【NL/戦闘】血の匂いに君を想う。【学園/指名制】

【NL/戦闘】血の匂いに君を想う。【学園/指名制】

主  2019-12-11 01:03:56 
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ーーー私立桜香学園。
ここには日本有数の資産家の令嬢子息が通い、表向きは名門高校と名高い学園である事と完全寮制である以外は他の高校と変わらない。
しかし、名家の令嬢子息の身を守るため、学園内の生徒教員の約半数近くが令嬢子息と個別の契約を結び彼らの護衛の任を負っている。
護衛者の多くは護衛対象である生徒特別な訓練を受けこの学園に入学し、また学園内でも通常の授業の他に訓練を受ける生活を送ってきた。
学園内の警備は厳重で、部外者の侵入を許すことを無く、校門から校舎内、いたるところに監視カメラが設置されているがそれでも日夜令嬢子息の命を脅かす存在がいる事もまた事実。
そうして今日も、彼らはこの閉ざされた学園で主人の為に戦うのだーーー。





>1 ルール
>2 募集プロフ

※レス禁


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  • No.40 by 伊月 芹華  2019-12-15 12:38:22 

>宝城先輩

…そう、ですか。それならいいんです。
(向けられたその顔に見覚えはなく、胸元のネクタイの色は自分とは違う身分の人間である事を示していた。護衛対象の先輩だろう事をすぐに察すると、御令嬢には御令嬢の悩みがあるのだろうな、と頭の中で勝手に結論付けた。本人が平気だと言うのであればと、そのまま立ち去ろうとしたが、遅れて聞こえてきた念を押すような、自分に言い聞かせるようなその声に説得力はまるで感じられず。なんと声を掛けるべきだろうか、と言い淀みながら、ポケットの中の物を思い出せば)
疲れてる時は甘いものがいいと思いますよ。
(そう告げながらポケットを弄り、銀の包みのチョコレートをいくつか取り出して目の前の相手に差し出すとすぐに小さく…あぁ、と漏らしながら「毒とかは入ってないです。まぁ、別に無理強いする気もないですけど。」と付け足せば残った片手で掌のチョコレートを一粒摘み器用に包みを剥がし自身の口の中に収め)


>海原くん

はぁ…じゃあ、まぁお互い様という事で
(鼻先の痛みは粗方収まったようで。すん、と鼻を鳴らして違和感がないのを確認すれば抑えていたその手を外す。確かに歩きスマホなんて褒められたものではないな、と彼の言葉に概ね同意するが、自分の不注意も否めないため、折衷案で、とでも言いたげにそう告げて。契約外とはいえ護衛対象に怪我をさせたとあっては家の名折れだ。目の前の彼はよろける素振りすらなかった事には安堵した)
別に…名前がちょっとあやふやなだけで、貴方が護衛対象である事もフリーだって事も把握してますし
(揶揄うような相手の口調に小さく唇を尖らせれば、それでも相手の口から自分の名前が出てくるのに言い知れない居心地の悪さを感じ「海原くんで合ってますよね?違います?」と答えを強要するか様な口調で付け足し)


>有川先生

…。
(昼休み直前の授業が伸びて、購買に行った時にはもう目ぼしいものは無くなっていた事に肩を落としながら、それならばと学食へと歩みを進めたが、人の多さに嫌気が差す。その棘のある言葉のせいか、芹華にはあまり友達が多くない事もあり、この中で1人で食事するのはあまり得意ではなかった。どうせ午後の訓練の前にも軽く甘い物を口にするだろうし、なんなら時間が許せば訓練の後にもカフェテリアに赴くだろう事を考えれば軽食にでもしよう、とメニューも決めずに列へと並び


>今川様

(/承知いたしました。基本的には皆さまそれぞれ事情があるかと存じますし、リアル最優先で一向に構いませんが、とりあえず1週間を目処にその様にさせていただきます。お時間が許すようでしたらお気軽にご参加ください。)

  • No.41 by 海原 誠  2019-12-15 18:38:13 

>>有川先生
あー…腹減ったぁ……(服装のことで生徒指導室に呼び出されるのなんてザラだが、まさか昼休みになった途端教師が教室に来てそのまま連行されるとは思っていなかった。流石にバックレる訳にもいかずこってりと絞られればとりあえず今日は合計7つのピアスだけ外して明日はしっかりと制服を身につけることを言いつけられて解放された。…もちろん、誠には守るつもりはないのだが。空腹を訴えてくる腹部を軽く撫ぜながら学園へと足を踏み込むと、料理の匂いが立ち込めていて、とりあえず何かを腹に入れたい、と足早に列へと並び注文したロコモコを受け取れば、奇抜な姿の教師が今し方自分が並んでいた列へと加わるのが目に止まり。)有川先生ー…まーた呼び出されたんスけど、なんで俺だけなんスかー!(トレーを手にしたままそちらへ足を向ければ、先生はその格好でも許されてるのに、と暗に告げつつ)

(/絡ませていただきます!文字通り絡んでいくタイプですがよろしくお願いします)


>>美弦
でしょうね!んじゃ、なんか面白いもんでもありました?(相手の返答を聞けば当たり前だとでも言うようにケラケラ笑い声をあげれば、外へと目を向けるが眼前に広がるのは見慣れたいつもと変わらぬ風景で。彼女が自分の問いを否定で返すだろうと分かりきってはいたが、彼女の口から理由を話さないか試すようにそれでも尚問いかけ)あー…俺はちょっと図書棟で調べ物してて(左手で抱えた数冊の本をチラリと見れば「俺、結構真面目なんスよねぇ」と思ってもない事を口にしてヘラリを笑みを浮かべ。「んで、先輩は?野郎ならともかく、女の子がこんな時間まで1人じゃ危ないっしょ」相手から紡がれた言葉はそのままそっくり彼女に当てはまるのに、とそれとなく伝え)

>>芹華
ん、じゃあそれで(折れる気配のない相手の言葉に素直に同意を示せば「お互い怪我なくて良かったな、女の子に怪我させらんねぇし」と己の想像できる範囲で“人の良さそうな事”を口にし)お、そんなに俺の事気になってたのかー(彼女の口にした“フリー”のことばに反応すればそういう意味ではないと理解しつつも「そーなの、俺そこそこの見た目してると思うんだけど彼女募集中なんだよなぁ」なんて軽口を叩いてみせ、ヘラリと軽率そうな笑みを浮かべて「ん、海原誠。誠実の“セイ”で誠な」彼女の強めな語気もなんのその、といった風に空中に誠の字を空書きしてみせ)

  • No.42 by 宝城 美弦  2019-12-15 22:52:55 


>>芹華

……チョコレート。
(ふわり、と鼻腔をくすぐる甘い匂いに思わず頬が緩むのを感じれば、毒の有無はさほど気にもしていなかったが彼女が小さい口にひょいとチョコレートを放り込むのをぼうっと眺めた後に、自身もそっと彼女の掌からチョコレートを1粒受け取り。証明に反射してきらりと光る銀色の包み紙をゆっくりと剥がせば、顕になった小さなチョコレートを自身も口の中にそっと入れて。口の中に広がる香ばしい甘みにいつもは滅多に動かない表情筋が緩んでしまい。「おいしい、……ありがとう。」と思わず口から溢れ出た言葉は紛れもない本心で。全く面識のない自分にすら優しくしてくれる彼女の優しさに心から感謝して。)


>>誠

……いいえ。ただ、本当に、ぼうっとしていただけなの。ここから見えるのはただの木と、たまに通り過ぎる人だけ。
(ふる、と彼の言葉に首を横に振れば嘘をつくわけでもなくバカ正直にほんとうの事を答えて。いや、強いていえば本当の事と言う訳では無いが、でも何も考えずにいつの間にか時が過ぎていたのだからあながち間違いのでもないだろうか。そんなことを考えていれば彼の風貌から想像のできない真面目、という言葉に思わずくすりと笑顔を零して。「普段はもっと早い時間に帰っているから平気よ。」と彼の聞きたいことからは少し見当違いの答えを述べて。護衛者をつけない、ということにだんだんと自分でも慣れてきてしまっているものの、やはり周りから見たら異端なのだろうか。と思わず他人事のようにも考えてしまい。)

  • No.43 by 玖珂 恭司郎  2019-12-16 08:20:05 




>ALL

(放課後、部屋の外扉には職員室と書かれていた場所にて。『玖珂恭司郎。これは確認だ。事実か否かを聞き取りたい。もしも弁明があれば言ってほしい』――そんな言葉から端を発した三人の教師との問答は以下の通りである)


Q.『――休憩時間、クラスメイトをあろうことか蹴り飛ばして通常棟教室の扉を破壊したというのは?』

A.事実だ。教室にでけえ蜂が入ってきやがった。すげえ速さだったからな。誰かがひでえ事になる前に回し蹴りで叩き落すつもりだったんだが、その……まさか前にいたヤツがいきなりこっち振り返るなんてな予想しなかった。悪りィ事した。


Q.『……彼は廊下まで飛ばされて全治二週間だそうだ。華を生けていた女生徒の目の前で華を喰いちぎったというのは?』

A.事実だ。「みて玖珂くん。美味しそうでしょ?」なんつーから、食べれンのかと思った。かじって不味かったからそう伝えたら泣かれた。すまねえ。


Q.『…………彼女は自費で教室の美化に努めていたようなんだがね。夜な夜な無許可で訓練棟の自習室を使用していたというのは?』

A.事実だ。何人かが夜中に使ってるのをみたからな。鍛えるのにちょうどいい思った。実は許可がいるらしいな。


Q.『………………玖珂財閥からは多額の寄付もしていただいている。もしもこれらが我々の事実誤認であるなら、』

A.『事実だ。理由はどうあれな。言い訳はしねえ。家は関係ねえし、処罰をうけるぜ。本当に悪いことをしたと思っている』


(話しているうちにみるみる険しい表情になっていく初老の教師は、もともとあった顔の皺に険しさが加わったことで文字通りしわくちゃとなる。二人の若い教師より追って沙汰を伝える、とだけ言われて職員室をあとにして。)

 …………あー。(職員室を出てほどなく、廊下の角を曲がったあたりで頭を抱えてしゃがみこむ。やっちまった、と小さく呟きながら。教師陣から確認された事はいずれも間違っていないが、改めて説明されるとなんともひどい話だった。男とは言い訳などしないものだが反省はする。ものすごくする。正していたネクタイに指をかけて緩めながらゆっくり立ち上がり、そういや誰もみてないだろうなと周囲へ意識をやり)



(/主様、参加許可をありがとうございました。皆様既にお話を展開されているようですのでひとまずALL文を置いておきます。余裕のある方は絡んでいただけると嬉しいです。もし余裕あるよーという方は仰っていただければこちらから絡みにいかせていただきます……! アホの子ですがどうぞよろしくお願いします。)


  • No.44 by 匿名さん  2019-12-16 17:45:02 


(/素敵な設定に惹かれて参りました。よろしければ⑧のkeepをお願いします。)

  • No.45 by 有川清里  2019-12-16 17:48:27 


>宝城
・・・お前、まだ引きずってんのか?前の護衛者の事。
(正直この話題を切り出すかどうか迷ったが、これからの彼女のことを考えるとさすがに引きずったままではまずいと思いあえて軽めの口調で言葉を口にし。「護衛者を付けないことは親御さんを心配させるわけだしそろそろ新しい護衛者雇ったら?」と続けるとため息をつき)

>伊月
おっ、珍しいな。お前が学食に来るなんて。
(自分の後ろに何人ほど並んだのか気になり後ろを見ると普段は学食に来ないであろう伊月を見つけ。列をそのまま離れてしまうことをもったいなく思ってもいたが自分は既に食事を楽しんだのであっておかわりはなしにしてもしょうがない、と割りきり列から外れて彼女に声をかけ)

>海原
そりゃあ生徒と教師の違いだわな。
(いきなり声をかけられ少し驚きながら振り返ると服装のことで散々呼び出されている男子。何が言いたいのか聞こうとしたがその瞬間服装のことだな、と悟りへらへら笑いながら質問に答えて。「悔しかったら教師になれよ。服装のこと公然とでとやかく言われることはねぇぞ。」と公然、というところを強調しながら言葉を続け)

  • No.46 by 宝城 美弦  2019-12-16 20:08:47 



>>玖珂

わっ。
(提出書類を職員室へと提出した帰り道。廊下の角を曲がれば丁度こちらを向いた男子生徒とぶつかりそうになり慌てて歩を止めて。一体誰だ、と目線を上げればそこに居たのは同学年でも特に有名(色んな意味で)な玖珂の姿。ここにいるということは、今度はどの騒ぎについて聞かれたのだろうかと考えたのも束の間、ひとまずはぶつかりそうになったことを謝らねばと「ごめんなさい、……ええと、怪我はなかった?」と実際接触は無かったものの怪我の有無を確認し。最も、彼ほどの身体能力の持ち主なら自分にぶつかられた程度では怪我などしないだろうが。)


>>有川先生

……また、誰かを犠牲にして自分だけがのうのうと生き残れと、?
(前の護衛者、という彼の言葉にびくりと肩を震わせれば自嘲にも聞こえるような声色で上記を述べて。これが八つ当たりだということも、理解はしている。前を向かなければ行けないのは自分だとも、わかっている。それでも、あの時の光景が、彼の失われていく体温が、どうしても頭から離れてくれない。自分のような人間が、誰かの命を踏み台にして生き残るなど。そんな考えが美弦の頭をぐるぐると支配する。「……自分の身は自分で守りますので、ご心配なく。」そう彼の目を見ることなく告げれば、美弦は苦しげに端麗な眉を寄せて。)

  • No.47 by 伊月 芹華  2019-12-16 21:00:58 

>海原くん

そういう軽そうな所が原因だと思いますけどね
(本人の言葉のとおり別段悪い見た目をしている訳ではないと思った。…いや、どちらかと言えば整った分類に入るだろう彼は、それでもこの学園の御令嬢の眼鏡に適わないとなると、考えられるのはその言動だろう。実際、芹華の知る限りの同級生の女生徒らは、外部に婚約者が居たとしてもひどく閉鎖的なこの学園で束の間の恋愛を楽しんでいるように見えることを思い出していれば、彼の口から“誠実”なんて彼を表現するために使うのとはまるで真逆の言葉が出たものだから「ふふっ…誠実だなんて、名前負けですね」と。心底おかしくて、くすくす笑いながら無意識に辛辣な言葉を口にしてしまい。)


>宝城先輩

どういたしまして。…でも差し出した私が言うのもアレですけど、もう少し警戒するべきだと思いますよ
(差し出してから少なからず後悔した。この学園に通う生徒は、特に護衛対象である彼女らは様々な理由があって此処へ来たのだろうから、それを跳ね除けられても致し方ないと覚悟していた。…だというのに。自分の差し出した包みをあまりにも躊躇なく手にするものだから、思わず棘のある言葉が出た。純粋、素直、お人好し…不用心。…考えなし?そんな所だろうか、彼女の形容詞は。などと考えれば「先輩の護衛者は苦労しそうですね」と。自分の護衛対象もまた違ったベクトルで苦労させられる事もあるが、彼女は恐らくそれ以上かも知れない、と口にして。)


>恭司郎

……恭司郎?
(1日の授業を終えたら今日は訓練棟で銃のメンテナンスをしようと決めていた。煤が出るから自室ではなかなかできないし、なによりメンテナンスした直後ほど使いたくなる事を考えれば訓練棟は最適だった。大きなボストンバッグを肩に掛け訓練棟へ向かうべく歩みを進めれば、パートナーの姿が目に止まり。「何してるんですか、こんなところで」彼の教室が上の階である事を考えれば、自分を訪ねてきたなんて可能性は無いに等しいだろうし…。帰る所か、或いは職員室に用があったか、といった所だろうか。)

(/ご参加ありがとうございます。パートナーくん嬉しいです!よろしくお願いします)


