫し眺めて。そして、最初に兄が教えてくれるここでの生き方にぴくりと小さく瞼が震えた。自分の人生において、不必要なものだったから。ずっと下で、黙って、穴を埋める側の人間だったから。緩慢な動きで視線は彼へ。その間にも、今までのことが脳裏を巡る。彼と関わる前にもらった”不安を面に出すな”という言葉、先の誘導するような言葉や堂々たる態度。相手に呑まれず、自分のペースに引き込む技量。目を逸らさない強さや図太さ。関わった今だからこそ、自分なりに思う上だと分からせる方法を脳内で導きつつ口を開いて。)

……ぶち簡単に言うてくれるな。じゃが、俺がねぶられたらここまでねぶられてまうもんな。そりゃつまらんし、折角教えてもらえた生き方じゃけ、大切にせにゃぁいけん

(彼の言う通りにすることを示しながら、じ、と双眸は彼を見詰める。挑むでも媚びるでもなく、真っ直ぐに。それから再び口を開いては問いかけをひとつ。わからせる方法を素直に尋ねながら、その実彼の本質を確かめようとするような、鈍い光を宿した眼差しで。)

……兄さんはどがぁしてわからせよるん?

   

  • No.298 by 赤の女王  2025-11-20 00:56:55 



>オルカード

(/いえいえ、とんでもございません…!むしろ此方こそ、拙い返しにも真摯に向き合ってくださったこと、そしてご丁寧なお心遣いの言葉を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。それと、甘えてひとつ率直なお話をさせて頂ければと…!交流を重ねる中で先にお伝えした役持ち以外の点においても、オルカードさんとの“相性そのもの”が悪いというわけでは決してないのですが…どう言葉にしてよいのか悩ましく、上手く形にはできぬままながら、最終的な着地を“恋愛”として迎えることが難しいかもしれない。という思いが胸の内に芽生えておりました。とはいえ、此の国の物語が必ずしも恋へ至ることだけを旨とする場ではございませんし、もし問題が無ければ友情として、物語を共に歩ませて頂くこと自体に何の支障もございません。むしろ、もし望んで頂けるのであれば引き続きお相手させて頂けましたら幸いに存じます…!
そして次のご指名に関して“お任せ”とのご希望、確かに承りました。フラミンゴ、羊、ムカデ、此の三名のうち少しでも気になる役持ちはおられますでしょうか?お心に触れた子があれば、どうかお教え頂けますと助かります…!)

  • No.299 by ダム、チェシャ猫  2025-11-20 00:57:40 



>ユリーシャ

……アリスだから大切、ですか。(腕に閉じ込めた彼女が口にしたその問いかけは、自らの立場を実感するような内容だ。だからこそその問いかけを自身の声で一度言葉として音に変えてから胸の内にいる彼女を見るように顎を引き視線を向け、考えを纏めるように数秒だけ口を閉ざし。返事をするよりも先にくすと息を漏らすように笑い声を落として「切欠はそうでした。貴女がアリスじゃなかったら僕はきっと声をかけてなかったでしょうし、貴女とこうして知り合うことがなかったかも。……でも、いま僕が貴女のことを知りたくて、仲良くなりたいと思うのはアリスだからじゃなくて、貴女が魅力的だからです。」適当な返事をするのは嫌だった。そこに嘘を交えるのも、したくないと思った。だから真摯な気持ちで言葉を送れば一度歩く足を止める。ニコニコと音がしそうな程の屈託のない笑みを浮かべた顔を数秒だけ彼女へと見せてから胸元に寄せられる彼女の顔へ寄せて)魅力的な女性を大切にしたいと思うのはいけないでしょうか

>ロメオ

───、驚いた。勘がいいって言われるだろ(冗談が浮かんだ声で伝えられたその言葉は否定せずに、それよりも未だ話していない核の部分を当てられると驚いた様子で少しばかり目を大きくして。とはいえ、自身にとっては関与せずにはいられないその場所、その命を思ってか自らの後頭部の辺りを少し苦味を帯びた表情で撫でて「正解。夜中はドールハウスが開放されるのと、二体の“人形”が悪戯をしてもお咎めなしってわけ。アリス同士のいざこざに俺たちは口を挟めないから、俺らが守るわけにもいかないんだ」頭の切れる彼なら全てを言わずともきっとある程度は噛み砕いて察してくれるはずだと信頼を寄せて、その人形もアリスにあたる事を口にして。最初こそ“違う売り込み”が何を意味するのかを汲んでどうしたものかと困ったように目を向けたけれど、続く宣言のような言葉を受けて少しだけ肩をすくめて見せる。それは木漏れ日の隙間からのぞいた陽が彼の耳元を照らして、彩るそれを輝かせたからだろうか。自らの全身に刻まれる刺青を見るように視線の先を自らの指先に向けて「自由であるためには不自由じゃなきゃいけない。……なあ、ロメオ。もし本当に仕事に迷ったら俺が雇ってやるよ。」見せたのは指先に刻まれている刺青が少し掠れてしまっているところ。身を任せることだから基本的にアリスに頼むことはないそれを彼へ伝えたのは自由に生きる難しさを知るからこそなのかもしれない。)さっきみたいに姿を消すと模様が薄くなっちまうんだ。消える前に足さなきゃいけないんだけど、自分じゃできない場所もあるだろ

  • No.300 by 芋虫、タスク  2025-11-20 00:59:14 



>有咲

そうだな。まずは君が考えていることは近くとも遠くとも言えないと言ったところだろうか。……そもそも、アリスは戻り方を忘れてしまっているだけで元の暮らしに戻る事ができるはずなんだ。俺はアリスに関しての書類を把握していないから、具体的なことはわかりかねるがね。(彼女がソファに身を落ち着かせたのを目視してから真っ直ぐに向けられる彼女からの視線を受けて、逃げることはせずに自らの目を彼女へと戻す。それから一人がけのソファへ座れば肘置きに両肘を置きながら足を組み言葉を選ぶ。「国の一部になるというのも間違いではない。きっと前任の芋虫が姿を消すときに一番その場所に相応しい“アリス”が俺だったんだろう。でも今となってはアリスとしての俺は思い出すことが出来ないんだ。忘れてしまった記憶はないものと同じ、俺は芋虫としての生きることを受け入れたとも。」肘置きから片腕を持ち上げれば自らの胸元へその手のひらを添えて、なんてことのないような声色で自身がアリスだったことを伝えて。「ただね、カジノのバニーは男も女も元アリスだよ。あの子たちは悪魔との契約であそこに縛り付けられてしまったから。」メアリアンや薔薇、本、それらがアリスかどうかは確証がないから回答をしない。その代わり確証のある事実を伝えれば「俺が自分の目で見たわけじゃない話だがね。本当の名前を忘れないこと、元の暮らしに強い未練があること、この二つを持つアリスには元の暮らしに戻る道が現れる。それがどのタイミングかはわからないが、事実いきなり姿を消すアリスは存在しているんだ。」いい話なのか悪い話なのかはわからない。けれど不規則的な偶然が重なればそんな道もあるのだということを真剣な口振りで伝えて)


>陸

言うたやろ、難しないて。ええか、どの状況でも笑てみせんねん。笑てるやつには余裕がある、特に、笑えへんくらい追い詰められとるやつには余計そう見える。(口の端を吊り上げて教えを与えるように口にするのは海賊船じゃなくとも使える処世術だ。彼がここを生きる場所として決めたのなら余計必要となるその生き方と、隣に座る彼の目を射抜くように強い目力を持った眼差しで見つめれば「アリンコ、怖いか?怖ないやろ。うちに来る客はみぃんなアリンコと思ったらええ。逆にな、アリンコが泣いててもなんとも思わへん、それは冷たいんとちゃうよ。うちらと生きる世界が違うだけや」彼に対して抱く心配は何よりもそこだ。察しが良くて、気の利く彼は周囲のことを見えすぎてしまう。見えすぎてしまうから、哀れんでしまうし優しさに付け入れられる。だからこそ釘を刺すべく先に伝えたそれは逆を言えばどんな悲しいエピソードを持った者が現れても風の音として聞き流せと言うこと。言い終えればきつい眼差しはにこりとした笑みの形に戻り「まー心配要らんよ。失敗はつきものやし、失敗には責任が伴うだけ。あんたが失敗したならあんたの時間で回収するから、それだけ頭に入れとき」並ぶ彼の頭を人差し指の背でコンコンとノックするように叩き、サラリと伝えるのは金ではなく時間での回収と言うこと。もう一口、コーヒーで気持ちを満たしてからマグをテーブルへ置いて揶揄うように言葉を添えて)あとはあれや、背筋伸ばして自信あるフリしたったらええねん。むずいなら言うてや~、いつでも背中に長い枝入れたるよ

  • No.301 by オルカード・エリス  2025-11-20 12:29:01 



>298 赤の女王様


(/お優しい言葉に感謝致します……!慈悲深きお言葉とお気遣い頂ける事、本当に有り難く思っております。
何から何まで正直に仰って頂けて嬉しいです。此方としましても、オルカードの性格諸々を見た限り恋愛絡みにはあまり関心は向いておらず、どちらかといえば何でも一緒に楽しめる“友達”、どんな所でも付いてきてくれる“相棒”、隣に居て安心して気を許せる“家族”といった友愛や親愛的な方面の相手を求めているのかな……という所感があります。ですので恋愛よりも、そういった縁を結ぶ方向にて物語を紡がせて頂ければと存じます。
それから、ご指名に関しましてもお手を掛けて頂き有り難う御座います。それでは最初に挙がっておりますフラミンゴさんを選ばせて頂きたく思います。シチュエーションは前回と同じくふらふら適当に外を歩いている、という以上は特別動きを決めておりませんでしたので、主様のやり易い形でオルカードとお話をさせてもらえましたら幸いです。)


  • No.302 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-20 20:05:04 

   
   
>芋虫

そう、なのね。

(ふむと指先を唇に添えれば視線は自然と下へ落ちてゆく。全ての言葉を素直に自分の中に落とし込みながら、情報をひとつひとつ整理して。忘れないでと忠告された時意気揚々と答えたあの自信が、今では途端に無くなってしまうのも感じた。物知りな彼がアリスの時の記憶がないのだと言うのだから、自分だけ例外に覚えていられるなんて無理な話だろう。忘れてしまえば、呼ばれたとて自分の名前だと認識することは難しいはず。けれど、名を預けた彼があの声の温度で呼んでくれたその時には……ちゃんと気付きたい。そんな乙女チックな願いも胸に秘め。とかく、自分は既にこの国や住人のことを好ましく思っていて、赤の女王になることへも積極的。仮になれなかったとしても、彼等のように今後訪れるであろう”アリス”の助けになりたいとさえ思っている。いきなり役職に選ばれたり、否応なく記憶が削れてしまったり、アリスというのは自由に見えて案外そうでも無いのかもしれないと感じたがそれが自分の足を止める理由にはならず。)

……忘れてしまうのはきっと、仕方の無いことね。
だからこそ、本当に大事なことだけは紙に書いておかないと。

(視線を手元に落としながらも、穏やかに口元に笑みを浮かべてははっきりと口にする。実際記憶というのは曖昧で今までの事を全て覚えているかといえば否と言えるからこそ、本当に忘れたくないことは書き留めると。この国への気持ち、出会った人の事、交わした約束、名前の意味、家族のこと。自分が此処に残るつもりであることを散りばめながら、視線を上げると蜂蜜色の双眸をたっぷりと細め笑みを浮かべる。少し身を乗り出しては小さなわがままも添えて。)

教えてくれてありがとう。 ……先生、私がいるうちはいなくなっちゃ嫌よ。代わりはいるのかもしれないけれど、私にとっての芋虫はあなただけなんだから

   
   
>タスク

(教えられたのは、この場所に限らず元いた場所でも上手く生きるに必要なことで。簡単はどうかは別として、納得はできるようで「なるほどな」と口から零れ落ち。笑顔だけは、どうしても上手くできない自覚がある様子。昔は 目が笑ってなくて怖い だのと言われていたし、働き出してからは愛想を振り撒く時間すらなく頭を下げていた時間が多いから、苦手意識ばかり募ってしまって。今も、きっと笑おうとしたのだろう。キュッと眉間に皺が寄っただけだった。ただ、射抜くような眼差しにはぱちっと瞬きをしては表情も戻り体にやや力が籠って。彼の話は理解できる。だから一旦は素直に頷いた。ただ、実際にそういう場に直面した時、自分が対処できるかどうかは不安しかなくて。どんな仕事でも客には平等であるべきだが、この仕事はより一層厳しく平等であることが求められる。し、それがここでの優しさだと言い聞かせる。中途半端な優しさは相手をダメにしてしまうだけで、それで自分がずるずると搾られてしまったら終わりだ。実際こうして、住む世界が違うのだと思いきることができていない。きっと、自分のそういう部分を見透かして彼はこの説明をしてくれたのだろうと察しもして。「そうじゃの、ありがとの兄さん」短く感謝も伝えつつ、何とか教えを自分のものにする為に今は必死だ。軽く触れられた感触に片目が細まるが嫌がる素振りは一切なく。「失敗の責任は勿論とるが……時間で回収する言うなぁどがいなことじゃ?時は金なりやら言うけど……」と、やや眉間に皺を寄せつつひとこと。その後珈琲をひと口飲み、冗談交じりの言葉を聞けばふっと力が抜けたように一笑。意識するからこそ下手な笑顔は、今では近しい人に向けるような自然な柔らかさを伴っている。まずは見様見真似だと、深く座り直しながらも猫背にはならないよう注意して。)

ふはっ。優しいタスク兄さんに、長い枝常備させるなぁ嫌じゃけぇの。……早く癖直さにゃぁいけんな。

   

  • No.303 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-20 21:36:05 



>トゥイードルダム様

知ってるわ、何度も言われたもの。でも今が一番嬉しいの。なんでかしら
(さらりとした最初の一言には驚きも照れもなく、ただ当然のことを確認しただけというような軽やかな確信があって。それは謙遜でも自慢でもなくただの事実として、まるで空は青いことと遜色ないほど自然なこと。けれどその言い方は決して傲慢ではなく、孤児院の先生や上級生からただ従順に言うことを聞かせるためだけの餌として与えられてきた誉め言葉とは何かが違う気がする、そんな期待の予感が声の端にほんのり滲んで。彼が真摯に考えを巡らせ、真心を込めて返事を贈り返してくれたことまでは勘付けないけれど、もうすっかり気に入った彼の声で耳に甘い言葉が紡がれることにあっけなく心は満たされてゆき、ご機嫌そうに口角を柔く持ち上げ彼を見上げて。「ユリはね、本を読んでもらうのが好き。リボンのかかった贈り物とか、あと…ダムの目の色も。今日好きになったの」突拍子のない自己開示は、彼が私のことを知りたいと言ったから教えてあげた、という大変短絡的な脈絡に基づいていて、言い終えると満足したように彼の首元に頬を寄せるようにして身を委ねて。ただただ〝ここがユリの場所〟だという無意識の宣言のように無遠慮に、心から安らぐように一度深く息を吐いて)



>チェシャ猫様

……。俺はアリスって肩書で好き勝手に国をブラついて、見たことねえモンいっぱい見ながら美味い飯を食ってる。でもそいつらが好きに出来るのは夜中の遊園地だけ、…そりゃ退屈で仕方ねえだろうな。悪戯くらいしたくもなるさ
(理解しきれない理不尽さに胸の奥がざらついて、いつものような軽快な受け答えのリズムは鳴りを潜める。まるで口にすること自体にためらいがあるように、言葉を発する前にほんのわずかに息を止めてから低く掠れた声でゆっくりと語り出して。自分の立場を見下ろすようにふと視線を足元に落として、思いついたように彼の顔に目線を戻し「その人形たち、笑うか?だったら俺が笑わせてやる。遊園地ってのは、そういう場所だろ」まだ人形たちにまつわる背景や真実を知らないからこそ、純粋な善意が先に立つ。忠告されたばかりだが、知ってしまえば見て見ぬふりで我関せずの態度を取れなかった。それに理由はもう一つ、彼の浮かべる表情の奥にあるものにも触れずにはいられなかった「…その人形絡みで何か背負ってるんだろ。さっきのはそういう顔に見えたぜ。今全部話す気はねえだろうが、俺の方はいつでも準備は出来てるからな」ゆっくり、一言一言を届けるような低く穏やかな語り口は、“人形”という言葉の裏にある孤独や閉じ込められた闇に無意識に寄り添うため、誰かを責めるような調子ではなく秘密を共に背負う準備を始めるような響きを持って。アリスとして選ばれた者としての責任を本能的に感じ取り、まだ言葉にならない痛みを覚えるように瞳には強い意志を宿して、彼の申し出にはブハッと吹き出すようにしながら肩に手を置いて「オイオイ、雇うとか言うなよ。俺は君のダチで、相棒で、未来の共同経営者だぜ?でもまあ、礼にたっぷり飯を奢ってくれるってんなら話は別だ。いつでも承るぜ」拒絶ではなく対等でいたいという願いを乗せた朗らかな声で、肩に乗せていた火傷の残る左手で軽く拳を握ってグータッチを求めるように差し出して。契約の代わりに友情の握手を望むように、それから信頼を置いている彼にしか頼めない事を胸に決めたように告げる)今度、遊園地に連れてってくれよ。そんで誰かに面接を取り次いでくれ

  • No.304 by 赤の女王  2025-11-21 04:16:13 



>オルカード

>オルカード

(/此度も我儘な申し出であったにも関わらず、快く受け入れて頂き本当に有り難う御座います……!オルカードさんとの物語を、こうして引き続き紡がせて頂けること、とても嬉しく、有り難く思っております!。
また、次の交流についてフラミンゴと言うことで森の中、遊園地内のどちらが宜しいでしょうか。フラミンゴの性格的には遊園地内の方が積極的なコミュニケーションが取りやすいかなと思いつつ、森で出会ってから遊園地へ向かう流れも自然なのかなとも…!もし差し支えなければ、お好きな方をお選び頂き、その場面で先に歩いている方の描写を頂ければ嬉しいです。
それでは今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!)


  • No.305 by 芋虫、タスク  2025-11-21 04:17:42 



>有咲

───困ったな。いなくなるつもりは無かったが、そんな風に言われてしまったら断ることなんて出来ないよ(瞬きをする。それは彼女がほんの少しだけ向けた我儘とも言い切れないくらい控えめな申し出に驚いたから。それは損得勘定ではなく、自身が彼女にこの国に残ってほしいと思うのと同じ気持ちからでた言葉だろうと、そうであって欲しいと。そう思う内容だった。ふふ、と浮かべた微笑は自信を持った凛々しいもの。彼女へ向けて握手を求めるように片手を差し出せば「長い付き合いになりそうだ。」それは彼女からの言葉を受け止めて、その上で自身のものとして約束をするように。彼女が握手に応えてくれたなら、一度立ち上がり「少し待っていてくれ」と一声を。それから席を外せば数分だけ時間をかけて、戻ってきた手には深い赤の色をしたノートとそれに添えられるクリームの白を基調として金色が映えるペンが。それを彼女へ差し出し)待たせたね。俺も大事なことを紙に書くということが好きなんだ、女の子が好むデザインとは言い難いんだが、きみが好きなものを買うまでの間として使ってくれ。


>陸


うちは金が欲しいっちゅう奴らに金を貸したる、っちゅうのが仕事や。けど、返せるええ子ばっかりやないねん。悲しいことやけど。返せへんっちゅう人らには何で返せへん間のカバーをして貰ったらええと思う?無い袖は振れへん、金がない奴から金は回収出来ひんやろ?(真剣な様子で説明を聞く姿は雛鳥が一歩を踏み出すための知恵を集めているようで悪い気はしない。ただ、この子は誠実に学ぶ気持ちはあるが実践には弱いのだということをその笑顔が教えてくれた。折角練習する不器用な笑顔をからかうことはせずに、先に彼が責任をそれで払わないで済むように説明をすることにした。「一日が24時間っちゅうのは皆平等やと思うてる?ちゃうで、俺らは人の時間も自分のもんとして使える。意味わからんやろ、見せたろか。」懐から取り出した小さな瓶には利子として奪った誰かの“時間”が金色の粒として入っている。それを一つまみ分自らの手のひらに落とせばその粒はすぐにすうと消えて、──時間が止まる。音がすべて消えた空間で、二人だけが動くことができた。口元の笑みを強めれば「今この世界で動けるの、俺らだけやで。」テーブルの上の砂時計に手を伸ばして逆さまにする。しかしその砂は少しも動かず、時間を刻むことをしなかった。そして静寂の中、クイと顎で窓を示せばよりわかりやすい証明を口にして)空飛んでる鳥もそのまんまや。見といで

  • No.306 by ダム、チェシャ猫  2025-11-21 04:18:42 



>ユリーシャ

………、ふふ。嬉しいけど、少し照れますね(脈絡がないように思えるほど唐突に“彼女”についてのことを教えられれば、その一つ一つを聞き漏らしてしまわないように確りと胸に残す。最後には好きなものとして、そっくりそのままの見た目を持つ片割れとの唯一の違いで自分だけの色を挙げられると、思わず言葉を返す事ができなくなってしまった。それは純粋な気持ちでの嬉しさと、それだけではなく彼女のことを“アリス”として早くこの国に捕らえてしまいたいと思う気持ち、反するように“ユリーシャ”としての彼女をもっと知りたいと思う気持ち。それらが混ざり言葉を選ぶ事ができずに数秒の沈黙と、それを誤魔化すように笑い声を落としてから口にして。暫く歩いて到着したのは一つの扉の前で、ぴっとりと寄り添う彼女を離すのはなんだかもの寂しいと感じつつも「お待たせしました。ここが貴女の部屋になります。この扉は貴女にしか開けられないので、僕が迎えに来た時は開けてくださいね」声をかけてから抱えていた軽い体をそっと降ろし、軽さをもった声ですぐに来るだろうその場面を想定したお願いをして。それから約束をするようにパチリとウインクをしてから付け加えて)もちろん、その時はリボンとメッセージカードのついたプレゼントも一緒ですよ


>ロメオ

ダメだ!__俺はアンタのそういう優しいところ好きだけど、優しさと無鉄砲は違うだろ。だから今はまだダメ。あれはそう言うんじゃない。好奇心が強すぎる猫はなんで自分が殺されたかもわからないまま殺されるぞ(彼が断片的な情報から真実に少しでも辿り着こうとするのを心臓を爪の先でカリカリと掻き毟るようなむず痒さで感じ取る。真実を知らない彼が持ち前の善意で“それ”に近づいてしまう可能性を前に、思わず感情的な声が出てしまった。鋭い犬歯を覗かせるようにひと鳴きしてからボツボツと言葉を抑える事ができずに確信を得ない独り言にも近い発言を並べてしまう。それは薬物依存者が禁断症状に怯えるような不安定さが垣間見える、異常な反応にも似ていて。明らかな動揺を抑えてくれたのは彼がそんな自身に向けて共犯者になると言葉なく伝えてくれたからで、眉尻を下げてから「ごめん、取り乱した。……けど、約束して。絶対一人で夜中の遊園地を歩かないって。いつか絶対、俺の言葉で説明するって俺も約束するからさ」彼と話をした中で優しい男だと言うことは十分知った。それだけじゃなくて筋肉の乗った体に見合う自信を持っていることも。彼がか弱い少女じゃないからこその油断が命取りになるのだと言うことをどうにかして伝えたくて、互いの約束という形で持ちかけて。近づく距離、そこで聞こえた吹き出し笑いに視線を向けてから釣られるように口端を上げて「馬鹿だなあ、俺が誘うの珍しいのに。──いいよ。それくらいなら喜んで」ぽん、と緩く握った拳で差し出されている彼の拳に触れる。いざと言う時の最終手段として提案したそれが思いがけない方向からストップがかかると、悪い気どころか嬉しくなった。そんな話をしながら歩いていれば次第に見えてきたのは洋館にも似た建物、しかし決して羊邸のような豪華さはなくてどちらかといえば子供が夢を見るようなポップな雰囲気で。ハートの形をした扉にてをかければ目的の物について口にして)ここがうち。蝋燭とマッチ、すぐ用意するから少し休んでったらいいよ

  • No.307 by 赤の女王  2025-11-21 10:10:58 



■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3

■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87

■ 提供① ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A0

■ 提供② ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A1


■ 手紙 ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E6%89%8B%E7%B4%99


■ 常時イベント ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。



>どのお時間でも登録アリスをお待ちしております。
>只今の時間リアルタイムでの反応が可能なので、無登録アリスも大歓迎です


  • No.308 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-21 12:04:04 

   
   
>芋虫

(彼の返答と表情に、心底嬉しそうに双眸を細めると自然と唇は柔らかく弧を描いた。差し出された片手を躊躇うことなく握り返すと「ええ。末長くよろしくね、先生。」親しげであたたかな声色で紡がれた言葉には覚悟と安心も乗せられていて。今後の結論を出したからこそ、手を離す頃には胸の内はスッキリと軽く、同時に熱が宿っていることも自覚し。立ち上がり席を外した彼を見送りながら、握手の余韻に浸るように手のひらを見詰める。やがて戻ってきた彼の手にある深紅のノートと優雅なペンに瞬きを。差し出された瞬間、瞳は柔らかく揺れて。)

まあっ、素敵…! 私、このデザインすごく好きよ。それに__…ほら、先生みたいで嬉しいの。瞳の赤とリボンの白。……ね?

(それらをそっと受け取ると指先でノートの表紙を撫で、吸い付くように馴染む赤に笑みを零した。嬉しさの滲む声で言葉を紡いでいくと、彼を指さす訳にはいかないから自分の片頬にそっと人差し指の腹を添えて瞳の赤を示し。次いで首元に触れリボンの白を示す。にこりと微笑んでは、再度ノートを両手で抱きしめるようにして小さく幸せそうに肩を揺らし「また宝物ができちゃった。大事に使わせてもらうわね」そう言葉を残して。他の質問は、とも思ったがすぐには思いつかなかったらしい。現時点で色々と教えてもらったことが多いからこそ、欲張りすぎて分からなくなってしまうように控えて。代わりに彼を見つめては小さく首を傾げてみせた。)

聞きたいこと……は、これくらいかしら。先生のお時間をいただけて嬉しいわ、ありがとう。……逆に先生が私に聞きたいことはある?


   
   
>タスク

(仕事の話となれば、自然と背筋が伸びる。ゆるかった視線は真面目な色へ変わり、時折相槌を打っては聞く姿勢も崩さない……けれど、時間の話になれば呼吸が一拍遅れて。見せる、という言葉に瞳は吸われるように彼の手にある小瓶へ向けられる。取り出された金色の粒が、音もなく空間へ溶けた刹那……室内を満たしていたはずの音が全て消えて瞬きをひとつ。不気味な音楽も、外の風の音も、波や船の軋む音すら、すべて。不気味な違和感に瞳の奥が微かに揺れた時、彼の言葉と共に逆さにされた砂時計を見れば……珍しく双眸瞠目。目以外の表情こそ変わらないものの、瞳は微動だにしない砂時計に釘付け。言われるがまま、小さく頷いてから窓辺に近付き静止した風景を目の当たりにすると「……マジか」思わず短く零れた言葉は酷く小さなもので。誰かの時間を、使う感覚。その人が過ごして何か成し得られたかもしれない時間。大事な時間をこうして担保に差し出せてしまう世界の仕組と、今のように勝手に使われるかもしれない恐怖がじわじわと身に染みて。)

……恐ろしいの。誰かの時間を、今俺らが使って消費しよる……んじゃな? これ、…寿命みたいなもんなんか?

(窓辺からソファへ、腰を下ろして再度小瓶を見つめると小さく首を傾げる。恐ろしいと感じながらも、口は止まらない。大切なものを扱うことになるからこそ慎重なのだろう。失敗しても次に活かせれば良いし、失敗しなければ気付けないこともある。だから悪いことでは無い…と今迄考えていたが、ここではなるべく失敗はしたくないと心の底から思う。客の為にも自分の為にも。真っ直ぐに彼を見詰めては、その答えを待ち。)
   

  • No.309 by 芋虫、タスク  2025-11-21 15:55:03 



>有咲

本当だ、確かに似ているかもしれないな。──この濃い赤色が好きでね、物を買うときにはつい選んでしまうんだが、きみが迷った時の支えになれるならこんなにも嬉しいことはないな(差し出したそれは少しの間でも彼女の役に立てばいいと思ってのこと。それを宝物だと話してもらい、増してや自身の持つ瞳とリボンの色に重ねられれば無自覚に選んでいたから、彼女に気付かされたことが少しだけ照れ臭い。少しでも彼女がこの国で生きるための手助けになればと思ったものが、自分の代わりとして彼女の支えになれるのなら誇らしいと感じた。途中、ははっと声を上げるように笑ったのは純粋な気づきと少しの照れ臭さからで、彼女の宝物に含めてもらえたことを喜びながら「だが、本当に困った時には本物の“先生”を頼るんだよ」最後には自分が彼女の支えになることを伝えて。首を傾げながら伝えられたその質問に、ふむと考えるような間を置くと彼女の髪型を乱さないように気をつけつつ距離を寄せるように首元に手を添えて気取ると言うよりも屈託のない笑みを見せつつデートの誘いを持ちかけて)きみがよければ、次は俺にきみの時間をもらえないか?


>陸

アッハッハ!!!!これが堪らんねん。……おもろいやろ、時間も金もこの世界では平等と違う。(時間が止まる。文字通りに動きを止めた秒針と、この世界から切り抜かれたように静寂の中で戸惑いながら動く彼を見れば少しも我慢することなく大きな声をあげて溌剌とした楽しそうな笑い声を高らかと上げて。それから程なくしてテーブルの上の砂時計が砂を落とし始めた。パラパラと落ちる砂や、止まったままだった鳥がどこかへ手紙を届けるためにその動きを再度始めればそれが時間が動き始めた証拠となって。くつくつと喉の奥を震わせるように噛み殺した笑い声を余韻のように残しながら、たった今、二人きりで使ったこの時間がどうしてそう使われたのかを理解して、その意味に恐れを持つことが大事だった。頭の切れる彼がその意図を汲んでかどうか、しっかりと恐れと時間の重みを理解してくれたことが伝われば愛想のいいにっこりとした笑顔を見せて「時間も金も、生涯で持てる分っちゅうのは決まってるんちゃう?ほなこれは金を払えへんやつが代わりに出した時間で、その時間は文字通り身を削って出してくれたものになるわな。」なんてことのない明るい声色で世間話のようにするのは肯定。少しだけ頭を傾けては無理なのを知った上でその言葉も添えて)あんたが失敗して金を回収し損ねた、っちゅう時もあんたが“金”で利子を払えるんやったら問題ないから安心しぃや。そもそも余計な情を持たなかったらええねん。へーきへーき、あんたお頭がええ子みたいやし、すぐ一人前になれるで

  • No.310 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-21 17:58:00 

   
   
>芋虫

あら、先生の”好き”も詰まってるのね、素敵。 ……頼りにしてるわ、先生

(彼の好きな色を記憶すると同時に、深紅という色が自分の中で彼そのものの色に思えてきてしまって。これからも支えてくれるというその申し出も嬉しいもので、また大切そうにノートやペンに触れては澄んだ蜂蜜色に彼を映してはにかみ。やがて首元に触れた手の感触に擽ったそうに片目を細める。降ってきた思いがけない言葉に驚いたようにぱちぱちと瞳を瞬かせては、頬はほんのりと朱を帯びていって。いつかの自分と同じことを望まれるのは純粋に嬉しく、またこうして二人の時間が約束できる喜びを花が咲くような笑みで表現しては。)

ええ、喜んで! 先生のために時間が使えるなんて嬉しいわ

(すぐに頷き嬉しそうに言葉を紡いだ。こうして話すでも、どこか行くでも、お手伝いをするでも、きっと何をしても楽しそうだと胸の内を弾ませつつまた親しげに微笑むと穏やかな声色で。)

その時は先生のアリスだから、何でも言ってちょうだいね

   
   
>タスク

(部屋に響く、彼の楽しそうな笑い声。なんだかおちょくられたようで笑い過ぎだと唇を尖らせそうになったものの、その後に続いた言葉を呑み込む為に口は閉ざされて。少しすれば世界は音を取り戻し、ぱらぱらと落ちゆく砂に安堵すら覚える。あんなに恐ろしいと思ったのは初めてで、それを見られたことが妙に気恥ずかしく片手は自然と項に触れ気を紛らわすように軽く掻いた。相変わらず愛想のいい彼の笑顔を眺めつつ、軽く告げられた問の答えを飲み込んでは心を落ち着かせるように珈琲を少し胃に流し込む。頭を傾げたことで、彼のふんわりと柔らかそうな白茶の髪が揺れて。絶対に無理なのをわかっているであろうに言葉にされれば悔しげに小さく唸りながらも、彼が言うと本当に平気になれる気がしてしまうのも事実。僅かに身を乗り出しては、その綺麗な海色の瞳を真っ直ぐ見詰め言葉を紡ぐ。意地と憧れ、幼いほどの素直さも織り交ぜ。)

んぐ……。兄さんが言うならすぐなれるじゃろうし、そうなるよう努力は惜しまんよ。…兄さんにもすぐ追いついてみせるけ

(軽く瞼を伏せては目標であり憧れである彼の笑顔を裏に描く。確かにいち早く一人前にならなければならないが、今は赤子同然でいられる貴重な時間でもあるわけで。今しかできないことをするのも良いだろうと思い立ち、幾分か甘さを含んだ声を発してはほんのりはにかむような笑顔を見せる。なめられないようにするための笑顔のつもりではあるが、どちらかと言えば無防備に近い表情で。)

しっかりできるようになったら、その分もっと可愛がってくれな

   

  • No.311 by オルカード・エリス  2025-11-21 20:07:13 



>304 赤の女王様、フラミンゴさん


(/いいえ、私もこの不思議の国にオルカードと共に居られる事、まだお話を綴らせてもらえます事、大変な幸福と心から歓喜しております……!
遊園地か森の中か……どうにも迷ってしまって仕方ありませんが、今回は森の出会いからにさせて頂きました。ただ、フラミンゴさんとコミュニケーションを取る上ではやはり遊園地の方が良いだろうとは考えています故、出会い以降はさくさくと遊園地の方へ場所を移し、園内を巡りつつお話出来たら良いなと、ふわっと何となくではありますがそんな流れを構想しております。それでは、またこれより精進して参りますので、何卒今後も宜しくお願い致します!)


(涼やかな水辺を離れてから体感で恐らく一時間か二時間ほど。実際にどれだけの時が過ぎたのかは扨置き、現在は森の中をのんびり進んで、その時折に立ち止まっては首を傾げる。「――うん、迷ってんね。」何度目かの傾ぐ仕草の後、何でもない事のように溢した独り言は自らの問題ある状況。彼方の木々に此方の茸と興味の赴くままに足を動かした結果、行く道も戻る道もすっかり見失ってしまって、近くに人や建物の気配も感じられない。少々ばかり唸って周りに視線を回し、ふと視界に入った桃色の花の前へしゃがみ込み、「なあ、フローラちゃん。どっか面白そうな所に行ける道とか知らない?」あの綺麗な銀の兎に道を拓いた薔薇のように、この愛らしい花も話を聞いてくれはしないかとほんのり期待して、些か軟派じみた甘い調子でそれに愛称を付けて問う。そのまま十秒程度は見つめていたものの、「……なーんて。ま、何とかなるなる。ごめんなあ、急に話しかけちまって。」ふっと冗談に笑って立ち上がり、木漏れ日の差す天を仰いで大きく伸びを一つ。それからその花へひらりと軽く手を振って別れを所作で告げ、「んー……こっち行っとくかあ。」改めて周囲をぐるりと見回して、目の前に在る道の内から一つを勘で選んで再び足を上げる。ついでに記憶から引っ張り出した“ロンドン橋”や“羊”を含むマザーグースの幾つかを繋げて口笛で奏でて、地を踏む音に拍子を取って、迷う道中も上機嫌な自身の呑気さで彩りながら歩んでいき。)


  • No.312 by 芋虫、タスク  2025-11-21 22:03:41 



>有咲

(持ちかけた誘いは気の良い友人からの遊びの誘いとして受け入れられたらしい。ほんのりと染まる頬は少しは自身のことを気に留めてくれたのかもしれないけれど、それよりも紡いだ約束をこんなにも喜ばれてしまうとそれ以上の修正や強引な言葉は無粋なように思えた。穏やかな声色で伝えられたその言葉が彼女からの純粋な信頼を表しているようで、鏡写しのように優しく穏やかな微笑みを釣られるように見せて「きみを喜ばせるような素敵な場所を考えておくよ──お。ダリア、用事は終わったのか?」彼女が喜んでくれるならその期待に応えられるような素敵なデートにしようと心を決めたところで人が帰ってくる気配がした。彼女に触れていた手はそのまま顔を上げて声の方へ顔を向ければわかりやすく彼女との距離を作ろうとする弟分に思わずハハハと楽しそうな愛情深い笑い声をあげて「この子は一生懸命仕事を頑張ってくれたよ。……え、あ~。それは仕方ないな」彼女に触れていた手を下ろして伝えられたのは断ることのできない内容だったからこそ残念がるような声で)

ダリア:

ねえ、アリスってもう帰っちゃったの?図書館寄ってから来───アリス!。芋虫!距離の近い男は嫌われるよ、それでなくても芋虫は馴れ馴れしいんだからさ(別件で向かっていた用事が終わったのだろう戻ってきた自宅、その前には図書館に立ち寄っていたようでそこにいなかった彼女と彼の姿にその声は甘えを含んだ拗ねるような音をしていて。リビングにて見つけたのは芋虫が彼女に触れている姿だったからか反射的に大きな声が上がり、直接的な嫉妬を向けるのは照れ臭さから出来ずともそれらしい理由を並べて二人の距離を離そうとする声掛けで。大きな作りの口がへの字になるように不満げに落とし、目元を顰めて「白兎が芋虫に頼んでる資料を届けてって。急ぎで欲しいって言ってたよ」それを話しながらわざと割入るように二人の間に収まって、揶揄うような芋虫の表情にべ、と舌を出してから彼女へと笑みを向けて挨拶を口にし)ただいま、アリス。

>陸

…………お。ええ武器を持ってるやないか。(素直に恐怖を受け止める事が出来るのは良い反応、ここで強がってそれを恐れなければ学びを得ることは出来なかっただろうと思うからこそ尚の事。身を乗り出した彼が余所見をせずにこちらをまっすぐに見つめながら見せたはにかむ笑顔、それは不器用に無理やり浮かべたものではなかったからこそ懐に入り込むのにぴったりだった。どちらかと言うならば自身が特に可愛がる同居人がよく使う手法に似ていて、無防備な反応はこの男にとって“効果のある武器”になるらしい。「しっかり出来ることだけが結果と違うで。しっかり出来んくても、頑張ろうとしてたんなら俺も大工もあんたを可愛がるわ」回答として送るのは素直な言い分ではないが彼のことを認めるという内容で。すっと立ち上がれば彼のことを見下ろしてから「ほな部屋に案内しよか。……せや、あんた。珈琲淹れるんは上手かったけど、食うもんも作れるんか」彼がここで過ごすための場所へ案内するつもりらしい。ふと眉を持ち上げるとこの国についてでも、仕事についてでもない、彼についてを問いかけて)

  • No.313 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-21 23:54:38 



>トゥイードルダム様

(自分より大人に見える相手がきちんと言葉に耳を傾けてくれて、それだけでなく反応を返してくれる。それを当然だと思いながらも、彼の感情を動かしたという事実にはまるで自分の言葉が小さな魔法になったみたいに感じて、胸の奥は不思議な満足感を覚えて「ユリの言葉がちゃんと届いたのね」彼の胸元に頬を寄せたまま、指先で服の布地を縫い目に沿ってなぞる。まるで何か模様を描いているように意味のない線を描き遊んでいると丁寧に地に降ろされて。従順にされるがままに受け入れるもやっぱり彼の腕の中は居心地が良くて手放し難く、彼の袖をそっと抓んで、くいと軽く引っ張り距離の空いてしまった顔を見上げて「ユリがお部屋にいなくても、プレゼントだけ置いて帰ったりしないで。」贈り物は大好き、けれど彼が自分の前に現れて声をかけて目を合わせてくれることが何より心地良いと知ってしまったから、もし彼に会えずに物だけが残されていたらという想像は綺麗な夜空みたいな彼の瞳が自分の存在をすり抜けてしまうようで、ほんの少し怖かった。声は命令のように真っすぐでありながらどこか甘えるような柔らかさも含み、そっと後ろ手に扉を開けて「またね、ダム。メッセージ楽しみ」そう言い添える顔は口角を柔らかく上げているのに目元は悪戯な笑みを描く、まるで心の奥にしまった宝物をちらりと覗かせるように。ひとときの別れの余韻よりも次に受け取るものへの甘い予感を滲ませて、冷たく無機質な病室とはきっと正反対なお部屋に心躍らせるだろう)



>チェシャ猫様

(彼の声が鋭く跳ねた瞬間、胸の奥で小さな鐘が鳴ったように立ち止まる。警告の言葉は刃物のように鋭いが、その刃の裏にあるのは友を守ろうとする必死さだと直感し、心の中では熱い鉄を水に落とした時のようにじゅうと音を立てて感情が沈静化して、戸惑いや反発ではなく自分の身を本気で案じてくれているのだという改めての実感が湧いて。同時に、彼が声を荒げて牙を覗かせた瞬間、本能的にこのまま放っておけないとも感じて。琥珀の目には、親友の不安定さが凍った湖面に走る亀裂のように映る――表面はまだ保たれているけれど、その下には深い水圧が潜んでいるのだと。「…分かった、約束する。俺はわざわざ石橋を叩いたりしないが、渡るべき時を待てる男さ」軽く息を吐いてから片方の手をひらりと上げて。それは降参の合図ではなく、きちんと聞き届けたから安心してくれという静かな応答の仕草で、優しさと無鉄砲の境界を指摘してくれた彼のお陰で拾った命を有効に使うと胸に誓って「チェシャは硝子細工みてえだな。ふとした拍子に壊れちまいそうだが、俺は壊さず支える道を選ぶぜ」だからいつでも寄っかかってきな、と隆々とした上腕を見せ付けるようにガッツポーズを取ってニカリと笑って。なんだか彼の印象とは少し異なる気がする形の扉に思わず茶化すような口笛を鳴らし、遠慮の欠片もなく誘導に従うつもりで)君のうち、って妙に安心する響きだ。お言葉に甘えてお邪魔するぜ


  • No.314 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-22 01:27:32 

   
   
>芋虫、ダリア

…もう、先生がいるだけで嬉しいの、に、__ダリア!

(彼の時間を強請った時にダリアの同伴を提案されたからこそ、今回ももしかしたらダリアも一緒かもしれないと思っていたようで。けれど純粋に二人でのお出掛けとわかった途端、意外だったのか不意打ちのように言葉も甘く聞こえ始めて。そのせいか、触れられている箇所が熱を帯びたようにも感じてしまう。単なる遊びの誘いだろうに変に勘違いしてしまいそうで、恥ずかしくなって頬は再び紅潮。”嬉しすぎて死んじゃうわ”なんて軽口めいた口調で続けようとしたけれど、誰かの気配に言葉は止まり同じように顔が向く。やがてひょこりと見えた姿にパッと表情は華やいで。愛情深く楽しげな芋虫の笑い声と、出会った時より素直で幼く見えるダリアの表情に彼等の親密度が高いことが窺えて。一連の流れに微笑ましそうな眼差しを向けくすくすと肩を揺らしつつ、挨拶をしてくれたダリアへ柔らかな微笑を向けては会えた喜びの滲む声色で言葉を紡ぎ。)

ふふ。おかえりなさい、ダリア。先生が少し早めに区切りをつけてくださって、ひと足先にお邪魔してたの。また会えて本当に嬉しいわ

(用事を終え帰宅する前に一度図書館に寄ったらしいことがわかったからこそ、ごめんなさいねと苦笑もしていて。嫉妬めいた仕草がなんとも可愛らしくて、そして彼もひと仕事終えた労いとしても、そうすることが当然かのように頭を撫ぜるべく手が伸びる。もし止められなければ柔らかな髪を梳くようにして優しく撫ぜ終えた頃、芋虫へと顔を向けては多忙さに驚きつつ折角三人集まれたのにと、仕方の無いことだけれど少し残念そうに眉尻も下げて。)

資料まで頼まれてるのね…!急ぎで、ってことは……すぐ向かわれるのかしら?


   
   
>タスク

……優しいの。頑張りもちゃんと見よってくれるんじゃな

(もうすっかり懐いてしまっているのだろう。薄らとでも一度和らいだ表情筋は比較的素直なようで、微かに驚いたように目を見開いては照れ臭そうにまたほんのりと口元に笑みが浮かぶ。それでもまた少しすれば元の表情に戻ってしまうが。ただ、返ってきた答えに意外そうに瞼が小さく震えるとぽつりぽつりと言葉を口にする。結果だけが全てだと言い聞かせられていたからこそ、酷く優しい言葉に胸の奥はまたあたたかくなり。やがて立ち上がった彼を一度見上げてから、追うように立ち上がると問い掛けに対しこくんと頷き。「…ん、作れる。自炊はようしとったし。……、…魚も捌ける」ひと通りの料理は嫌でもやってきたし、他に趣味もないからか、生きるに直結する睡眠や食に関しては割とこだわりがあったと思う。故に淡々と答えつつ、ふとこの環境のことを思えば使えそうな要素もひとつ加えて。)

……嫌じゃ言われにゃあ、毎日でも作るけ。ほいで、タスク兄さんは何が好きなん

(世話好きな面でも出たか、率先して作ることを申し出つつ彼の好みを問い掛けた。折角作るなら特に喜んで欲しいという気持ちが強いようで。)

   

  • No.315 by フラミンゴ  2025-11-22 01:35:42 



>オルカード

随分ご機嫌だけど、……迷子のアリスってお前であってんのかァ?(眉尻が落ちた困ったような形の眉毛と花から聞いていた話と違うから疑問に抱くような様子で頭を傾けて口笛を奏でる彼に声をかけて。自らのうなじの辺りを指先で撫でながら花が教えてくれた“迷っているアリス”と言う情報とは重ならず、傾ける頭が少し深くなったところで「ア゛~、行きたいところがあるんなら案内してやるョ。どーする」キョロキョロと周囲を見渡したのは周辺に他の役持ちがいるかどうかの確認で。しかしいるのは彼一人で間違いがなかったから、問いかけるように送る声は控えめで首元に当てていた手を下ろして、視線を向けると言うよりも彼の顔から少しした辺りに落ち着かせるように目を向けて)

  • No.316 by ダム、チェシャ猫  2025-11-22 01:41:20 



>ユリーシャ

プレゼントを貰って喜ぶ貴女の顔が見たいんです。それを見逃すようなことしませんよ(暫くの間腕の中にあった温もりが離れてしまうとなんだか無性にもの寂しく感じてしまう。そう思っていたところで甘い砂糖に漬けられた花びらを食べた時のような、そんな甘い言葉をもらうと彼女に会いたいから会いにくるんだと言う意思表示を。このまま別れてしまうのが名残惜しいと思うほど、正直に後ろ髪を引かれている。きらきらとした水晶のように綺麗で無垢な彼女のことを他の誰かに見つかってほしくないと、そう思っている自分の気持ちに気がついた。彼女が部屋に入ってしまう前に距離を近づけるように身を寄せて、形が良くて綺麗な額へ口付けを落とし締めくくるのは不確かな次回を期待するものではなく、確定するように伝える言葉で。それを証明するように自身の被る帽子を彼女の頭へ被せてしまえばそれを託してから寄せていた体を下げてひらりと手を振って)すぐに会えますよ。──それ、僕の大切なものなんです。預かっていてください


>ロメオ

………ん。硝子細工ぅ?自分より年上の男相手によーく言うなあ(感情を抑えることができなかったことで空気を悪くしてしまったと自覚があるからこその反省を。感情がそのまま乗るように尻尾がだらりと地面に垂れたところで彼から突拍子もない例え話が出てくるとふざけて見せるような彼の動作を見てからからりと笑って見せて「頼もしいけどそんな繊細なもんじゃないし、俺はクレバーな男だから力はないけど頭で安全な道に導いてやるよ」筋肉が目立つその腕をポンポンと軽い力で叩いてからその手で自身の頭をトンと指差して。自身にとっては慣れ親しんだ我が家への帰宅だからか扉を開くとすぐに目を引くのは広々としたリビングの真ん中を占拠する大きなメリーゴーランドで。ただそれだけじゃなく、床やソファの上といった至る所にラジコンやブリキ人形といった細々とした玩具が落ちていて。そんな状況を見ればあちゃー、と両目を細くしてから「うち片付けすんの苦手なのしかいなくてさ、何踏んでも怒んないから怪我だけしないで。」と注意を一つ。彼が今きた家とは全然違うだろう我が家に少し肩を竦ませて「メリーが見たら卒倒するだろ。」と笑い飛ばすように口にして、“ほい”と声をかけてから投げ渡すのはトランプのハートのクイーンが描かれたマッチケースで。スライド式のそれの中にはまだたっぷり中身が残っているマッチがそのまま入っていて。悪びれると言うよりも笑い飛ばすような声色でもしもの可能性を先に伝えて)それ使ってないから持ってっていいよ。使ってないから火がつかなかったらゴメンな


(/お世話になっております。ユリーシャちゃんとの交流の方がキリが良さそうでしたので一度回収をさせて頂ければと思います…!無垢で愛らしいユリーシャちゃんにダム共々ドキドキとときめいておりました…!次の交流ですが事前に受けていた流れで進めるなら赤の城に滞在している役持ちでしたらどれでも大丈夫なのですが、興味のある子は居ますでしょうか。気になる役持ちが居ましたらどうぞ遠慮なく言ってください!)

