世界の敵〆

おー怖い怖い。その顔はいつも通りの兄さんだね。その顔も好きだけどさ
(払われた手を労るようにさすってから、潔白を証明するようにもう何もしないと両手を広げて)

……ある意味色恋に向いてると思うけど？今僕の頭はデイジーってどういう子なんだろって考えでいっぱいなわけだし
(ハーシュの嫌みに最初こそ反論しようと口を開けるがすぐに言葉をひっこめ、代わりに相手の言葉を受け流すようにして言えば相手の思惑には乗らないと薄く笑いを浮かべ)

…あーまぁ情が湧いたってよりかはさ……ほら、このままだとデイジーってどう事が転ぼうにも殺されちゃうかも知れないでしょ？なんかさ、それだと僕ら罪人をつれてく処刑人みたいじゃない？……デイジーを届けつつデイジーが殺されないように、なんてできないかな
(今後のことを考えるならば素直に引き渡すのが一番良いが、デイジーが死ぬ前提で連れていくのは後味が悪いと頬をかきつつ言い。効率よりも情に流されつつあって)

(/おそらく正室方のことかな、と読み替えていたので大丈夫ですよ！お気になさらず！)

まったく
（呆れたように弟見遣り小さく息をついて）

興味を持つ事は構わんが、くれぐれも恋愛感情は抱くなよ
（薄笑いを浮かべる相手に忠告するような視線を向けていると髪が潮風に靡き、ふと水平線を見遣って）

ーー風向きが変わった。帆を上げろ！
（マストの近くに居る船員達に腕を上げて指示すると、各々が好き勝手に会話していた船員達は指示を受け立ち上がりチームワークを見せて持ち場へと散り）

……王女の事は大陸につき次第身辺調査をして、然るべき処置を取る…それだけだ。…思う所があるならば、船にいる間くらいは面倒見てやれ。
（ロイに向き直ると情に流されそうでもある相手の心情をわざと切り捨てる様な言い方をして、甲板を降りていき）〆


（／ありがとうございます、一旦締めますね。いつも冷たくてすみません…展開とかではないのですが日常のロイ達の様子ももっと見たいのでまた何か思い付いたら置きレスします！）

……あのね、僕がそういう感情持ってるのは……
(恋愛感情は抱くなと釘を刺されるとしばし不満げにハーシュを見たあと、いい機会だと自分の心情を話そうとするが、その前にハーシュの号令が響きぶすっと不機嫌そうな顔をして)

はいはい、分かったよ。一番お金になる道を選ぶ、だね。僕は使用人の真似事はしないからねーだ
(ハーシュの言葉に空返事をすると人差し指を立ててくるくるとそれを回し。面倒は見ないと宣言しつつ自分の持ち場へと走っていって)
〆


(/いえいえ、長男が冷たいからこそちょっかいかけたくなってしまうので(笑)ではまた日常編としましょう！大陸に向かう途中ですし釣りをするか、マスト上の見張り台で語らうのとかもいいかもしれませんね。こちらからでも開始レスを置けますので必要ならばご連絡ください！)

昼／第1甲板

＂王女様。＂
（第2甲板へ続く階段を覗き込もうとしている姿が見え、暗に咎めるはっきりとした声で声掛けし）

そちらは大倉庫と動力室になっています、危険物もあるため特定の船員しか立ち入ることが出来ません。お召し物が汚れますのでこちらへ
（デイジーはびくりと身体を震わせるが相手がハーシュだとわかるとほっと胸をなで下ろし）

自由に歩き回れるまでに回復したのは何よりですが…危ないことはなさらぬよう。心配になってしまいます
（少し口調を和らげニッコリと微笑み優しく手を取るとデイジーは頬を染め、それは自分の所行が見付かった事に恥じているのか、手を取った事に恥じているのかよくわからない仕草で。階段とは逆方向の客室へと連れて行こうとして）