>有川先生

授業、長引いちゃって。先生もですか?
(前方に並んでいた男が列を抜け、こちらに向かって来るのに気づけば「…有川先生」とポツリと呟き上記を告げ。普段学食をあまり利用しない事を言い当てられれば、意外と周りを見てるんだな、と思う。そういう事を含めてもいい教師なのだろうとも。授業は分かりやすいし、訓練時の指導も的確で、どんな生徒にも分け隔てない印象だ。…ただ、その気さくさと、僅かな言葉でも察したような返答はどこか距離を取りづらい事を思えば、どちらかというと芹華の苦手な部類で。…いや、自分が人見知りしているだけなのかも知れないが。)


>匿名様

(/ありがとうございます。⑧をキャラkeepさせていただきます。恐れ入りますが3日以内にプロフィールのご提出をお願いいたします。もし難しいようであればご一報くださいませ)

  • No.48 by 玖珂 恭司郎  2019-12-17 00:52:22 




>宝城


ん……。
(よし、誰もみてねェな、などと思った矢先、目線の下から声がする。見やれば女である。俺に気配を感じさせず詰め寄るとはこの女まさか刺客か……などと身構えかけたところで、相手の立ち居姿、そしてなんとこちらを心配する言葉を聞いて“いや。違えな”と思いとどまる。なるほど、廊下の角で蹲ってりゃそりゃ邪魔だわな、と自嘲気味に口元を緩めて「ああ。大事ねえよ。邪魔したな」と、身体を半歩横へずらす。咄嗟にとはいえいらぬ疑いを相手へ抱いた事に軽く罪悪感を覚えて、指先で頬をかく。ビビッてンじゃねえぞダセえな俺、と自戒しながら。人の顔などろくに覚えられない性格だが、見事に着こなした制服のタイの色、そしてピンの数から同級とわかる。そしてその表情、『怪我はないか』どころかよっぽど自分が怪我をしていそうである。つい、声をかけてしまい)

おい。そっちこそ怪我でもしてんじゃねェのか。


(/絡みありがとうございます! 素敵なお嬢様に対して愚直なアホの子ですがよろしくお願いします。)



>芹華


げっ。
(よりによって、よりによってである。今一番会いたくない相手に出くわした。物怖じなどしないはずなのに我知らず、一歩二歩と後ずさりし、まるで本能のように相手から距離をとろうとする。が、そこは男としての矜持である。『何をしてるyんですか』という相手の言葉ですぐにぐっと踏みとどまり、観念したように宙空を仰ぎながら廊下の壁へ背を預けてポケットに両手を突っ込めば「なんてこたねェよ。いつものこった。」と、ぶっきらぼうに返す。そもそもなんでこいつがこんなところにいるのだろうか――と逆恨みのような思案をした直後、この先にあるのは職員室だとすぐに思い至る。「! お前……」と、珍しく驚いたように目を見開いて)

お前は――どんな悪い事をしたんだ?

(と。心底相手を心配したような表情でそんな事を口走れば「ちっ。今から絞られるんじゃだいぶ遅くなっちまうだろ、女子供にゃ危ねェな。男としてそりゃ放っておけねえよな。待っててやろうか……」などと顎に手を当ててぶつぶつ呟き)


(/こちらこそ絡みありがとうございます。改めてよろしくお願いします!)



>有川PL様

(/今のところ絡めておりませんがよろしくお願いします。差し支えなければ次で絡ませていただきたいです!)



  • No.49 by 海原 誠  2019-12-17 17:51:33 

>>美弦

んー……。(そういえば、とはたと気づいた。そういえば、今この場にいるのは自分と彼女だけだと。監視カメラはあるだろうが流石にこの時間だ、人目はない。遅効性の毒でも仕込めるのではないか…と。思考を巡らせていれば彼女の差し障りのない返答へ生返事を返しつつ、手持ちの毒には最適なものはないなぁ、と小さく息をつこうとしたが、彼女が笑みを零したのに気づいたけば、まぁ今日はまだいいか。と思い直し「先輩は物憂げな顔も似合いますけどねー、やっぱ女の子は笑顔のが良いッスね」とつられたように笑み。自分へ露程も警戒心を向けてこない相手だし、これからいくらでも機会はあるだろう、と)とりあえず今日は俺と一緒に帰りません?護衛者じゃなくて悪いッスけど(命を狙う相手に『危ないから』とそう提案するのは当の本人ですら裏腹だと感じながら)

>>玖珂

…お。(級友達と他愛もない冗談を交えながらーー主に誠が巫山戯ているだけだが。いつもどおりの放課後を過ごして居れば、ふと廊下に上級生の姿。級友の1人が『あの先輩、あれだろ?隣のクラスの護衛者が早々に契約したって先輩。』と口にした。ふぅん、と興味なさげに返しつつ「そーんなに狙われまくってんのかねぇ」なんて、まるで自分には関係ないという風に会話を切り上げ、教室へ戻るという彼らに適当に別れを告げた。自分の標的の1人である彼にどう話しかけたものか、と思案するが周りくどい手段は向いてない。なるようになるだろうと思えばそちらに歩み寄り「玖珂先輩…ッスよねと)

(/絡ませて頂きました!脳内で色々画策する我が子ですがよろしくお願いします。)

>>有川先生

いやいや、先生のがちゃんとしなきゃいけないっしょ?仮にも俺らを導く人間なんですし(ヘラヘラと返す相手にさも不満げな声で返せば『教師になれ』との相手の言葉に頭を振った。「いやー、向いてねぇッス。クソ生意気なクソガキの相手するくらいなら薬品の構造式と睨めっこしてた方がマシ」対面の相手にしてみれば自分など『クソ生意気なクソガキ』の筆頭だろうと思えば、自分みたいな生徒は御免被りたいな、と苦笑し)

>>芹華

違いねぇなぁ(相手の言葉には同意だ。自分が女だったらこんなに軽薄な男に恋心など抱かないな、とケラケラ笑いながら膝を打てば続く辛辣な言葉。相手の表情から別段悪意がないだろうことを感じ取れば「お、言うねえ?まぁそうなんだよなー、でもむしろ覚えやすいっしょ」と返答し。名前負けだと、正反対だと、自分ですら思うその説明の仕方は彼にとって鉄板ネタのようなもので、さして気にすることでもなく)

  • No.50 by 有川清里  2019-12-17 18:45:41 


>宝城
そういうことじゃない、と綺麗事を言うつもりはねぇよ。それがこの学園だ。お前は守られる側の人間なんだ。
(「要は自分の立場を考えろってこった。」と少し哀しげな笑顔で付け足し。自分の今の言葉は彼女に掛けるべき言葉ではない、と確信を持って言い切れる。が、それでも自分の立場上、言わなければならなかった。自分達教師は何も生徒に優しい言葉を掛けるためにいるんじゃない。残酷な現実を叩き込んでやるためにいるんだ。そう自分に言い聞かせ罪悪感を少しでも抑え込もうとし)
>伊月
いいや、俺は普段からここにいるぞ。
(生徒の質問に首を振りながら答え。そして彼女の周りに友らしき人物が見当たらないことに気づいてまた一人でいるのか、と小声でぼやき。やはり彼女の棘のある言葉が原因なのかそれとも何か他の理由があるのかと考えを巡らせたところでこれは彼女自身の問題だ、と口出ししようとしていた自分を律して)
>海原
俺も学生の時そう思ってた。で、その結果がこれだ。
(順番が回ってきて追加のロコモコを受け取ったところで海原の方に向き直り。自分にもこんな生意気な時代があったな、と過去の自分の姿と彼の姿を重ね合わせるとなぜか笑いが込み上げてきて彼の前で笑うのはまずいと堪えようと試みるがやはり堪えきれず声を出して笑い)

  • No.51 by 伊月 芹華  2019-12-17 21:23:46 

>恭司郎

…、なるほど。
(彼のそのどこかバツの悪そうな態度と「いつものこと」との言葉にある程度に察してはいたが、やはり芹華の予想は間違っていなかったようで。…それも悪い方向に。何やら早合点している彼に対しあからさまに、その薄い肺いっぱいに空気を吸ってから、深く深くため息をつきながらも、冷静に、冷静に…。と自分に言い聞かせ、その顔に笑顔を貼り付ければ、それでもその口調は相手を問い詰めるようなそれになり)
それで、今度は一体なにをしたんです?
(相手が何やら思案するようにブツブツと呟く言葉をかき消すように「ちなみに私は昇降口に向かいたいだけなんですけどね?」と剥がれかけた笑顔のまま付け足しつつ、また何か人様に迷惑をかけたのか、はたまた自分の立場を考えず危機感のない事でもしでかしたのだろうが、せめて相手の言い分を聞くまでは、と対面の男のネクタイを引っ掴んでやりたい気持ちをなんとか抑え)


>海原くん

…怒らないんですね
(自分の言葉の飾り気のなさはよく分かっていた。そのため口にした後に後悔する事は決して少なくない。…先程の言葉ももちろんそうで、もっと言い方はあったと思う。それでも快活に笑う彼に思わず呆気に取られた。大抵の人は怒るか、黙るか…女生徒ならば泣くというのに。芹華とて怒らせたい訳でも悲しませたい訳でもないため、相手の反応には気楽さを感じたが、本当に良いのだろうか、と彼をじっと見つめ)


>有川先生

あぁ…いえ、先生もお昼遅くなったのかなって
(先程まで自分の前方に並んでいた事を考えれば、まだ昼食を取っていないのだろう。…そういえば、私の隣で話してて良いのだろうか、とも思うがその間に列は進み。サンドイッチとプリンを注文すれば、その場ですぐさまトレーにのせられた。さて、どこで食べようか、と学食内を見渡そうとするが、未だ自分の傍でなにやら思案する彼に「…先生?」と声だけかけ)

  • No.52 by 宝城 美弦  2019-12-17 21:27:57 



>>芹華

!……ええ、そうね。きっと苦労していたと思うわ。
(自身の警戒心のなさを彼女に指摘され、思わず確かに今のは少し考えなしだっただろうか?と思考を巡らせていた時、彼女から告げられた言葉に思わず美弦の体は固まり。が、すぐに顔に笑顔を無理やり貼り付けては上記を述べて。苦労していた、と過去形なのは無論もう彼はこの世界に居ない為、自身に苦労をかけられる事もないだろうと言う意味で。だ。「たくさん迷惑をかけたわ。私、ワガママだもの。……護衛も、きっと大変だったわね。」一言一言を、噛み締めるように。先程張りつけた笑顔は言葉を紡ぐ度に少しだけ歪み、上手に口角を上げられなくなる。美弦はいまにも泣き出しそうな瞳をふと窓の外へと向けて。)


>>玖珂

……?えぇ、平気。ぶつかっていないもの。
(しっかりとお詫びもしたし、彼が怪我をしていないことを確認すればいつもの様に極力人と関わりを絶とうとすぐに立ち去ろうとした瞬間、彼からふと投げ掛けられた質問にくるりと振り向けば不思議そうに首を傾げながら上記を答えて。『よく問題を起こしているようなイメージがあるけれど、意外と優しい人物なのだろうか』と隣のクラスな為彼の噂しか知らず、改めて触れて気付いた彼の人柄に思わず感心してしまい。)


>>誠

……お上手なのね。
(彼からのお世辞にはた、と目を丸くしてはいつもの様な表情に戻りこてりと首を傾げて。此方に笑顔を向ける彼はどこか人懐こい自身の以前の護衛者をどこか思い出させ、美弦の心に一瞬影を落として。と、彼からの提案にふるふると首を降れば「貴方の護衛者さんが困るでしょう。貴方一人ならともかく、私と一緒に居たら狙われる機会だってその分大きくなるもの。」と。狙われるのが自分一人ならまだいい。だが、それに誰かを巻き込むとなればそれは話は別だと。お誘いありがとう、と彼の気遣いにはしっかりとお礼を告げた上で美弦は困ったように眉を下げて笑い。)


>>有川先生

…………。
(何も、間違ったことは言われていない。むしろ彼が言っていることは全て正しく、美弦は何も言い返すことが出来ずにぎゅ、と拳を握って彼から目線を逸らして。自分の立場も、彼ら護衛者の立場もわかってはいる。それでも、誰かの命を犠牲にしてまで自分が生き延びるような価値のある人間なのかと問われればそれは家名があるからであって、それさえ無くなってしまえば自分は何も無い人間だと考えてしまうのだ。「…わたし、は。」何かを言わなければ。そう口を開いた途端、出てきたのは言葉ではなく大粒の涙で。もう誰かを目の前で亡くすのは嫌だ。そんな子供みたいな我儘も、どうしても言葉を紡ぐことが出来ず。)

  • No.53 by 海原 誠  2019-12-18 10:15:40 

>>有川先生
あー、はは…まぁ、俺はこれでも長子ですしねぇ(悪意がないのは明白だったし、彼なりの優しさだという事も理解していたが、可能性はいくらでもあるかのように言うその言葉に乾いた笑いが出て。幼い頃から薬剤師になりたかった。薬学は好きだったし、実際自分が毒物を精製できる事を鑑みれば向いてはいたのだろう。けれども、それは早々に諦めた夢物語だ。なんせ、生まれ落ちたその瞬間から経営者になる事は決まっていた。進路はまだ決めていないが、薬学は趣味の範囲で今後は経営学を本格的に学ぶであろう事もほぼ決められている。…ともすれば、真っ当に薬学を学んでいれば自分はこうはならなかったのかもしれないが、それはもうどうでも良い事だった。「やめましょやめましょ、こんな話!飯がまずくなる」ヘラリと得意の笑顔を浮かべながら、相手が食事を受け取ったのを確認し、テーブルへと足を進めて)

>>芹華
怒る?なんで?(こちらを見据えてくるその瞳にそう返せば、その言葉で誰かを怒らせたのだろうか、と考えながらも「まぁ、そういうのは人それぞれだしなぁ…今のでは俺は怒ったりはしねぇかなぁ」…むしろ、その歯に衣着せぬ物言いは清々しさすら感じたのだから思わず笑ってしまった程。もちろん言葉によっては憤りを感じる場合もあるのだろうが、その不安げな顔を目にしてしまえば、それすら払拭される様な気がして。「俺みたいに時間の無駄って諦めてるよりは全然良いとは思うけど、悩みすぎも毒だぜ?」と苦笑に近い笑みを浮かべ)

>>美弦
残念。俺まだ1年ですし、出会いがなくて護衛者なんか居ないんスよね(世辞だという相手の言葉には否定も肯定もせずただ笑ってやり過ごせば、打って変わってどこか芝居がかった口調で上記を告げて「どっかに可愛い護衛者居たら紹介してください」なんて得意の軽口も交えつつ、それでも相手の拒否の言葉は受け取らずに。押してダメなら引いてみるしかない。「一応俺にだって女性のエスコートはできますし。…それとも俺に送られるのは嫌ッスか?」と付け足せばまた笑み。

  • No.54 by 玖珂 恭司郎  2019-12-18 11:19:41 





>海原


ああ?
(よし、誰にも見られてねェな……などと安心したのも束の間。『玖珂先輩』。唐突に投げかけられた自身の名を呼ぶ声は聞き覚えのないもので。意識せずして睨むように向けた視線の先には彼の姿。着崩した制服、ピアスにどこかおどけた雰囲気。“なんだこのチャラチャラしたガキは”と言葉には出さずに胡散臭げな眼差しを向ける。そしてウソや冗談、エスプリの効いた返しなど一切なく、ただただ堂々と「その通りだ。テメーは誰だ」とポケットに両手を突っ込んで睥睨する。ポケットの中で握った拳からこきり、と骨の音がした。)

(/わああ絡みありがとうございますー! こちらこそなんだかアホの子ですがよろしくお願いします。)




>芹華


あ? 別に俺は何も――……してなくはねェな。した。したな。
(売り言葉に買い言葉か。何故か深呼吸から詰問口調の相手へ、勢いだけで言葉を紡いではそれから自身の行いを反省した事を思い出して不可思議な言葉の繋げ方をしてしまう。但し表情は“お前だって何か悪い事したはずな癖になんだ偉そうに”というそれである。だがたった今職員室で絞られた身からすればここで相手を見捨てるのもなんだか男らしくない。そんな事を考えていたら聞こえてくる『昇降口へいく』などという言葉)

