♡ 2018-04-01 01:53:27 |
通報 |
うん、僕もゆーちゃんしか好きじゃないよ
( 手渡してもらったティッシュを有難く受け取り、涙やら鼻水やらでぐしゃぐしゃになった顔を拭き取りやっと満面の笑み浮かべれば彼の愛の告白に大満足、ぎゅっとこちらからも強く抱き締め返し。今日一日が彼との仲が拗れただけで嫌に長く感じた。彼と過ごさない時間は自分にとって何にも変えられないものである事を再確認した出来事だったな、と改めて思い、これもまた今後の自分達が上手くやっていくための経験なんだな、なんて。仲直りも終え、彼の体温も存分に感じとればそっと離れポケットに入れっぱなしになっていた携帯がブーブーと煩いことに気が付きなんだとメッセージを確認すればクラスメイトから。もう後夜祭始まるよだとか、どこにいるの?だとか。みんなの元へ戻ろうかと一瞬考えたが思いとどまり、再び携帯をメッセージへ返信せずに電源を切り彼を見上げ。せっかくの二人きりの、やっと訪れた文化祭。誰にも邪魔されてたまるか、という気持ちのが強く。)ゆーちゃんっ、このまま後夜祭サーボろ!
◎
ん、おいしい。じゃあ詩乃もあーん
( 御丁寧口元まで運んでもらったものを一口、咀嚼し終えれば甘さと幸福感に満たされそのまま自分の分のスイーツにもフォークを入れれば当たり前のように彼女へと差し出しにっこり。後ろからは姉と彼女の妹、それと反対側に座る同い歳か年下くらいの女子高生同士の二人組が座っており、ヒソヒソ話をしているつもりなのだろうが、はっきりとその会話は聞こえてきていて。「あそこの2人さあ…ザ・サンリオカップルって感じ」「羨ましいーー!私にもあんな可愛い彼女欲しいわ…」なんて声。それはそれは自分が一番分かっているのだが思わずそれなと同意したくなるほど、彼氏として鼻が高い。得意げに鼻を伸ばしていれば身内の方は「えっそんな、彩夜ちゃんにあーん…雛、今日命日なの?大丈夫そう?」と姉は大層混乱しているらしく。)
トピック検索 |