愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL

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極彩の魔女  2020-09-18 15:38:35 
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「 待ちくたびれたよ、お姫様 」



たくましく精悍な佇まい。

白い花の香りが漂うような甘いマスク。

獲物を狙うようなアルカイックスマイル。

庭師が鋏を手にするように、コックが刃物を手にするように、皇子たちは鎖と首枷を手に笑った。


【 皇子と姫と魔女 / 一風変わった跡目争い / 仄暗いファンタジア / 1:1 / 換骨奪胎 】


: 指名式トピ
: 提供は男性のみ
: 募集は"魔女に創られたお姫様"、男性Cも姫と呼ばれ歓迎されます
: 世界観を大切に
: マナー・良識を守れる中級者様以上優遇
: 参加者様以外の横槍禁止
: 即レス・置きレス切り替え可能
: 指名変更、指名被り、連続指名可能
: 上下の空白必須
: 短~中ロル推奨、筆が乗れば長文も歓迎


>レス禁




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  • No.181 by 匿名さん  2020-11-10 21:51:44 




名称/シリウス
年齢/25y
性別/男
モチーフ/狼
性格/ 浅ましいほど素直で純粋、感情豊かな好青年。無教養なりに礼儀正しく努める誠実な性格ながら、慕っている皇子の前ではのぼせ上がり、彼を貶す言葉を聞けば皇族相手でも眉を顰める青臭さを持つ。偽りの記憶だけを寄る辺に盲目的な愛を捧ぐ愚かしくも一途な駄犬、故に己の存在意義を揺らがせる魔女の気配を本能的に嫌っている。

身長/183cm
目/魔女の唇によく似た深紅のアーモンドアイ。眼差しはくっきりと鋭く、闇夜でも爛々と輝く獣の瞳。
髪/仄かに青みがかった白銀のウルフカット。無造作に伸びて跳ねた毛先がどこか野生的。
全体の雰囲気/艶やかな褐色肌に灰色の軍服と外套を纏う逞しい身体、腰元に剣を携えた凛々しい顔立ちが異国の王子然とした雰囲気を醸し出す。しかし表情や動作の一つ一つが大きく、感情のまま揺れ動く"名残"と相まってひとたび口を開けば大型犬じみた印象へと様変わり。そのアンバランスさを愛嬌と取るか歪と取るかは見る者次第。

モチーフの名残/狼の耳とマントの下で揺れる尻尾、鋭い牙、黒く尖った獣の爪。時に相手の感情すら嗅ぎ取る優れた嗅覚も名残の一つ。

Like/第六皇子、動物、狩り、月夜、褒められること
Dislike/女性、歌、識字、匂いの強いもの、他者を傷つけること

備考/王宮に仕える騎士。身分は低く皇子達と相見えるのは式典の際のみ。
『獣じみた風貌故に親に捨てられ爪弾きにされ、見世物のように扱われていた己を第六皇子が救ってくれた』という偽りの思い出だけが存在意義。その白馬の王子めいた虚像に焦がれ、彼に恩を返したい、何より少しでも傍に身を置きたいと武功を立てて騎士へ上り詰めた──という設定。第六皇子を崇拝するあまり、彼より高い地位を持ちながら不埒な噂を絶やさない第二・第四皇子に苦手意識を持つ。

指名/リヒャルト様

ロル/(月明かりが照らす王宮を横目で仰ぎ
、夜露に濡れた芝生を踏みしめ溜め息を一つ。末端の騎士が見回りを任されるのは精々この庭園まで。皇子はしっかり休めているだろうか、責務に身を削ってはいないか。踏み入る事の出来ない宮中に彼の人の姿を思いつつ物憂い歩を進めるが、行く先の茂みにふと光るものを見つければゆるりと尻尾を震わせて。喜々と歩み寄る先にはスカイブルーの目を輝かせる野良猫。たったそれだけの面影に浅はかに胸躍らせてしゃがみ込み、その頭を撫でようと腕を伸ばすも、けたたましい威嚇と共に走った痛みに浮かべた笑みを引きつらせ「 いッ──お前、少しはリヒャルト様を見習えよ…… 」呆れと困惑の入り混じる声を逃げ去っていく猫へ掛け、ざっくり裂かれた掌の傷に逡巡の視線を落とす。眉根を寄せて悩む間にも溢れた血は手首へ伝い、ひとまず舐めておけば治るだろうと軍服を汚す前に鼻先を寄せて)


(/毒のある御伽話のような物語と歪で美しい王子様方に惹かれ、僭越ながら参加希望させていただきます…!非常に悪趣味なリアコ勢になってしまいましたが、設定や相性等に問題がありましたら何なりとご指摘くださいませ。お手隙の際で構いませんのでご検討の程よろしくお願い致します!)



