赤の女王 2025-10-01 02:40:23 |
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>271 タスク
ごめんねcutie、怖かった?
(今までで一番表情を変えた彼のその瞬間を見逃さない。すかさず詫びと心配の形を作る言葉には、どうしても笑う色味が入ってしまう。しかしそれは揶揄ではなく――悪戯成功の喜びと、己の培った技術が彼に届いた事への誇らしさがくしゃくしゃに混ざった無邪気な嬉しさの色。「大丈夫、もうやんない。」それらをふっと短い吐息で掃き、あまり良い感情とは言い難い反応だった彼へそう真っ直ぐ安心の約束を結ぶ。それから土産を断られて先ずは眉を垂らし、「そっかあ、そんじゃ仕方無い。借りも貸しも、引き摺ると色々面倒だもんなあー……恩売るのは好きなんだけどさ。」残念がる心情はたっぷりに、でもその理由に此方も思い当たる節を幾つか掘り起こして苦く顰める面持ちで素直に土産は諦める。ただその先にも何か尾を引く呻きと、頬杖を突いていた手で顎を擦る仕草を数秒ほど回して、「んー……じゃあ、たまにお話しに来るくらいは良い?こう、オレが勝手に喋るの適当に聞き流してくれて構わないからさ。」少しでも多く話し相手がほしい、と。どの辺りが彼の許してくれるラインかを手探りに、問い掛けは歩み寄る為の悩みをなみなみ含む。「……タスクさんにイタズラとか悪さとか、……なるべく、しないから。」もう一つ、萎びた顔で明らかに渋りつつも条件を付け足して、少しでも了承の成功率を上げんとする。そこで“絶対しない”と言わないのは、自分の享楽性分を知っているが故に嘘を吐かない、彼へと示すちょっと解り辛い誠実さ。「……どう?」返事を促す声は恐る恐るといった具合に芯が細く、首を傾げてじっと窺う眼差しも、珍しく期待より不安が勝っていて。)
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