匿名 2017-06-17 03:18:11 |
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『今回も、皆殺しかもなァ』
(スタズは背中の長剣を抜いて敵の剣を止め力押しで払うと横振りに一閃し敵方の胴体を分断して返り血を避け。あくまで徹底抗戦の構えを見せ命懸けで向かってくる相手方に戦闘が長引きそうだと思えば愉快そうに口端を上げ)
腕のたつ者や使えそうな奴隷が居たら生かせ
(ロイやスタズや部下達が敵方と斬り合う中抜き身の剣を使わず手に提げたまま、まるで別空間にいるかのような静かな歩幅で両軍の間を通り過ぎ、味方陣の様子を見るでもなく告げてから階段を降り一人敵船の内部へと向かって)
今回もじゃなくて毎回皆殺しの間違いでしょ、兄さん
(遠く聞こえたスタズの声に返事を期待しない返事をして。殺しなれた海賊と有事の際に守る構えであった用心棒とでは力量の差は歴然で、ロイはまた一人用心棒の首を短剣で切り裂くと『使えそうなやつね』と呟き船尾楼下の船室へと向かい)
(一方で甲板の下に広がる空間は薄暗く倉庫の作りになっていて、いくつかの区画に空間が分けられており。そのなかで鍵がかかった場所が複数箇所あって、その鍵のかけられた扉郡の前にはガタガタと震える男が立っており、その腰には鍵束がつけられていて)
甲板下
残念だったな、上の奴等は大方死ぬ 諦めろ・・・貴公がマグナリア家当主か?
(中は薄暗かったものの複雑な造りでもなく直ぐに震える男を見つけ出すとゆっくりと距離を詰め、服装がはっきりわかる位置まで近付くと一際上質な身なりであるとわかれば彼がこの船の主と判断し、尋ねるとその通りだと男は首を縦に振って)
「た、助けてくれ・・・命だけは。」
お前次第だ
(刃の切っ先を喉仏に突き付け壁際まで追い詰め腰の鍵束を渡させ、その両手首を後ろ手にし結束バンドで固定し、金目のものはどこだと訊くと男は震える指で反対最奥の扉を差し)
船室→甲板下
(甲板上の用心棒は瞬く間に制圧され、またロイが向かった船室も船員で制圧が終わればここの用は済んだとロイはハーシュを追って甲板下へと向かい)
上は粗方終わったよ。お宝の対面を独り占めだなんてズルいことさせないからね
(拘束された当主をちらりと見やったあとハーシュのもとへ近づき。当主が指差した最奥の扉の向こうには木箱に丁寧に詰められた金塊が大量に眠っていて。だがこの緊迫した状況下で当主はちらちらと目線を泳がせていて、その視線の先には当主を始めとしたマグナリア家の人間が好みそうな金枠で作られた扉があって、その部屋にも鍵がかけられており)
何?その部屋が気になる?僕らがそこに入るのがそんなに困る?
(視線に気づいたロイは当主の傍にしゃがみこむと首を傾げ目だけは無邪気な笑みを浮かべて)
ご苦労
(やって来たロイを見ると労いの言葉を掛けた後、目線を泳がせる当主を見下ろして)
今更隠し立てしても損をするだけだ、わからないか?