  • No.182 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-10 22:41:17 


>>シリウス姫(>>181)

(べろり。生暖かい舌が頬を撫でる感触に意識は浮上し、気怠い瞼を仕方なく上げれば辺りは既に宵闇に包まれて。愛馬の世話をしている内にいつの間にか彼女の傍らで微睡んでしまったらしい。日が落ち気温が下がったことで主人が体調を損ねないよう気を配ってくれたのだろうか、流石は世界一大切な愛馬。今のところはこの世で彼女にしか向けない愛情はやや盲目で、獣の行動にすら都合よく意味を当てはめてしまう程。そんな自分の虚しさには気付かない振りで厩舎を出て、庭園を抜け王宮へ戻る道すがら。ガサガサと地を踏む音と共に凄まじいスピードで何かが足元を走り抜けていき「 ……猫。 」茂みへ消えてゆく影を横目で一瞥し、何の意味もなくぽつり呟く。猫が来た方角、つまり進行方向に向かって歩みを再開して数歩、猫とは比べ物にならない何かの気配を感じ立ち止まり、誰かに名前を呼ばれた気がして眉を顰め「 誰? 」愛想の欠片もない短い問い掛けを投げた直後、月明りに照らされた人にあるまじき獣のシルエットに一度ぱちくりと瞬きし「 ――ホント悪趣味な女だな。" 姫 "を男にするなんて 」ほくそ笑む魔女の口許が脳裏に去来し露骨に表情を歪める。自棄な溜息の後「 君、名前は? 」視認性の悪い夜の帳が落ちた庭園、加えて自分は彼のように優れた嗅覚も持たない只の人間であるため現時点では引っかき傷に気付かぬまま無意識に腕を組んで)


( / ようこそ今晩わ!性癖のスポンジへ主得のホイップをベタ塗りした世界観をその様に仰って頂けてとても嬉しいです、参加希望有難うございますー!需要のなさに凹んでいたところでしたので、嗜好の似た同志様に出会えて幸せです…!また麗しのリアコ勢・シリウス姫もめちゃくちゃストライクで…!、おっきくて一途なわんちゃん、けれどただのワンコではない危うさを秘めた狼さんに早くもメロメロでございます!早速ご指名頂いたリヒャルトにてお返事をさせて頂きました!萌シチュのリクエストや指名の変更等いつでも大歓迎ですので、何かございましたらお気軽にご連絡くださいませー!)


  • No.183 by シリウス  2020-11-11 17:41:08 



>182 リヒャルト様



……リヒャルト、殿下?
(鉄の匂いに嗅覚を塞がれ、自身にとっては不意をつく形で掛かったその声へまさかと顔を上げればそこにはやはり、見紛うはずもない皇子の姿。月すら霞む金糸の髪も、けだものとは似ても似つかぬ澄んだ碧眼も遠目に見るよりずっと鮮やかで。唖然と見開いた瞳が眩んでしまうほどの美しさに気圧されるまま立ち上がり、歪んだ貌に見入れば見入るほど高鳴る鼓動が頭に血をのぼらせる。「 ──御髪に何か、」ある種の混乱状態と言うべきか、あるいは卑しい本能か。狼狽えた視線の先に身分不相応な干し草らしき欠片を捉え、熱に浮かされたように手を伸ばすもぽたり、と落ちた赤い雫に寸での所で我に返って。はたと息を飲んでは慌てて跪き「 庭園の警衛を仰せつかっております、シリウスと申します。その、一介の騎士風情が大変なご無礼を…… 」焦燥と動揺と高揚と。湧き上がる数多の感情に言葉を詰まらせつつ、深々と頭を垂れる。本当は"姫"という、奇怪ながらあの日の出来事を揶揄するような呼び名にも触れたかった。けれど己を覚えているやも知れぬという期待すらのぼせた思考に拍車を掛け、二の句も継げずにただピンと立てた耳で返答を待ち)


(/こちらこそ参加許可ありがとうございます、魔女様の意地悪から生まれたようなワンコには勿体無いお言葉まで頂けて光栄です…!需要が有り余るあまり一つの姫像に絞り切れず何日も煩悶した程ですので、ようやくこの素敵な世界に加えていただけて本当に嬉しいです!リヒャルト様をご本人の分まで(?)一方的に愛でつつ、国を救おうと真摯なジーク様や弄んでくださりそうなエトワール様など他の皇子様とも交流できれば…と早くも妄想を広げておりますが、不安要素等を感じられた場合はいつでもご指摘くださいませ。改めてよろしくお願い致します!)


