ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>ハチはん、志々雄様
張「わー!そっか!!1号2号ってシオカラーズなんやッ(汗)ごめーーん!!じゃぁここにおるのはまた別のアイドル二人組ってことにしとってくださいッ(笑)失礼しました!」
――
>ハチ、張
本当にすまない、1号2号はシオカラーズなんだな…?こちらこそちゃんと理解せずにやってしまって申し訳ない。張の言う通り別の業界人の人達って事にしようか。
>張
張、ハチにポップコーンの袋のやつ?ってのは…ポップコーンの味を仕切りで分けてある紙容器を袋で包装したものでいいよな…?袋一個ポイってやったんだと一瞬勘違いした。笑 味混ざんじゃねぇかよって。
張「あ!そーですそーです!袋ッて書いてもた!ワハッちょwwちゃいます!オモロイッ…仕切ってある容器を包装した袋のやつですわッ?しかもまぁまぁ大きい袋でハチはんにドーンと渡して味ぐちゃぐちゃてね…酷いもんねッ?」
>ハチ、張
ハチ、行くか。…どうした?
(イイダ達を見送った後、何と無くぼんやりしている印象のハチの横顔にどうしたのかと尋ね掛け。まさか先程のイイダとハチ自らを比較しているとは思わず、気分が優れないのかと案じて顔色を窺い)
ハチにもありがとうよ、張。いや、俺はいい。…どいつを観るんだ?そのオススメってのは…、ハチの気分が優れなかったらすぐ出ると思うが。
(ハチの分も購入してくれる張へと礼を言いながら恐らく何かを観るのであれば集中してしまうからか特に此方は何も要らないと話して。青と黒のコントラストのなかで上映中のパネルを此方は見上げながら不明瞭な手の一部しか写っていない恐々しいものと真ん中は都会の風景にイカ達が抱き締め合っているもの、その隣はスピード感が感じられる車とビルの棟が描かれているもの等が並び。青白い発光のなかでハチの方を見てから気分が優れないようならすぐに外の空気を吸いに出るかもしれないと張へと一応前置いて)
>志々雄様、ハチはん
張「ほいなー♪ッあはは、こんなん全然ですよッ?エッ!……ハチはん気分悪いんでっか?了解ですわ?無理したらアカンもんね…。えーっとぉ~、あ!これですわ!コレコレ♪カップルで見ると絆が深まるっちゅー映画らしいですわッ?」
(すぐ感謝を忘れない志々雄様にエヘヘッと照れてまう。…この人は本来なら凄く偉いお人やのに分け隔て無く人にお礼を言えるのは凄いよね?ウン、かつて上司やった斎藤と大違いや。志々雄様は映画中にあんまり物を口にせんらしい?フフッ、こーゆー時って性格出るよね?意外と真面目な志々雄様に笑ってしまった♪ハチはんがどうやらちょっとぼんやりしてる?っぽいんか志々雄様が気にしてる。え?そーなんやッ?てワイも心配する。だって未来のファーストレディよ?何かあったらもう国の一大事ですやん?ワイも分かりましたわってウンウン頷いて賛成し、看護師のねぇちゃん達が言ってた雑誌のと一致する奴を指差して思いっきり今日の目論見をバラしてまう。何か字もドロドロしてて手だけが写っとるけど…まぁ!何かそういうラブい演出なんでしょ♪♪)
>張、ハチ
…そうは見えないが、じゃあそれを三枚。
(おもむろに隠さない張の目的を聞き流しながら指を差された方に視線をやり、どう見てもそのようなテーマがこの画面越しに伝わってこないからか一瞬疑問げにするが取り敢えず頷いては袂から黒い長財布を取り出し、機械に支払うとパネルに座席表が現れて)
>志々雄様、ハチはん
張「えっへへ♪おーきに?志々雄様♪♪ワイまであやかっちゃいまして~♪あッ!これですこれですー!カップルシートっちゅーヤツですな?あ、あアカン間違いそうやったッ」
(さらっと代表して払う男気に惚れ惚れするなぁ、へへッ♪なんて思ってたらカップルシートっちゅーやつの座席発見してピコンってパネル押し、けど間違って女性マークが一座席、カップルシートに男性マーク二つに並んでもた!イヤイヤイヤちゃうちゃう、そうやない、ワイと志々雄様が仲良く座るんやない、って慌ててどないすんねんやろ?って戻るボタン探す)
>志々雄、張
…イヤ、ナンデモナイ。アア、行コウ。
(だんだん小さくなってほとんど形が分からなくなったイイダを、それでもぼんやり見送っていると、志々雄に横から声をかけられてはっとして彼を見上げる。…なんというかやはり、彼は大きい。身長差は大体20cm以上はあるだろうか。もはや親子にしか見えないのでは?大人とはどれくらいから?などとつい考えてしまう。考えても仕方ないとそれら全てを一旦払い除けながら、なんでもない、と答え)
アリガトウ、張。…ナルホド、ソレカ…。…ソウダナ、真ン中辺リガイインジャナイカ?
