リバーシブルタイプ ／ 募集*

……え？
(　売り上げが上々で良かった、と話していると突然バタバタと走ってくる足音が聞こえてくる。当然その主が誰か、なんてわかりきっているから突っ込みもしなかったが。僕の、なんて独占欲を全面に出すような言葉には暫し言葉を失って。彼女は何を言っているのだろうか。クラスメイトも｢え、え？｣と混乱している様子であったが、理解すると笑い出して。それにつられるようにくすくすと笑う。ああ、相変わらずこの人は。勘違いして一人で突っ走って、時々自分のことを置いてきぼりにして。だから支えてあげないとだめなんだな、なんて改めて思い出せば、ひとしきり笑った後に勘違いを正し。クラスメイトの前ではあるが、彼女から言い出したのだから少しくらいは良いだろう。腕に抱き付く手を離すと指を絡めて恋人繋ぎにし　)
まったく、ちゃんと確認してくださいよ。俺ら、クラスのカフェの売り上げの話してただけですよ？


◎


うん。どっちも！
(　注文を決めるまでの間に妹たちが撮ってきた写真を見ながら感心し。自分には特に推しというような人はおらず、好きな人はと聞かれたら隣の彼を挙げてしまうほどだから気持ちはわからないが楽しそうなのはよく伝わり。彼の持つ携帯を覗き込んで｢凄いねえ｣なんて。そうしながらも気持ちは次のボートライド、キキララのトゥインクルツアー、マイメロードドライブなどのアトラクションへと向いていて。その一方で彼の姉と自分の妹は楽しそうにメニュー決めの最中。「うーん……メルのいちごパフェとカプチーノのコーヒーさつまいもスティックが気になるんですよね｣歳が６つも離れているという衝撃の事実を忘れるほどに仲良さそうにしている二人。やっぱり一緒にきたのは正解だったようで。ようやく妹の注文が決まったのを見ると彼へと注文を促して　)
三咲、二人とも決まったって。

(　／　皆が猫化……性格がもろに出そうですね、結斗は絶対でれないで餌だけは貰ってやる的な(　え？)アクションゲーム！全然手を出していないジャンルなので未知です！結斗は基本的に多種に触れてますからね(　息子語り　)雛桃さんの彼って誰推しなんでしょう……ばつ丸ですかね？サンリオ男子のスバルくんなイメージが(　妄想なかなか……　)


奇行ばかりだなんて少しばかり知り合いに似ている気がして他人事に思えません……！！(　……　)その反面でマイメロ様にスプーンを入れるなんてできない！って言ってる気もします！(　笑　)サムくんのフードはなかなかに食欲減退な気がしますね、シナモンの水色とは違ってがっつり青ですし！


まさかの知っているのですね！確かにドラマトの方はだいぶ前からありますしね！九条家良いですよね、天然当主にドジっこ使用人に闇医者に用心棒と天才高校生……(　九条家推し　)またキャンペーンが始まるので是非！(　机ばんっ　))

えっ…………あっ、そうなんだ…ごめんなさい…
(　隣に立つ彼女から何を言われるのか身構えていれば突然声を上げて二人して笑い出すので頭上にはハテナマークを浮かべ、繋がれた手には安心感を覚え胸の奥がキュンと高鳴るのを感じ。彼からクラスの売上についての話をしていたと訂正されると果てしなく自分が今頓珍漢な勘違いをして変な事を口走ってしまったことを理解し、それは二人も大笑いしてしまう、と顔から火が出るほど恥ずかしくなり頬を真っ赤に染め彼の後ろへ隠れるように謝罪を。離れていたのも喧嘩してしまったのも昨日の事なのにやけに彼の体温が心地よくて繋がれた手を強く握り返し、もう全然彼が怒っていない事にひと安心してしまったのか昨晩悲しくてあれだけ泣いたのにも関わらず自分でも気が付かないうちにまたポロポロと涙が零れていて。)