  • No.184 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-11 18:54:08 


>>シリウス姫(>>183)

(闇夜でも煌々と存在を示す瞳が魔女の色彩に似ている――そう気付いてしまう一瞬前、彼の視線が純度の高い熱を孕んでいる事に気を取られる。胸を染めるのは違和感、こんな視線は自分なぞには相応しくない。それは才色兼備の兄たちが向けられて然るべきもの、そんな当然の思考回路に支配されれば注がれる熱量から逃げるように目を逸らし。可愛げもなくそっぽを向いたまま、気恥ずかしさを滲ませないよう無表情にて平静を装いながらぱっぱと髪の上の異物を払って「 ……僕の髪よりそっちでしょ。怪我してる 」キラリと月光に反射する血液を横目で捉えながら跪く彼の姿を居心地悪そうに見下ろし「 ――シリウス。そういうのは兄さん達に絡まれた時にとっときなよ 」昂ぶる神経が張り巡らされた獣の耳と、声色に混じる確かな期待に困ったように溜息を。彼が自分如きに何を期待しているのか皆目見当付くはずもなく、初めて耳にした名を記憶するように復唱し。そのまま止めていた足を進めて彼の横を通過し、数歩遠ざかったところで立ち止まりながら振り返って「 それ、手当てした方がいいよ。夜警はその後再開すればいい 」血が滴るほど深い傷を目にして放っておくわけにもいかない。持ち場を離れる事を遠回しに許可して、後は彼が察し良く付いて来てくれると信じてスタスタと王宮の廊下へと歩を進めて)


( / エキゾチックな容姿の魅力もさながら、背後様も仰るように特筆すべきは備考欄ですよね!現在のシリウス姫の核ともなる思い出が魔女の性悪な偽物と知ってしまった時どのような展開になるのか、ピンと張った糸の上を左右に揺れながら歩くような、危うい愛に満ちた物語が紡げそうで興奮冷めやらぬ背後でございます…!他皇子との交流も大歓迎ですし、お互いやりたい事を言い合って有意義ななりきりに出来ればと思います!此方こそ、今後とも宜しくお願い致しますー! / 蹴り推奨)


  • No.185 by シリウス  2020-11-11 22:10:30 



>184 リヒャルト様


(降ってきたのは叱責ではなく、己を案じ名を呼ぶ声。幾年時が経とうと変わらず慈悲深い皇子様。次いだ言葉の不可解さにも気付かず、涼やかな響きに持ち上がる口角と尾を抑えては、どうにか了承を示しつつ通り過ぎていく足音に文字通り耳を傾けて。しかし最後にそろりと顔を上げ、今一度だけその後ろ姿を目に映そうと振り返った途端交差する視線についバサリと尻尾を揺らし「 はい──はい、感謝申し上げます、殿下 」言外に匂わせる指示を嗅ぎ取り、拙い返答に有り余る喜色を滲ませて立ち上がる。遠く尊い星のような存在と相見えたのみならず、まさか医務室まで貸し与えられるとは。未だ夢見心地の足取りで王宮へと踏み入れば、絢爛豪華な別世界にも、異物を見るような眼差しを向ける兵にも目もくれず真っ直ぐ皇子を追いかけて「 リヒャルト殿下には御恩を賜うばかりで、何とお礼を申し上げれば良いか……本当に、感謝しております 」腕っぷしばかりでなく言葉遣いも磨いておくべきだった。歯痒さを覚えながらも腕を伸ばせば届く距離に彼がいるという感慨が勝り、溢れそうな笑みを隠すことも忘れて愚直に繰り返し)


  • No.186 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-13 20:09:54 


>>シリウス姫(>>185)

