主. 2017-12-31 13:58:32 |
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──感情に封、だなんて。……少し悲しいことですね。本当にただ血を吸われるだけのお人形みたい。
(彼の言う通り、もう元の世界のことなど考えずに彼のことだけを見ていてこれから生きていけばそれはそれで楽なのかもしれない。感情に封をしてしまい、何も考えられなくしてしまうのも。だがそれは今までの自分の人生を簡単に投げ捨ててしまうようで小さな針で刺されてしまったかのように少し心がチクリと痛む。その痛みを無視するかのようにマリカはふと扉の開かれた部屋を見れば自身が思っていたものの数倍はしっかりとした部屋──というか、元々自分が生活していた家よりも造りの良い個室で悔しがるべきか喜んでも良いものかと微妙な表情を浮かべて。「本当に、こんなにちゃんとしたお部屋をお借りしても良いんですか?」お借り、という言葉に少し引っ掛かりを覚えつつも彼に問いかける。どうせ死ぬまでここから出られないのなら、そして有無を言わさず連れてこられたのだから部屋を借りるという言葉もなんだかヘンテコなのだが、それでも家の一部を借りるということには間違いはなくマリカはふと背の高い彼を見上げて。)
(/ありがとうございます!
早速ですが、続きから始めさせていただきます!)
悲しくもなんともないさ。
…ほら、キミはもとより餌だろう?
(お人形みたい、じゃない。お人形だ。しっかりと的の中心を射ている。ここに連れてこられる彼ら彼女らは人間である前にひとつの存在であり、ひとつの存在である前に吸血の餌なのだ。だからそんなのないなんて叫ぶ必要はないし、悲嘆にくれる意味もない。決められたレールの上を走るのに何故悲しさが付き纏う。安泰で死の待たない道を行けと言われて何故嫌がる。荒波に飛び込みたいというのなら止めはしないが、おすすめはしない。待つのはきっと止まる息の根だから。「運命を悲観したってネガティブになるだけだからやめた方がいい。…これもキミのためだよ」こちらを見上げる彼女の頭に片手を乗せて撫でてやり、眉を下げた。今の自分が可哀想だと思えば思うほど前の世界が恋しくなるし、それは己にとっても不都合だ。彼女も苦しくなるはずだし、双方に不都合があるだろう。)
僕らはこの部屋を貸すつもりなんてないよ。キミにあげるんだ。
(それは部屋にしても同じだ。下げた眉の下、口角が緩んで苦笑いを作る。借りるなんてまるで返すことがあるみたいじゃないか。己らはこの部屋を返してもらう気はないし、元よりあげるつもりでこうして無限の館へ招待している。逃げることはできないし逃がすつもりもない。「キミはこの部屋で生涯を終えるんだろう?」尋ねるように言ったけれど、有無は言わさない。逃げられると思われても困る。)
……貴方のこと、私勘違いしてました。とても優しい人だと思っていたけど、そうじゃないみたい。…優しいフリをしてるだけの、悪魔みたいな人。──それに、私は自分の運命を悲観なんてしません。私は自分を哀れむような悲しい人間なんかにはなりたくないもの。
(自身の頭に優しく乗せられた彼の手がひどく冷たく感じて、マリカの背筋にはぞくりと何かが這ったかのような感触が走った。初めて彼を見た時はとても優しそうな笑顔で、安心したはずなのに何故か今はこの笑顔がどうしようもなく、怖い。マリカは自身の頭を撫でる彼の手をやんわりと振り払ったあとに上記を述べればきゅ、と唇を結んで彼の漆黒の双眸と視線を絡めて。)
……聞いた私がバカでした。
(何だかだんだん開き直ってきたようで、自身の先程の質問が馬鹿らしくなってしまったのかマリカは静かに溜息を一つ吐いて。どうせ逃がす気も、逃げられる気も無いのだろう。自分だって勝てないと分かっている相手に対して抵抗する気なんて今更サラサラ無いが、如何せん自分の頭の中で理解をしているのと直接それを突きつけられるのとではやはり違うものでマリカはまた改めて自分がこれから生涯を過ごす部屋を一瞥して。)
(/昨晩は寝落ちを失礼いたしました…!
ただ前回の分でちょうど最初のご案内が完了しましたので、次回からご希望のシチュエーションを記入していただいてからのお相手になるかと思います。
イベントへの参加も受け付けておりますので是非…!)
