＊ happy days ＊ ■ 指 名 制 ■ N B L ■初心者歓迎■

＞沙耶 【真尋/義兄妹】

今からってお前──、アホか。そんなに食いてェのかよ。( 面白がって嫌がらせをしていれば案の定機嫌を損ねたらしい。今から買いに行くと準備を始めたが、時計を見れば既に遅い時間。しかも風呂上がりの格好でとは無防備にも程がある。無論一人で行かせるわけにはいかず、面倒臭そうに軽く舌打ちすると、さっさと出ようとする妹に制止をかけ ) ──待てよ沙耶、俺も行く。

＞麻友 【陽夏/片想い】

いや、それお前にだけは言われたくねーし。お前が知らねーだけでそれなりにモテてんだよ俺は。そーゆーお前こそいい加減男作れば？んな物好きが居ればの話だけどな。( 彼女とは中学の頃からこんなやりとりばかりだが、それが楽しくて仕方ない。見た目は可愛いのに奥手な所があるせいか、中々恋人が出来ないらしい彼女に内心ほっとしていて。むきになる彼女の可愛さに今日もまたからかうような笑みで悪態をついてしまい )

＞優咲 【那智/クラスメイト】

えー、珍しいね。優咲チャンておっとりしているようで、いつもてきぱきと仕事こなすのに。あ、俺は職員室にレポート提出しに行ってきた帰り？俺も優咲チャンとおんなじのにしよ～っと♪( 意外そうに目を丸くし返すも、実は彼女が何となく元気がない事くらい、いつも見ているから分かっていた。普段通りのテンションで彼女と同じ紅茶にする旨を伝え、自販機で購入すると相手の隣に座り。ペットボトルの蓋を開け、一口口にしてから切り出して ) ──…優咲チャンさ、何かあった？何となーくだけど、元気ないような気がして。もし何かあるなら話聞くよ？

> 陽夏

─── うるさい - ！
みんな陽夏のその顔面に騙されてるんだよ 。
( 彼の言い返してきた言葉は図星ばかりで否定しようにも出来ず 、 悔しそうな表情浮かべながら彼のほっぺを両手で引っ張って 。彼が顔面だけだなんて勿論思っていないが 、 ついつい言ってしまう 。 どうやらこの扱いは己にだけらしく 、 それが良い事なのか悪い事なのかはよく分からないけど 。 「 それに麻友は慎重にいくんです - 。 陽夏みたいにほいほい付き合わないもん 」意地悪を言う彼に何か言い返そうと必死で 、それにしても " ほいほい " は大袈裟すぎたなと思うものの時すでに遅しで 。 )

>那智さん


ああ、レポートだったんですね。那智さんのがまだ提出されてないと聞きましたよ。( いつも通りに話しながらも曖昧に笑って返答する。しかし上手に誤魔化せなかったのか見破られてしまったことがわかり、躊躇いや戸惑いに瞳を左右に揺らがすも自販機横のベンチに座り、じっと床を見つめる。そして決意したか顔を上げて紅茶で喉を潤せばゆっくりと口を開き ) ──実は私、来週に婚約者と初めて会うことになるんです。今までいなかったけれど、取引先の方から持ち掛けられたみたいで。だから、正直戸惑ってます。無くはないことですし、覚悟していたつもりなんですが、突然のことに戸惑ってしまって。

>真尋さん

お風呂上がりに食べないと1日が終わる気がしないんですー。( 兄の相変わらずの嫌がらせにムスッと口を尖らせればべーっと舌を出し。家からコンビニまでは差ほど距離がないため、部屋着から着替えることはせずカーディガンを羽織り出ようとしたのだが珍しく兄に制止され不思議そうに首を傾げていたものの、先程の仕返しとばかりに何を思ったか兄の腕に飛び付きこちらも悪戯な笑みを向け )なになに？もしかしてお詫びとして買ってくれるの？