昇降口ってお前な。あのな。バックれてェ気持ちはわからなくはねえがやめとけ。どうせあとで絞られンなら今ぱぱっと喰らっときゃ大事にもなんねェんだ。……ちっ、しゃーねえな。一緒に頭下げてやっから来い。
(相手からふつふつと涌き出ている怒りの胸中など知る由も無く、がしがしと癖毛気味の後頭部をかきながら反対の手で相手の腕を掴もうと差し伸ばして)




>宝城


そうかよ。なら、なんだってンな辛気臭ェツラしてやが――……はっ!?
(どうにも浮かない彼女の表情が気になった。それをみてまさにハッと思い至る。つい今しがたまで職員室で様々な罪状で絞られたという事実を思い出す。そうだ、今しがたも自身の至らなさにより女生徒を泣かせてしまったばかりなのだ。これはつまり、また知らず何かをやらかしてしまったのではないか。くっ、これだから女はわからねえ……などといつのまにか組んでいた腕と、首を傾げるもどうしたらいいのかも正直わからない。軽くかぶりを振って、それから恐る恐るじぃ、と相手の顔を覗き見ようとする。勘違いならばいい。“いや、なんでもねェ”と言い切ればいいだけの話。だが違ったら、その時は……どうしたらいいんだろうな? 迷いが情けなく、眉根が数ミリ下がった)




  • No.55 by 匿名さん  2019-12-18 15:32:30 

【氏名】橘 水樹 (たちばな みずき)
【性別】女
【年齢】23
【性格】比較的温厚で一人一人の生徒に寄り添いどんなことでも嫌な顔一つせず丁寧に教える。やってはならないことに関しては厳しく注意するので生徒だけでなく教師仲間からも信頼が厚い。「彼氏いない歴が年齢と同じ」ことや体格について触れると途端に拗ねるなど絡みやすい一面も。生徒と共に時に厳しく時に楽しく一緒に成長していくという教育方針を取っている。が、これはあくまで演じているもの。本来の性格は冷酷で目的のためならば手段を選ばず暗殺対象に対しては一切の慈悲も与えない生粋の暗殺者。
【容姿】黒髪のロングヘアーは縛ったりなどはせず自然な形で後ろに流している。白衣を身に纏いその下には白色のスーツを着込んでいる。太っているわけではないが少しふくよかな体型で本人自身、それを気にしているらしい。身長は189cmと女性にしてはかなり高い。
【武器】銃火器全般を使いこなすことができ常に拳銃を二丁、携帯している。本人曰く遠距離射撃が一番得意でその最大射程距離は10kmらしい。
【備考】裏の世界では有名な殺し屋だが名前を複数持っているため彼女がその人物であることはほとんどの者が知らない。15歳の若さで初めて人を殺しその後は生まれながらに持っていたたぐいまれな才能で殺し屋の中で頭角を現していった。が、暗殺対象を逃したことで第一線から姿を消す。今回は誰の依頼でもなく自分自身のプライドに掛けて逃した暗殺対象を仕留めるために学園に一年前から潜入している。表向きは理科系科目を担当する教師で大体理科室で日向ぼっこをしていることが多い。ここ最近、生徒たちと接する内に自分の殺し屋という仕事に疑問を持ち始める。

(/⑧のkeepをお願いした者です。keepありがとうございました。pfの確認をお願いします。一つ質問です。仕留め損ねた暗殺対象は参加者の皆様の中の誰か、ということでよろしいでしょうか?)

  • No.56 by 有川清里  2019-12-18 18:51:38 


>宝城
と、ちょっぴり柄でもない話をしちまったかな?(相手の涙を見て我に帰り。普段の自分であれば決して言わないであろう言葉を言ってしまったことに内心少し後悔して。だが間違っていたとは思わない。宝城の優しさはこの現実の中では明らかに綺麗すぎる。立場がどうこう以前にやはり自分の生徒である以上は必死に生きてほしいと願っている。ただ言い方が少しキツかったかな、と笑いながら反省して)

>伊月
ん?ああ、何だ?
(突然自分に掛けられた教え子の声に思案を止め顔を上げて。その口調が疑問形のような感じであったため何か質問があるのかと首を傾げ。「何だ?勉強か?それとも訓練の?」少しきょとんとした顔になってしまっていることに本人は気づいておらずその顔は普段以上にアホな顔になっていて)

>海原
長子ねぇ。だからといってそれは夢を諦めない理由にはならないよ。
(「まさかもう夢を諦めてるんじゃないよね。」とトレイに乗った料理を運びながら首を傾げ。夢を諦める、自分からしたらそれは学生にあってはならないことだ。学校に通うのは親の敷いたレールを順当に走るための知識をつけるためじゃない。自分の夢を見つけるために学校に来るのだ。そんなことを考えると彼の言葉に少し違和感を覚え)

  • No.57 by 宝城 美弦  2019-12-18 21:23:24 



>>誠

……残念だけど、その……端的に言えば…私、ええと…友達が居ないから、ごめんなさい。
(可愛い護衛者を紹介してくれとの後輩からの願いを聞けば頭の中でフリーの護衛者を探し、いや、探そうとはしたものの、自分の脳内には誰一人として出てくることがなく実に言いづらそうに、バカ正直に上記を答えて。紹介したいのは山々だが、紹介できる人間がいないのだから仕方がない。申し訳なさそうに眉を下げては謝罪の言葉を口にしつつぺこりと頭を下げて。「いいえ、嫌ではないの!むしろとてもお誘いは嬉しいし、きっとエスコートだって上手だと思うわ!…でも、その。迷惑じゃないかしら。」と、慌てて彼の言葉を否定した後に小さな声で問いかけて。)


>>玖珂

?……ええと、……?
(少し不安そうな顔でこちらを覗き込むような仕草をした彼に、こちりも不思議そうに首を傾げながら彼の瞳を見つめ返して。暫くそんな状態で固まった後、ハッとなにかに気付いたのか瞳を丸くすれば「あの、貴方のせいでこんな顔をしている訳ではなく!……その、ええと、少し嫌なことがあって、それを引き摺っているだけなの。だから、貴方は何もしていないわ。」とあわてて彼は自分に何もしていないことを伝えて。無意識のうちに何か暗い顔をしてしまっていたのだろうか、そうだとしたら彼には本当に要らぬ気苦労をかけさせてしまったと自身の不甲斐なさに心底猛省すればごめんなさい、と謝罪を口にして。)


>>有川先生

……いいえ、
(瞳から溢れる雫を白いハンカチでそっと拭いながら首を横に振れば、だんだんと気が落ち着いてきたのか言葉もいつの間にかしっかりと返せるようになっていて。両親の気持ちも、教師である彼の気持ちも。全てを無視して一人でいる事我儘を通している自覚はある。彼ら護衛者が、命をかけて自分たちを守ることが仕事だということも。そして、その仕事を最期までやり通した結果が、自分の以前の護衛者だということもわかっている。「……ダメですね、私。ちゃんと割り切って、生きていかなきゃ。」ぽつり、と口から零れたのは自嘲気味な一言。こんなのは彼を困らせるだけだとは分かっているが、零れてしまった言葉を回収する術はどこにもなく。)

  • No.58 by 伊月 芹華  2019-12-19 00:35:16 

>宝城先輩

…苦労して、いた。
(相手の言葉を復唱すれば、その違和感に眉根を寄せた。だが、続く相手の言葉が尚も過去形なのに気づけば違和感の正体は明白で。…触れてはいけない話だったろうか、と相手を見つめるが視線は交差せず、ついにはふい、と窓の外に向けられた。芹華もつられてそちらを見遣るがすぐさま視線は左右を彷徨い、次第に足元へと落ちていき。環境を考えれば、そういう事があってもおかしくは無いし、自分自身覚悟はしていたはずなのに……考えなしはどっちだ、と自分の言葉に後悔するも、後悔先に立たずとはよく言った物で。「ごめんなさい、無神経でした。」と、自分への苛立ちを2つの上履きを睨みつける事で抑えながらも口にして。)


>海原くん

…変わった人ですね。でも、ありがとうございます。
(自分を慮るような相手の言葉につい微笑めば若干の憎まれ口と感謝を口にして。フォローしてくれているのだろう相手の言葉に、悩んでいたのか?と自問しながら首を傾げ「悩んで…は、無いと思うんですけど、直した方がいいんだろうなぁって自覚はあります。……まぁ、直せてないからこうなんですけど。」彼のように時間の無駄と考えている訳ではなかったが、人には向き不向きがある事は理解していた。体術が苦手なのと同じく対人関係が不得手なだけ、と思えば、訓練を思い出し。)
…あ、自主練。
(ポツリと呟いて訓練場を振り返ればもう人気はなかった。いつの間にこんなに話し込んでいたのだろう。「海原くんは、この後どうするんです?」帰るなら道中用心しろ、と伝えるつもりで尋ねて)


>恭司郎

…したんですね?また何かトラブル起こしたんですね?
(返ってきた言葉に再度息を吐き、上記を告げて笑顔を剥がした。相手との身長差的にどうしても普段から見上げるような形にはなるものの、今の芹華のその目つきは上目遣いだなんて可愛いものではなく、睨めつけるような、威圧するようなそれで。何故自分の契約相手はこんなにも絶えずトラブルばかり起こすのだろうか、と更にもう一度、より一層深く息を吐けば頭を抱え。)
何言ってるんですか。私、恭司郎と違って怒られるような事何一つしてませんから。
(幼子を諭すような相手の口調に不遜な態度でそう答えれば、掴まれた腕を見遣り、反省はしているのだろうが、学習をしていないその姿に辟易した。…いや、それは自分とて同じだが、だからこそもう言葉は飲み込めず。「あのですねぇ、恭司郎。いまのこの状況、私達の関係を知らない人が見れば下級生の女子を虐める上級生ですよ?そもそも、その早合点のせいで今までだって散々トラブル起こしてきたんですから、少しは落ち着いて相手の話を聞くだとか、行動にうつす前に確認するとかあるでしょう」怒気を露わにすれば、矢継ぎ早にそう相手に告げて)


>有川先生

…………先生はご飯食べないんですか?
(いつまで付いてくるんですか、という言葉は何とか飲み込み代わりの言葉を口にすれば、ぐぅと自身の腹の虫が鳴き。…早くご飯食べたいのに、とトレーの上の昼食を見るが、それでも最低限の礼儀としてその場から離れる事も出来ずに、目の前の相手と昼食を交互に見つめ)


>橘様
(/ご質問ありがとうございます。仕留め損ねた相手は参加者の方でも、それ以外のモブキャラでも構いませんが、参加者の方になさる場合は一度お相手とご相談くださいませ。プロフィールに関しては不備等ございませんので、そのままご参加いただいて結構です。もし追加などなさるのであれば再度ご提出頂ければと思います。)

  • No.59 by 橘 水樹  2019-12-19 07:20:30 

>主様
(/ご返答ありがとうございます。かしこまりました。)

>宝城様の背後様
(/恐れながら娘様をかつて逃した暗殺対象にしていただきたいのですがよろしいでしょうか?ご検討の方、よろしくお願いします。)

  • No.60 by 玖珂 恭司郎  2019-12-19 16:57:40 





>宝城


ばっ……だ、誰がンな事いったよ!?
(彼女からの言葉はまるで推し量ったかのように心根をぴたりと当てていたもので。思いがけず視線が合ってしまった事もあり、自身の口元を隠すように手の甲を当てれば、その隠した口腔で歯をがちりと噛み締めた。“ちっ、見ろ。やっぱり俺は関係ねーんじゃねえか”と。普段何でもかんでも自分が災いの元のように言う護衛者の姿が脳内をよぎれば、胸中で思い切り悪態をつく。しかしそれも僅かの事、「でもまァ。そうかよ……そりゃよかった」ほっとして力が抜けたのか、壁に背中を当てて小さく笑う。だが彼女からこぼれ出たの謝罪に「ん?」と首を傾げれば「なんで謝ンだよ。あー……、アンタこそ何もしてねェじゃねえか」と視線をはずしたまま頬をかいてぶっきらぼうに口を尖らせた)




>芹華


あのな。確かに今回のこた全部俺が悪りィ、それは間違いねえ。だが世の中には想像を絶する不幸ってもんがあってだな……!
(『また何かやったのか』などと食ってかかってくる相手へ心なしかムッとしたように眦を吊り上げて反論すれば何故だか大きく嘆息されてしまい。人が心配してやってるってのにその様子がなんともイラッとするもので、意識せず握った相手の腕へ篭める力が強くなってしまう。しかし女子供に怒るなどなんとも男らしくない、ダサい行為をしたくない余りに口元をひくつかせるだけに留めたのだが、さらに虐めなどとのたまう相手へ「お前は本当に、自分の事がみえてねェな。お前をイジめるヤツなんざいねェだろうが」と反対側の指先をぴっと突きつけて。もし万が一そんな目に遭えば間違いなく七倍くらいにしてやり返すだろう相手は、なおもやれ確認だやれ落ち着けだの意味のわからない事をぽんぽんぽんぽん言ってくる)

あ――ッ! うるせェ! 心配して何が悪りィ! こんな時に落ち着いてなんざいられるか!
(結局のところ大口を開けて怒鳴った。それはきっとまさにイジメとして映る図だったろう。何しろ、怒声をあげつつも腕はしっかと握ったままなのだから。まばらだが下校していた周囲がしんと凍り付いた。そして。ポツリと。「な? だからよ。行こうぜ、職員室によ……」と、静かに付け足した)



  • No.61 by 海原 誠  2019-12-19 19:05:10 

>>玖珂
海原誠ッス、1年ですー…って、そんな睨まないでくださいよ(話しかけたのは早まったかと内心冷や汗ものだが、それでも持ち前の笑顔は崩さないままで、鋭い眼光に気圧されたかのようにさり気なく右足を半歩だけ下げ。両の掌を相手に見せる事で敵意の無さを示しつつ、相手を宥めるように。それでいて、不測の事態でも最低限の防御が取れるように顔を守れる位置に持ってくる。ーー所謂、パッシブスタンスという護身の一種で、そこから重心を変えて拳を握れば、ボクシングのファイティングスタンスを取るのは容易だったが、そうはならない事を願いつつ。「うちの学年ただでさえビビりばっかなんスから、あんま威嚇しないでやってください」そう言って顎で自分の後方を指し示すが、視線は決して目の前の相手から逸らさず。)

>>有川先生
………せーんせ、俺やめましょうって言いましたよね?(相手の質問の答え代わりにとばかりに手近にあった空席にガンッと乱暴にトレーを置けば、その上の食器達が小さく跳ねて音を奏でながらトレーの上にまた収まった。上記の言葉を紡ぐその口元は辛うじて弧を描いているものの、相手を見据える目は笑顔ほど遠い冷たさを孕んだそれで。「まっずい飯食いたいんなら他当たって下さい。」空いた手を相手に向かってヒラヒラ振りながら席へと座り。)

>>美弦
いやいや冗談ですって!…先輩って結構天然ッスか?(相手の言葉は断り文句などではなく、心からの言葉のようで。自分の軽口をここまで真に受けて、あまつさえ頭を下げてくる相手も珍しい。自分のペースを崩される感覚にガシガシと自分の後頭部を掻き。「美人と一緒の帰り道なんて野郎にとっては役得でしかねぇッスよ」必死に弁明のような言葉を告げてくる相手にまたヘラリと笑みを作れば、やっぱり押して押して押しまくったほうがこの手の相手には良いのだろうかと思い直したようで。「俺に一時の楽しい時間くれません?」と告げて。)

>>芹華
ん、よく言われる!伊月はかわいーんだからもう少しニコニコしてたら多少の毒舌も許されるって『変な人』と言ってくる相手にしたり顔で返せば初めてみた相手の微笑を脳裏に焼き付けながらも「…いや、でもむしろそこがいいって奴もいるのか?」なんて笑ってみせて。何かを思い出したように、ポツリと呟く声が聞こえたが、その後の予定を聞かれれば答えは決まっていて。)え、なに、お茶のお誘い?いやー、嬉しいなー(そういう意味ではないだろうとは思っていたが、そんな聞き方をされればおどけない訳にはいかない。)

  • No.62 by 有川清里  2019-12-19 19:08:41 


>宝城
一応俺の方からもお前にあった護衛者を探しておくよう手配しておく。それでいいな?
(落ち着きを取り戻した彼女を見て安心したかのように大きく息を吐き自分に出来ることはこれくらいしかないが、と護衛者はこちらでも探してみると提案して。これを機に彼女が暗い過去ではなく明るい未来へ目を向けれるようになることを心の中で願って。)
>伊月
いや、俺はもう昼は済ましたよ。それじゃあな。何か相談したいことがあったら遠慮なく言えよ。乗ってやるから。
(相手の言葉を聞いてチラリと腕時計を確認するともうそろそろ次の授業の準備をしなければならない時間になっていることに気づき。一応間に合わせようと思えばギリギリでも間に合うのだが彼女の食事の邪魔をしてはまずいと考えヒラリと手を振ると回れ右をしてその場から立ち去ろうとし)
(/この辺りで一度絡みを回収させていただきたいのですがよろしいでしょうか?)

