二振りの山姥切(〆)

しょっぴんぐ…？
(彼の提案に“ショッピングモールの事だよね！そこなら色々とあるしいいね！”と聞き慣れない横文字を聞けばたどたどしくそれを反芻しながら首を傾げて。ここにいても時間が減っていくだけだと言われるとその場所へと移動しその間も何もかもが珍しいのかどこか楽しそうな表情で周りをキョロキョロと見ながらついて行き目的の場所へと到着するとあまりの大きさに驚いた顔をして)


(/あっあっ、それで良くないですか！？帰ってから飲んで次の日に寒さやら疲れでぶっ倒れるとかどうです！？←)

鶴丸達に置いて行かれるぞ。
(大型のショッピングモールは遊歩道や広場のある大規模な商店街。服や靴、子供用の服と玩具に加えて飲食店のブースにゲームセンターなど様々なものが取り揃えており、家族連れやカップルの姿もチラホラと見掛けては先に店の中へ入って行く鶴丸達の後ろをついて歩き出そうとしたものの彼の方に向き一言声を掛けて)


(／なるほど、いいですね！久々の現代遠征＋長義くんと仲良くなれた事で珍しくはしゃいだのもあって風邪をひいたんですね。かわいい←)

こんな所に置いていかれたらさすがに俺も迷うな。
(何やら周りから視線を感じるが、これは彼の服装を見て驚いているからなのだろうかそれとも伊達の刀達の容姿の良さに驚いたのかは分からないが、と思っている矢先に彼から声を掛けられると慌てたように後をついていき)


(/あっそれ可愛い！知ってます、それ可愛いです。(？))

(店内に足を踏み入れると中はとても広く客が多い所為か時折視線を感じるも特に気にした様子はどこにも無く、先頭を歩いている三振りの後ろを堂々とついて行きつつ初めて来た彼の事も気にかけて。エレベーターに乗り目的の階まで一気にやって来れば、扉が開き降りると少し歩いた先に遊戯で遊べるというゲームセンターへ到着し。着いた途端にテンションの上がった鶴丸と太鼓鐘が早速UFOキャッチャーの方へ走って行く姿を見ると、燭台切達も其方に向かった為彼を見遣れば"先ずは、何があるか見て回るか？"と尋ねて。)


(／ええ、可愛いですとも← あ、ゲーセンを楽しんだら最後にプリクラ撮りませんか！？())

そう…だね、それにしても賑やか過ぎないか？
(まず最初に着いた場所はガヤガヤと騒がしい場所で、どうやらゲームセンターという場所らしいことを聞いては先に入っていく彼らを眺めて。何があるのかが気になるようで頷いてそこへ入って行けば様々なものを指差し“なあ、これは何というものなんだ？”とその都度聞いていき)


(/それやばいですよ！？めっちゃ可愛い…無理……← こっそり大切に保管してるんだろうなぁ*)

..これで全て見て回れたが、何か遣りたいものはあったか？
(ゆっくりと中に置かれている機械を見て回りながら、彼の質問に答える事の出来る範囲内で受け答えつつ端から奥まで案内して行って。一通りゲームセンターの中を見て回ればくるりと彼の方に振り返ると問い掛けて)


(／やっぱりゲーセンに来たらプリクラは欠かせないかなあと！プリ機の中でぎゅうぎゅう詰めになりながら撮ってる姿が想像できます← そう考えたらもう可愛いとかしか言えない..)

…やたらと女性が出入りするあの箱どんなものなんだ？
(あれもこれもと説明を求め結局殆どの機械の名称などを聞いてまわり終えると、気になるものはあったかと問われ周りを見回すと先程から女性が数人で出入りしていたのを見ていたためにそれを指差し首を傾げて。確か先程聞いた機械の名前はプリクラだったかと思うと“ぷり…くら？が少し気になるかな。男が使えるかは分からないが”と続けて)


(/顔がいいのにぎゅうぎゅうになってるの萌えますね← 大事に保管して、時々見て思い出すんだろうなと…())

