無常を鳴り散らすトーキー[大正浪漫]

無常を鳴り散らすトーキー[大正浪漫]

かっぱ  2015-10-08 14:54:24 
通報


日本橋、酩酊の街の動乱、好景気に生まれたシナリオ

ハイカラフィルムに収められた、愛のノンフィクション

畢竟、私達の浪漫など人屑の一つなのかもしれない。



>12251様専用

コメントを投稿する

  • No.61 by 浪花津 千  2015-12-09 05:42:58 

(/レスを返せずにごめんなさい。やはりお返事を返すのに数日空いてしまいそうです。予め最大で五日間程空いてしまう事をお伝えに参りました;毎度待たせてしまい申し訳御座いません。また端末の不具合でサイトを開けない時間帯があるようで代替品を頂けるまでは深夜若しくは昼頃の投稿となりそうです。何かとご迷惑をお掛けしてしまって申し訳御座いません、何卒宜しくお願い致します!)

  • No.62 by 夢前 雷蔵  2015-12-09 23:08:53 

(/態々ご連絡をして頂きありがとうございます!レスの感覚は本当にいつでも大丈夫ですし、私は時間問わずにお待ちしておりますのでご安心下さい。何よりもご連絡を頂けたお心づかいを本当に嬉しく思います、私も年末年始はレスが滞りる事が予想で来てしまう為その都度ご連絡をさせていただくと思いますのでどうぞ宜しくお願いします。)

  • No.63 by 浪花津 千  2015-12-13 00:30:11 

そう、言って下さると思っていましたよ。心のどこかで。
(遂に念願のと云えば過言だが随分と長い時間を費やして悩み抜いた答えが理想とするものに辿り着くと、歓喜な言葉を叫ぶよりもじんわりと何処からか沸き上り胸の内に広がっていく温もりに顔の筋肉がついつい綻んでしまい目元に笑みを湛えながら一度深くしっかりと頷き。「飛びっきりのお洒落をしてきて下さいね?"先生らしい"のを、ね。」声色にも歓喜の思いが現れ、通常よりも1オクターブ程高い音程で身支度に去って行く背を見送って。途端に静まり返る部屋だが我が家を抜け出して来た甲斐だけあって望みが叶うとなると己のペースに巻き込まれている相手を些か申し訳なく思うも今は感謝することのみに専念すれば良いのだと胸の内に言い聞かせ。気分良好のまま何気無く部屋の中をぐるりと見渡せば、毎度訪れる度に少しばかり気にしていた散らかりようがどうも視界に入ってしまい机の上、棚の上、ベッドの周囲などせめて埃だけでも何とかしてしまおうと身勝手な思い付きを実行すべくまずは棚の上から処理するものだと要らぬ先入観を働かして積み上げられた本の束を踏み台にハンカチで拭おうとし「-------あっ」ぐらりと揺れる視界、驚く間も無く崩れる踏み台と重い騒音を立てて被さるように降って来る本にいつの間にか埋もれながら辺りは白く埃が舞い上がり。呆気に取られ暫く動かずに瞳だけ状況を把握しようと忙しなく動かしていると何やら本の山に埋もれたショーケースを発見、鞄を保管していたものとは違う様にも捉えられ中身の無事を確認すべくそっと覗き込み)

(/お待たせ致しました、温かいお言葉が心に沁みます。私も日々も疲労を夢前様、また本体様からのお返事を拝見し次のお返事を考える事が癒しとなっております!今後は細かな連絡もさせて頂こうと思います、レス頻度や連絡等々の要望など御座いましたら是非教えて下さいませ、なるべくお応えできるよう尽くします故宜しくお願い致します!)

  • No.64 by 夢前 雷蔵  2015-12-16 00:27:55 

(お洒落、その言葉を頭の内にて繰り返す度にそこに費やす時間は無いのだと自分に言い聞かせ踏みしめる度にキシキシと安い音を鳴らす廊下を渡り衣類を纏める木造りの箪笥が置かれる部屋へ足を進ませて。今日の天気のように爽やかな群青を纏おうか、将又、彼との出会いを印象付ける紅色もまた良いだろうと幾つもの選択肢を繰り返し上げては生娘じゃあるまいしと自嘲を齎し。結局は普段と大差無い書生スタイルの上に同色同模様の白黒千鳥柄で作られる帽子と襟巻、薄い緑色の手編みの外套を纏い白黒緑で織り成す様は宛ら毒を持つ爬虫類やら昆虫のようであり、薄気味悪く痩せ細る体系とヒョロ長い手足のせいでその異形さは一層と目立つ事になり。鏡に反射し映るその姿をぼんやり確認していればドンガラと響き渡る派手な音に目を見開いて「――。」言葉に詰まる様に彼が待っているだろう書斎に目を向けると外出時に使う杖を手にしてからそれを引きずるように再び部屋へと足を戻して、「何やらかした」とぶっきら棒に心配を向けて声と共に部屋に戻ってみる自室の荒れ様に言葉に詰まり「坊ちゃん、怪我ァしてねぇか」自分の位置では彼が本の山に埋まりその外壁に閉じ込められている様にしか見えず、なんとも痛々しいその様子に目尻を細め上げながら言葉を一つ添えて)

(/いえいえ!私も遅れてしまうので本当にお互いさまで大丈夫ですので!私は今のようにのんびりゆったりとしたペースだと有り難いです…!私は本体様にお合わせが出来ますので、こうして欲しいなどが有れば随時ご連絡頂けると幸いです。)

  • No.65 by 夢前 雷蔵  2016-01-13 01:16:13 

(年末年始の慌ただしさに飲み込まれてしまってご挨拶が遅れてしまいました。遅ればせながら上げさせて頂くので、もしもまだいらっしゃれば是非お相手を続けさせて頂きたく思います)

