ただいま食事中につき

ただいま食事中につき

ペラペラの紙  2017-03-29 01:55:49 
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「…立ち入りはご遠慮ください?」

月明かりも差し込まぬ廊下は蝋燭の小さな炎が辛うじて照らす
鍵のかかった部屋の前、そう書かれた紙が一枚ぺらりと食堂を兼ねたその部屋へと続く扉に貼られていた

※吸血鬼ネタ注意
※3L可注意

(レス禁)

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  • No.921 by シロ  2020-08-07 08:05:31 

>ルイン様
(逃げてしまえば、きっと朝が来て、主人は眠って、こんな狼の血なんて不要だと…不要だと言われるのは、少し、辛い。首筋に触れた手に動きを止めて、震えそうになる身体を押さえつければその手に自身の両手を伸ばし、擦り寄る様に顔を寄せ。狼としては自分が獲物になるだなんて心底嫌で仕方が無いのに、執事としては、犬としては…嬉しい、もっと触れて欲しい、褒めて欲しい、強欲なのは狼の性だ。癖になるような痛みも好きだ、怖いのは…散々甘やかされた自分が、過去の餌と同様にいつか捨てられること。こちらから求めるなんてはしたない真似は二度としたくない、けれど主人にはこんな狼を求めておかしくなって欲しい、二度と逃げられなくしてしまいたい、)
分かりませんよ。何が欲しいのか、仰ってください…必ずご用意して差し上げましょう

  • No.922 by ルイン  2020-08-07 12:38:01 

>シロ

(指先で触れた相手の動きが止まればそれを逃がすまいと距離を詰め。手を取られれば、取り上げられて捻られでもされるかと身構えていれば予想外の反応。驚愕の色を目に滲ませて思わず言葉を失ってしまう。しかし間もなくして促された問いかけのその答えが、腹の奥底を見透かされているような気がして目を逸らしたくなる。されど止まらないのは己の吸血鬼としての本能か、それとも、)
ーーシロが欲しい。シロが欲しいよ、本当は今すぐにでもその首に牙を立てて赤々とした血を飲み干してやりたい。……でもこんなところで食事だなんて、お行儀が悪いかな?

  • No.923 by シロ  2020-08-07 14:04:45 

>ルイン様
(振り払われないのをいいことに、主人の冷たい温度を堪能してから手を離す。背後に感じる主人の気配が目の前の扉とあいまって檻のよう、それでもこの首に巻かれた縄を掴む主人が、こんな狼を欲しいと言ってくれる…甘い毒だ、なんて倒錯的なのだろう。するりと手から逃れるように扉を開けて、廊下へ進んでは口角を歪めて笑う。行儀が悪いだなんて思わないけれど、だって口にする予定の料理は狼の執事なのだから、けれど…折角住人が眠る静かな屋敷だ、どうせなら普段できない遊びをしたい。恭しい一礼は、いつも通りのはずなのにどこか演技のよう、)
お食事は食堂で…ああ、コーヒーをお持ちいたします。角砂糖も_甘いモノはお好きですか?ゴシュジンサマ

  • No.924 by ルイン  2020-08-07 19:23:46 

>シロ

(自分の体温よりもうんと温かく軟らかい手が離れていく。その流れるような所作を名残惜しそうに視線で追いかける主人を他所に、使用人はどこかこの状況を楽しんでいるように目に映り。なるほど、どうやら彼女は以前より乗り気らしい。自分としては都合がいい。これが情愛あふれる喜劇であればいいのだが。幾分しっとりと濡れたままの髪を気に留めすこともせず、彼女の後を追いかけるように廊下に出れば、許された食事に爛々と瞳を煌めかせ)
ああ、いいね。今は砂糖がたっぷり入った甘いコーヒーが飲みたい気分だよ。

  • No.925 by シロ  2020-08-07 20:03:38 

>ルイン様
(煌々と輝く双眸は捕食者としてのソレ、かく言う己は完全に皿に乱雑に乗せられたデザートに他ならないけれど、そのデザートに毒を盛る権利があるのも執事の狼だけ。この主人に毒を食わせるも食わせないも己次第…それがどれだけ歪んだ幸せか。道を譲るように端に寄り、食堂までの道を空ける。食べられるという事実は腹の底から嫌で、逃げ出してしまいたいくらいだけれど…主人がこの狼しか食べられなくなるくらい、中毒にできたなら、それはどんなに欲が満たされることだろう?真っ黒な思考とは正反対の白い髪を揺らして、)
喜んでご用意いたしましょう、ご主人様が要らないと仰っても胃に注ぎ込むよう…いくらでも、許しを乞うまで。私を食べると仰るならは、それくらいの対価がなくては

