マフィアなわんこの非日常的日常！【創作なり／一対一募集】

「あー…暫くは、ぎゃあぎゃあ声上げて泣いてたな。アンタが居なくなるとか、自分の所為だとか、色々喚いてもいた。今は一応落ち着いたが……アイツ、あんな小せぇガキみてぇな泣き方もするんだな」
（視界に捉えた相手の姿に、一度片手を軽く上げる事で簡素な挨拶とし、問われた内容に数秒迷いに視線を逸らし。それから咥えた煙草が落ちぬよう薄く開いた口から静かに言葉を返し、次いで彼是と己に零された感情の一部を抜粋して補足に繋ぎ。それを思い出すのに引っ張られて浮かんだ、今まで己が見てきたもののどれとも違う顔をしていた青年の姿に、ほんの僅か柔らかな色に染まる声音でぽつりと感想を落とし。そこから少しの間相手の顔をじっと見詰め、何か考え込むように沈黙していたが、不意に背に感じたノックの振動に反応して眉を微かに動かし）

「…煙草買ってくる。後は、アンタら二人で解決しろ」
（一瞬だけドアの方に目をやった後身体をそこから離し、同時に口にある火の点いたそれを指に持ち変え、軽く上げた靴底の踵でその火を消し。そのまま相手に背を向ける形に一歩踏み出してから、この場を離れる口実に適当な用事を細い溜め息と共に告げ、些か大股に通路を進んでいき）



（衝動的に家を飛び出し、途方に暮れていた己を拾う形で家に招いてくれたテッドの姿が見えなくなって五分。迎えの予告を聞いてからというもの、落ち着いた筈の感情が揺れる心地悪さにソファーの上で身動ぎ。今まで散々関わりを避け、触れ合いも拒んで、挙げ句最後には我が儘で乱暴を。…嫌われた、かな。思考はどんどんと否定的な方へ傾き、それに伴う躊躇に目を伏せ。落とした先の視界にある持ったままのカップに口を付け、蜂蜜の多く入った甘いその中身を啜ってはまた巡る考えに意識を向けて）

…怖くても、嫌でも、向き合わなきゃ
（まだ恐れも、理解出来ない感情も、胸の奥に渦巻いている。けれど、ずっと逃げる訳にはいかない。自身に言い聞かせるように呟いた後、繰り返し浮かぶ迷いを払わんと髪が乱れる程の勢いで頭を左右に大きく振り、残っていたミルクも一息に飲み干し。そうしてぐっと足に力を籠めて立ち上がり玄関へと歩を進め、眼前に迫ったそのドアを握った手の甲で二度叩いてテッドへ合図を送り。次いで、鍵の掛かっていない其処に手を掛け。…まずは、謝らないと。そう決意を抱く胸にちらつく不安に顔を陰らせながらも、ゆっくりと自分達を隔てるそれを開いていき）



（／テッドは甘やかす方が得意ですからね。代わりにかなり甘え下手ですが(笑)ですねぇ。頑張りましょう(笑)訊かれても「見付ける楽しみがあるだろ？」なんて茶化すかと。勿論「ここ付けて」って言われれば其処に思いっ切り濃いのを付けますが…ビティス達の所を見て「…ああならないよう気を付けるか」って考えてそうでもあります(笑)まあ、その内テッドも幸せになれれば事件に巻き込まれる事もあまり…あまり？無くなるでしょう(笑)はい。では、そろそろ再会といきましょうか(笑)）

俺が、居なくなる…？(テッドから説明される相手の状況や様子を聞いていたが、何より気になったテッドから聞かされた相手の発言を眉を潜めながら不思議そうに呟きで復唱し。相手が子どものように泣き喚いていた、というのもまた気にはなるものの、何故自分が居なくなる、という言葉が産まれるのか、それがどう考えてもイマイチ分からず。今後も出来るだけ相手の傍に居たい、あわよくば幼馴染みとしてではなく、恋人として。しかしグルグルと思考を巡らせるもその間にテッドがドアの前から立ち去るのを見てハッとしては軽くオズと頷いて。テッドが立ち去ったドアを見ていれば、ゆっくりと自分たちの間を隔てるドアが開けばその向こうに居る相手の姿が見えれば漸く話せる、触れられる、想いを告げれるかもしれない、それらが先程までグルグルしていた思考にあっという間に割り込んで支配していけば無意識に近い動きで相手の方へと歩み寄り、相手と目線の高さを合わせながら抱き締めて。そのまま相手の右肩と首の間に顔を埋め相手を抱き締めれている、その実感がこみ上がってくれば自分の何が謝るべきなのか、それが一切分からないものの小さな安堵の声で謝罪の言葉を数度ポツリと呟いて)

…ビティスゴメン、ホントにゴメン…！ゴメンな…

(/ふふ、もしもテッドさんが体調崩した時に常識枠のこは仕事あっても休んででもテッドさんの看病に行きそうです(笑)はい！(笑)茶化されたら「言われなきゃ気付かない場所にするなよ」と照れながら返すでしょうね。濃いの付けられたらお返しで何個か付け返すでしょうね……まぁ確かに「…反面教師にしないと」と思ってそうです(笑)多分テッドさんと常識枠の2人で苦労を分け合う感じになるんですかね？(笑)ですね！再会早々に抱き締めてしまってますがご容赦を(笑))