  • No.317 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-22 09:43:37 



>トゥイードルダム様

(不意打ちのように額に触れた柔らかな感触はまるで夜空にひとつだけ落ちてきた星の光を受け取ったようで、何が起きたのか一瞬分からなかった。だいすきな赤の女王様がくれた祝福と同じ仕草なのに、そこに込められている思いはなんだか似て非なるもののような気がして、自分の中で整理しきれず正体も掴めない情動は淡く戸惑うようにきょとんとした表情に溶けていって。決して不快なものではなく、むしろその反対だったから袖口を柔く掴んでいた手にきゅっと力を込めて「今の…好き」新しく好きなものを見つけた幸運や高揚に自分自身の感情が追い付いていないのか、ぼんやりとした声で、でも内容は真っすぐシンプルに伝えて。自分には少しオーバーサイズの帽子をそっと頭に乗せられて、彼と離れる少しの寂しさを塗り潰すような特別な役割を与えられた気がして、目許はつばで隠れていても口元にふわりと笑みを浮かべる。帽子の重みは軽いのに心の奥には不思議な温もりが広がっていって、まるで彼の手のひらごと預けられたような感覚にとくりと胸が鳴って。「ユリはね、すぐ物を失くしちゃうんだから」帽子のつばに指先で優しく触れ、遊ぶようにくるりと少し傾けて。まるで自分のものにしてしまったかのような仕草で、片目だけを覗かせるように悪戯っぽく彼を見上げる瞳は、秘密を隠した宝箱の鍵穴のように最奥に確かな光を小さく宿して、覗き込む者を誘うようなすぐの再会を願う言葉で締め括って)



>チェシャ猫様

そういう君には俺が何歳か当てられるのかよ?
(ずっと同年代だとばかり思い込んでいたからこその気安い態度だったが、年上と言われるとぱちりと目を瞠って。顔立ちや髭のせいで実年齢より上に見られがちだからこそ言われ慣れていない発言に、気恥ずかしさを誤魔化すように挑発的な言葉を笑い交じりに返して。彼は繊細ではないと言ったけれど、人は鏡が無ければ自分の顔も分からないのと同じで、自分から見たチェシャ猫という存在の印象はまた彼の自己評価とは異なる。とはいえ食って掛かることはせず「じゃあ俺達完璧なコンビじゃねえか」と楽しそうに返すに留めて。彼の家がどんなか想像はついていなかったけれど、きっと何を思い浮かべていたとしてもメリーゴーランドのインパクトには敵わなかっただろう「君も乗るのか?」その設備を指さして彼の顔を見ながら純粋な質問を。あちこちに散らばる玩具はメリーの家とは趣の異なる生活感を醸し出していて何だか微笑ましく、ラジコンの一つを拾い上げてまじまじ観察しながら誰のためのものなのだろうかと思索して。同居人の双子は子供なのか、はたまた〝人形〟の暇を慰める贈り物候補なのか、あれこれ考えながらも口をついたのは「飯に困ったら片付けしに来ようかな」とちゃっかりしたアイデアで。こちらの注意を引こうとする声に顔を向け、反射的に手を出して受け取ったそれを見て「ほんとに女王様が好きなんだな」と愛おしさを含んだ感想を落としてから「ありがとな。助かる」感謝を示すように敬礼のポーズを取って、そのまま手を前にスナップさせるようにして。眠る前の儀式に必要な火が点かなかったら、それはそれで困るが一晩徹夜するだけのこと。深刻さの欠片もない、冗談だけを詰めた軽い口調で)そん時ゃチェシャの枕元に立ってやる



( / こちらこそ大変お世話になっております。紳士的な振る舞いの中に可愛らしさのあるダム様、とっても素敵でした…!最後に帽子を預けて下さったところは背後共々きゅんとしました。素晴らしい交流をありがとうございます…!次についてですが、赤の城の皆さまでしたら黒兎様か赤の騎士様と交流させていただけますでしょうか。今回でも次回以降でも構わないのですが、いつかムカデ様ともお話してみたいなと思っております。差し支えなければ眠れずに夜中のお城をさまよう場面をお出ししますので、主様に不都合なければお申し付けください。)


  • No.318 by オルカード・エリス  2025-11-22 18:26:42 



>315 フラミンゴさん


(知っている唄の最後の一節まで高らかに吹き終えて、さてもう一周と息を吸った所に声が掛かる。それに足も口笛も一旦止めてそちらを振り向けば、少し前に話しかけた花よりも淡い桃色が視界に差した。「おっと、こんにちは。そうそう、オレ迷子。今何処歩いてんだかさっぱりなんよ。」この森に入ってから初めての人影に瞬いた後、この迷路を抜ける手掛かりをようやっと見付けた喜びが咲く口元で問いを肯定しつつ、然程深刻でもなさそうな茶目っ気混じりの仕草で肩を竦めて。続け様に先程までと変わらない軽やかさで彼の傍に歩み寄ったのと丁度、届いたのは願ってもない申し出で、「え、良いの?やった、あんがとお兄さん。そんじゃあ楽しそうなとこ……あ、そうだ遊園地。オレ遊園地行きたい。」問い返した音は驚きより嬉しさが大きく上回って、行き先を迷う様は何処と無く燥ぐ色さえ含まれていた。間も無く場所を決めたその次、「案内してよ、お兄さん。」自らの背を屈め合わない彼の視線を下から掬い上げながら、屈託無い輝く笑顔で彼からの厚意に素直に甘える。それから直ぐ様姿勢を持ち上げ、「いやあ、お兄さんに会えて良かった良かった。もうこのまんまなら野営かなーって覚悟してたし……ホント助かった――」呑気極まりない長閑さで改めてこの幸運と彼への感謝を、冗談とも本気とも付かない思案も交えて渡す途中で、はたと気が付いた。「……あれ?なんで迷子って知ってんの?オレさっきの今まで一人だった……よね?」 振り返って見るのは今まで歩いてきた道。間違いなく人っ子一人気配さえ無かった筈で、しかし出会い頭に彼は“迷子か”と問うた。よもや本当に花と話せる等とは露知らず、只々湧き上がる疑問符を戸惑いの淀みと共にぽろぽろと落としては、その解決の助けに彼を窺い。)



  • No.319 by ダリア、タスク  2025-11-23 18:51:19 



>有咲

(挨拶を送った彼女が見てわかるほど喜びを声や表情に表してくれた事が嬉しくて拗ねるような表情はすぐに普段浮かべているような緩やかな微笑みに代わる。そんな彼女の手が自らに伸びてくるとその意図を察してす、と頭を下して彼女が撫でやすいようにと頭を寄せて。そんな風に甘えることに関しては恥もプライドも無いようで寧ろ芋虫へその様子を自慢するように誇らしそうにすらある表情で目を向けて。それすらも“よかったな”と言葉なく訴える芋虫の眼差しで返されると愈々不貞腐れていた気持ちがすべて消えたようで「なんか前に話してた本が欲しいんだって。──待って。待って待って。アリスは帰らないよね、折角会えたのに一緒に城に行くなんて言わないでしょ」残念だよねぇ、と思っているのか思っていないのか、そんな相槌を見せたところでハタと気が付いた。それは行き先が赤の城だということで彼女がそこへ芋虫と共に出向いてしまうのではないかという不安で。来た時と同じように一度図書館へ向かうべく扉へ手をかけている芋虫に彼女が取られてしまわないように、ほとんど反射的に彼女へ腕を伸ばせばクイッと引き寄せるようにすっぽりと背後から彼女のことを抱きしめて。)やっと会えたのにもう行っちゃうなんて嫌だな

>陸

魚とか貝とか、海鮮料理。……ほーん、大工はほんまにええ拾いもんをしたんやなぁ。(頑張りを評価するという自身にとってみれば当たり前のことを彼が驚いたように受け止めたから、そこに不思議だと思うように頭をほんの少しだけ僅かに傾けて見せる。しかし彼に向けた問いかけの解答が自身にとって喜ばしい内容だったからこそ平生を装うような笑みを浮かべながらもその声には本心である感情が浮かび。ぴたりと足を止めて彼へ顔を向けながら「作れそ?」ときっとできると答えが来るのだろうと踏んだ状態での確認の問いかけをして。それから人差し指でクイクイと彼を近づけるように動かして「この海賊船で料理が得意なやつはおらん。……これがどう意味するかわかるか?」質問のように向けた声はまるでここでの生き方をテストするためのような問題で、彼の出す答えを楽しみにするようにすう。と両目を細めてその顔を覗いて)


  • No.320 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-24 00:23:13 

   
   
>ダリア、芋虫

(ころころと変わる表情も、撫でやすく身を預けてくれることも、どこをとっても本当に愛くるしくて柔らかく双眸は細まる。名残惜しそうに手を離してから口を開きかけるも、ダリアの声により言葉は出ずに閉ざされて。白兎について気になったし、今後任せてもらえる仕事を増やすためにも城まで行きたい気持ちは確かにあり。すぐ戻ってこられるだろうし今日はお泊まりができるから大丈夫……、そんな考えもあったからこそ、現に身体はやや芋虫側へ向きかけていて。けれど甘えてくる子供のような、どこか不安を含むような彼の声が耳に触れた瞬間、ハッとする。其方を見て微笑みかけようとした刹那、気付けばふらりと吸い寄せられるようにしてすっぽりと彼の腕の中に収まっていて。最初こそ何が起きたのかと瞳を瞬かせていたものの、背中から伝わる体温や頭上から落ちる心地好い声、彼特有の甘い香りに胸の鼓動を酷く掻き立てられ。頬から項にまで広がる赤は、髪を下ろしていれば隠せただろうがもう誤魔化しようがなく。”会いたかった”という気持ちがこの腕に全て込められているのだと思うと、ひどく嬉しくて堪らなくて。彼の腕にそっと触れてから、小さく身じろぎすると身体の向きを変える。見上げた先の彼へ、目元は愛おしげに和らぎ、緩やかに向けた片手は可愛がるように頬に優しく触れて。)

__ッ。 ……言ったでしょう、ダリアに寂しい思いはさせないって。……本当に可愛い子なんだから

(_ 弟がいたならこんな感じかしら _そんなことを考えながら、堪らず漏れた声には愛おしさが滲む。どこまでも甘やかしてしまいそうな自分に心の中で苦笑しつつ言葉を続け手を離すと、もうひと仕事してくるであろう芋虫に笑みを向けてはしっかり送り出そうともして。)

ちゃんといるわ、ダリアの傍に。……さ、先生に”いってらっしゃい”しましょ


   
   
>タスク

(声に滲む感情をしっかりと感じ取ったらしい。今までと違って嬉しそうに聞こえたからこそ、瞳の奥は柔らかくなって。魚介のレパートリーを頭の中に思い浮かべながら歩いていたため、唐突に立ち止まられた拍子に危うく彼の背へぶつかりそうになる。慌てて足を止め半歩引くと、呼吸を整えるように短く息を吐いて「ん。楽しみにしよってな」と返す。確かな肯定と、魚介料理に自信があることも滲ませて。やがて、”おいで”とでも言うかのように仕草で示されては、耳打ちをされるのかと勘違いし思っていたよりずっと近い距離にまで顔を寄せてしまい。違うと気付いた途端に反射で身を引こうとしたが、覗き込んでくる澄んだ海色の瞳に捉えられればほんの一瞬動きが止まってしまって。問われたことに対し、緩慢な仕草で双眸を微かに細めると逆にその瞳をじっと見つめ返して。)

……俺の出番で、且つ重宝されるってことじゃろ

(それは自分の価値でもあり、武器でもある。大袈裟に言ってしまえば、この海賊船の健康事情を自分が握ることにも繋がるだろう。自分の席は自分で掴めと、暗に言われている気もして。さも当然のように淡々と答えながらも、内心ではその席を誰にも譲りたくないという欲が溢れてくる。仕事でありつつ、家族や仲間を支えるという特別な場所でもあるだろうから。そのあたたかさを無意識に渇望してもいるのだろう。「ほいで、兄さん達に毎日”美味い”って言わすことが俺の仕事のひとつで、生き甲斐にもなるわけじゃ」そう堂々と一頻り答えたところで、さらに純粋な疑問が口から零れもした。)

……今までどがぁしよったん…?


   

  • No.321 by チェシャ猫  2025-11-24 21:08:16 



>ロメオ

……俺より少し若いくらいだろ、落ち着きはあるけど目元や笑った顔にはあどけなさがある。───まだ二十代だとみた。外れてたか?(笑いを交えて伝えられたその内容には今一度彼の姿をまじまじと見つめる。それは観察をするようなそんな眼差しで、同時に彼と話してきたこれまでの時間を振り返るようでもあり。十分時間を使ってから満足した様子でにんまりとした笑みを浮かべ、自信満々といった様子で観察結果を言葉にして。大体の来客が興味を持ってくれるその遊具は彼も例に漏れずといった様子らしい。しかし予想と違ったのは彼が一番最初に問うたのがメリーゴーランドそのものへの質問ではなく、それを使うのかどうかという自らに向いた内容だったこと。だからこそ最初は瞳を丸くしてきょとんとした表情を浮かべ、それからすぐに予想外の内容が面白いという様子で軽さを含む声色で「まさか!家にあると乗らないもんだよ。これは部屋の飾り、あとたまに洗濯物干しになってる」男同士と言うのが気取らずにいられるのか、隠すこともせずにこの遊具の使い道を教えると彼が洩らしたそのアイディアにナイスアイデアだと乗りかかり「それ。本気でいいかも。結構前向きに美味いもん揃えて仕事頼んじゃおうかな」ぴ、と伸ばした人差し指の先を彼へ向けてこちらもまたチャンスを逃すまいと口にして。それから遅れて持ってきたのは夜明けの色をそのまま閉じ込めたようなグラデーションがかかる、約20cmの高さと8cmほどの幅がある蝋燭で。それを手にして彼の元に戻ると、少し頭を傾けてから片方の目を細めて)うちにあんのこれくらいかも。普通のやつの方が良かった?

(/黒兎、赤の騎士、ムカデ、その三名でしたらどれでも相談で頂いている内容で提供可能です!黒兎でしたら交流する場所が黒兎の部屋となり、赤の騎士でしたらユリーシャちゃんの部屋、ムカデでしたら城内の薬品調合用の部屋になるかなと考えております。この中で気になるのが有りましたらその役持ちにてお城を彷徨うユリーシャちゃんのお迎えに向かわせて頂きます…!)


  • No.322 by ロメオ、ユリーシャ・ゼレンカ  2025-11-24 22:30:09 



>チェシャ猫様

……やるなぁ。俺の事ちゃんと見てやがる。アリス時代に探偵稼業でもやってたんじゃないか?
(当てられっこないだろうと高を括っていたから、ドンピシャの回答に目を丸くして一瞬息を詰まらせて。驚きは水面の波紋のように胸に広がり、片眉を上げて挑発的に見せながらも自分の若さを見抜かれた口元には照れ隠しの笑みが溶け出し、指先で無意識に耳の後ろを掻く仕草と抜群の観察眼を茶化すことで気恥ずかしさを誤魔化して。「ハハ!随分贅沢な物干し台だ。ここじゃ違和感ゼロだけどな」飾り気のない素直な物言いで明かされたそれの用途に思わず肩を軽く揺らして笑って。こんな立派なメリーゴーランドも彼らの生活の一部になっているのだと想像すれば微笑ましくて、軽やかに草原を駆けるような恰好の白い馬に片腕を預けるようにして寄りかかって。白馬の頭を指先で掻くような仕草で撫でながら「流石、話が早いね。俺の食欲は君の想像よりちょっと派手だぜ。遠慮なくテーブルを埋め尽くしてくれよ」口角を片方だけ高く上げ、人差し指を空中に掲げ大きな円を描くようにして〝食卓いっぱいに料理を並べてくれ〟と視覚的に訴えるようなジェスチャーを。彼が蝋燭を探してくれている間は物珍しそうに部屋の中を見て回って、戻ってきたその手にあったものの大きさに思わず目を瞠り「でけぇな!」と笑い交じりに率直な感想を。困った、これほどの立派な蝋燭を一夜にして燃え尽くしてしまうのはもったいない。問い掛けに対して口ごもる様子を見せたのは、彼に遠慮しているわけではなく蝋燭と火を欲した用途を伝えることを躊躇していたから。数秒の逡巡の後、覚悟を決めるように軽く深呼吸をして「…こんな立派な蝋燭、一晩で燃やしちまうのは忍びねえな」声は低く、冗談めかす明るさもなく口元に浮かばせる笑みもどこか弱々しさを帯びて。普段の儀式で使う小さな蝋燭なら眠る前に燃え尽きるのが当たり前だが、この特別な蝋燭を一晩で溶かしてしまうことに抱いた引け目がじわりと苦々しく表情に滲んで。まるで友から贈られた宝石をただの石ころのように扱ってしまうのではないかという不安にも似て、蝋燭に視線を落としたまま「蝋燭に火を灯して、燃え尽きるまで眺める。そうやって自分に過去を刻まないと、俺は夜を越えられない。そんな都合に付き合わせるには、こいつはちっとばかし特別すぎねえかな」自分をさらけ出すのは誰に課されたでもない十字架に縛られ縋り生きる自分の弱さまでをも白日に晒してしまわないか心配で、どうにも苦手。だから堂々とした自信に満ちた語り口調は鳴りを潜めて、軽々しく蝋燭に手を出せずにいて)



>黒兎様

(すっかり夜も更けたのに、一向に誰も部屋を訪ねてこない。十二分の時間を費やして、ようやくこの広い部屋にひとりきりで眠らなければならないのだと勘付いて、胸の奥がひやりと凍りついた。でも女王様やダムがくれた祝福を反芻するようにそっと額を撫でてから、彼が預けてくれた帽子を抱きしめてまるで温もりを繋ぎ止めるようにぎゅっと目を閉じてみる。けれど静寂は冷たく孤独は布団の隙間から忍び込む風のように足先を震わせ、胎児のように縮こまる身体は安心感とは程遠く、到底眠りは訪れなかった。夢遊病者のようにのそりとベッドから起き上がって、お願いどうか守ってね、という益体もない祈りと共にサイズの合わない帽子を頭にかぶり、深夜の廊下へひたひたと足を踏み出す。お日様が入っている時間帯はそんなこと思わなかったのに、ちらちら揺れる蝋燭の灯りと壁に伸びる影が孤独や恐怖心を刺激して、心細さを紛らわせるように歩を進める内にいつしか道を見失い迷子になってしまって。その場でしゃがみ込み、帽子のつばを両手で持ちながら「…ダム」と小さく呼んでみる。ただ広い城の静けさだけが逃げ場など無いと言うように自分を包み込んでいるように感じて、冷えた足先をきゅぅと重ね合わせるようにして縮こまり)

( / ロケーションのご紹介、ありがとうございます!赤の騎士様やムカデ様はお城の外でもお会いする機会がありそうなので、今回は黒兎様にお迎えをお願いできればと思います…!交流文を提出させていただきましたが、広げにくい等ありましたらご遠慮なくお申し付けください。)


  • No.323 by フラミンゴ  2025-11-25 19:04:32 



>オルカード

(此方の存在に気づいた彼がパッと花を開かせるように喜びを咲かせると、おどけるように迷子であることを肯定して見せる彼のその様子に押されるようにパチパチと瞬きを数回繰り返して。そんな彼が行き先として口にした場所が自身にとって一番過ごす時間の長い“遊園地”とあれば口下手のせいもあり流暢に言葉が流れる彼の合間に口を挟むことができずに一先ずは彼が喋り終わるのをそのまま大人しく待つことにして。そんな彼が一つの疑問にぶつかるように徐々に言葉が止まるとそこで漸く閉じていた口が開き「花に相談したろ。花が蝶に伝えて、蝶が鳥に伝えた。そして鳥が俺をここまで連れてきた。……から、お前が迷子だって知ってんだョ」自らの口元を指先でポリと引っ掻くように掻いて、眉尻を下げた困り眉でここに来るに至った理由を、順を追って口下手なりに説明をする。顔にかかる髪をその指を使って耳にかけてから「感謝ならお前が迷子を伝えた花に言ってやったら喜ぶぜ」自身が彼を知る切欠となった花へのアドバイスを添えてから彼が行き先として選んだ遊園地へと足を進ませて、問いかけるように口にして)なァ、なんで遊園地?

  • No.324 by ダリア、タスク  2025-11-25 19:52:07 



>有咲

(背後から捕まえるみたいに抱きしめていた彼女が体の向きを変えて、伸びた手が頬に触れる。甘やかしてくれているのが表情や話す声の音、瞳動きからさえも伝わると彼女が此処に残ることを決めたことが確りと伝わって心が奥の底から満たされた。芋虫に対しての優越感も生まれてのことなのか、不敵に口端を持ち上げながら見送りをしようとする彼女のことを腕の外へ自由にすることはせず、依然変わらずに彼女のことを胸元に閉じ込めたままマイペースな雰囲気で片手をゆらゆらと左右に振り「いってらっしゃい。急いで帰ってこなくていいよ」なんて調子づく言葉も添える。芋虫より『彼女のことを困らせてはいけないよ。』と注意に似た言葉を受けるも、気にしない様子でばいばいと手を振って。そんな彼が彼女には『すぐに戻るつもりだが、何かあればダリアを頼るように。家の物は好きに使ってくれ』と一声を掛けてから扉の奥へと消えてしまった。そこまでを見送ってから今度はもう一度両腕で彼女のことを抱きしめてから「お仕事おつかれさま。……俺がいなくて寂しかったでしょ」なんてからかいを含んだ声で口にして)


>陸

(この短い間にすっかり彼の信用を得たらしい、ということが無防備に距離を近づける彼から感じ取ることができた。近くに寄せられた顔はその様子からも何か秘密ごとでも話すかのように至近距離の顔に少しも動じることなく向けた視線はそらさず、その解答を待った。交わるように互いの瞳が同じものを映す中で、彼が口にした答えは納得いくものだった。更にはその武器をどう使うか、そうして得た場所でどう生きるかまでを発展させた彼にくっくと喉の奥からこみ上げるような笑い声をあげて「よう出来ました。」とその答えを認める発言を先に返してから近いままの彼の頭を犬にそうするような手つきで数度撫でて。それから向けられたのはシンプルな疑問、“あー”と間延びする声をあげてから「そん時に手が空いてるやつがまとめて作っとった。けど別に全員料理が好きな訳とちゃうし、買ってきたもん食うことも多いで」これまでの食生活を振り返りながら一つの扉を開く。そうしてこれから彼が使う部屋だと紹介するように声をかけて)ここ、好きに使ってええよ。クローゼットの中の服も着てええし。

  • No.325 by チェシャ猫、黒兎  2025-11-25 19:52:34 



>ロメオ

オニーさんを舐めんなってこと。興味ないことは少しも見ようとしないけど、興味あることは細かく知りたい。知るためには余所見をしないでそれだけを観察するんだ。俺の世界はさ、俺の好きなもので埋め尽くしたいから。好きなものからは目を離さないんだ(瞳に浮かんだ驚きや照れを隠すような笑い方が言葉よりも正解を教えてくれていた。だからこそその正解に満足する様子で自身の持つ考え方を口にして。ふと目にした彼は白馬がよく似合っていて、その場を切り抜くだけで絵になるようだった。かと思えば大ぶりなジェスチャーで身振り手振りの訴え方をするのが面白くてその様子を見ながら楽しそうに笑い声をこぼし、そう思えば?燭を受け取った彼がほどなくしてもごもごと言葉を詰まらせたことに耳の先をぴくぴくと動かし、真剣な姿勢で彼が言葉を選ぶのを口をはさむことなく大人しく待って。彼が蝋燭を求めるその理由を聞いてから、改めて少し強引に彼の手へ自らが持つ蝋燭を握らせてしまって。「ロメオ、時計は持ってるか?無いならそれも今あげるからさ、……燃え尽きるまで、じゃなくて眠る前の五分間をその時間にしろよ。長くても短くてもダメだ、ぴったり五分間。その五分間はその日一日の振り返りでもいいし、男前の俺に思いを馳せたっていい。その五分が終われば火を消して、また次の夜を待つ。……この蝋燭、少しずつ朝を迎えるみたいに色が変わるんだぜ。」伝える声はできるだけ説教臭くなってしまわないようにだけ気を付けて、そして彼の思いや考えを無下にしてしまわないように丁寧に受け止めていることを第一に乗せた口調を選び。最後には悪戯な笑顔を見せて“どうだい”と提案をするように持ち掛けて)一日五分間じゃそう簡単に朝は迎えられないけど、その日を迎えた時は夜を超えることができてるかも。

>ユリーシャ

(日の高い日中よりも静かな夜のほうが息がしやすくて居心地がいい。両耳がペタリと垂れ下がるのはもとからの癖らしく、顔にかかるうねうねと癖を持った黒髪が近づきにくい陰鬱な雰囲気に拍車をかけていた。そんな男が静寂の中を誰も引き連れずに歩いていれば、廊下のその先に見覚えのある帽子を被る見覚えの無い少女の姿あった。怪訝がるように双眸を細めて眉間に皺を寄せる姿はわかりやすいほどの警戒心があり、小動物が恐怖心の中で体を小さくしてこの瞬間を耐えているかのような様子の彼女をこのまま放置して部屋に戻ることも頭に過る。途中まで、本気でそう思っていたがそれをそうしきれる程、冷酷にはなれなかったらしい。「アリス。……あなた、こんな夜更けに何をしている。」かける声は棘は纏わないが、優しさが溢れている訳でもない、そんな淡々とした感情の乗らない音をしている。しゃがみ込み、目線を合わせるでも手を差し伸べるでもないが、彼女が顔をあげて困っていることを訴えるならそれに応えるつもりの寄り添いを持って瞳を向けて傍に立ち)

(/交流文の先出をありがとうございます…!いかんせん人付き合いが苦手な癖のある役持ちとなってしまいますので、もし交流の中で相性が合わないなどありましたら遠慮なく伝えていただいて大丈夫です!すぐに引っ込めますのでご安心くださいませ。それでは改めてよろしくお願いいたします!)

  • No.326 by 赤の女王  2025-11-25 19:54:49 



■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3

■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87

■ 提供① ■
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■ 提供② ■
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■ 手紙 ■
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■ 常時イベント ■
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■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。



>どのお時間でも登録アリスをお待ちしております。
>只今の時間リアルタイムでの反応が可能なので、無登録アリスも大歓迎です

  • No.327 by ロメオ、ユリーシャ・ゼレンカ  2025-11-25 22:32:17 



>チェシャ猫様

(彼の世界との向き合い方を聞いて、胸のとても奥深くで何か音が鳴った気がした。"好きなものからは目を離さない"という考え方は自分にとってただの性格の説明ではなくて、世界の見方そのものを示す哲学のようにも響いて。まるで夜空を見上げた時、星座の一つだけを選んでずっと追い続ける天文家のような──そこまで考えて、なんだか自分とも重なる気がした。彼は好きなものだけを見つめ、片や自分は暗い過去を見つめて生きている。どちらの方が美しいか、そう反射的に比較してしまいそうになってぶるっと首を振り「良いね、好きな考え方だ。俺も見習うよ、でなきゃきっと炎に気を取られて本当に好きなモンを見落としちまう」頬から余計な力が抜けた笑みは、新たな選択を静かに受け入れるような穏やかな決意と納得に満ちて。手に収まった蝋燭はずしりと重い気がして、自分がそれに見合うか戸惑うように彼の目を見て。伝えられた言葉は滑稽なルーティンに対して親身になってくれていることが伝わるだけでなく、最早訪れる事を諦めていた長い長い夜の末の朝焼けの可能性を思わせるような、希望や救いの類の光を彼の笑顔に見出した気がして、ぐっと口元を引き結ぶようにして一瞬呼吸を止めてから「……ありがとな」彼の言葉、気遣い、真心、その全てにまずは噛み締めるように感謝を。それから、ふっといつも通りの勝気で余裕のある微笑みを戻して「少しだけ、夜を迎えるのが楽しみになった。こんな感覚…ガキの頃以来だ。なあ時計もくれよ、俺の夜を区切るためにチェシャの時間を貸してくれ」自分の弱さを少しだけ認め、受け入れる事が出来たのは紛れもなく彼のお陰。この儀式はもう自分一人のものじゃなくなったと感じられて、夜を越えるための灯りが彼との絆の証に変わったような感覚に胸の底がじんわりと熱を帯びるような気がして。瞳にはまだ弱さを受け入れきれない迷いが残っているものの、その奥に前向きな光を確かに宿しながら彼を見つめて)炎じゃなくて、君との馬鹿話と笑い声で一日を刻む。いつか、そんな風に夜を越えてやるぜ



>黒兎様

(さむい、こわいとそればかりに気を取られていたからか近付いてくる足音は耳に入っておらず、明確に自分を指す声が突然静寂を切り裂いたように感じてびくりと肩を震わせ反射的に帽子をぎゅっと握りしめて。でも、呼びかけられた”アリス”の響きに、自分の存在を見つけてもらえた安堵がすぐに胸に広がる。この国で出会った人はまだ数少ないけれど、アリスと呼んでくれるならばきっと悪いようにはされない。そんな自分勝手な解釈は愛されて当然という歪んだ驕りの延長線上に実ったもので、声の主を伺うようにそろりと顔を上げて「……兎、さん?」問い掛けに対する答えを忘れたのは視界に入った垂れ耳があまりに可愛らしかったから。声にはほんのりと灯りが宿るような、わずかな光を滲ませながら、でも困った様子で眉尻はしゅんと落とし「ユリはね、ひとりじゃ眠れないの」助けを求めるように、でもほんの少し拗ねたように顔を正面に戻して「ほんとは女王様と一緒に寝たいの。だけど、ゆっくり身体を休めて欲しいから…我儘、言わないの」明け透けなほど自分目線の本音を並べながら、冷えた足先を重ね合わせたまま彼の存在に寄り添うように身体を少し傾けて)


( / 細やかにお気遣いいただきありがとうございます。こちらこそ、息子・娘ともども何かございましたらいつでもお伝えください。是非、今後ともよろしくお願いいたします!)

  • No.328 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-25 23:33:32 

   
   
>ダリア

(依然、彼の腕にやわらかく捕らわれたままであったけれど、芋虫を見送るべくまたくるりと身体の向きを変えて。彼らしい軽口混じりの見送り方とそれに対する芋虫の反応を見ては、矢張り仲が良さそうだと微笑ましさが胸に灯りくすくすと小さな笑み声が漏れた。此方へ一声掛けてくれた彼に微笑を向けては「ええ、ありがとう。気を付けていってらっしゃい。…ダリアといい子で待ってるわね」そう言葉を返しゆるりと手を振って。扉が閉まる音と共に訪れるほんの一瞬の静寂。てっきり解けるかと思った腕に再度抱きしめられると、思わず甘えるように軽く体重を預けてしまい。心地好い温もりに双眸細めていたところへ、頭上から降るからかいめいた声。口元には自然と笑みが浮かぶ。からかっているのは明らかだけれど、先程迄の彼の様子や発言で双方同じくらい寂しく思っていたかもしれないと分かったからで。)

……ええ。ダリアと同じくらい、寂しかったわよ。

(”やっと会えたのに”先程彼がこぼした言葉を思い返しながら、腕の回る位置へ甘えるようにそっと擦り寄るとゆったりとした口調で答えて。彼がすぐに腕を解いてしまわないように、そして此処は自分の特等席であると今だけでも独占するかのように、両腕に指先を添えると唇を開き。)

図書館でも、なんだかんだダリアのことばっかり考えていたわねぇ。……あまりにも寂しくなってしまったから、今日はお泊まりさせてもらう事にしたの。

(予想外の自分の変化に、観念したように小さく微笑みながら、それでも楽しげに言葉を紡いでいく。泊まることを今になって伝えては、彼がどんな反応をするのか見たいが為に僅かに身を捩って見上げようとして。)


   
   
>タスク

(解答に対する反応に心の中で安堵したも束の間、撫でられるとは思っていなかったようで双眸は微かに瞠目。されるがままに撫でられつつ、視線は戸惑うように下がり彷徨ったが最終的には心地良さそうに、ほんの少しだけ目元が和らいで。さて、彼の後を歩きながら以前の食生活事情を聴くと「ほぉん。……そういやぁここってコンビニやらあるん?」なんて、全く知らないからこそ今更ながらに問いかけた。ついでにさり気なくボトムスのポケットを探るも、財布もスマホもないことに気付き一瞬眉間に皺が寄る。何処かで落としたろうかと不安が過ぎったものの、扉が開かれた音に視線は其方に吸われて。彼の言葉を耳にしてから、ひょこっと部屋を覗き込むと第一声は「ぅおっ」なんて品もなく。優しい木漏れ日のような光と水のゆらめき。反射した光は波のような揺らぎを創り出し、穏やかな海に包まれているような心地好い浮遊感すら覚えて。今までの重厚感溢れる部屋や音とは一変する雰囲気に、誘われるように室内に入ると視線はゆっくりじっくりと内装に向けられる。繊細な装飾と柔らかな色調を眺めては「……お洒落な部屋じゃの。こがいにええ部屋を好きに使わしてもらえるなんて……ありがとの」ぽつぽつと感想を零しつつ、部屋を宛がってもらえたことに感謝し。どこかそわっとした空気を漂わせつつ、彼の言葉に誘導されるかのようにクローゼットにも足を向けるとそっと開く。現れた海賊風の衣装やペンダントを一目見ては一瞬 コスプレか と、どう扱うべきか分からず少し固まってもしまって。此処は海賊船で、彼も海賊風の服を着用していると思えば別になんてことは無いのかもしれないが、気恥しさはどうしても拭えず。この世界ではきっとこれが普通なのだと、たった数秒の間に受け入れることにすれば試しに衣装を手に取り。トップスを体に宛がってはサイズ感を確かめる。)

すご……サイズも合いそうじゃの。……タスク兄さんみたいに華やかじゃったらなぁ。よう似合うたかもしれんけど……

(服を胸に宛がったまま、彼を見てはそう言葉を零して。)


  • No.329 by チェシャ猫、黒兎  2025-11-26 02:03:31 




>ロメオ

…………よーし。大事な友人のために人肌脱いでやる。出世したら恩を返せよ(良くもあるが悪くもある、そんな生き方も存在すると選択肢を一つ得た彼の表情にはどこか清々しく何かを一つ振り切った事が伝わる。そんな彼から時計を介して時間を貸してほしと頼まれれば断るなんて選択肢は存在せず、むしろ誇らしくすら感じた。彼のことを抱きしめるように片腕を彼の背に回して身を寄せてかパシっとその背を叩き、彼の隣を通り過ぎる際に「ちょっとだけ待ってな。すぐに戻るから」と期待を煽るように舌先をべと出してから自室に向かうべく煙に巻くようにその姿を消して。それから数分、彼をリビングに残したまま時間が過ぎると消えた時と同様に突如としてその姿を表して「お待たせ。俺の時間を貸すに相応しい時計を持ってきた」ニヤニヤとした笑顔は正に童話の中に出てくるチェシャ猫そのままのようで、はいどうぞと差し出したのは一つの懐中時計。一見すると黒いそれは彼が手にしたならその体温を受けて鈍い紫色が浮かび始めるもの、チェーンは猫の尻尾を思わせるS字にくねるもので、揺れる際には金属が擦れてくすくすと笑うような音がする。煌びやかな物ではないが、チェシャ猫と言う自身の名前に相応しいそんなデザインをしていた。年代物のような雰囲気が感じられるが、丁寧に扱われてきた事が伝わるそんな使用感の時計を彼へ向けて自慢をするような口振りで声を添えて)これ、俺がここぞって時に使ってきたやつ。中々イカすだろ

>ユリーシャ

……………。話がちぐはぐだ、あなたが眠れないことと廊下で縮こまることの何が関係している。(驚いたように大袈裟なほど肩を振るわせた彼女が顔を上げた。その際に目視した帽子は見覚えのあるもので間違いが無いらしいと改めて判断し、幼い子が一生懸命に言葉を探して現状を教えてくれているかのようなその喋り方を黙ったまま表情を変えずに最後まで聴き終えて、それから更に時間をかけるように無言を貫いてから漸く開いた口が告げるのは厳しい指摘だった。そこに悪意も意地悪も存在せず、ただ率直にそう感じたからそれを言葉にしただけにすぎないと「ここは冷える。風邪を引いてしまうことを陛下は望まない。あなたが愚か者でないならば、部屋に戻り朝が来る前で布団の中で過ごすべきだろう」違うかと問うような声で言葉を全て言い終えればその口を閉じ、彼女の口から女王様と言う言葉が挙がった時点で彼女のことをこのまま此処に放置する未来なんてすでに消えており。何よりも見上げた彼女のその瞳の色が女王陛下のその色と似ていたから、それに気づいてしまった時点で「眠れないなら、ついて来るといい。私もまだ眠れないからあなたの夜更かしに少し付き合ってやる」そう声をかければ彼女の返事を待たずにカツ、カツ、と靴の音を立てるように先を歩き進めてしまって)

  • No.330 by ロメオ、ユリーシャ・ゼレンカ  2025-11-26 18:51:43 



>チェシャ猫様

任せろ。チェシャがヨボヨボになっても俺が面白おかしい日々を送らせてやる
(人のように見えて人間の域を外れた存在である彼らに果たして寿命や老いの概念があるのか定かではなかったが、等身大の大切な友人に信頼を置くあまりそれを疑いもせず自分も同じようにこの不思議の国で時を重ねると暗に示し、まるで激励のような暖かさを感じさせてくれる背中の衝撃の名残を感じながら消えゆく彼を見送って。メリーゴーランドの白馬に寄っかかり、手の中のファンタジーな色合いをした蝋燭を持ち上げじっと眺めて。溶ければ溶けるほど朝に近付くと彼が説明してくれたそれを羊のイヤーカフと同じくらい大事にしようと心に決め、ふと近くの陶器の馬と視線がかち合えばニッと口角を上げて近寄り、物言わぬ馬の鼻先を撫でて「お前らのご主人様はこの国一番の良い奴だな」彼の知己にでも語り掛けるような軽さで言うと、彼の神出鬼没な登場に慣れ始めてきたのか今度は驚く素振りは見せず「ハードル上げるねえ」彼の特徴的な笑顔と温度感を合わせるように、揶揄い交じりに言ってから楽しそうに近寄りそれを受け取って。自身の保有する一般よりも高い体温に触れるとたちまち紫を帯びるそれにぱっと目を瞠って「すげえ!」と無邪気な感想を。色んな角度からまじまじと観察して、尻尾のシルエットをした造形も金属が囁くような音も全てを発見し、その度に何だコレだのどうなってんだだのと楽しそうな独り言を零して時計に夢中になって。とっておきの品であることが伝わる言葉を聞けば、今度は蝋燭の時のように引け目を感じることなく胸を張って「成程、君も本気ってことだ。だったら俺も全力で応える、この最高に洒落た時計に笑われないようにな」生来持っている情熱的な面を隠そうともせず、男くさい台詞を臆面もなく吐き勇ましく眉尻を上げて「グラツィエ。チェシャだと思って大事にするぜ」母国語で最上の感謝を告げ、ひとまず首から懐中時計を引っ提げて。ふと針の現在地を見れば思っていたより時間が経っていた事に驚き、それだけ充実していた時間なのだと嬉しく思いながら、次の約束を取り付けるように彼の肩を数回穏やかに叩いて)そろそろ帰らなきゃメリーが心配…はしねえか。次は遊園地に連れてってくれよ、俺の未来のボスに紹介してくれ。



>黒兎様

(彼の淡々とした言葉に一瞬きょとんと目を瞬かせる。まるで自分の心情を説明する糸が途中でぷつりと切られてしまったような感覚は全く身構えていなかったこともあって心に衝撃を与え、でも悲哀や不快の類ではなくただただ不思議の国という世界の新たな側面を受け入れるように「…ユリにそんな冷たい言い方をする人もいるのね」とぽっかり目を丸くしたまま呟いて。ここでいう一人称には〝アリス〟という意味合いも込められていて。ダムも女王様も自分のペースに合わせて優しく柔らかく会話をしてくれていたのだと気付けるほど内省能力があるわけでもなく、都合よく彼の最後の一小節だけを拾い上げ「夜更かし、しても怒らないの?」既に歩き始めた彼の背中に向けて意外そうに問い掛け、歩くべき道を見つけたことで心細さは霧散しゆっくりと立ち上がり急ぐ素振りもない足取りでゆったりと後を追いながら、脅すわけでも不満を訴えるわけでもなく、ただ良い事を教えてあげると言った調子で)せっかちな兎さん。ユリを置いていったら女王様が悲しむのよ


  • No.331 by オルカード・エリス  2025-11-26 20:16:41 



>323 フラミンゴさん


あ、あの可愛いフローラちゃん?そっかあ、あの子伝えてくれたんだ。
(彼の言葉を最後まで確り聞き、浮かんできた心当たりに人差し指をぴっと立てて表情から疑を晴らす。「ふーん……なんか良いね、何処に居ても見っけてもらえそうで。」あの地に根差した花から森を舞う蝶へ、更に空を駆ける鳥から目の前の彼まで――順繰りに視線と想いを馳せた後に頬を弛めた顔は、嬉しいようなやっと安心したような、そんな柔らかさが含まれていて。「そりゃ勿論。今度はちゃんと、“ありがとう”ってお顔合わせて言わなくちゃね。」助言には自らの胸を掌で叩き当然と、一度は冗談にしてしまった詫びも籠めて、真摯に向き合う約束をする。「ん?んー……そうだなあ、今知ってる中で一番楽しそうなとこだからかな。まあ遊園地って仕事でしか行った事無いから、想像だけど。」それから歩き出した彼の隣に歩調を揃えつつ、問いへ第一に挙がったのは稽古勉強仕事と子供時代を積み上げたが故の純粋な遊び場への興味。「それと、いずれは其処で働きたいから、関係者さんにご挨拶しとこうかなって。いきなりだから話は無理だろうけど、この顔覚えてもらうくらいは出来んでしょ。」ついでと続くのは働く大人としての礼儀。仕事は下積み地固め必須と、それすら楽しむ一つとして歌うように語りながら前髪を掻き上げ、戯れに自分の顔を陽差しに晒して笑い。そのまま額を通り過ぎた片手の平で彼の方を差し、「オレからも質問。お兄さん、お仕事は?イカした格好してっから、モデルさんとかデザイナーさんとか、そういうファッション系?」さて今度は此方の番と、軽やかに問い掛けるのは彼自身に関するもの。チュチュに踵の高いミュールと、彼によく似合う瀟洒なその服装に、此方からの予想も一緒に幾つか並べて、「モデルさんだったらオレとほぼ同業じゃんね。親近感湧くかも。」答えを貰うその前にもう一つ、少しばかり先走った期待もそこに添えた後、答えに耳を澄まさんと一旦口を閉ざして眼差しを彼へと向けて首を傾いで。)


  • No.332 by ダリア、タスク  2025-11-27 01:19:01 



>有咲

じゃぁ、すごく寂しかったんだ(“同じくらい”と言う言葉を使って寂しさを教えてくれた彼女にその言葉を使うからこそ伝えやすい自らの気持ちを伝えればくすくすと柔らかい音で楽しそうに笑って。そして思いがけず彼女がこの家に泊まるのだと言うことを教えてくれると睫毛を震わせるように瞳を少し大きく開いて驚いた様子を目元に浮かべ、それから嬉しさを浮かべた表情で静かに笑みを深めて「それって最高」と歓迎の声を口にしながら身を捩る彼女が動きやすいように少しだけ腕の力を緩めて「仕事、楽しかった?今度は俺が一緒の時にまた働きにきてね」彼女がこちらを向いてくれたならその顔を覗きながら今日一日をどんな風に過ごしたのかを問いかけるように声を送り、ちゃっかりと次の希望を載せれば“いいでしょ”とでも言うように彼女の瞳と自身の視線を交わらせるようにして)


>陸

コンビニ?……なんそれ。(彼が口にした単語が自らにとって知らない単語だった。その単語自体初めて口にしたと言う様子で彼が口した通りの音を繰り返すように知らないと言うことを伝えて。彼に続くように部屋の中に入れば素直に感謝の声を口にする彼にその部屋の中をぐるりと一瞥してから「ええねんええねん、最後に使ったんがわからへんくらい昔やから部屋も喜んでるわ。」それはアリスを部屋に迎えたことが記憶の遠くになるくらいないと言う事で。クローゼットの中にある服は訪れたアリスのために用意されたものであり、彼がこの部屋に踏み入れた時点で彼のための服に変わっている。サイズが合っているのもそのため、その服を当てがったままどこか困惑をするように躊躇うその様子に僅かに頭を傾けて「別に制服とちゃうし着たい服があるんやったらそれ着てかまへん。これは俺らが好きで着てるもんやし、大工は着てへんやろ。」そこにコスプレを感じ取ってのこととまでは気づいていないが、躊躇いを見せていることまでは感じ取る事ができた。強要をするつもりはないと実際海賊船らしくない服装を纏う同居人の名前をあげることで具体性を出しながら自由を与えつつ、当てがうそれを一瞥して)でも似合うてるよ。うちの子って感じでええやん。

  • No.333 by チェシャ猫、黒兎  2025-11-27 01:19:57 



>ロメオ

それ、俺がジャバウォックに頼んで作って貰った“俺のための時計”なんだぜ。同じものはこの国に存在しない。……あ、俺が格好つけなきゃいけない大事な時は返してもらうかも(渡した時計に対して期待以上のリアクションを貰えばその反応が見たかったからこそ満足するように鼻高々と数回うんうんと頷いて見せて。オーダーメイドの時計は彼が話すことも強ち嘘では無いくらい“片割れ”であり、しかしそれを聞いた彼が遠慮をしてしまわないように冗談めかすように言葉を添えて。時間を確認した彼の発言に楽しかったからこその時間の経過に驚きながら「仕方無いなあ、迷子になって帰るのが遅くなったら怒られるの俺になりそうだからメリーの家まで送ってあげる。久しぶりにハンプティにも会いたいし」もう少し彼と一緒にいたいと思ったのは胸中に収めつつ、羊邸へ彼のことを送り届けようか──。)


>ユリーシャ

怒る?どうして。……眠れない夜は誰にでもある、それを怒る権利は、私には無い。(カツ、カツ、と静かな靴の音が廊下を叩く度に小さく鳴る。背中に向けられた問いかけを拾うのは耳、視線や顔は彼女に向けられることが無いまま正面を向いて言葉を返した。しかし続けられた、まるで導きを与えるように伝えられたその内容にはすぐに言葉を返す事ができずに浅い呼吸を落とし「……黒兎。私のことはそう呼ぶように。」何よりもまず先に伝えたのはこの世界における自らの呼称、彼女が“兎さん”と呼ぶのは今後他の兎と出会ったときに誤解を招きかねないからだと言う理由を添えることはしないまま「その帽子はトゥイードル・ダムの物だろう、なぜあなたが?」アリスの部屋の並ぶ場所に連れて行くのが正しい道なのだが、思いやりに欠けるこの男は躊躇いなく自室へ向かっている。この場所からはアリスの部屋よりも自室の方が違いと言うことと、他の誰かに遭遇してしまう可能性の高さから無意識に逃げているからで。その道中、彼女には些か大きすぎるサイズの帽子、彼女に意識を向ける切欠の一つのそれについて触れるように声を投げて)

(/チェシャ猫との交流をありがとうございます!ロメオさんのテンポの良いやり取りにチェシャ猫もとても楽しませて頂きました…!キリが良さそうでしたのでこのまま〆とさせて頂きましたが次の交流で興味のある役持ちはいらっしゃいますでしょうか…!)

  • No.334 by フラミンゴ  2025-11-27 01:20:30 



>オルカード

今回は俺がたまたま近くにいたからよかったんだぜ。誰もいなかったら、おめーが先に言ってた通り今夜はここで過ごすことになってたカモ。(ほっとするのが彼の声や表情から伝わると慣れない環境下でこの森の中、どう動いて良いかもわからないその不安を思うと近くにいられた事に此方もほっと胸を撫で下ろすこととなる。どこにいても、と言うのは誰かが近くにいれば確かにそうかもしれないが、そうじゃなかった時の事を考えて少しばかり脅しかけるように言葉を返して。楽しそうな場所だから遊園地に、そう伝えられただけではなく働きたいとまで聞けばパチリと瞬きを行なって。自身が正に遊園地の住人だと言うことを答えるよりも先に軽やかに伝えられたその問いかけに「………俺は、デザイナーだけど服飾系じゃねェよ。建物とか、内装とか、そっちのデザインをしてる。」人見知りの自身にモデルとは似合わないけれど、悪い気はしなかった。もぞりと口元に小さな笑みを浮かべて)イカしてるし、似合ってるだろ、──これは趣味なんだ。


  • No.335 by 赤の女王  2025-11-27 01:27:47 



◆12月/赤の城クリスマスイベントのお知らせ◆


冷たい風が頬をかすめる季節となりました。
背後さま方も、どうぞお体にはお気をつけくださいませ。
12月1日から31日までの一ヶ月を、赤の城では大規模なクリスマスイベントとしてお楽しみいただけます。

※参加は自由です。参加される場合は一言お知らせください。※



◆ 下記、イベント概要(ミニゲームのイベントも考案中)


● 城内の飾りつけ
赤の城は12月とともに一変し、国中がクリスマスの色に染まります。
特に城の中、大広間の巨大ツリーは朝も夜もきらきらと輝き、いつ立ち寄っても幻想的な光景が広がります。


● 立食パーティ
毎日、立食会場にはクリスマス料理とデザートが並びます。
住人が自由に厨房を使い、手の空いた者から腕前を披露。
アリスの皆さんも厨房はご自由に。大人向けアルコールの用意もあります。

● ゲームルーム
隣の部屋にはダーツ、ボードゲーム、そしてクリスマスや不思議の国をテーマにしたパーティゲームが。
住人と気軽に交流するにはぴったりの空間です。

● 雪の庭園散策
普段は真っ赤な薔薇の庭園も、冬だけは真白な雪に覆われます。
酔いを醒ます散歩に最適のスポットです。

● 宿泊・休憩スペース
期間中、全住人は城に滞在します。
アリスの居室は別のエリアにご用意していますので、いつでも好きなタイミングでお戻りください。
仮眠室・休憩室も自由に利用できます。

● 城外への外出もOK
イベント中も、お好きな場所へ外出できます。
多くの地域がクリスマスカラーに染まっております。

● 仕事はお休み
この期間は役持ちは全員“仕事休み”扱いとなり、自由に過ごすので多くの役持ちがアリスとの交流を楽しんでいます。
仕事だらけの役持ちとの交流もこの機会にぜひ。

◆ ドレスコード
交流希望時、または初回ロル内にて、パーティに相応しいドレスまたはスーツなどの簡単な描写をお願いします。


◆ イベント中の新規参加

新規参加も歓迎しております。
プロフィールに「イベントスタート」または「通常スタート」のどちらを希望するかご記載ください。
迎えに向かう住人がそれに合わせて登場します。


◆ プレゼントについて
イベント期間は長めのため、序盤に住人へ贈り物をいただいた場合、よほどの不義理な者でなければ後日お返しを持って伺います。
もし期間中に間に合わない場合も「誰が何をあなたに贈ったか」を頂ければ、イベント終了後に必ずお礼をお渡しに向かいます。
すでに親しいアリスに関しては、役持ち側が先にプレゼントを用意している場合もありますが、お礼は強制ではございません!。

◆◆◆

長くなりましたが、ご不明な点があればお気軽にお尋ねくださいませ。
それでは引き続き、どうぞ不思議の国で心温まる冬をお過ごしください。

  • No.336 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-27 19:04:26 

   
   
>ダリア

(なんだかんだ仕事中も彼のことを考えていた事を再度自覚しては、胸の奥がじんと甘くなる。柔らかなその声につられるようにして笑みを零すと「そう。すごぉく、ね」と付け加えて緩まった腕の中で其方を向き直り。改めてしっかりと彼をその瞳に映しては、楽しげに口角を上げながら「ええ。あんなに楽しかったお仕事は初めてよ!今日は他のアリスが読んでいった本を、元に戻す作業をしたの。」ざっくりと内容も語って。視線が絡めば双眸は甘く細まり、頷く代わりに自然と彼の背に腕を回してぎゅうっと抱き締め返す。「先生に褒めてもらえたから、それなりに役に立てると思うわ。ダリアとお仕事できるの、楽しみにしてるわね」ぽんぽん、と優しく背を軽く撫ぜてから名残惜しそうにゆっくり抱擁をほどいていき。すると何か思い出したように「あ」と声を漏らして。自分より背の高い彼を見上げたことで、蜂蜜色の双眸は光を受けきらりと蕩け。)

そうだわ。先生から聞いたの、ダリアは楽器が得意だって。……良かったら、聴かせてくれる?