  • No.926 by ルイン  2020-08-07 20:57:09 

>シロ

(吸血鬼としての本能を抑えることも…否、ここまできては抑えようとは思わないか。やがて食堂へ辿り着けば、逸る衝動に任せて扉を開け中へと踏み入り。白いテーブルクロスを皿に見立ててこの忠実な狼を横たえることが叶うならば、白い彼女は砂糖のように甘く、耽美で、蕩けるようなデザートとなるだろう。普段より血色が良くなった唇の下で牙が伸びようとしているのを感じ、それすら愉快に思えてくる。これから有りつけるデザートにはまるで毒など無いと信じて止まない愚かな吸血鬼。彼は甘味が引き起こす中毒性など、今まで生きてきた中で知る機会がなかったのだ)
ふふ、まるで溺れていくかのようだね。でも、俺が溺れるほど食べてしまってはシロがなくなってしまうんじゃないかな?

  • No.927 by シロ  2020-08-07 21:53:20 

>ルイン様
(本来であれば扉を開け、中へ促すことさえ執事の仕事だというのに、今日の主人はまるで焦らされた子供のよう。狼の用意した白いクロスはシミひとつないというのに、皺を寄せるその耽美さに思考がぐらついた。クロスに馴染む髪の白と、くっきりと境界線を引く燕尾服の黒、今から散る赤…美味しい人間は沢山いて、きっと狼より美味しい種族も沢山いて、それでも、主人が最期にもう一度口にしたいと思うものが自分であったなら。大人しく、まるで人畜無害な兎を演じながら狼は口を開き、)
ルイン様がシロを食べ尽くせるだなんて思いませんから…脳髄が溶けるような甘味は、お好みでは無いでしょう?

  • No.928 by ルイン  2020-08-07 23:04:48 

>シロ

(普段ならば生物が横たわるはずのない寝台に、普段ならばこんなところで横になることもない使用人。カトラリーの替りに己の牙。非現実に直面した脳は次第に麻痺してきたのか、その光景に目眩さえ覚えて。このままデザートにフォークを突き立て、嚥下して脳髄が溶けようとも、胃腸がもたれようとも構わない。いっそその感覚すら分からないくらい甘ければ、知らず知らずのうちに意識を闇の中へ葬り去ってしまえるのではなかろうか。際限なく赤を散らす狼を貪り快楽物質に脳髄を潰されるのも、もしかしたらアリかもしれない、なんて。「待て」のできない駄犬のように唇を濡らせば、端然と横たわる忠犬を縋るような目で見て)
さあ、どうだろう? ふふ、シロは俺の臓器をもたれさせるくらい甘いのかな。……ああ、もう待ちきれないよ。

  • No.929 by シロ  2020-08-07 23:34:26 

>ルイン様
(どんなに興奮で塗り替えようとしても恐怖で伸びた爪が手元のクロスを引き攣って破く、足先が無意識に逃げようとテーブルの脚を蹴って片足の革靴が床に落ちた。てらてらと光る牙はさぞかし痛いのだろう、否、あの時の痛みは…けれど、狼を見る捕食者の目は欲に濡れて、まるでお菓子を強請る獣のそれ。廊下でこの執事を見る度に、執事の名前を口にする度に、だらしなく息を上げて空腹に呻くようになれば良い。この狼をただの食料だと侮ったこと、食べたこと、全部を後悔してしまえ…思考に飲まれて持ち上がる口角とは裏腹に、目は不安で揺れる。痛かったら、不味かったら、どうしよう…両腕を持ち上げて顔を隠し、震える唇で言葉を紡ぎ、)
どうぞ、召し上がれ…獣臭いと捨てないでくださいね

  • No.930 by ルイン  2020-08-07 23:55:27 

>シロ

(獲物が食べられる直前まで足掻くのは珍しいことではない。しかし状況が状況、環境も相まって目の前で食べ物に成り下がる恐怖に抗いながら笑む彼女が酷く可哀想で、とても耽美に思えた。目を細めたのが先か、獲物のシャツに手をかけ顔を寄せたのが先か。手を弾かれることが無ければ、以前にもカトラリーを突き立てた場所を探し。流石に月日が経っているから痕は幾らか目立たなくなっているか。なに、消えても上書きしてしまえばいいのだ。首輪をもう1つ付けて、また甘やかして、可愛がって…気付いた時には絹の肌が眼前にあり。…彼女の香りがする。今すぐにでも噛り付きたくなるのを堪え、お行儀よく、こんな状況でも挨拶は忘れずに。首元で囁くように下記言えば、今度こそ牙を突き立てるのが許されるだろうか。)
では、従順な執事が俺の為だけに用意してくれた極上のデザートを、ーーいただきます。