(こんなにも精悍な彼が王宮の大理石を踏む事に異論でも示すかのような、すれ違う近衛兵の怪訝な視線に睨むような一瞥をくれて黙らせる。彼と同等な立場である事を意味する騎士の勲章を光らせる男にすれ違いざま声を掛け、持ち場を離れる彼の代わりを仰せ付けて。背後から注がれる謝意が心からのものだと伝わっているからこそ、彼の言う" 御恩 "に一片の心当たりも無いことがますます不気味で「 ――大袈裟。 」それ以上聴きたくないのだと、拒絶を滲ませてぽつり言い放ち。やがて辿り着いた医務室の扉を自分で開き、やけに慣れ親しんだ足取りで薬棚への距離を詰めつつ「 適当に座って。この時間は王宮医いないから 」必要な道具を一つ一つ手に取りつつ淡々と告げるのは、命令口調の方が相手の遠慮を抑制出来ると踏んでの事。やがて彼が何処かに腰掛けたのを背後の気配で感じ取れば、向かい合うように座り「 見せて 」藪から棒に一言。もしも少しでも躊躇いを見せようものなら「 ……早く。 」ジト目で見つめながら顎先で怪我をした手を示そうか)


  • No.187 by 極彩の魔女  2020-11-13 23:20:08 




>今週末は高浮上予定!お時間のある方、お暇な方がいらっしゃれば王宮で遊んでいきませんか?

>こんな姫が居たらいいな。(>173



: お姫さま大募集中! :

: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>146】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓


: セレーナ姫 <<< 第二皇子ロメロ(>176

: シャトン姫 <<< 第二皇子ロメロ(>171

: シリウス姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>186


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。


  • No.188 by シリウス  2020-11-13 23:41:42 



>186 リヒャルト様



(真っ直ぐ進めていた歩を止めたのは、返ってきた言葉が静かな冷たさを纏っていたからで。王族として、人としてごく当然の行いを大仰に持て囃された所で窮屈でしかないのだろう。彼のような人格者ならば尚更。一瞬生じた躊躇と違和感を知らず知らず好意的な解釈で塗り潰し、無駄口を塞いだまま足早に医務室まで追いつけば、手際良く薬棚を漁る皇子の姿に目を丸め「 ……殿下は医術にもお詳しいんですね 」感じたままを心底不思議そうに零してしまいつつ、体は従順かつ忠実に傍らの椅子へと腰を下ろす。未だ残る緊張から普段以上に背筋を伸ばして主君の一挙一動を見守るが、ふいに真正面から向き合う形になると臆するように身を引き、次いだ言葉に驚くあまりさっと腕まで引っ込めかけて「 しかし、」続きを口に出来なかったのは有無を言わせぬ眼差しのせい。月明かりの下で見るよりずっと鮮やかなスカイブルーに小さく息を呑み、そろりと手を差し出すもその指先は遠慮がちに曲がったままで「 殿下がお優しい方だという事は十分存じております。ですが、あまり近づかれないほうがよろしいかと……ご尊顔に傷をつけてしまうような事があれば、国王陛下や兄君様に何とお詫びすれば良いか、 」猫すら怯えて逃げ出すほどの化け物じみた獣の爪。皇子の白い肌など掠めただけで裂いてしまうだろうと気が気ではなく、浮ついた緊張と真摯な不安が入り混じる奇妙な心地で眉を下げ)


  • No.189 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-14 00:08:24 


>>シリウス姫(>>188)

(背後から指摘されて初めて、手慣れた動作のままに薬棚を漁った事を後悔した。手当てや応急処置に不自然なほど精通している理由は決して人に言えたものではなく、諦めたように溜息を吐いて「 別に、慣れてるだけ。――僕らは怪我の多い兄弟だから 」普段は兄か弟の傷しか診ないため油断してしまった、素直に自身の浅はかさを受け入れつつぽろりと暗い思い出の欠片を落としてしまったのは、彼も同じく魔女の暗い企みから生まれた" 姫 "だからなのだろうか。縮こまった手に視線を落としたまま数秒の沈黙。肉を裂き骨を砕く事も難くない、見るからに命を刈る事に特化したその爪が、ひどく甘美なものに思えて仕方がない。「 君が切り裂いたのは僕だろ、どうして父上や兄さんに謝るの。 」冷たい氷に一筋の罅が入るような、微かに震えた声。俯きがちな表情はとうとう窺えないまま、感傷を振り払うように鋭く息を吸ってから顔を上げて「 僕に触られるのが嫌ならそう言って。無理強いはしない 」手にしていた薬や包帯をサイドテーブルに置く、コトリとした小さな物音が部屋の静寂を揺らして)