(楽しげに声を弾ませては、最後には甘えるような声色で言葉を紡ぐ。「お仕事、いっぱい頑張ったんだもの。ご褒美に……いいでしょう?」そうして小さく首を傾げて。)

   
   
>タスク

え、24時間営業の……マジか

(漏れた声は、予想外の反応に素で出たもので。コンビニの説明を試みようと口を開きかけたが、ここは薔薇が喋り、時間を小瓶に詰めることができる世界__元いた世界とは完全に別物として捉えた方が良いだろうと結論に至って小さく頬を掻いては断念し。部屋を見渡す彼の言葉を聞きながら、改めて部屋を見渡す。誰も使っていなかったとは思えぬほど埃ひとつ無く、_マメな人達やな_と自然とそんな感想が胸の中に浮かんで。彼の言葉を聞きながらぱたぱたと服を畳み定位置に戻すと、ぽやぽやとここへ連れて来てくれた男のことを思い出す。「確かに着とらんかったな……制服か思うたけどそがいな訳でもないんか。」と納得したように言葉を零して。着慣れていて、且つ拾ってくれた彼と同じスーツか海賊服か。非常に悩ましいところではあるが、彼から”似合う”なんてお世辞だとしても言われてしまえば、自然と答えはそちらに寄ってしまう。実際”海賊船のアリス”だとわかった方が良いだろうと判断すると「ん。兄さんが似合う言うてくれたし、用意してもろうた方で過ごすわ」と、今後の服装が決まり。さて、クローゼットを閉じては近くの棚に置かれた見慣れぬものに視線を滑らせてから彼を見遣る。そのまま微かに首を傾げては、ここでやらかさぬよう問い掛けて。)

兄さんらの部屋やら、キッチンやらは何処にあるん? ……入ったらつまらん部屋もあるなら教えてほしいんじゃけど
   

  • No.337 by オルカード・エリス  2025-11-27 20:27:29 



>334 フラミンゴさん


それはカンベン、気を付けるよ。……なるべくね。
(覚悟を決めていたとてやはり避けられるなら避けたいもの、それが再び自分に返ってくれば顔は思い切り渋く顰められて、何とも形容し難い濁った呻きを引き連れ文字通りお手上げの仕草と共に頭を振る。萎れた反省の言葉もそこそこに、問いに答える声へ耳を傾けて、「建物の方かあ、惜しい。…でもなーんか、納得のお仕事かも。」所謂建築デザイナー、というものらしい。この国の建物をそう多く見てはいないが、思い出すものと目の前の彼とを結び付けるには充分で、悔しがる以上に腑に落ちた頷きを。それから、「趣味?良いなあ、最っ高にセンスあんじゃん。オレもお洒落好きだけど、こういうんは天賦のもんだよなあ。はー…羨ましい……」何処となく距離を感じていた彼が笑う姿に此方も嬉しげに輝かせ、改めてその姿をまじまじ眺めては、しみじみ感嘆を溢しつつ一度自らの服の襟を摘まみ弄った後、「なあ、今度オレの服も見繕ってよ。暇な時で良いからさ。そんで一緒に遊び行こ。」まるっきり友人に掛けるような親しい音色を纏い、自分と彼とを交互に指してからから楽しげに強請りと誘いを紡ぐ。「まあでも、まずは遊園地行かないとね。……お兄さん、この後予定ある?無かったら案内ついでに一緒に園内回ろうよ。」一周回って話は現在の目的へ。そこにほんの数秒考え込む顔が空を仰ぎ、しかしまた明るさを眼差しに伴って彼の元へと帰れば、不意にそんな提案を一つ投げ込んで。)


  • No.338 by プロ  2025-11-27 20:41:42 

参加希望です。素敵ですからね。なかなかに。

  • No.339 by ユリーシャ・ゼレンカ  2025-11-28 09:11:53 



>黒兎様

夜に子供がいつまでも眠らないと、先生のお仕事が片付かないって怒ってた。…先生は夜を否定して雷みたいな声を出すけど、あなたの声は夜の湖そのものみたい
(退屈だった孤児院時代、なかなか寝付けずに何度も夜の廊下を徘徊してその度に職員に冷えたベッドへ連れ戻された嫌な記憶が蘇り、むぅと表情を曇らせて。ベッドで孤独に耐えじっと静かに夜を凌ぐなんて我慢強さを持ち合合わせていない事が伺える内容を恥ずかしげもなく明らかにしつつ、まるで夢の中で語りかけるような静謐を持った調子で先生と彼の違いを表しながら、懐かしさと不思議さが混ざり合った無垢な柔らかさで表情の陰りを取り払い「黒兎はお城に住んでるの?」与えられた呼び方はダムとは少し毛色の違うものだったけれど、違和感を抱く事なく素直にすんなりと受け入れて。彼は自分よりずっと前からお城に居るから道に詳しいのかしら、と興味本位で問い掛けて、帽子について触れられては陽だまりを思い出したようにふっと表情を柔らかくして「大切なものだから、次に会うまで持っていて、って。ダムが預けてくれたの」嬉しそうに語る声には誇らしさも含まれて、これは自分が此処にいていい証でありダムが夢の終わる朝のように消えてしまわない事を証明する物だと帽子の縁を両手できゅっと掴み「女王様がね、言ったの。ユリはダムの大切で、女王様もユリを見守ってくれるって。だからユリもダムの大切を大事にするし、女王様のために頑張るのよ」ダムの帽子に触れると、まるで小さな灯火を両手で守るような心地になる。自分を"大切"と呼んでくれたことの余韻がまだ胸の奥で静かに燃えていて、無垢な決意と危ういほどの無力さが同居する感情をうまく言葉にできないまま、ただ"頑張る"と抽象的に宣言するしかなく、どこに向かっているかなんて気にも留めないまま無防備に彼の背を追う歩みを重ねて)



(/こちらこそありがとうございました!とっても親切で頼れるのに精神的な不安定さも持ち合わせるチェシャ猫様の魅力にお返事を頂くたび惹きこまれました。〆ありがとうございます、次の交流について少し迷っておりまして恐れ入りますがご相談させていただきたく。紅茶を淹れるのがお上手だとお名前を挙げてくださった方の内どなたか(帽子屋様以外)にレッスンを受けさせていただくか、もしくはチェシャ猫様に遊園地へ案内してもらい悪魔様かその他の遊園地で働いておられる方に取り次いでいただくか…。帽子屋様とは、もう少し国に慣れてから、チェシャ猫様のアリス時代の名前に近付く足掛かりとしてコンタクトさせていただけたらなとふんわり思っておりますが、上記いずれも主様や不思議の国の世界観にとって不都合ありましたらお手数ですがご指摘ください。また別件ですが、素敵なクリスマスイベントに心がほんのり華やぎました!大食い息子は立食会場に入り浸って良い気分で酒の飲み比べを申し出しそうですし、娘は初めて見る雪に胸を打たれいつまでも庭園を眺めていそうです。質問なのですが、イベント中にドレスコードを満たすためのお洋服や役持ち様にお渡しするプレゼントは既に持っているという前提で自由に描写して問題ないでしょうか?)


  • No.340 by ダリア、タスク  2025-11-28 11:48:50 



>有咲

へぇ、……ありがと、助かるよ(こちらに向き直った彼女が声色からも楽しかったことが伺えるそんな様子で今日の仕事を教えてくれれば相槌をするようにコクコクと浅い動きで頭を縦に振り、彼女が行ってくれた仕事は大切だけどどうしても優先順位としては後回しにしてしまう内容だから、彼女が進めてくれたとあれば伝える感謝は心からのもの。それから彼女が何かを思い出すように声を上げるときょとんとした眼差しで彼女のことを瞳に写し、それから情報源は聞かずともわかるその内容を伝えられるとぱちぱちと瞬きをしてどこか照れくささを隠し切れずに両方の瞳を細めて「得意っていうほどじゃないよ、好きでちょっといじるだけ」まずは彼女の期待値を下げるように素人が趣味として行う腕だということを伝え、とはいえ自身の特技を彼女に求められてしまえば悪い気もせずに何処となく得意げな雰囲気でふ。と笑みを見せて)それでも良いなら聞かせてあげる。きみは俺の特別だから


>陸

そらええ、俺とリトと同じ格好してればそれだけで舐められることは少なくなるんとちゃうかな。いま着てる服はアリスだけのやろ、失くさへんように気ぃつけや(彼が何かを言いかけて言葉を途中で切ればそれを追いかけることは一旦しなかった。また何処かのタイミングで掘り下げれば良いと彼が口にした“コンビニ”という単語を頭に刻む。そして彼がここで過ごすにあたっての服装を決めれば、彼が選んだ服装が自身ともう一人と同じ物だということが嬉しいとまでは言わずとも悪い気がしなくて無自覚に口端が持ち上がり。そして同時に彼がいま身にまとっているその服装を改めてみればそれもまた、彼と元の世界をつなぐ糸の一つだからこそ理由は伏せて忠告だけを添え。問いかけが戻ればああ、と声を上げてから「この隣が俺の部屋やで。飯作ったり食ったりするんはこの並びの奥んとこ。行ったらあかん場所は無いけど、この船の一番奥にある金庫室、債務の心臓は別に行かんでもええよ。あんたみたいなのが見て心が折れても敵わんわ」ぽん、ぽん、ぽんとテンポよくある程度の情報を与えれば会話の中から感じる彼の人の好さを思ってか、そこに溢れんばかりに置かれるたくさんの“時間”はきっと彼にとって荷が重いはずだと言葉を締めくくり。)


  • No.341 by フラミンゴ  2025-11-28 11:49:35 



>オルカード

そりゃドーモ。……気が向いたらなァ、俺、外出んのあんまし好きじゃねェ、から。けど服見繕うのは嫌いじゃねぇし、そこまでなら喜んで。(いっそ恥ずかしくて仕方がなくなるくらいの誉め言葉の数々に照れくささをそのまま浮かべた表情で自らの頬を指先でぽりぽりと掻いて。今出会ったばかりとは到底思えない懐っこさで誘いを受ければ“う゛―”だの“あ゛―”だのと渋るような声を呻くみたいに上げてからそうなるに至る理由も添えて、服を選ぶ楽しさとそれを着て出歩くという苦手要素の天秤で葛藤するように眉間に皺を寄せて。それから持ち掛けられた提案には断る理由も無く、こくん。と浅い動きで頷いて「それは構わねェけど、俺案内とかすんの得意じゃ無いし下手でも勘弁してくれョ」と予防線を張るように口にして)


  • No.342 by 赤の女王  2025-11-28 11:50:06 



>338

(/この度はこちらのトピに興味を持ってくださり有難う御座います。ですが現時点で交流に向けての不安が見られるため参加をお断りとさせて頂きます。お声がけありがとうございました。)

  • No.343 by 黒兎  2025-11-28 11:50:58 



>ユリーシャ

夜の湖、……。(例えられたそれはあまりにも綺麗なものだったから、肩の奥で小さく息が揺れた。そんな透き通ったものではなく、底の見えない沼のほうが似合ってるのだからと胸中で呟きを落とし。後ろから続く彼女の足取りは、疑う事を知らないように素直だから、良い対応とは世辞にも言えない自身に対してそう言葉を伝えられるのは鈍さゆえか、はたまた強さからか。どちらにしても自身には持ち得ない種類の光だと感じる。ここに住んでいるのかという問いかけには振り返らず、短く頷く。その仕草一つで十分だと言わんばかりに肯定をして。そして抱えた帽子を彼女が持っている理由を受けると、同時に能天気な男の顔が脳裏に浮かんだ「あの男がしそうなことだ。」そう落とすのはぽつりと気の抜けたような短い相槌で。先程より彼女は躊躇いなく“女王”を語る。その声はまるで祈りのようで、迷いも陰りも持っていない。そんなアリス、まずいないと考える。普通は自分のことばかり話すのだ、見たものや食べたもの、驚いたものと言ったこの国に来たばかりの子らしい無邪気な浅さを語るのに、彼女は違う。赤の女王を語るアリスで、女王のために“頑張る”と言い切るアリス。そんな彼女に興味を持つなというほうが無理だった。歩きながら気づけばその横顔をちらりと盗み見て、危うい灯火みたいな少女だと感じた。吹けば消えそうで、それでも真っすぐ熱を持っているのが伝わるとも。目的の扉に辿り着いたときそっと手を伸ばし、開くその前に、扉に触れたまま、低く釘を刺すように声をかけて「部屋のものには触れないように。」それは雷みたいに怒鳴ることはなく、必要最小限の注意それで充分だというようで。扉を半ば開いたところで、興味を抱いた彼女にだからこそふと喉の奥が疼き、言葉が零れた)後もうひとつ。眠る時間を決められるほどあなたは幼くない、歩くのも留まるのも、夜とどう向き合うかも、あなたが決めていくものだ。

(/御相談を有難うございます!では同じ家に住むものとしてハンプティダンプティでのご挨拶と紅茶の淹れ方を学ぶお時間、または悪魔のカジノまでチェシャ猫が連れていき橋渡しを終えた状態で悪魔との交流のどちらかは如何でしょうか…!前者であれば帽子屋邸との橋渡しがハンプティより可能で、後者であればお金を得ることが出来るので行動範囲が広がるかと思います…!
クリスマスイベントについてもお目通し有難うございます!こちら持っている前提(衣装はユリーシャちゃんなら赤の城に沢山のドレスが用意されている中から好きなものを選ぶ、ロメオさんなら羊がいくつか見繕った中から選んだなどの流れ、プレゼントはNPCとの仕事で得た収入で用意したものや、手作り品など細かいことはそこまで気にせずに大まかにで用意して頂いて大丈夫です!)で問題ありません。もし探すにあたり不安などがあれば都度御相談頂ければと思います…!)

  • No.344 by 赤の女王  2025-11-28 12:46:38 



■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3

■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87

■ 提供① ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A0

■ 提供② ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A1


■ 手紙 ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E6%89%8B%E7%B4%99


■ 常時イベント ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


>No.335
クリスマスイベントについて


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。



>どのお時間でも登録アリスをお待ちしております。

>只今の時間リアルタイムでの反応が可能なので、無登録アリスも大歓迎です

  • No.345 by ユリーシャ・ゼレンカ  2025-11-28 13:07:06 



>黒兎様

ダムのことをよく知ってるの?
(暗闇の中で小さな灯りを見つけたように瞳がふわりと揺れて僅かに輝きを帯び、とたとたと小走りして彼の横に並ぶ。自分にとってダムは女王様とは似て非なる形の祝福をくれた特別な存在であり、その名を知るばかりでなく人格や性格までをも熟知しているらしい彼の言葉には思いがけない秘密の扉が開くような予感がして、本の読み聞かせを強請るように〝知っていることを聞かせて〟と雄弁に語る眼差しで隣を歩く彼を見上げて。注意事項に素直に首肯を返した後、語られた夜との向き合い方はまさしく暗い道の先を照らす導きのランタンのようで、選択も決定も自分の意のままだという響きはまるで閉ざされた窓がひらりと開いて優しい夜風が頬を撫でるような、そんな解放感が胸に咲いて。「…そう。夜と仲良くするのも、眠らないで歩くのもユリが決めていいのね。先生は夜を閉じ込めたけど、あなたは夜を許してくれるんだわ」夜の静けさに溶け込むような淡い響きは喉の奥から力強く押し出すのではなく、胸に灯る小さな火をそっと息に乗せて吐き出すように。喋り方は急がず、言葉の間に小さな間を置く沈黙を恐れないその間合いが醸す浮世離れした雰囲気のままに「黒兎はどうやって夜と仲良くするの?」ヒントを求めるように、そして何より夜の似合う彼に対する興味を率直な質問に変えて。ここまでに彼がくれた言葉から、冴えた月夜のような凛とした冷たさを持つ彼の中にも優しさや暖かさといったものを感じた気がして、変えようもない過去と分かっていながら少し唇を尖らせて)孤児院の先生が黒兎ならよかったのに。そしたらもっと素敵な記憶になったはずだわ



(/ご丁寧な提案ありがとうございます、どちらも素敵なので今回選ばなかったものもいずれ叶えていきたいです…!大変悩みましたが、次のお相手はハンプティダンプティ様にお願いしてもよろしいでしょうか。紅茶の淹れ方と帽子屋様との出会いの足掛かりを手にした後、チェシャ猫様に悪魔様の元へご案内いただいて、そこでお金を得られたら紅茶に合うお菓子か可愛らしい置き物かを購入して、教わった紅茶と一緒に羊様へお礼として振舞わせていただければと…!あくまで現時点のざっくり空想ロードマップですのでこの通りにいかないかもしれませんが、なんとなくそんな方向性で不思議の国を歩かせていただけたらと思います…!
クリスマスイベントの質問へもご回答ありがとうございます。諸々承知いたしました!雪に包まれた赤のお城も羊様のおうちもとっても素敵だろうなと想像しています。イベントもこの先の物語もとっても楽しみです…!)

  • No.346 by 黒兎  2025-11-28 14:58:46 



>ユリーシャ

特別親しい訳ではない。ただ、此処で暮らしていれば顔を合わす回数も話を聞くことも多い。あの双子は仕事を放置して姿を眩ます、これからは困っているトランプ兵が助けを求めている姿をあなたも見かけるだろう。(いつの間にか隣に並んだ彼女がその人物についてを伺うと、隠すつもりも過剰に教えるつもりも無いといった様子で平坦な声色がその帽子の持ち主についてを答えて。ふ、と心に灯りをつけるように御伽噺の中の少女のような喋り口で伝えられる言葉を全て聞き終えて、それに対する答えを口にするよりも先に部屋の中へ足を踏み入れてしまう。その部屋の中は深い黒や紫色を基調とし、光が殆ど反射しないように多くの布が部屋中を覆っていて。部屋に飾られるものは殆ど見当たらないが、テーブルの上には数冊の詩集と写真の入っていない黒い額縁が置かれていて。音のない部屋の中は静寂が支配するようなそんな静かすぎる空間となっており「勘違いするな、私は別に夜と仲がいい訳ではない。昼よりはマシだというだけだ。」無愛想な対応ながら、彼女を迎えた時点で睡魔が来るまでの間、話に付き合うという心積りのようで横に長く作られたソファの上へ先に腰を下ろし、そこで初めて彼女の顔をしっかりと覗くように顔を向ける。それから彼女の発言の中に女王が存在することからきっと会ったのだろうと推測を立てて抑えきれなかった疑問を送り)陛下は。………元気そうだったか。

(/承知いたしました!それでは羊邸にてハンプティとの交流をよろしくお願いいたします!恐れ入りますがどの場面でも構いませんので初回交流文を頂いてもよろしいでしょうか。その後の流れもとても魅力的でなぞっていけるのがとても楽しみです…!
それではイベントまではまだ少し日がありますが、私もとても楽しみですので一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします…!)

  • No.347 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-28 16:19:24 



>黒兎様

(部屋へ足を踏み入れた瞬間、まさしく夜の湖の底に沈んだような印象を抱く。彼の言うように昼間の陽光だけでなく夜の月光さえ拒むように折り重なる黒と紫に目を奪われるように室内を見渡し、肌を包むような静寂を全身で受け止めて。飾り気のない空間は独特の冷たさと、同時に目に付いた空っぽのままの額縁は何か秘密を抱え込んでいるようで、そんな雰囲気がほんのりと心地よく感じられて「……すてき」ぽつりと落ちた呟きは未知の世界に対する憧れに近い響きを持ち、問いかけを聴きながら彼の隣にちょこんと腰掛けて。答えを探すでもなく、ただ思い出の断片を口にするように「……女王様はね、ユリを見て笑ってくれたの。光そのものみたいで、すごく綺麗だった。ユリの言葉は薬よりも効くって…、ユリのおでこにキスしてくれたの」あの優しい微笑みを、穏やかで凛とした佇まいと美しい声を思い出すだけで、心がふんわりと熱を取り戻して指先に血が通うような気がする。稚拙ながらも純度の高い敬愛を分かりやすく顔に滲ませながら足をゆっくりぶらぶらと動かして、ダムに関する彼の言葉を思い出して視線を向け)ねえ、ダムは何のためにトランプ兵さんを訓練してるの。



>ハンプティダンプティ様

(まだ夢の残り香をまとったまま、朝の気配に瞼を押し上げる。快適で清潔なベッドと友人のくれた品々のおかげで日々問題なく睡眠を取れており、大きな欠伸と共に伸びをして立ち上がって。寝間着として一枚羽織っただけのプラッシュローブ姿のまま、毛先が遊ぶようにくるくると跳ねる寝起き頭を掻きつつリビングへ。「メリー?、…いないのか」朝の紅茶が必要か、お伺いを立てるための呼び掛けには応答なし。ここに住まわせてもらってどのくらい時間が過ぎたのか、少なくとも棚や引き出しの位置はもう身体に馴染んでいて茶葉の缶もカップの並ぶ戸棚も手を伸ばせば迷わず届くほど。今朝は紅茶よりも腹の虫が先に鳴いて、「…ベーグルでも焼くか」のそのそとキッチンへ足を運ぶ。窓から射す朝の光がまだ半分眠っているような横顔を照らし、着々と朝食の準備を進める手元に静かな活気を与えていく。メリーの不在を気にしながらも、自分の手で今日という日の朝を始めるべくオーブンのスイッチを入れて。)


(/お返事ありがとうございます。ロメオの初回をご用意させていただきました!何か不都合や解釈の相違等ありましたらすぐ書き直しますので、ご遠慮なくお伝えください。)


  • No.348 by 黒兎、ハンプティ  2025-11-28 17:28:48 




>ユリーシャ

………。(その語り口はまるで今日をどう過ごして来たかを教えるような、思い出を共に振り返るときのような想像しやすくて情景が目に浮かぶようなものだった。彼女の言葉が飾ることのない等身大の物だったから、そうだったからこそ斜に構えてしまう自身にも捻くれた捉え方としてではなく、その言葉を素直に受け止める事ができたのかもしれない。覗く表情の柔らかさ、目元の和らぎ、口元にふんわりと浮かぶ微笑み、その全てが陛下に対する敬愛を語るようで、たったそれだけの要素が一定の距離を保とうとする要塞のようなこの男の心を幾分か溶かして温めた。表情は無愛想なもの、変わらないが最後まで彼女の言葉を聞き終えた後に短く返す「そうか」という相槌の声はどこか親しみを持つような、ツンと冷たいものではなくて丸みを帯びた声色をしていて。それから何気ないように向く彼女からの問いかけには表情を変えないまま暫く沈黙を置き「何かしらの役割がなければ生きていけない。私は黒兎としての役割を、ディーとダムはトランプ兵の指揮とりを、トランプ兵は何かが起こる訳じゃなくとも緊急時のために備えて訓練を行う。それが彼らの役割だからだ」明確な答えはない。端的にまとめてしまうなら、それはそういうものだから。たったそれだけの内容を小難しい言い方にしてしまうのは性分であり悪癖か。彼女がダムの帽子を身に纏うからだろうか、少しだけ顔を寄せればくんと短く息を吸い、それがその男の目的なのかもしれないが指摘をするように告げて)あなた、それを被っていてはダムの匂いが染みつくぞ。


>ロメオ

────んがっ。あああああ、カラダいってえええ。(リビングの隅っこ、そこで死体の如く横たわり寝こけては今を迎えたらしい。高い所から落下をする夢でも見たのだろうガクッと体をびくつかせてから鼻が詰まるような声をあげて、それから大きくてギョロリとした二つの目が剥き出しになるように開かれて。バネが跳ねるような動きで横たわっていた体を起こすとガシガシと自身の頭部を掻きむしり、床の上で一晩を明かした弊害である体の軋みに嘆く声を大袈裟な独り言としてあげて。キッチンから感じる人の気配に誘われるように足先は自然と吸い寄せられて、そこにいる共に寝起きだろう彼の姿に最初こそ無表情のまま見つめてから今度は一転、大きく見開かれた目はそのままに笑顔を浮かべ「モーニンモオニン!!よおお、アリスう。何作ってんだ!俺も俺も。俺も腹ペコなんだよう」図々しく、馴れ馴れしく、彼がオーブンに触れていることから朝食の用意だろうと察して、そんな彼にそばにうろちょろと纏わりついて「なあなあ!ベーコン焼いたのと目玉焼き作ってくれよう。俺がやると手え震えてタマゴが綺麗に割れねーんだァ」ヒャヒャと笑いながら挙げるリクエストの姿は酔っ払いのだる絡みに似ている。寝起きとは到底思えないテンションの高さと、起き抜けであることが伺える少し掠れた声ではたと姿の見えないもう一人の同居人に気がついて、その姿が無いのをいいことに懐から紙煙草を取り出して)メリイ出かけてんだァ。こんな早くから元気だなあ、アリスもそー思うだろ


  • No.349 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-28 19:06:30 



>黒兎様

(ああこのひとも女王様の事が好きなんだと理屈ではない感覚で感じ取る。女王様の体調を気に掛ける言葉から始まって、答えを聞き届けた後の声の変化は自分にも判別できるものだった。好きなのになぜ自分で女王様に会いに行かないのかしら、彼が沈黙する間に浮かび上がった疑問を、女王様に病気の事を伺った時と同じように無邪気に無遠慮に伝えようとした寸でのところで彼の方が先に口を開いて。真剣に口を噤んでまっすぐに彼を見つめながら耳を傾け、最後まで聞き届けると不意にふっと表情から力を抜いて微かに口角を上げ「…よかった。女王様を狙う悪者はこの国にはいないのね」心から安堵したという風にふにゃりとした印象で微笑んで。兵隊さんは悪いものから王様を守る人というイメージがあったからこそ、女王様を守るように侍る彼らそのものが女王様に対する脅威の裏付けとなることを恐れていたのだが、杞憂に終わって良かったと自分の胸元にそっと両手を重ねて。「あなたの言う事、わかるわ。ユリの役割はアリス。そうでしょ」女王様が丁寧に説明してくれたから、自信満々といった様子で得意げな顔を向けて。最後の指摘は思ってもみなかった内容で、まるでそれが良くない事のように言われる理由が分からずきょとんとして「…いけないの?ユリはダムのにおいが好き。安心するもの」両手で帽子を外して顔の前ですんすんと匂いを嗅いでみるも、全く不快ではなくむしろ揺り籠のような彼の腕の中を思い出してとろりと目許を緩めて)



>ハンプティダンプティ様

(自分一人だと思っていたから、背後から聞こえた声に反射で勢い良く振り向いて。誰だ?いつからここに?溢れ出て止まらない疑問の渦中にメリーが話してくれていたもう一人の同居人について思い至って。髪の半分を占める赤色に、ああ彼が言っていたのはこの事かと合点がいってふっと一人思い出すように笑って。こちらから挨拶をしようとしたワンテンポ早く空腹を訴えられてはハハッと楽しそうに笑い交じりの息を吐いて「ベーグル焼いてたんだよ。君がハンプティダンプティだな、やっと会えて嬉しいぜ」握手の為に手を差し出し、追加のリクエストにはパッと顔を輝かせて「気が合うな兄弟!そりゃ俺の大好物で今朝の朝食のメニューさ。任せとけ、まん丸のやつ作ってやる」食材を並べる手は止めないまま、賑やかなお祭りのような彼の雰囲気に当てられて寝癖頭ながらこちらも陽気な調子で言葉を貸して。ふと彼が手に持つ物に気付けばチェシャ猫の忠告が頭を過ぎってぎょっとしたように目を瞠り、ちょうど焼けたばかりのベーグルにクリームチーズと生ハムをサンドしたものを彼に齧らせるように口の真ん前まで持っていき、代わりにどさくさに紛れて紙煙草を取り上げようと手を伸ばしながら)家の中ではこっちにしとけよ。…酔っ払って帰ってきて一晩中そこで寝てたのか?


  • No.350 by オルカード・エリス  2025-11-28 20:26:18 



>341 フラミンゴさん


…ごめん、無理なら別に、
(随分と悩む呻きを上げるものだから、断られてしまうのかと思考が過る。だからと先回って撤回をしかけたものの、続いた返答に表情はまた元の輝きを取り戻す。「やったやった、約束だかんね。へへ、楽しみい。」二つ目は無理でも、一番の希望は叶えられる。その喜びは弾む声だけではなく、二、三歩スキップに跳ねた足取りにも顕しながら、その“いつか”を確かと結ぶ。此方の提案には予想通りの是、ただその後に引かれるラインにはふっと軽く息を噴き出し、「Take it easy、お兄さん。犬に散歩させるくらいの気持ちで充分。」強引に線を踏む真似はせず、しかし緊張や不安は撫で払うつもりで自らを犬と指差しそんなジョークを。「オレだって――」“一人で行くのは味気無いだけ”或いは“虚しいだけ”、“寂しいだけ”――そんな心を勢い余って口にしそうになって一瞬止まる。この国へ来てからはどうにもこうにも、少し調子が狂い気味のようで困りもの。だが、「――優しいお兄さんと回れたらもっと面白いだろうな、ってその場の勘だけで喋ってんだから。」うっかり咲かせた白い薔薇を赤で塗り潰すように、“場違いな本音”は相手への賛辞と冗談へ替えて自らの感情を騙し、調子をあっという間にコントロールする。それから不自然だった一瞬に言及されるその前に、ぱっと視線を景色に移して、「…お、アレかな?」まだ距離はあれど目的地らしきシルエットを視認し、目を凝らした数秒後には彼へと燥ぎ笑う顔を向け、「はーやく行こ、お兄さん。オレ待ちきれない。」言葉通りにそわそわ先走る足は彼の隣から一歩前に出て、ついでに落ち着きの無い手も案内してくれている筈の彼を引っ張らんとその腕に伸びて。)


  • No.351 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-28 22:31:27 

   
   
>ダリア

あら、充分にすごいじゃない! それに”好き”から生まれる音って一番綺麗なのよ。ますます楽しみになってきちゃった

(あまりプレッシャーをかけるようなことはしてはいけない……とは思いつつも、楽器に触れたことなんて滅多に無いが故にすごいすごいと口から零れてしまって。何処か照れが滲む彼の反応も可愛くて仕方がなく、愛情たっぷりに双眸は細まっていくばかり。そんな中、得意げな笑みを見せる彼の口から”特別”という言葉が紡がれると呼吸が一拍遅れて。どんな意味があろうと、彼の特別でいられるのは純粋に嬉しいこと。素直に言葉を受け取るとじんわりと胸の奥はあたたまり、ほんのりと頬に朱が差していく。その嬉しさを噛み締めるようにはにかむと、真っ直ぐに彼の瞳を見詰めて。)

……それでも良いなら、なんて逆よ。ダリアの音なら”それがいい”の。

(自分にとっても彼は”特別”なのだと、言葉の響きにそっと想いを滲ませては口元に小さく笑みを浮かべ。視線を一度、彼の手元へと向けては指先でそっと触れる。どんな風に演奏するのだろうかと改めて手の形を見、視線を戻しては「…だから、聴かせて。ダリアの音」静かに、けれどはっきりと口にして。)



   
   
>タスク

(彼の発言から、リトルオイスターという人物も同じ服装らしい理解すると、続いた言葉にはなんの疑念も持たずに素直に頷き。特別思い入れがある訳でもないが、かといってぞんざいに扱うつもりもない。なにより、彼が言うのであれば大切に管理しておこうと頭のどこかで決めて。テンポよく与えられる船内の情報を追うように、視線は自然と入ってきた扉へと向けられる。心の中で簡易的な船内の地図を描きながらも、最後の言葉を聞いた途端その脳内地図はふっと霧散して。視線は自然と彼に戻る。”債務の心臓”__応接室で見たあの金色の粒が、誰かの大切な時間が大量に積み上がっているのだろう容易に想像ができた。心が折れるなんて大袈裟な、と一瞬思いかけた自分が浅はかに思えるほど、胸の奥が強く縮む。呼吸がすうっと細くなる感覚に気付き、小さく息を吐けば「……兄さんは、俺のことほんまよう見とるのぉ。」なんて言葉を零して。気を遣わせてしまう申し訳なさ、仕事をするなら本来入れて当然の場所に、まともに足を踏み入れられそうにない無力感。それらに苛まれながらも、言葉で先ず守ってくれた感謝を示すように双眸はすうっと僅かに細められて。)

……兄さんは怖うなかったん?その”時間”のこと知って

(そうして何気なく問いかけたのは彼のこと。慣れて平気になったのか、しっかり恐れを抱きながらも仕事と割り切って考えられるのか……彼はどう向き合っているのか純粋に知りたくなったようで。)



  • No.352 by 黒兎、ハンプティ  2025-11-28 23:46:55 


>ユリーシャ

(周囲ごと暖かさに包むようなそんな微笑みを浮かべる彼女のことを視界に収める。そして心底の安心を言葉からも感じ取る事ができると、そんな彼女の表情を逸らすことのない真っ直ぐな目で見て。静かに少しだけ頭を傾ければ、帽子の主が随分と信用を得ていることが伝わるその様子に一拍を置いてから「あなたが良いなら構わないが、誤解を招いて蜥蜴に怒鳴られる可能性がある。庭園を歩くときは特に“蜥蜴のビル”に気をつけるように」出会ってから今まで、彼女という存在は単純なようで雲を掴むような、どこか朧げな輪郭を持っている。繊細であり、綿飴のように溶けて消えてしまいそうな、そんな印象を持たせる彼女だから。誤解だと分かればすぐにフォローをするだろう男だけれど、そんな男の印象が悪くなってしまわないようにと事前に可能性の一つとしてそれを口にして)特別鼻が効く訳じゃない私でも匂いに気づく、鼻のいい蜥蜴はもっとわかるはずだ。

>ロメオ

ベエグル!!!起きてちゃんとした飯が食えんの最こお!(差し出された手を少しも考えずに両手で包むようにガッチリと握り、遠慮のない動きでブンブンと上下に振り。すっかり自分も素敵な朝食に招かれる気でいるようで、同時にリクエストメニューも聞いてくれるということで彼に対して歓迎の気持ちとなりご機嫌の鼻歌を口ずさんですぐ、目の前に差し出された見てわかる美味しそうなそれに寄り目になるほど二つの目が縫い付けられて。大きな口をぱっかりと開き自身の手でそれを持てば手につかんでいた煙草はそのまま落とすこととなって。それを彼が手にすることにも既に意識が向いていないようで齧り付いたそれに舌鼓を。最後に食事をしたのがいつだたろうかと思うくらいには空腹で、そんな空きっ腹に美味しいベーグルが与えられれば頬張るほどの大きな一口を味わうようにもぐもぐと噛み締めてゴクンと飲み込み。数日ここを離れていた理由を口にしてからはたと気づいたのはここにいるアリスという存在についてで。大きい目を大きく見開いてずずいと距離を詰めては彼の顔をしっかりと正面から覗き込んで)うめっ。俺生ハムめ~ちゃ好きなんだよなあ!酔っ払ったんじゃねえよう、新しいキャンディに手ぇつけたらキきすぎちまってこっち帰って来れなかったんだ。……アレ。うちアリスいたっけ。まだ夢ん中かあ?

  • No.353 by フラミンゴ  2025-11-29 01:10:39 



>オルカード

……、フラミンゴ。俺の名前(何かを伏せたような、隠そうとするような、それが何かはわからなけれど何かを箱の中に閉じてリボンを結び片付けてしまうようなそんな彼に気がつく。しかしそれを追求することはしない、隠そうとするということは彼にとってそうするべき理由があるのだろうと考えてのこと。その代わり、“優しいお兄さん”というその言葉を拾えばその部分を訂正するように自らの呼称を口にして。見えてきた遊園地を前に彼が嬉しそうにすると、その様子は見た目から伝わる彼よりもずっと幼く見えた。腕を引かれれば困り眉を更に下げて「ぅお、……急がなくても逃げねえヨ。つうか、どーすんの。夜が来る前に建物ん中入んないとダメだぜ。夜中から明け方までは出歩き禁止、それが遊園地の決まり」腕を引かれれば引っ張られるままに少しだけ早足になり、ふと気になったのは同伴者を連れていない彼が口振り的に初めての遊園地なのだろうということ。ともなればここの決まりを知らなくても仕方がないことだと考えを連ねて、いざとなれば今夜はうちで迎える心算で確認をして)

  • No.354 by ダリア、タスク  2025-11-29 01:11:30 



>有咲

……そこまで言われたら仕方ないなぁ。こっちだよ(“自分の音”だから聞きたいと言ってもらえる事がどれほど嬉しい事なのか。きっと彼女が思っているよりずっといま喜んでいると自覚をして。はっきりとした声色で伝えられたその言葉に少しだけ照れくさそうに微笑んでから頷いて、彼女のことを楽器を置いてある自身の部屋へと誘導して。その道中、自宅に彼女がいるということがなんだか不思議で、それなのに気持ちが弾むのを微笑みという形で表情に表して「変なの。きみが俺の家にいるなんて」変だと話すその声にはまごう事ない嬉しさが浮かんでおり、そう遠くない距離を歩けば一つの扉の前で足を止めて「ここが俺の部屋。綺麗にしてたかなぁ、汚かったらごめんね」扉を開く前に予防線としてそんな言葉を添えてから冗談めかすようにくすくすと笑って見せて。それから部屋の中に入ればそう尋ねるように口にするのは自身の特技を披露するのに見てほしいと言う感情が隠しきれずにいて)ねえねえ。ギターもピアノもできるんだけど、どっちの方が気になる?


>陸

───。考えたこともなかったわ、(短い呼吸で気持ちを落ち着かせなければいけないくらい、先ほど実際に体験させた時間が彼にとってとても重いものとなったことが窺えた。申し訳なさそうにする彼に少しだけ首を伸ばして、逆に向けられたその質問に回答通りのキョトンとした顔を見せてからその質問に似合わないくらいケラケラと屈託ない笑い声をあげて「少しも怖ないで、やって俺の時間とちゃうし。俺は自分が困らん程度の金も持っとるし、時間を担保にする必要もあらへん。せやから最初から何も怖ないな」そう続ける発言は所謂人に対する思いやりの欠如にも似た発言で。自分に関係ないことだから、誰かがそこに時間を費やす結果となっても別にどうとも思わない。それを言い切る様子には少しの迷いも持っておらず、申し訳なさを見せた彼だからその感情を否定しないように「せやけど、あんたは違う。少し話したらある程度の人となりはわかんねん。あんたは優しすぎるお人好しやろ」そしてそんな人間を嫌いじゃない。その一言は音にせず、肩を竦めて見せて)


  • No.355 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-29 12:15:29 



>黒兎様

(廊下で見つけてくれた時、彼はどんな顔をしていたっけ――思い出せるのは黒い軍服の後ろ姿だけだから、今みたいにしっかりと自分を見てくれる彼と真っ向から視線が合うのは初めてな気がする。ぱっと何かを閃いたように僅かに目を大きく開いて、ソファーの上を這い這いするようにして躊躇いなく距離を詰めて彼の両方の目尻に手を伸ばし、垂れ目にするように淡い力で斜め下に緩く引っ張って「…やっぱり。こうしたらダムの目に似てる」涼し気な目尻、夜や海を連想させる色彩、だいすきなそれらを持つ黒兎の瞳も好きという風に掴みどころのない微笑を浮かべて。蜥蜴、という単語には何だか現実の話よりも物語の一場面のような印象を強く感じて、まるで新しい本や遊びを見つけたようなわくわくとした調子で「……不思議ね。ユリも、きっとダムだって怒鳴っても言うこと聞かないのに、なぜ大きな声を出すのかしら」もっといい方法があるのにね、と含みある視線で彼を見上げながら「蜥蜴のビルも大変なんだわ、きっと」子供が大人の世間話の真似をするように、何も分かっていないくせに知った様な口を聞いて溜息を吐いて。少しの沈黙の後、積まれた詩集を指さして)ねえ、あれは何の本?


>ハンプティダンプティ様

(肩が根元から持っていかれそうになる握手の動きに、力加減を分からず全力で飼育員にじゃれつく猛獣のような危うさと可愛らしさを感じて〝おっと〟と困ったように声を出すも悪気が一切無いことは伝わっているから恐怖や不快は感じなかった。見ていて気持ちよくなる食べっぷりは調理人冥利に尽きて、嬉しそうに歯を見せて笑い「ハハ!良い喰いっぷりだ。俺も負けてられねえ」自分も同じベーグルにがぶりと食いついて。ダチもこのくらい大胆に飯を食えたらなと頭に浮かぶのはニヤニヤ笑顔の猫の顔で、あれ以来会えていないからこそきちんと食事を摂れているか心配になった。今日明日にでも家を訪ねてみようかと考え事をしながらベーコンを焼いていると、途端に視界を埋め尽くす白黒に意識は掻っ攫われて「キャンディ…、」単語を呟くに留めたのは前後の文脈からそれが甘いお菓子を意味しているわけではないと勘付いたから。思えば目の前の彼は猫の友人と違ってしっかりと食事を摂れるのに妙に痩せていて不健康に見える。怪訝そうにこちらからも彼の目を覗き込んで「…その目は体調不良ってわけじゃなくて、元からだよな?」口調には心配の色を含めて、今までに見たことのない色合いの瞳をじっと見つめて。それからフライパンでじゅうじゅうと音を立てる厚めのベーコンの上に片手で四つほど卵を割り落としていきながら)ちょっと前にメリーに拾ってもらったんだ。君の事は聞いてたからずっと会いたかったんだぜ、なんでも凄腕のパティシエなんだって?


  • No.356 by ユリーシャ・ゼレンカ  2025-11-29 18:35:58 



(/連レス申し訳ございません。描写のミスを発見しましたので、>355のユリーシャのロルを一部修正させてください。お手数ですが、下記を正式版としていただきたく…レス消費申し訳ございません。)


>黒兎様

(廊下で見つけてくれた時、彼はどんな顔をしていたっけ――思い出せるのは黒い軍服の後ろ姿だけだから、今みたいにしっかりと自分を見てくれる彼と真っ向から視線が合うのは初めてな気がする。ぱっと何かを閃いたように僅かに目を大きく開いて、ソファーの上を這い這いするようにして躊躇いなく距離を詰めて彼の両方の目尻に手を伸ばし、釣り目にするように淡い力で斜め上に緩く引っ張って「…やっぱり。こうしたらダムの目に似てる」涼し気な目尻、夜や海を連想させる色彩、だいすきなそれらを持つ黒兎の瞳も好きという風に掴みどころのない微笑を浮かべて。蜥蜴、という単語には何だか現実の話よりも物語の一場面のような印象を強く感じて、まるで新しい本や遊びを見つけたようなわくわくとした調子で「……不思議ね。ユリも、きっとダムだって怒鳴っても言うこと聞かないのに、なぜ大きな声を出すのかしら」もっといい方法があるのにね、と含みある視線で彼を見上げながら「蜥蜴のビルも大変なんだわ、きっと」子供が大人の世間話の真似をするように、何も分かっていないくせに知った様な口を聞いて溜息を吐いて。少しの沈黙の後、積まれた詩集を指さして)ねえ、あれは何の本?


  • No.357 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-29 19:13:19 

   
   
>ダリア

(了承を得た瞬間、にっこりと弾むような笑みを見せる。彼の背を追うように歩きながら、室内の装飾や置かれたものへ自然と視線が滑っていって。不意に零れた彼の声色は嬉しそうで、自然と笑み声を零しては「私も不思議な気持ちよ。こんなに早く、ダリアのお家に上がれるなんて思わなかったもの」嬉しそうに声を弾ませながらそう返し。歩幅も僅か軽くなりつつ、扉が開けば少し嗅ぎなれた甘やかで危うい香りが漂ったことで胸が高鳴って。色合いや装飾、置かれたもの、彼らしい空間がそこには広がっている。「二つも弾けるなんて本当に格好良いわね。…そうねぇ…」そう言いながら不意に彼から視線を外すと、丁寧に置かれた楽器が目に入る。光を受けてきらりと煌めいた金色の装飾。使い込まれた跡と、手入れの良さが如実にわかる佇まい。本当に好きなんだという事実がひと目で伝わる。自分にはこんな風に打ち込めるものが無いが故の小さな羨望、そして彼に大切に扱われている楽器もまた羨ましくて。瞳を細めては、正直にどちらも聞きたいことを口にすると彼に視線を投げかける。)

どちらを演奏するダリアも素敵なんでしょうね。欲張ってどちらも聞きたいところだけれど……ねぇ、ダリアが”今一番弾きたい方”をお願いしてもいい?

(小さく首を傾げては、彼の気持ちに寄り添うような委ね方をして。)


   
   
>タスク

(軽快な笑い声はどこか心地が良い。まるでそれが当たり前かのように、あっけらかんと告げられた答えには納得する部分が多く、気付けばゆるりと肩の力を抜いて「……さすが兄さんじゃの」と素直にひと言。肩を竦める彼の仕草と評価に喉の奥で小さく笑っては「ちぃと話しただけでその評価かいな。……優しすぎるお人好し、か。」と言葉を漏らして。言われ慣れないのと、自分ですら自分の性格なぞよく分かっていないが故に そうなのだろうか とどこか他人事のようにも受け取ってしまい。優しすぎる__そんな実感はなく。今もただ拾われて、ついてきて、怖がって……普通の人なら誰でもする反応だろうと思うからこそ、余計に。)

…でもみんなこがいなもんじゃないんか?   ……俺からしたら、何処の馬の骨かも分からんやつをこうして世話してくれる兄さんらの方が優しいよ。

(無一文、素性不明、行き倒れ当然……そんな自分を拾って部屋まで与えてくれる彼等の方が”情が深い”と思えてしまう。確かにその分できる限り自分の身体や時間で返すことにはなるが……至極当然のことで。自分がもし彼等の立場になったなら、こんなに快く受け入れるなんてできない気がして。平坦ながらも何処か感謝の滲む声で言葉を紡いでは、不意に疑問が浮かび素直に口にした。)

……なぁ、”アリス”って、何か特別なん?
   