（扉を開けて視線が合った瞬間、自分が何か言うよりも先に近付いた相手の腕が己を捕らえ。予想外の出来事に出す筈の声が喉の奥で詰まり、動きすら固まって。だが、首筋を擽る相手の毛先に、背に回る腕の確かな感触に身に入った力が次第に抜け。次いで間近で感じる匂いと服越しに伝わる体温に、心臓は緩やかにペースを早め、それは呼吸にも浅く影響を与え。けれどその苦しさも、上がる熱も妙に心地好く、思考を包んでいく多幸感にほんの少し瞳が蕩け。…もっと。ふらりと揺れた理性から覗いた、その欲求に自然と腕が相手の背に伸び。けれど、それが相手を捕らえる直前、聞こえた謝罪に目を見開き、火照った身が急速に冷えていくのに合わせて腕も垂れ下がり）

なん、で…
（何故、相手が謝るのか。頭を満たした疑問に掠れた細い声が洩れ、言い様の無い悔しさに似た感情が下げた両手に拳を作り。ああそうだ、謝るべきは自分だ。今一瞬でもそれを投げ出しかけた己に強く奥歯を噛み締めた後、微かに乱れた息を数度の深呼吸で整え、唇を告げる為の言葉の一文字目にゆっくりと変化させ）

ノア兄、っ…俺こそ、ごめん。俺…自分が恐くて、ノア兄の事、避けてたのに…ノア兄が、居なくなるのも嫌で、怖くて、痛くて…っ…それで、訳解んなくなって…
（まずは相手の名を、それから詫びを、心情を。ぽつりぽつりと言葉を紡いでいく度、また己を苛もうと胸を刺す得体の知れない恐れを堪えるように、作った握り拳の中に爪を立てて自らの掌に赤い線を付け。声に混じる震えを押さえ込まんと何度も言葉を区切っては息を吸い、溢れてしまいそうな多くの感情に視界も声も潤み滲むのを自覚しながら、それでも何とか最後にまた謝罪を告げて）

ノア兄、酷い事、して…っ…ごめんなさい…



（／もしそうなったら「仕事行け、伝染るぞ」って玄関先で追い返そうとするかもしれませんので、強引に押し入っちゃって下さい(笑)ふふ、そんな顔されたら「でも、嫌じゃねぇだろ？」ってまた付けちゃいますよ。ただその代わり、見えない所なら付けられるの好きそうですね、テッドの場合(笑)もしくはお互いの苦労が相乗して増える可能性も…(笑)いえいえ、ビティスも久し振りの触れ合いに喜んでいるので(笑)）

っ、そん、なこと…俺は、ぜってービティスの隣から居なくならないつもりだ…(相手の謝罪の言葉にやはり気になるのは自分が何故いなくなると思っているのか、そんな話をしたこともなければするつもりもなかった。だからこそ、すこし狼狽してるような声色で呟いていたが、顔をあげて少し相手と自分の身体の距離を開けるようにして相手の顔を見ながら会えた事への安堵の涙を必死に堪えながら改めてそう宣言を告げて。しかし、相手の泣きそうな様子を見ては相手の気持ちを自分なりに少しは汲み取り、少し背を伸ばし相手の頬にキスを1つ落として。そして、再び相手の身体を自分たちの方へと抱き寄せて笑みを浮かべながら、相手の謝罪の言葉よりも欲しいと感じていた事を罪滅ぼしとして提案し)

…なら、俺のこと、抱き締めてくれよ。それが、ビティスが俺にしたことへの罪滅ぼし、な？ビティスが抱き締めてくれたら今回のこと、許すからさ…

(/そりゃ「もう休みの連絡は入れた。恋人の看病くらいさせてくれ」って言って押し入りますよ！なんだったら料理とかも出来ますし、あーんとかさせちゃいますから(笑)何だかんだ恋人によわいですからね(笑)ありえな……くない可能ありますね(笑)おやおや、良かったです。罰になってないですが許すからっての口実でビティス君からも抱き締めて欲しいだけという(笑))

…ん
（顔を合わせ、改めて告げられる約束に恐れは和らぎ、少しばかり力の抜けた頬に受けたキスに擽ったげに片目を細め。しかし続く提案に躊躇を覚えてか、眉の下がった迷い顔で沈黙し。それでも、それを受け入れる側に思考の天秤は振れて、小さな頷きで承諾を返した後、既に触れ合う身体のその背におずおずと両手を回し）

…ノア、兄
（己が腕を回した事で、より密着する身体から伝わる温度に熱が緩やかに戻り始め。そのまま相手の胸に頬を寄せれば耳には鼓動が届き、落ち着くような、高揚するような、相反する感情の波が作る靄に頭がぼやけ。その心地好い感覚を更に欲して、自身の重みを半分以上相手側に掛け、相手を捕らえる腕にも力が籠り。その最中、ふと向いた視線の先に映った唇に目を奪われて。ふっと頭に浮かんだのは、何時かのその柔さと、その温さ。…欲しい。胸を叩く欲求に従うまま、背中から外した片手をゆっくりと相手の頬に添え、その親指の腹で口の端に触れて。熱の溶け出した吐息混じりに名を呟き、欲に惚けた顔を上げ、視線同士がぶつかったその瞬間。不意に返ってきた思考に、はっと目を見開いて頬から手を離し）

あ……今のは、っ…その、えっと…ごめん…
（自分は、今、何を。時間にして十分程度、己が取った行動の理由が自身でも解らず、顔を怯えに似た色で歪めて。何か弁明を紡ごうとする言葉も同じ色に染まって縺れ、只詫びだけを一つ形作った後視線を伏せて。…怖い。でも、逃げるな。未知の感情と、相手の反応。その二つの恐怖に下がろうとする足を踏ん張って無理矢理留まらせ、未だ相手の背に回したままの片手が震えるのを、触れている服を強く掴む事で押さえ。それから喉を絞るようにして出した音で、ずっと抱え溜め込んでいた恐れの一部を相手に吐き）