◎



じゃあ三人は座って待ってて。あーはい、これとこれと。全部ひとつずつで大丈夫です
(　座っていて、と促したにも関わらず彼女と彼女の妹を席に誘導すればそそくさと姉は自分の元へ戻ってきて何か追加で注文でもする気なのかと言葉を待っていれば「お会計これでお願いします」と自分が払おうと思っていた4人分の会計をさっさと済ませてしまい思わず姉を見る。昔から我が強くて自分が言った事は何でも貫き通してよく保育園の頃に付けられていたあだ名は女王様。言葉足らずで腹が立つ時もあるしよく言い合いもするけれどやはりこういうところは姉なのだ。お気に入りのおもちゃを友人に取られた時に何よ、情けないわね！と言いつつ取り返してきてくれたのも姉であるし
シナモングッズがある度に買ったけどいらないからとくれるのも姉。何だかんだ優しくて頼り甲斐のある自慢の姉だなと再度思えば今日は素直に奢られる事にして。)ごちそうさまです、姉さん「別に詩乃ちゃんと彩夜ちゃんのついでだし。ふたりともー！おまたせー！！」

(　その点三咲はあざとく計画的に距離を縮めてメロメロにさせるし、凛都はもうそりゃご主人様大好き！になりますね…三咲はロシアンブルーで凛都はアメリカンショートヘア…(　広げるな話を！　)恋愛ゲームや推理ゲームはよくやるので得意なのですが、自分が操作となると難しく…某イカゲーもとんでもなく下手です(　ランク下がる一方　)すごいピッタリでびっくりしてしまいました多分そうです…猫系男子を推し～～！みたいに甘やかして俺、彼氏なんだけどって言われて爆破してそうな…(　うんうん　)


知り合いの方はぜひとも良い病院をご紹介しますので一緒に受診いたしましょう！(　絶対ヤダ　)ひとしきり写真を撮った後にこれはマイメロ様の形したカレーと自己暗示かけているのでバクバクたべますよ！(　どういうこと　)自分シナモンカレーでさえダメでしたのでサムくんフードとなると食欲は失せますね……(　うん…　)


古の記憶すぎますし、友人がドハマりしていたのでまあ試しに入れてみるか程度だったのであんまり詳しくないのが事実ですね…(　すん　)また再履修するために入れてみます！キャンペーンときたらやるしかない！(　キャンペーンに弱い　))

　　


びっくりしましたよ。なあ？……あー、さんきゅ。
(　呆れたとでもいうように彼女へと視線投げてから、同意を求めてクラスメイトへと視線を向け。カップルの邪魔をするわけにはいかないから、と気を利かせてその場を離れていくクラスメイトには素直に感謝し。去り際にあー、私も恋人ほしいなあ、なんてこれみよがしにからかい口調で言われたのにはさすがに照れ。ラブラブカップルと言われているのは知っているし、事実だから否定しようという気はないけれど。どうしようかと考えていれば静かに泣き出す彼女。自分にしては珍しくうろたえ、｢結斗が彼女泣かせてた｣と噂になってほしくない気持ちも出てきて空き教室へと彼女を連れて移動し。誰にも見られていないことを確認しては向き合う形でぽんぽんと背中をさすって　)
は、凛都？……やめてくださいよ、俺が傷付けたみたいになるじゃないですか。あーもう、行きますよ。



◎



有り難うございます、雛さん！
(　彼と彼の姉に促される形で席へと座っては、何度見ても可愛いテーブルに向けて携帯でかしゃり。それから彼らが楽しそうにしている様子を見てほわほわと温かい気持ちになり。戻ってきた二人の手には可愛らしいスイーツが。そこに推しであるキキララの姿はないもののとても可愛らしく、食べる前に写真を。彼と半分こにするタルトとドーナツ、彼の姉の分のマイメロのいちごタルト、妹の分のメルのいちごパフェ。並べてみるとどれもいちごスイーツでピンク色をしているのがとても良い。｢すみません雛さん、此処はやっぱりシャッターチャンスですよ！マイメロちゃんのタルトと一緒に撮っても良いですか？｣きゃっきゃと楽しむのを見ながら彼へと視線向けると自分からはスイーツにフォークを入れることなく彼が動くのを待って　)
じゃあ、食べよっか。