  • No.63 by 有川清里  2019-12-19 19:17:13 


>海原
はぁ・・・。わかったからそう怒るなって。
(相手がトレイを置いた衝撃で少しずれた椅子の場所を直しつつため息混じりに相手をなだめるような言葉を吐き。「先生が一緒に飯を食おうって言ってんだ。そんな言い方はないだろ。」ヘラヘラしながらそう言うと海原の隣の席にトレイを置き。半分、その乱暴な態度を鬱陶しく思ったがそれと同時にそのエネルギッシュな生徒を頼もしく思い)

  • No.64 by 伊月 芹華  2019-12-19 22:08:08 

>恭司郎

………もういい。もーいいです!怒りました!
(彼の言う"想像の絶する不幸"が何を示すのかは分からなかったが、それが何だというのだ。彼はまだこうして自分と話して、息をして、その心臓は動いていて…だからこそ、慎重になってほしいというのに。そう思えば掴まれた腕が痛くて眉根を寄せているのか、怒りでなのか、それとも別の何かなのかは芹華自身にも分からなくなっていた。だから、自分で決めつけるようにそう言って相手を睨みつければ、怒号が飛んできた。彼のその姿は大口を開けて雄叫びを上げる獅子のようで。差し詰め自分は獅子に睨まれた鹿だろうか、なんて場違いな考えに笑おうとしたが、その声はひどく情けないものになりそうで、何とか震える声で絞り出したのは、負け惜しみのような言葉。「…っ……じゃあ、虐めに見えないか…やってみますす…?」鼻の奥のツンとした痛みを我慢しながらでは先刻の彼の言葉にそう返すのがやっとで、もう一度心の中でもういい、と呟けば途端に視界が滲み。)
……なんっ……なんで……自分だけ、心配っ……してるって……勘違い、して……
(ボタボタと自分の目から流れ落ちるその滴は頬を伝い襟元を汚すが、拭う事さえせずにそれでも尚彼を睨み続けて。彼の怒声で周囲の目が向いて居るのは理解していたが、それすら気にならず、そもそも彼の言う心配すら全くの見当違いだと未だ気付いて居ない彼を滲んだ視界で捕らえることにだけ必死になっていて)


>海原くん

お世辞とか要らないですけど…別に、私だって話してて楽しい人とだったらニコニコしますよ?
(そんなにいつも笑顔がないだろうか、と自分の頬にぺたりと手を当てればその口角は上がっておらず。けれど教室では、と思い返すもそんな談笑をする様な級友すら思い浮かばない事に苦い顔をしながらも、言い訳がましく「いつもこうな訳ではないですもん」と口を尖らせて小さく呟きながら、それでも実情は自分が一番よく知っているため彼の目を見るのは憚られて目線を逸らし。)
そういう意味じゃないんですけど…でも、お茶ですか。
(そういえば、甘い物を食べようと思っていた事も思い出す。揶揄う様なその口調の彼にまんまとのせられるのは些か癪ではあったが、甘い物には勝てなくて「カフェテリアでケーキなら、まぁ、いいですよ」暫く思案してから、相手にそう告げて)


>有川先生

…はぁ。
(急に相談だの悩み事だのと言ってくる相手に思考が追いつかず、思わず生返事を返し。何か悩んでいる様に見えただろうか、と思い返すも心当たりは無かった。「…ま、いっか」教員としては生徒には気を配らないといけないのかもしれない、と自分の中で結論づければ去って行くその背中にまるで関係のない様な口調で溢して、気を取り直して席を探すべく歩みを進めた。)
(/構いませんよ。とりあえず〆させていただきましたー、ありがとうございました。)

  • No.65 by 宝城 美弦  2019-12-20 00:49:52 

>>芹華

っぁ……ええと、ごめんなさい、あなたのせいじゃなくて…!
(少し外を見て落ち着いたのか、出掛けていた涙もスっと引いた時。彼女から告げられたのは心の底からの謝罪で美弦は慌てて俯いた彼女の肩にそっと手を添え。見る限り彼女は護衛側の人間だし、聡明そうな彼女のことだ。きっと先程の自分の言葉の意味を直ぐに理解してしまったのだろう。そうとなれば、先程の言葉に自分が気分を害したと考えるのが当然のことだ。「私の答え方も少し意地悪だったわ、ごめんなさい。……私は平気だから、気にしないでね。」出来るだけ、ゆったりとした声で自分は何も気にしていないことを伝える。願わくば、彼女と護衛対象が自分たちのようにならないように、と。自分が手を添えている華奢な肩からそっと手を離して。)


>>橘先生 背後様

(/わぁあ、お誘いありがとうございます!もちろんです!
何も知らずに美弦は橘先生を先生として尊敬していると思うので是非騙してあげてください~!)


>>玖珂

元はといえば、私が暗い顔をしていたからでしょう?……上手く切り替えができなくて。だからごめんなさい、ってこと。
(自分の謝罪に対して理由を問う彼に、少し悩ましげな仕草をして見せた後に上記を述べて。自分ではできるだけ顔には出さないようにはしているものの、やはり深層心理ではずっと引きずってしまっているのだろうかと苦笑いを浮かべて。「貴方、意外と人の顔色だったりを見ているのね。」前の彼のイメージは、ただ問題を起こしがちな隣のクラスの男子生徒。というイメージだったが、そのイメージは良い意味で払拭されたとくすくすと可笑しそうに笑いながら左記を述べて。)


>>誠

え?自分ではしっかりしているつもりだけれど…。初めて言われたわ。
(天然、と言われれば心外だと言わんばかりに首を傾げて頬に手を添え。危なっかしい、とは以前の護衛者によく言われたがこうもハッキリと天然と表現されたのは初めてだった。天然、というのはふわふわとした女の子を表現するものだろうと勝手な自分の中でのイメージを頭の中で膨らませつつ自分は天然じゃないと首を横に振り。「……ええと、じゃあ……よろしくお願いします、?」ここまで自分を案じてくれているのに、それを断るのもここまで来てしまうと彼に申し訳がない気がしてきたのか、美弦は左記を述べればまた彼に頭を下げて。大丈夫、今まで1人でも何も起きてこなかったんだし、今日だって平和に寮に帰れるはずだ。と特にあての無い確信を得つつ。)


>>有川先生

えっ。……でも、そんな。そこまでご迷惑はかけられません。
(護衛者を手配するという彼の言葉に思わず目を丸くしてはそこまでしなくて大丈夫だと首を振り。生徒の身をきちんと案じてくれる彼の事だ、おそらくしっかりとした護衛者を手配してくれるのは間違いない。だが、それではダメだった。しっかりした護衛者なんかでは、またきっと‘立派な護衛者として’自分の命を守る為に自らを危険にさらしてしまうだろう。「……自分で、探せますから。」にっこり、と出来るだけいつもの優等生らしい笑顔を浮かべる。前を向くとは言っても、やはり誰かを目の前で亡くすのは、もうごめんだった。)

  • No.66 by 玖珂 恭司郎  2019-12-20 11:12:30 




>誠


海原誠……海原って海原薬品のか?
(名乗った相手の苗字の方に肩眉をぴくりと動かして。玖珂財閥と無関係な相手ではないからだ。となると邪険にもできない。別段、業界知識などほしくもなかったがこの辺りはどうしても、いや腐ってもというべきか、財閥御曹司である。武道に傾倒していようとビジネスマナーや芸術などは最低限身についてしまっている。「ちっ……まさか海原の長子がこんなちゃらついた野郎だったとはな」と一切オブラートに包まず評す。残念ながら一般教養だけはしっかり身に付かなかった結果である。それでもようやく得心したようにポケットから両手を出しては腕を組んで警戒を解いて視線を交差させた)

威嚇した覚えはねェが。お前へらへらしてやがるが素人じゃねえだろ。俺が手ェだしゃすぐにでもカウンター入れてきそうだぞ。まぁ、ここじゃ自衛手段を持ってねえヤツの方が少ないだろうがな。あと言っとくが俺に媚び売っても家の得にゃならねえからな。



>芹華


ああ? 周りなんざ関係ねッ……ッて、……おまえ……?
(――思えば。こいつとの出会いはどんなだったろうか。などとこんな時に考えてしまった。相手の双眸より滴る涙の雫はそれくらいに、衝撃だった。眼前の小生意気な護衛者はいつものように物怖じせず、その矮躯に見合わぬ膂力で噛み付いてくるものだとばかり思っていたから。武道には常在戦場という言葉があり、常に戦場に身を窶している心持ちで動ぜず対処する事が肝要である。あるはず、なのに。どうしていいかわからず、思わず相手の腕から離したその手で、零れ散る雫を受け止めようとして……やめた。ぐっと拳を握り、視線を逸らす。「ンだよそりゃあ……新しいな? 成程、今度はそういう手で俺をやり込めようってワケだ?」 そんな事を言う。散った涙の雫が、相手の襟元を汚す。「驚いたぜ。まさかお前がそんな小細工に出るたァよ……」 相手は、滴る涙を拭わない。「だまされねェからな。泣くほどイヤだっつっても後で痛い目に遭うのはお前なんだから、よ……」 涙に歪んだ黒い瞳は、どこまでもまっすぐにこちらへ向けられていて。「ッ……!」――――握った拳を解く。そして手を、伸ばした。相手の頭へと、まるで緻密な硝子細工に触るようにゆっくりと、そっとだ)

……わかった……。俺が悪かった……泣くな。もう怒鳴らねェから。だから、泣くなよ……。
(わからない。何故相手が泣いているのかは依然としてわからないままだ。だがそれでもいい。相手の目線へと腰を下げて、相手と水平になるように視線を交わせば自分でも驚くくらいの弱々しい眼差しと声でそう告げて)



>宝城


おお……つまりアレだな、なるほどな? よくわかったぜ。そういう事だな?
(大仰に。いかにも納得した風にうんうんと頷き返す。ちなみに相手が何を言っているのかさっぱりわからなかった。暗い顔が……切り替え? なんの事だ。だが男たる者、そんな事は聞けない。そういえば“武士は鍬無ェど高楊枝”とかいう男らしい言葉があったな、あれはきっと武士が畑を耕す時は鍬など無くとも楊枝で十分だという事に違いない。細けェ事はいいって事だなきっと、と謎の思考でまたひとつ男を上げてしまった、と誇らしげな顔をしていて。だがそれも彼女の『顔色を見ているのね』という言葉でぴたっと固まる。「あー? 誰が人の顔色を窺って――」と、咄嗟に食って掛かろうとして、もう一度固まる。それほどに相手の、彼女の笑い顔は。なんとも綺麗だった。「ちっ……今度は笑ってやがる。変な女」と呟き、手持ち無沙汰の手を自身の首をほぐすように当てては「アンタ、名前は?」と視線をはずしたまま問いかけて)


  • No.67 by 橘 水樹  2019-12-20 13:54:26 

>宝城
(外を歩いていると渡り廊下の窓越しに人影を発見してじっと見つめるとそれが護衛者を付けないという護衛対象であることがわかり。おそらく窓は防弾仕様であるためここからは狙撃出来ないし何より自分の目的はあくまでも取り逃がした暗殺対象。それ以外の生徒を殺してもなんの得にもならない。しかし彼女が暗殺対象であるという可能性もあるためここは探りを入れておくのが最善手だと判断し教室棟へ入ると足早に渡り廊下に向かい)
…どうした?浮かない顔して。
(偶然を装って声をかけると、ここにきて長年演じている教師という職業のいわば職業病のような生徒を心配する感情が胸から溢れ出てきて)
(/暗殺対象の件、承諾ありがとうございました。こちらの方もまだ気づいていないという設定でいきたいと思いますがそれでよろしいでしょうか?これからよろしくお願いします。)
>有川
…生徒の迷惑も少しは考えたらどうだ?
(腹ごしらえをしようと学食に足を運ぶとそこで生徒に混じって並んでいたのは教師仲間の男性。無闇に声をかけては自分の正体に気づかれてしまう可能性もあるためここは少し距離を置こうと学食を後にしようとするがここで腹の虫が鳴り。生徒たちに聞かれてないかと顔を真っ赤にしながら仕方なく列に並ぶがここで声をかけないのは逆に不自然だろうと判断するとおそるおそる声をかけ)
(/絡ませていただきます。教師同士これからよろしくお願いします。)
>all
………。
(以前の自分であればそつなくこなせていた仕事にもうかれこれ一年近くの歳月をかけている。これは何が原因なのか。目の前にある前の授業で使った実験キットを見つめながら考えると一つの結論にたどり着いた。自分がこの職業を楽しい、と思ってしまったことがそもそもの間違いなのだ。潜入初日、自分は任務など忘れてただひたすらにこの仕事を楽しんだことは今でも覚えている。そしてその時に、自分は殺し屋よりもこの職業の方が向いているのでは、と思ってしまったことも。そんな自分が嫌になりやり場のない怒りをぶつけるように理科室の壁を殴り)
(/絡み文を投下させていただきます。皆様、これからどうぞよろしくお願いします。)

  • No.68 by 有川清里  2019-12-20 16:42:35 


>宝城
・・・わかった。
(彼女が護衛者を探すことに抵抗があるのはわかっている。が、それでも教師としては彼女に安全で安心な学校生活を送ってほしい。しかし彼女の心をないがしろにするわけにもいかないためひとまずここは彼女を優先して。教師としての自分がすべきことは彼女に無理矢理護衛者を付けることじゃない。時が経てば彼女も自身の置かれている状況がわかってくるだろう。そんな事を考え)

>橘
んあ?って橘先生か。
(後ろからの声に生徒だと思いすっとんきょうな声を上げて振り返るとそこにいたのは自分と同じ教師。たしか理科系教科を担当している橘水樹、だったか。自分とはまるで対照的な白衣に白スーツというしっかりとした服装。教師の中の教師、といった感じだ。こんな人間はハッキリ言って好きではない。面倒くさく思いつつも「俺は空気が読めない人間なもんで。」とヘラヘラ笑いながら言葉を返して)
(/こちらこそこんな愚息ですが何卒よろしくお願いいたします。)

  • No.69 by 伊月 芹華  2019-12-20 19:57:06 


>宝城先輩

先輩が、謝るような事はないです。
(その過去は自分のせいではない。それでも、一度は綻んだ相手の顔ににまた影を落としたのは紛れもなく自分のせいで。行き場が無くなりいつの間にか下ろしていた手にぎゅっと力を込めればまだ握ったままのチョコレートが潰れてじわりと広がる嫌な感触がした。その上相手に謝られては立つ瀬がなくて、奥歯を噛み締めれば後ろ向きな思考に脳内が埋め尽くされそうで)
あーー!!もーー!!
(ネガティブな自分を追い払うように、腹の奥から大声を出して。ふぅ、と一息つくと「先輩は何一つ悪くないので謝らないでください!今回は、知らなかったとはいえ全面的に私が悪いです、だから、ごめんなさい!でもちゃんと知ったので、次はしません!」と、勢いよく言った後で、これまた勢いよく頭を下げてから気づく。…こんなに勢い任せで話してしまうと気の弱そうな彼女は怯えてしまうのではないかと、そう思えば遠慮がちに頭を上げてそちらを見て)