俺…この前から、何かおかしくて……やっぱり、離れた、方が…



（／テッド、複雑そうな顔でひとまず受け入れるでしょうね。あーんについては「一人で食える」ってスプーン奪おうとしますが…ちなみにテッドも料理（というより家事全般）は出来るので、逆の立場になっても安心ですね(笑)ふふ、好きな人に弱いのはお互い様でしょうね、きっと(笑)まあでも、二人でなら乗り越えられるでしょう(笑)そりゃあ求められたら幾らでも抱き締めますとも！まだちょっと怯えてはいますが…(苦笑)）

っ…(自分で求めた相手からの抱き締めだったが、それを実際にやられると鼓動がトクトクと早まり、相手の体重がより掛かれば特に後ろに転げてしまう訳ではなかったものの、相手の身体の温もりがより感じられ、その熱で思考が靄が掛かってきそうなほどで。そうしてれば相手の手が頬に触れ、口の端に親指が触れてくるとドクンとより心臓が高鳴り、吐息交じりに名を呼ばれればその高鳴りはより強くなり相手からのキスを無意識に期待してしまい)

離れる必要なんて何もない…それに何も、ビティスが気にすることはない(しかし、お互いの視線が交じりあった時、相手の手は頬から離れ表情に怯えとも思える色が伺え。そして相手から詫びの言葉に、何故？何も謝る必要がないのに、そんな思考が芽生えてくれば相手の言葉に、離れた方が、その言葉にほぼ咄嗟のようにそれをする必要がないと話し、一拍置いて何も気にする必要もない旨を伝え。そしてゆっくりと相手の背に回してる片腕のみで抱き締め、もう片方の手を相手の背から離しそのままゆっくりと相手の頬に触れ、ゆっくりと滑らせ相手の顎に触れれば自分を見てほしい、その想いが伝わるよう相手と視線が交わるようクイと相手の顔を上げさせ、これが相手を心配させた自分に出来ることだと伝える意味で相手に遠慮しなくていいのだと僅かに熱の帯びた視線を向け、先程相手が名を呼んだ時と同じく熱の帯びた吐息交じりに告げて)

ビティス…俺にしたいこと、あったら遠慮するな…全て、どんなことでも俺はビティスを拒否なんてしないから…

(/流石に病人に負けるほど腕っぷし弱い訳じゃないので「大人しく俺に食べさせられてな」とか言って食べさせるでしょうね……ですね、多分常識枠っこも見舞いに来てもらったら「有り難いけど移したくないから」って帰ってほしげにするでしょう。勿論押し入りオーケーです(笑)ですね、そこは多分ビティス君&ノアのカップルと変わらなさそうです(笑)ですね、それは違いないかと(笑)怯えは分かったようで安心させようとしてますね……ただこれ知り合い(テッド)の家の玄関(ドア開けっぱかどうかお任せで(笑))先なんですよね(笑)そしてサラリと顎クイしてるという(笑))

……でも。でも、っ…
（言葉への肯定を望んでいたのに、即座に否定を受けた事に少しの惑いを震えた声に乗せ、しかし仄かな嬉しさに手や足の力は抜け。そうして抵抗も無く抱かれる身の、その頬に触れた大きな手に言葉は止まり。程無くして半ば強引に合わせられた視線の先、映るそれに僅かに目を見開いて。…きれい。以前は何とも思いはしなかった、見慣れた筈の幼馴染みの顔から目が離せなくなり、知れず息を呑み。次いで己を呼び、見つめるその僅かな熱と言葉の蜜に惹かれ、ふらふらと蝶の如き緩やかな挙動で片手を相手に伸ばし）

ん…
（する、と掌で相手の頬を撫でながら、背伸びをする事で互いの顔の距離を縮め。肌に息が掛かる程の近さに心臓がまた拍を早めて、ほんの少しの苦しさに吐息を短く落とした後、先ずは反対側の頬へそっと口付け。音すら出ない静かさで行うその動作は、戻れない道を歩むような微かな怖さと、罪悪感に似た感情で震えていて。それから昂りに蕩けかかった視線をもう一度合わせ、未だ躊躇に揺れて洩れた声の後、それでも抗い難い欲求にまた顔を近付け。どくん、どくん、と耳許まで煩く鳴る鼓動の中、己の唇が相手のものと重なるその直前。不意に響いた物音に意識が逸れ、その方向に些か警戒した強張った顔付きで目をやり）

っ…誰か、来た？



（／勝てないと解ればテッドも何とも言えない不満顔で餌付けされてるでしょうねぇ…そりゃあ、「いいからとっとと寝ろ、したい事があるなら言え」とか言いながら乗り込みますとも(笑)恋人ですからねぇ、そのぐらいが丁度良いでしょう(笑)ええ(笑)そうなんですよねぇ…テッド可哀想…せめてキスは此処を離れてからの方が…(笑)ふふ、顎クイにビティスもドキドキしております(笑)そうそう、時に当方の個人的な嗜好としてのお話をさせて頂くのですが…この日の内にキスが出来た暁には、ビティスが直前に飲んでいた甘いホットミルクの味がする事になるんですよねぇ…(笑)）