（／なら良かったです！ そうですね…折角案を出して頂いたので、その二つもやりたいですね。語りは、どちらかが何を語るのか楽しみです。少し遅くなりましたが、宜しくお願いします！場所移動出来ます）

昼/第1甲板

ん……あれ？デイジーいないの？
(デイジーとは先日少し話しただけだが彼女の出生など暗い話ばかりで、できれば他愛ない話でもしてあわよくば仲良くなりたいと思いデイジーの部屋に行ってみるもその中には誰もおらず、外に出ているのかと甲板の方へ向かって)

……へぇ、僕には手を出すなって言っておいてちゃっかり抜け駆けするんだね、ハーシュ兄さん？
(客室から甲板の方に向かって歩いていくと２つの人影がみえ、一つは見知った人物である長男、もう一つはデイジーで、ハーシュはデイジーの手をとり客室へと向かおうとしていて。デイジーの頬は赤くなっており、そのデイジーを導くように手をとり歩くハーシュというこの図は見るからに二人が『親密』な関係にみえ眉を潜め。それは二人のうちどちらに嫉妬したのか、ロイ自信にも分からなかったが、不機嫌そうな顔をしながら二人の手が重なる部分を指差しつつ嫌みったらしく言い)

(/開始ロルありがとうございます！先の案はいつでもできる場面ですし、また次の機会にでもやりましょう。同じ場所にロイを向かわせましたのでこのままでお願いします。改めてよろしくお願いします！)

昼/第1甲板 

俺に下心があるような事を言うな、王女様に失礼だろう
（ロイに声を掛けられても表情に変化はなく、自然にデイジーと手を離すと呆れたように小さく肩を落とし）

お前の方こそ使用人の真似は嫌だと言っておきながら、お世話以外で部屋を訪れようとするとは。何の用事があるんだ言ってみろ
（ロイの後方、視線で見える先にデイジーの寝所になっている客室があり、ロイが客室を訪れようとしていたのが目に入っていて、ロイの嫌味にも嫉妬のような片鱗を感じ、あわよくば自分の目を盗んで彼女と親密にでもなろうとしているのかと疑わしい視線で見下ろし）

こんな人気のないとこで女の子の手をわざわざ取るなんて、下心ないなんて言えないと思うけど？……兄さんはそんなことしないと思ってたのに……
(二人が手を離したあとも納得はいっていないらしく眉はひそめたままで、最後の言葉は目を反らして小さく呟くように言って)

僕は兄さんに言いつけられた通りデイジーの面倒を見ようと思っただけだよ？僕、兄さんよりも女の子を楽しませるの得意だし。ちょっとお喋りしにきただけだよ
(ハーシュとデイジーが親密になることには嫉妬するにも関わらず、自分がデイジーと親密になることはまるで棚にあげていて。あくまでも会話を嗜みにきただけだと胸に手をあて、退屈な時を過ごさせないことには自信があると胸を張り)

王女様、そろそろ昼食の時間ですのでお部屋にお戻りを
（ゲームのように弟と張り合うような事はなく、ロイを無視してデイジーを半ば強制的に部屋に閉じ込め扉を閉めると無言で口を結び、強引にロイの手を取って大股で歩き客室を離れて）



…こんな風に手くらい取るだろう、相手の歩幅が遅ければ。くだらん事を言って王女様を意識させるな、惚れられたらややこしいことになる
（客室へ声の届かない距離まで歩くと手を離しロイをじろりと睨み）

な…ちょっと！まだ話は終わって……っ！
(自分の言葉など聞こえなかったように横を通りすぎていくハーシュに一瞬胸を握りつぶされたような感覚に陥り目を見開き、だがすぐに歯を食いしばって怒りの表情を見せると振り返り文句を言おうとして。だがそれを言う前に強引に手を取られ離れた場所に連れていかれてしまい)