(自分の分のポップコーンも買ってくれたことにまずは感謝を伝えて。今はどの映画を見るか探しているところで、それはホラー映画で決定されたらしい。それに対して自分は怖気付いている様子を装う。というかそうするしかない。怖がればいいんだろうか。…でも、自分は不気味な深海メトロを歩き回ったし、顔色の悪い同族で同族ではない何か(消毒済みタコ)と戦ったし、世界が終わりかけた瞬間を経験しているし、飛沫自体は普段からナワバリで見ているから慣れてはいるのだ。…今一度自分に問う。怖がればいいんだろうか、いや、怖がれるんだろうか。何か目論んでいて楽しそうな張の様子を見たら、どうしても『別ニ怖クナイゾ』なんて口が裂けても言えないのだ。ひとまず座席表を見ると、一番見やすそうな位置を横から指さして)
>張、ハチ
…張、後ろがつかえてる。取り敢えずそれで構わねぇから押せ?
(上映時間が10分前と迫ってきているからか後ろが並び始め、何でも構わないから横一列に三席取れたのならボタンを押しなと促し)
>ハチ
そうか?…、
(何かを思うように此方を見上げる相手の面差しを見つめ、軈て何でもないと話すハチに何と無く改まった気配がするものの一応頷き。真ん中辺りのパネルに横から伸びる手を見て微笑むと胸元辺りで邪魔になっているポップコーンを下からそっと此方で持ってあげ。ハチの言う真ん中辺りの見易い席ではあるが張の選んだ組み合わせで図らずも確定が押され)
>張、ハチ
張、行くぞ?
(発行されたチケットを見ると18+ONLYと英数字らしきものが書かれていて、よく分からないが暴力表現やグロテスクな描写がある年齢制限のものかと何と無く気にしないでいたが、そう言えばハチの年齢を知らないまま入ってしまったなと今更ながらに思いつつ足音が吸収される絨毯の上を歩き。広い上映館のホールに入ると三人でまだ照明の明るい座席を上から確認して、自分達の座席にあるアルファベットを見付けて降りていき)
そうなのか…、ハチ?ここ座りな?
(座席に付こうとすると何かの音がなり、たまたま近くを通った店員から座席は忠実に座らないと音が鳴る仕組みだと説明を聞かされて多少面食らい。組み合わせなど後でどうとでもなると思っていたが、どうやら男二人で居並ぶ羽目になり。取り敢えずハチに声を掛けながら隣席の独立した一席に呼んで、座ってからパタンと横からの小さなテーブルが出せるタイプの座席なのかハチが席に着くのを見てから"降ろすぞ?"と片手でテーブルを相手の前へとゆっくり下ろし。それぞれのホルダーに袋で包まれたポップコーンと張から預かるコーラを置いてあげ)
>志々雄様、ハチはん
張「お!!ハチは~ん…怖いんでっしゃろー??フッフッフ~♪怖かったら志々雄様に手繋いで貰うとかキャーとか叫んだってええんでっせ?♪♪」
(ワイの事を気ィ使って怖がってるフリしてくれてるんを分からずにシッシッシ~っとしめたな~みたいに笑うワイ。うん!上手くいきそう!こーれは目論見通りですわッ?♪なんてのほほんと呑気にワイもイエーイってノリノリで志々雄様の後ろを付いてく。そーいやさっきイイダさんって色っぽいタコさんに触れられてもあんまり動じない志々雄様も、ハチはんに何か照れるような一言だけで一気にタジタジしちゃうもんね?意外と一途な志々雄様とハチはんをほくほく見守る。しかし身長差も体格差も可愛いなぁ~、まぁワイらの明治時代は女性が140~150センチが主流やさかい、ワイらの世界ではこの位のカップルはたまーに見掛ける。夜の方は大変そうやけどね…主に受け入れる側の小さい女性側が、)
張「エエーッ?!う、ウソーん…そ、そんな、ワイと志々雄様がカップルシート?ち、違うこんな筈じゃ……」
(し、しもた…。そーゆーシステムなんでっか?あぁぁもっと残念がってください志々雄様~…なんで普通にハチはんを自立した席に座らせるの~…ってしゃーないねんけど、志々雄様にハチはんのコーラをほいなっと渡す。無言でワイもカップルシートっちゅーやつに腰掛けてみる、うん、……うん。絶対男二人やと狭いね?)