っ…(ゆっくりとした動きで相手の手が再び頬に触れるとピリリと緩やかな、それでいて心地よい刺激に思わず脱力しそうになり、少しずつ近付いてくる相手の顔から目が離せず、それでいて美しい相手の緑の瞳に吸い込まれてしまいそうで。それでも相手より年上なのだからと踏ん張ろうとしていれば、相手吐息が肌に触れるだけでまた同じ刺激が背筋を這って。更に頬にキスを受ければ静かな口付けだったものの、愛しい相手からのその優しい刺激は自分の身体を甘く蕩けさせようとするからこそ、より先程から熱を帯びてた視線はより強く熱を帯びて。更に再び近付こうとするその唇を受け入れようと眼を細めて、いざ触れそうになる、そんなタイミングで聞こえた物音にピクリと眉を上げ。後もう少しで愛しい相手との甘い時間を堪能できる、そう思っていただけに寂しく感じるも少しでもまた甘い時間がほしい、それが背徳的でも良い、そんな思考に駆られ改めて両手で相手を抱き締めたままにやや腰を上げ玄関内に自分の身体ごと相手を連れていき。ゆっくりと閉まろうとする扉を尻目に再び甘い一時を、そう考えていた思考はふと、何故自分がビティスの元から居なくなると考えていたのか気になってしまい、そうなれば甘い一時よりも気になってしまい、相手の事を見詰めながらユルリと首をかしげ問い掛けて)

…そういえば、なんで俺が居なくなるって、思った、んだ？

(/不満そうな様子見ても可愛いと思いそうですがねぇ。恋人には甘いので……ふふ、どうぞどうぞ！そのまま無理矢理にでも寝かせて看病してやってください(笑)ですね(笑)そうですね、此処ではなくどこか別の場所……路肩に止めた車中とか、部屋に戻ってすぐとか……どちらが良いですかね？個人的に見られる可能性がありつつもお互いの恋心を自覚しあってそれに負けて車中でキスを……なんての好きなんですが、主様のお好きなように！ノアは触れるキスはこなれたようにしてますが、深いキスは初めてですから拙いとは思います(笑)良いですね、甘い(味覚的な意味でも)キス……是非今日中に一回はさせましょう！本当に甘いキスだったからこそ、ノアはビティス君とのキスもやみつきになりそうです(笑))

わ、っ…！
（今していた事への後ろめたさからか、何処かそわそわと身動ぎながら目を凝らした矢先、己の意思とは関係無く動かされた身体に驚いて小さく声を洩らし。思わず触れている相手の服にしがみついて、足が落ち着いた直後降ってきた問いに一瞬身を震わせ。それから上げた顔には躊躇と迷いに眉の下がった気弱な色が顕れ、十秒程度の間彷徨かせた目をもう一度伏せて漸く口を開き）

…俺が、ノア兄ちゃんを避け始めて少し経ったくらいからさ、遅く帰ってくるようになっただろ？お酒の匂いと、色んな人の匂いもしてた。…もしかして、俺が何度も避けたから、俺の事が嫌になって、帰りたくなくてそうしてるのかなって…
（ぽつり、と先ず告げたのは相手を助けてからまだ日が浅い頃の話。それから時が経ち、それが幾度も繰り返される内、膨れていった不安、苛立ち。けれど、自らの行動の疚しさに相手を咎められずにいた事。一度始めた感情の吐露はもう腹の中へ戻す事は出来ずあっという間に溢れ、そしてその言葉を紡いでいくにつれて返ってくる当時の感覚に少しずつ身が強張り始め）

…それで、今日は、全然知らない人の匂いがしてて…凄い嬉しそうな顔で、大事な話があるって言うから…きっと俺より一緒に居たい人が出来て、その人と暮らすのかなって、思って…っ…
（もう一度だけ息を吸い、話を続ける声にはまた恐れの色が滲んで掠れ。思い出すにはまだ早いその痛みにとうとう言葉は途切れ、唇を固く結んで、伏せた顔のその額を相手の胸に押し付け。ぐり、とそれを強く擦り付ける仕草の後下がったままの片手を上げ、両腕で相手の身体を確と捕らえ。抱擁と呼ぶには少々強過ぎる力を籠めながら、小さく、すぐ傍の相手にすら届くかも解らない独り言を最後に落っことし）

……凄く怖かった、な



（／まあ恋人なんて、何してても可愛いって思うものでしょうからね…存外てきぱきとした看病しちゃって「…思ってた恋人の看病と違う」とか思われないよう気を付けます(笑)あーっ！車中！車中が良いです！人に見られるかも知れなくて、シートの所為で思ったように触れ合えないけど、それでも二人きりの空間で自覚した感情には勝てなくてキスしちゃう…みたいなの好きです！(笑)深いキスが初めてなのはお互い様ですし、好きな相手のものならきっとどんなものでも心地好いかと(笑)ええ、頑張りましょう！ビティスもノアさんとキスで幸せを表現出来るの、きっとやみつきになってしまうでしょうねぇ(笑)）

っ、そう、だったか…すまないな…(ポツポツと語られ始めた相手が避けだしてからの話をただ静かに耳を傾けて。遅く帰るようになったのが何度も避けたからそれが嫌になったんじゃないか…女性の匂いをつけて帰った時の自分の行動がビティスよりも居たい人が居てそっちと暮らすのではないか…勿論、相手の勝手な憶測であり、事実とは色々と異なるものの、自分の言葉不足だったようでそれが結果的に相手を不安にさせてしまったこと、それにとても申し訳ない気持ちになり、怖かった、という理由までは察する事が出来なかったが、配慮不足への謝罪を述べて)