(当主の腹を力強く踏み付けてから、金枠の扉の鍵を教えろとは言わずとも鍵束の中に一層豪華な鍵を見つけると個体で外し、ロイに投げ)
開けてみろ。こいつにとってさぞ大層なものが置いてあるんだろう
(当主は靴底に押さえられ呻き声をあげながらもちらちらとロイを見)
甲板下→金枠扉の部屋
あーぁ、痛そうだねぇ。この部屋だけは見られたくないなんて、隠し事するから
(腹を踏みつけられる当主と無慈悲にそれを行うハーシュとを見てすまし顔を浮かべながら鍵を受け取り、鍵にキスをしてから扉に近寄って。鍵は突然あたりであり、カチャリと音をさせながら扉を開けて中へと踏入り。だがそこでロイは一旦立ち止まって息を飲んで)
……なるほど、これが"特上品"ね
(他の部屋とは違い趣味の悪いギラギラとした金の装飾がそこらに施された部屋にはひとつベッドが置いてあり、その上には人影が見えて。痛みを知らない緩やかなウェーブをうつブロンドの髪に陶器のような白く美しい肌、一本ずつがはっきりと見える睫毛が添えられた瞼は今は閉じられていて、純白のワンピースを着たその姿はまさに西洋人形のように美しく、ベッドの上に横たわる女は今は気を失うように眠っていて足首には枷がはめられていて)
(ロイの呟きを聞き歩み寄ると部屋の内部を覗き横たわる女を視界に入れその造形美に目を奪われ)
……ほう、確かに"特上品"だ。手は付けたのか?
(戻って当主に詰め寄ると、当主は青ざめた顔のまま首を横に振り)
「ようやく手に入れたんだ…そいつだけは…そいつだけは、頼むっ!」
(甲板を完全に制圧したスタズやその部下達がバタバタと足音を立て遅れてやってきて、直ぐに駆け寄ってきたスタズに鍵束を預け)
金銀財宝、食糧物資、全て奪え。それとこの男は牢に、その女も連れて行け。
(言うと、上の甲板の様子や停船した事で航路がずれていないかを見に行く為この場を後にし)〆
(/特上品いいですね!一度締めます。)
(ロイが人間かも曖昧にしてくるその女の容姿にしばし呆然としているとハーシュも部屋に入ってきて同じように目を奪われて。だがその姿を目にしたロイは普段物静かで考えの読めない兄が明らかに興味を示していることに酷く同様してハーシュから顔を見えないようにしながら視線を泳がせ)
……厄介なことにならなきゃいいけどさ
(ベッドの傍によれば女をしばらく見下ろして不安とも言えるこの感情に整理がつかぬままロイはスタズのあとに続いて戦利品を船へと運び始めて)
〆
(/ありがとうございます!次の展開に使えればと思い入れてみました。次レスどちらから始めますか??)
昼/船尾楼
(私船は大量の死体と共に沈没し一夜が明け、西洋人形のような女はその人間離れした美貌から船員達の間で話題の的となっていて、甲板を見下ろせば「まだ目覚めないのか」「今はどうしてる」と誰もが浮ついている姿が見られ。そんな中で普段と変わらぬ出で立ちで船尾楼の縁に軽く腰を凭れるようにして静かに佇み、その背後、少し距離のある場所ではいつもの使用人が空気のように立ち。ハーシュの見ているのは海に突っ張るように出した板に縄で吊るされた沈没船の当主で)
「顧客リストの情報も全て渡した…土地の権利書も名前を書き換えた…何でもする、何でもするから命だけは助けてくれ」
(男は所々鞭傷や打撲痕があり衣服は破れ身体を血と汗で汚しており、男の身体が潮風に揺らされる度縄が擦れ突っ張り板がギシギシと音を立て)
(/続きのような感じで置いておきます!女の方は詳細設定があったらいけないと思い放置しておきました(笑))
昼/船尾楼
やっほー兄さん、楽しそうだね
(女の噂で持ちきりの甲板を暇そうにブラブラ歩きながら船尾楼へとやってきてハーシュにひらりと手をふりながら当主の様子と相手とを見比べクスクス笑い。女は未だ眠りから目覚めず彼女が一体どんな人間なのか、なぜわざわざあんな部屋に閉じ込めていたのか興味があって)
兄さんはもう終わり?そんじゃ僕から質問。あの子誰?奴隷ではなさそうだけど、君はなんであの子を隠してたの?