>恭司郎

ヴ…っ…そう……っ
(もう意地の張り合いだった。ただただ、自分が涙しているのが悔しくて、周囲からは弱々しく見えるだろうその現実を否定したくて、だからその涙を疑う相手の言葉を肯定したかった。芹華自身、これが嘘泣きならどんなに救われたか…それでもその言葉すらもう紡げない口を噛み締めて、この感情の波が過ぎ去ってくれるのを肩を震わせながら待つ他なくて。視線の先にいる相手の姿は周囲の視線よりも芹華自身の視線に戸惑っている様で、威風堂々とした普段の彼とはまるで別人に感じた。初めてみる彼のその姿を、その手を、拒絶するのはひどく子供じみている気がして憚られた。)
…怒鳴られたから、泣いたんじゃ……ないですもん…
(幾分落ち着いてきてなんとか聞き取れるようになった言葉で、すぐにそんなことを言ってしまう自分は可愛げがないと分かっていたがそれでも言い訳のように口にしてしまう。その言葉は本当だったが、じゃあなんなのだと聞かれたら、自分でも分からない。気遣うような、困った様な彼の声色はまるで幼い妹を宥める様で、彼とこんなにも目線の高さが近くなる事が今まであっただろうか、と思い返せば芹華の顔はそこで初めてくしゃりと歪み、拗ねたようにふて腐れたように口を尖らせて交わる視線を外し。)

  • No.70 by 海原 誠  2019-12-21 00:01:29 

>>有川先生
…しょーがないッスねぇ。そんなにイケメンと飯食いたいんスか?(未だ相手への苛立ちは収まってはいなかったが、尚も自分の隣へと座ろうとする相手へ向けていつもの笑顔を貼り付けて、そう冗談を言う程度の余裕は残っていて。「んじゃ、頂きます。」見かけに似合わずそう言って目の前の食事に手を合わせるのは、育ちの良さか習慣か。スプーンでロコモコを一口大掬い取れば口に運び、咀嚼して。)

>>芹華
世辞じゃねぇのになぁ…(不満気にそう呟いたのも束の間、相手の言葉に思わず目を剥けば「えっ…ニコニコすんの!?伊月が!?」と大声で言いながら前のめりになる。先程一瞬笑っては居たが、それだけでも珍しいと思った程だ。笑顔で軽快に話す相手の姿が想像出来ずにまじまじと見つめれば次第に苦い顔になっていく。…やっぱこっちの方が見覚えがあるな、なんて心の中でだけ呟けば「えー…全っ然信じらんねぇ……例えば?」と疑問を投げかけ)
お、マジで?んじゃカフェテリア行くか!(怒るだろうと思って居たが意外にも相手の返答は好意的なもので。本心から笑顔が出れば図書棟方面へと足を向けて。)

>>美弦
いやあ…なかなかの天然だと思いますけどねぇ…ま、良いとこ育ちのお嬢様なんてそんなもんッスかね?(自身も御曹司でありながら何でも屋という仕事柄、もちろん柄のよろしくない相手とも連む事も多々あるため、自分の価値観はどこかズレているのかもしれないと思えば、まるで他人事のようにそう口にして。…まぁだから俺みたいなのに狙われるんだろうけど、というのは心の中でだけに留めておけば、疑問形ではあるが相手から夜道を共にすることに対して了承の言葉が飛んできて。)
はいはーい、とりあえず先輩教室に荷物取りに行きますよね?(そこまで言って、そう言えば自分は資料で相手の名前を知っているが、名乗っていない事を思い出す。…こういう所が相手を天然だと思う所以なのだが、まぁいい。「てか、そういえば俺名乗ってないッスね?一年の海原誠ッス」と付け足し)

>>玖珂
意外と見かけによらないかもしれないッスよー?(そうは口にするがまぁ実際自分は見かけのとおりな訳で。それにしてもよくもまぁ、苗字だけで自分の家業を言い当てるものだと思った。実際、製薬業界における海原薬品の力は絶大だが、目の前の相手の印象からはそういった業界の力関係や水面下のやり取りなど興味も無さそうだっため、意外に思えば見かけによらないのは寧ろ相手の方で。先程の自分の言葉が言い得て妙で、思わずくつくつと1人で笑ってしまい。)
いや、流石に放課後に1年の教室に続く廊下に3年が居たらビビりますって。先輩ただでさえ有名ですし。あとまぁボクシングやっては居ましたけど下手の横好きですし、めちゃくちゃ強いって噂の玖珂先輩に出来る事なんてせいぜい一、ニ発防げれば良い方じゃないッスかねぇ(相手の威圧感が解かれて、殴られる事は無さそうだと理解すれば自分もパッシブスタンスを解いてへらりと笑み。「あと俺まだ家業継いでないんで所詮道楽息子ってとこですし、今の所は家の損得なんか知ったことじゃないッスよ。」もちろん、正式に家業を継いだらそんな考えは捨てざる負えないし、万が一かの玖珂財閥の長男と一悶着あったとなっては自分の父親が怒り狂う事は容易に想像出来るため内心胸を撫で下ろしつつもそう付け足し)

>>橘先生
(手持ちの精製水を切らしてしまい、製薬が出来ずに困り果てた。外出許可を取るのはひどく手間がかかるし、実家に頼んだとしても数日は掛かるが…いや、と思い直した。理科室なら精製水がある、と。どうせ追々必要にはなるため実家からは手配しつつ、その数日間やりくり出来る程度なら分けてもらえるだろう。意気揚々と理科室へと向かい。)
せーんせー、ちょっとだけで良いんで精製水分けてくださーい…ーーーっと。(ノックもせずに勢いよく理科室のドアを開ければ遅れて聞こえてくる鈍い音。つられてそちらに目を向ければ壁に拳を打つ、逞しいとしか表現し得ない女性の姿。珍しく自分の笑顔が凍りつくのを感じれば「…お邪魔、でしたかねぇ……」などと分かりきった事を口にして)

(/絡ませていただきますー!襲撃者同士お願いします)

  • No.71 by 橘 水樹  2019-12-21 10:16:36 

>海原
!………少年か。少し待ってろ。
(不意に聞こえた声にハッと振り向くと製薬会社の御曹司である少年。咄嗟に忍ばせていた拳銃を引き抜こうとするがそこて我にかえり手を止める。別段潜入がバレたわけでもない。にも関わらず殺してしまっては逆に目立ってしまう。それに将来有望な若者を殺すのも気が引ける。ここは誤魔化してやり過ごした方がよさそうだ。たしか以前に使ったのが余っていたはず、と準備室を覗くと案の定精製水が入った容器がそこにあり。「残った分は後で返してくれればいい。」と相手に容器を手渡し)

  • No.72 by 玖珂 恭司郎  2019-12-21 11:13:29 




>橘


こう、で……こう……違えな。こっちか。で、こう……いやダメだな、左ががら空きになっちまうから……。
(鏡。鏡の前で左掌、右膝、右肘、左爪先、右掌底。流れるように素振りをして鏡に映る自身を仮想敵の陽炎として熱心に型を繰り返す。鏡を前にすると人は誰しも自身を見つめなおすという。例えばそれは身だしなみだったりおしゃれであったり。それが玖珂恭司郎にとっては武の型だったというだけの話。実習棟の手洗い場にて、鏡をみてなんとなく素振りをしたらハマってしまった。そう――理科室隣の、男子手洗い場である。「! なんだ……?」反対側からだろうか。唐突に壁を打ちつける音が響き、こちらもほとんど条件反射で音がした壁を反対から殴り返す。その顔はイラッとしていた。誰だか知らねェが喧嘩売ってやがンだな、と。大股で手洗い場を出れば、真隣の理科室の扉を勢いよく引いて、中へと怒鳴り込んで)

誰だコラァ! 人がせっかく無ェ知恵絞って新しい型を試してン……!
(と。そこにいたのは予想もしない教師の姿で。鬼の形相もかくや、そのまま固まってしまい)

(/絡ませていただきました! 案の定絡み方もアホの子ですがよろしくお願いします……!)



>芹華


……だな。お前はそんな事で泣きゃあしねェよな……。
(しゃくるような嗚咽交じりの声が、ひどく胸に刺さった。同時に相手の言い分はもっともなものだった。確かにこいつは怒鳴られたくらいで泣くタマではねェなと。じゃあなんだ? 理由はなんだ? 思考がぐるぐると交差するがわかるはずもなくて。とにかく、今は――。手を差し伸ばしたもののどう触れていいものかもわからず、そっと相手の頭に掌を乗せる行為を1回、2回と繰り返してから、ゆっくりと撫でて。バッと弾かれるかとも思ったがそんな事もなく。肩を震わせてただ涙する相手の姿は、日々研鑽、勇往邁進する普段の面影がまるでなかった。“こんな顔してたっけか、こいつ……”視線を合わせ、近づけた顔でまっすぐ相手を見やれば、そんな感想を抱く。思考が表情にでてしまったのか、相手は拗ねたように視線を逸らして口を尖らせていて。「いい。もういい。何も言うな。俺が悪りィ。悪かった。すまねえ。この通りだ」屈んだ姿勢でそのまま片膝をつけば、頭を下げる。そう、そうだ。いかに護衛者などといったところで女、ましてまだガキ相手に俺ってヤツは……と激しい自戒の念に捉われた。どんな理由があろうと、女を泣かすヤツは男と認めねえ。そう思っていたはずなのに。「なあ。俺は、お前に――」と、顔を上げたところで。『玖珂! おまえ……またか、なにをしている!?』背後を振り返れば――先ほどまで、職員室で相対していた教師がこちらへ駆けてくるのが見えた)



>誠


はっ……まァ、親不孝なんつったら人の事どうこう言えた義理でもねえからな、俺も。
(くつくつと笑う相手につられてか、口元を緩めた。言葉の端々、そして態度の節々に不機嫌を匂わせているというのに眼前の相手はまるで意に介した様子が無い。確かこういうのを“柳に風邪”とかいうんだったはずだ。柳が風邪なんかひくわけねーもんな、などと頭の中でくしゃみする柳をもやもやと浮かべながら、会話へ応じる)
バカ野郎、3年だろうが2年だろうがここ通らなきゃ帰れねえだろうが。みろ、お前以外誰も気にしてねェだろうが――。
(と、周囲へ意識を巡らせたところで、遠目にこちらの様子を窺う生徒の視線がいくつも視界に入って「なっ……見せもんじゃねェぞコラ!」と吼えてから舌打ちをする。)

ったく……つーか誠! てめーは一体全体何の用で声かけてきやがった。俺は今自分の行いに猛反省中だ。まさかそんなつまらねえ世辞言う為に近づいてきたわけじゃねェだろ?
(まったく猛反省に見えない態度のまま八つ当たり気味に相手を睨めば『家は関係ない』などという言葉にふっと笑って)


  • No.73 by 橘 水樹  2019-12-21 17:40:52 

>有川
はぁ………。
(相手の姿に呆れながらため息がこぼれる。この男、ここの教師になるということは生徒の半分が護衛対象である以上護衛者としての腕は一流であるのだろう。が、この姿を見てしまうととてもそうは思えない。これならば自分の正体がバレることもなさそうだ、と安心し、思わず安堵の表情が顔に出てしまい。)
>玖珂
………すまない、少々気が立っていてな。
(勢いよく開いた扉の方へ目を向けると一大財閥の跡取りである男子生徒。ふぅ、と息を吐くと申し訳なさそうに謝り。護衛者ならまだしも護衛対象の生徒にさえ自分の本性を多少なりとも見られてしまったことに衰えたな、と心のうちで自分に厳しい言葉をかけ)

  • No.74 by 伊月 芹華  2019-12-21 19:19:03 


>橘先生

はぁ…職員室だったらまた戻らなきゃですね……。
(級友達の提出物を抱えながら理科室へと向かっていた。本来であれば言いつけられた人間が居たであろうそれは、教壇の上に所在なさ気に乗せられたままだったものだから思わず手に取りここまで歩いてきたが、一歩また一歩とその足を進める度にもしかしたら届け先は職員室だったかもしれない、と不安になる。それでもここまできたのだし、と理科室の扉をノックしようとした所で、低く鈍い音が鼓膜を揺らした。打撃音のようなそれに心がざわつくのを感じれば、もし襲撃者が侵入してきたのだとすれば、万が一にも自身の護衛対象に危害が及ぶのは避けたくて。手に抱えていたプリントをそっと足元に置けば、確かめるようにジャケットの下のデザートイーグルに手を這わせて一呼吸。そのまま、扉を開けた…が、その向こうに居たのはよく知る教員の姿で、呆気にとられてポカンと口を開けたまま。)
……先生?
(いつも穏やかな教員と普段と何も変わらない理科室の風景に自分の早とちりだと理解するのに時間は要らなくて、頬が熱くなり。ジャケットの下の手をすぐに取り出して両手を振りながら「あの、えっと…ち、違うんです!あの、なんか…勘違い、したみたいで…」と慌てながら弁明して)

(/見落としててごめんなさい!絡ませていただきました、よろしくお願いします)


>海原くん

?例えば?……例えば、恭司郎といる時…とか?
(彼があまりにも驚くものだからなんだか居た堪れなくなって、自分の護衛対象の名前を出してはみたものの、そこで首を傾げて考えた。いや…もしかしたら笑ってる事より彼に対して怒ってることの方が多いかもしれないと省みれば、バツが悪そうに眉を下げ。「あ、でも甘いもの!甘いもの食べてる時!」甘いものを食べている時は腑抜けた顔をよく見せると家でも揶揄されていたのを思い出せば、確かに自分でも口元が綻ぶと思いながら、彼と共に図書棟へと向かう。「だから、カフェテリアは楽しみです」とケーキに思いを馳せれば自然と笑顔を相手に向ける事になり)


>恭司郎

…こんな護衛者、ダメですね…
(小さく呟きながらすん、と鼻をすすれば手を置かれた頭は先程掴まれた腕とは質の違う温もりを訴えかけてくる。きっと、護衛対象にこんな顔をさせるのは護衛者としては落第点で、だからこそ自分の不甲斐なさが嫌だった。泣いた事で彼に弱いと思われて居ないだろうかダメな護衛者だと思われて居ないだろうかと不安になる。銃の扱いが上手くなっても結局自分は護衛者に向いてないのだろうか、とも。それでも自分は護衛者で、ならばこそもっと、もっと強くならなくちゃいけないのだ…彼が認めてくれるくらい強く。そう思えばもう涙は止まっていて。さも申し訳無さそうに謝ってくる彼に言いながらも、それは自分に向けた宣言のようで。)
私も、ごめんなさい。泣いたのは本意じゃないです…もう、絶対泣かないので
(彼が何か言いかけたのとほぼ同時に彼を挟んだ向こうから声が飛んできた。彼の肩越しに覗き見れば教員が向かってくるのが見えて、級友の誰かが告げ口でもしたのか、はたまた彼の怒号が職員室にまで聞こえたか…後者にしては随分遅かった事を考えれば対面で蹲み込んでいる彼にだけ聞こえる声でそっと「お願いですから、恭司郎は黙っててくださいね。私、泣いたなんてバレたら恥ずかしいので」告げた言葉は虚実半々といった所だが、これからする教員への言い訳を黙認させるのにどれほどの効果があるのかは不安だった。どうか彼が余計な事を言いませんようにと願いながら彼の横に躍り出て。「先生?何してるって…恭司郎は私の目にゴミが入ったのを取ろうとしてくれてただけですよ?」しれっとそう告げて)

  • No.75 by 宝城 美弦  2019-12-21 22:18:52 




>>玖珂

宝城よ。宝城美弦。……貴方の隣のクラスなの。
(ふわり、と緩くウェーブしたヘーゼル色の髪を揺らしながら自分の名前を名乗ればにこりと微笑んで。自分の襟元に刺繍された3本の線を指先でさしては彼と同じ学年だということを表して。宝城、と名乗れば宝城グループの者だと言うことはわかるだろう。彼のように歴史がある財閥という訳では無いが、最近急成長をした財閥だという自覚はある。……無論、その分宝城グループを潰そうと目論む輩は少なくない。彼もきっと、歴史があり権力もある財閥だからこそそれを崩そうとする輩に狙われる機会は少なくはないだろう。「……貴方は、玖珂くんでしょう?よく存じてるわ、色んな意味で。」くす、と笑みを零しながら左記を告げる。無論家柄的なこともあるが、彼の場合は少し騒ぎになることが多い為である。)


>>橘先生

橘先生。……ええ、と。
(ふとかけられた心配そうな声にそちらをぱっと向けば自分より身長の高い、女性らしい柔和な体つきをした女性に目を丸くして名前を呼んで。慌ててにこりと控えめな笑顔を浮かべれば「…何でもないです。少しぼーっとしてしまっていたみたい。」と何事も無かったと告げて。彼女には、よく勉強の分からないところなどを聞きに行く機会があり、生徒のことをとても親身になって考えてくれる素晴らしい教師だという認識をしている。そんな彼女を心配させてしまっただろうかと少し不安になればちらりと彼女の顔色を伺って。護衛者のことは、あまり人に聞かせて自分も聞いた方も気持ちのいいはなしでは無いだろうから、聞かせない方がいいだろうと心の中でそっと考えつつ。)

(/はい、もちろん大丈夫ですよ~!!
こちらこそよろしくお願いします!)