…ただ、勘違いしたままになって欲しくない、から言わせて欲しい…その、遅く帰るようになった、のは寂しかったんだ。だから、テッドとかドルフたちと飲んでたり、してたんだ(しかし、謝罪だけでは相手に誤解をさせたままになってしまうかもしれない、そんな不安感から一度閉じた口をゆっくり開いて一度弁解させて欲しい事を告げ、一度はどう言うべきか悩み声として出ていなかったものの、一度は見せた弱味、もう隠す理由もなく寂しかったからテッドや自分の部下らと飲んで帰るようになったのだと伝え。更にもうひとつの方も告げなくてはと再び口を開き、今日会った女性について話し、相手と離れて暮らすつもりも無いことを明かしていれば無意識の内に離れて欲しくない、そんな寂しさが込み上がって来て相手の肩に自分の額を当てて寂しさを紛らわせるように相手の背に回した抱き締める手に込める力を少しだけ強めて)

そ、れと…今日出会ったアイツ…エレナとは2年前に連絡しなくなって今日まで会ったことも無いし、会ったのも本当に偶然なんだ。エレナはエレナで結婚する人がいるらしいし…そもそも、俺はビティスと離れて暮らすつもりは一切、無いんだ…

(/ふふ、では楽しみにしておりますね？(笑)ではこのままお互いに胸の内を話させるのも悪くないですが、車中がお好みと言うことですし、帰りの車の中で話の続きをしてたらビティス君がモヤモヤしてる事を明かしてそれで気付いたノアが路肩に停め、そのまま車中で告白とDキスさせちゃいましょ！(笑)ふふ、それもそうですね！きっと素晴らしい感じになることでしょう(笑)ふふ、そう言って頂けてとても嬉しいです！ビティス君とノアが身体を交えるまではたまに恥じらいながらのキスで愛を伝える感じになるでしょうね(笑)何かもうイチイチ常識枠の子って書くの少々面倒なので(←)名前公開しちゃいます！アドルフ・スチュアート、愛称はドルフです！これからも時々出していこうかなと思います(笑))

…そっ、か。俺の方こそ、寂しい想い、させてごめん
（二度目の謝罪の後、切り出された言葉に腕の力を緩めて顔を上げ、相手の話にじっと耳を傾け。己の予想していたものとは全く異なるその内容に目を見開き、それから表情を顰め。自分の事ばかりで、相手の事を考えていなかった。その事実に奥歯を強く噛み締め、何処か腹立たしげに小さな唸りを零し。しかし話が続く内再び肩へ寄せられる額に、力の強まる腕に改めて相手の寂しさを思い知り、苛立ちもそれによって冷え。代わりに胸を支配していく後悔に震わせた声で話に相槌を打ち、次いで此方からの謝罪と共にそっと相手の頭へ片手を乗せ）

…ノア兄ちゃん。一緒に帰ろう。俺達二人の家に、さ
（とん、とん、と少し丸まる相手の背をゆっくりとしたテンポで優しく叩きながら、直ぐ傍のその髪に頬を擦り寄せて目を瞑り。…した事の、せめてもの償いに。そうしてかつて相手がしてくれた慰めを己の手でなぞっては、開いた口で柔らかに名を呼んで。そのまま相手を落ち着けるように努めた静かな声で、共に居る事を暗に告げる言葉を紡ぎ）



（／はい(笑)了解しました！！という訳で、帰る方向に持っていき易いようにビティスに喋ってもらいました(笑)まあ、今回のDキスの後、ビティスは泣き疲れと安心感で眠ってしまう予定ですが(笑)ふふ、なら多分寝る前とか、あとは相手の言動にきゅんとした時にキスしてそうですねぇ(笑)ついに常識人さんにお名前が…！名前の響き、英国紳士っぽくて格好いいですねぇ！ふふ、では今後とも宜しくお願いします(笑)）

…あぁ。そう、だな…あい…大好き、だぜ、ビティス…(寂しい思い、独りで居ることへの誰にも言えない不安感、初めて相手に告白してから耐えれるようになったつもりでは居たものの、相手が離れると耐えきれなかった。だからこそなのだろう、相手の手の温もりや心地よいテンポを背で受け止めれば満たされていく安心感、そして普段ならそういったのを年下からされるのはあまり良い気持ちにはならないが、ビティスからされているという幸福感から涙が出てきそうで。それでも辛うじて涙は堪え、相手からの言葉に薄く頷き返しながらユルリと抱き締める力が弱まり、思わずポツリと本音、愛してる、その言葉を口にしかけるも、相手が同じ気持ちかまだ確信が持てないからこそ口を閉じては大好きだ、と相手の名前を呼ぶも共に伝えながらスリと相手の肩に額を軽く擦り寄せて。少しの間同じ姿勢でいれば、漸くゆっくりと顔を上げてはフニャリと嬉しげだが少し頼りなさげな笑みを浮かべながら素直な言葉を述べつつゆっくりと立ち上がり、もうすっかり不安感も感じてなさげな様子で相手の手を繋ぎ取り、テッドに感謝を述べてから帰ろうと話して)

…やっぱり寂しい気持ち、ビティスじゃねぇと完全には無くなんねぇな…よし、テッドに話し合う時間もらったことのお礼言ってから帰ろうか

(/はい！そしてビティスがサラリと「愛してる」と言いかけてますねぇ……告白は車中でのお楽しみなので言わせませんでしたが(笑)ふふ、ビティス君が寝ちゃったらノアは起こさないように車走らせて一緒に住んでるマンションに着いたら姫抱きしながら部屋に帰って、ビティス君をベッドに寝かせてから隣で寝るでしょうね(笑)良いですねぇ、深いキスとかした後は2人とも照れてることでしょうが(笑)英国紳士っぽい名前ですがまだ青年ですし、紳士とは多少違う言動もあるかもですが……それで宜しければ宜しくお願い致します(笑))