俺も使った事は無いから知らないが..あれは写真を撮る機械のようだ。
(此方が問うと簡易撮影機の方を指差した方向へ見遣れば実際に使用した事も無い為、簡単に説明すると彼の言う様に女性が出入りするところしか見てはいないが別に写真を撮るのに男が使っても問題は無いだろう。初めて現代に来た彼との最初の思い出の一つとして残すのも悪くないと思うと"気になるなら一緒に写真を撮らないか？"と誘えば反応を窺って)


(／ですよね← プリクラの使い方が分からなくて言い合ってる内に写真が撮れてそう笑 あ～～長義くんならしてそうです！それに恋人同士になった時に初めて撮った写真について語ったりとか出来ますもんね())

はぁ？どうして俺が…、
(彼の提案に眉を寄せてそんな事はゴメンだと言おうと口を開いた矢先、先程まで別行動をしていたはずの燭台切達が後ろに立っていると思えば“せっかくの休みなんだから喧嘩はだめだよ？”と何処か圧さえ感じる物言いに何も言えなくなってしまえば“…祖が言うならそうしてやる……。”とボソリと呟けばプリ機の方へとひとり歩きだして)


(/それもいい思い出ってことにしましょう！← あの時はこうだった、とか2人で語り合えるのは楽しみですね*)

！あっ..、待ってくれ本科。
(普段から自身の提案は拒絶する彼だが燭台切の言葉一つで考え直したのか、プリ機の方へ歩き出した姿を見るとやや驚きつつも礼を述べ慌てて追い掛けて。幸いな事に周りには誰も居ない為に二人で写真を撮れる絶好の機会で、彼の後に続いて中へと入れば決して広いとは言えぬ程に狭く何やら機械の様なものが目の前にあり。此方から提案したものの当然プリクラの使い方など知っている筈が無く"..これはどうしたらいいんだ？"とぽつり呟いて)


(／そうですね！少しハプニングがあった方が楽しいですし← 二人で語り合える思い出があるって良いですよね。それで今度はお洒落した格好でもう一回撮ろうって約束して、初デートの時にまた此処に来るのはどうでしょうか？)

そんな事俺に聞かれてもね…？うわっ、なんか喋ってるぞ？
(中に入るとこじんまりとした空間に端末が置かれており、その説明通りにお金を入れて見たもののそこから先が分からずにいては後から入ってきた彼に聞こうと思ったものの、彼もどうやら使い方がわからないようで困ったように眉を下げ。適当に設定をいじった後に撮影モードへと入ったものの“お、おいこれはどこを見たらいいんだ？かめら、とは何だ？”と制限時間に迫られながら彼の方をちらりと見て)


(/最高ですね！？今度は長義くんがコーデしたお揃いの服を着て来るとか追加してみてはどうでしょう？(完全に趣味))

かめらは写真を撮る為の道具だそうだ。とりあえず、前を見ていたら勝手に撮ってくれるんじゃないか？
(慣れない操作で端末を弄る彼の隣でそれを覗き込めばそうするのかと感心した様に見ているも、突然の何かの声と撮影モードに入った事で慌てる彼の様子とは対照的に全く動じずにいて。のんびりとした雰囲気で此方も其方を見て、何処にカメラが搭載されているかも分からない為口上を述べた瞬間、制限時間が来てしまいシャッターを切る音が聞こえて)


(／お、お揃いの服..！！最高すぎます！！！ぜひ追加したいです！！)

っ…？！
(ああだこうだと言っているうちに制限時間が来てしまったようでパシャリとシャッター音と共に光ったと思えば思わずぎゅっと目を瞑りピタリと動きが止まって。何が起きたのか考える時間も与えないようで次のポーズを指示する声と再び制限時間が与えられると“前を向く余裕なんか無かったぞ？！”と彼に当たり)

(/良くないです？？恥ずかしいとか言いながらお揃いの服を着てご機嫌な様子のまんばちゃんとやっぱりどこか恥ずかしがってる長義くん…*)

..す、すまない。でもまだ好機はあるんだ。次は此れの指示通りにすれば上手く撮れるだろう。
(初めてのプリクラで使い方を理解していなかったが故に強く当たられ、眉を下げて素直に謝ると又もや先程の様に突然端末が喋り出せばちらりと其方を見遣り。今度は失敗しない為にも端末の指示通りに従えば大丈夫な筈だと思えば、再び視線を戻すなり彼を宥めつつそう言って)