(　／　凄く二人らしいですね……えっどちらも好きです、特にロシアンブルー！結斗はソマリで詩乃はスコティッシュフォールドですかね！(　便乗　)イカゲーは画面酔いしそうで推し様の配信を見ることしかできていませんが、やはり慣れたら楽しいんだろうなと思います(　見てるだけ　)やっぱりそうですよね、どろどろに甘やかしてそう(　合掌　)彩夜は会長ですかね、何となく周りにはいないような歳上の包容力を求めそうな……


どこから突っ込んで良いのかわからなくなりそうですねそれ！(　そして突っ込み不在な事態に　)さすが雛桃さん強いですね！(　小並感　)シナモンカレーもだいぶ凄いですよね、水色で……サムくんがっつり青なのがフード化されない理由では(　禁句　)


あれは皆が顔良すぎるのでドハマりしますよ……始めたばかりの頃はたくさん石貰えるので是非！今回のイベントもまた面白いので！あ、ちなみに私の推しは九条家の天才高校生です(　布教やめて　))

…っ、ごめんねえ、ゆーちゃんの事きらいとかいって、ぼくゆーちゃんのことだいずぎなのに゛い???っ
(　優しくされると更に涙が止まらなくなるようで子供のように泣きじゃくりながらも言葉途切れ途切れになんとか昨日の事を謝りたくて嗚咽漏らしながら謝罪の言葉を述べ。ぎゅっと縋るように抱き着けば彼のせっかくのクラスTシャツに自分が泣いているせいで大きな染みができていく。昨日感じた甘い匂いではなくって、柔軟剤の香る大好きな彼の匂い。いつも通りの彼に強ばっていた心は落ち着いてきて鼻を啜りながらもぽつりぽつりと呟き始め。昨日たまたまクラスメイトの女子と話している姿を見た時に彼が砕けた口調や態度だったのが羨ましかった事、あまり女の子と二人でいるところを見たくないと思った事、昨日彼からも言われた通り自分も今後気をつけなきゃいけないなと思った事を何とか伝え終えると真正面の彼に思いっきり抱き着いて。)…っぐす、ずっとゆーちゃんの事考えてた、ゆーちゃんじゃなきゃ僕ダメだから、ゆーちゃんしかムリ…


◎


はい、もう撮り終わったでしょ？詩乃、あーんしてよ
(　ひと通り取り終わるのを見計らってから自分の分と彼女の分を取って目の前に置き。自分でスイーツを嗜んで食べるのも勿論良いのだが、こういった場所でせっかく恋人と来ているならと彼女にフォーク手渡し頬杖をつきながら目を細めて微笑んであーん待ち。彼女から食べさせてもらう食べ物は何倍も美味しく感じられ、また初めてやってと頼んだ時には頬を染めて恥ずかしがりながらやってくれた事をもう何回も思い出している。愛ゆえに、また新しく可愛い一面を見たいがために少しからかうような事をしてしまうのである。まあそんなことはもう彼女は百も承知で受け入れてくれてるのだろう。後ろからは姉の「まーたやってるよ…彩夜ちゃんにも雛があーんしてあげようか？？」なんて声も聞こえて。)

(　まず訂正なのですが、～が文字化けで見づらくなってしまったこと謝罪させてください(　ぺこり　)

あわあわ、理想の猫ちゃん像が見えてきて4人、いや4匹揃っている猫カフェに行きたくて仕方がないですな…！！(　うず　)すごく下手なのですが、確かにとっても楽しいんですよね、あのゲーム！！まあ人格が変わる時もありますが！(　やはりやられると口悪くなりがち　)彩夜ちゃんもピッタリでびっくりです…年上のお兄ちゃんタイプで面倒みがよく言わなくてもわかってくれそうな…そんな感じの…(　ふむ　)



病院が可哀想になりそうなので今はまだやめておきますね！(　なんの配慮　)あれを初めて食べた時は見た目こそ可愛い！と思っていたものの味がダメでした…あの青いものは何で形成しているんだ…サムくんの食べ物はぜひ美味しい青色で…(　美味しい青色　)