  • No.190 by シリウス  2020-11-14 02:47:55 



>189 リヒャルト様



(溜め息混じりの返答は彼が自身のみならず兄弟の手当をも行っていると察するには十分で。兄皇子も弟皇子も彼の御心の美しさに感服しているに違いない、己のように。現にあくまで自分の意思を尊重する口ぶりに、先程抱いた感嘆が陶酔の域まで沸き立つのをはたはたと揺れる尻尾で実感しつつ「決してそのような事は」「是非ともお願い申し上げます」等と"嫌"という響きをかき消すかの如くやや食い気味に。些か品が無かったか、と遅れてやってくる後悔を咳払いではぐらかし、ゆっくり掌をさらけ出しては「 ──陛下も殿下達も、そのお優しい御心をさぞや誇りに思っていらっしゃるでしょうね 」騒ぐ鼓動さえ悟られてしまいそうな静けさの中、それを隠すべく口を衝いたのは今しがたの問いへの返答。凛と纏う空気が微かに揺らいだ刹那を伏せた瞳で反芻しながら、その意味に気付く事なくはにかむように表情を緩ませて「 ですから──リヒャルト殿下がお怪我をされたとあれば、王族の、王宮の皆様がどれほど悲しまれるかと。そのような事を考えてしまいまして 」勿論貴方への償いが一番であるという旨も付け足しつつ、赤々とした傷に視線を移して続け)


  • No.191 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-14 14:26:10 


>>シリウス姫(>>190)


(騎士の給料は国庫から支払われる、それは皇族たる自分が目の前の彼の雇い主である事を意味する。主人に卑屈な態度を取られては無理な迎合を強いる事になってしまう、そんな風に彼の前のめりな言葉を無言の卑下で以って勝手に片付けようとした瞬間、視界の端に揺れる獣の証に気を取られ「 ……それ、無意識? 」視線を注いだまま問い掛けを。勘繰りや打算ばかりの業深き人間よりも物言わぬ動物を好む事もあって、珍しく双眸には僅かながら明るい光が宿り。片手を彼の手の下へ添えて支えるように淡く触れてから「 少し我慢して。 」静かな前置きの後、晒された傷口に薬を沁み込ませたガーゼをそっと当てて消毒を。そして傷の治りを早める軟膏を指先に掬い取り撫でるように掌へ塗布しながら、片手間に聴いていた彼の言葉にぴくりと眉尻を歪める。彼が閉口してもなお沈黙を貫き、黙々と包帯を巻き終えてから立ち上がって背を向け「 ――皇族(ぼくら)の事を何も知らないくせに、臆面もなくよく言えるね。 」"優しさ""誇り"――くらくらするほどステレオタイプな言葉は拗れた皇子の神経に容易く傷を付ける。皇族の誇りなど重荷でしかない、どう足掻いても自分は兄弟には敵わないし父親からの期待や愛情も生まれてこの方受けた記憶もない。キラキラと輝くような彼の風貌こそ、華奢な自分よりよっぽど精悍な王子に相応しい――背を向けていた事で苦虫を食い潰したような顔を晒さずに済んだのは僥倖だった。「 君がどう思おうと自由だけど、理想を押し付けられるのは不愉快だよ 」薬の瓶を棚へ戻しながら静かに告げて、こんな風に自分の機嫌で相手へ当たってしまう幼稚加減に辟易としながら、一切の表情をかき消し振り向いて「 君が思ってるよりその傷は深い。一週間は剣を握らない方が良いよ 」今夜の務めも代行に任せて休むのが吉、そう淡々と付け加えて)


  • No.192 by 極彩の魔女  2020-11-14 17:11:11 



>今週末は高浮上予定!お時間のある方、お暇な方がいらっしゃれば王宮で遊んでいきませんか?

