♡ 2018-04-01 01:53:27 |
通報 |
はいはい、落ち着いてください。ほんと俺いないとダメなんだから……
( 泣き崩れる彼女を諭すべく頭をぽんと撫で。怒りもせずすべて受け止めるつもりで途切れ途切れな言葉にも耳を傾け。クラスTシャツの色が涙に濡れて変わっていくのは仲直りの印ということにしておこうか。どうしようもなく真っ直ぐで素直だからこそ困難にぶつかることもあるだろう。これからもすれ違うかもしれないがずっと隣にいたいと思うのは彼女が好きすぎるせいか。ティッシュを差し出し「可愛い顔が台無しですよ、ほら、これで拭いてください」なんて口にしたのは彼氏というよりは母親のようであり。落ち着いた後の本音を聞くとやはり思い当たる節があり、自分も気をつけなければいけないなと思うと同時に昨日のことを考えていてくれたのを嬉しく思う。このまま離れていくのではという不安を僅かながら感じていた。もう離さないとでもいうように思いきり、普段よりも強く抱き締め )
あんたが嫌っていうまで愛しますよ、ずっと。
◎
え……うん、わかった。
( さも当然のようにフォークを手渡されて少し躊躇うものの、彼ににっこり笑顔を向けられてしまうと断ることはできず。もちろん恥ずかしさはあるが周りも友人同士やらカップルやらで埋まっていて幸い目立ちそうにない。まぁ少しだけなら良いかな、なんてそーっと一口大の大きさにしたものを彼の口元へと近付けて。慣れることはないがこうしていると照れよりも幸福感で満たされる。しかしながら反応を楽しまれているところはずるくてやり返したい、という思いは常に持っているもので。彼のことに意識が持っていかれているせいか後ろからの声はほとんど聞こえず。「むしろ私が雛さんにしますよ、あーんって!」彼の姉のよく通る声によってカップルの真似事をしているであろうことは伝わり )
トピック検索 |