石がたくさんもらえる！？！？(　某聖杯戦争にて石枯渇民　)それはやらなければいけませんね、今すぐに！(　ダウンロード中　)九条家という名前が強いのに天才高校生なんてド性癖ですね…ちなみに最近自分はVチューバーにハマっております(　なんの報告　))

はいはい、落ち着いてください。ほんと俺いないとダメなんだから……
(　泣き崩れる彼女を諭すべく頭をぽんと撫で。怒りもせずすべて受け止めるつもりで途切れ途切れな言葉にも耳を傾け。クラスTシャツの色が涙に濡れて変わっていくのは仲直りの印ということにしておこうか。どうしようもなく真っ直ぐで素直だからこそ困難にぶつかることもあるだろう。これからもすれ違うかもしれないがずっと隣にいたいと思うのは彼女が好きすぎるせいか。ティッシュを差し出し｢可愛い顔が台無しですよ、ほら、これで拭いてください｣なんて口にしたのは彼氏というよりは母親のようであり。落ち着いた後の本音を聞くとやはり思い当たる節があり、自分も気をつけなければいけないなと思うと同時に昨日のことを考えていてくれたのを嬉しく思う。このまま離れていくのではという不安を僅かながら感じていた。もう離さないとでもいうように思いきり、普段よりも強く抱き締め　)
あんたが嫌っていうまで愛しますよ、ずっと。


◎


え……うん、わかった。
(　さも当然のようにフォークを手渡されて少し躊躇うものの、彼ににっこり笑顔を向けられてしまうと断ることはできず。もちろん恥ずかしさはあるが周りも友人同士やらカップルやらで埋まっていて幸い目立ちそうにない。まぁ少しだけなら良いかな、なんてそーっと一口大の大きさにしたものを彼の口元へと近付けて。慣れることはないがこうしていると照れよりも幸福感で満たされる。しかしながら反応を楽しまれているところはずるくてやり返したい、という思いは常に持っているもので。彼のことに意識が持っていかれているせいか後ろからの声はほとんど聞こえず。｢むしろ私が雛さんにしますよ、あーんって！｣彼の姉のよく通る声によってカップルの真似事をしているであろうことは伝わり　)

(　／　その猫カフェ危険ですよ、猫たちにお金しぼりとられますよ……！！(　がくぶる　)人格が変わるのは怖いのでそこは是非穏便に(　無理　)そうですそれです、付き合いたての頃は雛桃さんに品定めされそうですが……あれ、もしかして元々雛桃さんと知り合い説が(　広げるな　)


病院はただでも今やばいですからね！病気系が！(　語彙力　)ええ、味が変わってるんですかあれ……食紅的な何かであればそんなに変わらないはずなんですけどね！(　何かとは　)
そういえば私自身が本当に再会してから毎日のようにゆいりつにみさしの、そして貴女様のことを考えている証拠にサンリオの夢や文化祭の夢を見ました……文化祭なんてまさにタイムリーでびっくりしましたよ(　考えすぎ　)


貰えますよ、たくさんですよ！！まぁ途中からそれなりに減りますが初回ステージクリア時に石貰えますし！最高ですよ……推しを撫で撫でできるプライベートモードなんて良すぎてカンストしました(　オタク　)Vチューバー！手を出したことがないジャンルですがおすすめありますか！？(　自分から沼に入ろうとする民　)

うん、僕もゆーちゃんしか好きじゃないよ
(　手渡してもらったティッシュを有難く受け取り、涙やら鼻水やらでぐしゃぐしゃになった顔を拭き取りやっと満面の笑み浮かべれば彼の愛の告白に大満足、ぎゅっとこちらからも強く抱き締め返し。今日一日が彼との仲が拗れただけで嫌に長く感じた。彼と過ごさない時間は自分にとって何にも変えられないものである事を再確認した出来事だったな、と改めて思い、これもまた今後の自分達が上手くやっていくための経験なんだな、なんて。仲直りも終え、彼の体温も存分に感じとればそっと離れポケットに入れっぱなしになっていた携帯がブーブーと煩いことに気が付きなんだとメッセージを確認すればクラスメイトから。もう後夜祭始まるよだとか、どこにいるの？だとか。みんなの元へ戻ろうかと一瞬考えたが思いとどまり、再び携帯をメッセージへ返信せずに電源を切り彼を見上げ。せっかくの二人きりの、やっと訪れた文化祭。誰にも邪魔されてたまるか、という気持ちのが強く。)ゆーちゃんっ、このまま後夜祭サーボろ！