>こんな姫が居たらいいな。(>173



: お姫さま大募集中! :

: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>146】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓


: セレーナ姫 <<< 第二皇子ロメロ(>176

: シャトン姫 <<< 第二皇子ロメロ(>171

: シリウス姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>191


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。


  • No.193 by シリウス  2020-11-14 19:23:40 



>191 リヒャルト様



(何か良いものを見つけたような、ちらと光る瞳の先を追うとそこには行儀悪く揺れる銀色の毛が。さっと片手でマントを引き寄せ隠してみても布のはためく音が響くばかりで「 ええ、はい、無意識というべきか生理現象というべきか……昔から、こればかりはどうにも留めようがないんです 」平静を装った声すらばさりばさりと掻き消されれば、気恥ずかしさに遣り切れない苦笑を浮かべ。あくまで治療のためと理解していても、いざ細い指が己の節榑立った手を取ると言った側から尻尾は酷く振り乱れ、情けないやら喜ばしいやら如何ともし難い心地で手当の一部始終を見つめ。痛みを感じる余裕も無かったと気がついたのは、包帯を巻き終えた彼が立ち上がった後。無意識に詰まっていた息をゆるゆると吐き出して、感謝を述べようと開いた唇を突きつけられた一言で引き結ぶ。背中から仄かに漂う苦い気配に戸惑いを覚えたのは確か。しかし続いた言葉に思わず立ち上がっては、なおも雑兵の身を案じる指示に堪らず眉根を寄せて「 殿下の仰る通り、皆様方の事は何一つ存じ上げません。ですが──殿下が誰よりも優しく勇ましく、聡明であらせられる事は存じております。たとえ貴方様が覚えていらっしゃらなくとも私は、……私は、一度たりとも忘れた事はありませんでした 」先刻とは一変、涼しい双眸にも臆さず憑かれたように堂々と語る。彼が誉れ高い皇子であることは絵空事の理想ではなく、かくあるべき事実なのだから。そんな熱情任せの行動にようやく思考が追いついたのは、暫しの沈黙に脳が冷えた後。今更取繕えないとは犬並みの頭でも察せられ、ひたと見据えていた眼差しを逸しゆっくりと頭を垂れて「 ……今宵賜った御慈悲も決して忘れません。剣は持てずともこの獣の体がございます、お役に立てる事があればどうか何なりとお申し付けを──殿下のご命令とあらば、いつ如何なる時でも必ずや馳せ参じます 」口先の謝罪や感謝ではもはや力不足。包帯の巻かれた手を胸に当て、本心からの忠誠を以って示せるだけの誠意を示し)


  • No.194 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-14 21:25:46 


>>シリウス姫(>>193)

――ふ、…そう。
(隠されてもなお布擦れの音で存在を主張する尻尾は、昔飼っていたシェルティーを彷彿とさせて思わず吐息に混じった笑いが零れて。同時にこの世の全てを諦めたような無色の表情も微かながら暖色を帯びささやかに口角が上がったが、一瞬でも心を許した様な表情を見られる事に抵抗を感じてぱっと顔を逸らし。背中越しに聴くそれはまるで灼熱を叩きつけられているかのようで、彼が言葉を紡ぐたび冷え切った心を熱の刃が切り裂いてゆく。耳を塞ぎたくなる衝動が腹の底から湧き上がるが、まるで駄々をこねる幼子のような醜態を晒すわけにもいかず、無意識に両の拳を握り締め" うるさい! "と叫ぶ声を寸でのところで呑み込んだ。熱風が止んだかと思えば、今度は騎士宜しく誓いを立てる言葉には食傷を隠さずに態と大きく溜息を吐いて「 君も" 僕 "を見てない。君が傾倒してるのは" 第六皇子 "だ。 」背を向けたまま俯きぴしゃりと告げる。彼が再三に及んで口にした自分への恩義も、きっと魔女の悪趣味なダミーだと漸く合点がいく。「 どう足掻いても僕は" 第六皇子 "で、君は" 姫 "なんだ。それがこの世界の無味乾燥な理なんだよ。 」今の彼にはきっと理解できないだろう。だとしても、ここで告げておく事は残酷ではなく、むしろその対極を意味すると判断して紡いだ声色は、絶望によく似た諦観と厭世を飽和するほど孕んでいた。思いを馳せるのは、皇族も魔女も下劣なゲームも存在しない世界で「 ……いっそ君が本当の狼なら良かったのに。 」胸中に留めたつもりの呟きが声に出ている事には気付いておらず、ゆるゆるとかぶりを振って)