＞麻友 【陽夏/片想い】

痛ッて！ほいほいってお前な──、…っ、( 見た目を誉められ調子に乗る間もなく、向けられた言葉に言葉を詰まらせる。彼女に悪気がないのはわかっているし、告白されて付き合ってきたのも事実。しかしそれには複雑な事情がある中、本気になれない罪悪感に堪えきれず別れては、次こそ好きになれるかもしれないと付き合ってみる、の繰り返し。端から見れば最低だろう。そもそも誰のせいだ、と言いたくなるが、彼女を咎めるのはおかしい。彼女との関係が崩れるのを恐れる余り本当の気持ちを伝えないひねくれた自分が悪いのだから。何か言いたげに彼女にぶつけていた視線を逸らすと、何を察してか彼女の友人が“陽夏ってほんと麻友が好きだねー、”などとニヤニヤしながら冷やかしてくるので、思わずカッとなり ) なわけねーだろ！マジくっだらね。あー腹減った、メシだメシ。( 秒で否定すれば、くるりと背を向けその場を離れるも、内心心臓バクバクの焦りまくりで。──アイツにバレなかっただろうか。余計な発言をした友人を恨むも、案外気付いていないのは鈍感な本人だけで周囲にはバレバレなのかもしれない。先に食べていた仲間たちの所に何事もなかったように戻ると、その後の彼女の様子が気になって、ちらりと視線やり )

> 陽夏

もう 、すぐムキになるんだから !
( 言葉を詰まらせる彼に不思議そうに首を傾げる 。 もしかしてわりと図星だったとかかな 。彼はいつも突然彼女を作って 、突然別れるので恋愛に縁のない己にはついていけない 。 それが少し寂しかったりもしたけど 、この感情が何なのかはよく分からない 。友人の冗談に慌てて否定し 、向こうに行く彼を見ながら上記 。己も彼が私の事 、なんて1ミリも考えた事がない為 、友人の冷やかしには乗っていないが あんなに即答で否定されれば何だか悔しくて「 私だって彼氏のひとりやふたりくらい .. 」と教室にいる男子を順に見渡してみるものの 、いないな とすぐに諦めて 。今度友人に紹介でもしてもらおうかな 、 なんて考えながらふと目が合った彼にべーっと舌を出して 。 )

＞優咲 【那智/クラスメイト】

──え…っ、( 〝婚約者〟、その言葉が重く胸に響き、一瞬言葉を失ってしまった。お嬢様である彼女なら不思議ではない話。だけどあまりに唐突で、彼女を見つめたまま固まってしまい。いつものような機転が利かず、頭も働かない。ペットボトルを持つ指先が冷えていく感覚だけがやけにリアルで。彼女なりに悩んでいる事を打ち明けてくれたのだから、何かしら言葉を返さなくてはと珍しく狼狽え視線を泳がせた後、普段通りに努める事にし ) ご、ごめん。ちょっとびっくりした。そっか…そうだよね、優咲チャンにならあり得ない話じゃないよね。まだ高校生だし婚約者なんてちょっと早い気もするけど、家柄的にはそういうものなのかな？でも…お見合いとかの前に、“婚約”なんだ。…それってもう決定事項なの？優咲チャンの気持ちとか関係なしに、さ。( 見合いなどをして合意の上でならまだしも、会ってもいない内から婚約者というのはどうなのだろうと疑問を持ち。彼女の様子を見る限り、戸惑いの他に何か抱えているような、少なくとも乗り気ではないのは目に見えており。聞きたい事や言いたい事は山ほどあるが、急く気持ちを抑えて気遣うような声色で問い )

＞沙耶 【真尋/義兄妹】

あんだけ意気込んでたダイエットが全く続かねェ上、プリン求めてこんな時間にンな格好でうろつくお前は女としてとっくに終わってンだよ。( 食べないと一日が終わらないという妹を酷く貶してやるも、実際はダイエット等必要ないスタイル。最近やたら色気付いてきたように思うが、恋人と呼べる男がいる様子もない。悪態ついたかと思えば腕を絡めて見上げてくる妹は小悪魔のような笑顔で、こいつの魅力のひとつだと思う反面、普段もこんな風に気軽に男に絡んでいるのかと思うと無理にでも黙らせてやりたくなる。 ) 誰が買うか。俺は自分の珈琲を買いに行くだけだ。( 生意気だが可愛いその顔に苛立ち、その両頬を片手でぐっと押さえ込むようにしてやると、腕にしがみついている妹をそのままに玄関へ向かい )

