へし切長谷部 2017-07-13 04:11:33 |
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はは、長谷部が言うと違和感がないな。
( 目の前に差し伸べる手と科白に様になるなぁと思いながら、その掌に自身の手を置き立ち上がらせてもらいつつも少し揶揄ってやり )
俺よりもお前の方がきっと似合うさ
( 自身なんかより、彼の方が様になるだろう。そう言い返してはゆっくりと歩き出し本丸内を眺めつつ何があったとしてもこの場所は自身にとって忘れられない場所になるのだろうと思い )
なら今度は俺が言ってやろう
( ゆっくりと歩き出した動きに此方も遅れないようにと足元に気をつけ歩を進め、へらりと笑い冗談混じりに言葉を放ち。真っ暗な視界はあまり何も見えておらず、しかしじっと目を凝らせば微かに見える程度で「この本丸とは明日でお別れ、だな」と何気無くポツリと呟き )
…ああ。いいと思える思い出なんて一つもないが俺たちにとっての大切な場所だった事には変わりない。
( 明日にはこの本丸を去らなければいけない、それに異論はないしこれから先を考えての行動なのだから仕方が無いことであり。彼の呟きに答えるように上記を述べて )
…そうだな、色んな事があったが忘れたりしないだろう。
( 自身の提案で皆を巻き込む形となるが今後の事を思えばこの選択に後悔はなく、彼の返答に更に返事を返して「何だか湿っぽい話になったな…。折角のデートなんだ、楽しくしようぜ?」と笑みを向け )
ふふ、それもそうだな。何か面白い話はないのか?
( 少しだけデートには相応しくないような雰囲気になりかけたものの彼の言葉でそれも終わり。かと言って自身が話せるような面白い話は思いつかないようで、ここは彼の番だろうと任せることにしては彼の方を見やり )
面白い話ならあるぜ。いつだったか忘れたが…広間にビックリ箱を置いていたら、見事に俺の罠に引っ掛かった奴がいてなぁ。あと、ホースにちょいと小細工を仕掛けたりもして内番中の者がびしょ濡れになっていた、とかな!
( 突然話を振られふむ、と少し考える素振りを見せつつ、まだこの本丸が平和な頃に数々の驚きをもたらした話を思い出し、彼の方を見ながら楽し気に声を弾ませて話していくが今となっては全くと言っていい程興味を示さなくなったなぁとしみじみと思っていて )
ふっ、そう言えばそういうこともあった様な気もするな。お前が誰かに追い掛けられているのを見掛けたり、怒鳴られる声が俺の部屋まで聞こえていたよ。
( 誰よりも驚きのある人生を好み、それを誰かに仕掛けてみたりするのが彼の楽しみだったのだろう。楽しげに語る彼を見てはそんな頃もあったかもしれないと頬を緩ませ懐かしむ様子でそれを聞いていて。自身はといえば所用で部屋に籠ることが多かったが、それでも遠くから聞こえる声に耳を傾けていたものだと思い。 )
ははっ、だろうな!いやあ、あの頃は楽しかったなあ。…しかし、きみにはあまり驚きを届けた記憶がないぞ。
( 誰彼構わず驚きをもたらす事に対して余念がなく、純粋に人が驚いている反応を見るのが好きだった為柔らかな笑みを浮かべて懐かしむ様に言葉を紡ぎ。ふと、今更ながら他の刀剣達には散々驚きを与えてきたが目の前の彼には大して驚かしてやっていないとそう付け加え )
言われてみればそうだな。まあ、何かと部屋で仕事ばかりしていたからな。
( そう言われてみれば、彼が誰かを驚かせるというのは何度も見ていたが実際にされたというのはそんなになかったかもしれないと思い。主の近侍でもあった為に仕事をしたりとしていたので、出くわすということも少なかったのだろうと思いそう言って )
いつも長谷部は主命で忙しそうだったしな。…まあ今となりゃそうでもないが。
( 本丸内の廊下ですれ違う事も無かった上、近侍の仕事で大変だったのを知っていた故にあまり用が無い限り部屋を訪れる等しなかったので小さく苦笑を浮かべた後、「それならもっと驚きを届けてやれば良かったか?」なんて冗談っぽくそう言葉を口にし )
それはさぞ、良い気分転換にもなっていたかもしれんな。度がすぎていなければの話だが。
( 今となっては彼が進んで驚きを求めることもなくなった為に届けられることもないが、少しくらい経験しておけば良かっただろうかと思い。仕事に追われるばかりの毎日にそんな刺激があれば少しは良かったかもしれないと上記を述べて )
…そうか、それは悪い事をしたなあ。
( こうも自身の驚きを求められていた事実に、他の仲間同様に彼にもたくさんの驚きを届ければ良かったなと少し眉を下げ。今はもう前のような自身に戻れないがその分、この命が尽きる時まで傍に居る事ならば出来る為「もう驚きを求める事に興味は無くなったが…、代わりにこうしてきみの傍なら居れる。」と真っ暗な暗闇では彼の姿を捉える事が難しいが、握ったままの手を握り返して微笑み )
何、お前が気に病むことではないさ。
( 申し訳なさそうに眉を下げて謝る彼を見ては柔らかい笑み浮かべつつ首を振り鶴丸は悪くないと上記を告げ。その代わりなのかは分からないが、自身の傍に居てくれるという言葉に「ふふ、ならばそうしてくれ。存外俺は寂しがり屋というものらしい」と続けて )
ああ、もちろんだ。この命が尽きる時まできみの傍から離れないぜ。
( 寂しがり屋ならば尚の事、彼を悲します様な事は出来ぬ為に一度頷いた後にい、と白い歯を見せる様に笑って。不意に視線外すも夜という事もあり真っ暗な空間に「しっかし、夜目が利かんと何も見えないな…。」と少し不満げな様子で )
こればかりはどうにもならんだろう。ふふ、だが俺は見えるからな。例え国永がおかしなことをしたって見え見えだ。
( 自身の傍から命尽きるその時まで離れないと告げられては満足そうに微笑んで。次いで彼が太刀故に夜目が利かないことを愚痴り出してはそれを聞きつつ苦笑浮かべ上記を述べて。「だが安心しろ、俺がお前の目の代わりになってやる」と続けて )
おお、そりゃあ頼もしいねえ。
( この状況だと間違えて柱に頭を衝突させる事も有り得るため、夜目が利く彼に絶対に見られたくないのか気を付けようと思い。そんな事を思っていると、何とも頼もしい発言を聞いては視線を戻すなり笑み浮かべ。デート中とは言え、同じ場所に居るのも退屈なのか「屋根の上に登ってみるかい?彼処は夜空が綺麗に見れるぜ」と一つ提案してみて )
確かにそれもいいだろうな。
( ふと彼が何か思いついたようで。屋根の上に上がって夜空を眺めてみようという誘いは何とも興味があるもので素直に頷いては上記を述べて )
おっ、興味あるか?なら見に行こうぜ。…っと、その前に蔵から梯子を取りに行かないとな。
( こちらの誘いに、素直な言葉と共に頷いてくれたので嬉しそうな笑みを見せ。早速とばかりに移動しようかと思ったものの、屋根に登るための道具が必要でそう告げ )
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