>>お相手募集
これからお1人お相手の募集を致します。
新規の方はpfの提出をお願いします。
pfの提出や質問などはお相手中でも受付。
ぜひお越しください。
本日闇落ち寝落ちの可能性がありますので、短い時間のお相手になってしまうことがあるやもしれません。
>1 世界観
>2 ルール、テンプレート
>3 >149 >338 提供吸血鬼
>271 優遇冷遇
【 イベントについて 】
過ぎてはしまいましたが、バレンタインのイベントを計画させていただきました…!
詳細は >409 にまとめておりますので、是非ご参加ください。
>>お相手募集
これからお1人お相手の募集を致します。
新規の方はpfの提出をお願いします。
pfの提出や質問などはお相手中でも受付。
ぜひお越しください。
本日闇落ち寝落ちの可能性がありますので、短い時間のお相手になってしまうことがあるやもしれません。
>1 世界観
>2 ルール、テンプレート
>3 >149 >338 提供吸血鬼
>271 優遇冷遇
【 イベントについて 】
過ぎてはしまいましたが、バレンタインのイベントを計画させていただきました…!
詳細は >409 にまとめておりますので、是非ご参加ください。
>>主様
(/こんばんは、連続になってしまいますがもしよろしければお相手をまたお願いしたいです…!
希望されている方もいらっしゃいますので、もしその方がいらっしゃれば其方の方を優先していただいて大丈夫です!)
(/こんばんは、お越し頂きありがとうございます…!是非お相手をお願いしたいです。
前回は寝落ちという形で終わってしまいましたが、最初のご案内は終わりましたので今回からシチュエーションなどのご希望をお聞かせくだされば嬉しいです。)
>>主様
(/希望のシチュエーション…!
此方としてはこのままビビ様にお相手をお願いするのも、他の吸血鬼さんとお話をするのもどちらも魅力的だと思います…!特に希望等は無いのですが、他の吸血鬼さんとお話させていただけるようでしたら指名等はございませんので、何方でも絡んで下さる吸血鬼さんが居ましたら幸いです…!もしいらっしゃらないようでしたら、是非またビビさんとお話したいです!)
(/でしたらこちらで5人に絞っておきますので、その中からご指名を頂きたいです。
イヴ、エデン、ビビ、リップ、ルーネラ いずれを選んで頂いても構いませんのでご検討くださいませ。
状況やシチュエーションはそちらにお任せいたしますので自由に指定していただければと思います…!)
>>主様
(/では、是非イヴさんにお相手をお願いしたいです…!
シチュエーションは、お屋敷に連れて来られた翌日や翌々日などあまりまだ屋敷に慣れていない時などが望ましいです…!マリカが色々と探検している時に偶然、といった形でよろしくお願い致します…!)
(/屋敷内の簡単な案内をする、といった形でよろしいでしょうか?もしくはあまり詳しく決めたくない、流れに任せるとのことであれば次レスから出だしをお願いしたいです…!
イヴもイヴで癖がある奴なのですが、飽きずお相手していただけたら嬉しいです。よろしくお願い致します…!)
>>主様
(/はい、軽く屋敷内の案内をお願いしたいです…!!
ではこちらから始めさせていただきますね!
こちらこそ、よろしくお願いいたします……!)
……本当に広いお屋敷。
(どんなに歩いても行き止まりの無い屋敷。マリカは小さくため息をつきながら上記を呟けばはらりと耳から落ちてきた髪をまた改めて耳にかけて。屋敷に連れてこられて数日、慣れたといえば嘘になるが貧血もだんだんと治ってきてここまで出歩けるようになった。調子が良くて思わず廊下を歩いて数分経ったが、そこでマリカはふと自身の部屋にどう戻れば良いのかわからない事に気付き。「……この年齢で迷子だなんて、どうしましょう。」数日前に牙を立てられた跡を隠すかのように首元を覆うリボンをさらりと撫でたあとに首を傾げては、マリカは取り敢えず元来た道を戻ってみようと踵を返してクッション性のある廊下をゆったり歩き始めて。)
(そこかしこにある茶色の扉ひとつひとつが食事処でキッチンだ。腹が減ったら近くの扉を開けて食事を済まし、その吸血痕を舐めてやればそれがごちそうさまの代わりになる。今回も例に漏れず手早く食事を済ませて扉を閉め、そのまま廊下を曲がった瞳が捉えた先に思わず眉を寄せる。鮮やかな金色の髪は糸のように綺麗ではあるが、首に巻かれた煩わしいリボンがその美しさをかき消しているようで仕方ない。その近くに見える赤みは生々しく吸血を表していて、この館じゃ痕無しは珍しいものであるものの気分は悪い。)
__似合わねーな、
(ただあまり館に慣れているわけでもなさそうで、どちらかと言えば目的もなく歩いているようにも見える。そんな彼女に声を掛けた第一声はそのリボンに対する率直な感想だった。似合わない、というか目障りだ。誰かの痕も、それを隠すように巻かれたリボンも、隠しきれない赤みも全てが煩わしい。「…よう、人間」きっと順序の違う挨拶を一方的に交わし、目を細め彼女を見下ろした。)
!