◎


ん、おいしい。じゃあ詩乃もあーん
(　御丁寧口元まで運んでもらったものを一口、咀嚼し終えれば甘さと幸福感に満たされそのまま自分の分のスイーツにもフォークを入れれば当たり前のように彼女へと差し出しにっこり。後ろからは姉と彼女の妹、それと反対側に座る同い歳か年下くらいの女子高生同士の二人組が座っており、ヒソヒソ話をしているつもりなのだろうが、はっきりとその会話は聞こえてきていて。「あそこの2人さあ…ザ・サンリオカップルって感じ」「羨ましいーー！私にもあんな可愛い彼女欲しいわ…」なんて声。それはそれは自分が一番分かっているのだが思わずそれなと同意したくなるほど、彼氏として鼻が高い。得意げに鼻を伸ばしていれば身内の方は「えっそんな、彩夜ちゃんにあーん…雛、今日命日なの？大丈夫そう？」と姉は大層混乱しているらしく。)

(　ただでさえモフモフに最近弱くなっているのにそんなのいくらでも出してしまいます…(　ただのオタク　)あのゲームは人を狂わせます…(　よく友人と発狂するやつ　)確かにどんな奴なのかじっくり見てそうですね、最初は餌付けから始まってそうです…高校時代同じ部活の後輩とかとお付き合いしてそう雛桃…(　年下好きなの？　)


なんでか、自分が食べたシナモンカレーは青いゼラチンの塊みたいな感じで全部固まってるわけじゃないんですが、ところどころ固まっていたのがトラウマです(　怖い　)えええ、ほんとにうれしい限りですし、そこまで想ってもらえることもそうそうないと思うので、少し照れますね…(　なんで？　)自分も10年後の4人組の夢を先日見ました！


今さっき推しが誰だったのか確認しに行ったのですが、あれでした、もう一人の天才高校生の方でした、九条家ではなかった…(　だが天才高校生は好き　)カンストと聞くとまた別の古の記憶が出てきますね、1時間半の呪い…(　刀擬人化！　)いやもう自分が裏話ながら三咲のモデルにした方がいるんですよ、Vチューバー！三咲誕生の際もちょこっと見てたんですが、叶君という方が三咲のモデルです…あと推しは剣持刀也君なのですが、いやもう自分って性癖分かりやすすぎだなと…(　結斗君といい剣持といい　))

当然ですよ、俺しか見ないでください。
(　ようやく見られたいつも通りの彼女の笑顔。やはり涙で濡れた表情よりも楽しくて仕方ないような表情の方がずっと彼女らしく、愛しい。笑顔を曇らせるのは出来るだけ避けたい。独り占めしたい、なんて無理かもしれないけれど、そのぶん長く隣にいたい。１日しか離れていないのに不安になって、苦しくなって、すれ違って。どうしようもなく想いの強さが表れてきていたらしい。この人はこれ以上好きにさせてどうするつもりなのだろうか。離れる前にぽつりと囁いた言葉は独占欲の塊で。離れてから彼女が携帯を確認するのを見て何となく察する。友達の多い彼女のことだから皆が探しているに違いない。一人で突っ走っていったとしたら心配を掛けているだろう。腕組みしてはもう後で一緒に謝るしかないと腹を括り。一回くらいサボったってバチは当たらない。集まるように呼び掛ける校内放送は聞こえないふりを　)
いや、貴女絶対今友達に呼ばれてるでしょ……あーもう良いですよ、俺が戻らないとって言っても、サボるんですよね？