……ん。俺も、大好き
（こうして相手を受け止める事で、自分自身の感情も落ち着き始め。不意に身動いだ相手が己に落とした、大好きという言葉に胸の奥が緩く絞められる感覚を覚え。痛みは無く、むしろ心地好さを感じさせるそれに目を細めながら、此方からも同じ言葉を吐息混じりに囁くように返して。暫しの間その気分を堪能した後、起きる相手の身に合わせて手を外し、顔を上げて視線を合わせ）

…へへ。そうだね。きっとテッドの事だから、何処かに行くふりして外で煙草吹かしてるんだろうし…あんまり此処に長居したら怒られそう
（笑う相手が告げた言葉に今度は嬉しさが込み上げ、思わず弛んでしまった唇から小さく、けれど存分にその色が含まれた声が洩れ。それから相手の出す提案に頷いて了承を返し、続けてテッドが取るだろう行動を予想しては眉の下げた苦い笑みでそれを口にして。次いで繋がれた手に力を籠め、確りと握り返しつつ先に外の方へと一歩踏み出して）



（／そうとは気付かずビティスは普通にお返事しております、すいません。いよいよですからね…！(笑)ふふ、久し振りの二人寝ですね。朝起きたらどっちかが全身で抱き付いてて、片方が抱き枕みたいにされてそうです(笑)ええ、キスの直後は人一人分の間空けて顔背けてそうですね(笑)それを言ってしまったらうちのテッドはガラも口も悪いので…ちなみにドルフ君、英語圏（アメリカやイギリス等）の人という認識で合ってます？もしそうなら、外国語とか出来ます？）

そうだな…(相手からも大好き、という言葉を貰えばドクンと大きく心臓が跳ね、さらにズクンと腹の奥に何か熱い感情が貯まっていく、そんな感覚を感じ改めて相手への想いが大きくなっているのを感じていて、相手と視線が合えばドキドキと耳元で煩く鳴ってるような感覚に陥りながらも何とか平静を保とうとして。そして相手からの言葉にしっかりと頷いて返しては相手の背を見ながら自らも踏み出して外へと向かい。そして、マンションの階段の踊り場の方へ視線を向ければ丁度手に持っているタバコを吸い終えた様子のテッドの姿を見付けては軽く声をかけると共に改めて感謝の言葉を述べて)

テッド、改めて色々ありがとな

(/ふふ、帰りの車中で気づくのが楽しみですね！車中はノアが車から出て外を軽く走り回って見てみたりもしてたので恐らくノアの匂いしっかりするでしょうし(笑)ですねぇ……それかもう2人とも仲良く抱き付きあって寝てるかですかね？どれでも美味しいですが(笑)ですね、どっちが深いキスをしてもその展開は変わらなさそうです(笑)アハハ……一応ドルフはイギリスの産まれでアメリカ育ちですが元々両親がそれぞれ出会う前にヨーロッパ圏で仕事してて、その関係で家の中では色々な言語で話してたのでヨーロッパ圏の言語は一通り日常会話程度に出来ますね。もちろんイギリス英語もアメリカ英語もどちらも出来ます)

俺からもありが…っ、で！？

「…次からは、あんなガキくせぇ泣き方する前に…させる前にちゃんと向き合え。そんで、きちっと話し合え。…じゃあな、不器用共」

（丁度吹かし終わった煙草を捨てようと携帯灰皿を出すテッドの姿を己も見付けて、相手の声に此方を向いた彼に軽く手を振り。そのまま彼の直ぐ傍まで歩み寄って、相手に続いて礼を告げようとしたその瞬間、此方に曲げられた無骨な指先が伸び。ぺちん、と弾かれた額に軽い衝撃を受け、それに驚き思わず言葉を短い悲鳴へと変えつつ彼に目を向け。そうして覗いた顔は普段と同じく不機嫌そうに眉を顰めていて、けれども何処かこそばゆそうな落ち着きの無さが身動ぐ所作に窺えて。相手の方もちらりと見ては文句にも似た調子の台詞を吐き捨て、乱暴に、そして足早に自身の部屋の方へと去っていくテッドの背を仄かな戸惑いと共に見送って）

…ははっ。うん、帰ろっか
（それから数秒、二度も重ねられる礼に彼が少しばかり照れたのだと理解して小さな笑い声を零し。次いで相手の方にその弛んだ顔を向け、靄の晴れたすっきりとした声でもう一度帰宅を促す言葉を紡ぐのと同時に、くっと強制力の無い緩やかな力で繋ぐ手を引き、行動でもそれを示して）



（／んふふ…匂いでまたドキドキする事請け合いですねぇ、ビティス(笑)二人で抱き合ってた場合、朝目を覚ました後のリアクションが楽しみですね(笑)こう…気持ちが盛り上がってキスをしたまではいいけど、我に返った途端お互い顔が真っ赤になってそうとも言いますか…(笑)おっと、結構言語が達者なのですね、ドルフ君。それならテッドがドイツ語でからかってきた時も対抗出来そうですね(笑)）