＞麻友 【陽夏/片想い】

…人の気も知らねーで。マジ腹立つわ。( 気になって送っていた視線は直ぐに彼女とかち合い、柄にもなくドキリとする。舌を出してくる彼女の頭を殴るような仕草を返してやるも、やはり彼女とのこんなやり取りが心地よいと感じてしまう。もしも気持ちを伝えてしまったら、彼女はもう今までのように自分には話し掛けてこないだろう。そもそも簡単に信じてもらえないくらいには悪態をつき、苛めてきてしまった自覚はある。席に着き、購買で買ってきたパンを早速食べようとすると、「つーか麻友、何で半袖？」「うわ、寒そー」と、同じグループの男子が突っ込んだ事で、彼女がジャージを忘れたらしい事を思い出し。あんなやり取りの後で気まずいが、このまま体育の授業を受けて風邪をひいたら大変だし、彼女が冷やかされるのも視線を注がれるのも気に入らない。彼らの会話を聞きながら然り気無く自分のジャージが入ったバッグを漁ってれば、直ぐに察したらしい仲間たちが「陽夏、やっさしー」等と冷やかしてきて。気恥ずかしくて、うるせー黙れと返しながらジャージの上を取り出し。どう見ても彼女には大きいだろうが、風邪を引くよりマシだろう。冷やかされた事で何処か照れ臭そうにむっとしたまま再び彼女の方に近付くと、彼女の名を呼び軽く投げ ) ──麻友、それ使えよ。

>真尋さん


うるさいなあ…お兄ちゃんはいっつも一言多いんだよね。言っておくけど私だって学校ではそこそこモテてるんだからね？昨日だって放課後告白されたし。ま、タイプじゃなかったから断ったけど。( ぷくーっと頬を膨らませたかと思えばまるで勝ち誇ったような表情で兄を見つめ。告白された事は事実だがモテているという事は若干盛っており。しかし断った本当の理由は“他に好きな人がいるから”目の前にいる当の本人は妹から好意を寄せられているなど気づいてはいないのだろうと思えば小さくため息を零し ) じゃあさ、ついでに私のプリンも買っ──ちょっ…なにふんの…っ( 腕にしがみついた事を指摘されないのをいい事に、いつもはしないお強請り作戦で可愛く甘えた口調と上目遣いで小悪魔を維持したまま口を開こうとしたのだが、兄に両頬を抑え込まれてしまえばあえなく失敗し仕方ないと諦めれば靴を履き替えコンビニに向かい )

> 陽夏

え ありがとう 。 やるじゃん陽夏 - ！ 最初から貸してくれてれば120点だったんですけどね -
( 数分半袖を着ていれば寒いという感情も忘れ 、 もはや半袖を着ている事すら忘れてしまっており 、 名前を呼ばれ振り返った瞬間投げられてきたジャージにぽかんと口を開け 、 貸してくれたんだと理解すれば上記述べて 。 ありがとうだけでいいのに相変わらず可愛くない 。 早速借りたジャージを上から羽織ってみると 、 少し大きいがそれがまた暖かく 、満足そうに微笑む 。 彼は不器用なだけで何やかんやいつも優しい 。きっとその優しさが彼のモテる秘訣なのでは 、と予測している 。 ありがとねともう一度お礼を言い 、友人の元へと戻れば " さっき３組のあの女の子、来てたよ 。よりによって陽夏のジャージ借りてるとこ見られるなんてね - " なんて厄介そうに苦笑いを浮かべる友人に「 聞きに来てくれれば誤解解くんだけどな .. って聞きに来るのはむりかぁ 」と廊下に目を向けるももうおらず 、少し心配して 。 次の体育も３組の子達と合同の為少し気まづいが 、麻友は何もしてないんだから気にしなくていいという友人の言葉に頷き 更衣室へと移動して 。まあきっとあの子も彼に告白して付き合うんだろうな 。 ＿＿ そうなのかな 。 )