>>有川先生

……先生は、怖くないんですか?家族でも何でもない、仕事上の関係の相手を庇って自分の命を落とすのが。
(少しの、沈黙の後。美弦の口から零れたのは、自分が護衛者を無くして、周囲の人達から新たな護衛者を見つけろと言われていた頃からずうっと気になっていた質問で。護衛者という立場の彼らは、どういった気持ちで自分たちを思っているのだろうか。最期に見た護衛者だった彼の顔は。自分が無事なことを確認して、とても安心したように笑っていたことを覚えている。血の繋がりも何ない自分を、自身の命を投げ捨ててまで守る彼らのその心は。「どうして、彼は笑っていたんですか。」ぎゅう、と握りしめた手のひらからは、爪が強くくい込んでしまった為か少し血が滲んでいて。)


>>芹華

!!
(彼女の小さな体から出た大声に、びくりと体が震えた。彼女はそのままバッと素早く頭を下げれば、そのままの勢いで謝罪を述べる。最初のうちはその勢いに驚いたり恐縮をしてしまったものの、段々とその彼女の真面目さや素直さに美弦の心は溶けていき、いつのまにか「ふふ、」と眉を下げておかしそうに笑ってしまって。暫くそのまま口元を隠しながらくすくすと笑っていたものの、目尻に溜まった涙を人差し指で拭いながら「貴女って、凄く真っ直ぐな人なのね。」と彼女に告げて。こんなしっかりとした彼女が自分より年下だなんて、と素直に感心をしており、その言葉尻と瞳には嘘がなく。)


>>誠

海原……、海原薬品の方?
(彼の苗字にぴくりと反応をすれば目を丸くしながら上記を問いかけて。薬はあまり効きにくい体質の自分でも、海原薬品の痛み止めをよく月に一度お世話になっているほどの効き目だ。いつも薬を服用させてもらってる、と彼に告げればすごい後輩と知り合いになってしまった、とどこか庶民じみたことを考えて。「私は宝城美弦よ。名乗るのが遅くなってごめんなさい、よろしくね。ええと……海原くん。」彼の名前を聞いてそういえば自分も名前を名乗っていないと気付けばにこりと微笑みながら自身も名前を名乗り。普段こうして人と改めて自己紹介をする機会が無いため、彼をどう呼んだらいいのか少し迷った結果、心做しが距離が拡がってしまったような気がして美弦は思わず自分のコミュニケーション能力の低さに呆れてしまい。)

  • No.76 by 海原 誠  2019-12-22 01:53:05 

>>橘先生
いやー、橘先生は話が早くて助かりますー…てか、良いんスか?こんなに(相手が先程の行為に言及しないのを見れば触れない方が良いのだろうと相手同様そ知らぬ顔でやり過ごす。秘密は女性の色香をより深いものにするし、なんて思いつつ手渡された精製水の容器を軽く振れば、ちゃぷりと中の液体が揺れる感触とその重量は自分が想像していたより随分と量が多い事を伝えてきて。もちろん自分としては有り難いのだが、実験にも器具の洗浄にも使うであろうこの液体をこんなにも安易に渡して良いのかとも不安になれば、苦笑にも近い笑みで首を傾げ。)

>>玖珂
だから、吼えないでやってくださいってぇ…俺のクラスの奴らがビビって教室に引っ込んじまったからどうしたもんかと思ったんスよ(相手の舌打ちした方向をチラリと窺い見れば怯えた様な同級生の顔が目に入り、ひらりと手を振れば苦笑を浮かべつつ相手を宥めるように告げ「天下の玖珂財閥の御子息に睨まれたくないとか、他人の護衛対象に干渉したくないっつってみーんな慌ててたし」甘やかされて育ってきたであろう護衛対象の奴らの言い分はまぁ分かる。だがしかし、護衛者ですら逡巡するその姿に呆れたものだからと言外に示せば「伊月呼んできても良かったんスけど、アイツを探してる風でもなかったんで。物怖じしない俺登場ーーー…みたいな?」同級生達が狼狽していたのは事実なれど自分が出てきたのは標的に近づく足掛かりのためでしかなかったが、さもそれらしい理由を並べ立てつつ戯けてみせれば筋が通るだろうか。)

>>芹華
あー、玖珂先輩なぁ…護衛者と護衛対象の絆って感じか?(契約している護衛者が居ない自分には理解し得ない信頼の境地とでも言うのだろうかとも考えれば、自分の嗜虐心が芽吹く。『その玖珂先輩が命の危機に瀕したらその顔がどんなに歪む事だろう』という仄暗い考えが現れてしまう口元を隠し思案する風を装いつつもやっと楽しくなってきたと思った。弱っていく護衛対象の横で目の前の相手はどんな顔をするのかと。)
じゃ、カフェテリアでは伊月のいい笑顔が見れる訳だな(自分の胸中など露知らず笑顔を向けてくる相手にこちらも笑顔で返せば「そういう所は女の子っぽいよな」と付け足し。)

>>美弦
あーそりゃどうも御贔屓に!言ってもらえれば市販薬くらいならいつでも融通しますよ(目の前の相手がこの言葉を鵜呑みにしてくれれば屠るのはどんなに楽だろうかとは思うが、他人から手渡された薬を疑わず口にしそうな無用心さはあれど人の好意に一筋縄で甘える図々しさは無いだろうなと考え直せば、名乗る相手に心の中でだけ『知ってます』と頷き。「宝城グループのホテルは旅行ん時にいっつも使わせてもらってますよー…って、こんな親父らみたいなやり取り辞めましょっか!」ホテルを利用するのは事実ではあったが染み付いたものか否か、どうしても社交辞令の様に響く自分の言葉が喉に粘つく様で「少なくとも今ここではふつーの先輩と後輩ッスよ」と付け足せば逡巡する様に自分の名前を呼ぶ相手の声。「誠で良いッスよー…つか、美弦先輩ダメッスよ!名前も知らねぇような男に付いてこうとしちゃあ!」事もな気にそう告げて、思い出した様に相手の無用心さに心配になり。)

  • No.77 by 有川清里  2019-12-22 10:05:54 


>海原
・・・ま、そんなところだな。
(相手の言葉に苦笑しつつも否定はせず。たしかに彼と一緒に食事をしたいというのは紛れもない事実。が、それは彼がイケメンだからではなく彼が護衛者を付けていないことについて聞きたいからだ。「そういやお前、護衛者付けてなかったな。無理にとは言わねぇけどやっぱり付けた方が安心じゃないか?」いつ学校が襲撃されてもおかしくない。そんなときに真っ先に命を落とすのは護衛者のいない者だ。彼にはそうなってほしくない。)

>宝城
そりゃあ死ぬのは怖い。だけどな、護衛者は護衛対象のことを本当の家族のように思ってるんだ。お前がそいつの事をそう思っているように。(たまに聞く質問だ。自分の護衛者が死んでふさぎこんでいる護衛対象はよくこんなことを聞いてくる。ハッキリ言ってこれが正解かどうかはわからない。が、死んだ彼が安心したような表情を浮かべていたならば少なくともそれは彼にとって彼女が家族と同等かそれ以上に大切な人であったということだろう。)

>橘
あっ、今俺に呆れましたね?うわショック。
(わざとらしく傷ついた感を装ってはみたが実際のところはなんともない。日頃から教師仲間はおろか教え子たちにも呆れられる自分にとっては全然屁でもない。「それより橘先生は並ばないんスカ?早く並ばないと食事が遅くなっちゃいますよ。」しかしこれ以上話を続けられたら自分に都合が悪い展開になる可能性も十分にあるためここは話題をそらすのが最善だと判断し)

  • No.78 by 伊月 芹華  2019-12-22 22:57:45 

>宝城先輩

(やれ思慮が足りないだとかやれ慎重になれだとかいつも口を酸っぱくして自身の護衛対象に言ってる割にこれだ。先程の無神経な発言も含め、気をつけなくてはと思いながら彼女の顔を見たのにその顔は次第に笑みを浮かべるものだからなんだか照れ臭くなってしまう。こういう無垢な笑顔浮かべる人を護りたいと思う気持ちは芹華でも分かった。きっと、彼女の護衛者がそう思っていたであろう事も。そんな事を考えていれば、彼女が予想外の言葉で自分を評価するものだから。「真っ直ぐ、というか…多分、護衛対象のが移りました…」言い訳に彼を出すのは些かずるいだろうかと思うが、ついそんな言葉が口から出て。「でも、そこが恭司郎のいい所なんですけど」と、きっと本人には言えない言葉を小さく付け足し。)


>海原くん

絆…なのかは分かりませんけど、恭司郎は敵には周りませんから。…だから、素直で居ても良いのかな、とは思います
(護衛対象と護衛者という契約が破棄されない限りは、少なくともお互いに利益がある間は、この関係は崩れる事はない。護衛対象以外は全員敵だと思えと教えられて育ってきた芹華にとって、そういう意味では唯一無二なのだろうと思う。そういう考え方をしているから友達が出来ないのだろうとも。)
海原くんは一言余計ですよね、そういう事は思っても言わなくて良いんです!
(別段自分の事を女の子らしいとは思っては居ないが"そういう所は"と評されれば不満がない訳ではない。膨れっ面で相手の口元を指させばそう言い返し)

  • No.79 by 伊月 芹華  2019-12-22 23:16:28 

ー追記ー

>25


ー募集プロフー

①護衛対象♀

17歳。高校2年。②と契約を結んでおり、また幼い頃から彼と兄妹のように暮らしてきた。身体が弱いものの、本人は腫れ物のように扱われるのを嫌う。

②護衛者♂

17歳。高校2年。①と契約を結んでおり、また幼い頃から彼女を守ってきたと自負している。①が病弱なのを気にしており、若干過保護気味。

③護衛対象♂
>34
18歳。高校3年。幼い頃から護身として武術を習っており人に守られるだけの状況を良しとしないものの、学園生活の中で④と契約を結んだ。本人の意思からあくまでも共に戦うという姿勢を貫く。

④護衛者♀
>6
16歳。高校1年。代々要人の護衛を受け持つ家系で育ち、物心がつい頃には護衛者としての術を教え込まれてきた。学園生活の中で③と契約を結んだものの、彼が共に戦う姿勢を見せるのには不満を持つ。

⑤護衛対象♀
>23
18歳。高校3年。以前は契約していた護衛者がいたが、潜入者の襲撃によって亡くす。以来フリーの護衛対象として特定の護衛者を付けず生活を送っている。

⑥護衛者♂
>18
25歳。教員。桜香学園の卒業生であり、特定の護衛対象は在学中からいない。フリーの護衛者という立場に安心感を抱いている節がある。

⑦襲撃者♂
>22
16歳。高校1年。フリーの護衛対象に扮して学園内に潜入している。報酬さえ積まれれば仕事は選ばない何でも屋。学園内の令嬢子息の命を奪えば奪うほど報酬を弾むと依頼を受けている。

⑧襲撃者♀
>55
23歳。教員。フリーの護衛者に扮して学園内に潜入している。名の知れた殺し屋だったが、以前暗殺対象を流した事から落ちぶれる。自身が以前仕留め損ねた暗殺対象を探すために学園に潜入した。

⑨襲撃者♀
⑩襲撃者♂

※⑨、⑩に関しましてはご自由にプロフィールをお作りください。

ーテンプレートー

【氏名】
【性別】
【年齢】
【性格】
【容姿】
【武器】
【備考】

  • No.80 by 海原 誠  2019-12-23 08:33:07 

>>有川先生
…べっつに、ポリシーがあって付けてない訳じゃないッスよ?ただ、命を預ける相手だし、俺のせいで死ぬかも知れねぇ相手そんな簡単に決めるもんでもないっしょ(本題はそっちかと眉を潜めればもう少し食事時に相応しい会話もあるだろうにと思う。それでも咀嚼していた物を嚥下し、水を一口飲んでから相手の問いに答えとして出したのは護衛対象としての自分の考え方で。襲撃者の立場から考えれば他にも理由はあるが、それは今口に出す必要がないため、そのまま相手に質問を返し「てか、有川先生だって護衛対象居ないじゃないッスか。教師だからって護衛対象付けちゃいけないって訳でもねぇのに」)

>>芹華
つまり、他には素直にならないって事だろ?そんな肩肘張って生きるの疲れねぇ?素直で居た方が楽しいし、楽しけりゃなんでも良いと思うけどなー(相手がその細い身体であまりにも気丈な事を言うものだから目を剥いた反面、その愚直さに苦笑しか出てこなくて。自分とは正反対かも知れないその考え方は交わる事はないのかも知れないと思えば「…家柄かもなぁ」と思わず呟いた。相手の家柄を考えれば護衛者と護衛対象という立場の差はあれどそれなりの柵があるとしても頷けるし、この学園の生徒は誰も彼もが雁字搦めの状態で生きているのかも知れないが、少なくとも今は自由気ままに生きている自分からすれば肩の凝る話で、ついその首をゴキリと鳴らし)
あ、いやいや伊月はなんかそういうのも『興味ないです。』って言いそうなイメージあったって言うかさー(拗ねた様な表情を見せる相手にその声真似をしてそう告げたものの自分でも驚くほどに似ていない裏声に思わずくつくつと笑ってしまえば反省の色などどこにもなくて。)

  • No.81 by 玖珂 恭司郎  2019-12-23 17:44:00 




>橘


あー……おう。ま、そういうこともあんだろ。
(売られた喧嘩を買うつもりで勢い込んで飛び込んだ部屋には長身の女が一人。それも白衣。つまり教師。女でかつ教師なんつったらそりゃあもう喧嘩などできるはずもなくて。吊り上げていた眦は歪み、苦々しく片目を閉じれば小指を片耳へと突っ込みつつ「教師っつったって人間だかンな」と続けて、反対の手を後ろ手にまわして理科室の扉をそっと閉めた。自分はそれをみたところでなんてことはないが少なくとも他の誰かに見られてェ姿じゃねえんだろうな、などと勝手に察して扉を封じるように体重を預ければポケットへ両手を突っ込んではぁー、と深いため息をし)



>芹華


バカ野郎。ガキじゃねェんだから『お互いゴメンなさい』なんてのァ望んでねえよ。お前は大人しく俺の謝罪をもらっときゃいいんだよ。
(ポンポンと繰り返し相手の頭を撫でつつも、言葉にした通り自分までガキに成り下がってしまったかのようで気恥ずかしく、視線を逸らせば少し早口でそう告げる。それから「だいたいな」と付け足し「泣くのに本意じゃねェってなんだよ。感じた気持ちに本意も不本意もねえだろ。いいんじゃねェの、お前はそれで」と続けた。相手の言い分がなんとも可笑しく、ふっと笑えば最後に「ばーか」と八重歯を見せて笑う。それは、泣きたい時があったとしても泣けない男という生き物にとっては羨ましくもあるのかもしれない。ふと、思いついて顔を上げれば口を開こうとしたまさに其の時、背後から自身の名を呼びながら咎める声が聞こえてきて。みれば職員室で相対していた三人の教師のうちの二人が駆け寄ってくる。主な聞き取りをしていた初老の教師の姿は見えなかった。立ち上がったのと同時に、今しがたまで泣いていたはずの相手が『黙っていてくださいね――』などと囁いた後に自身の前に立ち、なにやら説明を始めて。明らかな真偽にもとる内容に“おい”と声をかけたくなるが先刻の相手の泣き顔が脳裏をよぎればちっと舌打ちして後頭部をかくに留めて)

