吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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あぁ、ありがとう。
(パタン、と扉が閉める相手へ感謝を告げると浴室は静かになる。早めにシャワーを浴びさせてもらおうと服を脱ぐと指定された所へ入れシャワーのコックを捻る。ネックレスはそのままであるが、最初は冷たいもののちょうど良い熱さになると頭から湯を浴び髪の間の土埃を流していく。顔や腕についた血も軽く指で揉みながら流していけばさっぱりした気分にはぁ、と息が零れた。もちろん傷は水にしみてピリピリとした痛みが走るが暫く当てていれば慣れてきてどうってことも無い。身体中が綺麗になればコックを締めてバスタオルで体を拭く。傷のところとネックレスは優しめに。頭はガシガシと荒く拭いて後ろに撫でつけるように掻きあげれば視界が明確になった。水分を吸収したら用意された服に着替えてみれば相手は自分より僅かに背が低いものの自分が痩せ型であるためちょうど良いサイズで、袖はまくっておく。ただ、ズボンに関しては少し余っており相手の方が足長ということに何かまけたような気分になってしまったのも事実である。)
クラウス、シャワー終わったぞ。
(壁をつたいながらヒョコヒョコ歩いていればキッチンで小鍋をコンロにかけている姿が見え、シャワーが終わったことを伝える。ふわりと香る葡萄の匂いにワイン?と不思議がりながら近づいていき)
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