だな(相手の額にデコピンをするテッドの様子を見てると、改めて相手とのこれまで紡がれた信頼関係の成せるものである、そう考えが至るものの、無意識の内にそれは小さな嫉妬の炎となり、胸の奥が締め付けられ苦しく、モヤモヤとする。今まであまり気にならなかった2人の様子だったが、今直ぐにでもビティスをテッドから離したい、そんな想いを行動に移してしまいそうで。それでも、何とか理性がそれを抑えていれば、相手からの笑顔に頬を緩め促されればそれに強制力はないはずなのに足は自然と相手と共にテッドの住むマンションを出て駐車場の方へと向いて進んでいき。そして自分の車まで辿り着けば相手に助手席に乗るよう促しつつ運転席に乗り込んで)

ほら、ビティス専用の助手席に乗りな

(/ですです。いよいよ車中告白&車中Dキスタイムですね！(笑)もう2人でガッチリ抱き付いてるでしょうし、どちらかが先に起きても動けず、かといってもう一人が起きても恥ずかしさで動けず、と少しの間同じ体勢のままでしょうね(笑)分かります分かります！思わずキスした方は照れで真っ赤な顔で謝ってしまいもう片方も満更ではないから照れで真っ赤な顔で許し…みたいな感じなのも好きです(笑)と言っても最低限なものだけなのでどちらかと言えば器用貧乏みたいな感じでしょうか？どちらにせよ自分で分かる範囲であれば対抗できるかと(笑))

ん…お邪魔、します
（相手と並んで駐車場へと向かい、促されるままその車の助手席側のドアを開け。途端、鼻先を掠った匂いに一瞬動きが止まり、心臓が仄かな緊張に跳ねて。それを払わんと一度大きく頭を横に振った後、それでも残る感情に妙に丁寧でぎこちない挨拶をしてから乗り込み。ベルトも締め、シートの背凭れに身を預けた状態で、車の操作をする隣の相手に目だけを向けて。暗い視界の中入ったその横顔と唇、それから意識せずとも感じる程車内に満ちる匂いに腹の奥底が燻る感覚を覚え、堪らず其所を片手で掴むように押さえて視線を下方に逸らし。しかし、緩やかにぶり返し始めた熱が思い出させる、あの玄関先での出来事に暫し結んでいた口を開いて、二度の空回りの後相手に声を掛け）

…ねぇ、ノア兄ちゃん。あのさ、その…っ…さっき、の…
（細く、頼りない声を何とか繋げて言葉を形作ったまでは良かったが、そこで生じた迷いにそれが濁って途切れ。…あの続きがしたい。してはいけない。もっと欲しい。駄目だ、落ち着いて。自らを誤魔化しきれず、思考をぐちゃぐちゃに乱していく感情の波に身体を微かに震わせ、次いで口を閉じて洩れた吐息の熱を隠し。最早今自分がどんな表情をしているのかも解らなくなり、そしてそれを相手に見られてしまうのが恐くて窓の方へと顔を背け、最後には俯いて沈黙して）



（／ふふ、こっちも緊張してきてしまいますねぇ(笑)でしょうねぇ…至近距離で暫くお互い見詰めたまま固まって、アラームか何かをきっかけに漸く離れられるかと(笑)ええ、ええ！一回触れるだけのキスして、謝ったり許したりした後で「…もっと、していい？」って訊いて、それからDキスしてほしいですね！(笑)ほうほう…ならばわざと早口で聞き取り辛くしたり、逆にゆっくり子供に言い聞かせるようにしたりして、「今の、解ったか？」なんてからかうテッドが見られそうですね(笑)）

ビティス…？(先程までの様子とはうって変わりぎこちなく、丁寧な言葉と共に乗り込む相手の様子に不思議そうにチラと視線を送るもそれがまさか自分の匂いが理由だなんて気付かぬままに時折視線だけを相手の方へと向けてみるも何か様子がいつもと違っていて。逃げられてた時の様でありつつも何かそうでもなさそうな気もしていて。そして車を走らせること数分、それまで黙っていた相手からの声かけに反応しながら再びそちらへと視線のみを向けるも僅かに身を震わせる相手に流石に心配になったのか一度路肩にゆっくりと停車させ、サイドブレーキをしっかり掛けてからシートベルトを取り)

…どうしたんだ、ビティス…体調崩した、のか…？(身体を震わせていたし、窓の方を向いておりその表情や顔の様子は伺い知れないが何やら耳もうっすら紅く染まっているような気がする。もしも体調を崩してるのなら、速く帰り看病してあげたい…そんな勘違いから産まれた心配する心から相手の無防備な肩へと優しく触れて)

(/とりあえず勘違いとボディタッチ入れてビティス君の感情出しやすくしておきますね……感情は出しやすくなったですかね？(苦笑)ですです！それからまた距離感が結局空いたままになちゃって、でも一応時々触れ合うからそこまでノアは寂しさは溜まらないけど、たまに触れ合えてしまう分、触れ合えない時がグンと寂しさが溜まってしまう…と(笑)ですねぇ！ノアからもしたいというおねだりはするでしょうが、基本的にビティス君がDキスでの主導権握ってそうです(笑)あー、良いですね！それでからかわれるのが嬉しい反面嫌でもあるから暇なときにドイツ語勉強しまくってそうです(笑))

っ、ノア、兄……
（どうか気付かないで。思考の隙間を縫ったその祈りも虚しく触れられた肩に、過剰な程身を疎ませつつそちらを振り返り。同時に相手から離れんと退いた背は鍵の掛かったドアにぶつかって、それ以上の逃亡を許してもらえず。相手と向き合ってしまったその顔は上がる熱と早まる鼓動で紅潮し、だが渦巻く感情への恐れで強張って歪み、腹を押さえる手に尚の事力が籠って。か細く相手を呼んだ唇で、何でもない、と己も相手も誤魔化す為の常套句を告げようとしては何度も空振って）