( / 非常に返しにくくてすみませんんん ！ 場面転換で 放課後に飛んでも 体育を始めてもらっても なんでも構いません ！ そして女の子を登場させました / しっかり番外編楽しむ奴 ← / 蹴可 )

>那智さん


…はい。取引先ということもあって、どうしても避けられない、というか…向こうは10歳も離れているみたいなんですが、私を凄く気に入っていると聞きました。私もびっくりしています。こんな日が来るなんて思いもしなかったので。( 彼の驚きようを見れば苦笑しながら瞼を伏せがちにゆっくりと頷いて肯定し、やや強引ではあるが受け入れる覚悟も必要な立場であるのは自覚している。過去のことを振り返れば色々なことがあって、それを乗り越えてきた。大人びているとよく言われるのはそのせいもある。本当は甘えたい気持ちもあれど、今更難しいものだと困ったように眉をハの字にしてため息をつく。だが、婚約を受け入れるのを躊躇うには理由がある──と目の前にいる彼へと真っ直ぐに視線を投げかければ急くように溢れ出るような彼への恋心と高鳴る鼓動を抑えつつも、紅潮した頬はそのままに本音を口にして ) …でも、私はどうしても嫌、なんです。今とても好きな人がいます。だから、戸惑いも迷いもあるみたいで…悩んでしまって。



（／申し訳ございません、レスペースによってはもしかしたらキリのいいところで終わらない可能性もあるため、また番外編で続きをお願いするかもしれません…！その時はよろしくお願いします。あまり優咲の過去を語れないのですが、色々ある子なので…いつも恋愛にならなくて申し訳ないです；）

＞沙耶 【真尋/義兄妹】

ヘェ…お前に告るような奴なんて見た目や雰囲気しか見てねェんだろ。お前の性格知ったら後悔するだろうしな。…で？どんな野郎だ、その物好きは。振ったなら潔く引き下がったんだろうな。( じゃれ合いながら外に出ると、普段なら先にスタスタと歩くのだが、遅い時間だという事もあり然り気無く相手の歩調に合わせることに。…また告白されたのか、と小さく舌打ち。コイツがモテる事は知っているし、妹に近付くなと密かに圧をかけ退けた事もあれば、ストーカー化した男を取っ捕まえてボコボコにした事もある。にも関わらず次から次へと新たな男の影。このルックスや持ち前の小悪魔的な雰囲気で無意識に男をたぶらかしているんじゃないかとさえ思え、どうしようもなく腹が立つ。振られたにも関わらずしつこく言い寄ってくるような野郎はぶん殴ってやるまで。こうして妹を貶してばかりの割には妙に過保護であり、シスコンと言われても仕方ないレベルなのだが、当の本人は気にもしていないようで。ただただ彼女に近づく男の存在が気に入らず、不機嫌そうに訊ね )

＞麻友 【陽夏/片想い】

──はぁ？だから何でアイツが出てくんだよ。そんなんじゃねーし！…ま、折角だからコレはもらっといてやるけどな。( 放課後。これやるから麻友を誘えと、友人がにやにやしながら手渡して来たのは、新しくオープンしたカフェの割引券。何故彼女の名が出るのかとムキになって反論するあたり、周囲からもバレバレだという事に本人は気付いておらず。ぎゃんぎゃん吠えた後、若干照れ臭そうにちゃっかりと券を受け取っておき。──確か麻友は甘いものが好物だし、あのカフェにも行きたがっていた。驕ってやると言えばきっとほいほい着いてくるに違いない。これがあれば誘いやすいし、断られる理由も見当たらず、券に視線を落としたまま思わずにやにやしてしまい。まだ校内に残っているだろう彼女を探すべく、まずは教室に戻ろうとしたところで、後ろから呼び止められて振り返り。そこに居たのは３組の女子。最近よく話し掛けてくるようになった女子だが、何やら話があるらしい。その場で内容を聞こうとするが、周囲を気にしているのか場所を変えようと提案され。同じクラスの彼女を探している途中だった為タイミング悪いなとは思ったが、断る程急いでいるわけでもない為、着いていくことに。あまり人気がない場に辿り着くと、鈍感なのか普段の軽い調子で切り出して ) んで、話って？