   

  • No.358 by オルカード・エリス  2025-11-29 20:22:40 



>353 フラミンゴさん


フラミンゴさん――じゃあ、フラムさん。
(隠したものには触れられず、だが代わりに渡されたものにぱちりと瞬いた後。一度そっくりそのまま、“童話”ではクロッケーに関わるそれを一文字ずつ大事に繰り返して確かと覚え、次いでその名の綴りから親しみを抜き出しそう彼を称する。「オレはオルカード。ラストネームはエリス。良い名前でしょ。…でも“アリス”も好きだから、どれでも自由に。どうせ自分のじゃない名前で呼ばれんのは慣れてっかんね。」それから此方も名を伝える。この国では結局“アリス”と呼ばれる無意味な行為だろうと、銀の兎の言う通り己が忘れない為に、目の前の彼にも覚えていてもらう為に、大切なそれを茶目っ気混じりの自慢として名乗る。「いいからいいから。ほら、“今日”には限りがあんじゃん。」引っ張った彼が抵抗せず足を早めたのを良い事に、遊園地は逃げずとも時間は逃げるぞと、笑い声を転がしながら些か前のめりに進んでいた矢先。告げられる注意に歩調が鈍り、怪訝に片眉を上げる。「……夜の遊園地に、危ない事があんの?」未成年でも少女でもない己にそう話す事、“帰る”のではなく“建物に入る”という物言い、遊園地に限るらしい決まり――思考を回す数秒の沈黙の後、ぽつりと疑問の形を取って零れたそれは確信に満ちていて、それ故その答えを待つ事はせず。「あ゛ー……そっか。どうすっかな……」後ろ頭を掻いて自らの両腕を組み、空を仰いで唸る。日暮れ以降は危険と言えど、遊園地を離れても帰る当ては無し、元来た道も既に解らず夜営も避けたい、となれば選択肢など在って無いも同然。「なあフラムさん、オレが寝泊まり出来そうな所に心当たりある?」くるりと戻した視線はまた隣へ。楽しみの前の安全確保に真っ直ぐ彼を頼る問い掛けを、彼是悩んだ所為で渋く萎れ気味の表情と声で渡して。)


  • No.359 by 黒兎、ハンプティ  2025-11-29 22:00:33 




>ユリーシャ

…………んな、──なにを。(驚き、戸惑い、狼狽え、そう言った感情で体が固まり石のように動けなくなってしまう。するりと懐に入る子猫のように近づいた彼女が躊躇いなくその細くて華奢な手で自らに触れると瞳孔が開くように困惑の目を彼女に向けることしか出来なくて。掠れるような声でその胸中の想いを何とか言葉にすると、この場にいないその男に似ているという彼女に漸く状況の把握が出来たらしい。確かに似た色をしていたのかもしれない、と納得をしたところで微笑みながらこちらを覗く甘い色をした彼女の瞳に「あなたは、……陛下の瞳に似ているな。桃のように愛らしい色だ」こちらを見る瞳への既視感、その存在を彼女に重ねることが善し悪しどちらに転ぶかわからないがただ似ているというよりも自らの抱く感想もひとつ添えて言葉にして。落ち着いた表情で何やら含みを持たせる彼女に「では質問を。……あなたや、ダムのような男を上手く扱うにはどうするのが正解なんだ」抱いた疑問は興味からのもの。彼女だけが持つ回答を求めて口を閉じて。彼女が示すその先を辿るように視線を移動させる、その先にあるのは一冊の詩集。ああ、と自然とひと声を落としてから随分と読み込まれたその本のことを話して)私は人の気持ちに寄り添うことを得意としていない。他者理解や、共感、自己理解を学ぶための教本としてあれを読んでいる。


>ロメオ

(クリームチーズや生ハムの塩味、ベーグルのもちもちとした食感や甘味をもっしゃもっしゃと大きな口が豪快に楽しんでいる。喋る間すら勿体ないと言うように大きすぎる口が頬をぱんぱんに膨らませながら食べ進める中で怪訝がるようなその眼差しと心配のような言葉が向くと覗くその顔をこちらもギョロリとした目で見返して「なあにがァ?、………ああ!ああ!これ!目ん玉だったら元々こんなんだぜ、ふつーじゃなくて格好いいだろ」最初こそ何を言っているのかを理解できていないと言う様子で梟のように頭部だけをキュイと捻り傾げて見せて、しかしその心配の先が何を意味しているのかを時差で察する事ができるとキャラキャラと楽しげな笑い声と得意げな声色で誇るように自らの目を剥き出しにして見せつけて。ベーコンの焼ける音と合わさって美味しそうな匂いが立ち始めると卑しくもそのフライパンの中を覗き込みながら「そーだよん。甘いの好き?」興味は話の内容よりも目先のベーコンエッグに向いているのが丸わかりな様子で、食い入るように目を向けて)うまそー。マスタード残ってたっけ

  • No.360 by ダリア、タスク  2025-11-30 08:41:22 



>有咲

俺は絵とか物作ったりとか、そう言うのは苦手なんだけど音を拾うのは得意でさ。興味本位で始めたらハマっちゃったんだ(格好いいとストレートな言葉を持って褒められれば嬉しそうに双眸を細くして、自己分析をするように自身の得意なことと不得意なことを並べると「アリスはどんな事が得意?」彼女のことを知りたいと思うから、自然と質問を送りつつ選んだのはピアノ。その椅子に座れば「俺これ好きなんだよ。子犬の足音のやつ」曲名というよりもその状況を表した呼称を口にしながら、両腕を捲り舌を覗かせてはペロリと下唇をひと舐めして。大きな手を目一杯に開いてから鍵盤を子犬のワルツに準えて叩き──選んだ曲はそう難しい物じゃないからか、一曲をフラットな様子でなんてこと無いように弾き終えて。彼女へと顔を向ければ少し得意げにはにかんで見て)ふふ。中々な腕前でしょ

>陸

……大工はアホなこと言いよるが馬鹿やない。人を見る目も持っとるし、俺たちのことを考えて物事を運ぶっちゅう信頼があんねん。せやから、大工があんたを迎えるっちゅう風に決めたんやったら俺はそれに従うだけ(今のこの状況に感謝をするような彼の言葉を受けるとふむと少しだけ考えるように間を置き、何も考えず優しさだけで彼を迎える訳じゃないということをクッと喉を鳴らして笑ってから答えるように口にする「事実、アリスはここでの生き方を自分で見つけるくらい賢い子ぉやし。賢いアリスならここに居てる方が俺にとってプラスになるやんか。そらちょっとくらい優しゅうなるで」甘い声を使うようにパチンと軽いウインクをして彼が言う優しいと言う言葉を拾った返事をして。そんな時に彼が口にした疑問を受けるとけろりとした喋り方で肯定して)せやで。もしかしたら未来の陛下があんたかもしれへんもん。特別も特別、アリスに嫌われるのは損こそあれひとつも得が無いわ


  • No.361 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-11-30 09:51:03 



>黒兎様

(ダムの頭を撫でた時の反応もそうだったけれど、自分の言葉や行動で相手の感情が動かされるのを見るとまるで自分に魔法の力でも宿ったかのような幼稚な万能感に嬉しくなる。無垢な傲慢に悪意は皆無だからこそ質が悪いのだが、今まで平坦を保っていた彼の様子が綻びを帯びた事に可愛らしさや愛おしさの類を感じてくすくすと楽しそうに笑って。でも瞳について言及された途端、光を反射しない黒板のような双眸をぽっかり開いて数秒フリーズして「……、……嬉しい。黒兎、ありがとう」思考回路が停止したのはあまりに彼の言葉が嬉しかったから。大好きな女王様に似ていると表現してもらえたことと、続く言葉が自身にとっては彼に褒めてもらえたように感じたこと。すっかりご機嫌な様子を僅かにだが上がりっぱなしの口角に表し、すいと彼に顔を寄せてじっと見上げながら「ダムはね、ユリのことをすきなの。だからユリがお願いすればダムはそれを叶えてくれるはず。それでね、ありがとうの気持ちを伝えるためにちゃんとご褒美も用意するの」臆面もなく言い切るのは逆も然りだから。ダムを信頼し懐いているからこそ、彼に真摯に頼まれればきっと自分は何でもする。要は信頼関係が肝要と言いたいのだが言葉を短くまとめる術を持たず、不意にころんと仰向けに寝転び膝枕の恰好で彼の足の上に頭を置いて「ユリも同じ。女王様やダム、すきな人たちのために頑張りたいの」下から手を伸ばし、上ではなく下に伸びるような黒い兎耳の先に指先でそっと触れて。本の読み聞かせをねだろうと思っていたが、難しくて半分ほどしか理解できなかった彼の言葉にこそ強く関心を抱いて)……黒兎はどうなの。読み聞かせよりそっちが聴きたいわ



>ハンプティダンプティ様

ああ、俺には真似できない…いや、真似しても君みたいに飼い慣らせない君だけの色だな。でも時々零れ落ちないか心配になるぜ…。
(奇抜な双眸はそれに負けない独特の個性を放つ彼にこそ相応しいものであると感じて、穏やかな笑みでそれを誇る彼に肯定を返して。コミカルな雰囲気を放つ人だからこそふとした拍子にコロリと眼球を落としてしまいそうで、しかもそれを意に介さず溌溂と笑い飛ばしそうだと想像しながら体調面も含めて拭いきれなかった心配を言葉尻に滲ませて「こら。油が跳ねるぞ」彼の自慢の瞳に火傷でも負わせてしまったら大変だと、伸ばした食指の先で鼻先をツンと突っついて距離を取るように促し「そうだ、飲みもん用意してくれよ。俺はオレンジジュース」別の役割を担ってもらうことで意識を調理場所から逸らせないかと一緒に朝食の準備をしようと持ち掛けて。ベーコンと目玉焼きの比重が大体同じになるように木べらで分割し、白地に金装飾の丸いプレートに盛り付けていって。瑞々しいルッコラと薄くスライスした赤と黄色のパプリカ、ミニトマトも乗せてテーブルに並べながら「目玉焼きにマスタードなんて合うのか?」笑い交じりに言いながらテーブルにつき、食事を始める前にこれだけは言っておかなければと真剣な眼差しで、しかし口元は楽しげに笑みの形を描きながら)甘いもんの話だが。好きなんてもんじゃない、無かったら生きていけないくらいだ。新作のお菓子、季節限定のケーキ、そんな言葉に心躍らせる男だぜ、俺は


  • No.362 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-11-30 19:53:44 

   
   
>ダリア

あら、そんな経緯があったのね

(絵も物作りも器用にこなしそうだからこそ、その言葉には意外そうに瞬きを零した。一方で、得意なことを問われれば途端に視線が揺れ、言葉が迷う。初対面でよく交わされる問いではあるが、どうも苦手意識がある様子。即答できないことで、案外自分は空っぽなのだと思えてしまうからという理由も自覚してはいて。少し考え込んでから、自分ができることの中で特に褒められることを挙げることにすると「得意……そうね、お菓子作り、とか…?…手品とかも得意かもしれないわ」ぽつりと打ち明けるように告げて。どれも幼い頃に両親がしてくれたことで、且つ妹にしてあげたかったことでもあり。そのことに気付かぬまま、彼が腰掛けるピアノの前で程よい位置に自分も腰を落ち着ける。すぐに軽やかに転がり出す音色、子犬がじゃれ合うように鍵盤の上を踊る指先。テンポも音の粒も愛らしくて、うっとりと目を細めては口元に微かな笑みが宿る。気が付けばあっという間に一曲の終わり。けれど終わってしまった寂しさよりも胸に残る余韻の温かさの方が勝っていて。はにかむ彼に迷いのない拍手を贈ると「中々、なんてものじゃないわ!全部綺麗で……見惚れちゃった。すごいわ、ダリア」そう、ふっと柔らかく笑みを深めた。)

こんなに近くで観て、聴けて……私ったら幸せ者ね。……先生が羨ましいわ。ダリアの音を、いつでも聴けるんでしょうから

(素直な称賛と、ほんの少しだけ滲む嫉妬を甘く包んでは零して。)

 
  
   
>タスク

(大工へ向けられた絶対的な信頼を目にする。そんな人物に選んでもらえたという事実は、自分の存在を肯定されたも同然で自己肯定感も上がり。元の世界で張り詰めた糸のように生きていた分、こうした甘さや優しさはむず痒くて仕方がない。反面、心がほぐれる速度は自分が自覚していたよりも早く、疲れきって眠たげな瞳の奥は確かに彼本来の柔らかさを取り戻しつつあって。「……はは。兄さんの”ちょっと”はぶち甘いのぅ」そう口にしたところで、簡単に与えられた情報に、ぱち、と目を瞬かせる。未来の陛下なんて初耳で、それになるかもしれないなんて衝撃でしかなく。同時に、世界がこうも優しい理由のひとつがわかったことで胸はスッキリとしていて。先に大工や彼との会話を重ねていたおかげで、彼等は”アリス”ではなく自分そのものもちゃんと見てくれていると、変に不信感を抱くこともなく。)

あー……選択肢に”城”があったんは、ほいでか。見張りの目が山ほどつくっちゅうのも納得じゃの。

(ふむと納得したような声を零す。アリスは陛下になるかもしれない卵……、なら城に囲われて陛下としてのあれこれを教わりつつ、大事にされるのは容易に想像ができて。それが合っているかは分からないが。とかく、矢張りアリスは複数人いるに違いないと確信すると暫し思案するように瞳を伏せる。再び瞳に彼を映した先に問いかけたのは、またもやこの世界のことで。)

…”陛下になれんかったアリス”がどがぁなるんか、タスク兄さんは知っとるん?


   

  • No.363 by フラミンゴ  2025-12-01 07:54:35 



>オルカード

──良い名前だな。(渾名のように伝えられたその響きには元来推しに弱い性分だからだろうか、親しみを持った声色でのそれに拒否反応を見せることはなくて。それから流れるように彼個人の名前を教えられれば、それを呼び返すことは出来なかったけれど名前の響きを静かに胸の中で繰り返してから「ドラキュラのアリスってワケだろ。カッケーよ」胸中で書いた字の列、その文字を逆から読めば浮かぶのは吸血鬼の単語。口下手故に説明も上手じゃないが小さな手振りを添えることで名前の逆読みを表現して。夜中の遊園地についてどう説明をするべきか、言葉を探すように自身の項の当たりを少し爪で引っ掻いて「夜は”あいつら”の時間だから、怪我で済めばイイけど最悪殺されちまうぜ」そう説くのは対象が対象だけに役持ちだからどうにか出来るという問題では無いことで。注意を聞きいれた彼が頼るように伝えたその声に「今日だけならウチ使って良いケド。」ちらり、と視線を向ければ元より考えていたそれを口にして)

  • No.364 by 黒兎、ハンプティ  2025-12-01 07:55:19 



>ユリーシャ

(どうすればあの自由奔放な男を言い聞かすことが出来るのか、同時にふわふわと朧な姿を見せる彼女のこともそう出来るのか、問いかけたのは興味本位。それに対する返事があまりに甘い毒のようなそんな内容だったから、思わず呼吸が止まる。──ふ、と浅く息をつく頃には利己的のように見えて互いのことを思い合うようなその意味に彼女の深さに触れたような気がした。そんな彼女が自らの膝の上へ転がればそれを咎めることなく自由にさせるようにそのまま動くことなく、耳に触れる指先が少し擽ったい。でも久しく触れていなかった誰かの体温というその暖かさが心地よくて動くことも出来なかったのかもしれない。「………あなた、頑張るよりも先に。まずは一人で眠るところから始めなければいけないのでは」話題の先に自身があればそれについての言葉が見つからず、そんな中で選び出したのは言わなくてもいい余計な言葉。意地悪とも揶揄いとも覚束ないそんな発言をしてから「……人とこんなにも話したのは久しぶりだが、あなたと話す時間は悪い物じゃない」人との交流を極端に避けて過ごすから、久しく忘れていたこの感覚を本当にそう思っているのか分かりにくい単調な声色で、しかし気持ちをそのまま率直な言葉で伝えれば転がる彼女へ目を向けて)


>ロメオ

!おもしれ~アリスう!こぼれ落ちるってこんな感じかあ?(穏やかな雰囲気と心配が未だ残るその様子にひゃひゃひゃと引き攣るような笑い方で肩を揺らし、大きく開いた眼、自らの後頭部をポンッ!と叩けば機械のように頭部をカクンと落とすように前のめりに。その際にもう片方の手が何かを掴み握るような動作でその行為をより濃くすると俯かせるみたいに地面に向いていた顔がパッと彼に戻されて「なんつって。さすがのおれも目ん玉は落とさねぇよう」握って見せていた手を開いて彼へ当然、何も無いことを見せて。焼き上がりを心待ちにしていたところで彼から飲み物の用意を頼まれると近づけていた顔を引き、フラフラとした足取りで大人しく火から離れて「ガキンチョみてえ!かわちい味覚だなあ」揶揄うための声色を使って彼の優しさを知ってか知らずか選んだ飲み物を元に彼を可愛がるようなそんな声で後半を続け、テーブルの上へ透明なグラスを二個用意して。ふんふんとご機嫌な鼻歌を口遊みながら色の濃いオレンジを数個用意しフルーツナイフで半分に、シトラスジューサーでそれをグイグイと搾り甘いものに対する気持ちを向けられた事でその手が一度動きを止め。ひひひ、と口角を持ち上げて歯を見せるような笑顔を浮かべてからその一点に関しては紛うことなき自信があると言うように言い切って)ぢゃあ、俺が同居人でラッキ~☆だな!俺が用意するスイーツがこの国で一番のスイーツだ

  • No.365 by ダリア、タスク  2025-12-01 07:56:07 



>有咲

?………手品、手品!?(どこか言葉を探すように、鈍い反応が戻るとその言葉を撤回してさりげなく違う話題に移行するべきかと頭を巡らせた。しかしそんな彼女から、なんだか彼女らしいと微笑ましくなる内容と彼女のイメージからは予想外のその内容が挙がればそんな事はできずに食いついてしまって。まさに興味津々と言った雰囲気で彼女へ顔を向ければ「すごいね、手品なんて中々できる事じゃないよ」と興味を持った目が“みたい”と訴えるように期待を見せて。演奏を披露して、拍手をもらう。まるでここが自分の部屋ではなく発表会のようだと益々照れ臭さが込み上げてしまいながら、嬉しくて胸が温かくなった。「アリスも触ってみる?曲を弾くって思わないで、音を鳴らすだけでも楽しいんだよ」この場にいない男に焼き餅を見せるような言葉が面白くてふふっと笑い声をこぼしてから誘いかけるように声をかけて)

>陸

………あんたは人を見る目無いなぁ、俺を甘い言うやつなんてそう居らんわ(出会ってから今まで、会話を紡いできた時間で幾分か彼が心を開いてくれた事がその瞳の印象や声色喋る時のペースから伝わるとそんな彼を改めて一瞥する。そして彼からの評価として甘いという、この国において自身には到底似合わない物を貰えば嫌味を言うでも真正面からの否定や拒否でもない彼のことを変わったやつだと言うような揶揄うのを含んだ声で返し。それから興味を持たせたのは彼の問いかけの内容だった。女王陛下の枠を得られなかったアリスの行方とは、こちらを伺うようなその視線を掬いあげるように目を向ければ「戻りたい元アリスは今までの暮らしに戻るだけなんちゃう?戻りたないアリスは元アリスとしてこんまま此処で暮らすんやない?……しらんけど」肩から力を抜くように竦めて見せながら何とも無責任な言いっぷりで回答とすると自身のこめかみの辺りをトンと軽い力で叩いてから能天気なようで前向きなその言葉を向けて)急いで決めへんと、まずはここでの暮らしを楽しんでからでええんちゃう?


  • No.366 by 赤の女王  2025-12-01 19:48:18 



■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3

■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87

■ 提供① ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A0

■ 提供② ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A1


■ 手紙 ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E6%89%8B%E7%B4%99


■ 常時イベント ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。


※ 本日よりクリスマスイベント期間に入ります ※
イベント期間が決まっているので、現在の交流を〆て早速イベントに入っても大丈夫です。

イベント概要
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

イベント時限定ミニゲーム
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%88%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%EF%BC%89



>どのお時間でも登録アリスをお待ちしております。

  • No.367 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-12-01 20:50:57 

   
   
>ダリア

(期待に満ちた眼差しに、飲み会や小さい子の前で失敗が無いようにと妙に練習を重ねているとはいえ内心冷や汗。それでも新鮮な彼の反応は可愛くて仕方がなくて、思わず笑みをこぼすと素直に「っふふ。とは言っても、本当に大したものじゃないのよ?ちょっとしたお遊びみたいなものだけれど……後で、ね。見せてあげるわ」と口にして。彼からピアノを勧められると視線は鍵盤へ。嬉しげに表情が華やぐと「あら、いいの?…あんなに素敵な演奏の後で同じ鍵盤に触れるなんて、なんだか緊張しちゃうけれど……。隣、失礼するわね」そう言いながら彼の隣へそっと腰を寄せる。そろりとしなやかな指先を鍵盤に添えてはド、ミ、ソ…軽く撫でるように音をひとつ。それを皮切りに、ぽろんぽろん……と柔らかく指先で押して音を奏で。”あ、この音好きかも”と時折小さくも楽しげに声を漏らしながら、思い出すままにほんの短いフレーズを__どこかのお店の入店音だの、クリスマスソングのワンフレーズだのをなぞるように奏でてもみる。彼のように軽やかに一曲を引き終えるなんてできないし、たどたどしいけれど、それでも音が響く度に楽しくて仕方がなくて。くすくすと肩を揺らしては、すっかり和らいだ表情を彼に向ける。心の底から楽しそうな声で、触らせてくれてありがとうと伝えるように言葉を紡いで。)

んふふ。……本当、ダリアの言う通りね!上手に弾けなくても、私今とっても楽しいわ

   
   
>タスク

ぐ……ええじゃろ別に。

(揶揄いを含んだ声とはいえキッパリと言われてしまうとぐぬぬと悔しげに……と言っても、眉間に若干皺がよった程度ではあるがそんな反応を見せて。兎に角自分はそう思っているのだからそれでいい、と自分の中で結論を出すとぶっきらぼうに言いつつ、告げられた言葉により瞳には何処か安堵の色が滲んで。「ほうか」と短く声が漏れたと同時に、その口元にも微かに笑みが浮かぶ。)

即刻強制退場、やらじゃないならええんじゃ。

(ここへ一瞬で迷い込んでしまった時のように、彼らに何も返せず別れを告げられぬまま終わるのでなければそれでいいと、明らかに言葉が足りないがそんな旨のことを口にして。ここに残る気持ちが強いことも、その声色に滲んでいるだろうか。取り敢えず、元の世界に帰るも帰らないも選択肢があることが分かれば心配事は消えた様子。彼の言葉に「そうじゃの」なんて相槌を打ちつつ、ここでの暮らしを楽しみつつ慣れていこうと決める。ともすれば、今後の仕事のためにも自分のためにも、この世界の地図は欲しいところ。「ここら辺の地図やら……この部屋にあるん?好きに使ぅてええたぁいえ勝手に物色するんもなんか…気が引ける言うか。…この小瓶、前の人の私物か?」なんて、棚に置かれた物_もう一人の同居人が置いたものとは露知らず_を手に取っては問いかけて。)



( / お世話になっております。素敵なクリスマスイベントをありがとうございます!ミニゲームもどれも素敵で、絶対参加するぞ~!と息巻いている背後です。参加するタイミングとして、現在のやり取りのキリがよくなったら、イベント用の初回ロルを投下させていただこうかなと考えております。ただ、やり取りが楽しすぎて私が長引かせてしまう可能性も高いので……もしキリよく〆まで行けなそうだった場合は、イベントの期間を考慮して15日頃には初回ロルが投下できるようにしたいなと思っております…!その場合元のやり取りは一時中断(?)と言った形になるのでしょうか……? 娘も息子も、ほろ酔い状態で各々ふらふらしてそうですが……イベント、本当に楽しみにしております~…! )

   




  • No.368 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-01 21:06:47 


>赤の女王様

(/いつもお世話になっております、突然背後から失礼いたします。イベントに際してご相談です。無事にイベントスタートを迎えられたこと、おめでとうございます!折角ですので早速期間限定の交流をさせていただきたいのですが、現在の絡みもこの段階で〆てしまうのは惜しいほど素敵でして、もし差し支えなければ現在の交流は保留とさせていただき、イベント終了後に再開させていただくという形は可能でしょうか?もし難しいようであれば、現在の絡みを〆まで紡いでからイベントに移らせていただければと思います!また、1点質問なのですが、現時点でお会いしたことのない役持ち様とはミニゲームでご一緒させていただく際にも初対面という前提でしょうか?お手すきの際にご回答いただければ幸いです、よろしくお願いいたします。)

  • No.369 by 赤の女王  2025-12-01 22:02:36 



>有咲ちゃん背後様

( /ご相談ありがとうございます!そしてこちらこそ、丁寧にご確認いただけてとても助かります…!先にご相談内容への回答だけ失礼致します。
クリスマスイベント、ご参加いただけるとのこと本当に嬉しいです…!どのミニゲームも気になって頂けたこととても嬉しいです。準備した甲斐がありました…!
現在のやり取りについても、キリのいいところで自然にイベントへ移行していただければ大丈夫ですし、もし長引きそうな場合は一旦そちらを保留にして、イベント後にゆっくり再開する形でも全然問題ありません。日が空いてしまうので、こんな感じの交流があったことにしてざっくり〆→新しく始める。という流れでも大丈夫ですので、背後様のやりやすい形を選んでいただければ…!
ほろ酔いのお二人がイベント会場に来られるのも絶対可愛いと思うので、会ったことがある住人たちも、まだお会いできていない住人たちもこっそりそわそわしながらお待ちしております…!
クリスマスらしい特別な空気の中での有咲ちゃんや陸さんとの交流、とっても楽しみにしております!
それでは、交流の方はまた落ち着いてからお返事をさせて頂きますのでもう暫くお待ちください 。)


>ユリーシャちゃん背後様

( /ご相談をありがとうございます…!そしてイベント開始のお祝いまでいただけて光栄です。クリスマス期間限定交流についても、早速ご参加いただけるとのこと本当に嬉しいです…!
現在の交流につきましては、もちろん“保留”という形で大丈夫です!せっかく楽しく紡いでいるので、イベントが終わった後にそのまま続きを再開出来ること楽しみです。とは言え日を空けてしまうので、もし気持ちや流れ的に「いったん〆て新しく始めたい!」となった場合も遠慮なくお知らせください。どちらでも背後様のやりやすい形を優先していただければと思います…!
また、まだ未交流の役持ちとのコンタクトですが初対面として進めていただいても、イベント期間中に既に会ったことがある前提でもどちらでも大丈夫です!その際は背後様のご希望をひと言添えていただければ、こちらでも合わせて対応させていただきます。
クリスマスという特別な舞台で、ロメオさんやユリーシャちゃんとお会いできること、そしてどんな表情ややり取りが見られるのか、不思議の国の住人一同、心からワクワクしております!
それではどうぞよろしくお願いいたします。)

  • No.370 by オルカード・エリス  2025-12-01 22:05:13 



>363 フラミンゴさん


(当然とばかりに胸を張りながら、そこに添えられた彼なりの褒め言葉に笑みを深めて、「ドラキュラさんのアリスか、良いなあ。めっちゃ強そうだし、それも名乗っちまうか。せっかく牙もあっかんね。」逆さ読みは想定しておらず、それ故にサプライズでも貰った気分。笑んで上がる唇の片端を人差し指と中指でぐいと広げ、その内にある輝くスクランパーを示しながら、鯱とも犬とも“オルカード”とも称した自らを表すものの隣へ更に、その呼称もご機嫌に欲張って引っ提げた。「……ヒト、ではなさそうだね。機械とかでもなさそうだけど。レッドキャップみたいなもんかな。ともかく相当危ないんね。……オーケー、肝に銘じとく。」その話し方一つ、仕草一つ、どれもを確かに噛み締めるように見詰める。彼は己ほど流暢ではないからこそ、その言葉は真摯な重みを感じさせる。この国の人智さえ越えて己に危険が及ぶ――母国の妖精などという超自然的な存在としてそれを喩えながらも茶化す素振りは微塵も無く、ただ静かに頷く事でその意と脅威を真正面から受け止め胸に刻んだ。それから肯定的な返答を貰えて表情は一転、「ホント?良かった、助かったあ。あんがとフラムさん。」視線が合った瞬間を逃さず、満面に安堵が咲いた柔く晴れやかな色と音で真っ直ぐ感謝を。「礼代わりっつったらアレだけどさ、手貸してほしい事あったらいつでも言ってよ。掃除でもお使いでも、何でもやっから。」語られたものが悉く真実ならば、彼は己の迷い道も命も救った恩人となる。貸し借り云々以上にその人柄へ何か報いたい、と表裏偽り無い感情の揺れに任せてそんな申し出を朗らかに告げた後。「そんじゃ、今度こそ遊園地行くか。まず……」再び意識を切り替える。遊園地のイメージとして手始めに浮かぶのは、ジェットコースターやティーカップなどの刺激的なアトラクション。しかし、それらよりも目的とするものを思い出せば、あ、と小さな声が零れ落ちて、「そうだそうだ。なあ、遊園地でショーやるって聞いてっけど、何時の何処でやるか解る?オレ絶対見たいんだよね。」ショーまでに間があるなら興味の赴くままアトラクションへ、そうでなければ真っ直ぐその場所へ、巡るルートを決めるその一助に真っ先にその問い掛けを投げて。)


  • No.371 by ユリーシャ・ゼレンカ  2025-12-02 22:19:06 



>赤の女王様

(/ご丁寧な回答ありがとうございます、まずは保留の申し出を快諾いただきありがとうございます!重ねてのお気遣いも恐縮です、またその日が来ましたら再開か新しい場面か今一度選ばせていただこうと思います。初めてお会いする方々との前提についても承知いたしました、都度お伝えさせていただきます…!早速ですが、娘の方はダム様に最初のお迎えをお願いしたく、お手紙を出させていただいたという体で以下の通り初回文を投下させていただきます。イベント参加に際して何か不足や不備があれば書き直させていただきますので、お手数ですがご指摘いただければと思います。息子の方はイベント初回のお相手に悩んでおりまして…、クリスマスイベントという響きには大いに惹かれるもののやはり苦手な〝赤〟のお城に向かうのにいまいち踏ん切りがつかず羊邸にいるところを、羊様、チェシャ猫様のいずれかに連れ出していただけたりしないかなと思っておりまして、続けてご相談させてください。)



>トゥイードルダム様

(『いちばんにユリを見て』――宛名だけが添えられた手紙とも呼び難いメッセージは彼のもとに無事に届いただろうか。内容も文字も共に汚いとも綺麗とも言えない幼さの残る丸っこい筆致は決して適当に書いたわけではないということだけは伝わるもので。忙しいであろうメイドさんにお願いをして部屋に来てもらい、忙しなくも柔らかな手つきで到底自力では辿り着けないヘアアレンジを作り上げてもらう。少し低めの位置でやや緩く仕上げてもらったシニヨンにはクリスマスにぴったりの深い赤色のベロア生地のリボンも一緒に編み込んで、数十センチ余らせたリボンが動くたびに風に乗ってひらひらと揺れながらついてくるのが楽しくて、ついつい身体を左右に揺らしてしまう。シニヨンの上部には女王様のバレッタを主役のように鎮座させ、きらきらと光を反射するクリスタルが綺麗で三面鏡でどのくらいそれに見惚れたか分からない。ドレスのシルエットはプリンセスライン、深紅と雪の白を基調とした二重仕立て。外側は透明感のある純白のチュールで内側はベルベット、胸元はハートラインでウエストをきゅっと絞り、ふんわりと広がるチュールの裾には控えめに煌めく蔦の刺繍が入っていて、歩くたびに光を反射してまるで雪の結晶が舞うよう。肩から手の甲にかけても同素材で露出は少なく透け感を残し、踵はいつもより高めの7cmで転んでしまわないようにチャンキーヒールのシルバーのストラップパンプスをメイドさんがお勧めしてくれて。いつもは化粧っけが無いものの、折角だからとゴールドに近いブラウンのツヤ感たっぷりのアイシャドウと頬に多幸感を足すほんのり青みピンクのチーク、唇には同系統のリップとグロスも添えて。綺麗なドレスには少し不似合いかもしれないけれど、自分にとっての宝物が入った白レースのハンドバッグは肌身離さないまま、彼の迎えを待ちながらこの冬だけの素敵な装いを楽しむようにドレッサーの前でうろうろして)


  • No.372 by ダリア、タスク  2025-12-03 00:17:03 



>有咲

ありがと、とっても楽しみだな。(見たい見たいとせがんだ願いが笑みを纏った彼女によって約束されれば期待に輝く目元はそのまま、その瞳を少しだけ笑みの形で和らげて。誘いかけた提案を受けた彼女が隣に来るとポロン、ポロンと音が部屋に広がる。最初は音が一つずつ部屋の中に落ちるような心地のいい感覚で、それが次第に聞いたことがあるようなワンフレーズに変わると、その指の動きが辿々しいからこそ子供が一生懸命に鍵盤を叩くような可愛らしさが見えて、先ほど自分が貰ったような拍手を彼女にパチパチと送って「アリスだけじゃないよ、聞いてる俺も楽しい。……ふふ、いつもだったら俺が弾かないと聞けない音だから。それを人の音で聞けるのがすごく楽しい」そう伝える声はまさにその気持ちが乗るようなゆったりと穏やかながら楽しさに弾むようで。大きく広げた自分の手を二人の間に向けて、先ほど彼女の華奢な指先が鍵盤の上を動く姿を見ていたからふと思ったそれを口にして)見て見て、俺ね手が大きいからピアノとかギターとか、指を使うやつで有利なんだよ


>陸

───あんた、元の暮らしに戻りたないんか?(元の場所に急に戻ることが無いと知った彼が見せたのは恐れや慄きではなくて、明らかな安堵だった。そして言葉として伝えられた強制退場じゃないなら良いと言う発言がその意味をより濃くしたところで疑問を持ったように目を細くしてから質問として不思議がるように投げかけて。地図と聞けばこの辺の建物は頭に入っているからこそ持っていたかどうかが怪しくて、“あ゛~”と考えるように長い息とも声とも取れる音をあげて「その辺に無かったら無いわ。けど赤の城か図書館に行きゃ~置いてるんちゃう?……この部屋のもんは全部あんたんモンやね。こういうんはもう一人住んでるリトルオイスターの悪戯やから気にせんでええわ」最初は地図のあるだろう場所を教えつつ、彼が手にした小瓶を見ればケラりと笑い声をあげてから爪先でカツンと瓶を軽く叩いて)

  • No.373 by フラミンゴ  2025-12-03 00:17:27 



>オルカード

(文字の並びを見て閃いたその言葉は自分が思っていたよりもずと彼にとって嬉しい物だったらしい。ニコニコとご機嫌な笑顔を見せながら口にする声と、言葉に合わせて見せられる人工的な牙を一瞥してから「呼び名なんてそんな何個も要らねェよ」肩を力を抜いて笑い飛ばすように答えて。時間による危険性を納得したらしい彼にこくんと頷いてから続けられた恩を返そうとするその勢いと声にブンブンと頭を左右に振って「別に一日だけ泊めるのにお礼も何も無いョ。気にすんなって、困った時はお互いさまだろ」クッと喉を鳴らすように笑って随分と律儀な男なのだと彼への印象を胸に抱き。慣れ親しんだ遊園地はスタッフとして雇う男女や、逆に遊びにきている客人で賑わいがある。そんな賑わいを耳にしつつ、問いかけが落ちると暫し考えるみたいに視線を泳がせて「参加型のやつかァ?アリスが失われた鍵を探すやつ。それともミラーハウスでたまにやるライティングショー?時間によってとか日によってとか、スタッフの気分とかで毎回やってるもんじゃねぇケド」パッと思い出せたショーを口にすれば彼が求めているものはあったのかと頭を傾けて)

  • No.374 by トゥイードル・ダム  2025-12-03 00:18:01 



>ユリーシャ


(クリスマスに向けた支度を行う中、一匹の小鳥が窓を叩く。それが手紙の配達だと心を躍らせて開いたそこにあったのは拙い字で綴られる想いのこもったメッセージだった。一文字、一文字、心の中に刻むようにする頃には随分にやけていたらしい、片割れから冷ややかな眼差しを受けていた。すぐにでも迎えに行きたいと逸る気持ちと、彼女の隣に並ぶ以上あの場で一番の男になってやりたいと思う気持ち、そして何よりももっと早くから用意をしておけば良かったと言う後悔。普段の下ろした前髪ではなく、立ち上げながらセンターパートに分けてふわっと見えるようなパーマ風のヘアセットを。選ぶ服は全体を深いブルーで統一した華やかでクラシックな印象のスーツスタイル、群青を基調にチェック柄のテーラードジャケット、ボックス寄りの形の物を前を開けてきており内側には無地の紺色ベストやシャツが見える。ベストはクラシックなV字の深い開き、金色の釦がいくつか彩を与えている。シャツは清潔感のある白いシャツ、首元のボタンを外して少しラフな印象を持たせている。普段使う手袋は無く、黒色のレザー作りのドレスブーツを履いている。そしてこだわりに苺を思わせるような瑞々しい色をした薔薇の形のブローチのようなアクセサリーが胸元を飾る。その姿で迎えに行くのは手紙をくれた少女の元、ただ迎えに行くのも面白くないと悪戯心が生まれたようで。蜥蜴が使う梯子を勝手に拝借すれば外からトントンと窓をノックして)

(/パーティドレスに身を包んだユリーシャちゃんに早速胸を撃たれております…!お手紙を頂いてより一層格好つけたダムにて早速お迎えに上がらせて頂きました!では首根っこを掴んででも連れて行くのは間違いなく羊かなと思いますので連れ出すと言う点なら羊かなと…!チェシャ猫ですと甘やかしてこのまま一緒に羊邸で過ごすのもありじゃないかとなってしまい兼ねず…!ロメオさんを連れ出すところから始めるなら羊、引っ張り出されて城に到着した場面からでしたらチェシャ猫でも交流に繋げられるのかなと考えておりました!どちらが好みでしょうか…!)

  • No.375 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-12-03 20:47:00 

   
   
>ダリア

(贈られた拍手に、胸の奥が温かくなる。じんわりと頬へ広がる紅潮は、先程の彼の照れを思い出しては深まるばかりで。”聞いてる俺も楽しい”_その言葉に彼だからこそもつ視点と喜び方があるのだと気付かされて、思わず蜂蜜色の瞳を瞬かせた。同時に、彼と楽しく過ごせている事実が嬉しくて直ぐに表情は和らぐ。それならば、と屈託のない笑みを浮かべては「なら…ダリアがもっと楽しめるように、練習しておかないとね。…一緒に弾けるようになったら、きっともっと楽しいわ」そう口にして。やがて彼が大きく手を広げて見せると、微笑ましさが零れてくすくすと肩が揺れる。大きさを比較するように自分の手を重ねると「…本当ねぇ。大きいだけじゃなくて、綺麗な手…羨ましいわ。…ふふ、私ダリアの手、好きよ」と、穏やかな声色に合わせるようにゆっくりと触れ方を変えていき。指の長さ、骨ばった形、温度…違いが面白くて、最終的にはつい恋人繋ぎのように指を絡めてしまう。ネイルも似合いそう、なんて考え始めた矢先、さすがに触り過ぎたとハッと肩を震わせるようにして顔を上げると「ッぁ…ご、ごめんなさいね。触り過ぎちゃって…そ、そうだわ!」恥ずかしさを誤魔化すようにほんのり赤い顔で苦笑しつつ謝り、そろりと手を離せばポケットから先程貰った金貨を一枚取り出して。)

手品__お礼にひとつ、見せてあげる

(にこりと微笑む顔には、先程までの照れとこれから披露するものへの自信が滲んでおり。)

   
   
>大工

え? …あー…、…戻りとうないのぉ。帰りたい思える場所も正直、無いけ。

(唐突に聞かれると思わず喉がひくりと鳴り。元の世界を思い出してみても、思い浮かぶのは散らかったデスクと暗い部屋、鳴り止まない通知音くらいで。惜しいと思える人間関係もない。寧ろ”気にかけてくれる人がいない”ことが、こういう時ばかりは楽に思える。自分の足元に視線を落としつつ、正直にぽつりと本音を零せば肩を竦め「ま、戻らにゃぁいけんよな。…じゃが、兄さんらに何も返せんまま消えるのも嫌なんじゃ。全部きっちり済んでから、……ちゃんと戻るけ」ゆるやかに視線を彼に戻しては、そう言葉を続けた。それに”アリス”として意味あって呼ばれたなら、その役割を終えるまでは責任をもって居たいのも事実。思考を切り替えるかのように、弾かれて軽い音を立てた小瓶に視線を向けてから棚やクローゼットの中をもう一度軽く確認する。が、地図は見当たらない。腰に片手を添えては少し前のことを思い出すように視線はやや宙へ。「薔薇んとこまでは覚えとるし、城はなんとか行けそうじゃの…。」次の目的地が決まったことで、一緒に行かないかと口を開きかけたが、出会った当初彼が書類を持っていたことを思い出し。これ以上仕事の邪魔をするのもな…と思った矢先、度々話題に上がるもう1人の同居人のことが気になればお礼と共に問うてみる。悪戯好きで活発な人なのだろうかと勝手に印象を抱きながら。)

…そういやぁタスク兄さんは仕事中じゃったよな…、時間割いてくれんさってありがとの。…その、リトルオイスター言う人も仕事で出とるんか?



( / お返事いただきありがとうございます!現在のやり取りにつきましても、かしこまりました!ではキリの良いところで、自然にイベントに移行できたらと思っております…!長引いてしまいそうな場合は、ご提案いただいた通り一旦保留にして、イベント後にゆっくり再開させて頂こうかな、と…!
ミニゲームも城内の様子も本当に楽しそうで…素敵なイベントを開催していただけて本当に嬉しいです、ありがとうございます…!
素敵な住民の皆様と過ごせますこと、有咲と陸共々楽しみにしております…!)

   

  • No.376 by ユリーシャ・ゼレンカ  2025-12-03 21:10:02 



>トゥイードルダム様

(ドレッサーの前でくるくると回りながら、遠心力に従うみたいに心もふわふわと浮かんでいた。鏡に映る自分の姿はいつもよりずっとずっと華やかで、まるで絵本の中に入り込んだみたいと感じる。早くダムに見て欲しい、手紙はちゃんと届いたのかしら、あの人はどんな顔で読んでくれたの?、今日のユリを見て、どんな言葉や眼差しをくれるだろう、と。止め処ない思考は胸の奥を甘く柔くかき混ぜるみたいで何だかくすぐったくて、余計にじっとしていられず鏡の前でリボンを揺らしてみたり、チュールの裾を指先でつまんでみたり、何度も三面鏡の角度を変えてバレッタの輝きを確かめたり。待つ時間は長く感じるけれど、心はずっと踊っていた。まだ始まっていないパーティーの音楽が自分の中だけで鳴っているみたいに――そして、予想外の方向からノックの音が聞こえた瞬間、まるでツリーの灯りが一斉に点いたようにぱっと心は華やいで、窓の外の彼と目が合った瞬間ぱあっと花が咲いたように表情は明るくなり頬に乗せたチークよりもずっと鮮やかな色が広がって「ダム…!どうしてそこなの、お城の人みたいにドアから迎えに来ると思ってたのに」驚きと喜びが混ざった声が窓越しにふわりと漏れる。期待外れを詰るのとは反対の、予想外の刺激をくれる彼だけの悪戯心に再会の喜びもひとしおで、慣れないドレスを両手で持ち上げながらとたとたと駆け寄り窓を開け放つと、冷たい風が髪のリボンを揺らしチュールの裾がふわりと舞う。窓辺に身を乗り出して彼の顔を覗き込むようにして、秘密の遊びに誘われた子どものように瞳に光を宿しながら「……ねえ、綺麗?」それは、ひたすら純粋に最初にあなたに見てもらいたかったという気持ちのまま零れたもので。彼の目に映る自分が特別に見えるならそれだけでこの夜は祝福に満ちる、そんな予感と共に別の方向から湧き上がるのは自分をお披露目する初めての相手がダムがいいのと同じで、彼が最初に見るアリスも自分がいいという我儘で、余所見なんてせずに会いに来てくれたのよねと確かめるように更に少し身を乗り出して)特別な日だもの、ダムの目にいちばんに映るアリスはユリじゃないと嫌よ。だってユリはダムのアリスだもの


(/娘のドレスアップ姿をお褒めいただけてとっても嬉しいです…!イベント発表時からずっと考えていた甲斐がありました…!ダム様の装いもとっても格好良くて、薔薇のブローチは娘の目の色を取り入れて下さったのかな等々妄想が広がりました…!相談に乗っていただきありがとうございます、息子を連れ出してくださる羊様を見たくて仕方がないので、最初は羊様にお相手をお願いさせていただき、お城に到着したらチェシャ猫様にバトンタッチでお相手いただくという流れでもよろしいでしょうか?また息子の装いについて羊様に見繕っていただいたという体で準備しようと思っているのですが、既にドレスアップした状態で初回を投下した方がよろしいでしょうか?もしくはローブ姿でうだうだしている息子のお尻を引っ叩いていただき、お洋服を選ぶところからでも楽しそうと思ったりもしているのですが、どちらの方がご都合よいでしょうか…!)

  • No.377 by オルカード・エリス  2025-12-03 21:42:21 



>373 フラミンゴさん


そう?そういうもんか。
(誰かから呼ばれる名もその人の輪郭を形作るもの、そう幾らだって欲張る自分とはまた違う彼の言葉も、一つの考え方とさっくり飲み込んだ。感謝の申し出へ笑う姿に一度瞬いた次、此方もふっと息を噴き出し笑って、「フラムさんのお人好し。悪いヤツに騙されんようにね。」近くに居たからと迷子を探しに来て、道案内に決まりも伝えて。あれもこれもと付き合わせた上に危険から匿ってもくれるというのに“お互い様”とは、己からしてみればあまりにも面倒見が良過ぎる。それが何やら擽ったくてにやつく口元のまま、少し揶揄うような色を混ぜた心配を忠告として贈る。それからショーについての話にまずは一つ相槌を打った後、「へえ、どっちも楽しそう。特にライティングショーとか、華やかで賑やかな感じして見応えありそう。気分次第だったりすんのも、気ままな猫さんみたいで面白いじゃん。」体験型と演出型、貰った答えの内で惹かれたのはきっと見映えのする光の祭。「……今日やってんなら見たいな。ミラーハウスってどっち?」顎に指を当て改めて選択に悩む仕草を置いてから、選んだのはやはり惹かれた方。続けて楽しげに笑い歩く園内の客や業務に励むスタッフ達にじっくりと視線を巡らせて、ふむと小さく考え込む吐息を数秒。「……ショーの事で、もう一個だけ良い?例えば演奏とか、歌とかダンスとか……」また彼の方を向いての問い掛けを。五指を順繰りに折りつつ挙げるのは、よくある娯楽エンターテイメントの種類。「あとはミュージカル、演劇――とかは流石に厳しいだろうけど……そういう、此処でやるショーの中でキャスト達がメインに動くようなのはある?」此方からの知識記憶を何処まで参考として良いかは解らないものの、ヒーローショーやパレードの類いは、仕事の一貫で行った遊園地にも見かけたような。しかし此処は気紛れなショー開催もある所、それに他に遊ぶものが在るにも関わらず長時間拘束するものはあまり好まれなそうと、そんな展望から眉を下げ、声音にも些かの消極さを窺わせて。)


(/いつもお世話になっております。この度は素敵な催し事が開催されたようで、大変嬉しく思っております。ドレスコードやミニゲームなど子細を読み込むだけでもそわそわと心を浮き立たせるような、緻密なイベントを組み上げられる事、心よりの敬意を表します…!私からもオルカードのイベント参加を願いたい所ではありますが、今綴っておりますフラミンゴさんとのやり取りも、まだこれからといった所で大変惜しく……つきましては、もう少しどこか切りの良い辺りか10日前後辺りまでフラミンゴさんとのやり取りを続けさせて頂いて、様子を見つつ〆か中断かのいずれかを判断し、それからイベントに参加させてもらえましたらと考えておりました。
ドレスコードのお洒落も拘り、パーティーゲームやミニゲームも兎に角わいわい騒いで回ってしまいそうなオルカードではありますが、何卒ご迷惑でなければ此方を参加表明とさせて頂きます。それでは、これにて一旦失礼致します。)


  • No.378 by ダリア、タスク  2025-12-04 20:23:05 


>有咲

それは楽しみだけど、アリスはきっと忙しいから。無理だけはしないでね(一緒に弾けるようになったら、その声はとても魅力的で、考えるだけでもそうなったらどれくらい楽しいんだろうと心が躍る。けれど国にきて早々に働き場所を探す真面目な彼女の性分から心配もふつりと浮かび、少しだけ眉を落とせば頑張りすぎてしまわないだろうかとその心配を言葉にして。自身の手と比較すればとっても小さくて、細い、華奢な手が重なる。手の上を指が伝うように触れるのはなんだか少し擽ったくて、気が付くと指先同士が絡まるように手が繋がれていた。そうなるとより手の大きさの違いが際立つようにも感じて、“小さい手、”と心の中で感想を落とした。そんな暖かい手が離れてしまえばなんだか少し物寂しくて、もう一回と甘えを見せるつもりが先に興味を擽る魅惑の声に消されてしまった。明るさを含んだ目で登場したコインに目を向ければ素直な気持ちを口にして)───、やった。どんなやつだろ

>陸

………、ほな此処が帰りたい場所になったらええね。そしたら戻らないけんっちゅう考えも薄れるやろ(戻りたくないが、戻らなければいけない、その葛藤のような気持ちが自分には理解ができなくて、どこか気持ちを固めなければと無理をしているようにも見えた。無責任に励ますつもりでも、提案をするつもりでもないけれど、それが海賊船じゃないにしても、彼が生きやすいと思える場所がここで過ごすうちに見つかれば良いなと、そう思った。それから勘の良さが彼の口にした発言から一人で城に向かおうとしているのではと察することができた。あかん、あかん、とそう続けようとした口はもう一人の同居人の名前が挙がったことで丁度良いと舌を鳴らし、ざっくりとした雑な指の動きとバーンまっすぐ行ってと言った雑な擬音でその人物の部屋を紹介して)せやせや、どこか出かけるんやったらリトに頼んだらええわ。リトは仕事、っちゅう名の暇つぶししてるやろし挨拶ついでに顔出してみたらええよ。多分部屋に居てるやろし

  • No.379 by ダム、羊  2025-12-04 21:36:24 



>ユリーシャ

(窓の奥、ドレッサーの前でドレスを揺らす姿を見つけた。その姿は図書館で見つけて何気なく手に取った童話に出てくるお姫様や花の中を飛び交う妖精の姿を思わせるようで、意識せずとも見惚れてしまった。ノックの音に気がついて、彼女が表情に花を咲かせてからすぐに窓を開いてくれると今度は子犬や子猫のように見えてしまった。自然と表情を綻ばせて笑みを深くすると扉が開き、サプライズが成功したのだと伝われば悪戯成功を喜ぶようにふふと声をあげて笑って。窓枠を超えるように部屋にお邪魔すれば遠目に見ていたその姿ではなく、近い距離で改めて彼女のことを瞳に映して「とても。とても素敵です、綺麗だけじゃなくて愛らしくて、貴女のために誂えたみたいだ!」ぱ、と明るい笑顔を見せれば初めてその姿を見た時から彼女に伝えたかった言葉をまっすぐに向けて。最後、彼女から確かめるように伝えられた声を聞けばその気持ちが嬉しくて彼女の前で片膝を着いて彼女のことを見上げるように顔を向けて)光栄です。ふふ、嬉しいなぁ。……僕の姿を見たのも貴女が一番最初です。貴女の隣に並ぶのに恥ずかしくないように選んできました


>ロメオ

(多くの人が集まるパーティーはカマしてやらないとならない。負けん気の強さと拘りで身だしなみを整えると、最後に載せた頭を飾る高さのあるゴールドクラウンは葉のようなモチーフが立ち上がるデザインでパールやクリスタルが散りばめられている。その他にもパールとクリスタルを組み合わせたチョーカーがドレスの豪華さと調和を見せている。纏うドレスはAラインとバッスルの中間で後ろ側にボリュームがあり、厚手のサテン地の上に繊細な金糸刺繍が彩を与えている。長さは床に触れるフルレングスで、重厚かつ落ち着いた広がりを見せている。独特で豪奢な二重構造袖が目を弾く作りで、上部はボリュームのあるパフスリーブ、その下から 柔らかいシフォン生地のロングスリーブが垂れ下がるように広がる。ウエストはコルセットのようにぎゅっと締まり、クラシックな砂時計シルエット。全体的に豪奢なバロック~ロココ調を思わせる、アイボリー×ゴールドを基調とした宮廷ドレス。普段はクルクルとボリュームのある髪をアップスタイルにまとめ、足元にはシルバーのピンヒールを。私が一番の主役だと言わんばかりの完成度に満足をしてから自室から姿を現して。パンパンパンと音を立てることを目的とした強さで手を叩けば「アリス!アリス!」目的の人物を呼び出すように声を張り。それは完璧な仕上がりの自身の姿を見せること、そして事前に話していたクリスマスパーティーに向けての用意を進めている(だろう)彼がどんな姿になっているかを楽しみにしながら確認をしようとする意図がり)

(/まさにその通りで…!ダムがパーティ用の服を選ぶに当って最後差し色として選んだ装飾品はユリーシャちゃんの目の色からでした!細やかな所に気づいていただけて嬉しいです…!それでは早速、支度を終えた羊がロメオさんを呼び出そうとする場面で落とさせて頂きます。ドレスアップした状態のロメオさんも、まだ渋り着替えをしていないロメオさんもどちらも捨て難く選びきれなかった為お任せしても良いでしょうか…!)


  • No.380 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-04 23:52:05 



>トゥイードルダム様

(あの日、薔薇の庭園で見つけ出してくれた時と同じ彼だけの笑顔が恋しかった。乾いた心に染み渡る透き通った泉の水みたいに優しく胸を潤してくれるそれを見て、まるで笑顔そのものに触れるかのように彼の頬に手を伸ばし「会いたかったの」その笑みを浮かべるあなたに。再会を喜ぶように緩く上がった口角のまま手のひら全体で彼の頬を包むようにして「冷たい。お外は寒いのね」自分を吃驚させるために寒い中迎えに来てくれたんだと気付いて、彼の頑張りを慰撫するように手のひらから僅かでも自分の体温を分け与えて。もうすっかり〝自分の部屋〟として認識したこの場所に殿方と二人きりという事実が何だかとてもいけないことのような気がして、そわ、と身じろいだ途端にストレートな誉め言葉を貰っては、一拍遅れて純粋な喜びをふにゃりと緩めた頬に表し「嬉しい。そう言ってほしかったの。ダムも素敵、いつもと雰囲気が違うわ」改めて彼の全身を観察する中で、見たことのある色のブローチに目が留まればじっとそこに視線を集中させて「…綺麗。どこかで見た事のある色」自分の顔を自力で確認できないように、目の色もまた分からない。でも見覚えのあるそれをじっと見つめて小首を傾げて。軽やかな動作で窓を飛び越える仕草も、自分を守る騎士のように跪く姿も何もかもが夢心地で、さらに彼を最初に見たアリスだと言ってもらえれば文句は無しというようにふっと微笑んで「…よろしい」不遜な言葉を零してから、最初に会った時のように彼の頭をセットを崩さないようにふんわりと撫でて。帽子を返すのは今日じゃないと思っていたから、ベッドに置かれたそれには特に自分からは触れないまま意識はクリスマスイベントに移り、立ち上がるのを求めるように両手を差し伸べて)ねえダム、ユリの隣に並んで。特別な日だから、最初から最後まで一緒がいいの



>羊様

(暖炉の火が柔らかく揺れているのをどこか他人事みたいな目でじっと見つめていた。外は既にクリスマスの気配に満ちているのに、自分はまだローブ姿のまま椅子に腰掛けていて。パーティーやイベントという響きには紛れもなく胸が高鳴る、その日だけの音楽に誰かの楽しげな笑い声、きらきら煌めくツリー…その全てが自分の心を誘うのに、足を向ける先が〝赤色〟の城だと思うと胸の奥に重たい影が落ちる。それは忌避すべき色であり、過去の記憶の呼び水でもあるから。さっきからやけに静かな気がする家の雰囲気に包まれながら溜息をひとつ吐いて、頭を掻きながら立ち上がる。パーティーの華やぎを思い浮かべれば心は弾むのに、赤の城の姿を想像すると足が竦む――まるで二つの感情が綱引きをしているようにその場で立ち尽くし「……行きたいのに、行けねえ」小さく呟いた声を笑うように暖炉の火が揺れる。そこでけたたましく自分を呼ぶご主人様の声に呼応するようにイヤーカフが炎のきらめきを反射して「今行くよ、メリー」彼の声から祝祭の気配を感じ取りながら大股で歩いて、彼の部屋の扉をトントンとノックしてからお邪魔すると――目に飛び込んできたゴージャスな姿は歴史上の人物を彷彿させるクラシカルな品に溢れていて思わず数秒見惚れて。顎髭を擦るような仕草をしながら口笛を吹いて「マリーアントワネットも真っ青の美貌だ。メリー、今日の貴方は一段と綺麗だよ。インパクトがあって、品もあって……パーティーの主役はメリーで決まりだな」歯の浮くような誉め言葉は本心からすらすらと流れ出てくるもの。賛辞は流暢でも片や自分の服装はプラッシュローブ一枚のまま、なんとも格好のつけきれない様相で)


(/わ…!なんて粋な…、早速ときめきを頂いてしまいました、ありがとうございます…!気が早いですが、以前赤の女王様に謁見させていただいた際に提案してくださった〝双子がいつの間にかすり替わっている〟というアイデアにとっても魅力を感じていまして、娘は最初から最後までダム様と一緒がいいと言いつつも、どこかのタイミングでディー様に連れ去っていただけたら大変萌えるなと妄想が広がっておりました…!息子の方もお迎えのロルを回して下さってありがとうございます。美ッ…!って感じの羊様、アイコニックな魅力に溢れていて息子共々惚れ惚れしてしまいました。頭からつま先までのディテールを容易に想像できる主様の表現力に脱帽です…!折角ですので、渋りロメオの方でイベントを始めさせて頂ければと思います!)