>張、ハチ
……張、狭いぞ。何だこの席は、
(此方も横長な座席の端に腰を据えて足を軽く組むものの、男二人で肩を並べる席では無いのかかなりの圧迫感があり。自分から早く押せと言った癖にちらっと張を見ながら狭いと文句を並べ。この世界の男女用規格である席だからか当然の如くサイズが合わず)
>志々雄、張
…アア、アリガトウ。無クナッタラ言ッテクレ。ソッチニポップコーンヲ渡ソウ。
(誘導されながらその通りに席に座って感謝を伝える。なんだかんだ案内してもらってポップコーンも持ってもらってしまった。本来この世界の住人の自分が主体としてやるべきなのだろうが…。いつの間に自分程、いやもしかしたらそれ以上に適応している2人には驚かされるばかりである。ふと彼らを見ると、なんとカップルシートに男二人で座っているという、なんともシュールな光景になっているのが見えて。私は一体、どういう感情と表情でそれを見たらいいのだろう。すごく狭そうに見えるから笑ったらいいのだろうか。もちろんそんなことは出来ず。自分の正面に広げてもらったポップコーンをひとつまみして口に突っ込みひとまず誤魔化す。)
…コウイウノ初メテダカラ、自信ガナイナ…。確カニ、思ワズ叫ンデシマウカモシレナイ。
(目論見通りと見たのかニヤニヤしている張に、実はあんまり怖くないと思っているように見えないよう、怖くないと思っている前提で聞くと意味合いが変わる言い回しをして。やはり怖気付いたような表情をタルタルが再び自分達の前に現れたことを思い出してつくる。…本当に、私はきちんと怖がれるのだろうか。なんだかおかしな不安が頭に居座り始めてしまった。こんなこと考えていいのだろうか。)
>志々雄様、ハチはん
張「ち!ちちち違うんですわッ…!志々雄様ッこれには訳がね…?!ワ、ワイはハチはんと志々雄様のカップルシートが見たかったんに~ッ…グスん、」
(あっれ~…?おかしいな。肩幅のある男二人で肩並べて座っとるのがちょっと周りに知れ渡ってクスクスされてたり見てみて~?なんて周りのイカップルさん達が囁いてはる…、狭い、と志々雄様の瞳と目が合うてヒェーッ?!と誤解を解こうとするワイ。は、ハチはんも誤魔化そうとポップコーン口に押し込んどる、わ、笑いを堪えてはるね?えーん…こんな筈や無かったのに~…ッ)
張「ウンウン♪怖かったらいつでも志々雄様の腕に抱き付いたらええからねーッ?お!始まりましたなー?……♪………って、あれ、ん?……もしかしてこれ成人向けでしたか?」
(自信あらへんって怖がってくれてるハチはんにヨッシャヨッシャッ♪…って頷いて、カップルシートはアカンかったけどこーれは上手くいったね?うんうん。上映時間になったんかブザーの音と共に辺りがシンとして暗くなる、わー楽しみ♪♪ポップコーンを大きく掴みながら機嫌良く見てる。…周りから見たら頭おかしいんちゃうかってくらいワイはホラーとか何も怖くあらへんねんけど、…ンンッ?あれ、…大画面でイカさんたちが如何わしい事を始めよる??何かおかしいな?思って、目の前でキスやらなんやらモゴモゴ……、もしかしてこの映画成人向けでしたか?)
