赤の女王 2025-10-01 02:40:23 |
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>323 フラミンゴさん
あ、あの可愛いフローラちゃん?そっかあ、あの子伝えてくれたんだ。
(彼の言葉を最後まで確り聞き、浮かんできた心当たりに人差し指をぴっと立てて表情から疑を晴らす。「ふーん……なんか良いね、何処に居ても見っけてもらえそうで。」あの地に根差した花から森を舞う蝶へ、更に空を駆ける鳥から目の前の彼まで――順繰りに視線と想いを馳せた後に頬を弛めた顔は、嬉しいようなやっと安心したような、そんな柔らかさが含まれていて。「そりゃ勿論。今度はちゃんと、“ありがとう”ってお顔合わせて言わなくちゃね。」助言には自らの胸を掌で叩き当然と、一度は冗談にしてしまった詫びも籠めて、真摯に向き合う約束をする。「ん?んー……そうだなあ、今知ってる中で一番楽しそうなとこだからかな。まあ遊園地って仕事でしか行った事無いから、想像だけど。」それから歩き出した彼の隣に歩調を揃えつつ、問いへ第一に挙がったのは稽古勉強仕事と子供時代を積み上げたが故の純粋な遊び場への興味。「それと、いずれは其処で働きたいから、関係者さんにご挨拶しとこうかなって。いきなりだから話は無理だろうけど、この顔覚えてもらうくらいは出来んでしょ。」ついでと続くのは働く大人としての礼儀。仕事は下積み地固め必須と、それすら楽しむ一つとして歌うように語りながら前髪を掻き上げ、戯れに自分の顔を陽差しに晒して笑い。そのまま額を通り過ぎた片手の平で彼の方を差し、「オレからも質問。お兄さん、お仕事は?イカした格好してっから、モデルさんとかデザイナーさんとか、そういうファッション系?」さて今度は此方の番と、軽やかに問い掛けるのは彼自身に関するもの。チュチュに踵の高いミュールと、彼によく似合う瀟洒なその服装に、此方からの予想も一緒に幾つか並べて、「モデルさんだったらオレとほぼ同業じゃんね。親近感湧くかも。」答えを貰うその前にもう一つ、少しばかり先走った期待もそこに添えた後、答えに耳を澄まさんと一旦口を閉ざして眼差しを彼へと向けて首を傾いで。)
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