  • No.195 by シリウス  2020-11-15 00:07:47 



>194 リヒャルト様



……私、は……
(深い溜め息一つであれば、それは違うと性懲りも無く食い下がる事が出来ただろう。けれど語られる不可解な理が、その声が纏うあまりに昏く澱んだ香りがひどく喉を竦ませて。高鳴る鼓動はじわりじわりと不穏な胸騒ぎへ変わり、高揚は奇妙に冷えて、自分の立っている場所を確かめるように伏せたままの視線を揺らす。己を光の当たる場所へ連れ出してくれた皇子が何故、こんなにも深い闇の匂いに包まれているのか。"私"は──"姫"とは一体何なのか。続く言葉を見つけられずに立ち尽くす中、ぽつりと聞こえた呟きに両の耳を震わせて「 私は……犬でも狼でも、仰せのままに成ってみせます。たとえ怪物であろうと、殿下がそう望まれるなら 」愚直に訴えるのは嘘偽りのない本音。しかし切々とした声音には忠誠心ばかりでなく、目の前の彼という唯一無二の存在に縋るような響きも含まれており。さらさらと揺れる金糸の髪をさながら闇に垂れる蜘蛛糸の如く凝望し、無意識に一歩踏み出して「 ──私が忠誠を誓う"皇子"はリヒャルト殿下、貴方様ただ一人です 」貴方しか居ない世界に序列などはなから存在しないと、不敬も構わず口にする。睦言にも似た甘やかな台詞は静謐な室内にふわりと消え、後に残る空虚な静けさすら空恐ろしく感じては、顔を背け続ける彼にそっと獣じみた手を伸ばして)


  • No.196 by リヒャルト/第六皇子  2020-11-15 12:00:58 


>>シリウス姫(>>195)

(檻にも等しいこの王宮にて生を受けて以来、愛も期待も賛辞も満足に受けた記憶はない。それを蒸し返して過去の孤独に浸るほどロマンチストでもなく、逆にそれらが無くても今まで生きてこられたのだからと、"自分には必要のないもの"として諦めていた。にも拘らず、こちらの望む望まないを度外視して叩き付けられる熱情を、彼は"忠誠"と呼ぶらしい。声色に混じる依存の響きに「 虫の良いこと言わないで 」恐怖にも似た拒絶で再度壁を作り、君のそれは依存だと突き放す為ぱっと振り返った刹那、此方へ伸びる手に思わず「 ――っ! 」びくりと身体を強張らせ。恐怖を抱いたのは彼の爪を脅威に感じたわけではなく、このままだと彼の熱に浮かされて共依存という蟻地獄に絡め捕られてしまいそうな気がしたから。「 僕には…、 」到底一度に処理できない程の感情に晒され、俯きがちな顔では情けなくも視線が泳ぐ。ぐ、と震える拳を握り締めて萎んだ喉を奮い立たせ「 僕にはそんなもの必要ない 」排斥というよりも自分にそう言い聞かせるように。魔女の色彩を持つ彼の瞳には終始目線を合わせる事無く、ズカズカと扉へ歩み寄り手荒に扉を開けては振り返る事無く医務室を後にして廊下の奥へと足早に消えた。)


( / 交流中失礼いたします、ここいらが初日の潮時かと思いましたので回収ロルを回させて頂きました!上記に対するお返事は自由ですので、書き足しておきたい事が無ければ蹴って頂いて大丈夫です!棘だらけの殻の奥に閉じ籠る第六皇子へ怯むことなく自分の想いを貫くシリウス姫の姿に胸がいっぱいになりながらも、とても楽しくお相手させて頂きました!次ぐシチュエーションですが、指名変更や場面についての要望がありましたら何なりとお聞かせくださいませ…!)


  • No.197 by シリウス  2020-11-15 15:16:10 



>196 リヒャルト様



(/お言葉に甘えて背後会話のみ失礼致します!リヒャルト様のお心を土足で踏み荒らすばかりでしたが、仄暗く閉じた感情が揺れ動く様がとても愛おしく…!こちらこそ不躾ながら大変楽しませていただきました、回収ロル共々本当にありがとうございます!
次の展開につきましては、休暇中の城下町でリヒャルト様へのお礼を考えていた所を他の皇子に見つかり…というような形で、第一~第五皇子様のどなたかと交流させていただきたいと思っております。彼についてあれこれ伺いつつ当人様とも関係を深めていければと…!指名もシチュエーションもアバウトで申し訳ないのですが、ご兄弟の闇深い内情も交えつつお話してくださる方や、シリウスとぶつけたら面白そうだという方がいらっしゃれば是非教えていただきたいです!)


