ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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……でも。でも、っ…
(言葉への肯定を望んでいたのに、即座に否定を受けた事に少しの惑いを震えた声に乗せ、しかし仄かな嬉しさに手や足の力は抜け。そうして抵抗も無く抱かれる身の、その頬に触れた大きな手に言葉は止まり。程無くして半ば強引に合わせられた視線の先、映るそれに僅かに目を見開いて。…きれい。以前は何とも思いはしなかった、見慣れた筈の幼馴染みの顔から目が離せなくなり、知れず息を呑み。次いで己を呼び、見つめるその僅かな熱と言葉の蜜に惹かれ、ふらふらと蝶の如き緩やかな挙動で片手を相手に伸ばし)
ん…
(する、と掌で相手の頬を撫でながら、背伸びをする事で互いの顔の距離を縮め。肌に息が掛かる程の近さに心臓がまた拍を早めて、ほんの少しの苦しさに吐息を短く落とした後、先ずは反対側の頬へそっと口付け。音すら出ない静かさで行うその動作は、戻れない道を歩むような微かな怖さと、罪悪感に似た感情で震えていて。それから昂りに蕩けかかった視線をもう一度合わせ、未だ躊躇に揺れて洩れた声の後、それでも抗い難い欲求にまた顔を近付け。どくん、どくん、と耳許まで煩く鳴る鼓動の中、己の唇が相手のものと重なるその直前。不意に響いた物音に意識が逸れ、その方向に些か警戒した強張った顔付きで目をやり)
っ…誰か、来た?
(/勝てないと解ればテッドも何とも言えない不満顔で餌付けされてるでしょうねぇ…そりゃあ、「いいからとっとと寝ろ、したい事があるなら言え」とか言いながら乗り込みますとも(笑)恋人ですからねぇ、そのぐらいが丁度良いでしょう(笑)ええ(笑)そうなんですよねぇ…テッド可哀想…せめてキスは此処を離れてからの方が…(笑)ふふ、顎クイにビティスもドキドキしております(笑)そうそう、時に当方の個人的な嗜好としてのお話をさせて頂くのですが…この日の内にキスが出来た暁には、ビティスが直前に飲んでいた甘いホットミルクの味がする事になるんですよねぇ…(笑))
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