  • No.381 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-12-05 00:16:37 

   
   
>ダリア

(ほんの少し目を瞬かせたのは、思ってもみなかった優しさに胸がふわりと温かくなったから。元の世界で働いていた頃よりも、今の方がずっと自由で、ずっと楽しい。それでも心配してくれる彼の声を受け取ったことで表情は和らいで「ダリアは本当に優しいのね。ありがとう。…でも大丈夫よ、無理はしないって約束するわ」そう言葉を返して。子供のように素直な期待が滲んでいるのが可愛らしくて、思わず口元を緩ませてしまう。「ふふ、あんまり期待しちゃダメよ?でも、頑張るから…よぉく、見ててちょうだいね」瞳は甘く和らぎ、視線を誘導するようにゆったりとした口調で告げては指先に挟んだコインをくるくると軽やかに転がす。滑らかなその動きで、コインに触れ慣れていることがよく分かるだろう。それから両手を広げると”ほら、仕掛けはないでしょ?”とでも言いたげにアピール。手のひらにコインを置き、ゆっくりと指を丸め何かをすり潰すようにきゅっきゅと軽く握りしめると。)

……ほら、無くなっちゃった

(ぱっと開いたそこにコインはない。両手の指先をひらひら、袖まで軽く振るとないことを証明し。暫し彼の反応を伺ってから徐ろに距離を縮めると、片手を彼の耳元に伸ばして。「…ん。ここに隠れてたみたい」そう小さく笑うと耳のすぐ後ろから、ひょいっとコインを摘み上げるようにして見せた。”どう? 驚いた?”とでも言いたげに、蜂蜜色の瞳は輝いたまま微笑む。少し誇らしげな、けれど彼を喜ばせたい一心の柔らかい笑みが宿っていて。)



   
>タスク

……。ええの?ここ帰りたい場所にしてしもうても

(返ってきた言葉があまりにも温かくて、一瞬反応が遅れる。暫し彼を見つめる瞳は驚いたように些か見開かれていて、けれど直ぐにその奥には静かな柔らかさが灯り。やはり彼は優しい、そんなことを思いながら普段よりも幾分か穏やかで、海の底のように凪いだ声で口にする。問い掛けというよりかは、軽く念を押すような調子で。名前を呼んでくれて、自分を見てくれて。この人達の為ならと既に思えてしまっている時点で、自分の中での”特別”にもうなってしまっている。本当に帰りたい場所はどこかと問われれば、迷いなく”彼らの傍”と答えられてしまうだろう。恥ずかしいからか、はたまた自覚がないからかそんなことは言えぬまま、同居人についての説明が始まると”悪戯好きな自由人”なんてイメージが勝手に固まってしまって。大工の瞳を思い出せば、髪色はコーラルピンクだろうかと予想もする。そうすると余計に印象が偏りつつあり。兎も角、素直に言うことを聞くようにふむと頷いては部屋までの行き方を頭で覚えようとして。結局無理だったのか彼の大雑把なジェスチャーを真似する形になり「…バーン、ッて真っ直ぐな」と復唱。次第にむむむと眉間に皺が寄り、唇に人差し指の背を添えてはひとつ呟く。やっぱりもう少しだけ、と甘えることにしたのか扉を軽く指さしてはお誘いをひとつしてみて。)

…、…やっぱバーンじゃちぃとな…自信ないけ。一緒に行こうや、タスク兄さん

   

  • No.382 by フラミンゴ  2025-12-05 09:27:59 



>オルカード

騙されそうになっても俺のこと正しい道に戻してくれるやつが居んだョ。(悪いやつ、とまで行かなくとも口の上手い奴らに上手く使われそうになることは有るらしい。しかし無条件に大丈夫だと言い切れるのは正に騙されかけた時になんとかしてくれる同居人がいることを少しバツが悪そうに口にして。早速見に行きたいと行き先が決まるとン、と短い頷きを共に目的地に向けて足を向けて。ミュージカルや演劇といった多くの出演者が必要となるアトラクションはんんんと唸るような声をあげて考えるように間をおいて「そう言うのは無いはず。ドードーが増やしてたらわかんねーけど、俺は無かったと思う」正に彼が想定する理由が大きく、緩く腕を組みながらこの施設でのアトラクションを頭の中に描いて、消極さを見せる彼に少しだけ頭を傾けてから「演劇とかが好きなのかァ?」と問いかけるのは彼が口にするその内容で。暫し考えた後に伝えるのは自分たちのような役持ちが担当している訳じゃないが、赤の城では演奏や簡単な演劇が催しの一つとして行われていたはずと言う朧げな記憶で。)赤の城のメイドとかトランプ兵とかでそう言うのが得意な奴らが陛下にお披露目するようにそう言うのを練習してた、かも。

(/お世話になっております!クリスマスイベントにもご参加いただけることとても嬉しいです。キリの良さそうなところ、もしくは十日前後でのこと承知いたしました!そちらの流れでもちろん大丈夫です。それではパーティ用の衣装のオルカードさんにお会いできることを楽しみにしています!)


  • No.383 by ダム、羊  2025-12-05 09:49:00 



>ユリーシャ

僕も同じ気持ちでした。……手紙、嬉しかったです。貴女の手紙を見て、すぐにでも貴女の顔を見たくなりました(頬に触れた手は暖かい。陽だまりのような暖かさが手のひらから頬へ伝わる。その手を自身の手で掴まえるのではなく、その手へ頬をそっと預けるように顔を寄せながら最初に伝えたかった手紙への想いを口にして。彼女からの手紙が嬉しかったから、その気持ちが本当だと言うのを形として証明したかったから、だから選んだこのブローチに彼女の瞳が向いた。ブローチに向けられる瞳、同じ色の二つが並べば「綺麗でしょう。僕の好きな色です」どこかで見たことがあるという彼女に口元の笑みを深くして。髪に触れながら伝えられた言葉によって思い立って行動に移したことを良かったと抱く。差し伸べられる彼女の手を取るようにすっと立ち上がり、悪戯をする時のようにニコニコと笑顔を見せながら立ち上がる際に取った手の内、片方の手を取ったままその手を引くようにドレッサーの前へ。鏡に二人の姿が映るようにすれば「なんでだと思いますか?」柔らかい声色でクイズをするように口にして。彼女から伝えられた一緒がいいと言うその言葉は最初からそのつもりだったから、最初こそ僅かにきょとんとした様子で目を丸くしてから、嬉しそうに表情を綻ばせて)こんなにも素敵なお姫様のそばにいられるなんて光栄です。