(似合わない、とかけられた声に思わず首筋を抑える。牙を立てられた跡を顕にしながら出歩くよりはマシだと思い出来るだけ目立たないようにとつけたこのリボンは彼女自身どこか浮いている自覚はあったらしくその顔は苦虫を噛み潰したように眉を寄せていた。ゆっくりと首筋から手を離せば声のした方向を振り返り、美しく咲き誇る赤薔薇のような色をした瞳と視線を絡め「──御機嫌よう、吸血鬼さん。」と、彼の言葉に言い返すように後半を強調しつつドレスの両端を掴んで小さくお辞儀をする。決して彼に喧嘩を売りたい訳では無いが、どこかトゲのあるか言い方になってしまったことに自身で小さく反省すればちらりとまた自分より背の高い彼を見上げ。蠱惑的で美しい、まるで絵画に出てくるような見目麗しい彼を見つめては吸血鬼ってみんなこんなに綺麗なのかしら、とどこか間の抜けたことをぼんやりと思いつつ首を傾げて。)
__…ふーん、
(意図してかせずかは知らないが、少しだけトゲが見え隠れする声を出す勇気だけは認めてやろう。酷い奴だと言葉を交わそうともしないし、声を出したかと思ったらイラつくくらいにか細くて聞こえるには程遠い。「吸われるために歩いてんのかと思ったけど」言葉に含まれる小さなトゲが違うとうるさいくらいに訴えた。望んでいる都合に合わないとつまらなそうに瞳を合わせれば、ぼんやりとこちらを見るその鮮やかな色に口元を緩め「…捕食者に見惚れてんじゃねーよ」鼻で笑って揶揄い。構えもせず吸血鬼と対峙するその行為が首を差し出しているようなものだということを恐らく彼女は知らない。館に来て日が浅いのだろうが、まるで警戒心がないように見えるそれを見る度、無知は怖いものだと思う度、牙が鈍く光る。こいつはここでの常識を知らないのだと分かってはいるがお構いなしに欲というのは膨れ上がってくるもので。)
で?
何してんの、なんもねーとこで。
(こびりついた欲を振り払うように小さくため息を吐き、目の前の餌が何をしているのかを尋ねた。残念ながら己に廊下で食い尽くす様な趣味はないし、他の奴の痕を見た後の吸血がどうなるかくらい自分が一番良く分かっている。自分に限ったことじゃあないが経験上ロクなことにはならない。「…俺でも全部見たことねー館で迷ってんの?」口にしたのはひとつだけ浮かんだ可能性で。迷ったと弱音を吐くなら大歓迎の大歓迎、警戒心は欠片も感じられないが少なくとも敵意は持っているらしい彼女が弱音を口にするならそれはそれで愉快だし、恩を売るのは嫌いじゃない。)
吸血鬼の方は、皆さんとても顔が整っていらっしゃるのかなぁと思って少し見てしまっただけです!
(見蕩れているという彼の指摘にぶわりと白い頬に朱を散らしては決して見とれてはいないと首を振って。最も、自分の会ったことのある吸血鬼など彼と初めて会った吸血鬼であるビビしか居ないがそれでもどちらも人間離れした美しさを持っており、その見目麗しい顔立ちと陶器のような肌は年頃の女性としては羨ましさと少しの嫉妬心も芽生えてしまうものでマリカはまたちらりと彼の顔を見あげ。)
たっ……探索です。別に迷ってなんていません。
(彼も全部見たことがない館、というのはつまりそういうことなのだろう。ただ何となく暇つぶがてらふらりと屋敷の中を見ようと歩き始めただけなのに、いつの間にか自分が迷ってしまったということは彼には悟られまいと視線を逸らしつつ後半に包むにつれその声は小さくなっていき。「これから部屋に帰ろうと思っていたんです。……決して!迷った訳ではありませんから!」ここまで迷子ではないと強調してしまえばもう自分は迷子ですと言っているようなものだが、マリカの顔は真剣そのもので。)
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