『君は……一年の伊月か? な、成程。目にゴミならば仕方がないですよねえ先生――……』
『女生徒の目にゴミが入ったのをどうして玖珂が取るんだね! そんなワケがないだろう。ウソに決まっている。大方――脅されでもしているんだッ! そうだな、玖珂ァ!』

(明らかに関わりたくなさそうな若い教師は場を収めようとしているのに対して職員室でもこちらを目の仇のようにしていた眼鏡の教師の方は鋭く指摘し睨みつけてきて。“まーウソだからな”とそう思うがさぁどうするかと思考する。場を収めるのは簡単だ。“俺が苛めてたんだよ文句あンのかコラ”と言えばいい。だが――。先ほどまでのやり取りを反芻すれば、ふっと口元を綻ばせて胸中でこう、思った。“守って見せてみろよ、護衛者。できるもんならな”と。それから、あれ? こいつが職員室にこない事は怒らねェのか? と小さく首を傾げて)



>美弦


宝城、つったら……あの?
(最近やたらに耳にする外資系のホテルグループの名前が挙がり、自然と視線を鋭くする。玖珂財閥とはまだ直接関わりこそないものの、ホテル関連株価では買いシグナルがほぼ点灯しているホテル産業のはずだ。トレンドライン、ゴールデンクロス、上高値突破、実家暮らしの折に弟が話していた内容をうろ覚えで引っ張り出す。その、宝城の跡継ぎがまさか――。にっこりと微笑む優雅なその立ち居姿はやはりとても儚げにみえて。「俺は――」と、こちらも名乗ろうとすれば先んじて『存じている』などといわれる。しかも色んな意味でときた。)

ちっ、どーせろくでもねェ噂だろ。大体当たってるぜ、たぶんな。
(と、そこまで言ってふと思う。或いはもしかしたらこいつは俺と同じなのかもしれない、と。カタチこそ違えど、玖珂の跡取りと聞いて自身を目にした者は大抵瞳を丸くするのだから。そう考えると急に勝手な親近感を沸かせて「悪りィが俺の方は存じちゃいなかったぜ。ただまァ。さっきのしけたツラからすっとお互い苦労はあるみてェだな――」言葉を区切り。だらしなくポケットに手を突っ込み、相手をまっすぐ見やれば「――美弦」と肩書き抜きの名を口にした)



>誠


ちっ……ったく、どいつもこいつも。家飛び出して暮らしてンなら身体ひとつで勝負してみやがれってんだ。家名だ財閥だなんて見えもしねェもんになんだって縛られやがる。
(苛立ちに歯噛みし、仄暗い天井を仰ぎ見る。わからなかった。いや、理解はできても納得ができない。家督を継ぐという宿命を生まれながらにしてそれぞれ持っている、それはわかる。だから“それらしくしなければならない”というこれがわからない。それはまるで人格や歩みを型抜きした形に俺たちという人間を溶かしては流し込み、固めていく行為と何が違うのか。もはや宿業といってもいい。そこへいくと、眼前の相手が風変わりである事は間違いなかった。まるで物怖じしていない其の姿は少なくとも好感が持てた。自身の護衛者の名前を出された時にぴん、と片眉を跳ね上げては「なんだ、知り合いかよ?」きょとんと問いかけて。)


  • No.82 by 伊月 芹華  2019-12-23 21:04:53 

>海原くん

そう…ですね。素直なのは美徳だと思いますし、純粋に憧れますけど…やっぱり、憎からず思ってしまった人を憎まなきゃいけなくなったら辛いので
(そこまで話してから自分がこんなにもその弱さを露呈してしまうのはこの人懐っこい笑顔の相手を憎からず思い始めているのだろうかと自問するが、その思いを閉じ込めるようにぎゅっと目を瞑れば、首を鳴らして“家柄”と言う相手の言葉が聞こえてくれば「…家の事知ってたんですね」とは口にするものの、半ば納得していた。特に彼らのような立場なら知っていてもおかしくはないのだろう。弱ければ“伊月家なのに”と言われ、強くなっても“伊月家だから”と言われる。自分の護衛者という立場は誇りには思いつつも何処に行ってもついて回る家を加味した評価には殆嫌気が差すが、きっと護衛対象である彼らとてそれは同じなのだろう。)
ふ…ふふふ、なにそれ、ぜんっぜん似てないです!酷い!あはは!
(自分の声色に笑い出す彼の姿とその裏声が可笑しくて可笑しくて。つい彼と一緒に声を出して笑ってしまい。「あー、もー…ふふ、怒ろうと思ったのに!」そう朗らかに告げる顔は尚も笑んでいて。まさか自分が級友に対してこんな風に談笑するだなんて芹華自身意外だった。)


>恭司郎

(普段の自分なら、彼以外に対しての自分なら頭を撫でる行為も宥めるようなその口振りも“子供扱いするな”と憤るだろうに、何故か自分の護衛対象のそれは酷く心地良くて受け入れてしまう。もう少し、もう少しだけこのひと時を味わっていたかったのにそれはもう叶わなかったが、それはそれでらしくて良いのかも知れないと思いながら相対する教師陣に目を向けて。一筋縄では到底納得してはくれなさそうな眼鏡の教員は尚も護衛対象に詰め寄ろうとするものだから、どうしたものかと思案するのも一瞬。ふと先日見た浮き足だったような護衛対象と護衛者の姿を思い出して「……どうしてって先生。そんなの、私の口から言うの…恥ずかしいです…」節目がちで弱々しさを前面に出したその口調は教員らの目に上手くしおらしい姿として映ってくれるだろうか。…きっとこれだけでは弱いだろうな、と思えば意外にも芹華のその言動を黙認してくれている護衛対象を良いことにその手をさり気なく、それでも教員らに見せつけるように握れば「…先生?契約結んでる護衛者と護衛対象の“痴話喧嘩”に首を突っ込むなんて、野暮じゃないですか…?先生達だって、分かるでしょう…?」先程まで涙腺が緩んでいたお陰で目の奥に力を込めれば頬に血が通う感覚を感じて。顎を引いて遠慮がちに教員らを見つめた。)

  • No.83 by 宝城 美弦  2019-12-23 23:13:53 





>>誠

まぁ。お気持ちだけいただいておくわね。
(薬を融通してくれる、との彼の提案に口元を隠して少し驚いたような顔をしたもののすぐにふるふると首を振れば上記を応えて。自分の父がいつも口にする‘素晴らしい発明や商品にお金を惜しむ必要は無い’という言葉は美弦にもよく染み付いており、何の見返りもなしに施しだけ得ようとするのは自分の中のプライドがどうしても許さないらしく。と、彼から告げられた言葉にきょとん、とヘーゼル色の瞳を丸くしては「でも今はもう名前も知っているし、何も問題はないんじゃないかしら。」と、そのまま不思議そうに首を傾げて。確かに彼の言うとおり先程まで名前も知らない男子生徒だったが、今ではもうお互いに自己紹介も済んだし知らぬ仲ではないだろう、と。これが街中で知らない男性に声を掛けられたのであればさすがについて行くことは無いが、ここは学校でしかも彼はこの学校の生徒である。そこが美弦が蝶々結びを解くかのように簡単に警戒を緩くしてしまう理由らしく。)


>>有川先生

……家族のように。
(ぽつり、と彼の答えをまるで自分に言い聞かせるかのように復唱をしてはそっと目を伏せて。自分はずっと、彼の事を本当の家族のように思っていた。彼も、そう思っていてくれたらいいなとも。だがそれはあくまで自分の理想でしかなく、彼がそう思ってくれていたという確信もなかった。…彼が、そう思ってくれていたと自惚れてもいいのだろうか。「私、また家族を作れるでしょうか。家族と思える、誰かを。」自分から出た声は、自分でも驚く程に酷く怯えたような、悲しそうな声をしていた。──嗚呼、そうか。と、そこで気付いた。自分は、誰かを新しく雇って彼を忘れてしまうのが怖かったのか、と。)


>>芹華

…ふふ、身近な誰かに影響されるなんてとっても素敵なことだわ。
(先程までのどこか大人びたようなイメージとは少し違う彼女の様子があまりに微笑ましくて自分が知らぬうちでも思わず頬が緩んでしまい。そのあとの彼女の小さな呟きを器用に拾い取れば「…その彼のこと、尊敬しているのね。」と優しげな声色を零して。彼女たちのことが微笑ましい反面、自分にはもう手に入れることの出来ないその関係性がどこか眩しくて、思わず目を逸らしてしまいそうになる。嫉妬とか、羨望とかそんなチープな言葉では片付けられない雁字搦めになってしまったその感情につくべき名前を美弦はまだ知らないし、それに名前をつけるべきではないと思う。「貴方たちがずっとそのままでいられることを願ってるわ。」その言葉には、嘘偽りなどはひとつも無い。)


>>玖珂


(美弦、と自分の名前を呼ばれただけなのにドキリと心臓が大きく鳴った。‘宝城グループのご令嬢’ではなく、‘美弦’として。彼は接してくれるのだろうか。美弦は大きく見開いたその瞳を、1度ゆっくりと伏せた後にまた開き、彼の瞳を真っ直ぐ見つめる。それなら、自分もするべきことは1つなのではないだろうか。「?────なあに、恭司郎。」‘玖珂財閥の嫡男’ではなく、‘1人のクラスメイト’として彼を見ること。普段家柄だ何だとまるで生まれつき自分の絡んだ鎖のようなものを、今だけは解くべきなんだと。普段から縛られているナニカから解放されるだけで、美弦の胸はすとんとどこか軽くなったかのような感覚に陥って。)

  • No.84 by 海原 誠  2019-12-24 20:19:35 

>>玖珂
まー、それについては概ね同意ッスけどねぇ…変わりてぇって思ってる奴しか結局変わんないッスよ(目の前の相手の様に我が道を行く事も自分の様にのらりくらりと生きる事も出来ない奴らが果たしてこの先国政を左右する立場になり得るのかは甚だ疑問ではあったがそれでも所詮他所の畑だ、と思えば嘲笑にも似た笑みを浮かべてしまい、そんな諦めにも似た言葉を口にする。閉鎖的なこの学園に押し込められて家柄という毒にじわじわと自我を蝕まれ溶かされていくその様は自分にとっては滑稽にしか映らなくて。護衛者と知り合いかと問われれば肯定するか否定するか思案するが「あぁ…アイツもアイツで1年の中では結構有名人なんでね」と明言は避けてヘラリと笑みを浮かべた。)

>>芹華
んじゃ、憎からず思わない程度の友達ってのは?俺は伊月の仲良くなりてぇし(提案した自分でも荒唐無稽な話だとは思うが、自分の感情を押し殺す様な目を閉じる姿は祈りにも似ていて見ているこちらが苦しくなった。目の前の相手の強さと弱さのチグハグさは本心から心配になる。硬い強固な殻に守られている反面その中身は気の毒な程柔らかく脆いのだろうそれを自分がそう遠く無い未来でへし折り踏み潰す事は理解していたがそれでもその殻の中をーー契約した護衛対象にしか見せないと言い放つ中身を垣間見たくて。嗜虐心からかそれとも庇護欲からか、分からずとも結果は変わらないと紐解く事は放棄してそう告げた顔は辛うじて笑顔を保つ事には成功していて。)
いや本当にな!もう少し似ると思ったんだけどなぁ(まるで童女のように破顔して声を上げる姿はその幼い顔立ちや線の細い身体にやはりよく似合いで自分の毒気が抜かれるような錯覚すら覚えながら、気がつけば図書棟の前に着いていて。)

>>美弦
そう言われると思いましたー、まぁでも薬なんてもんは万が一って時に必要になるんで。そういう時はきっと保健室なんかより俺の方が頼りになりますよ(返ってきた答えが余りにも予想通りだったものだから不測の事態の選択肢として再度提案しながらも自分のその口振りがあまりに下心が丸見えで「…いや、なんかこんな言い方すると怪しい売人みたいッスね」口元を抑えてくつくつと笑ってしまい。)
いやまぁ…でもそれは結果論っしょ?俺が名乗らなきゃ先輩ってばなーんも違和感なく着いてきてたんじゃないッスか?(さも当たり前かのように『問題はない』などと言うものだからその顔からは珍しく笑みが消え変わりに訝しげなそれが張り付く。この警戒心の無さの所以は何処から来るものかは分からずとも、そんな純朴すぎる相手を騙す事に疾うに消え去ったはずの後ろめたさを感じない訳ではなかった。それを払拭するように後頭部の刈り上げを掻けば上記を告げて)

  • No.85 by 玖珂 恭司郎  2019-12-25 07:39:26 




>芹華


……おい?
(『……どうしてって先生。そんなの、私の口から言うの…恥ずかしいです…』。そう告げた相手の口調は先ほどにも増して弱弱しくて。“そりゃまぁ泣いてたなんてな恥ずかしいだろうな、自分でもそういってたじゃねェか。自分からバラして何考えてやがる――”とこちらが訝しげに目を細めている最中も教師たちが口々に言い合っていて)

『そっ……ああ、そうか伊月。成程な、お前と玖珂はそういう……』
『何が恥ずかしいのかね。この男に暴力でも振るわれた事実がかね?』
(眼鏡の教師は若い方の教師の言葉を遮るように片手をあげて制せば、中指で眼鏡の中央を押し上げて相手を鋭く見下ろしては言葉を続けて。『伊月一年生。その瞼の軽度膨張に鼻頭の紅変化。眼窩もうっすらと朱線が入っているが。私にはそれがどうにも涙を流していた証左であると感じるのだが、どうか?』目ざとく指摘するその観察眼はさすが護衛者を育成する側の教師といったところか。『玖珂が原因なのだろう?』そう言葉を継ぐ眼鏡は勝ち誇ったように視線を向けてくる。何か言ってやろうかと思った瞬間、手を握られてしまい。つい自分の手と相手の手をしげしげと見てしまう。“おい。なんだこれ? あれか。あれだな。お前これじゃ連行される宇宙人みたいだぞ――”などと考えている間に相手が教師たちに何か言ったようで、若い教師は『まぁまぁ先生。伊月の言うように野暮はよしましょう。青春じゃあありませんか』なんて言っていて。だが、眼鏡の方はふん、と鼻を鳴らせば痛烈にこちらを睨みつけて、こう告げた)

『玖珂恭司郎。財閥の権威を笠に日頃からやりたい放題のようだがね。立場を利用し、他人の迷惑を顧みず自己を押し通すその身勝手さ。挙句になんだね、そうして女の後ろに隠れてやり過ごそうとする姿は。わかっていないようだから教えてやる。貴様のような男を――クズというんだ』

……あー?
(その言葉にすぅ、と頭に血が昇るのを感じた。いや、或いは下がったのかもしれない。ただ、相手と繋がれた指を介したぬくもりが妙に暖かいと思った)



>美弦


! ……お、おう……。
(唐突に名前で呼ばれて目を丸くし、かろうじてそう応じた。まさかそうくるとは思わなかった――というのが、素直な感想だった。眼前のお嬢様然とした相手からはおよそ想像もできなかった。少しかぶりを振っては、いや、見た目で判断するのは違ェな、と思う。“人は妾によらない”ってやつだ。確か妾だろうとそんなの関係はないんだぜって意味なはずだ。もやもやと頭の中で妾が細腕で悪人を叩きのめしていくイメージを浮かべながら「…………んー?」と相手へ額を突きつけるように顔を寄せてしげしげとみつめてみるも、どうしても普段から人を下の名前で呼びつけてそうなイメージが結びつかず「なあ。ちっと、も一回呼んでみてくれ」と、今度は視線をまっすぐに向けたまま告げて。不意に視界に入った緩やかなヘーゼルカラーの前髪に思わず「……綺麗だな」とこぼした)