>ロメオ

~~~~!?!?!(呼びつけた彼がその声を聞きつけてすぐにやって来てくれた。クリスマスパーティーの為に赤の城へ向かうことは確かに伝えた、だからこそ彼がどんな服を選んでこの場に来るのかと楽しみにしていたのも事実。しかしいざ現れた彼が部屋着も部屋着といった姿で現れると最初こそ大きく口を開いて目を大きく開き声にならない悲鳴のように口をぱくぱくと開閉して。信じられないものを見ているとでも言うように瞳孔の開く目を向けてから、落ち着くようにスーと長く息を吸い込んでからフーと大きく吐き出して「セクシーなのはイイけど、赤の城に行くって話したわよね。メリーはちゃんとしたわよ。いいえ、絶対したわ。」確認のような言葉選びで行う自問自答、それから叱咤するべく彼の輪郭を無遠慮に鷲掴み、男前な顔を唇を尖らせるように変えて「な~~~んで、なんで着替えてないのよ!服は!?」とストレートな言葉で投げかけて。彼が葛藤をしているなんて考えを少しも持っていないからこそのそんな問いかけで「完璧なメリーの隣にいるなら完璧なアリスでいなさいよ。せっかくの男前が台無しじゃない!」ギャンギャンと喧しく吠えれば台無しにしている一因の指先を離してからその手で彼の顔を指さして、有無も言わさない迫力を持った願力で彼の顔を見つめて)メリーがあんたを一番の男前にしてあげるから覚悟なさい


(/ディーダムの入れ替わり!ぜひぜひどこかのタイミングで入れさせてください…!ディーはダムからユリーシャちゃんのお話を聞いて確実に興味津々ですのでどうにか入れ替わるのを虎視眈々と企てているはずですので…!渋るロメオさんには申し訳ないくらいやんややんやと口煩く手を回す羊になってしまうかと思いますので厄介でしたらロルの中で場面転換をして頂いても大丈夫ですので…!それではどうぞ宜しくお願いいたしますいたします。)


  • No.384 by オルカード・エリス  2025-12-05 20:50:51 



>382 フラミンゴさん


へえ、最高じゃん。大事にしなよ、そんな人滅多にいないんだかんね。
(図星だろうか、多少顔色の変わった彼にふっと笑ったのも束の間、理由も無く信じられるその存在を聞き緩やかに目を細める。きっと無二に等しいその相手に出会えている奇跡に、揶揄の色はそのままながらに少しお節介な口調でそう告げた。それから彼の爪先が向く方に己も方向転換、その道中に届いたものは概ね予想通りといった所で、それ以上落胆もせず。代わりに返された問いに首を傾いで珍しく言葉選びに悩んだ後、「んー……うん。劇とかお芝居を観るのは、“好き”で合ってる。でも――」頷いての肯定は、観劇のみ。続けて彼方此方泳いだ視線が彼の金色にすっと流れ、「――それらを演じるのは、“愛してる”。…生涯掛けてね。」声はただ静かに、真摯に。浮かべた微笑みも軽薄さは微塵も見当たらない、いやに甘いのに途轍も無い重さを纏った“一生を捧ぐ覚悟”を持つ者のそれ。煙に巻かない紛れも無い心の底からの本音を答えた次、「オレ役者でさ。そんでこう見えて仕事が恋人~とか言っちまう、ワーカホリック的なアレでもあるんよ。」またからからと言葉を転がし、それまでの真剣さを自分から吹き飛ばして返答の締めとする。「なるほど……そんなら今度赤のお城に行ってみっか。あんがとね、フラムさん。」不確かでも記憶を手繰って出してくれたのだろうその情報を、にっかり朗らかに受け取って仕舞った後に、彼から貰った話を整頓する。ショーの話、演劇の話、遊園地の話、そこで一つ湧く思考に再度口を開いて、「ドードー……ドードー鳥?さんって人が遊園地の責任者?」途中に聞いたもう一人の鳥の名前を持つ人物は確実に、もしかしたら目の前の彼も。話の物言いから引っ掛かった事柄を解こうと、遊園地の関係者についてそう疑問を投げて。)


(/ご了承有り難うございます!それでは、イベントで皆々様にお会い出来ます事を楽しみにしつつ、今歩む物語も確りと大事に紡がせて頂きます。それでは、また後程……!)


  • No.385 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-06 13:32:51 



>トゥイードルダム様

(会いたいと思っていたのは自分だけではなかったと言葉にしてもらえれば幸せな気持ちが胸の奥から溢れて、妖精が羽を震わせて笑うみたいにくすくすと無邪気な笑いを小さく零して。手のひらに感じる彼の体温を目を細めるようにして確かめて、流れに導かれるままに鏡面の前に立ち「…?」素早く回るわけではない頭には疑問符だけが浮かんで、鏡には笑顔の彼ときょとんとする自分が映る。雪の結晶のように広がるドレスの裾と、隣には苺の色をしたブローチを輝かせた彼の姿。二人が並ぶその光景はまるで絵本の挿絵が鏡の中に閉じ込められたようで、現実感が薄れて夢の中に迷い込んだ錯覚を覚えて「…だめ。ダムを夢にしちゃいけないのに、夢みたい」自分を戒めるような独り言をぽつりと零す声には、今この状況に抱く特別な高揚感が滲んでいて。鏡に反射する彼の立ち姿を眺めながら、ぱちと瞬きをすれば何かに気付いたように〝あ〟と小さな声を漏らして。隣の彼の横顔を見上げながら「……ユリの目を胸に飾るなんて」感情の読めない光の失せたままの双眸でじっと見つめながら言う声は同じく気持ちを読み取れないような平坦な響き。でも、そっと背伸びをして彼の肩に顎を乗せるようにしてふっと微笑み「ユリをちゃんと見てた証拠なのね」自分に都合のいいように解釈してしまうのは愛されて然るべきという傲慢からの悪癖で。嬉しくて堪らないというように目尻を下げて柔らかく笑いながら、彼にとられたままの手をきゅっと握ってこの特別な冬の催しへの期待にわくわくとした様子で)お姫様をひとりにしちゃ嫌よ、ダム。ねえ、ユリをたくさん喜ばせて



>羊様

…怒らないで、メリー。
(エレガントなドレスが吃驚してしまうよ、そんな風に宥めすかして煙に巻こうと試みるも一度火が点いた花火が次々に連鎖するような彼の勢いに舌先三寸は通用しないなと諦めて。強制的にアヒルのようになった唇から「ふぇつめいさせてくれょ」と情けない発音で弁明の機会を求めながら降参をするように両手のひらを見せひらひらと揺らすものの、凄まじい眼力から光線のように放たれる迫力の前ではどんな言葉も力不足に思えて、でもそれ以上にこちらの都合なんてお構いなしに素敵なイベントに自分を巻き込んでくれる彼のパワフルさが単純に魅力的で、嬉しかった「…正論だ。今日のメリーの横にいるならもっと相応しい恰好があるよな」貴方が正しい、そう示すようにふっと笑みをこぼして腹を括るように分厚く男らしい手をばしっと打ち合わせて「目星は付けてあるんだ。採点は辛口で頼むよ、ファッショニスタ」候補としてドレッサーの横に準備だけはしていたそれらを吟味するとカシャカシャとハンガー同士が擦れる音が鳴り「これなんてどう?テーマはオペラ座の怪人」言いながら半身退くようにして見せるのはロングコート風のタキシード、裏地は深い群青色で歩くたびにちらりと夜空のような色が覗くもの。赤を拒みつつまるで舞踏会のような華やぎを演出する片目だけ覆う銀のハーフマスクを手に取り、お道化るようにすちゃっと自分の顔に当てはめて見せて)


(/いいのですか…!ありがとうございます、クリスマスイベントの楽しみがまた一つ増えました…!羊様のパワーがなければそもそも城にも向かえない息子ですので、ご遠慮なくビシバシやっちゃってください。衣装案もバッサバッサと切り捨てていって下さって構いませんので、小気味良く楽しい雰囲気でやらせていただければと…!何かあればいつでもご指摘ください、こちらこそよろしくお願いいたします!)

  • No.386 by ダリア、タスク  2025-12-06 21:55:16 



>有咲

………、(登場したのは一枚のコインだった。その作りはなんて事のない良くあるような至って普通のコインで間違いが無さそうで、良く見ていてと言う彼女の発言の通りに両目はそのコインに集中する。ほんの少し前まで触れていた細い指先がそのコインを扱う姿を真剣な眼差しと、それだけではない彼女との時間を共に楽しんでいるようなそんな雰囲気が瞳に浮かぶ。まるで命が宿ったかのように彼女の手の内を動いたかと思えば、そのコインが瞬く間に姿を消した。少しも目を逸らしていなかったと自信を持って言えるのに、彼女の小さな手のひらからコインが姿を消せば“あ”と反射的な声が溢れるように落ちて。無くなったことを証明するように彼女が手を見せるだけではなく袖まで振って見せれば「え、どこ。どこ行っちゃったの───、やば。えっ、なんで。」楽しみながらも不思議そうに声を上げたところで、彼女の手が自身の耳元に伸びた。そしてそこにずっとあったとでも言うようにコインが摘み上げられれば子供が玩具を与えられた時のようなそんな感動を浮かべた表情でそのコインから視線を彼女へと移動させてパチパチと感情のままに拍手をして、ふ。と笑顔を見せては感動するように口にして)アリス最高に格好いいね、すごすぎ

>陸

ええんちゃう?取り敢えずはうちで。あんたが国を知ってく中でもっとこっちを帰る場所にしたいって思う場所が出来るかもしれへんし。(戻りたくないと思う場所に戻らなければいけないと思うくらいなら、居たいと思う場所にいれば良い。それは簡単のことのように思うけれど、きっと彼に取っては気持ちの整理が必要なことなのだと反応が少し遅れて戻ってきたことで伝わった。ひらひらと手を揺らしながら伝えるのは軽さを含んだ声で責任感も何も持たないマイペースな内容で、しかし帰る場所は自分で決めるべきだと自由な選択肢を与えるもので。口頭での雑な案内を受けた彼が誘いを持ち掛ければ少しだけ考えるように次の予定を頭の中で組み直し、少しの時間なら用意ができることを判断したからかにっこりと笑顔を見せて「ええよ。俺もリトに会いたいし」と簡単に承諾。行くと決まれば早々と足が動き始めて)──ほな行こか。リトはええ子やから構えんでええよ。

  • No.387 by フラミンゴ  2025-12-06 21:55:46 



>オルカード

………ん、そォだなァ。まー、どうせなら可愛い姉ちゃんにそうして貰いたかったケド(彼が抱いているほど深くを捉えていないからだろうか、それともフラミンゴという存在はドードー鳥の庇護の元過ごすものだと当たり前のように思っているからだろうか。喉を鳴らすようにクッと小さく笑ってから軽口のように口にして。言葉を探すようにして伝えられたのは彼が元の国でどう生きてきたのかが見える言葉だった。生涯をかけてでも演者として生きることを愛していると言い切れるその信念と彼の強さを見たように感じた。へぇ、と感心をするような声が上がる。演者として生きる自分のことをストレートに愛していると言い切れるその姿は同じ男として格好いいと感じた「カッケー。自分の仕事を愛してるなんて言い切れる男いないぜ。───、早く戻れたらいいな」そんな彼に対して抱いたのは彼の気持ちが心を叩いたと言うこと。その生き様に尊敬に近い感情を持ちながら口端を上げて伝えて。それから上がった名前に説明をしていなかったことに気がついた。言ってなかった、と言うように瞬いてから頷いて)そう。ドードーが遊園地の“大体”をまとめてんだ

  • No.388 by ダム、羊  2025-12-06 22:12:37 





>ユリーシャ

僕をちゃんと見て、夢じゃなくて現実でしょう(まるで言い聞かせるようなそんな声色で夢みたいだと言葉にする彼女に抱いたのは何よりもいじらしいと言う感情だった。夢のように喜んでくれているのに、夢にして消えて欲しくないから夢みたいだと思うことすら遠ざけるのがとてもいじらしくて胸を撃つ。それからくすりと息を漏らすように笑って見せて「夢で見ていたよりもずっと可憐で、夢よりずっと幸せです」甘える子猫のような笑い声をあげる姿も、煌めきを集めたような彼女のためのドレスを着こなすその姿も、初めて出会った時とはまた違う印象は想像よりもずっと魅力的だった。だから鏡に映る彼女と目を合わせるように甘酸っぱい苺の色を見つめながら口にして。彼女の事を思って選んだアクセサリーを、他の誰でもない彼女が喜んでくれたことが嬉しい。どうしてこのブローチにしたのか、その意図までも汲んだかのような彼女が柔らかな笑みと共に口にした言葉に否定も修正もなくて。それから繋がれる手に僅かに力が入り、これ以上ないくらい誇らしい立場を得たことに綺麗に微笑んでから肩に乗る彼女の顔へ自身の顔を触れさせるように寄せて、最後にはわざとらしく寂しさをしゅんと顔に浮かべてみせて)僕は貴女が隣にいてくれるだけでもう既に楽しくて仕方ないんですが、……一緒じゃないんですか?

>ロメオ

テーマは最高。この男前が顔を隠してファントムをやるって所までが皮肉的でメリーは好き。……(勢いに飲まれながらも逃げることなく、候補として見繕っていた物を紹介するようにお披露目してくれた。瞬間湯沸かし器のようにカッカッと沸き立っていた感情が少しずつ、ふつふつと収まりを見せてきた。一通りのラインナップを見た後、彼の顔をハーフマスクが隠した所で顔つきは真剣そのもの、批評家のように顎に人差し指の背を当てがいながら今の今紹介されたそれらを改めて確認するように視線を向けて「でも、ちょっと物足りないと思わない?」閃いたと言うように艶あるルージュが乗った口元に笑みを見せれば手にしたのは黒の繊細なレースで作られたカフスと、海の底を思わせるような深い藍色のベストで、それは金糸でダマスク柄が刺繍された高級感のあるブロケード素材で作られたもの。それを彼の腕の中に持たせるように落とせば「折角なら中途半端なことはダメ。」そして何よりも絶対に追加するべきだと浮かんでいた物を探すように衣装の中に腕を通して、そして幾つかのデザインの中から取り出したのは正にオペラ座の怪人をテーマにするなら必要で、ただ、生半可な面がやろうとするなら安いコスプレになりかねない品だった。裏地には同様に深い藍が使用し、外側には黒のベルベット、縁には幅を広く取った金のブレードがあり、肩には軽くギャザーを寄せることで重厚なドレープを強調する怪人の要であるマントで。先ほど自分の顎にしていたように彼の顎を自身の指でくいと掬い上げれば磨かずとも光る宝石が目の前にあることを楽しむように目を細めて)やるからには最高を目指さなきゃ。──そう思うでしょ

  • No.389 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-07 00:15:36 



>トゥイードルダム様

……ユリーシャって、呼んで
(あまりにも特別で華美な時間は強すぎる酒のように現実と夢の境界線を曖昧にする。これが突然終わったりしない確かな現実であることの証を欲しがるように、自分と彼の輪郭を確かに見据えるために、決して大きくはないけれど確かに届く声で願って。一度だけでも彼の声で名を呼んでもらえたら、雲の上を歩く心地から柔らかい絨毯を確かに足裏で捉えることが出来るから「夢でもユリを見たの?…ふふ、可愛い」離れている間、更に言えば意識を手放している瞬間でさえ彼の中に自分が居たのだと思えば心の中の空虚な部分がどんどん甘くて暖かいもので埋まっていく気がして、そして夢の中のことを自分に教えてくれた彼が可愛らしくて。鏡に映る苺色を見れば見る程、自分の装いに彼の色彩が無い事が途端に寂しく思えてきてしまって「ユリもダムの目の色が好きなのに…」拗ねるのとも少し違う、思い通りにいかないことを面白くないと不貞腐れるのに近い呟きを。美しい笑顔を浮かべている彼の顔が曇れば、小刻みに首を振って「…そんな顔しないで」願うようでも命じるようでもある声の後、どこか恥ずかしそうに目線を斜め下に逸らし)ユリはね、その…。こんな豪華なパーティー初めてなの。だからどうやって振舞えばいいのか分からない



>羊様

(出会った日から、その瞬間の感情に任せてパワフルに笑ったり怒ったりする彼の姿を可愛いと感じている。だからこそ、彼の中にある確かな評価基準を軸として理路整然と語られる真剣な姿にはギャップを感じて、そんな一面もあるのだと知れて内心で嬉しくなった。仕事人みたいな顔で笑う彼には期待と高揚が入り混じった視線を注ぎ、あっという間にチョイスされた藍色のベストと黒のレースカフス、その格調高く渋い男の色気を最大限引き出すような質感に指先で触れれば、確かに自分の選んだタキシードだけでは物足りなかったと素直に認めざるを得ない。金糸のダマスク柄が光を受けてきらりと瞬くのを見て、思わず口元に勝気な笑みが浮かぶ。さらにマントを広げて見せられた瞬間、空気が一変する――見る者を圧倒するような重厚感のあるマントはまさしく怪人の名に相応しい威厳を放っていて、絶対に着こなしてやるという気概で「ああ。俺達で城中の視線を掻っ攫おう」顎に触れる彼の手を取り目を見つめたまま指先に口付けて、フィッティングのためシャッとカーテンの奥に消えて数分。彼の選んでくれたアイテムを身に纏い、髭はライトスタブルに整えて癖のある髪は無造作に前髪を立ち上げるようなワイルドなイメージに仕上げてみて、カーテンを開くと同時にぶわりとマントを翻しながらお披露目を。光沢のあるシルバーの仮面とイヤーカフが調和するのも気に入っているポイントの一つで、片方の眉尻を上げながら挑発的な笑みと共に恭しく胸元に手を添えて)メリーに相応しいファントムに変身したかな?


  • No.390 by ダム、羊  2025-12-07 01:47:52 



>ユリーシャ

(透き通る凜とした声がたった一言を伝えた。その内容が彼女をこの国に捕らえて元の世界に戻したくないと思う自身の考えとは逆をいく物だったから、間髪入れずに何も考えずその願いに応えることができなかった。一日でも早く、彼女が元の世界との結びつきをなくしてしまえば良いのにと利己的に考えてしまうから。数秒の葛藤、そんな自分の考えと彼女からの願いが天秤に乗った数秒後、彼女からの願いに勝る物なんて無いと結論づいた。鏡越しではなく、しっかりと彼女の顔を覗きながら「──ユリーシャ。」そう呼んだ名前、彼女だけの響きを言葉にした時に胸の奥がぎゅうと締め付けられるような気持ちになって。小さく落とされた呟きが愛おしい物。笑ってしまいそうになるのをグッと抑えたのは彼女の気持ちを揶揄いたくはなかったから。自分の目元をそっと指差して「似たものじゃなくて、本物をそばに置けるのはユリーシャだけです」先ほど呼んだ名前、その時感じた暖かさをもう一度と欲張ってしまった。だからあまりにも自然に彼女の名前を呼びながら共にいることを前提とした返事をして。拗ねて見せれば命じるように背を正してくれる彼女が頼もしくて、自然と微笑みが戻ってしまう。恥ずかしそうに伝えられた声に寧ろ嬉しそうに彼女の頬を指先でそっと撫でて、最後には大切なものを隠したいと思うその感情を冗談めかして添えて)難しく考えないで。美味しい物を食べて、ゲームやダンスを楽しめばそれが正解なんです。──そうはわかってるけど、このまま一緒にいたくなっちゃいますね


>ロメオ

───そうよ。それでこそメリーのアリスだわ(選んだ品を前にして彼の空気感が確かに変わった。指先に受けた口付けに照れるほど初心じゃ無いが、絵になる動作を持って自信を見せつけた彼の反応は心に熱を灯すこととなる。見送りの声を口にしてから彼が戻ってくるのを待ち、待っている時間すら期待で胸が膨らむようで。彼の端麗な容姿を持ってすれば攻めたテーマだって着こなすはずだと自信があったけれど、いざ実際に想像以上の仕上がりが目の前に降り立てば声高々に豪快な笑い声をあげて「アッハッハ!そうよ、そう。メリーが連れる男はこれくらいの仕上がりじゃなきゃね。これならメリーの自慢のアリスだって言い切れるわよ」その仕上がりに満足するようにウンウンと数回頷いて。満足する仕上がりの彼へ、彼が姿を出す前に用意していた小さな紙袋を差し出して。それは白の紙袋、その中には丁寧にラッピングされたケースがあり。中に入るのはアンティークなデザインの月の形をした小さなコンパス、シルバーのそれは彼がこの国を自由に出歩いても道に迷わないようにする為のもの。ユニコーンに頼み、魔法をかけてもらったそれは普通のコンパスとは一味違うようで)メリークリスマス。城に行っちゃったら渡す暇ないかもだし、早くに持ってたほうが便利な物だから。……行き先を伝えてから蓋を開けば針が目的地を指してくれるの、それがあれば好きなところに行けるでしょ

  • No.391 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-07 10:00:29 



>トゥイードルダム様

(ただ大好きな声に本当の名前を呼んでほしかっただけ、単純な願いもこの不思議の国では別の意味を持つことなんて想像もつかない。だから彼の中にある葛藤に気付き寄り添うことも出来ないまま、ただただ与えられたその音に満ち足りたように穏やかな、現実を歩む者の輝きを微かながらも確かに二つの苺色に取り戻して「…なあに、ダム」彼の隣に立っていることを自覚して嬉しそうに口角を上げながら、確かめるように頬に触れて。そのまま手は下に降りていきブローチの上で手を止めて「ダムっていつも良い事を言うわ。ユリ、ダムの言葉が好きよ。だからもっと聞いていたいの」触れても温度はなくむしろ無機物の冷たさを返す宝石より、同じ色彩ならば見上げれば目が合い温かみのある眼差しをくれるそっちの方が良いに決まっていると素直に感じて、彼の巧みな言葉選びに対しておべんちゃらではないからこその上から目線の感想を。もう大人なのにパーティーでのお作法を知らないなんて、賢くない女性だと思われたかしら。そんな不安は頬に触れてくれる優しい手つきに呆気なく霧散して、じゃあまずはツリーを見に行きたいとリクエストを口に出す前に不可解な言葉を捉えたのでこてんと首を傾けて「…?ダムはユリと一緒にいるんでしょ」当然のように言い返したところで違和感の正体に気付いた気がして、納得したようにああと音を零しながら顔の位置を正面に戻し「そうね。ユリはダムに見て欲しくておめかししたんだから、ダムさえいてくれるならお部屋の中だっていいんだわ。でもツリーも見たいし、初めてのお酒だって楽しんでみたいの。全部、ダムと一緒がいいのよ」遠くから聞こえてくるクリスマスの音楽に心躍るなという方が無理だった。素敵なひとときを彼と一緒に過ごして、知らなかったことを知って、見たことのなかったものを見て、そして彼のことをもっともっと知りたい。この国に来て周囲の状況に流されるがままの日々だったけれど、彼の手を引きながらパーティーに行こうと初めての意思表示を。)



>羊様

(弾けるような笑い声を聴いているとこっちまで楽しい気分になってくるから、苦手な赤色に囲まれることに対する恐怖や不安もいつの間にか吹き飛ばされていて。古くは化粧は武装の証だったと言うが、身に纏う重厚な衣装も彼が一緒に選んでくれたというだけでどんなトラブルにも立ち向かっていける勇気を与えてくれるみたいで「メリーのおかげで俺もクリスマスを楽しめそうだ。ありがとう」飾り気のない本心からの感謝を低くも穏やかな声で伝えて。彼がプレゼントをくれるなんて予想していなかったから、紙袋と彼の顔を交互に見て仮面の奥の目を丸くさせて。そのせいで少し間を置いてから紙袋を受け取り、丁寧に包装を解けば〝おおっ〟とはしゃぐようにどよめく声を上げて。色んな角度からコンパスを観察しながらも説明はちゃんと聞き届けて「すげえ…!すごく特別で価値の高い物って事だ。グラツィエメリー、グラツィエ!」無邪気に喜ぶ姿は老けた顔には不似合いなほど少年じみていて、大袈裟にも〝んーまっ〟と声を出しながらコンパスに口付けることで心から気に入ったことを表して。いくら最後に帰ってくればいいとは言えど本当はあまり自分を自由にさせたくないという気持ちもあると初対面の会話で認識しているからこそ、自由に行きたい場所に向かうための追い風となるこの贈り物をメリーその人から受け取れることに感動して。自分からもお返しをと、背を向けてゴソゴソしながら「メリーが何なら喜んでくれるか、色々考えたんだ。難関大学の入試より遥かに難しかったが、俺なりの答案を用意したよ」言い終えるとマントを翻し、その場に跪いて彼を見上げながら差し出すのは手のひらにぎりぎり収まるサイズの白いプレゼントボックスで。金と銀の織り交ざったリボンで少々不格好に、でも一生懸命に飾られたそれには〝Dear My Beauty〟と男らしい筆圧で書かれた筆記体のメッセージカードを添えて。箱の中身は艶のあるゴールドで丸い形をしたコンパクトミラー、ぱかりと開くと上面が等倍鏡で下面が拡大鏡と出先でのメイク直しにも使える物。所々に白やピンクの宝石みたいな輝きを放つ小さな星型の装飾が埋め込まれた物で「ただの鏡じゃないぜ。それはこの国で一番美しい人しか正しく映さないんだ。だから飼い慣らせるのはメリーだけ」得意げに言いながら彼の隣に移動して手鏡を覗き込んでみる、その瞬間に両方の黒目を思いっきり斜め右上に向けて、唇は対照的に左下に顔面の筋肉の力で思い切り引っ張って。彼の顔に目線を戻す瞬間には敢えてキリッと恰好を付けるようにキメ顔をしてコントラストを持たせながら〝言っただろ?〟と茶目っ気たっぷりに伝えて)


  • No.392 by オルカード・エリス  2025-12-07 13:11:19 



>387 フラミンゴさん


フラムさんの贅沢もん。
(至善の者を持って尚求める理想、親しみの湧く俗っぽいそれに此方も同じように喉を鳴らし、弾むボールのように一声を返す。「でしょ?オレは格好良くて、最高の役者なんよ。」自らを褒める言葉には、ふふんと自慢気に胸を反らす。仕事への誇りと誓い、その為に重ねた努力で背筋を伸ばしながら、その生き方を認められて弛む表情は、はにかみ混じりの素直で無邪気な笑顔。その先に聞いたのは、元の国へ戻れない可能性も察せられる一言、「そうだなあ。まあもし戻れんでも、何とかするから平気平気。」肯定の相槌こそ打ったがそれに悲観など無く、寧ろ軽率なほど前向きに思考を回す。「舞台が無いなら、一から作りゃいい。同志集めて、場所建てて――この国一番の劇団、立ち上げてやんよ。」見知らぬ土地、何も持たない手。けれども劇や芝居の概念は既に在る、人だって居る。なれば後は自分の行動次第――望むなら己で道を切り拓き歩き続ける、星さえも掴むつもりで。そんな途方も無い大言壮語を、にいっと不敵に吊り上がる口で自信満々に宣言する。「……いやまず、先立つもん貯めんのが先だけどさ。」その最後に気まずそうに苦く眉を下げて肩を竦め、目先の目標を笑い所と落とした。それからまだ少し遠目ながら発見した目的地らしいアトラクションを見据えて足を進めつつ、ドードーなる者について一通り話を聞き、「“大体”、ね。そんじゃドードー鳥さんに挨拶すんのは確定だな。」この国に来て初めの内に覚えたその人物こそ、遊園地にて最も関わるべき相手。予定をはっきり音にする事で頭に刻んだ後に向いたのは今隣に居る彼の方で、「……オレさあ、フラムさんにも挨拶しなきゃならない気がしてんだけど。」声の調子や細める瞳には悪戯の色を織り込んで、少なからず確信を持った台詞を些かわざとらしくゆっくりと紡ぎ、“違う?”と最後は言葉ではなく顔を覗く仕草と傾ぐ視線で問い掛けて。)


  • No.393 by ダム、羊  2025-12-09 22:23:23 



>ユリーシャ

(彼女を表す彼女だけの響きを呼び掛けた事が彼女の嬉しそうな微笑みを引き出したなら、自身の選択は正しかったと言える。彼女が笑顔を見せてくれるなら、その他諸々はどうでも良くなってしまう。そう思わせる魅力と力を彼女は持っていた。元来、大切なものは丁寧に扱って大切に大切に閉まっておきたい性分のようで。そこには大切で自慢で誇らしいから自慢したいという感情がないかといえば嘘になる。それよりも少し勝るのが独占欲だと言うだけの話。それでも手を引きながら一緒にやりたい事を話してくれる彼女に従う以外の感情は浮かばず、「そんな素敵な誘い文句を断れる訳ないじゃないですか。ユリーシャ、きみが望むならなんだって。北極星の光を閉じ込めたオーナメントでも、トナカイの影で編んだマフラーでも。僕は叶えたいんです」引かれる手を今度は自然な動きで指先を絡めるように繋ぎ直して。今度は逆に彼女のことを連れ出すようにその腕を引けば彼女が願うなら、かぐや姫の求める物のようにどんな無理難題だって叶えるのだと口端を上げて。誘いかけるように今度はこちらから声をかけて、部屋から出るようにそっと繋いだ手を引いて)行きましょう


>ロメオ

なによ、ガキンチョみたいな顔して喜んじゃって。……まぁ、そうね。こんなに喜んで貰えたんならユニコーンに頼みに行った甲斐もあるってもんだわ。あいつの人間性は別として、魔力の高さだけはこの国一番だもの。(ほんの数秒前までは外を少し歩いただけでも少女の一人や二人が心を奪われて夢にまで彼を見るだろう、そんな危なさを纏った男前。そんな彼が子犬のように無邪気に喜んで嬉しさを少しも隠さずに表に出すと照れ臭さよりも素直な嬉しさが込み上げた。ご機嫌な気持ちはその品の凄さを保証するべく理由を口にして「これが有れば気になる場所にだって自分の足で行けるし、どこに行ったって最後は帰って来れるでしょ。───あは、アハハ!メリーにもサンタが来てくれたんだ。ありがと。ふふ。ふふふ!メリーのことを思って選んでくれたプレゼントって、結構嬉しいのね」そう思えば何かを用意するように彼が唐突に跪き用意したそれに最初こそ目を丸くしてその勢いに驚いた。すぐにケラケラと楽しそうな声で豪快に、そして無邪気に笑って見せれば差し出されるそれを受け取りながら、まずはメッセージに目を向けて純粋に喜ぶように声を落として。それから受け取ったプレゼントを見れば、彼が頭を悩ませたのがよく伝わる羊という人物を考えて選んだだろうそれに胸が暖かくなった。早速開いた時にはふざけるような彼がいて、茶目っ気ある発言も合わさり気持は持て囃されてすっかり上機嫌。隣に並ぶ彼の顔を覗けばマスクで隠れていない方の頬へわざとリップ音を立てるようにキスを落とし)メリーの為の真実の鏡なんて、最高のプレゼントだわ。大切にしてあげる。……さ。メリーのアリスを皆に自慢させてちょうだい

  • No.394 by フラミンゴ  2025-12-09 22:23:51 



>オルカード

どーせ生きるんなら欲張った方がいいぜ。贅沢に図々しくして、たった一度きりの人生遠慮して過ごしたら持ったいねェよ(彼から伝えられた”贅沢”の一言にほんの少しも決まりの悪さを見せず、寧ろそれを当然のことと言うように悪さを持った表情で笑って見せて。それはまるで自己的なその生き様を悪いことと思っていないそんな表情にも見えて。ハングリー精神が感じられる前向きで強い感情に触れた。それが何だかとても彼という人間を表しているようで、本当に演者としての自分を誇らしく思っていることも演者であることが楽しいのだろうと言うこともしっかりと伝わった。ポリ、と頬を指先で引っ掻けば双眸をきゅ、と細めて「もしさァ、それが叶ったなら招待状くれョ。アリスがそこまで言う演技、俺も見たくなった」ちゃっかりとした申し出を混ぜながら、言葉には楽しみにしていることも含ませて。挨拶をしなければいけない、そう言われれば最初こそへにょっと眉を困ったような形で下げてから疑問符をぽつんと浮かべて見せて。それからドードーに携わるから自身にも挨拶が必要だと言うことかと解釈をし、くは。と吹き出すように笑って)何をいまさら。挨拶なんて要らねぇよォ

  • No.395 by 赤の女王  2025-12-10 17:47:34 



■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3

■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87

■ 提供① ■
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■ 提供② ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A1


■ 手紙 ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E6%89%8B%E7%B4%99


■ 常時イベント ■
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。


※ 本日よりクリスマスイベント期間に入ります ※
イベント期間が決まっているので、現在の交流を〆て早速イベントに入っても大丈夫です。

イベント概要
https://alice.mamagoto.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

イベント時限定ミニゲーム
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>どのお時間でも登録アリスをお待ちしております。

  • No.396 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-10 23:04:14 



>トゥイードルダム様

…そういう物がこのお部屋にあれば、少しは夜と仲良くなれるのかしら
(それを見るだけで、眩しい輝きに満ちた寒くも暖かいこの催事のことを思い出せるような、そんな思い出の品物があれば。たった一人世界に取り残されたような気がする孤独な夜にも灯りが燈るのだろうかと、半ば独り言のようにぼんやりと天井を見上げて。世界中の女の子が憧れるような台詞に舞い上がるより先のことを想像してしまったのはそれほど眠れない夜が続くことに苦戦しているからで「ダムの帽子が拉げてしまわないように毎晩気を付けているのよ」彼が預けてくれたそれに共寝の相手として大いに助けてもらっていることを恥ずかしげもなく明かして、導かれるまま足を踏み出して。行先は彼に案内を任せるように足取りは控えめに、煌めくシャンデリアの光が床に反射して水面の上を歩いているような錯覚を覚えると夢と現実の境界線がまた揺らぎ、しかし胸の奥で芽生えた小さな不安は繋がれた手の温度がすぐに溶かしてくれる。廊下の壁面に飾り付けられたリースを目にしては視線をあちこちに泳がせて、初めて見る豪華な光景に踊る心について行き切れていないように表情はどこか朧げで掴みどころのない微笑みを浮かべるに留まり)メイドさんたちが飾ったのかしら。ユリの部屋にも一つ欲しいわ



>羊様

頼み事?メリーが、俺のために?
(間違っても易々と人に頭を下げるイメージなんて無かったから、意外も意外というように目をぱちくりとさせて。彼が誰かの手を借りてまでクリスマスプレゼントを用意してくれたのだと思うと手中のコンパスにより重みが加わる気がして、絶対に大事にするとぎゅっと手に力を込めて。魔法が本当に存在するだなんて事よりも前者の方に驚きを感じていたから、遅れるようにして「魔力…、魔法がこの国にはあるのか。ユニコーン――いずれ会ってみたいな」明らかに尋常の人ならざる彼らと生活を共にしているし、実際にチェシャ猫が姿を消す所も目撃している。薄々勘付いていたものをようやく言葉にしてもらえたことでむしろ腑に落ちるような心地で、この国一の魔法使いと羊に評されるまだ見ぬ人物に興味が湧いて、その時はメリーのくれたコンパスに助けてもらおうと決めて。頬にご機嫌なキスを貰えば仮面の下で目を細め、自分の茶目っ気を受け止めてくれるだけでなく真剣に喜んでくれるようなその反応に胸の奥はじんわりと暖かさを持って。最高のプレゼント、これ以上ない評価を貰った瞬間に少年のような無邪気さと男らしい誇りが同時に込み上げてきて「喜んでもらえて良かったよ」飾り気のない本心を真っすぐに伝えて。出発の合図には、もう一つ親友たる彼に贈るためのプレゼントを懐にしまってから早速コンパスに赤の城への道を教えてくれと囁いて。バサリと大袈裟にマントを翻し、エスコートのために肘を曲げ水平にした腕を差し出し)赤の城でもどこでも、俺はメリーのアリスとして胸を張って立つ。自慢されるに足る男でいてやろうじゃないか


  • No.397 by オルカード・エリス  2025-12-10 23:07:25 



>394 フラミンゴさん


World is my oyster、的な?フラムさん堅実そうな人だと思ってたけど……なんだ、結構オレと気が合いそうじゃん。
(遠慮などしない、あれもこれもと手を伸ばす人生。それが何処か大人しく見える彼の口から発される事は少し意外で、しかし己のお気に入りの言葉とも通ずる所がある欲張りな生き方へ湧く共感に、此方も口の端がにやりと吊り上がる。「もっちろん!柿落としの特等席に呼んでやんよ。一生忘れらんないもん見せてやっから、期待してな。」自身が一等大事にするものの為、目指す壮大な夢。今は雲を掴む事と同じそれを肯定するような彼の申し出へ満面に喜びを染めて一も二も無く頷き、揚々と大口も重ねつつ、いつかの“この国での初めて”に特別と招く約束を立てた。――彼を見詰めたまま返事を待つ事少々、ようやっと意味を飲み込めたらしい笑い声に自身の疑問も解けて、「それもそうだなあ。でもお仕事の時は宜しく頼むよ、先輩。」さんざ言葉を交わしてからの堅苦しい彼是など、彼の言う通りに今更。だから口にするのはジョークの混ざった何とも軽やかな一言と、頼る甘えをわざと含んだ彼への呼称のみ。それらも一回きりと減り張り良く切り替え、ぱっと向いた正面の視界に丁度映ったのは目的地としていたアトラクション。「……どう?ショーやってそう?」人が集まっているのは見れば解るが、その目当てがショーなのかミラーハウスそのものなのかこの一度限りの中では解らず、ほんの数秒判断に惑う沈黙を置いた後、隣の彼に視線をまた戻して正答を窺い。)



  • No.398 by ダム、羊  2025-12-11 09:54:37 



>ユリーシャ

(ゆらゆらと揺れる光のなかでリースへ向けた曖昧な微笑みを見ていると、まるで手首に結ばれた細い糸を辿るように彼女の心がどこへ漂っているのかを追い掛けたくなってしまう。天井へ向けた憂いがかった横顔も、夜と折り合いをつけられずにいる儚さも、すべてが掌の上に落ちてきた宝石の欠片のようで、繊細なそれをつい拾い上げて確かめたくなってしまう。ぼんやりとした声が話す声が夜は苦手なのだと教えてくれれば、灯りに縁どられたあなたの瞳を覗き込むようにして、声をいつもよりも少しだけ低く落とし「もしも帽子が潰れてしまったら──代わりに抱きしめられる役を、僕が務めても構いませんか?」 あくまで冗談めかしながら伝えるのは全てが冗談ではない内容で。彼女からの言葉を集めてパズルをするように、そうして推測する状況下から口にしたそれに「僕は暖かいですし、そう簡単に潰れませんよ。帽子よりずっと抱き心地だって良いはず」それから並べるのは帽子と比較した自己アピールで”どうでしょう”なんて笑顔で締めくくり。リースを見ては欲しいと願う彼女をリードするように連れ出したのは階段ホール、吹き抜けのようなその場は大きなツリーを好きな高さから見る子ができるようで。「リースは後で一緒にメアリアンにお願いするとして。……僕はこの大きなツリーを上から見るのが好きなんです」階段を使うことで下から見上げるのではない、特別な視点で見ることができるツリーを彼女へと紹介して。)だから、ユリーシャ。貴女と一緒に見れてとても嬉しい。


>ロメオ

何よその顔。仕方ないじゃない、メリーには出来ないんだから。(絵に書いたような驚いた顔をする彼にふん、と鼻を鳴らしてからその表情を指摘するように僅かな拗ねを混ぜて口にして。彼がその人物に対して興味を示すと指先を下に向けてヒラヒラを揺らし「先に言っとくけど、ユニコーンは特別なの。意味わからないくらい”何でもあり”よ。」彼が興味を持つことは話題にあげた時点で想定しており、だからこそその人物の持つ不思議な力が基盤にならないように事前に注意をして。贈ったプレゼントを早速使ってくれたことも、スマートにエスコートをしてくれる事も、そのどれもが心を嬉しさで満たしてくれた。大袈裟な立ち振る舞いも自身の為だけの演劇でも見ているようで、くつくつと楽しそうに喉を鳴らしてしまう。出された腕に手を掛けてコンパスの力を早速実感するべく、その道については口を出さず、代わりに開いた口が話すのは行き渋っていた彼への選択肢のひとつで)あんたの友達も来るんでしょ?なら楽しいと思うケド、それでもやっぱり帰りたくなったらメリーに言って。……その時はハンプティも連れてメリーたちだけでパーティしましょ。城のパーティにだって負けないわよ、だってメリーが開くパーティだもの。

  • No.399 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-11 18:37:45 



>トゥイードルダム様

……ユリはね、潰れないものよりも消えないものが欲しいの
(この国に身も心も攫われてからすっかり好きになった色がより近い距離で自分を映してくれるのを見て、美しい蝶や鳥がすぐ触れられる距離に来てくれた時に思わず手を伸ばしてしまうように、反射的にそっと彼の目元に指先を触れさせて。いつもよりトーンの下がった声には自分を守ってくれる穏やかな彼が見せる別の顔のようなものを感じて、無意識に引き寄せられるようにこちらからもじっと瞳を見つめ返して「それが暖かくて、優しい声でおやすみって言ってくれるならもっと素敵」何か裏があるようで何も考えていないような、誘惑するようでいて世間知らずのような謎めいた微笑みを返しながら、慈しむように彼の目元を柔く撫で最後に整った鼻先にちょんと触れて「ユリはひとりぼっちの夜の次に空っぽの朝が嫌なの。帽子は逃げないけれど、ダムは朝起きたらもういないかもしれないわ」断り文句ではなく本気で懸念しているように微笑を少しだけ曇らせて。でも目に飛び込んできた立派なクリスマスツリーにはぱっと星屑を輝かせて「きれい…!」浮かんだ感想を何の捻りも装飾もなく感嘆に満ちた声で落として、逸る気持ちを前のめりな歩調に表しながら階段の手すりに手を掛け少し身を乗り出すようにツリーを眺めて「ツリーは見下ろすものだと思ってたの。こんなに大きなのは初めて」記憶にあるのは貧しい孤児院が僅かな慰めにと用意したテーブルに乗るサイズの小さなツリーだけ。だから見上げる程大きいそれの迫力や華やかさから目を離すことが出来ず、繋いだままの手にきゅっと力を込めて)ダムも嬉しいのね。ユリは嬉しくて楽しいわ



>羊様

この国のジョーカーってわけか。そんな人にも顔が利くなんてメリーは人脈家だな
(ちょっとばかり拗ねてしまった彼のご機嫌を取るつもりはなく、有力者に願いを聞き届けてもらえるネットワークとそれを築き上げた社交性に尊敬の念を寄せるように、茶化すでもない普通の様子で伝えて。何でもありの言葉に連想した最強のカードは奇しくもまだ見ぬ役持ちと被るものだったが、当然知る由もなく「何、ユニコーンが特別なら俺達のメリーも特別さ」物事を深刻に捉え過ぎないように半ば心掛けるように軽やかな口調で言えば、彼の高いヒールを気遣うように歩むテンポはやや遅めに城へと足を踏み出して。そんな中で提案された選択肢はメリーが自分の事を大事にしてくれているのだと伝わるもので、不意打ちのようなそれに思わず目を少し瞠って。全部の言葉が終わって、少しの間を置いてから「…ネガティブなものみたいに挙げる選択肢としては魅力的すぎるな」少しの笑いが混じるのは紛れもない喜色を隠し切れないからで、胸を張るように姿勢を正し「クリスマスは楽しむ。この国の伝説に残るくらい楽しむさ。それで、うちに帰ったら三人で後夜祭でもやろうぜ」好きなだけご馳走を楽しんで浴びるように飲んでやる、そんな煩悩に塗れた楽しみ方を表すようにグイっとジョッキを呷るジェスチャーをして見せて。直後、思いついたような一瞬の間の後にメリーの横顔に目を向けながら無邪気な笑顔で問い掛けて)三人で、って言ったが…一人増えてもいいか?ニヤニヤ笑顔がイカす俺のダチも呼びたいんだ


  • No.400 by フラミンゴ  2025-12-11 18:55:24 



>オルカード

堅実な生き方するやつがこんな格好しねェよ。(共感をするような彼の言葉を受ければその際に受けた“堅実”だという評価には笑い飛ばすような否定をして。ただ、そう見えるだろう自身の生き方については否定をせずに「俺は欲張りだけど何でもかんでもは要らねェし、俺の欲しいもんだけ傍にありゃそれでイイんだョ」と肩を竦ませながら自身の生き方について言い切って。期待をしていいと言い切れるのはそれだけ自分の仕事に対する自信があるという証明のようで、期待していることを態々言葉にすることが何だか無粋のように思えて軽く頷くだけに留めた。それから“先輩”と呼ばれたその響きに少しだけ頭を傾けて「アリスが俺の仕事を手伝いに来るンならそーだけど、そうじゃねえなら先輩は違うんじゃねぇかァ?」彼の発言を聞いている限りデザイナー業に興味を持っているとは感じなかったからだろうか、傾ける頭はそのまま疑問を見せて。そして姿を見せたミラーハウスを見れば「ここは人がいれば建物の中で映像を流すっつうショーだからなァ。それも正しいルートでゴールを迎えられたら見れるっつうやつ。中は迷路みてーだし、全部が鏡で距離感も何もわかったもんじゃ無いぜ。どーする?俺がショーを見れるように正しい道を案内するか、アリスが自分で道を探すか。」どちらを選んだとて同伴する気なのだろう、選択肢を与えるように投げた質問の後に控えめな視線を彼へと向けて)

  • No.401 by ダム、羊   2025-12-11 19:41:47 



>ユリーシャ

………ぐ。僕のことをよく知ってくれてて嬉しいです。(目元に触れる細い指先は繊細な動きだからこそ少しだけ擽ったくて、無自覚に触れられているほうの瞳が僅かに細められて。真っ直ぐな瞳が、熟れた苺のように酸味と甘さを蓄えたような、そんな目と視線の先が重なった。彼女と言う存在がどこまでも甘く、そしてもっと欲しくて仕方ないと思わせる甘美な毒のようだとも感じた。純粋なようで、優艶なようでもある、本来真逆の位置にあるはずの魅力をどちらを持っている彼女と言う存在を前に、手を伸ばしてこのまま破滅しても良いとさえ胸中に落ちた。それほどまでの圧倒的な魅力にぐらりと落ちそうになったその時、彼女がその花が咲くような微笑みを曇らせて至って本気だと言うように自身への評価を口にしたから止めていた呼吸が戻る。ふ、と体の力が抜けるように返事をすれば「でも僕のことをもう一つ教えます。僕は朝起きるのが苦手だから、……僕が起きるときにいないのはユリーシャかも。」曇った表情がすっかりツリーの効果で華やぐのを見てから小さく訂正をして。並んで見るツリーの中で彼女が口にした“見下ろすもの”と言う表現が心に残る。忘れている何かがふつと浮かぶような、小さな小さな棘のようにちくりと胸に違和感を残し。しかしすぐに楽しいとまで伝えてくれた可愛い彼女へ微笑んでから、彼女のことをすっぽりと覆い隠すように後ろから抱きしめて、その言葉が事実であることが声からも伝わるように口にして)貴女が僕と出会ってくれたから。こんなに楽しいクリスマスは初めてです


>ロメオ

そうでしょう、そうでしょう。ん…?ジョーカー?あの飲んだくれとも出会ったの?(尊敬の念が籠る声はそれだけで腐るような気持ちを簡単に持ち直してくれて、そんな中で挙がった名前の役持ちを知っているからこそ彼の描く物と自分の描くものにすれ違いが起きていると言う事にも気づけることがなくて。怖いもの知らずの彼だから何処でどう誰と繋がっていても可笑しくはないと言う信頼が余計にそう思わせるようで。いざという時の為の提案として持ち掛けたそれが、自身が思っていたよりも彼に喜ばれたからパチと瞬きをして。しかし軽さを持った雰囲気で見せられたジェスチャーも加わればオホホと高笑いでもするように「好きなだけ呼べばいいじゃない。猫を呼ぶなら双子もついてくるわよ。賑やかじゃないパーティはつまらないんだし、どうせなら城のパーティで呼びたくなるお友達増やしといで」友達を呼びたいという無邪気な顔を見れば、自宅で囲う可愛いアリスの願いくらい叶えて見せるというだけではない寧ろ課題でも与えるように続けて)

  • No.402 by 赤の女王  2025-12-11 19:47:27 



■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
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■ 優遇冷遇 ■
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■ 提供① ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A0

■ 提供② ■
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■ 手紙 ■
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■ 常時イベント ■
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■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/


これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。

また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。

皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。


※ 本日よりクリスマスイベント期間に入ります ※
イベント期間が決まっているので、現在の交流を〆て早速イベントに入っても大丈夫です。

イベント概要
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イベント時限定ミニゲーム
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>ただいまのお時間よりリアルタイム交流が可能です

  • No.403 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-11 23:57:22 



>トゥイードルダム様

(ゆっくり、ゆるりゆるりとまったりしたリズムで首を二往復させることで表現するのは彼の言葉に対して異論を唱えたいという気持ち。ツン、と彼の胸元を少し強さを持たせた指先でつっついて「ダムはユリのことまだまだ知らないのね」彼の台詞と対照を取るように、刺々しさはないものの甘さも控えめになった声は口調だけは変わらず柔らかいまま「ユリは朝になっても消えないのよ」覚えておいて、と言うように胸を突く指先にもう一段階淡く力を込めて、願わくばこのまま胸の奥、彼の心にこの言葉が届きますようにと。孤独な夜と等しくまた孤独な朝も苦痛であることを知っているからこそ誰かに同じ思いをさせたくないと、思考回路はいつだって単純で明白。ふと、なんだか均一に穏やかで余裕を失わない彼の糸のようなものが一瞬だけ途切れた気がして「…ダム?」その先にまだ見ぬ彼がいるのかも、そんな根拠のない予感から一度彼の名を呼んで。それに呼応するように背中に体温が密着すると、想定していなかった事態に頭が状況を理解するより先にどきんと心臓が跳ねて。殿方とこんなに広い面積で触れ合ったのは初めてで、そこにいやらしさなんて無いのに経験があまりに乏しい世間知らずには刺激が強すぎて思わず身体がかちこちに固まって。こんな状態なのにダムの方はいつもと変わらないように言葉を紡いでいるから、こんなにどきどきしてしまうユリの方がおかしいのかしらと普段回転の遅い頭は煙が出るほど過剰に稼働しているみたいで「…っ。ダム、なに…これ」処理しきれない心情は名前も知らないもので、普段のぼんやりとした態度から急転直下に耳まで真っ赤に染め、彼の顔も何だか見れないまま俯きがちにドレスをきゅっと掴むことしか出来ず)



>羊様

飲んだくれとは聞き捨てならないね。ユニコーンの次はトランプのお出ましか?
(普段はお行儀よくしているものの、本来は大食らいの大酒飲みだからアルコールを嗜む程度ではなく溺れる程好む相手の情報には耳聡く反応しニヤリと悪巧みをするような笑みを片方の口角だけを上げることで表現して。ジョーカーのトランプに手足が生えて酒を呑んでいるところを想像すれば軽く吹き出すことでその人物ともまだ縁を結んでいないという回答の代わりとして。続く彼の言葉には思わずハハハ!と大きく口を開けて快活に短く笑い「ニヤニヤ笑顔ってだけでチェシャって分かるのか!」親友のあの特徴はこの国で共通認識らしいと愉快な気持ちの余韻のまま「さすがメリー、度量が広いぜ」どしんと自分の厚い胸板を叩いて。綺麗に整えている自宅に人を招くと少なからず汚されてしまうのも事実で、だからこそ家主である彼がどんと構えてくれるような姿勢に初対面の幸せにまつわる言葉が紐付くように思い出されて「今がこんなに幸せじゃ、角砂糖で喜んでた頃の俺が可愛すぎるな」随分簡単な幸せ、あの時の彼の台詞を感慨深く思い出せばもっと幸せにしてやると豪語したその言葉もまさに有言実行だなと心の中でメリーへの尊敬の念を強めて。雪降る道を歩き、白い息を吐きながら悪戯小僧の顔で横顔を見て)ホントに好きなだけ呼んでいいのか?俺が悪魔と意気投合するかもしれないんだぞ


  • No.404 by ダム、羊  2025-12-12 15:56:55 



>ユリーシャ

(朝になっても消えることはないと、泡沫のような魅力を持つ彼女が言った。でも、きっと、嘘をつかない彼女がそう話すならそれが真実で、彼女は寒く冷えるような朝を迎えたって隣にいてくれるのだろうとストンとその言葉が文字通り指先を通じて胸に刺さった。自身と比較すれば小柄で、簡単にその姿を隠してしまえるような。こうして実際に抱き隠してしまえば尚のこと、硝子やキャンディーのような大切にしなければならないと思わせる繊細さが際立った。両腕を使って彼女のことを抱きしめたまま、きっと沢山の偶然が重なったことで彼女と出会えたのだという実感をしていたところで動揺が言葉として表に出るそんな声がしどろもどろと落ちていることに耳を傾けて、折角整えられている髪型を崩さないように気をつけて顔を寄せれば「ユリーシャ。……、もう少しだけ貴女が此処にいることを確かめさせてください。」かちこち、と体を固くする彼女を見る限り本当ならばその身を自由にしてあげるべきなのかもしれない。けれど、そうはせずにもう少しだけと条件を決めて腕を離さずに目線が共に同じ高さに並ぶように身を寄せて、そこで常ならばアリスという呼称を使うのに。そう呼べなかったのはクリスマスの空気に当てられたからだろうか。それとも、腕の中で初々しく愛らしい反応を見せる彼女に心を奪われているからか。自分でもわからないまま瞳を細めて)だって貴女は僕が見つけた、“可愛い人“です。


>ロメオ

なんだ、ジョーカーはまだ会ってないの?そう。とんでもない飲んだくれ。いつ見ても千鳥足でフラフラフラフラしてるからすぐに見つかるわよ。アンタのお友達とは相性が悪い男だから、猫がいたら気をつけてあげて(続いた彼のリアクションを受ければすれ違いにすぐに気がついて、それから同時にチェシャ猫から手紙でも受けているのだろう。プライバシーを考慮して詳細は書かれていなかったけれど、メリーのアリスと友達になった事と近々で遊園地に仕事を紹介することになったということがざっくりと書かれていた。この国の中では人の良さや友人関係、少しお節介すぎるくらいの面倒見の良さがある猫が我がアリスと友人なら幾分も安心だと思っているのも事実で、だからこそ楽しそうに快活に笑う彼へ水を差すようなことは言わず、代わりに先に上がった男のことを彼の友人があまりよく思っていないことを事前に教えることにして。続く彼の言葉によってあまりにも健気で控えめだった幸せの価値観を持っていた来たばかりの彼を思い出し、釣られるようにアハハと笑って「ほんと。……でもね、舐めんじゃないわよ。暫く経ったら今日の今のこの瞬間だって“可愛すぎる”って思うくらいの幸せを浴びてるんだから。だってアンタはメリーのアリスだもの」留まらない自信はまだまだ彼のことを幸せにするという強気な姿勢、しかしそんな彼から悪魔の名が上がれば少しだけ考えて。それは言葉にこそしない信頼を彼へ置いたという発言、態とらしく聞き返すように口を閉じて)アンタが賢い子だってことはメリーもわかったし、男の子なら少しくらい痛い目を見たって経験でしょ。……それともメリーのアリスは挨拶も何も無しにメリーを捨てる男だっていうの?

  • No.405 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-12 17:37:09 



>トゥイードルダム様

(胸の奥で小鳥がばたばたと羽ばたいているみたいに心臓は落ち着きを失っていて、全身が火照り顔も熱い。息をするたびに小さな音が漏れてしまいそうでどうしていいか分からず無駄な力を体中に込めてしまったまま、未知の感覚に戸惑う中でその答えを求めるように心全体が甘く震えている感覚を覚えて。どちらかというと線が細い方に見える印象の彼なのに、こうして精悍な腕に抱き締められるとどうしたって自分との性差を直視せざるを得ない。ダムはダム、これまではそんな風に見ていたけれど、彼は男性なのだと鮮烈に意識させられるきっかけが心の準備もないままに訪れて。何て言えばいいかも分からず強張った喉は沈黙を守っていたけれど、〝確かめたい〟という言葉にははっとしたように目を瞠る。いつもは自分だけが夢じゃない証を欲しがるばかりだったのに、相手から同じものを求められるなんて人生で初めてのことで、言わばこちらが与える側に立たされることの不思議さに胸の奥が陽炎のようにゆらゆら揺れて。でも決して不快ではなく、確かめたいと言われたということは彼にとって自分が夢であって欲しくない存在だと示すものでもあるから、むしろ純粋な喜びに直結する。頬が熱を帯びて、誇らしさと甘さが入り混じった感覚が広がっていき「………、そう。ダムはユリを確かめたいの」小さな声で呟くそれは納得を得たような響きを持って。どきどきと熱に浮かされて、でも一過性ではない確かな何かの芽生えを感じざるを得ない多幸感に夢と現実の間を漂うような心地になりながら、彼の腕の中で自分が確かにここにいることを証明するように自分を捕まえてくれている彼の腕をそっと両手で抱えるようにして「分かるの。消えてほしくないものほど、どうしても確かめたくなるのよ。だから…ダム、遠慮しないで、」証が足りなくて不安で満たされない気持ちは十二分に分かる。彼がどんな本心を抱いているかは分からないけれど自分なりの解釈から共感を示して、少し重心を後ろに、つまり彼に委ねるように傾けながら首元にふわりと頭を寄せて、ただ初めての熱気に浮かされているだけではないしっかりと意思のある声で)ユリを確かめて



>羊様

ハハ!いいねえ、いつでも一杯付き合ってくれそうじゃないか。飲みながら語り合える奴ならもっと最高だな
(短い笑い声と共に吐き出された白い息が楽しげな音楽を纏う冷気と混ざり合って、まるで乾杯の泡のように弾けて消えていく。酒飲み友達としてきっと最適な人物の面影を想像しながら、大事な友人と相性が悪いという理由が気になって。しかし直接本人に聞けばいいかと思い至り〝了解〟と端的で歯切れよい返事で締め括って。ゆらりゆらり、飄々としているようでどこか生真面目な側面も持っていそうな優しい猫の友人、そんな彼が自分の拾い主に律儀に手紙を出していることを想像するきっかけさえあれば容易に出来たのだろうが、今は思い至らないままただただ冬の寒さすら心地良いと感じさせてくれるメリーとのお喋りに興じて「じゃあ未来の俺は今の俺を酒の肴にするだろうな。今日の俺を可愛すぎるって笑えるなら、それはずっとメリーが隣に居てくれてた証だ」そうなる未来を疑わずに済むどころか楽しみだと心から思える現状こそが幸せだと、きちんと気付いているからこそその礎となり衣食住を与えてくれている彼に未来の分の感謝も胸の中に灯して。一貫して自分のアリスを幸せにすると言ってくれる、そんな彼にも幸せを返したくて少し考えるような間を置き「俺が毎日幸せそうに鱈腹食って、ツヤツヤの顔で〝メリー!〟って近寄って来たらメリーも幸せか?」まだまだこの国では無力で大それたことは出来なくとも、今できることから目を背ける理由にはならない。穏やかに緩く口角を上げるような微笑みと共に横顔を見て、それから問い掛けに対しては笑い飛ばすようにハッと息を吐き出して)メリーを不誠実に悲しませる事の方がよっぽど痛いに決まってる。身に染みて心に堪えて、一生忘れられない痛みになること間違いなしだ。そんなのは美しい人生じゃない、だから俺はそんな道は選びたくないね


  • No.406 by ダム、羊  2025-12-12 18:56:21 



>ユリーシャ

………。(遠くで聞こえるクリスマスらしい明るい音楽が消えてしまったように感じる。少し場所を変えれば沢山の人で溢れるくらいの賑わいがあるはずなのに、今この場所において自身と彼女しか存在しないように思わせる不思議な感覚があった。いっそ、それでも良いのにと思ってしまったのは自身だけの秘密として言葉にはしない。ただ、腕の中に感じる柔らかさや暖かさが夢や錯覚、幻ではなくて確かに事実として存在しているのだと確りとした力で抱きしめることで実感する。静かな空間に、閉じられていた口が開くようにして甘く柔らかい音が落ちた。小さい呟きでさえ、二人きりの空間なら十分に拾うことができる。遠慮をしないで確認してもいい、そう与えられた赦しに細められていた瞳が丸く開かれる。ゆら、と撓むような柔らかい声が可愛い彼女が、その声ではなく彼女の気持ちが乗るような声で与えてくれたその赦しがなんだかとても嬉しくて、少しだけ余韻に浸るように遅れてから“ふふ”と嬉しさを落とした声で笑って)僕の可愛い人はちゃんとここにいる。───夢じゃない。

>ロメオ

酔っ払っても良いけど、美しく酔うこと。酒が入って楽しいのはイイけど、醜く酔っ払うのはメリーのアリスとして相応しくないでしょ(まだ見ぬ人物と酒を交わすことを楽しみにするように無邪気に話す彼を見ていると片方の口端をクイと上げる。自身の生きるこの国を彼が楽しんでくれているということが嬉しいと思うくらいに、彼に対して母性にも似た親愛の感情を抱いていることに気がついた。そんな気持ちを自覚したから、だからこそツンと気を引き締めるように厳しい声色で口煩い小言を向けて。無償の愛をただ与えられるだけではなく、その気持ちに応えようとするのが彼の性分なのだろう。何も持たないからこそ、なんでも得ることが出来る立場なのに、それでも彼が当たり前のように自身のこの先の暮らしにも存在しているのだと言葉にして、更には自身の幸せまで考えてくれている。その気持ちを貰っただけで十分の幸せを貰ったのだと正面を向いたまま、ふっと少しだけ表情を和らげて浮かべる表情は慈愛に満ちていて。短く息を吸い込めば豪快に大きく口を開いて「メリーの幸せが簡単じゃないこともわからないの?メリーは質のいいフルーツとシャンパン、そして品のあるスイーツを食べて素敵な芸術品と綺麗な花に囲まれながらツラのいい男をそばに置いて生きることができて初めて幸せなの。」到底その暮らしが似合うとは思えないゲラゲラと楽しそうに肩を揺らしながら笑い。手をかける指先に少しだけ力を込めて)ロメオ、メリーの夢を叶えてよね

  • No.407 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-12 19:35:53 



>トゥイードルダム様

(煩いほど高鳴っていた鼓動は徐々に落ち着きを見せて、火照っていた顔も脳も徐々にエラーを克服する機械みたいに正しい色、正しい働きへと戻り始めて。その感覚は熱が遠ざかっていくようで少し名残惜しさもあるけれど、淡く萌芽した名前の知らない暖かなものはずっと心の中でぽわぽわとその存在を主張している。こんなに甘い砂糖菓子みたいな言葉や温もりは初めて受け取ったもので、欲張りなことにそれを独占したいと感じてしまったから「ダムの可愛い人はユリだけじゃないと嫌だわ」素直にそれを口にすると、彼が同じように他のアリスを甘く丁寧に扱う映像が意思と関係なく脳内に想像として投影されて、むきゅっと眉間を縮めて唇が山なりになるように口角の両端を下げて。でも、今まで証を求めることしか出来なかった自分が反対に彼に与えることが出来たのが嬉しくて誇らしくて、そのことも勿論、ドレスアップした二人が鏡に映った姿も見上げるくらい立派なツリーも、全身を突き抜けるみたいな甘い痺れも、何もかも宝物というようにうっとり目を細めて「ユリもダムも夢じゃないけれど、今日のことは毎晩夢に見たいくらい素敵」でしょ?と同意を求めるように、幸せな時間に溶けるような微笑のままこてんと首を後ろに倒して彼を見上げて)



>羊様

仰せの通りに、メリー様。