(船の縁にひじをつきながら頼りない縄の下で揺れる当主をニヤニヤと意地の悪い顔つきで眺め。この状況下で当主は女のことを聞かれると説明するのを躊躇するがハーシュの方をちらりとみやれば体をびくつかせ慌てて口を開き)
「あ、あれはニュート国王の隠し子だ!名前はデイジー!街で見かけて、金で雇った奴に睡眠薬で眠らせ拐わせた。妾の子ならおおっぴらに捜索することもできない。あの子を連れ帰ったら……連れ帰ったら……いろんなとこを……」
(どうやら女はデイジーというらしく、彼女が隠し子であることを利用して当主は罪を逃れる気でいたらしい。縄で吊るされた状態にも関わらず、デイジーに想いをはせ汚い欲を晒す当主の顔は興奮で高ぶっているようでロイは不快だと眉をひそませ)
(/ありがとうございます!女の詳細についてしゃべらせておきましたのでご参考下さい!)
ニュートン国王の…そうか。
(ある大陸の国王の隠し子だと聞けば驚いたように眉を動かし、道理で顔立ちに品がある訳だと女の顔を思い出せば納得して)
…帳簿を見たが、成り上がりのマグナリア家がここまでの財を得たのはお前の手腕に尽きる。荒稼ぎで人の恨みも買っただろうが、それは評価すべきところだ…だが、身に染みてわかっているだろうが俺は善人ではない
(全て聞きたい事は聞き終えたと唇には残酷な微笑が浮かび、腰の剣を抜くと刃先を縄へとあてて。縄の継ぎ目があてられた刃によって解れていくと身体の重みで一段階下がり、縄は今にも切れそうな程で当主は動く事も出来ずに土色の表情で叫び)
「待てっ…まだ屋敷に残した財力がある、助けてくれればそれを全て渡す!!部下にでも協力者にでも、何にでもなる!!」
俺が、お前を生かすと思ったか?
(不思議そうに首を傾けると相手は言葉を失い、剣を鞘に収め縄が自然と切れるのを待って短い間の絶望の表情を愉しみ、縄が切れ重たい音を立て当主が海へと落ちると既に興味を失ったように水飛沫をあげる海水へは視線を送ることはなく)
(/了解です!)
公にはしてないにしてもあんだけ綺麗に丁寧にされてるってことはニュート国王はさぞあの子を可愛がってたんだろうね
(痛みのない髪や美しい肌を思えば彼女に金がつぎ込まれていることは確かで納得するように数度頷き)
ま、僕らが海賊だってことバレたら大変だもんね。じゃ、バイバーイ
(ハーシュの顔に小さく笑みが浮かんでいるのを見れば相変わらずだとクスリと笑い、少しずつ生命線である縄が細くなっていくのにあわせゆるゆると当主に手をふると、当主は派手な水音を立てて海面に落ちロイはしばし海面を眺めるも船底に潜り込んでしまったのかその姿は見えずくるりと体を回転させ、縁に体を預けるように立ち)
さてと、これで僕らがマグナリア家を襲ったのを知ってるのはデイジーだけになったね。…あれ?あの子って拐われた時に睡眠薬で眠らされてまだ起きてきてないんだよね?それならもしかして……僕らが船を襲ったことを知らないのか
(ハーシュに向かって女の処理をどうするか問おうとした矢先、デイジーがずっと眠ったままであることを思いだし、そうなればまた事態は変わると顎に手をあて考え。夜襲を知らない彼女にとって言いようによっては自分達はデイジーの救世主ともなる可能性に思い当たり)
船尾楼→甲板
そうだな…航路をカザンジナ大陸に変更して彼女を国王に返そう。ニュート国王に恩を売っておけば商人としていいパイプが出来る
(ロイの思考を読み取ると頷き、早速とばかりに船尾楼を降りて海図室に居る航海士に航路の変更を告げて)
ロイ…間違っても手をつけるなよ。
(甲板へと戻ると、船員達の牽制よりも先に三男の女癖を指摘し厳しい視線を向けて)
船尾楼→甲板
さすが兄さん、僕と同じ考えだね。あの子が公にできない子ならニュート国王も今後多少の無茶を聞いてくれるかも
(すぐさま自分と同じ考えに至ったハーシュに歯を見せて笑い、相手に続くように甲板へと移動して)
……もし手をつけたらどうする?