  • No.931 by シロ  2020-08-08 09:20:22 

>ルイン様
(冷たい手が服へ伸びていく、ネクタイがリボンのように緩んで…もう僅かに凹んで残っただけの過去の噛み跡は、所有印にしては、あまりに禍々しい。主人の視線が這って過去の食事をなぞられることが、あの日のはしたない自分の言葉を思い出させるようで羞恥から目に涙が滲んだ。見ないで欲しい、ただ雑に噛み付いて、ただの食事だと教え込んでくれたならこんな思いはしなくて済むのに。強く目を閉じて、主人を視界から消して小さく震える、主人から与えられる痛みが嬉しい…だから、主人もこの犬しか要らないと泣けばいい。小さく囁かれた言葉に「っ、」と小さく肩を揺らす…なんだか悔しいので声を上げたくはない、自身の指を噛むように唇に押し当てては、足先を主人に絡めて挑発するように小さく笑って、)

  • No.932 by ルイン  2020-08-08 12:32:21 


>シロ

(挨拶も律儀に済ませた事だし、もういいだろうと口を薄く開ける。瞬間、脚にまとわりつく感触にはっと顔を上げれば、視界に飛び込んできたのは狼の挑発……ではなく、涙を滲ませ指を噛んで捕食に耐えようとする仔犬の仕草。相反する態度に視界が揺れれば、そこからデザートにありつくまでにそう時間はかからなかっただろう。待ち侘びた甘味、ワインよりも芳醇な香り、牙が沈む肉の感触、…こんなに、美味しかっただろうか。それから先は夢中で赤を啜り、たまに噛み付いて赤を促し、もっともっと、と喰らい付いて。ああ、この瞬間彼女の顔が見られないのは惜しい…と、まさかそんなことを考える余裕などなく)

  • No.933 by シロ  2020-08-08 13:26:37 

>ルイン様
(一瞬の間、おとぎ話のような可愛らしい音なんて響く訳もなく、ぐっと奥まで入り込んだ牙に目を見開いて自分の指を噛む。嗅ぎ慣れない狼の血の香りが首元からクロスに滲まないよう、それよりも先に主人の唇が触れる感覚と、数度、新しい傷がつけられていく感覚と自分の口の中に広がる噛み付いた指から流れる血の味…頭の奥から痛みを快楽に変えようとする防衛本能がやってきて、咄嗟に主人の脚に足先を押し当て身体を引き剥がそうと。上手く力が入らない、少しずつ、噛まれる度にその痛みがクセになるように、もっとと強請りそうになる、自分の牙で傷だらけになった手と、顔を汚す血がベリーソースみたいでやるせなくて、本当に、もう二度と主人に食べられることなんて…無ければいいのに、)

  • No.934 by ルイン  2020-08-08 18:53:26 

>シロ

(次から次へと溢れる甘ったるいソースと、舌先に触れる果肉が美味しくて堪らない。己が甘味の毒に侵されているとも気付かず、ふうふうと呼吸を荒らげながら喰らう様は、どこぞの誰かに言わせてみればそれこそ駄犬といったところか。楽しみの途中、自らの下でもがく獲物には“本能”か”慣れ“か、押さえ付けようと身体が動くのは造作もないことで。しかし獲物の抵抗はそう長くは続かなかった。…そろそろ、息がくるしい。一度顔をあげよう。それは果たして呼吸を忘れていたせいか、甘美な毒のせいか)

  • No.935 by シロ  2020-08-08 19:36:24 

>ルイン様
(簡単に押さえつけられた身体はぴくりとも動かずに、身体から血が抜け続けて、それでも身体の中をただただ欲に似た熱が渦巻いている今の状況が気持ちよくて、気持ちが悪くて、口から指が外れる。休憩とでも言いたげに持ち上げられた顔に気がついて目をうっすらと開ける…と、整った主人の顔に狼の血がべっとりとついていて、カッと血が抜けて冷たくなっていた体に熱が点った。最悪、絶対、今、物凄く、血が甘くなった…そんな気がして。痛む傷もそのままに、いたたまれなさから主人の下から逃げようとクロスを足先で蹴って…あわよくば、身体を起こして主人から距離を取ろうと、)

  • No.936 by ルイン  2020-08-08 21:55:56 

>シロ

(顔を上げ呼吸を整えようとすると、視界には照った頬の狼と、その口元と繊細な指先を彩るあの甘いソース。指を伝い垂れていくそれが服に落ちることを許したくない一心で、相手の眼前でその白く細い指に舌を這わせ。ーーああ、なんて甘くて、蕩けるような…いっそ噎せてしまいそうだ。既に腹の中でたぷたぷと音を立てそうなほど毒を溜め込んだ身は、恍惚が先か疲労が先か判断もつかないうちに鉛を纏ったかのように重くなり。驚いてデザートを口に運ぶ動きが止まれば、丁度そのタイミングで自身の下の獲物がごそごそと動き出し。…本能的に感じたのは『…逃げられてしまうだろうか』という心配で。)