(/その後陽夏はだぼだぼなジャージを着て体育を受ける麻友ちゃんを堪能した事にし(笑)、放課後に飛ばさせていただきました！麻友ちゃんと一緒に帰る口実を作りたくて仕方ない陽夏ですが、せっかくの３組女子なので再登場させました！( ちゃっかり ) この後告白的な流れを是非麻友ちゃんに目撃していただき、弁解のため陽夏が追っかけたいなと思うのですが…！ / 同じくしっかり楽しむ奴 )

> 陽夏

.. ごめん ちょっとだけ先行ってて ！
( 放課後になり 、友人に頼まれ朝から約束していた男バスの観戦をしに体育館へ向かっている途中 、 彼の後ろ姿見つけ 。部活観戦が終われば彼を誘って今日昼に借りたジャージのお礼に何か奢ってあげようなんて考えていたので 、 まだ帰らないよう言っておこうと思い 、タイミングよく見つけた彼を追いかける為 、友人に上記述べればその場を離れ少し遠くの彼の後ろを着いていき 。 ＿＿ 着いた先は人気のない場所でこんな所で何するんだろう 、と不思議な表情浮かべ 立ち止まった彼に声をかけようと物陰から顔を出す 。 そこにいたのは彼と 、恐らく先程まで彼の背中で見えなかった見覚えのある女の子の姿 。 その光景に素早く告白だと察し 、予想通りその直後に女の子の口から告白が聞こえてくると 、 盗み聞きは失礼だなとその場を去ろうとくるっと向きを変えたその時 「 いっﾀ！ 」足元の障害物に親指をぶつけ少し声を出してしまい 。このぶつけ方は地味に痛いやつだが 、 それよりも気づかれていないか焦り彼の方を振り返れば案の定彼と目が合い 。 最悪だと言わんばかりの気まづそうに苦笑い浮かべれば 「 なんっにも聞いてないから .. ！ 」なんて分かりやすい嘘をつき 、 じゃあ と女の子に軽く会釈しその場を早歩きで離れて 。 さすがに今回は彼にも女の子にも申し訳ないと反省しながら、 告白されてたって事はきっと付き合うだろうから今日は誘えないなと思い 、 少し寂しくなったのはきっと気の所為 。 )


( / 場面転換からの女の子の登場のさせ方もﾊﾟｰﾌｪｸﾄで 、さすが我らが主様です ！ そして何とも楽しそうな展開まで考えて下さり ﾉﾘﾉﾘで返信させて頂きます ^^ 楽しいと声を大にして叫びたい ← では残り少ないですが宜しくお願いします ！ )

＞優咲 【那智/クラスメイト】

…──そっ…か、( どうやら思った以上に婚約話は進んでいるらしい。信頼関係を結んでいる取引先。話がトントン拍子に進むのだ、余程優秀で落ち着いた大人の男だろう。深く考えずに今を楽しんでいるだけのチャラチャラした自分とは大違いだ。思わず彼女から視線を外し俯ける。悩みに悩んでいる彼女がこうして大事なことを打ち明けてくれているのに、無力で情けない自分に劣等感が湧き、気が利いた言葉さえ掛けられない。そこへ追い討ちをかけるような彼女の言葉にピクリと肩を揺らし、再びそちらを見やれば真剣な眼差しの彼女と視線がぶつかりドキリとする。微かに頬を赤らめながら本音を語る彼女はいじらしくも愛おしく、その想いが自分に向けられているのではないかと錯覚してしまう程で。他人への秘めた好意を吐露され、ショックを受けていている反面、どうしようもなく胸を高鳴らせている自分は本当に滑稽だと思う。婚約者がいる上、想い人までいたなんて泣きたい気分だ。あんなに彼女を見ていたのに全く気付かなかった。言葉にならない切なさがぎゅうっと胸を締め付けてくる。こんな感覚何年ぶりだろう。思った以上に自分は目の前の彼女に深く惚れてしまっていた事を思い知る。告白する前から振られてしまったが、自分にも出来る事がある筈だと奥歯を噛みしめれば、一度視線を外し、少し落ち着こうとゆっくりと息を吐き出してから再び彼女を見つめ。ゆっくりじっくり話していこうと、落ち着いた口調で ) うん…優咲チャンは好きな人がいるから悩んでるんだよね。それは優咲チャンの両親には伝えた？