◎


……ん、めっちゃ美味しい！
(　彼から差し出されたものをゆっくりを咀嚼。ふわりと広がる甘さに頬はゆるゆる。えへへ、とだらしなく緩む頬を引き締めようと真顔を試みるもほんの数秒しか持つことはなく。その為彼がつけているシナモンカチューシャの耳をつんつんとつついてみたり、軽く引っ張ってみたりと楽しんで。相変わらず目に入るのは目の前に座る彼のことだけという盲目ぶりにつき他の人たちが自分たちの噂をしているなどと夢にも思わず。｢お揃い羨ましい｣｢というかあのオタクっぽい二人も可愛くない？｣｢私も買おっかな、カチューシャ！お揃いにしよーよ｣……どうやら外野の声によると宣伝効果が抜群だったらしい。｢ほら、あーんですよ、あーん｣一方妹は彼の姉へと自分の食べているパフェをお裾分けするべくスプーンを差し出し食べることを催促するという新しいパターンで　)

(　／　ワンドリンクは確定なので通いすぎは注意……あっもしかして猫ちゃんの形のスイーツとかあるのでは！(　ありそう　)人を狂わせるゲーム……(　いかん　)付き合ってからどろっどろに甘やかして自分無しではいられないくらいにする辺り姉弟ですね！そしてもう楽しそう過ぎてやりたくなってきますね！(　やめて　)


青い塊……ひえ、具材のせいで固まってしまった可能性が(　想像　)10年後の4人組の夢ですと……！？何ですかそれ、詳しく(　黙れ　)


瀬尾研の眠たげな高校生ですね、のんびりゆったりしてて可愛い……(　結局皆好き　)刀の擬人化は以前先輩や友人皆ががっつりハマってました……物吉大好きな先輩とか、懐かしいです(　うんうん　)ちらっと見てきたのですが確かに！と頷けました！叶君といい剣持君といい、ほんとに雰囲気がそんな感じで！私も凄く分かりやすいです、とりあえず可愛い子がす(　強制終了　))

うんっ、だってやっとゆーちゃんと二人きりになれたんだもん！僕らが行かなくっても絶対バレないし！
(　ニッと歯を見せて笑えば悪戯っ子のように微笑み教室の窓からこっそり外の様子を伺って。全校生徒がグラウンドに集合し、野外ステージ上で生徒会が後夜祭の進行を務めている。各クラス毎の点呼も取っていないし、それどころかクラスは愚か学年さえ入り混じってお祭り騒ぎ状態のためにこれならバレる事もないだろうし、実際こうしてサボってる者も何人かいるだろうな、サンリオカップルは特に。何度もデートしているしお家デートだって何度かした。にも関わらず変に緊張というか、胸が高鳴るのは場所が教室だからだろうか。教室で二人きりになんてなかったことがなかったし、これから先も同じクラスになる事は確実にない。そうすればあっ、と何か思いついたのか瞳キラキラと輝かせながら彼に提案をして。)ねえゆーちゃん、ここ教室だから同級生ごっこしよ！ゆーちゃんは絶対敬語使っちゃダメだからね！


◎


(　彼女の緩んだ頬に存分にこの時間を楽しんでくれているのが見て取れ、自然とこちらの頬も緩んで微笑み零れながら耳をいじられている事も今日は許容しそのままされるがまま。まあせっかくシナモンのカチューシャをつけて、本日はデートだからとオシャレしてきたのだから一種のサービスのつもりであひる口を作って、涙袋をぷっくりさせ、頬に指を当てれば「どーう、今日のオレかわいい？」と。かっこいいと言われるのはもちろん好きであるし嬉しいが、個人的には可愛いという褒め言葉は案外嫌いではなく、むしろ言われて気分が良くなるものである。サンリオというカワイイコンテンツが好きだからか可愛いは褒め言葉で抵抗がない。「あああああ、おいしいおいしいです、5億倍美味しいです…」とまあ相変わらず後ろからは姉の狂乱する声が聞こえて。)

(　もういっそ一緒に4人組の猫カフェを作りますか？コラボメニューはたのみしました！(　まず猫がいない　)ひなさよちゃんの青春物語もぜひとも番外編でやりたいですね！！時すでに彩夜ちゃんの未来の彼氏様の像を自分はコソコソと作っていたんですけど…(　はやいよ　)