(／んん～！めっちゃ可愛いです！！もう語彙力が無くなる程に主様の提案するものが全て良すぎて...色んな意味でやばいです←)

(その後も指示通りに動き、やっと終わったと思えば次は撮ったものをデコレーションしていくようで促されるままに場所を移動するとまたも端末が喋りだし指示通りに操作していき。撮られた写真を見ればどれもおかしなものばかりで自身の事などお構い無しに“ふふふっ…何だこの偽物くんの顔は！”とケラケラと笑いだして)

(/いろんな意味で笑 長義くん先程から残念な子感満載ですけど大丈夫です？？←)

...やっと笑ってくれたな。
(漸く撮影が終了し一緒に写真を拝見すると此方の変顔を見て明るく笑う声に、其方へ視線向けて普段の態度からは想像も付かない程楽しそうな彼の姿。決して自身の前では一度も笑った事が殆ど無い為、少し驚きつつ思わずまじまじと見てしまう。況してや写真の件で言い返す様な発言は無く、初めて笑った所を見れた事が何よりも嬉しいのかそう言うと柔らかな笑みを湛えて)


(／そんな事無いですよ！大丈夫ですっ。むしろ一振りだけ服がダサいまんばちゃんの方が残念な子感満載ですよ←)

なっ…、うるさいな！君の変顔につい笑っただけだよ。
(なにか言い返してくるどころか自身の笑顔が見れた事に満足し微笑んでいる彼を見ると顔を逸らしてみて。確かに彼の前で笑ったのは初めてだ。口が裂けても言えないが、いつもと違う環境で少し気分が良いのは事実。きっとそのせいで彼の前でも笑ってしまったのだろう。一通りプリクラでやるべき事を終えやっと出てくるとそこには先程までいたはずの伊達の刀達の姿はなく“おい、祖が…伊達の刀が居ないぞ？”と何処か心配そうに眉を下げ)


(/確かに言われると1振りだけですね！笑 動じない山姥切国広さすがだ笑←)

全く、彼奴らは何処に行ったんだ...。仕方無い、少し近くを探してみるぞ。此処は広いからまだそんな遠くには行っていない筈だ。
(一緒にプリ機を出た後、逸早く異変に気付いた彼の言葉に一度辺りを見回すもその通りで自分達がプリクラで時間を掛けすぎた為に三振りとはぐれる形となってしまい。規模が大きくかつ広いこの場所で現代で言う携帯を所持している訳でも無く、連絡手段の無い状態で三振りを探すのは骨が折れるもののもし何かあった場合の事も考えては一番現地慣れしている自身が彼をリードした方が賢明だと思い彼の顔を見てそう言ってみて)


(／そしてこの中で一番寒そうな格好でもある笑 本人は無自覚だから気にしてないんです←)

そうだな…全く、君があんなものを撮ろうとか言うから…。
(ここで立ち尽くしていたところで何も変わらないだろう。もしかしたら伊達の刀達だけで楽しんでいるのかもしれない。とりあえず彼の言うように探すことにしては歩き出したもののやはり先程から周りの視線を感じる。それが恐らく前を歩く彼の服装が原因のようだと分かればグイッと彼のフードを引っ張り“伊達の刀達を探すついでに君の服を見ないか？君のそのトンチキな服装のせいで先程から周りの視線が痛いんだ。俺の写しだと言うのならそれ相応の服装でいてくれないかな？”と提案してみて)


(/風邪ひくぞ?！長義くんに甘える作戦だな？←)

そうなのか？..ああ、それは構わない。ただ俺はあまりお洒落というものが分からない。
(話し合った結果は互いの意見が一致し、三振りを探す事になり前を歩いていると行き成り後ろからフードを引っ張られればやや吃驚したもののぴたりと足を止めて。彼の方へ振り返ると仲良くなる事で頭が一杯だった為、今まで余り気にした素振りも見せずその言葉にこくりと頷いて)


(／はいその通りです！← 長義くんに甘えて看病してもらいたいだけです(本音))