  • No.937 by シロ  2020-08-08 22:42:40 

>ルイン様
(指に絡みついたのは布の感触とは程遠い湿った熱で、まざまざと見せつけられたその赤さに背筋に慣れない感覚が走り…「う、ぁ」と小さく声が漏れたのは仕方の無いこと、あまりに扇情的だったものだから。美味しい甘味を頬張るように、毒を飲み込んだ主人はどこか夢の中に囚われたかのように動きがふわついていて、それをいい事に本能が逃げろと叫ぶから、長テーブルの真ん中へ片足の靴もそのままに這い上がる。立ち上がることは出来ない、世界が揺れていてポタポタと首筋から白いクロスに落ちる血も歪んで見える…身体はとうに限界なのに、無意識に喉から甘えるような唸り声が漏れて理性が“手遅れだ”と嗤った。舐め取られた傷口から再び血が溢れ始めた指先で顔を覆って_屈辱で悔しくてそれでも欲には忠実な狼は弱い仔犬のように言葉を吐き出して)
ご主人様…もっと、噛んで、くださ、

  • No.938 by ルイン  2020-08-09 00:26:13 

>シロ

(獲物は捕食者の手を逃れ、力なく動き距離をとる。皿の上で赤を散らしながら足掻く様は生物の美しささえ感じられるが、同時に『やりすぎた』と理性が警鐘を鳴らした。頭の中でそれが響けば先程までの威勢の良い喰らいつきは見られず、重い身体を引きずるように獲物へ再び覆い被さることができたなら、代わりに伸びの収まった歯をおずおずと立ててソースが出てくるのを待つとしようか。これが毒のせいであれ理性が顔を出したところで止まることの無い欲に我ながら呆れたと、歯を立てる合間を縫って普段の流暢さとはかけ離れた舌だ足らずの発音を零すように出せば、つられるように目から小さな雫が零れ出し。瞬きの度に睫毛が濡れ、視界が水面を描くように揺れる。もう少し、もう少しだけーー)
シロ、シロ…ああ、シロ……ごめんね、俺、シロが美味しくて…ごめん、

  • No.939 by シロ  2020-08-09 09:36:19 

>ルイン様
(舞台の真ん中に二人きり、再び屋敷の豪奢な天井ではなく主人が視界を覆い、ゆっくりと埋まった牙は今度こそ痛みではなく甘い痺れとなって理性を壊し、体から血と比例して力が抜けていく。主人も限界なのだろう、普段あまり血を取らず、甘い物を食べる訳でもない吸血鬼が狼の血を飲むだなんて…なんて危険な行為をと思うと同時に、そんな中でも強請った執事に応えるように牙を埋め込む主人を愛しいと思うのは当然のこと。くぐもった呻き声と嬌声の間、媚びるような声を飲み込んで主人の目元に唇を寄せる。泣かないで、ご主人様…だってこれは、執事が主人を追い詰めるために仕掛けた罠だから。脳内で“もっと”と強請る欲を押さえつけて、執事は愛しい愛しい主人に見えない刃物を突き立てるよう、言葉を吐き、)
今回で最後です、こんなにもルイン様の痕をつけて…他の主人の餌になるには少々傷みすぎましたから、丸ごと食べられるかも分かりませんが

  • No.940 by ルイン  2020-08-09 13:03:43 

>シロ

(すっかり毒が回った自らと似たように、体力を削られ力の抜けていく獲物を見れば、果肉に立てていたカトラリーを今度こそ収めて労わるように舌先で愛で。彼女の細い喉元、心地よくも生々しい音が時々聞こえてくるのを良しとして、少しずつ機嫌を戻していったのも束の間。『今回で最後』だと、都合良く切り取られたように言葉が聞こえれば、はっと顔を上げ、年甲斐もなく幼子のように泣き出しそうになるのを堪えていやいやと首を振り。嫌だ、最後だなんて嫌だ。こんなに美味しいものを食べられるのがこれで最後だなんて…嫌だ。好物のお菓子を少しずつ食べ進めるときみたいに、楽しみを少しずつ味わうように、彼女もとっておきたい。あまりに単純で子供じみた我儘を執事にぶつけたら、いくら従順な狼とはいえ困らせてしまうだろうか)
嫌、嫌だ…そんな事言わないでくれ…いやだよ、俺の、俺だけのものなんだ! 俺だけの…愛しい、愛しいシロ…

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