夢の中ですと凛都は専門学校を無事卒業してカリスマ美容師になっていて詩乃ちゃんは学校の先生、三咲はエリート商社マン、結斗君は大学の非常勤講師をしておりました…！あまりにリアルだったのでびっくりしましたね！居酒屋で4人でワイワイしていて上にあげた職業の話をしてました…(　夢の内容尽く覚えているタイプ　)


やはり某刀ゲームは今となっては誰しも通る道になっているのですね！自分も粟田口の男前ニキに生涯を捧げる勢いでやっておりました、痛バやらぬいやら黒歴史がたんまりも今でも残っております(　押し入れの奥に封印中　)Vの沼もなかなか深く女性人気や男性人気でキャラもそれぞれ違うので楽しいんです～～！こちらも分かりやすくとりあえずショ(　終わり　))

　


まったく……本当に子どもみたいですね、凛都は。
(　彼女に倣って窓からグラウンドを見下ろしては確かに、と頷きそうになる。真面目に話しているかと思いきや複数で雑談していたり、走り回ったりと好き放題しているらしい。教師はどうだろうか、様子を覗けば例に漏れず先生同士で話しているのも珍しくない。自由すぎるだろ、なんて考えていると真面目な先生が校舎を見上げてきたような気がしてさっと身を引き。なぜだかそわそわしている彼女。何を言い出すかと思っていれば、提案されたのはタメ口で話すことで。親しき仲にも礼儀あり。相手が先輩だからとずっと敬語でいたが、彼女からしたら嫌だったのだろうか。もっと砕けた話し方の方が距離を縮めることができるのだろうか。うーんと考えるも、口をついて出るのはやはりお決まりの敬語。素の口調はお世辞にも綺麗とはいえない。敬語を取られたら普段よりも彼女にきつくあたってしまう可能性がある。傷付けはしないかとの心配もあり　)　
ごっこ遊びって……それ、楽しいですか？


◎


可愛くて格好良いのほんとずるい……
(　遊んでいることを注意されないのを良いことに満足するまでもちもちとした柔らかいシナモンの耳の感触を楽しみ。触っていると癖になりそうな柔らかさ。今日はシナモンのマスコットを買おうかな、なんて密かに考えて。彼のあざと可愛い狙ったような仕草を見ると思わず反射的に手で顔を覆い。彼に予測されているだろうとは思いながらもすぐに携帯を取り出すとぱしゃりぱしゃりと角度を変えつつ撮影し。元々はサンリオの写真で埋まっていたフォルダが付き合ってから彼の写真も多くなり、こっそり彼だけのファイルがあるのは秘密の話。きらきらしている彼がすべて悪いということにしておこう。見られたら完全に終わりだけれど。｢5億倍って……雛さんのマイメロちゃんのいちごタルトも美味しそう。食べて良いですか？｣知らない間に彼の姉が自分の妹のオタクと化していることには突っ込まずに　)

(　／　しんどくてもはや行くことすら出来なそうですそれ！(　想像で満足できる　)未来の彼氏様はとても気になりますね……どんなイメージでしょうか、やはり部活動や委員会繋がり……？


それは絶対に違う、と訂正したいような子がいないのがとても素晴らしいですね……４人がお酒を飲むことがまず想像できませんが、卒業してからも仲良くわちゃわちゃしているのがとても良きです！！！(　是非見たい　)


誰しも何かを全力で追って黒い歴史を作るものなんですよ！それを通らずにいられるオタクってなかなかいない気がします(　偏見！　)これはハマりそうなやつですね、危ない！軽率に手を出して進めてくれた相手よりもハマって抜け出せないことが多い私としては危険です(　うんうん　))

(　申し訳ないことに2日か3日ほど立て込みますのでお返事遅れるかと思いますが、一週間空くことはないと思うので御容赦くださいませ…！！誠にすみません、労働頑張ってきます！！結斗君、詩乃ちゃん何よりあなた様をお待たせするのが心苦しいです、いってきます……………！(　ぐすん　))

(　／　いえ、お疲れ様です……！！色々大変かとは思いますが無理はしすぎないように気をつけて頑張ってきてくださいませ！戻ってきたらうちの子たちが癒しに参りますので！　)