僕とデイジーとじゃ全然手の取り方が違うと思うけど？それに惚れられたらどうするって、兄さんの行動だけでも十分惚れられる可能性あるんじゃない？デイジーだって、ほっぺが赤かったし。いきなりなにかするっていうのは人の心を惑わすもんなんだよ
(手を離されると掴まれていたところをさすり、ハーシュ自身に相手を惚れさせる要因があったことを指摘して、それがまるで分かっていないと思い。だからこそ、それを思い知らせてやろうと思いつき口の端を小さくあげると、ハーシュに近づき片手を相手の後頭部に、もう片手を腰に回して体を密着させ、顔を付き合わせるとすました笑顔を浮かべ)

こんな風にさ

お前は莫迦か？王族に敬意を払うのは当然の事…王女と愚弟で扱い方を変えない兄など居るものか。身分も違う、性別も違う、俺との関係性も違う、それで同じ土俵に立とうとするな。
（相手の複雑な心情を読もうとする訳でもなく言葉尻をそのまま捉えロイを冷たくあしらい、ロイが身体を密着させ顔を付き合わせてくると後頭部に添えられた方の腕を内側からぱしりと払い、腰に回された腕は押して引き離して）

誰が俺の頭を触れと言った…次にやったら腹を殴る
（不愉快に口を結んだまま冗談ではない視線で見下ろすと相手の引き締まったウエストをトントンと手の甲を横にして打って踵を返そうとし）

……じゃあ、どうすればいいの？
(両腕を強引に引き離され体を後方に押されれば、その勢いに負けて二三歩距離があき、腹を打ったあとハーシュは自分に背をむけて。その時に物理的な距離以上に相手が遠く離れ手の届かないところにいる感覚に見舞われて、手を伸ばし引き留める気力も起きなくて。しかし代わりに胸から溢れ出させるように声をもらし)

それじゃあ僕はどうやったら兄さんの近くにいれるの？どんな人間だったら隣にいて許されるわけ？僕が海賊で、男で、腹違いの兄弟だから…兄さんは僕を近くに置いてくれないの？
(去ろうとする背中に向かってほぼ叫びに近い声をあげ自分で気持ちの整理がつかぬまま頭に浮かんだ言葉を次々と相手に投げつけて。拳を固く握り表情は怒りに近かったが、その目は相手と離れないようにと必死の様相で)

…
（喉から絞り出すような声が聞こえ足を止めると僅かだけ振り向いて相手の顔を見）

十分近くに置いているつもりだが…お前の言う俺の隣にいるというのはどういう意味なんだ？
（船員としては破格の対応で常に目をかけているつもりの相手が不満を爆発させている様を見ると自覚がなく追い詰めていた事に驚き、振り向いて深刻な表情をすると首を傾けて）

違う！近くにいるとか、そういうことじゃなくて……ハーシュ兄さんは、いつも何考えてるか分からなくて、油断してたら僕を置いてどこかに行っちゃいそうなんだよ……
(血の繋がりが半分あっていつも近くにいるはずなのに、ハーシュはいつでも遠くを見ているようで。何度話しかけてもその心のうちは読めず、人の心をたぶらかすのに長けるロイにとって、相手の心が読めない事は不安を募らせる要素となり、知らぬうちに大切な人がいなくなってしまうのではないかという不安にかられていて)

だから僕は……兄さんの心が欲しい
(ハーシュに詰め寄ると歯をむき出しにして訴えながら、相手の左手首を強く掴んで)

俺が意のままに動けば満足か？…そうじゃないだろう、お前は
（いつもの無表情ではなく意地の悪い、何処か不敵にも見える笑みを作り、瞳は相手の心情を汲み取らず平然とした色でロイを見下ろして）

俺の心は俺のものだ、俺にもわからない時があるくらいなのに、お前にわかるはずがないだろう
（どうしようもないことで苦しむのはよせと暗に言って、しかし続いて出た言葉は甘えを許さずに）