(/返事のペースが遅くてご迷惑かけております…！この二人の物語に関しては今後の番外編を通してゆっくり進めていけたらと思っておりますので、なかなか恋愛にならずとも楽しませていただいております！ありがとうございます！)

>那智さん


いえ、それがまだ言えていないんです。突然のことに気が動転してしまって、伝えられなくて──。( しっかりと自分の想いを伝えるべきだとは思っていたが、肩を揺らし動揺する姿には期待を寄せてしまい胸が高鳴るも、自らの都合の良い自惚れを振り切るように首を振り胸に手を置いて拳をぎゅっと握り締める。いつだって優しく、今だって自分の想いをしっかりと受け止めて聞いてくれた彼の優しさが身に沁みて恋心をを自覚しつつ、問われた言葉には俯きがちに静かに首を振り答えるが、片想いの彼に話したからと言っても、結局これは自分が乗り越えなくてはならないものであるのは解っており、好きな相手に引き止めてほしい──と考えてしまう己の弱さや卑怯さに恥ずかしさを覚え、慌てて顔の前で手を横に振って再び笑って ) な、なんだかこんな話になってしまってすみません。自分で何とかしなきゃならないのはわかっているんですけど…。こんな風では駄目ですね。


(/いえいえ！こちらこそ貴重なお時間をいただきありがとうございます。こちらがサクサクと進めるのが苦手なのもあるため、適当にスルーして進めても構いませんので…！
ありがとうございます！番外編での那智さんとの様々なシチュエーションややりとりを私も楽しませていただいております！何卒よろしくお願いします！蹴り可です)

＞麻友 【陽夏/片想い】

──あー…悪い。俺、今誰とも付き合う気ねーんだ。( 用件を問いかければ目の前の女子が恥じらいながら、しかし意思ははっきりと伝えてくる。どうやら自分に好意を持ってくれているようだが、嬉しく思う反面素直に喜べないのはアイツの顔がちら付くから。いつものように申し訳なさそうに頭を掻きながら無難な言葉で謝るが、大抵の女子はこんな言葉じゃ納得できないと引き下がらないわけで。“確かにこんな理由で断るのも悪いし、付き合う内に好きになるかもしれない”と最終的に根負けするわけだが、何故か今回はそんな気になれない。というのも彼女の存在が日に日に大きくなっているからで。今まで曖昧で狡い断り方をして来たが、これ以上自分の気持ちを誤魔化せないし、他の女を密かに想いながら付き合うのも失礼だ。「あのさ──、」これからはきっぱりと断ろうと口を開いた瞬間、ガタンという物音と共に聞き慣れた声。ハッと視線をやれば案の定彼女がいて。──見られた。別にやましい事をしているわけではないが、心臓が大きく跳ね、目を見開き。背を向けて去ろうとする彼女の名を咄嗟に呼んでいて ) ──麻友…！…悪い、俺好きな奴いるからお前と付き合えない。ごめんな。( 目の前にいた女子に再度向き合いしっかりと告げた後、彼女を追って駆け出し。もう一度彼女の名を呼んだが、何故か振り向こうとも止まろうともしない。しかし直ぐに追い付くと、彼女の腕をぐっと掴んで此方に振り向かせようとし ) …ちょっと待てって、麻友！