(甲板を降りて最初に向けられた言葉は自分に釘をさす言葉で、きつい視線の相手にすました顔を浮かべると首を傾げながら下からのぞきこむようにして相手を見つつ問いかけて)
(/すみません前レスで本体会話部分が抜けておりました;名前間違えお気になさらないで下さい!分かりやすくニュートン国王にすればよかった(笑)返信不要です!)
…鞭打ちじゃ済まないだろうな
(その重大性がわからないほど愚かではないと知りながらも覗き込まれた視線を見下ろす事で合わせると白けた瞳でぽそりと答え)
皆、よく聞け
(各々で過ごす甲板にいる船員達へと身体を向け静かだが通る声は注目を集め。デイジーの身柄は医務室から客室へと移し、目覚めれば客人として丁重に扱う旨を通達し)
もー兄さんそんなこと言いながら僕には鞭打ちなんてしないでしょ?他の船員ならまだしもさ
(白けた目を向けられても口に薄く笑いを浮かべながら左右に首をふり、自分の頬をとんとんと人差し指で叩いて)
それにしても兄さんは静かだね。あの当主から情報も金も得たし船には可愛い女の子、ちょっとは浮かれたりしないの?
(ハーシュの指示を聞いた船員達はその話題がデイジーだというだけで色めきだち我先にと医務室へ向かうなか、冷静な行動を見せつづける相手にカマをかけるように聞いてみて)
(/すみません本日これ以降返信できそうでなく、恐らく次レスは明日の夜になると思います。申し訳ないです;)
昼/甲板
随分な自信だな、俺がお前を打たないなんて何故言い切れる?
(弟の仕草には人を魅了する力があるが自分にとっては身内であり守るべき弟に過ぎず、しかし相手の悪戯を増長させない為に可能性はあると言葉に滲ませ)
…そうだな…少し惜しいが…手を出せない女に気を浮つかせても仕方あるまい
(惜しいと思う本音は口に出しつつも言葉を交わしたことのないデイジーには色欲に溺れる程の執着もなく、甲板の縁に腕を置き軽く身体を預けながら進行方向の海へと視線を向けて。穏やかな横顔は黙っていれば賊には見えず銀髪を潮風に靡かせ、既に気持ちは今も眠り続ける女からは逸れていて)
(/丁寧にお伝え下さりありがとうございます!負担にならないペースで全然構いませんので、またお待ちしております。)
昼/甲板
だって兄さん僕に優しいでしょ?僕そこまで悪いことする人間じゃないし、兄さんのこと信頼してるよ?
(ロイの口から語られる言葉はどこまでも自分本位の言葉で自分がそう思うなら正しいという自信に溢れていてハーシュの頬をとんと一度つつくとすぐに手を引っ込め口角をあげて)
……そうだね、とっとと国王のとこに連れていこう
(『惜しい』という言葉に一瞬息をつまらせるもハーシュが手元にデイジーを残さないという選択肢を選んだことに安堵するよう息を吐いて。海を見つめる顔は威厳に溢れていて憧れの感情と共にハーシュを自分以外が目に触れぬところに連れていってしまいたいという欲が沸き上がるが、それではマグナリア家の当主と同じではないかと目を軽く閉じて首をふり)
ねぇ兄さん、そろそろお昼だし昼食にしない?国王からもらえるお礼の前祝いも兼ねて乾杯しようよ
(/本体会話いれ忘れました;暖かいお言葉ありがとうございます!そしてお待たせいたしました。基本置きレスですしゆったりペースですがこれからもよろしくお願いしますね。こちらは返信不要です!)
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