(メリーの小言に耐えられなくなったら…と親友が森の中で言ってくれたことを不意に思い出し、次には思い出の中の彼にそれは杞憂みたいだと心中で笑いかけていて。支配欲が念頭にある自分をコントロールしようとする類のそれはまっぴらごめんだが、メリーのお小言には愛がある。言ってもらえる内が華、まさにそう思えるような情の乗ったそれに言い訳も何もなく敬意を表するように胸元に手を添えて見せて。見つめていた横顔が聖母のように柔らかくなった瞬間を見逃さなかった幸運に自然と自分の表情も冬の寒さに強張ることなく春風を感じた大樹のように穏やかに綻んで、やっぱり豪快に笑う彼の姿にこそ彼だけの強さや気高さ、美しさがあるのだと思って「任せろ。夢を叶えるのは得意分野だ」指先に加わった力に応えるように、こちらも力強く歯を見せて笑って。コンパスはこのクリスマスの空気に浮かれる事無く正確に赤の城まで導いてくれたようで、既にすぐそばに迫ったその建物にやはり背筋には本能的に怖気に似た裏寒いものが這い上がる。でも挑むように目元に力を込め、次に隣のメリーをちらと盗み見ればもう怖いものはなく自然と口角は上がって、城の敷地に入る足取りに躊躇いはなかった)

(/大変お世話になっております…!もう現段階で素敵すぎるクリスマスイベントを過ごさせていただいており感謝しかありません、楽しすぎてもう期間の三分の一が終わってしまった事に驚愕しております。さてこの後の息子の流れですが、チェシャ猫様以外にクローン作製に携わったお二方と是非このイベント期間中にお会いしておきたく、最後にチェシャ猫様と期間限定のミニゲームを遊ばせていただければと思っております…!悪魔様とジャバウォック様にお会いする順番に現時点でこだわりはないのですが、主様のご気分はいかがでしょうか…?)

  • No.408 by ダム、羊  2025-12-12 21:08:55 



>ユリーシャ

(抱きしめていた腕を緩めるように少しだけ力を抜いた。それは後ろからだと彼女の表情を見ることができなかったから。力を緩めて覗いた顔が想像していたものとは違う、む。と渋いものだったからわずかに頭を傾けた所でその表情の理由を知る事となる。それが淡い嫉妬心からだと知った所で抱いた感情は嬉しさ以外の何物でもなくて、そんな彼女のことを絵本の中でお姫様がそうされるような自然な動作で横抱きで持ち上げて「酷いなぁ、僕が誰にでも可愛い人だって言うと思ってるんですか?」“傷つくなぁ”と言う割りにはその声は彼女からの嫉妬を喜ぶように嬉しそうで。彼女のことを抱えたまま階段を登り向かうのは立食パーティの会場で、近づくにつれて賑わいがどんどんと強くなっていく。彼女のことを思いながら粧し込んだ服装で、一緒に綺麗なツリーをみて、美味しい食事を楽しむこと。彼女がしたいと思ったことを全部一緒にやりたくて、叶えないといけないと思った。彼女の声に同意を示すように頷いてから、まだ夢に見るには足りないのだと伝えて)僕の夢にはユリーシャとする乾杯もあるんです


>ロメオ

(ユニコーンの力を受けたコンパスはさすがと言うべきか。人を迷わせる森ですら一度も迷う事なく最短ルートで辿り着けたらしい、と見えてきた城に“へぇ、やるじゃない”と褒めるように呟いて。彼を見つけたとき以来の赤の城、久しぶりとなった来訪だったからか城に顔を出した時点で腕の多い男が羊を呼び止めた。その人物とは仲が良いようで彼の腕に添えていた自身の腕を引き抜いてから「ロメオ、すぐ向かうから先に行ってちょうだい。困ったらハンプティを探すといいわ、きっとツリーのところで風船を膨らませてるから。すぐにわかるわ」本当は赤の城に渋い感情を持っていた彼のことを一人にする気は無い。だから本心ですぐに彼を迎えにくつもりでそう声をかけて、同時に彼の顔見知についても添えて)

悪魔(城内、立食パーティの会場)
(前乗りをして宿泊をしていたのだろう、用意された部屋から遅れて姿を表して。それは全身を黒でまとめたモノトーンルック、ロングコートにジャケットにトップス、パンツまでが揃えられた姿は正に悪魔らしさを持っている。しかし黒の中に「質感の違い」「装飾の立体感」を重ねることで、圧倒的な存在感が感じられる服装と、普段よりも綺麗に纏められたヘアスタイルで。そうして真っ先に向かったのは一番人の多い場所、そこにいけば好みの誰かを引っ掛けられると自信があるからのようで。人受けの良い優しく、気さくで、それでいて艶やかなそんな笑みを浮かべながら、シャンパングラスを片手に獲物を定めるように壁の花として賑わいを眺めて)

ジャバウォック(城内、ゲームルーム)
やあやあ、おいちゃんはも~疲れたわあ。この辺にしとこか、また後でおいちゃんと遊ぼ(黒をベースにゴールドやロイヤルブルーエメラルドグリーンにルビーレッドと言った宝石のような色がモザイクのように散りばめられたアーティスティックなジャケットを肩にかけて、シルクサテンの生地で作られたリボンブラウスと黒のパンツ姿、普段は鳥の巣のようなボサボサ頭も今日という日は丁寧に纏められている。それだけではなく、指先にはロイヤルブルーのネイルが施されておりジャケットとの統一感が見られた。そんな姿で一人の女性とビリヤードにでも興じていると、まだまだ元気なその女性に勘弁してくれと言うように大げさに伝えて。ひらひらと手を振って見送れば持っていたキューをビリヤード台に置いて)

(/こちらこそとても楽しいお時間をありがとうございます…!それでは二パターンで悪魔とジャバウォックを出しておくのでお好きな方を選んでいただいてもよいでしょうか…!お任せしてしまいすみません!この後立食パーティの会場でディーダムの入れ替わりを行えればと思っておりました。ミニゲームの参加も検討して頂けてとても嬉しいです!それでは残りのクリスマス期間もどうぞよろしくお願いいたします!)

  • No.409 by オルカード・エリス  2025-12-12 21:20:42 



>400 フラミンゴさん


そりゃそうだ。
(受けた否定に改めて彼の格好に目が巡り、無難も素朴も無いそれに笑み混じりの納得を落とす。求める視線は四方八方ではなく、一直線。自分の心に素直でなければ貫けない彼の生き方へ、自分とは違う輝きを感じてほんの少し目が細まる。「…良いねえ。応援してんよ、その“欲張り”な人生。」それを言い切る様は尚の事格好良くて、純粋な尊敬を籠めてエールを贈り、片手でポンポンを振るような軽い仕草も添えた。それから“先輩”という呼称に引っ掛かった様子の彼に此方もきょとんとした瞳の丸さで首を傾げ、「うん?……ああ、そっか。悪い悪い、フラムさん頼り甲斐ある人だから、ついうっかり。」直ぐに合点がいって声を溢す。間違ったと決まり悪く頭を掻く傍ら、彼の疑問に対しては己がそう呼ぶのは“頼れる人”への敬意と甘えだと、認識に差のある箇所を紐解く。「まあほら、此処についてもドードー鳥さんについても詳しく教えてくれたし、“遊園地の先輩”って意味ならそんな違ってもなさそうじゃん。」そのついでに冗談半分本気半分、適当かつこじつけにも近い呼称への理由を当て填めてからから笑った後に、「それにそんだけこの場所にも人にも関わり深いなら、オレの仕事で何か相談とかする時もあんでしょ、きっと。……だから宜しく。」遊園地に来てからの態度やドードー鳥について話す物言いなど、細かい言動から察した彼と此処の馴染み深さにも少し言及してから、また顔を覗き込んでもう一度挨拶を柔らかに告げた。――さて、ミラーハウスとショーの説明を相槌を打ちつつ清聴する。「はあ、なるほど……良いなあ、宝探しみたいでワクワクすんね。」何処も彼処も鏡の迷路に、それを解いた褒美に貰えるショーとくれば、口から飛び出すのは冒険心を擽られた高揚感。「自力で探す。……あーでも、あんまり迷いそうならアドバイスくらい貰うかも。」問い掛けには前のめりに溌剌息巻く顔で、間髪入れない前者の答え。ただ時間を掛け過ぎて日暮れを迎えるのも頂けない、と頭の冷えた部分に残る懸念から先回って彼の助け舟も抱えて意気揚々アトラクションへと足を踏み出し。)


(/いつもお世話になっております…!この度はオルカードのイベント参加をお願いすべく馳せ参じました。現在進行しておりますフラミンゴさんとの交流につきましては、ここで〆には入らず一度保留とし、イベント期間終了後、何か差し支えが無ければまた再開という形を取らせて頂きたく存じます。
またイベントのお相手としまして、こちらで初めに交流を持ってもらいました三月兎さんを指名とさせて頂き、庭園や会場の散策、ボードゲームなどにゆったり興じられたら……などとざっくりとした考えのもと、イベント向けの文を綴って参りました。何か不備や不都合などありましたら、ご指名の変更、或いは文章の練り直し等々、修正を行わせて頂きますのでどうか遠慮無く仰って下さい。それでは、失礼致します。)



(“パーティー”というものには仕事でも私生活でも慣れっこだが、今日に限ってはそわそわと地に足が付かない。己の常識が覆るような不思議な国、不思議な住人、不思議な日々――そこへ転がってきた一大イベントが、童心にでも返った心地に己を舞い上げる。だからドレスコードの服選びにも一層意気込んで、じっくり時間を掛けて吟味する。まず選ぶのは空の色を吸った雪のような、限りなく淡いアイスブルーのディナージャケットとトラウザー。それから内側は白のシャツに濃いネイビーのウエストコートで締め、首元にはその同色にゴールドのストライプ柄が入ったボウタイ。服が決まれば次は髪型と、左側を前髪もサイドも巻き込んで編み込み、右は垂らしたアシンメトリーに。他に彩る小物は少し迷って、金縁の赤いサテンリボン、柊の葉、雪の華を象った装飾が施された、如何にもな黒いシルクハットを模したヘアアクセサリーを一つ。掌サイズのそれを頭の右側にピンで留め、最後に星型のストーンから黄色と緑の二色を選んで左の目元に泣き黒子宜しく縦に並べ飾り、ブラウンのドレスブーツを履いて仕上げとする。服自体は崩し一切無くかっちりと着るフォーマルさを残しつつ、まるでスノーマンを彷彿とさせるような愛嬌と遊びをふんだんに散らしたその格好に鏡の前で満足げに鼻を鳴らした後、はたと窓の向こうに目をやる。そのまま何か考え込む沈黙を暫し流して、手に取ったのは手紙のセット。『Shall we dance?――手を取ってくれるなら、もみの木の下へ。O.E.アリス。』全体としては読み易く整っているが、文字の尾が所々跳ねる癖がある独特の筆跡でそう茶目っ気混じりの文言を綴り、最後には自身のイニシャルと呼称も添えて。宛先にはこの国で一番初めに会った兎の彼を選び頼んだその後、自らは支度の済んだ部屋を出て待ち合わせ場所として手紙に記したツリーのある大広間へと向かい歩いて。)


  • No.410 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-12 21:37:10 



>トゥイードルダム様

…こういう時、ダムは絶対そういう言い方するのね
(不意に感じた浮遊感は知っている感覚だったから前みたいに驚く声は上げず、むしろやっと自分の真実の居場所に帰って来たかのような当たり前を滲ませる動作で、ぷんすかと不満を言いながらも彼の首に腕を回して身を委ねて。明確な否定をせずこちらの罪悪感を甘く煽るような、そんな巧みな話術に気付いているわけではないもののただ自分が今まで受けた印象を口にしたまで。喧騒が深まるにつれて、まだ見ぬ環境に少し尻込みするように腕に回して手に柔く力を込め、ヘアセットが崩れないようそっと彼の肩に頭を預け「でもいいわ。大事なのは言葉より行動と、一緒に過ごす時間の量だもの」何といっても、今この時間を彼と共に過ごすのは自分なのだから。今はそれで満足だわと言うように、意識は彼の話す夢に移って)ユリ、お酒って初めて。ねえ、ダムの一番好きなお酒を飲んでみたいわ


>羊様

Va bene、メリーも楽しんで
(魅力的な我が主は友人もまた個性的らしい、彼を呼び止めた多腕の人物に人当たりの良い営業スマイルを向けて凛とした会釈を、腕から離れていくメリーに了解を告げて自分はマントの襟を正しながら場内へと踏み込んで。)


>悪魔様

(パーティーに招かれてまずやることと言えば、自身にとっては旨い食事に舌つづみを打ち素晴らしい酒で気分をその場に相応しい色に染め上げること。だから広い場内の豪華な飾りつけやあちこちで上がる楽しそうな声に行先を惑わされることなく、迷いなく足が向かうのは良い香りがしてくる会場の方へ。チェシャ猫の言うライオンが一人で調理してくれているのだろうか、立食会場には目移りしてしまうような美味しそうな料理が並べられて。この間の卵サンドのお礼も兼ねて何か厨房に差し入れでもしようか、そんな風に考えながらも目に留まったのは上等そうな銀のトレイにシャンパングラスを乗せて歩く一人の美しいメイドの姿。低く咳払いをしてから、通常より低く太い声で穏やかに声をかけて「やあ。これはスパークリングワイン?そうか、シャンパンはあるかな。モエ?太っ腹だねえ」一言二言会話を交わして、そのうちの一つのグラスを受け取り〝ありがとう〟と言って忙しなさそうに立ち去る後ろ姿を見送り。目を閉じて華やかなシャンパンの香りを楽しみ、乾杯の仕草の代わりにグラスの縁に軽く口付けてから景気よくぐいっと飲み干して)

(/二パターンもありがとうございます!では先に悪魔様とお話させていただき、後ほどゲームルームのジャバウォック様にお相手していただこうかなと思います…!先ほどは最後にチェシャ猫様と、と言いましたが、時間が許すようであれば他の役持ち様ともお話させていただければと思います。また娘の方も考えて下さりありがとうございます、入れ替わり大変楽しみでございます!主様のやりやすいタイミングで仕掛けていただいて構いませんし、何かこちらに必要な動きがあれば何なりとお申し付けください。では、こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします!)

  • No.411 by 三月兎  2025-12-12 22:56:45 



>オルカード

(パーティに向かう準備が一通り終えた頃、鳥が手紙を運んでくれた。その手紙を受け取れば、そう長くない文章に目を通した。そして送り人が誰かがすぐに頭に浮かぶと、独特な筆跡がその人物らしさを出しているように思えてついクスリと笑ってしまった。立ち上げられる前髪はそのまま、後ろ髪は短い尻尾のように一つに括り、清潔感のあるタキシード型の白のジャケットと胸元のボタンを無造作にV字に開いたシャツと、大振りのサテン生地の黒のリボンタイ。そして何よりも目を引くのは極太のテーパードパンツで。深いブラックのそれは厚みのあるウールツイルで腰回りに大きくゆとりを持たせたバギーシルエット。それをまとめるようにレザーのベルトを巻いている。色味は正統派なタキシードのようで、デザインや着こなしはアバンギャルドといた華やかなその服装を纏い手紙にあった場所へと向かう。道中の寒さによって鼻先が少し赤みを帯びているが、クリスマスの空気とはそれすらも楽しいと思わせるらしい。そうして暫くするといつから待っていたのあろうか、少し久しぶりにも感じるその姿を見つけて片手をあげて)やあ、元気にしてたかい。

(/こちらこそお世話になっております!クリスマスイベントへの参加をありがとうございます。フラミンゴの方も承知いたしました!では早速お誘いをいただけた三月兎にて待ち合わせ場所へと向かわせていただきました…!それではよろしくお願いいたします。)

  • No.412 by ダム、悪魔  2025-12-12 22:57:15 




>ユリーシャ

ふふ。だって僕はユリーシャしか見てないのに、貴女は僕が軽薄な男のように意地悪を言うでしょう(近くから聞こえる不満の声も、それが本心で言っているものじゃないと言うことを知っているから。だからこそ彼女とのやりとりを楽しむようにくすくすと柔らかい音で笑いながら答え、そんな彼女より言葉よりも行動、更にはともに過ごす時間が大切だと伝えられれば全くもってその通りだと言うように笑みを深めて。彼女が経験したことのないことを、初めてを一緒に経験できるという特別感は言葉に出来ないそわつきを胸に与えたらしい。そんな彼女を連れて会場の入り口へ、一人のメイドにリクエストをするように声をかければそこで彼女のことをそっとおろして。そのタイミングで先ほど声をかけたメイドがリクエストをしていたストロベリーダイキリが入ったカクテルグラスを二つ受け取って、それを彼女へと一つ差し出してにこりと微笑んで)ユリーシャ、僕が好きなお酒はこれです。可愛いでしょう

>ロメオ

………。(周囲を見渡して観察していた中で、周囲の目を集める中心を追いかけるように一人の男性に目を止めた。ここらでは見かけたことのないその姿に興味を抱くと決めたとばかりに彼へと近づいて「どうも。」と自然な挨拶をすればその雰囲気は社交的で人当たりがいいもの。気さくさを持った表情で笑みを浮かべつつ「それ、食べたかい?美味しいよ。」テーブルに並ぶ軽食の内、話しかける内容は正直なところなんでも良かったからかパッと目についた近くにあるテーブルの上の品から適当に一つ目配せをして「きみは城のアリス?、俺は普段遊園地にいるんだ。きみみたいに格好いい男がいるのを知らなかったなんて損をしたな」乾杯の代わりに手にするカクテルグラスを彼へと少しだけ向けて)

  • No.413 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-13 11:34:36 



>トゥイードルダム様

……ダムが夢みたいなことばかり言ってくれるんだもの。だからユリは確かめたくなるのよ
(もちろん彼のことを軽薄だなんて本気で思っているわけではなく、ただ自分の不安や曖昧さを紛らわせるために口にしただけ。それを既に見抜いている彼の余裕を持った返しにちょっぴりの気恥ずかしさが胸に広がって。拗ねるような間の後、ふっと唇を尖らせてあくまでも相手の所為にする幼稚な返しをしながらも、彼が見ているのは自分だけと言ってくれたことが嬉しくて仕方なくて、頭を寄せた肩口にそっと頬をすり寄せる行動に離れたくない気持ちが滲んでしまう。だから彼の腕から降ろされる動きにこそ素直に従うものの、彼の服の裾は掴んで離さずに「…!良い香り」繊細な造りのカクテルグラス、それをまさしく壊れ物みたいに恐る恐る受け取って、ふわり漂ってきた苺の香りにぱっと目を輝かせて。大人たちはお酒を飲むときどうしていたっけ、物語に描かれている乾杯の挿絵を思い出せば真似事をするようにそっと彼に向けてグラスを掲げて「ユリの初めての乾杯もダムにあげる」そう言って楽しそうに眦を垂れさせるようにして微笑み、初めてのお酒をこくりと控えめに一口。まず感じたのは苺の甘酸っぱさ、それを追いかけるようにホワイトラムのまろやかさが舌の上に広がって、赤のお城のクリスマスに相応しい華やかな味わいに目をきらきらさせて彼を見上げ)美味しい…!



>悪魔様

(上等なシャンパンがきめ細やかな炭酸を弾けさせながら喉を伝っていく感覚にパーティーはこれでなくてはと一気に心は浮足立って。空っぽの胃にアルコールだけを入れるのは良くない、メリーの言いつけを忠実に守るように数々の料理へと目を向けたところで声を掛けられる「やあ。君はアリス……ではなさそうだな」全身に漆黒をまとう姿はまさに地獄の貴公子だとか、そんな形容が似合う雰囲気だった。そこらの人間が同じ服を着れば黒に飲み込まれて野暮ったく見えそうな衣装を完璧に着こなす姿と、下手をすれば女性よりも深い色気を感じさせる彼の顔立ちに只者ではないと感じて正対するように身体を向けて「損をした、なんて言われると逆に得した気分になるね。こうして出会えたんだから」彼の勧めてくれた軽食に手を伸ばすと見せかけて、少し違う位置に並べられているオリーブと生ハムのピンチョスを一つ摘まみ上げ、空っぽになったグラスを彼のそれに軽く触れ合わせてから酒の代わりに軽食を口へと運んで、問い掛けには小さく笑いながらさっさと首を振り「赤色は苦手なんだ。だから城には住んでない」短い否定はそれ以上の掘り下げを牽制するような淡泊さで、代わりにMの刻印が煌めくイヤーカフをトントンと指先で示して仮面の奥でウインクを「遊園地?今度仕事を探しがてらチェシャと行こうと思ってたんだ」今自分の中で濃い興味を持つ場所が彼の居場所だと知れば、僥倖とばかりにぱっと顔色を明るくさせて。そこで思い返されるのは、チェシャ猫の忠告――自分の外見を褒めてくれた相手の言葉に何か点と点が繋がりそうな予感がして、垂れ目を少し細めて)まさか…君が〝悪魔〟?


  • No.414 by ダム、悪魔  2025-12-13 20:20:50 



>ユリーシャ

よかった。……ストロベリーの甘酸っぱさが美味しいでしょう。甘くて、少しすっぱくて、ひんやりしてて、だから僕はユリーシャを思い出して呑んでるんです。(このカクテルを呑むようになったのは彼女と出会ってから。苺のような瞳が自身のことを見上げてくれるのが恋しくて、つい用意してしまっていた。そんなカクテルを彼女と一緒に楽しめるのがなんだか不思議で、胸を擽るように嬉しくて仕方がない。口に合った様子の彼女を見れば笑みを深めてから割愛するようにこのカクテルが好きな理由を口にして、それから初めての乾杯という光栄な立場の余韻に浸りつつ少し遅れてグラスを口に運び。普段自分で作って飲むものと比較すれば繊細な味わいのそれに思わずくすりと笑ってから「ユリーシャが一緒だからでしょうか。家で僕が作るやつより美味しいです」と笑みを交えながら口にして。それから甘いカクテルとは言え、だからこその心配を寄せると「甘いからと言って飲みすぎは駄目ですよ。歩けなくなったら大変です」そう心配を伝えるものの、いざそうなったとて自分が支えるつもりなのであまり口うるさくならないようにように締めくくり。そうしていれば一人のメイドが場を伺うように『陛下がダム様を呼んでいます』と声を掛けられる。城に来てから真っ直ぐに彼女の元へ向かっていたからと言うのもあるのかもしれない。行かなければと思う反面で彼女のそばを離れがたく、自然と視線を彼女に落として)


>ロメオ
?
うん?……きみは帽子屋のところのアリス?(多くの誰彼がここぞとばかりに着飾っている中で、仮面舞踏会のように仮面を使って顔を隠す姿はたったそれだけでも興味を持たせた。ただそれだけではなくて、すらりとした背丈や隠されていても垣間見える美しさがそれをより際立たせていた。そんな彼に興味は持てど、同じアリスだと声をかける勇気が中々持てないと言うのが現状だったのだろうか。好みの男がいてそれをスルーするなんてことが出来る筈もなく、隣に並んで話しかけたところで城のアリスではないと言うことが教えられた。視線誘導に従うように彼の耳を飾るイヤーカフに動くとそこに刻まれている文字を見て推測をするように“マーチヘア”“マッドハッター”とMの文字を持つ帽子屋邸の人物が頭に浮かんだ。その推測を元に問いかけつつ、赤が嫌いだというその部分については今は未だ飲むことにしたらしい。そんな彼が遊園地に興味を示したことと、何よりも自身の名前を知っていたことに少しの驚きとそれ以上の愉しさを見出し。控えめな微笑の奥にその楽しさを隠したまま親指の先を使って自身の胸元と一度だけトンと叩きまるでなんてことの無いような平生さを保ったまま自身がその人物であることを答えて)猫の子に悪い話を聞いたか?そう、俺が悪魔だよ。

  • No.415 by オルカード・エリス  2025-12-13 21:47:10 



>411 三月兎さん


(一足先に到着した、きらきら絢爛に煌めくツリーの下。いつ彼が来ても直ぐに見付けられるよう、大きなそれの陰にならない所へ立つ。それからどれくらいだろうか、自分へと向けられた声が届けばそちらに顔を向け、視界に覚えのある銀色を捉えたその瞬間、「――ヘアさん、」来てくれた、と。それまで無色透明だった表情がぱあっと華やいで色付き、名を呼ぶ声にも思わず駆け寄る足取りにも喜びが溢れた。「そりゃもう、毎日元気元気。ヘアさんこそ変わりない?」傍まで詰めた距離でやっと此方も片手を振り、流れる仕草でその肩をくるりと一度回し万全の日々を示してにこにこと朗らかに挨拶を返す。「その服めっちゃ決まってんね、髪もカッコいいじゃん。ヘアさんによく似合ってる。」次いで言葉を及ばせるのは彼の衣装。古典や伝統を確りと踏まえながらもその型には決して捕らわれず、新しい形を創り上げる先駆的な姿は正しく“芸術家”を体現しているよう。一等目を引く端正な彼の為だけに誂えたものに見えるそれにも、それを着こなす彼にも、少しの間燥ぐ犬が如くそわそわと落ち着き無く口も視線も巡らせた後、「そんじゃまず、飲み物貰いに行こ。パーティーってのは乾杯しなきゃ始まんないかんね。」早速とばかり、話を今日の祭りに切り替える。続けてリードするように立食会場の方へ爪先を向け、けれども彼のペースも重んじて隣に並んだ体勢から大きくは動かず、「あ、ヘアさん、お酒は平気?あんまりってなら、オレもノンアルで楽しむかな。折角一緒に居るんだし。」そのまま初めての頃と同じく雑談を持ち掛けるついで、今パーティーを共にする彼の嗜好を事前に尋ね。)


  • No.416 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-14 16:46:34 



>トゥイードルダム様

…ふふ。もっと美味しく感じるわ
(グラスの中で揺れる苺色を見つめながら、口の中で溶けていく氷とそれに混じるストロベリーピューレの甘酸っぱさに頬を緩めて。今までの自分が知らなかったことをいくつも教えてくれる彼は本当に魔法使いみたいで、そんな彼が自分と離れている間もカクテルに自分の面影を重ねてくれていると教えてもらえれば嬉しそうに淡く口角を上げて苺色の瞳で見上げて「自分で作れるの…?」凄い、何でも出来ちゃうのね、そんな感想をありありと眼差しに浮かべて。初めてのアルコールだから加減も分からず、ひとくち、またその次とグラスに口を付けているところにちょうど忠告が飛んできて「…ユリは平気よ」もう大人だもの、そんな風に少し拗ねたようなツンとした物言いを返して。自分の色をしたお酒がこんなに美味しいなら、優しい彼の色のお酒はどんなにか――ふと浮かんだそんな思いから「ねえ、ダムの色のお酒も飲みたいの…、」彼を見上げておねだりしたところでやって来たメイドさんに視線は移り、その口から女王様のことが出れば思わず反射的に「ユリも…!」女王様に会いたい。そう続けようとしたが、あのひとが彼だけを呼んだのには何が理由があるのかしらと、女王様のためならば普段より深く考えられるみたいでそう思い至り。握っていた彼の服の裾をそっと放して、気持ちを飲み込むみたいに一度俯いてから顎を上げて「…行ってもいいのよ。だけど、女王様とどんなお話をしたのか教えて」仲間外れはイヤ、そんな幼稚さから条件を付け加えた顔には最初から最後まで一緒って言ったのに、という離れがたい切なさが表れていたけれど、自分の中のモヤモヤよりも女王様が困っているのかもしれないという気持ちの方が上で。)



>悪魔様

その人にも興味があるんだけどね。俺を拾ってくれたのは、笑顔が素敵で面食いで男前で…とても可愛い人さ
(思ったよりも〝M〟の刻印に対する共通認識は強くはないと学ぶ。本当の拾い主を思い浮かべてすらすら出て来たヒントを連ねながら、予想を外した罰ゲームだとでも言いたげに彼の手中のカクテルグラスをスマートに奪い取って中身を飲み干してしまって。「そう思うって事はいけないことをやってる自覚があるってことか?」大きく動かない表情から底知れなさを感じつつ、だからこそ深い沼のようなつい踏み込んでしまいたくなる魅力を放つ彼に探りとも取れる軽口を告げながらついと顔を寄せて。でもすぐに朗らかな笑顔を見せて「ダチから聞いたのは面白そうな話ばかりさ。だから…カジノの悪魔、君にも会いたかった。赤の城に来た甲斐があったよ」親友からの忠告はきちんと頭に刻んだまま、それでも接近を恐れる理由も素振りもなく早々と得られた収穫に機嫌良さそうに空っぽのグラスを通りかかったメイドのトレイにさっと戻して。先ほど彼から奪った酒の種類は分からないがさほどアルコールが高そうな風味でもなかったように感じて、胸に抱いた一つの仮定に答えを求めるように「もう一杯やるか?まずは宴を楽しみたいと思ってたんだ」甘く低い声でこちらからお誘いを。それから隣のテーブルに鎮座しているハーブの香り高さが食欲をそそるクリスマスらしいローストラムを手に取って、切り分けられた塊肉をワイルドに大きな口に仕舞い込むその動作の間もずっと悪魔から目を逸らさずに見つめ続けて)

  • No.417 by 三月兎  2025-12-14 21:02:42 



>オルカード

(少し空いた間にも元気にしていたことが言葉よりもその表情や声色が教えてくれた。花が咲くみたいに明る笑顔を見せられると悪い気がしなくて、つい、釣られるようにクスと静かに笑いが落ちてしまた。それから子犬が足元で戯れ付くみたいに自身の側で褒めてくれれば並ぶ誉め言葉たちに否定をせずに「ありがと。アリスも男前に磨きが掛かってるね。僕とお揃いみたいでいいね」アシンメトリーな前髪を見ればトントンと自身の前髪のあたりを指先で示しながら伝えて。それから落ち着かない様子で立食会場へ向かおうとする彼の背を追いかけるように足を進ませれば続く気遣いに少しだけ考えるように間をおいて「アルコールは、あんまり強くない。かも。……でも、せっかくのパーティで一杯も飲まないのもなんだし、きみとの乾杯くらいはお酒でしようかな」ゆる、と口端を持ち上げるような微笑みと、量を飲めないからこその特別な一杯は今日この場を誘ってくれた彼とがいいと言うように伝えて)

  • No.418 by ダム、悪魔  2025-12-14 21:04:03 



>ユリーシャ

ああ、でも。こんなに美味しくは作れないですよ(素人が趣味程度に齧った知識と好奇心で始めたそれは今この場所で提供される物のように分量をしっかりと計量しながら作るわけでは無くて、言ってしまえば大雑把に作るからこそこんな繊細な味わいは到底遠く、言葉よりも先に凄いと伝えてくれる眼差しに期待値を上げてしまわぬように先に訂正を行って「その代わり一緒に楽しみながらいろんなカクテルを作れますよ」そう伝える声は自宅に招きたいという下心と、誘いかけるような甘さを持っていて。呼びかけに応じるべきだということは理解しているが、彼女と一緒にいるという約束を破りたくないというのも本音。どうしたものかと考えていたところで、気持ちの整理をつけたような彼女が落とした顔を再度持ち上げて、その胸中を伝えてくれた。いじらしいまでに健気な言動に言葉を出すことができず、僅かに細めた瞳で彼女を見ればその頬を掬い上げるように片手を添えて「すぐに戻ります。──今夜の僕は貴女の物ですし、逆もそうでしょう?」頭の中では早速挨拶をこなして彼女の元に戻るまでのルートを考えてしまう。それでも気持ちに折り合いをつけようとする彼女の表情を見てしまえば仕方のないことだとも思う。輪郭に沿って頬をさするように撫でれば今触れていたその頬へ自身の頬をそっと添えて、惜しむようにその声を残してから一度その場を離れて)……僕を待っていてくださいね


>ロメオ

笑顔が素敵で面食いで男前、それでとても可愛い?……俺、いつのまにきみの事を拾ったんだっけ。(帽子屋ではないという解答、そして並べられるヒントは自身が持つ羊の情報とは被らなかったようで、冗談を言っているとは思えないようなそんな本気の顔つきと落ち着いた声色で口にして。手の内から消えたカクテルグラスにも驚きを見せることはなく、ふっと吐息を交える微笑で「いい飲みっぷりだね」と褒めるように甘い声を落として。猫の子が話す面白そうな話、話し手が猫の子という事から良い話だけではないだろうと推測するのは容易くて。それでもそこに動揺なんて少しも持たず、酒に食事と目の前のテーブルを十分楽しむ彼に目線を返しながら「美味しそうに食べるね。きみを見てると俺も食べたくなってくるよ」くすりと小さく笑ってからクラッカーにクリームチーズとスモークサーモンが乗ったものに手を伸ばし、さくりと小綺麗な食べ方で口にしてからさも当然のように「熱烈な誘いに応えないのは男じゃないね。……それで、デートはいつにする?」顔にかかる前髪をさらりと避けるように少しだけ頭を傾けて、会いたかったと言ってくれたその発言を都合よく拾い上げて)

  • No.419 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-14 21:54:10 



>トゥイードルダム様

じゃあダムの色と、それから……紅茶とお花のすごくいいにおいがする、女王様のカクテルを作りたいわ
(彼はいつだって自信にあふれているように見えているから、素直な前置きには謙遜ではなく本当にそうなのだと額面通りにすとんと受け入れて。でも出来上がったカクテルの味よりも一緒に楽しみながら作る時間の方が断然大切だから、出来栄えなんて気にしないとばかりに楽しそうにリクエストを連ねて。板挟みになってしまった彼、天秤には自分と女王様。そんなの女王様の方が重くて当たり前、そんな風に頭では理解していても心が追い付かなかったから、自分を放り出して一目散に女王様の元へ行かない彼の様子に我儘な心にも落としどころが見つかって。「そうよ、ダム。…でも、あんまり待ちくたびれたら冒険に出ちゃうかもしれないわ」ユリは一人だってお城を歩けるのよ、半ば強がりなそれは早く戻ってきてほしいけれどちゃんと女王様のことも助けてあげてほしいという両立しない気持ちがぶつかり合っての事。頬に触れてくれる手の甲に自分の手を重ねてじっと彼の目を見つめ、離れていく温度を閉じ込めるように今しがたまで彼の手が触れていた頬に自分の手を当てて、後ろ姿を見送って。何も分からない世間知らずは一人残されてしまうとパーティーでの立ち居振舞も分からないことに急に不安と寂しさを感じて、さっきまで周囲の喧騒が暖かなBGMに聞こえていたのに今となっては自分だけがこの会場に一人ぼっちなのではという孤独感を助長させられてしまう。両手でカクテルグラスを持ち、こくこくとその中身を飲むことしか出来なくて)



>悪魔様

(そう簡単にはペースを掴ませてもらえない、まず感じたのはそんな事。内容は明らかに冗談に近いのに、まるでそうは思わせない落ち着き払った表情と声に何だか試されているような心地がして、自分がそう思ってしまうのは悪魔という彼に対する気負いがあったからだと気付く。下手に張り合っては分が悪いと道を譲るように仮面の奥の瞳を閉じてふっと息を吐いて「君、釣った魚に餌をやらないタイプだろ。メリーはアリスを拾った事を忘れたりしないぜ」あくまでも声の調子は軽く、彼との会話を楽しむように本当の答えを明かして。鼻から抜けるハーブの香ばしさと見事な焼き加減で仕上げられたラムの柔らかさに幸せそうに目元をより垂れさせながら「嬉しいが、その台詞はチェシャから聞きたいな」肩を竦めるようにして、病的に食の細く見える友人を思い浮かべて。それから間を置かずに「君から聞きたい台詞は…そうだな。向こうにとっておきの酒があるから乾杯しよう、とか?」こちらもまた自分にとって都合のいい展開を手札として晒して、色っぽく流れる彼の前髪に手を伸ばせばそれを斜めに払うと同時に額から頬をゆっくりと撫でるように手を動かし「最初のデートは明るい時間帯がいいな」まるで初心な女性が警戒心から男性との距離感を徐々に詰めたい時の常套句のような台詞を冗談っぽく、でも明確に相手の誘いに乗るという意思を乗せてどこか挑戦的な笑みと共に片方の口角を上げて)

  • No.420 by ディー、悪魔  2025-12-14 22:52:26 



>ユリーシャ

(あーあ、いるいる。そう呟くように胸中で感想を落としたのはパーティ会場の真ん中で音楽も笑い声も賑やかなのに、彼女だけがちょっと水の底みたいに静かだったから。グラス両手で掴んでその中身を減らす様子は逃げ場なくなった魚みたいに見えてしまった。片割れが一緒に来たはずなのにその姿を眩ませて、女王への挨拶さえ二の次にしている間に先に顔を出していたのか入れ違いでその姿と鉢合わせると一人でおいて来てしまった彼女のことを頼むと任されたからだった。それがなくとも、最近片割れからよく聞くそのアリスに興味を持っていたのは事実。髪の分け目が逆で、ブローチが無い、そして目の色が違う。違いといえば僅かなその姿で片割れを真似るような笑みを鏡に写すように確認してからそろりと彼女の側へ歩み寄り「お待たせしました。ふふ、僕がいなくて寂しかった?」背筋の伸ばし方や声の強弱や間の取り方、微笑む際の口端の上げ方と似せるつもりで寄せてしまえば見抜ける人物のほうが少ないだろうそんな振る舞いで声をかけて)


>ロメオ

ああ、羊か。最近見てないけど元気にしてる?俺は会いたいんだけど避けられてるみたいでさ(先に伝えられた自身への評価には敢えて否定も肯定もせず、しかし彼が教えてくれた正解に対しては先の評価に納得よりも彼がその人物に対してそう評価するに至るやりとりが在ったのだろうという事に興味を抱いて。美味しそうに肉を食べながら、肉を少しも持たない男のことを心配するその様子にははっと声をあげるように笑って「確かに。猫の子は息を吹くだけで飛んでっちゃいそうだもんね」と心配ではなくこの場にいないその男を揶揄うようなそんな声色で続けて。顔にかかる前髪が払われれば続く声に“へぇ”と落とす声、それはより強い興味を持つのに十分な動作だったようで、頬に触れるその手へほんの少しだけ刺激を与える程度の甘噛みをすると「でも、俺が一番いい男に見えるのは夜だよ。」と挑戦的なその笑みに応えるように、噛んだばかりのその場所をぺろと舌先で舐めて。くつくつ、と楽しそうに喉の奥を震わせるようなそんな笑い声を落としては「まだきみの中にあるなら“きみ“の名前を教えてよ。ここでアリスって呼んだら何人も振り向いちゃうでしょ。」指先でクイと呼んだメイドから受けたのはローズマリーとブラックベリーが飾られたシャンパンの入ったもの。しかしそメイドはどこか他のメイドよりも派手な見た目をしており、そしてほんの少しの違和感として悪魔にそれを渡す際に一つは手前から、もう一つは手前ではない場所のシャンパングラスを手渡した。その内の前者の方のグラスを彼へと差し出して)

  • No.421 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-15 00:09:10 



>トゥイードルダム様

ダム…!早かったのね、……?
(グラスが空っぽになってからすぐ後に声を掛けられて、ぱっと顔を輝かせてそちらを見る。待ちに待った人が帰って来てくれた嬉しさに何の疑いも警戒もなく此方からも近寄って、勢い余って彼の胸板にトンと両手をつくようにして体にブレーキをかけて。でもその微笑みを見上げた時、確かにダムの声色や仕草に似ているけれどほんの僅かな違和感が胸の奥に小さな棘のように刺さるように感じて。笑みの端に漂う空気…、同じなのに違うという奇妙な感覚。でもその違和感をすぐに言葉にすることはできず、ただ胸がざわりと揺れるばかりで彼を見上げる顔からは無垢な輝きは消え表情も乏しく少し困ったように眉尻を落としながら小首を傾げて「…ユリはお利口にダムを待ってたのよ。でも…、ほんとうにダムなの?」お酒に酔ってしまったのかしら、彼への疑いをかける言葉はそんな風に自分をも疑う心から自信なさげに戸惑うような声で。顔ばかりまじまじと見つめているからブローチには気付かないまま、確かめるように大好きな色を見つけようと目を注視したところで「……どうして、」色が違うの。言葉に出来なかったのは今誰よりも信頼を寄せている彼が何だか違う人物のように思えてしまうことによって、自分がこの国に存在することの寄る辺すらも夢の現実の境界線に溶けてしまいそうな感覚に襲われたから。絶望、恐怖、敢えて表現するならそんな感情が似合う表情で眉間にきゅぅと力が入り、ふらふらと後ずさりして胸辺りで自分の手首を掴むようなポーズは防衛本能の現れで)



>悪魔様

今日の彼は一段とゴージャスだ。お目にかからないと勿体ないぜ
(不調なんて言葉は全くの不似合い、むしろアクセル全開の絶好調と評するべきメリーのドレスアップ姿に一目会っておくことを勧めるのは意地悪ではなくむしろ善意に近い意思からで。友人を心配する色が浮かんでいるようには見えない反応には何か違和感を覚えて黙り込み、胸にざわりと感じるなんだか嫌な気持ちに見て見ぬふりを。それを顔に出すほど人付き合いに不慣れではなくあくまでもキリと眉尻を上げ垂れた目には弱みを見せないいつも通りの強さを宿した笑みを浮かべたまま。手に感じた刺激にはひょいと眉を上げて「狼に噛まれた奴は月に縛られる。君に噛まれた俺は夜に縛られるのか?」物語の中で語られていた伝承を引き合いに出しながら、危うい魅力に満ちた彼を揺るがない挑発的な笑みで見つめて。目線が同じ高さであることも自分が彼とやけに張り合いたくなってしまう原因の一つなのだろうか、それとも友人の事を心配しない一面を見たことで薄情な人なのかと判断してしまったからだろうか。呼ばれたメイドの見目には他よりも個性の立った美人だなという印象を抱くと同時に、均一で控えめな印象をもつはずの従者の中で場の統一感から少し浮いているような異質さを感じる。何気ない所作の中に意図的にグラスを選んでいると思ったのは、化かし合いすら発生する爛れた夜の世界で生き抜いてきた経験からで「……参ったな。君の毒にあてられちまった」それでも怪しさの残るグラスを受け取ったのは、このカラフルで華やかな催しに一人真っ黒に立つ彼がどんな人物なのか、文字通り身をもって知りたくなってしまったから。猫をも殺す好奇心は程々にと猫の友人が言ってくれた忠告を忘れたわけではないが、大丈夫、大事にはならないという根拠のない自信もあった「ロメオだ。乾杯、Diavolo」何だか無性に腹がヒリつく感覚がして、まさにギャンブルに興じている時に感じる血の気が多くなる感覚に似たものを感じながらクイとグラスの中身を呷って)


  • No.422 by ディー、悪魔  2025-12-15 01:56:32 




>ユリーシャ

___(呼びかけを聞いた彼女がほんの僅かの警戒心を持つことなく、無条件に“ダム”が戻ったことを喜ぶと、その一連の動作の愛らしさに小動物を見るときのような庇護欲を掻き立てられた。無防備に駆けつけて、胸元に触れる。しかし当初の喜びが戸惑いに薄れる頃、会話の中で違いに気づかれるかもしれないとは思っていたが想定よりもずっと早いその指摘に驚いた。本当はもう少しこの場にいない片割れに成りすまし、小動物が甘えるような彼女の表情を引き出すことも考えたが。折角のホリデーに、彼女を怖がらせてまでする悪戯じゃないと考え直したらしい。双眸を狐のように細くして笑う片割れの癖ではなく、とろんとした垂れた目元が際立つような気の抜けたそんな“自分”らしい笑みで「や~めた、やめた。びっくりさせちゃってごめんね」小さな体をなんとか立たせるような精一杯の虚勢のような姿に、ダムのような気の配り方が出来ないこの男はそんな彼女の頭をぽんぽんと数回撫でて「俺はダムじゃないよ。ダムの双子のディー。……真似するの自信あったんだけどな~、よくわかったね」まるで小さな子供に怖がらないでと宥めるようなそんな少しだけ語尾をあげる喋り方で違いを見抜いたことへの素直な驚きを口にして。片割れが気にかけるアリスなら、自身だって気になるもの。彼女に向けるのは好奇心だけではなく、話に聞いていたその存在と直接話すことが出来ていると言う事実への高まりで。彼女の良く知る片割れと比較をしても気の抜けたそんな雰囲気で、むしろ甘えるようなそんな懐っこい声色を使い、遠慮なく触れた頭部、今更ながら前髪を少し整えるように甘い色味の髪に擬えた呼び方をして)俺とも仲良くして欲しいなぁ、ね。ミルクティーちゃん。


>ロメオ

だろうねえ、前回のパーティも羊が一番ファビュラスだった(足し算に足し算を繰り返すその姿に対して全面の支持をする彼を見ると、それだけで彼が随分と羊邸に馴染んでいるのだと言うことが伺えた。だからこそ餌を巻くように「今夜の羊はまだ見てないけど、……きみが見てない昨年の羊を、俺ならきみに見せることができるよ。」声色だけは何気無い会話のまま、“どう?気にならない”と好奇心を擽って見せるような口振りで。歯を立てられた事にも動揺を見せず、引き合いに出された物語とは自身にとって知識のないものだった「面白い例え話だけど、どうせならベッドに縛り付けたいな」見えない警戒心がピリピリと存在するのを肌で感じながら、そんなことを少しも気に留めない様子で片腕を彼の腰元に添えれば真面目な顔をしてセクハラを。“毒にあてられた”その一言があったことによって、いま呼び止めたメイドが悪魔の手の内にある存在であることを察している、そしてメイドの行った小さな細工にも気づいている、その上で受け取ったグラスを空けるのだと行動で証明して見せた。お節介なくらいに気を回す猫から悪魔の話を聞いた上で、その行動を起こした勇気や度胸にくらりと目眩がするほどドクンと心臓が鳴った。渡したシャンパンは特別度数の強いもの、炭酸が飲みやすくしてくれているとは言えど辛口で濃い味わいが口に残るはずだ。酔い潰す為の酒、それを彼に渡しただけではなくその勇気を褒める為に自身の手元にあるグラスを小さく一口目の前で飲み、ほとんど残っているそれを彼へと差し出して、彼が飲んだのを確認すれば先に与えた度数の高いものとの差が際立つただのジュースをネタバラシと共に口角に笑みを見せ)飲んで。………こう見えてすぐに酔払っちゃうから、俺のだけアルコールを使ってない。可愛いだろ

  • No.423 by オルカード・エリス  2025-12-15 21:51:38 



>417 三月兎さん


お、気付いてくれた。友達とおそろっぽいお洒落すんのとか、なんか楽しいじゃん。
(拘り抜いた衣装と特に力を入れた箇所の両方を褒められれば、笑顔は得意気に深まる。貰った酒への答えは予想外に温かく、「…そっか、嬉しい事言ってくれんね。誰かと飲むお酒、好きなんだよなあ。」自分と交わす一瞬の為、そう聞き取ったものが胸の奥をむず痒くして、思わずふっと零れた息の中に冗談めかした偽り無い心を混ぜた。到着した会場内を歩くメイドを呼び止めてまず自分の分の一杯を頼み、「ヘアさんは?あんま強くないやつならシードル、……オレンジフィズ、ダージリンクーラー辺りとか結構いけんよ。」それから彼の方にもチョイスを尋ねる。その際に己が親しむ酒、或いは以前聞いた“好きなもの”や慣れているだろう味から彼の口に馴染みそうなものを候補に挙げるのは、先程の一言に知れず浮かれてしまったお節介から。ただ結局、彼が何を選んでも“良いじゃん”の一声で肯定するのは請け合いに決まりきった事。メイドが遠ざかった後には酒の合間に摘まむナッツやビターチョコ、カナッペなどを適当に二人分選んで空いている皿に移し、それを片手で互いの間にそっと支え持つ。次いでその丁度のタイミングで運ばれてきたキールロワイヤル――“特別”を欲張ったその一杯をもう一方の手に受け取り、「ヘアさん、かんぱーいっ。」弾む声音そのまま、すっとグラスの縁を合わせるつもりで傾けた。「……なあなあ。これ飲んだらちっとゲームしに行かない?」一度カクテルに口を付け、続けて何事か考えるように視線を泳がせた後にそんな誘いを落とす。「何か一個オレに勝てたら、良いもんあげる。」この聖夜に贈る物などクリスマスプレゼント以外有りようはなく、何があったとて元々渡す心づもりでもあったが、祭りの空気に当てられた思い付きの悪戯に挑戦的な笑みで彼へ吹っ掛けてみて。)


  • No.424 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-15 22:03:31 



>トゥイードルディー様

…、……?
(〝俺はダムじゃない〟その真実を告げられた瞬間、胸の奥を埋め尽くすようにざわめいていた不安が現実の形を取ったように広がる。信じていたものが揺らいでしまった衝撃に頬の熱はすっと引いて、わなわなと視線が小刻みに泳ぐ、けれど血縁者であると名乗られたことでこれは完全な裏切りではなく知らなかった新しい存在に触れたのだと理解しようとして、まだぐるぐると頭は回る。壊れ物を扱うようなダムの優しさとは違う、もっとカジュアルな温度を持つ手で撫でられる頭の感触に、怖がらないでと宥められているのだと分かると少しずつ強張っていた肩の力が抜けていき「ダム、…じゃなくて。双子…、ディー……」小さな声で繰り返すのは自分の中で事実を確かめるため。まだ完全に安心はできないけれど、柔らかく垂れた目元の笑みや子供をあやすような声色に恐怖よりも戸惑いと不思議さが勝っていく。揺さぶられ過ぎた感情は船酔いのように未だに頭を揺らし、そこに回り始めたアルコールも相まってただでさえ高くない思考能力にはぼやぼやと薄い雲がかかっていき。全く予想していなかった呼び名に更に混乱しながら「…それ、ユリのこと?」状況証拠的に自分以外を指すはずもないのに困った様な顔で質問を返して「仲良く、……。…ねえ、ディーは夜と仲良くする方法を知ってる?」心の奥には彼がダムではないという寂しさが残っているけれど、その双子と名乗った彼が悪意ではない感情で近づいてきていることを何となく感じ取ると、拒絶するよりも受け入れようとする気持ちが芽生えて。でもまだ消えない警戒心とダムでなければ癒せない不安感に邪魔をされて自分がどうしたいのかを見つけられないまま、目の前の彼にすら答えを求めるように暗い水底のように揺れる双眸を向けて)



>悪魔様

(強烈な炭酸が舌先を刺激して最初は爽やかな軽さを装うが、すぐに濃厚で辛口のアルコールが舌の奥に重く広がり、まるで火花が散るような熱を感じさせて。思わず生理的な反射で噎せそうになるが自分で食らうと決めたのだから毒だろうが何だろうが飲み込んでやると根性や意地で男らしい喉仏を大きく上下させて。その液体が喉を滑り落ちる感覚は鋭く、刃物のように切り込む刺激と強烈な熱が胸の奥に突き刺さり、胃に落ちた瞬間に血が一気に巡り始めるような熱気が広がり、蟒蛇を自称する自身でも頬がわずかに紅潮する。それでも意識をはっきりと残せたのは、ブラックベリーの甘酸っぱさとローズマリーの青い香りがアルコールの強さに押し負けながらもしっかりとその存在を主張してくれたからで、口内を支配する乾いた苦みは〝悪魔の毒を飲んだ証〟を刻むように舌に痕跡を残して「…癖になりそうな味だな」外気に触れさせるように一瞬べ、と舌を出して「毒を盛る振りで自分は蜜を飲む、なるほど可愛い悪魔だ」度数の強い酒を渡しておきながら自分はジュースを飲んでいるという種明かしに、思わず肩を揺らして笑いを零す。挑発とそのフォローを同時に仕込むそのやり口に、危うさと愛嬌が混ざり合っているのを感じながら彼の口を付けたグラスを受け取り「ほんとはこっちに一服盛ってるとか無いよな?」半分冗談半分本気、答えがどうあれそれを待たずにまたも景気よくグラスを空っぽにして。彼をじっと見つめながら親指の腹で唇を拭う仕草を見せつけるようにして、強い酒を呷った時の辛みと今口にした甘さの鮮烈な対比に退屈しないなと笑みを深めて。腰に感じる手の感触は過去を呼び戻すスイッチのようで、仕事モードに切り替わって誘惑の一つでも返そうと薄く唇を開いたところで、はたと動きを止め「もしかして集合写真でも残してるのか?だとしたら…待て、すげえ見たいぞそれ」昨年のメリーの姿を、彼が最初に言っていた言葉に遅れて意識が追い付いて、仮面に中途半端に隠された顔には計算のない無邪気な色が浮かんで)

  • No.425 by 天女目 有咲、芹沢 陸  2025-12-16 08:26:15 

   
   
>ダリア

あら、そんなに褒めてくれるなんて嬉しいわ

(ぱあっと表情を綻ばせてくれるその反応が可愛らしくて、胸の奥がくすぐったくなる。笑みを零してから少し身を乗り出すと双眸を細め、「ダリアが喜んでくれたなら、大成功ね。……今度はまた別のものを見せてあげる。その時に、ダリアのギターを聴かせてくれる?」続けたそれは、次に会うための小さな約束の種で。アリスは自分以外にもいて、ダリアはきっとあちこちから引っ張りだこになる__そう考えるほどに、必要以上にせっせと理由を用意してしまうのは彼女の悪い癖かもしれない。コインをポケットへとしまい込むと、指先に残るぬくもりを確かめるようにそっと布越しに触れ。ふわりと彼に向き直れば。)

……今日も、いっぱい“初めて”をもらっちゃったわね。ピアノもそうだし、ダリアのお部屋も、それから……こんなふうに二人でゆっくりする時間も。

(指を折り数え楽しそうに話す傍ら、改めて部屋にも視線を巡らす。飾られたダリアの花、置かれた楽器、悪戯心が滲むような装飾。城で与えられた少し無機質な部屋とはまるで違う空間に自然と息が緩む。「ダリアの色が、ちゃんと出ていて素敵ね」零れた言葉は単なる感想より少し柔らかく、ここにいられることの安堵を含んでいて。)


   
   
>タスク

(軽やかに紡がれる言葉に、胸の奥で絡まっていたものが少しずつほどけていくのを感じる。あれこれと先のことを考える前に、ふと口をついて出たのは「決まりじゃの。俺の帰りたい場所は兄さんらの隣じゃ」という、やけに落ち着いた声で。淡々としていながらもその言葉には迷いがなくて、自分でもほんの少し驚いてしまうほど。けれど一度言葉にして、結論として外に出してしまえば、不思議と頭の中は幾分かすっきりしてくるものだった。一緒に行く承諾をもらえたことに、遅れて胸を撫で下ろす。「ありがとの」と短くもはっきり感謝を添えれば、自然と足は彼の後を追って。歩きながら思い浮かべるのは、彼が随分と可愛がっているであろうまだ見ぬ同居人の姿。悪戯好きで、自由で、きっと賑やかな人……だろうか。勝手に重ねたのは、職場にいた素直で真っ直ぐな後輩の顔で、その面影に少しだけ肩の力が抜け。)

そのええ子の前でいなげな顔せんよう、気ぃつけにゃあな

(初対面で怖がられる自覚はある。無愛想だの、疲れてるだの、散々言われてきたこそ居場所を見つけた今は少し表情を意識していて。と言っても然程変わらないのが彼。どちらかと言えば、兄と慕う彼に教えて貰った通り背筋がしゃんと伸びており。相変わらず眠たげな目は、船内の構図を記憶すべくゆるりと揺れていて。)


( / 大変お世話になっております。返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。
私事ではあるのですが、事故に巻き込まれてしまいどうしても時間が取れず……現在余裕ができたので遅ればせながら返信させていただいた次第です。15日頃からイベントの参加をとお声掛けさせていただいたかと思うのですが、まだ怪我も完治しておらず今回のように返信ペースが遅くなってしまいそうで……。イベント交流を開始したとて、中途半端なまま期間が終わってしまうかもしれないと考えた結果、通常交流をこのまま続けられればと思っております。
参加したい、悔しい……!!という気持ちしかないので、後々期間に間に合えばプレゼントを贈る二人のソロルはそっと置いておこうかなとも思っております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。)


  • No.426 by 三月兎  2025-12-16 17:41:32 



>オルカード

気づくも何もさ、この国じゃ、“誰かと同じ”ってだけで目立つ。ふふ、友達とお揃い──悪くない選択だと思う。目を付けられやすいけどね(肩をすくめて笑って見せる。深い意味はないようでいて、視線は彼の服の端から端までを一瞬でなぞる。冗談めかした調子のまま、似たようなヘアスタイルの彼に今自分が身にまとっていた袖口のカフリンクスを外して一つ手渡し。それは青みを帯びた銀で作られた兎のデザインで、色味と形から三月兎らしさがより際立つものだった。「どうせお揃いにするならこれあげる。」と気さくな雰囲気でさり気ないお揃いをより強めて。彼が零した“誰かと飲む酒が好き”という言葉を、頭の中でゆっくり転がせば「へぇ、いいことを言うね。……オレンジフィズ。」とメイドへリクエストを。そうしている内にも手際よくあれもこれもと用意する彼の様子を眺めて、届いたグラスを受け取りご機嫌な乾杯の声に合わせてグラスを鳴らし。かち、とグラスを合わせる音は軽く、グラスの中身を一口含めば泡が弾けて、すぐに消えた。生き急ぐようなテンポの早い提案に、彼の言葉をなぞるように”ゲーム?”と繰り返し、わざと少し間を置く。視線を泳がせる癖が可笑しくて、くすりと笑えば揶揄うような声音で伝えて)勝てたら良いもの、って。随分と太っ腹だね。

  • No.427 by ディー、悪魔  2025-12-16 17:47:16 




>ユリーシャ

うん。ミルクティーみたいで美味しそうな色だからミルクティーちゃん。(今のこの状況を整理するように一生懸命なのが側で見ているだけでも伝わった。どうしていいのかが探しきれなくて、困惑する様子はちまちまとしていてもっと見ていたいなと思いながら、可愛い~とつい口にしたくなるのを我慢して。その上で混乱を浮かべたままの彼女が問いかけてきた質問にゆったりとした動きでマイペースに頷いて、見たままの安直な理由を楽しそうな明るい声で口にして。片割れが気にかける、特別なアリス。そんな色眼鏡を抜いたとて、ディー自身が興味を持ち始めている。そんな彼女から唐突とも取れるそんな話題が挙げられるとその唐突さにも動揺を見せずに、その会話を楽しみながら“う~ん”と考えるように視線を動かし「ミルクティーちゃんは夜と仲良く無いんだ。それはなんで?」回答をあげるには彼女が何を求めていて、何をどう考えているのかがわからなかったから、だからとろんとした眠たげな瞳は彼女のことを見るように視線が動き、そこで止まる。ゆるゆるとした柔らかい空気感を纏いながら「因みにだけど、俺は夜と仲良しだよ。一日の時間で夜が一番すき」指先でぴっとハートを作るように親指と人差し指をクロスさせてそれを彼女へと向けて、悪戯っ子のように笑みを深くして。ぐるぐると考えを巡らせている彼女の様子を見てか、それともシンプルな思いで彼女を連れ出そうと企ててか。ハートを作っていた指先でバルコニーを示し、人の多い子の場所から抜け出すことを誘いかけて)ねえ、ミルクティーちゃん。少しだけ雪を見に行かない?

>ロメオ

俺がこの手を使うとき、相手は毒と知らないで飲むんだよ。(何か仕掛けられている、毒をわかって飲み干すのは相当の勇気が必要なのだ。知らないで飲み干したのと、理解して飲み干したのでは意味が全然違う。強い度数のそれを飲んだ後なら、続いて飲み干した悪魔用のグラスの内なんて飲んだうちにも入らないくらいただの甘い飲み物だったはず。「俺の分にまで仕掛ける必要なんて無いだろ?身構えないでこれを飲めば頭なんて碌に働かなくなるんだ。……そのつもりだったんだけど、ロメオ。きみは随分酒に強いんだねえ」飲み干した際の動作も此方を煽るように見えた。くつ、と静かに笑ってみせながらその中身に何も仕込んでいないことを明かして。それから少し遅れて先に仕込んだ餌に彼が興味を持つと「未来で使えそうなものは残しておく主義なんだ。俺は悪魔だからね」初手から見えていた警戒心がナリを潜めてしまうほど、与えた餌が彼にヒットしたのだと伝わる。それが集合写真と言う形であるかは伏せて、肯定の声を返し仮面の奥に隠される本来の彼を覗くように顔を寄せて「見たいならカジノにおいで。”きみ”ひとりで。」そう条件をつけて彼を自身のテリトリーへ呼び付ける。猫の子が一緒なら意味がなかった。その男はきっとあれこれと耳が痛いお節介を焼くだろうから。時間にして五秒ほど、仮面に隠されていてもわかる男前な顔を見つめれば趣味のいい作品でも見ているような顔つきで口にして)羊がお気に入りのアリスを隠したくてそれをつけてるの?自慢したがりのあいつがそうさせるくらいの顔、見たいな。──見せて。

  • No.428 by オルカード・エリス  2025-12-16 22:46:54 



>426 三月兎さん


(同じ、お揃い――“そうだったら面白い”なんて軽い動機の装い一つに意味が宿るらしい事、それが良い事ばかりではない事が彼の口振りから伝わった。渡される何かに無警戒に掌を差し出し、そこに収まったものに視線を落とす。目映く反射する光に青を含めた神秘的なその兎は、一目で彼を思い出させるに足り得る代物。「これ……」ぱっと顔を上げた矢先に届いた言葉は、この国での“お揃い”の意味を知った上で貰えてこそ一層の喜悦を感じさせるもので、「良いの?ぃよっしゃ!ヘアさんあんがと!」大事に片手の内に包んだそのカフリンクスに一度頬を擦り寄せる仕草の後、早速と彼が付けていたのと同じ袖口にすっと飾り、一人満足げににんまり笑う。――軽やかに鳴ったグラスの音が心を弾ませる。ただ此方が振った話に揶揄らしい音が投げられれば、一瞬自身の思惑や算段を見透かされた心地がして思わず瞬きが増え、「……今日は特別。最高に気分良いこんな日に奮発しないとか、むしろ損だかんね。」しかし直ぐに調子を取り返し、そのまますらすら朗らかに返す言葉は誤魔化しに見えるが決して嘘ではないと、彼の青色を確と捉えた視線が伝える。それから二口三口とグラスの中身を飲み込んだ後、「こういう所のゲームならさ、」追及を避けるように、然り気無く話をこのパーティーの遊戯に戻す。「ダーツ、ビリヤード……あとはポーカーとかオセロなんかもアリかな。」電子機器が在るならばもう少し幅はあるだろうが、この国においてそういった類いは反って無粋な存在。それ故、きちんと互いの顔を見合える室内競技やボードゲームなどを幾つか例え兼候補として連ね。「ヘアさん、何か得意なゲームとかある?どうせなら、ヘアさんが一番自信あるヤツで勝負してみたいね。」どれをやるにしても相手に花を持たせるつもりではあるものの、出来るだけ自然な形を求めて。そして何より、自分ばかりではなく友にも目一杯楽しんでもらいたい――混ぜ込んだその想いは、回り始めた酒がほんのり暴き覗かせ、挑発的に問う声や其所に伴う表情を知れず柔らかくして。)


  • No.429 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-16 23:12:10 



>トゥイードルディー様

…ディーはユリのことアリスって呼ばないのね
(最初こそ戸惑ったものの、今となってはダム以外からはそう呼ばれない事の方が違和感を覚える。自分の中ではもうそんな常識が固まりつつあったけれど、問い掛ける声の響きには詰るような響きも反対に喜びもなく、ただの感想としてじっと彼に視線を送る。ミルクティーちゃん、そんな風に呼んでくれる彼の声が甘くてゆるりとした音を持っているから、その呼び名ももう既に自分の輪郭を形作る記号の一つとして無意識の内に受け入れ始めていて。「……夜はユリを試すの。ひとりでいられるかどうか。ユリはひとりぼっちがいや、ひとりのベッドは広くて寒いのもいや。…でも、ほんとは夜と仲良くしたいのよ」声はどこか自信なさげに細く、途切れ途切れに吐息を混ぜて、まるで自分の弱さを隠しきれずに零してしまうような響きだった。頬はお酒のせいでほんのり赤く染まっているが、視線は床に落ちて長い睫毛が影を作り眉尻はしゅんと垂れ下がって。でも本当の気持ちを最後まで吐露すればふっと視線を上げて、彼の瞳を探すように見つめる。その目はまだ不安を抱えながらも、どこか期待を込めた揺らぎを宿していて「どうして、ディーは夜がすきなの。どうやって仲良くなったの」お願い教えて、そんな切実さを込めて彼を見上げると、魅力的な提案に雲がかっていた表情はみるみる明るさを取り戻し、犬の尻尾があればパタパタと一生懸命振ってしまうような素直さで「行くっ」文字通り弾むような声音で即答して、そこで何か思い出したように一呼吸置いて)でも、ほんとうに少しだけよ。ダムはユリに待っててって言ったんだもの



>悪魔様

…決めた。俺は今後君から出されたものを拒まない。君は俺に毒を飲ませたくて毒を盛るのさ(その日が楽しみだとばかりに喉の奥から響くような低く控えめな笑いを数度落として。相手の無知や信頼を利用するようなやり口は確かにメリーが好みそうにないやり方だが、自分の目に映る悪魔という人物には危険を承知で踏み込みたくなる得も言われない魅力を感じていて。飲むか飲まないか判断する選択肢を相手に与えている、今回のそんな状況とは一味違って、確実に飲むと分かっている相手に故意に毒を盛る行為は言うなれば相手がそれほど自分に対して何らかの感情を持っていることの裏付けになるだろうと。アルコールは確実に血中を巡り始めていて、気を抜けばご機嫌に彼と肩を組んで祖国の歌でも歌いたい衝動に駆られるが、頑として彼にそんな乱れた姿を見せたくないと思うほどには自分こそ悪魔にお熱のようで「なら、俺の素顔もカジノまでお預けにしよう。俺は退屈を忘れさせてくれる悪魔の事を忘れられる気がしない、だから君もその日までロメオの事ばかり考えてくれ」自身の素顔にはそれだけの価値があることは彼の言う通り〝羊が傍に置くアリス〟という事実が裏付けてくれているはず。それが昨年のメリーの姿に釣り合うベットかどうかは正直五分五分といったところだが、あくまでも自信に満ち溢れた態度は崩さず自分勝手な要求までをも付け足して。まさに仮面の怪人に相応しい、威風堂々とした態度に少し柔らかさが差したのは心を許している友人を思い浮かべたからで「近いうちにダチと遊園地に行くんだ。カジノには俺一人で、約束する」最後の誓いには必要以上の重さはなく、あくまで友人の友人に次の約束を取り付けるかのような気軽さでふっと朗らかな笑みを見せて)


  • No.430 by ダリア、タスク  2025-12-17 02:37:18 



>有咲