  • No.198 by 極彩の魔女  2020-11-15 16:04:27 


>>シリウス姫(>>197)

( / わわ!とても素敵なシチュ案ありがとうございますー!ではお忍びで町ブラ中の皇子とばったり出会って…という体で進めていきましょう!細かい場面指定が無いようであれば此方からシリウス姫を見掛けて声掛けするシーンを先出しさせて頂きますが如何でしょうか?また指名については、第二と第四は苦手意識をお持ちとの事で候補から外させて頂いて残りの三名からお選び頂ければと!参考情報として、口の緩さ(情報の引き出し易さ)は第五>第三>第一となっております。第一はシリウス姫のリヒャルトに対する思いを尊重しつつ隙あらば絡め捕ろうとしますし、第三はシリウス姫がリヒャルトに向ける執着に焦がれてシリウス姫に粘着するやもしれません。第五はシリウス姫とリヒャルトを客観的に眺めつつ、不安定な関係性を揺らがせようとするやもです!以上、気になる皇子が居ましたら是非ご指名を決めて頂ければと存じますー!)


  • No.199 by シリウス  2020-11-15 18:47:19 



>198


(/何から何までありがとうございます!どなたとの関係性も非常に魅力的で迷ってしまいましたが、今回はエトワール様にお相手をお願いしたく存じます…!第五皇子様の無邪気な揺さぶりを堪能させていただいた後のほうが、不安定な心にハインツ様やジーク様との交流が刺さるのでは…などと勝手な妄想が広がりまして…!性癖的にセス皇子やロメロ皇子とも叶うならばいずれお話させていただきたいと思いつつ、挙げてくださったお三方から選ばせていただきました!
先出しまでお任せしてしまって申し訳ありませんが、主様の展開しやすいシチュエーションで構いませんのでどうぞ引き続きよろしくお願い致します…!)


  • No.200 by エトワール/第五皇子   2020-11-15 19:28:41 


>>シリウス姫(>>199)

(堅苦しい礼装は王宮へ置き去りに、お忍び用の普段着として選んだのは暗い色合いのダークブラウン基調に統一されたアビ・ア・ラ・フランセーズ。目立たない事を目的としたそれに身を包み、まずは城下町に看板を構えるお気に入りのパティスリーへと向けて出発し。人通りの少ない路地裏を選んで闊歩する野良猫のような様は王宮に釘付けの筈の皇族としては不自然で、第五皇子がしばしば人目を盗んでは城下町へ足を伸ばしている事が伺える。頭の後ろで手を組みながら軽やかな口笛を吹く、上機嫌なのは他でもなく待ちに待った"姫"が登場したからだ。数日前、何やら様子がおかしい第六皇子に声を掛けた事が僥倖で、彼から姫についての情報をいくつか得ることが出来た。夢想するのは美しい銀色の毛並み、早く会ってみたいなあとぽわぽわ予想図を思い浮かべながら角を曲がった瞬間。自分より幾分か背の高い相手と出会い頭に軽くぶつかり「 わ!、と…ごめんね、怪我はない? 」軽い衝撃と共に軽く目を瞑り、すぐさま相手の安否を確認しようと顔を見上げた途端、視界に飛び込む獣の耳に瞳を輝かせ「 姫――、姫だあ!わあ、こんな所で会えるなんて運命的だねっ。凄い、リヒャルトが言った通りのカッコいい耳! 」話によれば第六皇子に因縁を植え付けられたであろう彼に対してその名を出したのは計算か否か。じゃれつく仔犬か子猫のように、彼の全身を全ての角度から見るようにキャッキャと回って)


( / 承知しました、では早速エトワールにて先行文を出させて頂きました!確かに第五皇子の性格を考えると、シリウス姫の物語の布石として一石を投じる適役だと思います…!私事ではありますが、当トピ発足以来エトワールは今回が初稼働ですので、個人的にとっても今後の交流をより一層楽しみに思っておりますー!
基本的には相性の良い者同士で甘々な絡みが出来ればと思っておりますので、苦手という前提を押し切っての交流は非推奨とさせて頂いておりますが、彼らに対する苦手意識が初対面時に解除されるという前提であれば第二・第四共にいずれご指名頂ければと思っております!では背後は一旦下がらせて頂きますが、もし何か御座いましたらいつでも遠慮なくお声掛け下さいませ!)


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