>ハチ、張
…もう構わねぇよ、静かにして観る。
(慌てる張へと観るに徹すると話を収め。流石に狭いからかややハチ側の肘置きに頬杖を付きつつそちらに体の軸が傾くようなリラックスする体勢でスクリーンの映像を観る体勢になり。張へと気遣うハチの役者振りにちらっと笑んで「悪いな、ハチ。無理するなよ?」と、此方も別の意味合いか"合わせ過ぎて気疲れしないように"といった心配を内密に示し合わせ。二人の事を誰よりも想ってくれている張の事を気遣ってくれるのは嬉しい反面、無理に付き合わせてしまったなと謝るように)
……、
(ゆっくりと落ちる照明のなかで映画館特有の匂いを感じながらも隣でハチの息付く気配や柔らかい香りに不思議と安心し、上映が始まると黙って観ていたが張が気付きだしたのを切っ掛けに不穏な流れを見て、頬杖を付いたまま隣のハチに小声で「あー…ハチ、俺が膝を叩くまで目と耳は塞いでな?」とやんわり指示して)
>張、志々雄
アア、アリガトウ。
(どうやらこちらの意図に気づいてくれたらしい。本当に、素晴らしいほど見ている。これがいつでもというのだから、自分がいざ迷子になった時必ず見つけてくれるような安心感すらして。内密に示し合わせてくれる相手には、"ありがとう"とだけ返事して。あとは映画を見ることに集中しようと静かになって。)
……? ワカッタ…。
(始まったかと思えば画面はイカップルのキスシーン。これはホラー映画ではなかったか?と一瞬首を傾げキョトンとする。にしては雰囲気がとても…いかがわしいような。そんなことを考えていると志々雄に横から目と耳を塞ぐように言われ。その意図は分からないが言われるがまま目は瞑り、耳は両手で塞ぐ。一体これから何が始まるというのか。好奇心からほんの少しだけ目を開けたくなったが、やめておこう。)
>志々雄様、ハチはん
張「あーらまー…、まぁまぁそーゆー意味の18禁な映画やったんですな?あはは、やってまいましたわ~…あッ、ハチはん目瞑ってる!」
(どーやら志々雄様がそうしときって指示したみたい?耳と目ぇ塞いでカァーワイイ~♪♪何なんこのやり取り~♪♪はぁー…、ピュアッピュアなハチはんと付き合ってる志々雄様はやっぱりまだハチはんにはこういうの見せるのも早いと思ってるんかな?そうか~…。保護欲っちゅーヤツですな?うーん、うーん…だ、大丈夫かな?この先お二人は…なんて、確かお二人はほんと近いうちにご子息とご息女に恵まれる筈?なんやけど…。百戦錬磨の大人な志々雄様とウブで生まれたてみたいな恋愛初心者のハチはんをコーラ飲みながら眺め。あ、やっとラブシーン終わったかなー?思ったらまた間もないうちに濃厚な濡れ場シーンが挟まってきた。あれ?ワイあの看護師のねぇちゃん達にもしかして担がれた?カップルで観ると盛り上がるホラー映画よね?)
>張、ハチ
(その場面が終わった辺りで取り敢えず外界からの情報を遮断するハチの膝を極軽く叩こうとしたが、間髪入れずにそんなシーンが流れてきてぴたりと手を止め)
おい張…、
("何がカップルで観る映画だ"と言いたげな顔で暢気に笑う張をちらっと見て。付き合いたての男女が仮に観ようもんなら気不味い事この上無いだろうと呆れ気味でいて。ただ彼も故意的で選んだ訳では無い為にあまり責められずスクリーンの映像が流れ。果たして自分は今何を見せられているのか多少げんなりしている為か、張から二人の事を心配される眼差しには気付けずに。やっと区切りが付いたらしいその場面にはまたそんな行為が始まらないか少し間を空けて、大方平気だろうといった辺りで"もういいぞ?"と言うよう片手でハチの膝をトントンと軽く叩いて知らせ)
>志々雄、張
………。
(何も聞こえない。見ているのがホラー映画という前提の上のためか、己の手とこの空間によって擬似的に作られた静寂は本物に感じられた。そんな中、隣にいる志々雄から膝を軽く叩かれたので目を開け耳を塞ぐのをやめて。目の前では一体何が起こっていたのだろう。そういえば、ドラマではカップルのキスに居合わせた子供が、母親の手によって目を塞がれるシーンがあったような。今志々雄が私に目と耳を塞いでおくように言ったのはそういうことなのだろうか。)
……
(…ひとまず画面はホラーらしい、忍び寄ってきてジワジワと精神を蝕んでくるような静寂の雰囲気を放つ、薄暗い空間を映している。…どうしよう、なんだか面白くなってきてしまった。本物といえる恐怖を知っていて、かつフィクションだと分かっているからなのか、自然と視点は演出や空間づくりに向けられていく。そのどれも見る側の心理が緻密に計算されていて、わざとらしさや安っぽさがない。作ったからこそ出せる、現実とは違うリアリティというのだろうか。多分作り手は初めから計算によってこちらの心理を掌握しに来ている。計算で作られたからこそ、分かる者には予測可能で回避出来るものとは逆に、詰みだと理解出来る、無意識下から生み出されたものとはまた違う恐怖。それに怖がる所ではなく感心すら覚えた。確認できないが、恐らく今私は、口角が上がっていると思う。)
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