うん、約束。次も楽しみだね、……ふふ。魔法使いみたいで格好いいなぁ(綺麗な指先がしなやかな動きで魔法のようにコインの場所を変えてしまう。手品を手品とは思わせないナチュラルな動きが彼女のことを魔法使いのように思わせた。そしてまた会えることが約束された事を喜ぶように嬉しそうに目元に笑みを浮かべて。彼女の視線を追いかけるように少し遅れて自身の部屋に目を向けて、自分らしさを認められたような彼女の言葉を受けてからくすくすと少しだけ照れ臭そうに笑って見せて「自分の部屋って過ごす時間が多いでしょ。だから居心地よく過ごせる場所じゃなきゃね」飾る花も、好きな楽器も、細々と集めた雑貨も、そのどれもがダリアという男を表現する物だった。眉尻を落とすように表情を和らげれば少しだけ頭を傾けて、肩の力を抜くようなリラックスをした喋り方で続けて)好きなものが沢山だとさ、自分らしくいられるでしょ。だからここは俺が一番俺らしくいられる空間なんだ

>陸

(この場所を帰りたい場所にすると言葉にして伝えられれば、この短い時間の間に彼が気持ちを固めたことがその声や雰囲気から伝わった。慣れた足取りでその人物の部屋へ向らかつてかう途中、彼が気をつけなければと言葉を落とした。自然と横目にその姿を捉えれば、先ほど指導したことを律儀に守っている姿が見えた。その様子をみればハハと軽い声をあげて吹き出すように笑い「やっぱそっちの方がええわ。」その姿勢を褒めるように初めに見たころよりもしゃんと伸びた背を軽い力でパンっと叩いて。そうして到着した部屋の前、扉を開けるよりも先に鉢合わせるようにその扉が開くとその主が誰かがわかっているからか、猫の子を可愛がるような庇護者としての笑顔を浮かべて「お出迎えしてくれたん?おーきに。リトに後輩ができたから連れてきたんよ」そう声をかけながら彼の両肩へ自身の手を置いて隣に並ぶように立ち位置を変えて。リトルオイスターはといえば突然の状況に驚いた様子で目をパチパチとさせて初めましての彼を見ていて)

【リトルオイスター】

わ。タスクやあ、リトになんか用でもあるん?(扉を開いた先、待ち構えていたかのように同居人の姿があるとマイペースな驚きを声にして。そんな彼からこの場所に来た理由と、彼が連れている初めて見る姿にぱちぱちと瞬きをして暫し見詰めて。それからその表情はパッと明るいものに変われば、懐っこい犬がそうするみたいに彼との距離を詰めてその姿を遠慮なくまじまじと見て周り、新たな同居人に興味津々である事をわかりやすく纏ってみせて)アリスや!ほんまにウチで暮らすん?仲良ぉしてな、リトはリトルオイスターって言うんやで

(大変ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございます。まずはご無事とのこと、そして現在は少し余裕ができたと伺い、ほっといたしました…!事故に遭われたとのことで、さぞ大変な思いをされたことと存じます。どうかご無理なさらず、回復を最優先になさってくださいね。
イベントの件につきましても、お気遣いのこもったお言葉をありがとうございます。ご事情を伺った上で、通常交流をこのまま続けていくというご判断、こちらとしてはまったく問題ございませんし、返信ペース等もどうぞお気になさらず…!寧ろご自身の体調やご都合を第一にしていただければと思っておりますので、ご負担にならないように有咲ちゃんや陸さんとお話させて欲しいです。
プレゼントにつきましても、そのお気持ちだけで十分すぎるほどですので、もし余裕ができた際にタイミングがございましたらその時で大丈夫です…!このお気持ちだけでも十分嬉しいです!

それでは改めまして、引き続きゆっくりと交流を楽しんて頂ければ幸いです。どうぞお身体を大切に、今後ともよろしくお願いいたします。)


  • No.431 by 三月兎  2025-12-17 02:40:59 



>オルカード

大袈裟だなぁ、そんな良いものじゃないよ。(まるで取って置きの高級品でも受け取ったかのように喜ぶのを間近でみるとなんだか少し照れ臭くなってしまう。思いつきで渡したそれを世界に数点しか存在しない芸術品を取り扱うみたいに袖口を飾る姿を瞳に移しつつ、喜びを全面に見せる彼を見ているとそわそわと浮かぶ照れ臭さがあり、無自覚に眉尻を下げて控えめに微笑むことで照れを隠すようにその喜びを抑えるべく声をかけて。乾杯の後に口に含んだアルコールは口に入れた瞬間はオレンジの甘さが広がり、それから遅れてアルコール特有の苦味が残る。そして苦味を消すためにまた甘さを求めてもう一口を含んでしまうから、よく出来たものだと久しぶりに飲む酒に関心を寄せて。そんな中で得意なゲームを問いかけられれば片方の目を狭め、挑発でもするみたいに鼻を鳴らして笑って見せて「いいかい、ゲームっていうのはフェアであるべきだよ。子供やお偉いさん相手の接待じゃ無いんだから」グラスを持つ手、人差し指を伸ばすように彼を指差せば根に潜む負けん気を表に出すみたいな眼差しを向けて不敵に笑い)ゲームをするなら本気じゃなきゃ面白くないよ。さきにいうけど、やるからには手を抜くなんて絶対にしないでよね

  • No.432 by ディー、悪魔  2025-12-17 02:42:16 



>ユリーシャ

そっちの方がいい?(呼称について彼女の見た目から選んだものを使っていたけれど、それに対して指摘を受ければ世間話を楽しむような穏やかさと女子同士が呼び方を決めるようなキャピっとした楽しさを含ませて「でもミルクティーちゃんって可愛く無い?紅茶にミルクと蜂蜜をいれて混ぜたみたいな甘くて美味しい色をしたちっちゃい女の子。」小さいを強調する為に彼女の頭頂部をグイグイと押し付けるように手の平で悪戯に触れて、にい。と浮かべて見せるのは揶揄うみたいな表情で。夜を苦手とする理由を教えられれば今度はまるで教師がそうするようにふんふんと頷いてから「確かに、一理あるかあ。……俺が夜を好きなのはね、夜は秘密を守ってくれる時間だからだよ。布団の中で一日を振り返るんだけど、楽しかったことも恥ずかしいことも、夜は全部静かに聞いてくれて、そっと守ってくれるじゃん。だから無条件に俺の味方なんだ」仲良くしたいけれど、難しい、そんな葛藤を聞けばまるで子供をあやすときに使う声で“夜は怖がらせるために来るのではなく、ちゃんと味方である”ということを伝えて。シーっと潜めた息を吐いてから「ミルクティーちゃんはまだ知らないんだ。夜ってね、大きな音を出さないやさしい子なんだよ」それはまるで夜という存在が生き物として存在するかのような口ぶりで、彼女の“仲良く”という言葉にフォーカスを当てた返事を続けて。そんな彼女が誘いに乗ってくれれば条件を与えられたことにマイペースな返事をはぁいと返して、遠慮なく彼女の手をとればそのまま握り、引っ張るように彼女のことを連れ出して。外に出ればひんやりと冷えた空気が迎えてくれる。寒いからこそいつもよりも星が綺麗に見えて、自然な動作で羽織るジャケットを彼女の肩に羽織らせれば語りかけることで彼女の注意を貸した羽織より景色へと向けて)見てミルクティーちゃん、星が綺麗だよ。ピカピカしてるね~


>ロメオ

……面白いことと言うのか無謀なことと言うのか。怪しいところだと思わない?(少なくとも平気で毒を飲ませるつもりがある男に対して、与えられたものが毒だとしても飲み干すと言い切ってしまった彼に胸中では与えられた面白い玩具に高鳴りを覚えている。それを表に出さない平生とした喋り方でそう返すのは「俺が与える毒がただのアルコールだけだと思ってる?」腰に触れるてがスリと撫でるように動けば、それは彼に対して明確な下心を持っている事実を言葉なく表していて。彼が簡単に決めてしまった決断の先には理性を崩すようなものや興奮を意図的に高めるものだってあることを仄めかして。見たいと言えばその仮面が降ろされると思っていた。それは自惚れではなく、彼のように自分に一定の自信がある者ならそうするだろうという分析のもと。しかし、結果は次回に繋げる焦らしに至ると楽しみをお預けとされたことに気持ちの高まりを覚え、彼の口ぶりからそれは近い未来になるだろうと解釈をすると悪くないと納得できたらしい。ただ、猫の子を浮かべ、雰囲気を丸くするその様子だけは気に食わなかった「そのオトモダチって猫の子か?__話すだけでそんな顔をさせるなんて、随分仲良しなんだねえ。」そう伝えるのはどこか含みを持たせた声色で敢えて深くを語らず、しかしその関係性に上下を感じさせるような強みを持っていて)俺も、猫の子とは少し縁があるんだよ


  • No.433 by オルカード・エリス  2025-12-17 20:39:16 



>431 三月兎さん


そうかもね。でも、オレにとっちゃ一点物だよ。
(掛けられた声通り、他に高価なものなんて沢山あるだろうが、“彼が己に渡したもの”はこれ一つ。その瞬間の感情や想い出が籠ったものは千金に勝る宝と、照れた様子の彼に臆面も無く告げる。今度問う言葉に返されたのは、挑発的に見える言動。対等で公平に――そう差す指とその眼差しが此方の抱く画策を的確に貫いて砕き、悪癖の慮りさえも押し退けて競争心を焚き付け、口元をにやけさせる。「ハハッ、そう、そうだねえ、」込み上げてくる昂りをそのまま声に変え、衝動任せに自分のグラスを一気に呷った後、「オーケー。正々堂々、恥の無いゲームをしようか。」向き合った表情は勝ち気で、嬉しそうで、楽しげで。まるで好敵手を見付けたような、待ち望んだ戦いに飛び込む寸前のような、挑戦的に熱を帯びた笑顔で誓いを立てる。「ヘアさん、ダーツ出来る?出来んなら、それで勝負といこうよ。」得手不得手はもう訊かない。選ぶは腹を探り合う心理戦より、戦術のセンスを問う頭脳戦より、もっと単純に互いの技量と器用さだけが勝敗を分ける身体戦。贈り物は二の次、今はただ“友”と遊び競いたい――今度は遠慮を捨てた自分の望みだけで彼をそう誘う。そのついで、飲み干したアルコールと挑発に上がる気分の勢いのまま、空になったカクテルの代わりに通りすがりのメイドの盆から白ワインを取り、そのグラスをゆらゆら弄びながら可否を尋ねるように彼を見詰めて首を傾いで。)


  • No.434 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-17 20:51:55 



>トゥイードルディー様

(彼はダムとは違う意味で安心できる、心に浮かんだのはそんな気持ち。軽やかで肩の力が抜けていて、悪戯っぽいけれど怖がらせるためじゃなく楽しませるために近付いてくれる、そんな特徴は双子のどちらにも通ずることだけど、目の前の彼はそれに加えて未知の親しみやすさを持っているように感じて。まるで女の子同士で秘密を分け合うような、そんな距離感を作ってくれる彼の雰囲気が少しずつ移ったのか、自然と自分の肩の力も抜けていって、む、と素直に拗ねるような表情を浮かべて頭の上の手から逃げるようにふいと首を振って「ユリはレディよ。お酒だって飲めるんだから」ちっちゃい女の子、その部分だけは不本意だと示して、でも紅茶という単語から女王様を連想すれば眉間に入っていた力はすうっと抜けていき「ディーがユリをそう呼ぶなら、ユリはちゃんとお返事するわ」花と紅茶のいい香りがする大好きな女王様と少しでもお揃いの要素を持てるなら断る理由はなくて。彼の言う夜の捉え方には初めての物語を聴いているような心地がして自然と意識が惹きこまれて「…黒兎は夜を許してくれて、ディーにとって夜は秘密を守るやさしい子。…みんなすごいわ」今の自分にはすぐには真似できない考え方だから、純粋な尊敬を控えめな溜息と共に表して。夜は怖くない、彼の言うようにそれを実感するにはどうしたらいいんだろうと考え込むようにゆっくりと視線を彷徨わせて「夜を抱きしめて眠れるなら良かったのに」そんな即物的な答えに落ち着いて。抱き締めて夜の優しさや暖かさを実感できたなら仲良くなれそうなのにと真面目な顔で呟いて。導いてくれる彼の手つきにはやっぱりダムとは違うものを感じたけれど、いつの間にか解けた警戒心から迷いなくそれに足を委ねると、冷たい空気がアルコールで火照った頬を冷ましてくれて。ふと肩に掛けてくれた重みと温度に寒さから守られる安心感を感じて、お礼を言うために小さく唇を開きかけたところで言われるまま視線を上げれば夜空に散りばめられた星々が目に飛び込んできて思わず口元が緩み「…!」声にならない感動は、星空の輝きももちろん白銀に染まった夜の世界がとても綺麗だと思ったから「…ええ。ぴかぴかだわ」白い息を吐きながら、もっと見たいという気持ちに任せて手を繋いだまま一歩前に出て「ユリね、夜が怖くておふとんに閉じこもってたの。だから、夜の空がこんなに綺麗って知らなかった」彼が連れ出してくれなければ知る事が出来なかった、夜の素敵なところ。今まで一つもないと思っていたそれをいとも簡単に教えてくれた彼に、ジャケットのお礼も含めて顔を見て)ディー、ありがとう



>悪魔様

そんなに複雑な決断じゃない、単に君の事をもっと知りたいだけさ
(肩を竦めながら大したことではないと示す口振りと共に、仮面の下の表情は夜風に揺れる灯火のように静かで、それでいて消えそうで消えない強さを宿していて。彼が自身を叩けば音の鳴る無防備な玩具と見縊るならむしろ好都合、あくまで自分ばかりが悪魔という人物に興味津々なのだというスタンスは崩さず「さっきのは入門編、俺はそう思ってる」〝悪魔の毒〟がそう可愛らしい品揃えばかりではないことも織り込み済みだと、そう取れる言葉を惜しげもなく返す瞳は鋭さを帯びながらもどこか水面に映る月のように柔らかい光を含み、まさしく誘惑を彷彿させる彼の手つきを受け止める余裕を漂わせていて「ああでも、その辺の奴に使う陳腐な毒は勘弁願いたいね。君が俺の事を想って盛った毒ならきっと甘いから」わずかに弧を描く唇は笑みというよりも同じ遊びを共有する合図のように見え、腰を撫でる彼の手をそっと捕まえては手の甲を自分に向けて口元に運び、振り払われなければそのまま薬指に甘噛みを返して。やはり猫の事を語る彼は何かを裏に秘めたような言葉選びになるとこれまでの会話で感じて「悪魔こそ、猫の〝子〟呼ばわりするほど近い間柄なんだな」見たところ彼らの年齢にそこまでの開きがあると思えないからこそ、何か特別な過去が紡がれたのだと察する。友人の事となれば不思議なほど簡単に体中に血が滾るような感じがして、何か嫌な予感のままに「その縁は、チェシャが――――」あんなに痩せてもたくさん飯を食わない、もしくは食えない理由と直結しているのか、そう直情的に質問をしかけて急ブレーキを踏めたのは、それこそ猫の言うように〝口の上手い〟悪魔の思うつぼだとその忠告のおかげで気付けたから)…いや、チェシャのことはチェシャに聞こう。俺が君から聞きたいのは悪魔自身の事だ

  • No.435 by 三月兎  2025-12-18 00:58:07 




>オルカード

(物の価値は豪華さではなく彼が決めるのだと言わんばかりの清々しい言い切りに、そこまで言い切られれば何だか面白くすらなってきたようで。一点物だから特別だと言うその言葉に対して否定をしないことが同意の答えだと言うように静かに微笑んで。手加減のあるゲームはするなと伝えた気持ちを汲んでくれた彼が、今度は先ほどまでの此方を思うような反応から一転してゲームを楽しむという気持ちを向けてくれたことが嬉しくて、気分がよくなるほど良い飲みっぷりでグラスが空くのを見てからまだほとんど残っている自身のグラスはちびちびと酔っ払ってしまわないように量を気にしながら口にして「いいよ。的に当てれば良いんでしょ?後になって泣かないでね」彼の誘いに乗ったことを煽るような声で伝えれば、様々なゲームを置いてある部屋に向かうように彼の先を歩くべく足を進ませて、その前を通る際に顔を向ければ双眸を細めて)ほら、置いてっちゃうよ

  • No.436 by ディー、悪魔  2025-12-18 00:58:38 





>ユリーシャ

でもちっちゃいじゃん。お酒が飲めるレディだけど、ミルクティーちゃんは俺よりもちっちゃい子。(拗ねたような顔をみればそこを突っついて揶揄いたくなってしまったらしい。押し付けるように撫でつけていた手の平から彼女の頭部が離れると“小さい”が年齢では無いことを示すように彼女の背丈の辺りになるように自身の胸元の辺りをトンと叩いて。彼女の口から上がった名前は予想外、この国で彼を得意とする人物はそう多く無いだろうその男の名前に多少の驚きを抱いて。星空の煌めきと、冷たい空気、それらを帯びた白銀は輝くように綺麗に見えた。そんな景色を彼女も自分と同じように喜んでくれると嬉しい言葉にニコーっと懐っこいそんな笑顔を見せて「じゃあミルクティーちゃんは知らないんだ。あのね、たま~に星が流れるんだけど、星が流れてる間に三回お願い事を言えたら、それが叶っちゃうんだよ。」夜に対して不安や恐れを見せていた彼女が、夜空を前にして景色に負けないような微笑みを口元に見せてくれたのが嬉しかった。だから彼女の隣に並んでピカピカ、チカチカと輝く星を適当に指差しながら誰から聞いたかも覚えていない流星にまつわる定番の話を教えて。“あ!”と思いついたような声を大きく上げると、並ぶ彼女の顔を覗き込んで「ミルクティーちゃん俺のこと好き?」犬が懐いて戯れ付くようなそんな雰囲気で軽い問いかけをすればその返事を待ってから、片手をグーパーとパクパクと動かせば星が光る様子を表しているつもりのようで)部屋に飾る用のお星さま、持ってんだ。今度ミルクティーちゃんの部屋に持ってきてあげてもい~よ


>ロメオ

奇遇だねえ、俺も俺のことをロメオに知って欲しいと思ってたとこ。何が聞きたい?好きなタイプでも愛を求めるに当たって重要視することでも、性的趣向でもなんでも教えてあげるよ(静かな駆け引きを忍ばせるような彼の姿勢が面白くて、楽しくて、堪らない。人差し指、中指、薬指と順番に指を立てながら彼の口にした“知りたい”だけをピックアップした返事を口にして。取られた手が彼の口元に運ばれて、そのまま薬指に刺激を落とされた。薄い皮膚を柔らかく食む、そんな刺激が血を熱くさせるみたいに興奮を煽ると「いいなあ、お前のこと欲しくなっちゃった。」興味を持った玩具を子供が遠慮なく欲しがるような傲慢な発言をすると、艶やかに微笑んで少し長い爪の先が彼の耳の下をピリと引っ掻いて。何かを尋ねかけて、その言葉を止めた彼はやっぱり賢い男だ。悪魔とは、嘘はつかないが真実も語らない生き物だと言うのは皆共通の認識であるはず。彼がそれを知ってか知らずか、踏み止めた事に頭を傾けて仮面の奥を覗くようにその奥にある琥珀色をただまじまじと見つめて、続けるように挙げる声色は彼からすれば脈絡のない突然な問いかけで「実際に悪事を行った奴と、その悪事を唆した奴に、悪事の手助けをした奴。……一番悪いのと、一番悪くなれなかったのは誰だと思う?。___なんて、いまはわからないよな。ロメオの答えが決まった時に教えて」きっと賢い彼は、その脈絡のない発言が何を意味するかまでは理解が及ばなくとも彼の友人に纏わる“何か”だと言うことまでは辿り着くはず。未来に向けた宿題のように与えて)

  • No.437 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-18 06:46:12 



>トゥイードルディー様

(背の高さを示す仕草のおかげで彼の言葉の意味は分かったけれど、それでもなんだか〝ちっちゃい〟という単語が自称淑女の自分に向けられることには納得がいかなくて、何かを言い返そうとして唇を開くも言葉が出てこず悔しそうに閉口する、それを二、三度繰り返しても何も言えないでいれば話は流れ星へと移って。「…!流れた星は落ちてくるの?」空を滑るように煌めくそれを見たことがなければ知識も無かったから、その場面に出くわせば落ちた星を探しに行けるのではと無知で安直な期待にいつもより大きく開いた瞳で彼を見て「…、ユリぜったいに叶えたいお願いがあるの。だから毎晩空を探すわ。ディーも流れる星を見たことがあるの?」三回唱えるだけなんて簡単。流れ星の速さを知らないからこそ躍起になるような様子を見せるのはその胸に抱く願いが強いから、見つけるチャンスを聞き出したくて先ほど踏み出した一歩分彼に近付いて真っすぐな瞳でじいっと顔を見上げて。好きかどうか、真正面から誰かに問い掛けられたのは初めてで、きょとんと目を丸くして質問をローディングする間に数秒の沈黙が流れて。「……すき、きらい、で言うならすきだわ」余計なことまで付け足してしまうのは自分なりにきちんと考えた証で「ディーはダムにそっくりだけど、ダムがしない喋り方や笑い方をするの。それがなんだか、ユリは…、えっと」続く言葉に困るようにしどろもどろになるのは自分の気持ちが分かっていないからではなく単に語彙力不足だから。自分というちっぽけな存在の狭い世界にはダムの存在はもう不可欠で、自分の中ではダムがどういう人物かはもう形が定まっているから、瓜二つなのに性格は異なるディーと一緒にいるとその輪郭を無邪気に揺らされる気がして「……不思議なの。違うのに怖くないから」揺れるのに、もっと知りたいと感じてしまうから。分かりにくい表現は今の自分には精いっぱいのもので、とにかく嫌な感情は持っていないことを伝えたくて。「……そのお星さまは流れるの?」開閉する手の動きに視線を奪われながら、星は流れてこそ願いを叶えてくれるのだから、と大変現金な質問を当たり前のように口にして)



>悪魔様

立ち話で聞くにはちょっともったいないな。君の声は長い夜に似合うから
(なんでも与え、教えてくれるような彼の言葉には、それこそ知らない間に毒を盛られることもあるのかもしれない。それを怖いとは思わない、危うさを抱き締める覚悟は先ほど決意を口にした時に胸に据えたのだから「このパーティーの後、メリーとハンプティと後夜祭をやろうって話があるんだ。君も招待するよ」もちろんカジノにだって足を運ぶけれど、彼が自分のテリトリーを晒すならこちらも暖かなあの居場所が自分の砦だと誇示するように、でも朗らかな声にはそんな張り合うような勢いは一切見せずメリーの言葉を借りるならパーティーは大勢いた方が楽しいのだと言わんばかりの無邪気なお誘いを。でもそれだけでは終わらせず、耳元に感じた鋭くも甘い刺激にふっと口角を上げながらやられっぱなしで黙ってはいられないという意思表示に彼の耳元に顔を寄せて「みんなが寝静まったら、少し声を落として会話の続きを楽しもう」囁くような声ではなく、何かを予感させる余韻を相手に委ねるような、低くも重いはっきりとした声でそう告げて。意味深な問い掛けはなぞかけにも似ていて、でも少なからず猫の友人と目の前の彼は例えに挙げられた三人のうちのどこかに当てはまるのだと直感が囁く。考える素振りはなく、ほぼ即答のテンポ感で「君とチェシャともう一人の誰かの物語の導入としちゃ完璧だな。じっくり紐解くから、感想をお楽しみに」自分は逃げないし、彼も逃がさない。そんな顔で仮面の奥の琥珀をぱちと一瞬閉じてウインクを。核心に迫るヒントを与えてくれた彼に感謝を抱きながら、さっきから頭をくらくらさせる酔いを醒まそうとこの場を離れるためにばさりとマントの襟を正して)会えて良かったよ、悪魔。次に話せるのが楽しみだ

  • No.438 by ディー、悪魔  2025-12-18 12:53:00 



>ユリーシャ

(背の話題を振ったのは軽い冗談のつもりだったのに、思いのほか悔しそうに唇を開いては閉じる様子を見てしまえば、ああこれは弄りがいがあるな、なんて不謹慎な感想が先に浮かぶ。自称淑女のプライドってやつだろうか、可愛いと口に出したら今度こそ嫌われてしまうかもと考えて、そこは胸の奥にしまい込んでおくことにした。話題が星へと滑っていくと、ぱっと見開かれる瞳、その一瞬のきらめきが夜を彩る星よりずっと目を引いた「……流れ星?、見たことはあるよ」彼女と同じように首を伸ばして空を仰ぎながら、思い出すのはいつも“間に合わなかった”記憶ばかり「でも、願い事は一回も言い切れたことないんだよねぇ。速すぎてさ。気付いたら、もう終わってる」残念、と軽く肩を竦めるその仕草は、諦めというよりも事実の共有に近い言い方で。「落ちた星がどこ行くかは、う~ん……俺には分かんないや」分からないことは、この国じゃ別に恥でも何でもない。むしろ、分からないまま残しておく方が“らしい”とも怠惰な性格は考える。「芋虫に聞いたら教えてくれるかも。あの人、やたら意味深なこと言うし」自分にはわからないけれど、わかるかもしれない人物もいる、そんなことを伝える中で挙げられたのは彼女が思う絶対に叶えたい願いについて。それがどんな形をしているのか、気にならないと言えば嘘になる。でも、今は聞かないことにした。それは彼女が自分から零したくなった時に聞く方が、ずっと綺麗だと思ったから。だから視線は夜空に残したまま「じゃあさ。流れ星、見つけなきゃね」そう伝える声音は遊びに誘うみたいに、軽く、楽しげで「三回お願い言えるかどうかは……まあ、運次第?」流れ星を楽しむ際のもう一つの要素も悪戯めかした喋り方で見上げていた視線を彼女に戻しながら口にして。そんな中で片割れの名前が出れば、胸の奥に小さな引っ掛かりが生まれるのも否定できなかった。親しみがあるからこそ、似ているからこその違和感を伝えられたことで少しだけ間を置いてから、口角を上げる。「そっくりだけど違う、ってさ。それ、俺の方が格好いいからミルクティーちゃんがドキドキしちゃうってことじゃない?」揶揄うように言いながらも、完全な冗談にはしきれない温度を含ませて、とろりと垂れた目元が少しだけ細められて。「違うのに怖くない、ってのもいいよね。それ、多分……嫌いじゃない証拠だし」夜空に向けて、ひらりと手を開く。そして星を捕まえるようにパシっと手を握れば「俺のことが大好きなミルクティーちゃんには──」言葉を区切って、楽しそうに告げる。そしてその手を下ろせば彼女へ向けて開き、その中には星の形をした、華奢なチャーム。なんて事ない簡単な手品のようなそれで渡すのはラッピングも何もされてない小さなもの。それでも金属なのにどこか柔らかくて、夜露を含んだみたいな淡い輝きがあり「お星さま、あげる」と冗談めかした言い方で添えて。そして当初渡そうとしていたそれも、流れるかどうかは伏せたまま。約束とも、冗談とも取れる曖昧さで伝えて)部屋に連れてく星はまた今度持ってくるね


>ロメオ

……三十分、大体そのくらいで頭がはっきりしてくるよ。いくら好みでも朦朧とした男に手を出して楽しむ性癖は無いんだ。(驚いた。それは彼から後夜祭としてのパーティの誘いを受けた事に対して、賢い男が自身と猫の子の関係に全く気づいていないとは思えなかったからだ。余裕や落ち着きを持つ彼が、今の所わかりやすく感情を表に出したのは彼の拾い主である羊と友人だという猫の子、その内の一人と折り合いが良くない自身を同じ場所に呼ぶという行為はある意味暴挙とも取れる選択だと感じた。そんな彼の勇気ある選択に対して、と言うよりも、パーティへの誘いが純粋な気持ちで嬉しかったという喜びがある。間違いなく強すぎるアルコールが彼の体内を燃やすように、好みの男を手篭めにするために使うこのカクテルの裏を、彼がこの後のクリスマスパーティを不安なく楽しめるように白状して。耳元で落とされたのはぞくぞくと心が震えるような魅惑的な内容、離れてしまった彼の顔へ自身の顔を揃えてから「今のは悪魔と交わした”約束”だ。破ることは許されないよ」眦を垂らすみたいなとろりとした夜の色を纏う微笑み、彼が見せた余韻ある未来をその場限りの誘い文句にさせないように自身の立場を使用した言い方で命じるように告げた。そして与えた情報を元にすぐに察した彼へ、そして綺麗なウインクを受け止めてからこの場を離れる彼を見送って)降参するならいつでも戻っておいで、求める答えをあげる。……きみが”悪魔と契約”するならね

  • No.439 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-18 20:32:29 



>トゥイードルディー様

……そうなの。じゃあ短くしなきゃ…
(世の中そう上手くはいかない、あまり感じたことのない世知辛さのようなものに直面して困ったようにぱちくりと瞬きをして、でも願い事を諦める気なんてないから出来るだけ文字数を少なく済むように考えなければとぶつぶつ呟いて。新たな人物の名前らしい単語には分かりやすく吃驚したように一瞬だけ少し身じろいで「…この国の芋虫は喋るのね」星の行く先を知る人、そう紹介されれば理知的な響きなのにディーやダムとは異なる直接的な意味を持つその名前は忘れたくてもずっと頭に残っていそう。流れ星に対する意気込みと共にこくんと頷いて「ユリはきっと運が良いのよ。最初に出会ったのがダムだもの」幸運には自信があるとばかりに、誇らしげにその事実を語りながらもずっと視線は彼の顔に向けていて、ダムよりずっと甘さのある瞳を見つめる目をどこかジトリとしたものに変えて「…どきどきしたのはさっきよ」やっぱり思い出すのはダムのこと。でもふわふわ軽やかな彼のことを嫌いじゃないからその言葉も否定せず一連の動作をじっと眺めて、今まさに夜空からひとつ借りて来たような小さな星が握られている手のひらを見た瞬間にぱっと目を瞠って。普段光を宿さない双眸も奇跡や魔法を目の当たりにしたかのようにきらきらと星屑をばらまいたように煌めいて「すごい…!」じいっと彼の手を穴が開くほど見つめながら呟いて「…可愛いお星さま。今日からユリだけのお星さまにしていいのね」小さくて可愛らしくて、豪華ではないからこそいつでも気軽に持ち歩ける、そんなカジュアルな特別感をそのチャームに感じて。なにより贈り物をされることが大好きだから、そんな自分の心の内を見抜いたような彼にすっかりご機嫌な微笑みを向けて「ありがとう、ディー。夜も、星も、あなたの友だちなのね」すぐにチャームを受け取らず、感謝を伝えたくて差し出された彼の手を両手でそっと握って。外気に晒され過ぎたのか手はひんやりと冷たくなっていたけれど、肩にかけてくれた上着のおかげで体感は全く寒さを感じていない様子で、むしろ心がぽかぽか温まっていることを表すようにゆるゆると微笑んで)



>悪魔様

成程、悪魔にも節度はあるってことか。…いや、反応が薄い相手だと退屈ってだけかな
(強い酒は単なるアルコールではなかったと真の意味で種明かしをされた気がして、一本取られたとばかりに低く短く笑って。彼の語るポリシーはきっと美徳などではなく悦楽を追及するためのものだと勝手に解釈して、寧ろその方が彼らしいとまで思って。「俺の約束はカードみたいなもんだ。切った以上、場からは降りないさ」相手がカジノの主だから、例えもそれになぞらえて茶目っ気と共に余裕を演出して。その実はっきりとした意識や呂律を保つのに裏ではかなり苦労していて、悪魔には最後まで乱れた姿は見せたくないという意地だけで平静を装い「…それだけはあり得ないぜ」不敵な笑みと共にシンプルに伝えた最後の台詞は、自分が降参する事と悪魔と契約する事、どちらにかかっているか敢えて明かさないように余白を持たせて。マントを翻し、千鳥足にふらつきそうになるのをぐっと堪えながら出来得る限り堂々とした歩みで立食会場を後にして)


>ジャバウォック様

(三十分、悪魔の毒を飲み干してからきっとあと少しで経過するであろう数分がとても長く感じる。助けを求めて泣きつきたいわけでは決してないのに無性にチェシャ猫に会いたくなって、先程までの悪魔の前での虚勢はどこへやらすっかり正しく回らない頭にはかの友人のことばかりが浮かんでは消えて、また浮かんで。とにかく酔い覚ましに座る場所を求めて、ふらふらと偶然立ち入ったゲームルーム。なんだか不思議な訛りの声が聞こえてきたがそちらに注意を向ける余裕はなく、ビリヤード台にほど近く設置された小休憩のためのソファーに半ば倒れ込むように深く腰掛けて「チェシャ~~…、」掠れた声で無意識に友人を呼びながら、顔がすっかり真上を向くくらいに深く背凭れに体重を預けて、何かひんやりした冷気を感じたくて自身の手の甲を額に乗せて)


( / 大変お世話になっております、お話中失礼します。悪魔様との大人な雰囲気のやり取り、とても楽しませていただきました!娘の入れ替わりの方もわくわくさせていただきっぱなしで、本当に楽しい時間をありがとうございます。息子の方は悪魔様とのやりとりを回収して、>408に置いて下さっていたジャバウォック様の初回文に絡ませていただきましたが、不都合ございましたら書き直しますので仰ってください!また、娘の方でディー様とのお話の後に赤の騎士様とのミニゲームを挟むことは可能でしょうか…?)

  • No.440 by オルカード・エリス  2025-12-18 20:47:52 



>435 三月兎さん


そりゃこっちの台詞。
(煽る売り言葉に買い言葉、此方も負けて泣くなと強気に鼻を鳴らす。「待って待って、」続け様に動き出した彼の背を、じゃれるような声と共に追い掛け、ワインのグラスだけを片手に多種多様なゲームの用意された其処へと向かう。――室内はパーティー会場と同じか、それ以上に賑やかだ。一度全体を緩やかに見回した後、幾つか設置されて尚埋まっているダーツ台の内、ただ的の前で話し込んでいるだけの女性に声を掛け、「失礼、此処は空いてるかな?そう、こちらで少し遊びたくて。」にこやかで柔らかに、いやに紳士然とした下手からの物言いと微笑みにてそう断りを入れて勝負場所を確保し、「ヘアさん、こっちこっち。」またくるりと身を翻して、先程とは一転酔いを纏った得意気な懐こい笑顔で彼を手招く。次いで備え置かれている矢の一本を片手に取って、その形や重さを確かめるが如く羽根の辺りや針先を指でなぞり弄ぶ。「的を射って獲った点の多い方が勝ち、で良いでしょ?」手遊びはそのまま、様々ある競い方から提案するのは最も解り易く王道であるカウントアップ。それは言葉尻こそ問い掛ける姿勢ではあるが、“それが良い”という意思を確と張って紡ぐ。「……お先にどうぞ、ヘアさん。」次いで足を引いて的までの道を開き、初めの矢も差し出して先制を彼へと譲るが、その振る舞いは配慮でも気遣いでもない。もっと鋭い、獲物の出方を見るような行動である事が、不敵に細めた目と彼を見据える視線に窺えるだろうか。)


  • No.441 by ディー、悪魔  2025-12-18 22:13:26 



>ユリーシャ

芋虫も話すしムカデも話すよ。(彼女の反応を見たことで多くのアリスが最初に勘違いをするその事柄に例に漏れず彼女もまた勘違いしているのだとピンと察した。だからこそ後に真実に辿り着いたときに彼女がどう反応するのかを期待するようにもう一人、勘違いを起こしやすいその人物のことを口にして。誇らしげに片割れについて話す姿を見れば何でだろうか、なんだか少し面白くないと感じてしまう。ふうん、と先に漏らした声は何処となく拗ねるような音を含んでいて「でも俺じゃなかった。ミルクティーちゃんが幸運のアリスならダムじゃなくて俺に出会ってたよ」最後には“いー”と歯を見せるように餓鬼くさい表情で締めくくって、彼女の中には片割れがずいぶん大きく存在しているのだということを痛感する結果となった。しかし、手品とも呼べないくらい簡単な渡し方を彼女がとびきりに喜んでくれると、白銀がそうなるように星の煌めきを受けて輝く彼女の瞳に目が奪われた。それは出会ってから今に至るまで、初めて彼女の大きな瞳に光が宿ったように感じたから、こんな表情きっと片割れだって見たこと無いぞと折れかけた自尊心が復活することとなる。羊の雑貨店を経由した訳じゃない、たまたま持っていたいつかの飾り。それをこんな風に喜んでもらえると彼女の表情につられるように、同じようにくしゃりと大きな笑顔を見せて「そうだよ。俺の友達だから、ミルクティーちゃんを怖がらせないように言っといてあげる。」触れた華奢な手は冷たくて、赤みを帯びていた。普段外で過ごすことが多いからだろうか、自身の手はそんなことなくて、だから反射的に彼女の手を包むように両手で触れて「ミルクティーちゃんの手、つめたくなっちゃった」最後にぎゅっとその手を握ってから離し、その際に自然な動作で彼女の手の中へ星を握らせればふっと微笑んでから声をかけて)俺も寒くなってきたし、戻ろっか


>ロメオ

(自由気儘に程よく酒を楽しみ、おいしい食事で腹を満たし、時折目が合ったアリスと時間を共にする。そんな風に過ごしている中で疲れた体を休めるべく、近付いたソファ。そこにいた先客に目を向ければ、その様子は悪酔いしている姿そのものだった。その背格好からきっと勢いのままに酒を飲んで酔い潰れてしまったのだと推測することは容易く、そこに悪友が絡んでいるとは少しも思わない代わりに「おいちゃんも隣に座らせてくれんか」と気さくな声色で話しかけたその時、呻き声にも似た掠れる声が一人の人物の名前を挙げた。ぴく、と耳を傾ければ「なしたん、坊ちゃん。おいちゃんがお水でも貰うて来よか。可哀そうに、えらい具合悪そうやないの」そう話しかけるのは親しみのあるしゃべり方と、純粋な心配を浮かべるようでもあり。上を向いている彼の胸元をポンポンと軽い力で叩いて)

( / ご丁寧なご連絡ありがとうございます。お声がけいただきとても嬉しいです。私自身も、そして悪魔も、ロメオさんとのやり取りを心から楽しませていただいておりました!悪魔を相手にしてなお一歩も引かず対等に渡り歩いていくロメオさんの立ち振る舞いは本当にお見事で、その上手さには思わず感心してしまいました…!また、続きの流れでジャバウォックを拾っていただきありがとうございます!こちらもまたかなり癖のある役持ちとなってしまうため、絡みにくかったり、違和感やご都合の悪い点などありましたらいつでもお知らせください。
ユリーシャちゃんとの交流もとても楽しく、あまりに魅力的でディーの方も自制が効かず、ちょっかいばかり出してしまって申し訳ありません…!ご相談いただいていた赤の騎士のミニゲームにつきましても大歓迎です!この後の流れとして、他のアリスたちから話題に上がっていた聖夜儀式についてユリーシャちゃんが耳にし、それに参加するため赤の騎士へ護衛を頼む、等々理由はどのような形でも問題ありませんので赤の騎士への護衛依頼の交流文を投げていただけると嬉しいです!お任せする形になってしまい恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。それでは改めまして素敵な時間をありがとうございます。今後の展開もとても楽しみにしております!)

  • No.442 by 三月兎  2025-12-18 23:53:52 



>オルカード

(可愛いと思えるほどのあからさまな挑発に乗らないほど大人でも無ければ、引くほど子供でもなかった。手招きされるまま肩を竦めてついて行き賑やかな室内へ足を踏み入れれば、喧騒と酒と欲が混ざったみたいな活気ある空気に喉の奥で小さく笑う。何においてもスマートな彼の様子に「はは、随分と手際がいいじゃない。ナンパもゲームも、手慣れてる」なんて揶揄うように軽口を零しつつ、確保されたダーツ台の前に立ち。差し出された矢を受け取って、指先で転がすように重さを測り、羽根の癖を確かめる仕草はどこまでも気怠げに見えて「カウントアップね。無難でいい。うん、嫌いじゃないよ、そういう分かりやすい勝負」彼からの提案を前に、同意はあっさりと、けれど視線だけは的から外さずに真っ直ぐに向いて。先にどうぞ、なんて言葉に一瞬だけ彼を見れば、そこにあったのは負けん気の浮かぶ芯のある眼差しだった。「先制譲るって顔じゃないでしょ、それ。……ま、いいや」好戦的なその表情を笑うように軽く息を吐いてラインに立つ。それから向ける構えは教科書通りで力も入れすぎなく、かと言って独特な癖も持っていない。そして一投目、中心は外すが数字は悪くない。二投目、少し右に逸れて平凡。三投目も同じような位置に刺さり、最終的な結果は“普通”の点数。肩をすくめて振り返り、照れ隠しの声を向けて)どうせなら、もうすこし格好つけたかったね

  • No.443 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-19 00:14:57 



>トゥイードルディー様

(驚きと半信半疑の混ざった顔を浮かべるのは、足がたくさんのあの生き物ですら話すという事実をあまりにもあっけらかんと彼が口にしたから。無知だからこそ世界を広げる事に抵抗はないから、自分の知らない世界をさらりと紹介してくれる内容に少し戸惑いながらも「……この国はほんとうに不思議ね」と呟いて。双子とは文字通り自らの半身を意味するものという知識はあったから、そんな近しい人を良く評価されれば片割れは喜ぶものと思っていたあたり、世間知らずな自分は男心に全く疎い。だから、どうしてそんな顔をするの、と怪訝そうな視線を返しながら「ユリはディーに会えたことも幸運に数えるのよ」自分の心の中で、彼ら双子は色の違う二つの灯火のようだと感じる。どちらも消し合うことなく、心を暖めてくれる優しい炎。ダムは揺るぎない基盤のように心を支える存在であり、ディーは軽やかな風のように心をくすぐり、未知の親しみを運んでくる。二つの幸運は、まるで片方が太陽で片方が月のように、同じ心に共存して自分を照らしてくれているように感じて、拗ねないでと彼の頬に手を伸ばし包むようにそっと触れて。「ありがとう、ディー。ユリも夜にお話してみるわ」彼の真似をしてみたいと思ったのは、本当の親友みたいに夜のことを語る彼を素敵で羨ましいと思ったから。手の中に感じる星の感触はなんだか暖かいような柔らかいような、これを握っていれば夜に試されずに済むのではと思わせてくれるものだった。その正体が彼の分けてくれた手のひらの温もりだということは未だ気付かないまま、こくりと頷いて「ユリを温かくしたからディーが冷えちゃったのね。ねえ、ユリを守ってくれてありがとう」肩に感じていたのは僅かな重さと温もりだけではなかったのだと振り返り、目を見て感謝を伝えたくなってクイと彼の服の裾を引っ張って、柔らかな微笑と共に見つめて)


>赤の騎士様

(立食会場に戻ってもダムの姿は無かった。どうしようかしら、思案するように溜息を吐いていれば近くの少女たちのお喋りが自然と耳に入って。聖なる夜にだけ行われる特別な儀式――その響きに、まるで雪の結晶が胸に落ちて溶けるように強く惹かれてしまった。聖夜の祝福のようであり、秘密のようでもあり、どんな催しなのか知りたいという気持ちが心を強く揺さぶって、自分でも気付かないうちに足は動きいつの間にか立食会場を抜け出していて。廊下を進むうちにどんどん人気が少なくなるのと比例して自分はまだ夜を克服できていないことを思い出し、一人で儀式へ向かうのは心許なく、その神秘さに触れる前に不安が胸を締め付けて。ふと見つけた彼は見上げるほど背が高く、それこそ本の中に出てくるような綺麗な男の人で、そういえば女王様に謁見した際に一度姿を見ていた気もする。ダムの顔がよぎるけれど、女王様の邪魔はしたくない。意を決するように胸の前で両手を握りながら「……ねえ、」掛けた声は良く言えば凛として、悪く言えば傲慢な響きすら持っていた「ユリ、聖夜儀式に行きたいの。みんなが話していたのを聞いて……どうしても、参加したいの。でも夜は寒くて怖いから、だから、あなたに守ってほしいの」不遜な態度の割に言葉選びは拙いものばかり並んでしまう。でも精いっぱい心からのお願いを伝えているつもりで、一度息継ぎをして)あなたは女王様を守る人でしょ。でもお願い、今だけユリを連れていって


>ジャバウォック様

(悪魔と甘く危うい毒の応酬に興じていた瞬間はただ甘美な刺激に酔いしれていたはずなのに、今はその余韻が体内で暴れ回り、まるで熱を帯びた蛇が血管を這うように落ち着かない。視界はゆらゆらと揺れ、仮面の奥の瞳は焦点を結ぼうとしてはすぐにほどけていく。メリーごめん、そんな言葉が頭に浮かんだ直後に軽く胸元を叩かれる感覚で誰かに話しかけられていると初めて気が付いて「あー…、いや…それは助かる――けど、大丈夫だ。悪魔の毒はあとちょっとで切れるはず…だから」手の甲を少し浮かせて作った隙間から覗き見れば、ずいぶん人当たりの良い見ず知らずの人に心配をかけてしまっているのだと判断して。言葉に甘えそうになって、でも他人の手を煩わせたくない妙な意地も残っていたから、浅い呼吸の合間にもうすぐ回復するはずだと伝えて。火照った頬と上昇した体温が首筋に汗を伝わらせて、それをグイと拭うように乱雑な手つきで首を撫でながら痩せ我慢のような笑みを口角に浮かべて)……イカした…爪だ。ジャケットと、よく…マッチしてる


(/こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとうございます。主様の巧みなリードのお陰様で息子も娘も心の赴くまま活き活きと動けておりますので、本当に感謝感謝です。主様の紡がれる世界や台詞、ロル回しの一ファンとして、勿体ないお言葉を頂けたこととても光栄に思います…!息子こそ醜態を晒したり失礼をやらかすかもしれませんが、何かあればいつでもお伝えいただけると幸いです。
ディー様の前でダム様を持ち上げる真似をしてしまい申し訳ございません、でもそれを受けたディー様の様子がとても可愛らしく、この後の双子様同士の会話を覗いてみたくなりました。赤の騎士様のミニゲームについて、ご丁寧にありがとうございます。上記の通り発生条件を回してみましたが、不足や不備あれば書き直しますのでお手数ですがご指摘ください。息子も娘もこの先の物語にわくわくしかありません、こちらこそ今後とも末永くよろしくお願いいたします!)


  • No.444 by 赤の騎士、ジャバウォック  2025-12-19 02:22:39 



>ユリーシャ

(深い赤を基調にしたショート丈のダブルブレストジャケットに、ブラックサテンのスタンドカラーを合わせたミリタリー調フォーマルなタキシード姿。素材はウールサテン系で、滑らかな光沢と構築的なシルエットとなっており、その中で目を引くのは程よくルーズなホワイトトラウザーのボトムだった。足元には黒の革靴を合わせ、正装に僅かな軍服要素と抜け感を加えている。全体を紅色と黒の二色でまとめ、儀礼服の緊張感と日常的な軽やかさを共存させたスタイルと、顔がより綺麗に現れるように掻き上げられた前髪と整えられたヘアセット。ウエストの辺りにシルバーのチェーン装飾をアクセントにした姿で今宵の儀式の指揮をとっていた。不意に夜の回廊に落ちた彼女の声は鈴をひとつ転がしたみたいに澄んでいた。その声に呼ばれるように顔を向けると、そこにいたのは見覚えのある顔だった。此方を見上げるその瞳を見て、口元に自然と笑みが浮かび「また会ったね。__確かに、俺は女王陛下を護る騎士だ。だけど、」わざと途中で言葉を区切るとその表情には微笑みを浮かべ「可愛いお嬢ちゃんを護るのも、騎士の大事な務めだ。お嬢ちゃんがそう望むなら、今夜は君の剣になる」それは承諾の言葉、そして彼女のためにと用意をするのは落ち着いた真鍮色のアンティークな手燭。使い込まれた意匠は派手さこそ無いが、不思議と夜に馴染むそんなつくりをしていた。マッチを擦ると硫黄の匂いが、続いて短い火花。芯に触れた瞬間、柔らかな橙の火が生まれて揺れた。そうしてそれを彼女へと差し出し「良いかい、お嬢ちゃん。この火は何があっても消しちゃいけない。恐くても、寒くても、立ち止まりたくなってもだ。」そうして掬うような視線が回廊の奥、闇が輪を描くようなその先を示し「この灯を持ったまま、回廊をぐるっと一周して戻ってくる。それが出来たら、聖夜儀式は成功だ。祝福は君のものになる」彼女が興味を抱いてたその儀式こそがこの場所だと教えるように、しかし余裕たっぷりの微笑みを浮かべては楽しむような声で続けて)もちろん、道中は俺がついて行く。__可愛いお嬢ちゃんを夜に放り出すほど、無粋な騎士じゃないんだ。


>ロメオ

(当初、こんなにも弱り切った姿の男からチェシャ猫の名が挙がっただけでも興味を抱くのに十分だったと言うのに、“悪魔の毒”という単語がその口から登場するとその興味は更なる強まりになっていた。猫が先か、悪魔が先か、どっちが先に彼を知り残る方が興味を抱いたのか。それを知ることは出来ないが、自身もまた悪魔に手を出されながらも気丈に振る舞おうとするその姿を一瞥してからカカカと肩を震わせて笑って見せて。ぐったりとした姿にも関わらず、自身のことを褒めてみせる彼の気概に好感を抱き「坊ちゃん。あんた、それ悪魔の毒言うたじゃろ。……よ~し、あいわかった。おいちゃんが少しだけラクにしちゃるわ」自らの懐から取り出したのは古びた懐中時計、その時計を持てば爪の先で弾くように三回カツンと音を鳴らし。「坊ちゃんしんどいじゃろ。やけん、ちょおと気張り。おいちゃんの目ぇ見て逸らさんこと。ええか」縦に細い瞳孔を持つ瞳が彼の瞳を射抜くように、ほんの一瞬だけ鋭く向いた。そして時間を戻すように懐中時計を弄る、それは彼がいつ悪魔の酒を飲んだかがわからないから一時間ほどの時間を彼の体調部分だけを文字どおり戻してしまった。酒も毒も、そのいずれもを体に入れる前の状態に戻してしまって)

  • No.445 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-19 07:55:22 



>赤の騎士様

(深い赤と白黒の三色でまとめられたその姿は、精悍で神秘的で、まさに物語の登場人物みたいだと感じた。光沢を帯びたジャケットは炎の鱗のように滑らかで、白いトラウザーは雪原に伸びる道のように彼の足元を清らかに見せているようで。そこに煌めきを添えるシルバーのチェーンは夜空に橋を架ける星座みたいで、謁見の間とは違うアップにされた前髪は夜空を切り裂く流星の軌跡のように彼の顔立ちを際立たせる。綺麗な彫刻に見惚れるようにじいっと顔を見つめること数秒、手燭を差し出されてはっと我に返ったようにそれを両手で受け取って。ちらつく小さな火が過去を刺激するような感じがして、これもまた夢なのではとしつこく首を擡げるトラウマから意識を守ってくれたのは、小指に絡めるようにして失くさないように手中に持ったままのディーがくれたチャームが、もしくは女王様のバレッタが守ってくれたおかげかもしれない「……火を消さないで、戻ってくる。…ユリ、やってみるわ」反芻することで儀式の内容を簡潔に覚えて、彼の視線が示す暗い道にはぐっと息をのむように恐怖を感じるけれど「…騎士、さま。ユリからはなれないで」儀式的な彼の装いと、精悍で涼しげで女性を柔らかくリードするような笑みと言葉にすっかり彼を見る目は物語の中でお姫様を守る勇敢なナイトと重なって。お姫様が騎士をそう呼ぶように硬すぎない響きで敬称をつけて、左手に燭台を、右手は守りを求めるように彼の腕にそっと添えて、彼も足を踏み出すなら自分もきゅっと強い瞳で前を向いて歩き始めるつもりで)


>ジャバウォック様

(なんだか猛禽みたいだと、初対面の彼に対してそんな風な印象を抱く。纏っている空気感は柔らかく穏やかなのに、瞳の造りや一瞬垣間見えるこちらを射貫くような鋭い光を宿すのも猛禽類のメリハリを彷彿させて。まだこの国では聞いたことのなかった笑い方もその印象の追い風になっているのか、そんな彼から持ち出された話には苦しそうに少し眉を寄せて「……楽、に…?」整理が追い付かない頭は、そうでなくともこれから彼のやろうとしている仕掛けに想像もつかなくて。何かのおまじないのように時計を打ち鳴らす音に「…なあ、何…を」何をするつもりか、本能からわずかな警戒心が生まれて確かめようと力の入らない上半身を起こそうと腹筋に力を込めたところで、不思議な感覚にぴたりと体の動きは止まって。胸の奥を焼いていた熱が、まるで潮が引くようにすっと消えていく。血管を這う蛇も視界を揺らしていた霞も、懐中時計の音と共に静かに解かれていって呼吸が深く戻り、額に浮かんでいた汗も乾いていくのを感じて、思わず仮面の奥で目を見開いた。強がった形の笑みは消え、代わりに驚きと感謝が入り混じった表情が浮かび「……すごいな、どういう絡繰りだ?」勢いよく上身を起こして自分の胸板や腹の辺りをぺたぺたと両手で探るように触れるも何の変哲もない自分の身体だけがそこにあって。クリアになりすぎた頭は毒による酩酊と一緒にパーティーをより楽しむためのほろ酔いも吹き飛ばしてしまったのかと直感で感じて「いや、君が何をしたって俺の身体が楽になったのは事実だな。グラツィエ、……俺はメリーのアリスだ」感謝を告げるために立ち上がり、誠意を示すように恭しく胸に手を添えてゆったりと一礼して。彼の名前も感謝の言葉に添えようとして初めて見る相手だと気付いて自分から身分を明かし、これまた悪魔に続いて只者ではなさそうなオーラを放つ彼の佇まいに楽しげな笑みを浮かべて)素敵な姿に懐中時計の芸当。……魔法使いみたいな君にお礼をしたいんだが、何ならお眼鏡に適うかな

  • No.446 by 赤の騎士、ジャバウォック  2025-12-19 11:35:53 



>ユリーシャ

(彼女が手燭を抱く指先にわずかな震えが走ったのを見逃すほど、無粋じゃなかった。だから差し出された右腕にそっと力を込め、彼女の歩幅に合わせて一歩を刻む。夜の回廊は静かで、蝋燭の火が作る小さな円だけが、世界を切り取っているようにも見えた。勇気を振り絞るような彼女に低く、柔らかい声が送るのはそんな彼女への評価で「お嬢ちゃんいい目をしてるな。怖さを知っていて、それでも前を向く目だ。__騎士冥利に尽きるよ」彼女が“騎士さま”と呼んだ余韻を、胸の内で転がす。悪くない響きだと口元に浮かぶ笑みは、彼女を安心させるためのもので半分は本心、半分は口説き文句にも似ていた。「大丈夫。火は君が思うより強い。守るべきものがある灯は、簡単には消えないんだ。それよりも気をつけるべきなのは、ほら、足元。俺の歩幅を真似しなくていい。お嬢ちゃんの速度でいいよ」回廊の曲がり角で歩みを緩め、影の深い方へ彼女を先に通す。壁に刻まれた古い紋様が、揺れる炎に生き物のように踊るのを横目でちらりと盗み見る。それからわざと軽い調子で語りかけるのは「俺は試験官じゃない、護衛役。だから転びそうになったら、遠慮なく掴んでくれ」澄ましたような微笑みが一緒の心配で。それは彼女がどんなにゆっくり歩いても、その途中に何があっても、そばにいるから大丈夫だと言う証明のようなもの。冗談を語るような明るく軽さを持った声色で続け)俺はきみを独りにしない。……お嬢ちゃんみたいに可愛い子を独り歩かせたら、噂になってしまうさ。俺の評判がね

>ロメオ

良か良か、せっかくのパーティじゃ。具合悪ぅて楽しめんのは可哀想じゃき、良おなったならそれでええよ。おいちゃんからのプレゼントじゃ(時計の針が時間を巻き戻すように動くにつれて、糸の切れた操り人形のようにぐったりとしていた彼の表情に色味が戻っていく。隠された顔でも伝わるのだから、その仮面の奥ではよほどの辛さを耐えていたのだろうと察することができた。誠意ある感謝を受ければ、その対応がむず痒くてカカカと癖のある笑い声で体を揺らし気前のいい物言いで「坊ちゃん、あんたホンマもんのファントムみたいな面しとったけぇね。真っ白い顔して冷や汗かいて、……悪魔にゃあ気をつけんといけんよ。まー、気ぃつけたとて気づけば懐に居るんが悪魔じゃけど」扱っていた懐中時計は元のように懐へ収め、今とはすっかり違う青ざめた顔色を笑うように顎を使い彼の顔を示して。それから長い爪がトンと今まで彼が座っていた場所を弾くと「ほれ、座りんさい。どれどれ、ほ~。たしかに!言われて見りゃメリーのアリスじゃ。服にメリーの拘りを感じるわ」改めて見直した彼は纏う服の細やかな所に彼の話す人物が垣間見えるようだった。その服装からしてテーマは浮かびやすく、気さくな雰囲気はそのままにして「魔法使いなんて大それたもんと違て、おいちゃん普段は公園のマーケットでちっちゃいお店を開いてるんよ。」人差し指と親指を使うことで少しを表して)ジャバウォックの時計屋っちゅうたら皆知っとるけぇ、今度遊びに来んさい

  • No.447 by オルカード・エリス  2025-12-19 21:00:52 



>442 三月兎さん


これでも、紳士の国の生まれなもので。
(慣れている事は事実そうなので否定せず、軽口に片眉を上げておどけた後に、またわざとらしく丁寧な物腰で胸元に指を揃えた手を当てる仕草を返す。――遠慮の要らない勝負ほど刺激的なものもそうそう無い。「頑張ってねえ、」勝気と逸楽の混ざった此方の表情に気付いて尚笑う彼へ、感情は隠さず“お手並み拝見”と挑発を含めたエールを送り数歩退く。彼の全体とダーツ台が把握出来る位置にてフォームや矢の軌道を余さず見詰め追って、肩を竦める彼に片手を軽く振り、「充分カッコ良かったじゃん、様になってた。」純然たる賛辞を贈った次、今度は己の手番と矢を取りラインに立つ。手本よりも少し身体を捻る構え、片目を閉じて二度の予備動作の後に投げる。「……もっと下、」一投目は中心の真上、点は高いがブルには遠い位置。刺さったそれを真剣な眼差しで見据え、唸る声音で自らに調整を言い聞かせる。「……左上、」二投目、今度は真ん中に近いが右下で数字も低い。次こそと構え投げたその瞬間、「――あ、」不味いと自覚したそれはもう取り返しがつかない、回ってきた酔いに狂った手元から勢い良く飛んでいった先は、隣の台のダーツボード。それも高得点のマスに当たった矢に数秒呆けて、それから湧き上がってきた可笑しさに大きく噴き出し、それでもきちんとそのボードを使っていた人へ謝りつつ矢を回収し、「なあ、今の見た?」今の出来事を共有せんと笑いを引き摺ったまま彼に問い。それから一ゲーム中に何度投げても、的確に高い数字に当てる内の幾つかに一回、的そのものを外してしまう。途中にスコアを確認して、「やべ、オレ負けてんじゃんよ。」積もった無効点が勝負相手との差を明らかに付け、だが焦るような台詞は形ばかりで音は嬉しそうに、「……でも楽しいね、ヘアさん。」いつの間にか持ってきたグラスもすっかり空に、酔いに染まった表情や声はその前よりも寧ろ静穏を湛え、しかし言葉には“ご機嫌”を顕す。続けて彼にもう少し近寄ろうと踏み出した足が酒で一瞬覚束ず、そのまま彼へ向けて倒れそうになった所を寸でで何とか留まり、「ごめん、何ともない?」ぶつかった感触は無いが、それでも何か害してないかと真っ先に詫びが転がり落ちて。)


  • No.448 by 三月兎  2025-12-20 20:56:16 



>オルカード

(矢が隣のボードへ吸い込まれていくのを、思わず目で追ってから一拍。刺さった場所を確認して、次いで彼の顔へと視線を戻せば、そこには呆けと可笑しさの入り混じった表情があった。ああ、これはもう点数の勝ち負けじゃないな、と胸の内で結論付ける。こういう“綻び”が混じる勝負は、嫌いじゃないようで口元だけを緩めて微笑めば肩をすくめる仕草で軽く応じて「……見たよ、あれは流石に笑う。隣の台まで射抜くのは、紳士の国でも減点対象だろ」謝りながら矢を回収する姿を眺めつつ、余裕と酔いが同時に滲むその立ち振る舞いを、内心で面白がる。勝負に慣れた人間特有の気安さと、酒で外れた歯止め。そのどちらもがこの場の空気を心地良くしているようで、先の発言を拾いながら笑って見せて。スコアを見て負けを悟った彼の声色には悔しさより楽しさが勝っているのを聞き取ることが出来て「その言い方だとさ、もう勝ち負けどうでもよくなってる顔だよ」視線を合わせ、口角をほんの少しだけ上げて指摘をするように口にする。グラスを空にした彼が一歩近づいたその瞬間、足取りが僅かに揺れたのを見逃さず反射的に手を伸ばすことが出来た。完全に倒れ込む前に肘の辺りを掴んで支えれば、距離が一気に詰まって、酒と甘い匂いが混ざった気配が鼻先を掠め。「……っと」低く短く零してから、支えたまま様子を窺い、よろめいた彼を揶揄うように続け)───俺に倒れ込んでも点は入らないよ。


  • No.449 by ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ  2025-12-21 09:24:26 



>赤の騎士様

(回廊に一歩足を踏み入れた瞬間、完全にパーティーの喧騒から切り離されたと感じた。赤の城の華やかさは遠ざかり、代わりに静寂と冷気が支配する領域が広がっていくような感じがして、自分の中でこの場所を〝怖い〟と認識してしまいそうで、無意識に彼の腕に添えた指先にぎゅうと力が籠る。そんな中でも前に進もうとする足を止めずに済んでいるのは、静寂を露払いするように彼が絶え間なく語り掛けてくれる声のおかげで「…色以外で目を褒められたのは初めて」どう返していいか分からなくて、でも褒めてもらえた事は伝わったから、不意に足を止めて彼の顔を見上げ「……ああ。胸がどきどきするのは、きっと騎士さまの目がダムに似てるからだわ」普段と違う環境に立っている緊張や恐れからくる脈動の加速を階段でダムが後ろから抱き締めてくれた時のそれと同じだと思い込んで、氷の剣みたいな彼の双眸からこの先に続く暗闇へと視線を戻し、再び足を踏み出して。足元に注意を促す彼の言葉通り、なるべく手の中の火が揺れないようにゆっくり一歩一歩進んで、しかしより深く暗い場所に差し掛かれば「…!」思わず身が竦んで足を止めてしまう。壁に刻まれた古い紋様は長い眠りから目覚めた精霊みたいに、揺れる手燭の火に照らされては影を伸ばし、縮め、呼吸しているように見えて「だめ、こわいわ、」縋るものを求めて反射的に彼の腕に深く手を絡めて後退るも、優しく背中を押してくれるような〝きみを独りにしない〟という言葉にぱっと目を瞠って。手燭を持つ手が震えているから、同時にその先に灯る火にもそれが伝わって頼りなさげに揺れている。それをじっと揺らがない目で見つめながら「……騎士さまはユリを守ってくれる。なら、この火は…ユリが守らなきゃ」自分に言い聞かせるように、意を決して暗い通路に踏み出す。評判の為にユリを守ってくれるの、普段ならそんな問い掛けを投げるところだが今は余裕がなく緊張から肩が上がってしまうほど体に余計な力が張り巡らされていて)


>ジャバウォック様

Generoso、――俺の国じゃ君みたいな人をこう呼ぶんだ。みんなに好かれる公園の人気者さ
(それは気前がいいとか寛大とか、そんな意味合いを持つ母国の言葉。にこにこ笑顔で日向ぼっこしながら公園で遊んでいる子供たちを眺め、鬼ごっこの途中で転んでしまった子が居れば絆創膏を張って頭を撫でてやるような、鳥や猫にすら好かれる紳士。現時点ではそんな印象を彼に抱いて、すっかり親しみを持ちながらつられるようにこちらもハハと豪快に笑い「ああ、君が助けてくれなきゃホントの怪人になっちまうところだった。…覚えがあるねえ、それ」警戒も虚勢もするりとすり抜けて気付けば背後に立たれ、笑みのまま喉元に刃を突き付けられるような。悪魔にはそんな印象を感じているから彼の例え話に本音の共感を示しつつ、それが悪魔と話していて楽しいところなのだとむしろポジティブな雰囲気で促されるまま横に腰掛け「そうだろ。主役のマントコートはメリーが選んでくれたんだ」メリーのアリス、そう評されたことが何だかやけに誇らしくて、胸を張りつつ拾い主を自慢するように襟を正して「君のその服は自分で?センス良いな」彼のジャケットのデザインはなかなかお目にかかれないもので、大衆向けではなさそうだからこそ着こなす人間も選ぶように感じる。この国でそれが似合うのは目の前の彼だけ、自然とそう思わせる彼の雰囲気に感心していれば友人から聞いていた名前が出た瞬間に仮面の奥の目を瞠り「ああ…!、チェシャの時計の。あれには俺も世話になってる、…なんだ君には助けてもらいっぱなしだな」一日を終えるための自分だけの儀式、それなしでは眠れないルーティンの既に一部となっている時計の作者と分かれば照れくさそうに後頭部あたりをカシカシと掻いて)ここで出会えてよかった、今度手土産持ってお礼に伺うよ。甘いものは好き?


  • No.450 by オルカード・エリス  2025-12-21 14:56:21 



>448 三月兎さん


減点も減点、人のもんナンパするくらいアウトだね。
(あんまりにもな暴投は彼にも受けてくれたらしい、返された軽口に何とも適当なジョークを混ぜて肩を竦める。窺えるその顔は、己と同じようにこの場を快く感じているのだと知るには充分で、「バレた。…うん、正直勝ちとか負けとかより、ヘアさんと全力で勝負してんのが楽しい。」指摘を受けて笑う口から舌をべっと覗かせ戯ける仕草、しかし次いでは何処に心が浮かされているのかをはっきり告げて肯定する。転びかけ、彼の手を借り踏み留まった目の前、まず視界に入るのは非対称の銀の髪と兎耳。それから少し視線を下げて彼と目を合わせるまでの短い間、酔う顔は表情を置いてきてしまったようにぼんやり曖昧で、だが直ぐ様朗らかなそれに戻り、「ダメか、そりゃ残念。じゃあ点取れる方行かんとね。…手、あんがと。」飲む物の影響か、距離の程近い彼からほんのりと漂う柑橘の甘さを鼻に捉えつつ、揶揄に大事無いと判じて此方からも冗談を一つ放り、それから支えてくれた手の甲にぽんと此方の掌を軽く添えて礼を伝え、そのまま身をダーツ台側に遠ざける。――それからゲームの最中、酔いの巡りが進むに連れて言葉や所作、表情は楽しげながらも静かでのんびりと大人しいものが増え、その時折はっと思い出したように賑やかな喜楽が顔と声を染めて。「負けた負けた、強いなあ。」一通りゲームが終わって、結果は差を埋められないままの彼の勝利。悔しさは微塵も無く、寧ろ清々しげにそれを素直に湛えて拍手を贈った後、「はー、あっつ……」ダーツの集中が切れた今頃になって夢中の熱と酩酊の熱が駆ける身の温度に気が付いてぱたぱたと自らの顔を仰ぐも、起きる風は微々たるもので外の冷たい風が恋しい所。「ヘアさんは大丈夫?」続けてあまりアルコールに強くないと言っていた彼にも意識は向いて、心配を問い掛ける傍ら彼の体調を目視にも確かめんと、顔を覗くように上体をほんの僅か屈めて。)


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