主 2019-12-11 01:03:56 |
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>>玖珂
生意気言えんのは年下の特権ッスよ…って!…ちょっと…ハハッ…ビビるからやめて下さいよ…(へらりと笑みを浮かべて軽口を返すのも束の間、向けられた手に思わず過剰に反応したのは襲撃者たる自身の後ろめたさか。何気なく自分の顔元に向けられた手にビクッと肩を揺らせば大きく一歩後退りをしてから、ただ戯れの範囲での行為だと理解すれば誤魔化すように乾いた笑い声を挙げるもその額にはじっとりとした嫌な汗が浮かんでくる。続いて投げられた言葉にすらいつもは滑稽な程よく回る舌が乾いて張り付いて「あー…ハハ…どうなんスかねぇ」などと生返事を返してしまえば、落ち着きを取り戻すかのように小さくふぅ、と息を吐いても惨めな薄ら笑いしか出そうになかったがなにやら不敵な笑みで顔を突き合わせてくる相手の姿に毒気を抜かれたのかいつもの苦笑が溢れ。「いやまぁ『伊月家の人間』ってだけで一部には有名でしたけど、あのなりの癖にあんだけ強くてしかも『あの玖珂先輩』と契約したらしいってみーんな騒いでましたよ……っと、」目の前の相手の表情が目に留まればタチの悪い冗談を言いかけたが喉元で飲み込んだ。代わりとばかりに「先輩から見たアイツはどんなッスか?」そう付け足したのは単純な興味本位で)
>>芹華
変って言われるのは慣れてんだよなぁ(その硝子玉のような瞳を瞬かせる様は相手の小ささも相まって小動物を彷彿とさせるなと思いながら見つめていれば相手のその顔が綻び唇が弧を描いたのに心なしか安堵したのも一瞬、相手の口から飛び出た脅しのような冗談にドキリと心臓が跳ねて。自分の護身用のサバイバルナイフを指してか或いはただ単に言葉の綾なのか『刃を向けたら』等と上手く言ったものだと思いながらもヘラリとした笑みを見せて。「おー、こっえーなぁ…俺はお前らに刃を向けたりはしねぇよ」サバイバルナイフは自分の十八番ではない事を思えばその言葉は全くの嘘という訳ではなかった。ーーー刃『は』向けないのだから。その考えに厭らしく口元が歪むのを抑えつつ、眼前の相手に手を差し伸べて「そんじゃ改めて宜しくな、芹華」そう気安く呼んでみた。)
>>美弦
…まぁ、俺は猜疑心の塊みたいな人間なんでね(母が子供を褒めるような穏やかな口調と表情が自分にとってはこそばゆくて、ざわつく胸の奥を沈めるように首の後ろに手を当てながら相手を視界から外してすぼめた口で漏らせばいつもの様に戯けた声色にはならず。「本っ当に調子狂うなぁ…」小さな声でそうぼやいた。気を取り直すように両手を掲げて伸びをすれば腹の底から呻くような声と一緒に綿毛に擽られるような痒みも出て行くような気がして。「あ゛ーー……と、マジでそろそろ帰りますよー?いつまでもこんな所居たら身体冷えるっしょ。」捻った身体を元の体制に戻して相手に向き直せば、自分の言葉に思い出したように頬が耳が指先が痛むような冷たさを訴えてくる。恐らく自分より長くこの場に留まっている相手の寒さを考えれば「ま、俺があっためてあげてもいーんスけどね?」なんて冗談を言ってしまうのが自分の性分か。)
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