…ノア兄、触りたい。さっきのじゃ足りない。欲しい。もっと。俺だけ、見…っ、違う…っ…待って、前はこんなじゃなかった。俺は、ノア兄が大事で、失くしたくなくて、守りたくて…っ、だから、こんなの、おかしいのに……何これ…っ、嫌だ、怖い…
（掠れ混じりながらもようやっと声に成ったその言葉は、用意した筈のものではなく、思考を良い様に掻き回す感情の一部で。慌ててそれを己の内に戻そうとまた開いた口は、自身の意思とは裏腹に本音をぼろぼろと相手へ落とし。最早拙い取り繕いすら出来なくなり、言葉としての形を持ったその感情は抱えきれない程に大きく膨れて己の全てを侵し）

ノア兄、ノア兄…っ…ノア、に…っ…
（真っ当な思考能力すら奪うその熱量に、抑え込めなくなった震えがはっきりと身に顕れ、相手を映す見開いた目には涙の膜がうっすらと張り。早まった脈拍に浅い呼吸を繰り返す口はもう話す事にすら怯えて、けれども零れる感情に幾度も相手の名を紡いで。どうしたらいい。解らない。…助けて。無意識の内、腹の熱を押さえていた指先は自身の肩にある相手の手に触れ、そのままそろりと掌で覆っていき、最後には求め縋るようにそれを弱く握り締めて）



（／もう洗いざらい全部ぶち撒けてますね。その代わり二度目のパニックを起こしてますが…(苦笑)ふふ。ビティスの方も、たくさん触れたくて、でも照れが邪魔して、触れないその分溜まった欲求がえらい事になりそうです…(笑)その辺はビティスの方が「触れたい」「愛したい」って欲求が大きいでしょうからね…今まで可愛がられる立場だった分余計に(笑)そうやって自分の母国語で話せる事が増えたら、「今のも解るのか」って口には出さなくても喜んで、尚更からかうでしょうね(笑)）

っ…ビ、ビティス…(自分が触れれば相手の身体は跳ね、振り返った相手の様子にドクンと心臓が跳ねて自分の身体が熱くなるのを感じて。ここまでビティスのことが可愛く、愛おしく、独占したくなることはあっただろうか…と顔の紅く戸惑いを見せる様子を見詰めていて。そうしてれば、紡がれる相手の言葉に、触りたい…さっきのじゃ足りない…欲しい…自分だけを…それらの相手の言葉に身体が先程よりも熱くなり、小さく息をのんでは震える声で相手の名を小さく呟いて)

おかしくない、怖くない、何も…俺も、だっ。ビティス、好きだ…好きなんだ…大好きだ…(そして相手の身体の震え、涙の薄く溜まる緑の瞳を持つ目、自分の名を紡ぐ相手の声、相手の肩に置いてた自分の手を弱く握るその仕草、それらを見てしまうと、相手への想いはより頭の中を支配していき緩く首を振ると共に相手の先程のおかしい、怖い、その言葉を震える声で否定し、もう相手への気持ちを抑えきれずに座席から相手の方へと身体を伸ばしそのまま相手を抱き締め。そして自分も似た状況であることを告げては改めて相手の身体を震える身体で離さないという意思を伝えるつもりで少しだけ力を込めて抱き締めれば相手への恋心を隠すことが出来ず、相手の耳元でただ好きという言葉を立て続けに、少しずつその想いを告げる言葉が大きくなり、それでもまだ最後の本当の気持ちを告げるには何度か口が空振って)

…ビティス、多分だ…俺と、ビティス同じ、想いなんだ…(最後のその言葉、それを告げる事が中々出来ないその理由が一瞬分からずにいたが、もしかして、と一度その言葉を告げるのを止めて恐らくの仮定の言葉を相手の名前と共に紡ぎ。そして、相手と自分が同じ気持ちであることを告げ。しかし、それは本当かどうかは定かではなく、寧ろ自分の勝手な思い込み、想像、理想で。しかしそれでも、自分でそう思えば、そう思い込めば何か自分の中で掛けっぱなしだったリミッターが外れる音が聴こえた気がして緩く相手を抱き締める力を緩めてから相手の顔を、その瞳を、恍惚で熱に蕩けている目で見ながら漸く自分の本心を告げて。しかし、相手が同じ気持ちでないときが怖い、そんな気持ちも僅かに燻っていたからこそ、その事実を相手の口から聞きたくなくてそのまま告げさせぬよう相手の唇に口付けをして)

…俺、ノア・カーライルは…ビティス・ベイリーのことを、愛してる…幼馴染みとか、そんなんじゃない、一人の男として…

(/そんなビティス君に触発されるようによーやく告白しましたよノア！いやはや本当に長かったですねぇ……(笑)ですね、ビティス君の方はまだ可愛らしいですが、ノアは欲求と言うよりも寂しさが溜まりますからそうなると寂しさから来る行動に無意識に出てしまうでしょうし、そうなれば2回目のビティス君家出イベント、という感じになりそうですね(苦笑)ですねぇ、勿論ノアもこれまで通り可愛がりたい気持ちはあるでしょうが(笑)それをもしも拠点内でノアが見たら「何ここでイチャイチャしてるんだ？」って感じで楽しげに2人をからかいに来るでしょうね……完全なおまいうですが(笑))