吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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あぁ、ありがとう。・・・美味い。
(ホットワインが入ったマグカップを受け取ると2、3回ふー、と息を吹きかけ冷ますと口をつけて1口飲む。口の中に広がる暖かで芳醇なワインの香りにほっとしたように微笑み感想を告げる。あのBarで飲んだホットワインも美味しかったが、相手が作ってくれたホットワインは店のとは違う温かさや美味しさがあり、なにより自分が飲んでいたことを思い出して作ってくれたことが嬉しかった。そこでストン、と自分の中で型に嵌ったように相手への恋心を自覚する。元から前兆はあっただろうが婚約者のことが忘れられず、それを無視していたのだと考えることが出来た。しかしこの気持ちは相手に伝えるべきではないと、相手にとって自分は友人でしかないのだと、ホットワインと一緒に飲み込んで。)
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