>誠

へっ……生意気いってんじゃねェよ、一年坊。
(相手の展開した持論は自身の持つ思考と酷似していて、それがなんとも愉快だった。持ち上げた手の中で中指を親指へと当てれば相手の額へでこぴんを放とうとして。飄々としているようでどこか腹を割っていない、そんな相手に「俺にゃ、お前も変わりたいって叫んでるように見えるぜ」と付け加えた。どうやら相手は自身の護衛者の事も知っているらしい。仮にも自身の護衛者を『一年の中では有名人』などと形容されては、興味を示さずにはいられなかった。“あんにゃろ、人にはあーだこーだ言ってやがってテメェだって色々やらかしてるんじゃねェか”と表情に意地悪い笑みを貼り付けると、「ほーう。面白ェ、その話詳しく聞かせろ」と、顎に指先を当ててはずずいっと顔を寄せてニヤリと笑ってみせて。それから「つーか」と言葉を区切って「アイツ、友達いたんだなァ……」などと、複雑な表情で呟いた)



  • No.86 by 伊月 芹華  2019-12-25 12:18:23 

>宝城先輩

(変わらず優しい微笑みを浮かべる彼女に、先程の自分の直感に確信に近いものを覚えた。この人のこんな笑顔を護るためならば、彼女が傷つかず微笑んで居られる世界を作り上げるためならば。きっと茨の道でもその身で切り開いていけるような、そんな感覚。自分が彼女を護る…そんな可能性もあったのだろうかとすら考えさせられるし、きっと護衛対象の居ない頃の自分が今この場に居たらその覚悟が出来る。でも、今の芹華はそれは自分の役目では無いと理解していた。だからこそ)
…じゃあ、私からも先輩と護衛者さんの事についてひとつだけ。…これは私勝手な考えで、押し付けるつもりは無いので先輩の気に食わなければ部外者の戯言だと、そう思って下さい。
(それが自分の願望なのか、それとも彼女にとっては呪いじみて響いてしまうのかは芹華には分からなかった。だからそんな予防線を張りはするが、これから自分が紡ぐのはお節介、自己満足、独りよがりで私見の塊でしか無い言葉だというのは変えようの無い事実だと、痛いほど分かっている。)
私、さっき話したとおり護衛対象が居ます。先輩が言うように多分、尊敬してます。…でも、それでも、私先輩の笑顔見てそれを“護りたい”って思いました。私の両手で護れる命は限られてるから、それはもう叶わないけれど。思ったのは本当です。
(話し出してしまった以上もうこの口は止まらない。だからせめて、自分の不用意な言葉選びで彼女を傷つけてしまわない様慎重になりつつ。)
私、先輩の護衛者さんの事は分かりません。先輩の事もまだ全然知らないです。…でも、きっと先輩の笑顔を護れたのだとしたら、少なくともそれだけはその人にとって幸せだと思います
(彼女の護衛者が命を護れた事が幸せだったかは分からない。きっと自分ならその先もずっと護りたいだろうから、それでも彼が最期に思い出したのが彼女の笑顔だったらと願わずにはいられない。“だから笑って下さい”とは言えなかった…彼女にとってそれは呪いになりかねないから。けれどこの言葉が正しかったのかも自信はなく、怒鳴られても頬を張られてもやむ終えないし覚悟はしていたが、話終えてからは彼女の顔を見つめるのは憚られて。)


>海原くん

…憎からず、思わない程度の…友達?
(予想外の言葉に芹華は丸い瞳を更に丸くして二度、三度と瞬きを繰り返す。彼が笑顔で何を言っているのか最初は理解出来なかったが、瞬きを繰り返してその言葉を反芻するうちに次第に思考が追いつき「…本当に変な人ですね、貴方は」くすりと笑みを浮かべた。きっと彼も自分と同じで意固地なのだと思えばそれを突っ撥ねた所で諦めはしないのだろう。「…良いですよ?その代わり私と、私の護衛対象に刃を向けたら海原くんの頭に赤い花が咲きますからね」そんな穏やかではない事を本気で言っている訳ではなかったが、それでも“憎からず思わない程度の友達”なのであればこれくらい不遜な態度が似合いだろうと彼を真似て茶化して見せ。図書棟の前に着いたのに気がつけば、いつの間にこんなに話し込んで居たのだろうか。彼と話すその時間は思いの外楽しくて時間の流れが早く感じた。)


>恭司郎

…だから、恭司郎と口喧嘩してて…
(若い教員はどうやら上手く勘違いしてくれた様だが、眼鏡の教員はそうはいかなかった。尚もこちらに対ししたり顔で指摘してくる様が煩わしくて。芹華の言葉に対しては察しが悪いのか疑っているのか、だと言うのに状況を把握する観察眼は酷く冴えていて…自分の切歯する嫌な音が口内に響くが、それでもまだ冷静ではいられたーーー続く言葉を聞くまでは。手を繋いでいる彼に投げられた言葉に次第にふつふつと怒りが込み上げる。“財閥の権威を笠に日頃からやりたい放題”?…彼がいつその家名の権威を行使したというのか。“立場を利用し、他人の迷惑を顧みず自己を押し通すその身勝手さ”?…自己を押し通しているのはどっちだ。“女の後ろに隠れてやり過ごそうとする姿”?…彼が黙しているのは自分が言い含めたからであって、本来なら彼は…。そう心中で言い返すに留めていたのに。あまつさえ、彼を“クズ”などと形容するものだから、もう弱々しい振りはやめた。)
先生。それ以上恭司郎を…私の護衛対象を侮辱する様であれば、私は貴方を敵と見做しますが構いませんね?
(その言葉はいつもの芹華の不遜とも高慢ともとれるその態度で紡がれ、懐のリボルバーへ手を伸ばす代わりに繋いだその手に力を込める。「伊月家丸ごと敵に回すおつもりならどうぞご自由に。どんな手を使ってでも貴方をこの世界から引き摺り下ろしてあげますよ。」権威を行使するとは、他人を脅すとはこういう事だと思いながらその眼鏡の奥の瞳を見据えて、重ねてもう一言。「そもそも、こういう体制をとっている学園の指導者が契約済の護衛対象と護衛者を捕まえて“女の後ろに隠れてる”だなんて口にするのも如何なものかと思いますけど。護衛対象の前に立つのが護衛者でしょう?護衛者の筆頭である教師がそんなこの学園の根幹を揺るがすような事を言ったと知れたら、この学園の体制を信じて護衛対象の子供達を預けている保護者からさぞ抗議の電話が殺到するでしょうね。……ねえ、先生?平和裏に、お互い一切の痛手を負わずにこの場を収めるのは“何もなかった”って事にするのが1番だと思いませんか?」そう提案すれば、小首を傾げにっこりと笑顔を作って見せて。)

  • No.87 by 宝城 美弦  2019-12-25 22:44:33 



>>誠

……そうねぇ。確かに、ちょっと危ないかもしれないわ。
(結果論、という彼の言葉にふむと考え込む素振りを見せては顎にそっと手を添えて。確かに、先程まで特に彼の素性を知らずともそのまま共に宿舎まで帰ろうと自分は考えていたし、その事について危機感すら抱いてなかった。護衛者が居ない令嬢として、その危機感のなさは如何なものだろうかと問われれば決して良いとは言えぬものだろう。「……貴方は、とてもしっかりしてるのね。」彼に指摘されるまで、自分はそんな事すら気付けずにいたというのに。自分が特に警戒心が薄いのだと言われてしまえばそれまでだが、それでも美弦は自分より年下であるはずの彼がとてもしっかりしているように見えて。護衛者を持たない、という点では共通しているし、宝城グループの令嬢として周りに自分の家をよく思わない人間が居るのもよく分かっているのだが、やはり彼のようにしっかりと周りを見て警戒するような事は上手くできず、「偉いわ。」と素直に彼のことを賞賛し、どこか真面目な顔をした彼とは対照的ににこりと微笑んで。)


>>玖珂

……え、ええと……。
(ずい、と近付けられた顔に人馴れしていない美弦の頬は朱を散らしたかのように赤くなり、どこか困ったように眉を下げて。普段人を呼び捨てで呼ぶことなど滅多にしない為か、改めてもう一度名前を呼べと強請られるとどうしても気恥しさが勝ってしまう。先程までしっかりと絡んでいた視線をちらりと逸らしながら「恭司郎、」とさっきと比べればだいぶ小さくなってしまった声量ではあるが相手の名前を呟くように呼んで。人とのパーソナルスペースが狭いのだろうか、と相手との距離感を測りながら思わず1歩だけ後ずされば相手の呟きが耳に入りへらりと気の抜けた笑顔を浮かべながら「お母様と同じ色なの。」と少し誇らしげに答えて。優しくも、美しく気高い自慢の母。性格は控えめな自分とは真逆の大変しっかりした性格だが、そんな母との唯一の共通点が褒められたことがなんだかとても嬉しくて美弦の頬は思わず緩んでしまい。)


>>芹華

……そう、
(彼女の言葉を黙って心の中にしまっていた美弦だったが、最後の言葉に大きく見開かれた瞳はみるみるうちに滲み、耐えきれずにぽたり、と美弦の頬から滑り落ちた雫はそのまま廊下に落ちて、水玉模様を描いた。一度零してしまった雫は止まることなく、そのままはらはらと美弦の頬を濡らす。「──幸せ、だったのね。」堰を切ったように溢れ出してしまった雫をそのままに、美弦はそう言ってふわりと微笑む。彼は、最期まで私の事をきっと案じて意識を手放したのだろう。泣かないで、と自分の頬を撫でた彼の手の感触がまだあるような気がして、美弦はぎゅっとそれを確かめるかのように両手を握った。今まで自分は未来を失った彼を置いていかぬようにと立ち止まっていた。だが、それでも。前に進んでいいのかと。彼が護ってくれた、創ってくれた未来を歩んでいっていいのかと。「……ありがとう、」涙を流しながら笑う自分の姿は酷く滑稽で、小さな子どもみたいだろうか。それでも、優しい彼女に感謝せずにはどうしてもいられなかった。前に進む勇気をくれたのは、間違いなく彼女だ。)

  • No.88 by 海原 誠  2019-12-26 21:15:51 

>>玖珂
生意気言えんのは年下の特権ッスよ…って!…ちょっと…ハハッ…ビビるからやめて下さいよ…(へらりと笑みを浮かべて軽口を返すのも束の間、向けられた手に思わず過剰に反応したのは襲撃者たる自身の後ろめたさか。何気なく自分の顔元に向けられた手にビクッと肩を揺らせば大きく一歩後退りをしてから、ただ戯れの範囲での行為だと理解すれば誤魔化すように乾いた笑い声を挙げるもその額にはじっとりとした嫌な汗が浮かんでくる。続いて投げられた言葉にすらいつもは滑稽な程よく回る舌が乾いて張り付いて「あー…ハハ…どうなんスかねぇ」などと生返事を返してしまえば、落ち着きを取り戻すかのように小さくふぅ、と息を吐いても惨めな薄ら笑いしか出そうになかったがなにやら不敵な笑みで顔を突き合わせてくる相手の姿に毒気を抜かれたのかいつもの苦笑が溢れ。「いやまぁ『伊月家の人間』ってだけで一部には有名でしたけど、あのなりの癖にあんだけ強くてしかも『あの玖珂先輩』と契約したらしいってみーんな騒いでましたよ……っと、」目の前の相手の表情が目に留まればタチの悪い冗談を言いかけたが喉元で飲み込んだ。代わりとばかりに「先輩から見たアイツはどんなッスか?」そう付け足したのは単純な興味本位で)

>>芹華
変って言われるのは慣れてんだよなぁ(その硝子玉のような瞳を瞬かせる様は相手の小ささも相まって小動物を彷彿とさせるなと思いながら見つめていれば相手のその顔が綻び唇が弧を描いたのに心なしか安堵したのも一瞬、相手の口から飛び出た脅しのような冗談にドキリと心臓が跳ねて。自分の護身用のサバイバルナイフを指してか或いはただ単に言葉の綾なのか『刃を向けたら』等と上手く言ったものだと思いながらもヘラリとした笑みを見せて。「おー、こっえーなぁ…俺はお前らに刃を向けたりはしねぇよ」サバイバルナイフは自分の十八番ではない事を思えばその言葉は全くの嘘という訳ではなかった。ーーー刃『は』向けないのだから。その考えに厭らしく口元が歪むのを抑えつつ、眼前の相手に手を差し伸べて「そんじゃ改めて宜しくな、芹華」そう気安く呼んでみた。)

>>美弦
…まぁ、俺は猜疑心の塊みたいな人間なんでね(母が子供を褒めるような穏やかな口調と表情が自分にとってはこそばゆくて、ざわつく胸の奥を沈めるように首の後ろに手を当てながら相手を視界から外してすぼめた口で漏らせばいつもの様に戯けた声色にはならず。「本っ当に調子狂うなぁ…」小さな声でそうぼやいた。気を取り直すように両手を掲げて伸びをすれば腹の底から呻くような声と一緒に綿毛に擽られるような痒みも出て行くような気がして。「あ゛ーー……と、マジでそろそろ帰りますよー?いつまでもこんな所居たら身体冷えるっしょ。」捻った身体を元の体制に戻して相手に向き直せば、自分の言葉に思い出したように頬が耳が指先が痛むような冷たさを訴えてくる。恐らく自分より長くこの場に留まっている相手の寒さを考えれば「ま、俺があっためてあげてもいーんスけどね?」なんて冗談を言ってしまうのが自分の性分か。)

  • No.89 by 伊月 芹華  2019-12-27 18:17:47 

>宝城先輩

…。
(彼女をから視線を逸らしていても声の震えで泣いている顔を脳裏に浮かべるのはさして難しい事ではなかった。舌の根も乾かない内にまた彼女を泣かせるだろう事は分かっていたはずなのに、それでも自分の不甲斐なさに嫌気が差した。彼女が紡ぐ震えた細声は聞き取り辛くて、もう言い逃げと捉えられてもいいと思った。その笑顔をこれ以上崩す方が辛かったし、元より自分が他人と関わる事に向いていない事は芹華自身分かって居たのだから、今更何が変わる訳ではない。「私、もうーーー…っ」お暇しますね、と続けようとしていた言葉は喉奥で溶けて消えた。ふいに仰ぎ見たその視界の先で彼女が涙を流しても尚柔らかく微笑んでいたものだから、目を奪われてしまったのだ。弱々しく、それでも確かに芹華の耳に届いた彼女からの感謝の言葉に必死に頭を振った。それは自分に向けられて然るべき言葉だとはどうしても思えなくて。「ただのエゴです。独善的な、押しつけです。ごめんなさい。」低い声でそう告げながら今度は自分の目頭に熱が篭るのを感じればぎゅっと目を瞑ってそれを抑え込んで。)


>誠

ふふ、冗談ですよ。きっと海原くんはそんな事しませんし
(自分でも意地の悪い冗談だとは思ったが、それでも彼はケラケラと笑いながら返してくれる相手は芹華にとっては心地良くてそんな彼が自分と相対する可能性などかけら程も無いと、そう思ったから差し出されたそれ拒否する理由もなく、ただ“友達ってこうするものなんですかね…”と友達の殆どいないと言っても過言でない芹華はどこかずれた事を思いながら彼の節張った男らしい手を握れば、血の通った掌はこの季節には暖かくて、友達という存在も決して悪いものではないのかもしれない。「うん…よろしくお願いします、海原くーーー……誠。」親しげに下の名前を呼ばれて、それに相応しい返しはきっと、とふいに出た呼び方を自分も言い改めれば先程の彼の冗談を思い出してまたくすりと笑みを溢し。)

  • No.90 by 海原 誠  2020-01-05 22:22:24 

(/年末年始の忙しさになかなか顔を出せずすみません…。皆様明けましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いします!)


>>芹華
…、あぁ。……うん、そーだな!俺もそう思う(懐疑心の塊の様に思っていた目の前の少女があまりに自分を信用した様に笑うものだから、疾うに消え去った筈の罪悪感が顔を覗かせれば思わず言葉に詰まったがすぐに笑顔の仮面を付けて。親しげな自分を呼ぶその声と握られた掌から伝わる柔らかく小さなその手に自分は彼女の華をきちんと手折れるのだろうかと不安になったが、その感情から目を逸らすように「こんな所でずっとこうしてっとなんか気恥ずかしいな?行こうぜ」笑い声と共に掻き消せば、その暖かな手を離して相手に背を向ければカフェテリアへと足を進めて)

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