二振りの山姥切(〆)

それではお前が寒いだろう。
(ふるりと身体を震わせていると不意に何かを肩にかけられた気がしてちらりと見るとそれは彼のジャージの上着で。思わず彼を見やると下はシャツだけという薄着でこれでは彼が寒いはずだとジャージに手をかけ返そうとして)


(/はしゃぐ長義くんを見守ってる感最高です…！)

俺の事は気にするな。それよりあんたの方が心配だったから貸したんだ。
(目の前で寒がる姿を視界に入れて見て見ぬ振りなど出来る筈もなく、元より寒さには強いと思い込んでいるのか自身の意思で上着を貸す事を選んだ為首を横に振り)


(／きっと初めて見る景色や物に触れてはしゃぐ長義くんの姿を前の自分と重ねてて微笑ましいんですよ！←)

…そう、それならお言葉に甘えることにするよ。
(彼からジャージを借りたとはいえ、これ以上寒風に当たるのも良くないと窓を閉めてはそっと彼にもたれかかり“お前は体温が高いのかな。暖かいね。”と微笑み再び目を閉じてみて)


(/なるほどー！！！極めてる…イケメン！スパダリ！最高です！！！！拝みます！！！)

あんたの手は冷たいな。俺の体温を分けてやる。
(凭れ掛かってきた事が分かると、何も言わずに正面を向いたまま畳の上で不意に彼の手と自身の手が触れ合って。その際に少し冷えた感覚がしてその手を取ると口上を述べながら両手で包み込み)


(／ほ、褒めすぎですよ！！！？？？すぐ調子に乗る奴なので注意して下さいね！！！それと誘拐されて無事に救出した後の展開？で、自覚無しに攻め攻めな行動を取るけど、長義くんの恋心を察する事が出来ない鈍感なまんばちゃんはどうでしょうか！！！←)

ふふ、確かに暖かいな。
(不意に両の手で自身の手を包み込まれては気恥ずかしげにしながらも確かに暖かいと頷いて。丁度よくポカポカとしてきたのか、徐々に眠くなってきてはウトウトとし始めて)


(/ああああー！可愛いの塊…語彙力が消え去る…← それ良すぎでは！？長義くんが振り回されて真っ赤になるのにも気が付かなくて長義くんもどうしたらいいんだってなっちゃうのかわ…)

..眠いのならちゃんと布団で寝ろ。
(暫く両手で暖めながら寄り添い合ったままただ 時だけが流れてゆき、隣で小さく船を漕ぐ姿が目に入ると声を掛けてから立ち上がり机を端へと移動させ布団を敷いては"布団を敷いたが一人で立てるか？"と聞いて)


(／ああああ長義くんかわ..！！でも長義くんだけが意識してる事になるので、まんばちゃんにも何か好きになるきっかけがあった方が良いですよね←)

んん…、これくらい平気だよ。
(布団まで彼が敷いてくれたようで、立ち上がるように促されてはフラフラとしながら立ち上がるも足元が覚束無い様子でふらついては咄嗟に彼の腕を掴んで)


(/そうなんですよ?！何かきっかけを作らないと惚れさせれません！←)

何が平気なんだ。ふらふらじゃないか。
(腕を掴まれ体を支えながら苦笑を浮かべ一杯目で既に酔った様子だった為、酒に弱いなら無理もないかと思いつつ敷き布団の上に彼を横にさせて。風邪を引かぬよう確りと毛布を掛けては"おやすみ、本科"と就寝前の挨拶を言うと机の上に置き去りの酒瓶やコップ等を盆に載せて両手で持つと静かに部屋を出て行き)


(／まんばちゃんに振り回された挙げ句、自分だけが変に意識してる事が悔しいと思って長義くんも何かどきどきさせる様な行動に移したら好きになるんじゃないかと思うんですけど...そのきっかけが中々思いつかなくて...！←)

んん…もう朝か……
(あの後は直ぐに眠りにつき、鳥のさえずりが耳に届けば眉を寄せモゾモゾと身体を起こし伸びをするとあくびを噛み殺して。時計を見ればそろそろ起きる頃であることが分かり、立ち上がるとパサリと肩から何かが落ちた気がしてそれを見ると彼のジャージであることが分かればギョッとして。昨日の記憶が曖昧なせいで覚えておらず、どうしたものかと迷った末にそれを律儀にも畳めば後で返しに行こうと着替え出して)


(/あっ、それか意識するようになってからあからさまにまんばちゃんのことを避け始めて、ある時問い詰めたら顔真っ赤にしてうるうるした顔見てこれはやばいってなったりしてはどうですか？←)

──っ、
(本丸内は何時もの如く賑やかな翌朝を迎え、廊下側から物音や仲間達の挨拶する声で薄らと目が覚めるもゴホゴホと咳き込み。昨夜は彼にジャージを渡し真冬に薄着のまま就寝した所為か風邪を引くという失態を犯して。毛布の中でぶるりとシャツ姿な事もあり身体震わせ流石に寒いと思うものの、額も冷えて頭が痛く全体的に怠いと感じるが自己管理を疎かにして風邪を引いた自身が悪く。主や皆に心配かけまいと無理して起き上がるとぼーっとした頭でその格好のまま部屋を出て)