油断して置いていかれるのがわかるのならば、油断しなければいい。泣いて喚いて苦しんで…それでも必死で食らいついてくるお前を見るのは、愉快だ。
（ぶつかってきた相手を評価したからこその、それがどんなに歪んでいようと本心からの言葉で）

そうだよ！僕は兄さんを意のままに動かしたいんじゃない、僕は……兄さんが何を考えてるのか知りたい。今も兄さんが何考えてるか……全然分からなくて、兄さんに触れられないみたいだ
(この手で確かに相手の手首を掴んでいるはずなのに、こちらを見下ろし笑みを見せる裏で相手が何を考えているのか分からずまた苛立ちを覚えて。人の心は本人さえ分からないという主旨のことを説かれると「分かってるけど……」と納得はしても飲み込めてはいない様子をみせて)

……何、それ…僕が必死で兄さんに近寄ろうとしてることがそんなにおかしいの？絶対に手に入れられないものに手を伸ばしてる僕はそんなに滑稽？
(愉快だ、という言葉からハーシュが自分を馬鹿にしていると感じたのか、まさかそれが心からの本音だとは思わず、さらに語気は強まりもう片方の手でハーシュの左手首を掴んで相手を正面に捕らえると相手に詰問し)

…、そうだな。滑稽なものほど面白い、だから俺は残虐行為をやめられん
（相手の捉え方に誤解はあったが訂正しようとせず、歪んだ性癖に理解を求めようともせずに。左手首を掴まれると掴まれたままで正面から見下ろし）

俺が何故本心を言わずお前を遠ざけるか教えてやろうか？
（両の手首を掴まれるとロイの腹を後ろへ押すようにして蹴りつけ、相手の頭や背を乱暴に後ろの壁へとぶつけ痛みを与えて）

こうしたいがこうしたくないからだ。弟であるお前への情愛と個人的な欲望…これは俺にとって非なるもの、俺もそれなりに葛藤している―これがお前の知りたかった俺の本性だ。

…、そうだな。滑稽なものほど面白い、だから俺は残虐行為をやめられん
（相手の捉え方に誤解はあったが訂正しようとせず、歪んだ性癖に理解を求めようともせずに。左手首を掴まれると掴まれたままで正面から見下ろし）

俺が何故本心を言わずお前を遠ざけるか教えてやろうか？
（両の手首を掴まれるとロイの腹を後ろへ押すようにして蹴りつけ、相手の頭や背を乱暴に後ろの壁へとぶつけ痛みを与えて）

こうしたいがこうしたくないからだ。弟であるお前への情愛と個人的な欲望…これは俺にとって非なるもの、俺もそれなりに葛藤している―これがお前の知りたかった俺の本性だ。

（／連投すみません！）

はっ、つまり今の僕は鞭打たれて泣いてる奴隷と同じってこと？
(やはり相手の言葉の意味を読みきれず吐き捨てるように言葉をぶつけ。自分はハーシュにとってその他大勢と同じように見られているのではないかと焦り、また憤りの表情を浮かべつつ)

いいね、教えてよ。兄さんが何を考えて……ガはっ！
(ハーシュがついに自分が望む答えを言おうとして、口では相手を煽るようなことを言おうとしつう目は期待で満ち溢れて続きの言葉を待ち。しかしロイに訪れたのは腹部への衝撃、次いですぐ後ろにあった壁に激突したことによる衝撃で、痛みのあまり一瞬目は焦点を失い。胸から空気を無理やり押し出されれば顔が上をむいて音のような声をもらしてしまって)

あ…っ……なるほど、やっと分かったよ……兄さんにとって人を愛することはイコール、人に残虐行為をすること、なのか。これは教育が必要だね
(ずるずると壁に背を預けつつそのまま床に座り込み失った空気を取り戻そうと荒い息を吐いて。しかし、今の行為でようやく相手が何を言わんとしていたかを理解し、不適な笑みを作って相手を見上げて)

(/また本体の方が抜けておりました……お気になさらないでください！)