(／それまじやばいです(語彙力)そんな顔して問い詰められたらまんばちゃんもどきどきしちゃいますね！是非ともその案で惚れさせて下さい！←)

あっ…おはよう。これ、返しておくよ。
(着替えを済ませて自室を出て洗面所へと向かう途中で彼の後ろ姿を見つけると早足で彼のもとへと行き朝の挨拶をすると返そうと思っていたジャージを手渡して。ふと彼の顔を見るとぼんやりとした様子でまだ寝起きだからだろうかと彼の体調には気づかなかったようで“ほら、顔洗って朝餉に行くぞ”と続けて)

(/了解です！頑張って惚れさせますね！←)

(返されたジャージの上着を羽織るとその言葉に声は出さずにこくりと頷き、彼の後ろについて歩き出せば小さく咳き込みつつもなるべく平静を装う事を心掛けながら洗面所で数振りの仲間達と会うと挨拶交わし。鏡を見ると少し顔色は優れないものの無理すれば動けない事も無い為、顔洗えば寒気がしてぶるりと身震いし皆に体調が悪いのを悟られる前にそそくさと廊下に出て広間へ行って)


(／期待してます..！← 主様、連隊戦の結果どうでした？？)

……？
(洗面所へと向かえば先に来ていた数振りにそのピアスはどうしたのかと尋ねられ彼に貰ったのだと言えばどこか驚かれたりして。その肝心の彼はそういえばいつもは“本科”と声を掛けたりしてくるが今日はまだ一度も話していないと思えば先に出ていった彼を怪訝そうに見ては首をかしげたものの早く行こうと短刀達に言われては頷き広間へと向かって)



(/結果もうずたぼろですよ！笑 とりあえず日課？的なあれは全部クリアして修行道具貰いました！)

(広間に移動すれば空いた席に座ると小さく嚔をした後先程から寒気がして震えつつ、若干冷や汗をかきながら近くに居た者に大丈夫かと言われ平静を装って短い返答を返し。熱が出ている所為で意識がぼんやりとして時折出そうになる咳を手で抑えては全員が集まるのを待って)


(／ですよねわかります笑 私も修行道具貰いましたよ！何とか頑張りました！)

お前、顔色が悪くないか？
(広間へと着けば空いている場所へと腰を下ろして朝餉の挨拶をするとちらりと近くにいた彼を見遣り。先程からだがぼんやりとしたままでその上顔色が悪い気がするし、いつもなら人一倍朝から食べるというのに橋も進んでいないのに気づくとそう声を掛けて眉を寄せ)


(/あれだけのためにやってたものですからね！← 目的全然違いますけど！笑)

...そうか？別にそんな事はない。
(近くから聞こえた彼の声にビクッとしつつ少し反応が遅れて顔合わせず惚けた言い方でそう返しては箸を持ち、此処で料理を残すなど折角朝餉を用意してくれた厨当番に申し訳無い為、正直余り食欲が無いものの自身の体調を怪しまれぬようゆっくりと食べ始めて)


(／確かに！笑笑 まあでも修行道具は大事ですし、祢々切丸が一振り入手できれば満足です！←)

そ、なら早く食べなよ。今日も俺と内番だろう？
(何だか彼の様子を見るからに腑に落ちない所はあるもののそれ以上何か言う訳でもなくこちらも食事を終えるといつものように食器を重ねて厨へと向かえばそれらを置き身支度をするために再度部屋へと戻って)


(/あと少しのところで祢々切丸来なかったです！笑 鍛刀イベでも来た時に頑張ります笑)

(特に何か言う事は無い様子に安心しつつ何とか食べきると又も咳き込みながら食器を重ねて腰を上げ、広間を出て厨へ向かって流し台に置けば無理矢理胃に入れた為か気分が悪くなり。風邪で熱が上がっている事で辛い筈なのだが自身が悪いと思っている所為もあり、誰かに頼って迷惑掛ける事だけはしたくない様で痩せ我慢していて。昨日寝間着に着替えずそのまま寝てしまった様で自室に戻る事なく玄関先へ足を向け靴履けば外に出て)


(／あっ...何かすみません！← 鍛刀イベ来るといいですね！その時は頑張って下さい！)

(内番服に着替え身支度を済ませると自室を出て自身も畑へと向かうために玄関へと向かい歩いている途中で古株である加州に呼び止められ、何かと思えば先に彼は外に行ったという事を伝えられただけで。靴を履き玄関を出ると畑へと嫌々ながらも向かい彼の姿を探して)


(/いやいや、大丈夫です！笑 その時は鬼鍛刀します?！)

(冷たい風が吹く外に一段と寒く感じながら作業道具が保管されてある小屋に行き、必要な道具のみ取り出しては其れらを両手に持って畑の方へと足を向け歩きながらズキンズキンと痛みだす頭に顔が歪むも畑仕事がある為に休む事も出来ず。内番が終われば少し休めばいいと自身に言い聞かせ朦朧とする意識の中、前方に見える彼の姿を見つけるが限界だった様で声を掛ける前に音を立てて地面に倒れ込み)


(／てっきり主様も入手されてるかと思っていたので..汗 資材に余裕があればいいと思います！私の場合、気づいたらあっという間に無くなってる時があるので笑)