  • No.66 by 浪花津 千  2017-03-21 02:40:50 


懐かしいこの場所が未だに残っている事に感謝します。
最後の言葉がなんとも心苦しく、呼ぶことが出来なかった弱虫の身勝手さを許して下さい。

先生、待ち続けます。
例え貴方の気持ちが既にこの場所に無くとも、例え何も言う事はないと此処を閉じても構いません。貴方が幸せでさえいればそれで構わないのです。

  • No.67 by 夢前 雷蔵  2017-03-21 11:02:29 


懐かしく思うのは、会えなかった月日を、幾度と大地が回った日々を、過去に変えられるからと
そう、期待をしても良いのだろうか。

皮肉と繰り返した夢は夢であると、今再び出会えた坊ちゃんが
薬とアルコールが作り上げた虚像ではないと、静かすぎる自己満足の闇を掻き消し安息に変えたんだ。

それを、どうして。
恨み嫉み怒りを抱くことが出来ようか

季節が淡く色づく頃に、俺の時間を進めてくれる__素敵で詩的なこと。
生憎、俺は坊ちゃんが何処かで幸せならそれでいいと偽善は言えない。
見つけた糸が蜘蛛の糸でも、手繰り寄せて出会った頃のように今一度だけ腕に坊ちゃんを囲いたいンだ。

  • No.68 by 浪花津 千  2017-03-21 14:59:19 


先生、俺は全く不甲斐無い男です。
しかしもう二度と貴方を手放す事は無いでしょう。例え耳目を奪い取られようと、この身体で燃やすような熱い想いは消える事はありません。

もう一度出会えた、それだけでも十分であるというのに、またこの場所まで引き連れた傲慢たる野心に終止符を打ちたいものです。

月日は経ちました、それでも貴方を想うこの気持ちは変わらないと証明したい。

(/背後共々この度は本当に再び出会えた事に有難く思います…、身勝手ながら忘れる事が出来ずに呼び止めてしまいましたが、出来ることなら再びあの頃のようにセピア色の日常に色付けたく思います。ご迷惑でなければもう一度だけ、チャンスを頂けませんか?)

  • No.69 by 夢前 雷蔵  2017-03-21 15:30:25 


自責の念に苦しむのも良いが、少しの間くらい再会できた喜びに浸らせてくれよ

その言葉、しかと聞いた。
嘘だったと言うならば、口がきけないように舌を引き抜いて脱走できないよう縄で括りあげてでも幽霊屋敷に坊ちゃんを繋ぎ止めてやるつもりだ。
今一度、俺の前に戻ったと言う事はその覚悟だけ忘れるな。


教えたはずだろ、
鍵はいつでも空いていると。___見えない証明をするより、お前の顔を見せてくれよ


(/何度上げようとして、上げきれない、勇気が無かった背後です。再び、こうして貴方様の文章を読むことが出来る事を嬉しく噛み締めております。ご迷惑だなんてとんでもありません、私の方こそ待っていいると報告できずに尻込みばかり。書き込みを見てからでなければ行動一つ起こすことが出来なかったのですから、私も夢前も同じく貴方様と千くんにお会いできる日を待ち望んでおりました。どうぞ、私生活を優先させながらゆっくりと二人の時間を進めてあげる事が出来れば嬉しい限りです。)

  • No.70 by 浪花津 千  2017-03-21 19:37:28 


先生との再開はあまりにも奢侈なのです、素直に喜んで良いのならば今すぐ貴方を胴上げをして町内を闊歩したい。それほどの昂りだと言うのに、喜びに浸るなどできません!

勿論です、もう二言は無いと誓いましょう。

懐かしいですね、無用心にも程がありますが薬に耽溺しきった貴方を連れ出すには些か悪くもないです。これから嫌というほど見ることになりますよ。

(/有難う御座います、そのお優しい心遣いにいつも救われています。再会できた事を無駄にすること無く今度こそ彼らの行く末を見つめ続けたいと思います。少々時間も経ってしまいましたし、今のように2年後突如再び現れる展開から始めても宜しいでしょうか。些か強引なような気もしますが、空白の隙間を少しずつでも埋めていけたらと、心から思っております。)

  • No.71 by 夢前 雷蔵  2017-03-21 19:57:02 



(太陽の時間が長くなるのに伴い降り積もった雪は姿を消した、淡い桃色の花を木々が彩り誇らしいまでに春の訪れを語るばかり。___ズキン、ズキン、酷い頭痛を目覚まし代わりに夢の中から意識を戻せば転がったままの酒瓶が頭痛の理由を説いた。深く刻まれる眉間の皺を撫でる様に米神を指の背で触れては酒漬けの日々に堪らず深いため息を落とし、書斎から覗く桜の花を細めた眼に捉えてしまって空き消すように目を覆う。最後に、此処に人が来たのは数日前。原稿を取りに来た担当者、今となっては当たり前の日々に帰っただけなのだ。秋の恋とは短い物、在れを恋を呼べるのかも定かじゃない。ショーケースに入る学帽だけは今もまだ小奇麗にその存在を放っていて、目を覆い隠した手の平をズルリと滑らせ落とせばショーケースに指紋が付くことは厭わず、人差し指の爪でカツリと学帽の前を叩き「……」言葉を語ろうとして通らない音を飲み込む。泡沫の夢だったのだ、言い聞かせる代わりに戸棚の中の濃い茶色の薬瓶を取り出して、二年の月日は更に体を衰えさせる。貧相に磨きを掛ける身体へ精神を落ち着かせるため規定量よりも、少しばかり多い錠剤をザアアと雑に手の平へ落としてから大きな口へ放り込み)

(/是非とも、2年の月日を経た彼らにも今私が感じているような再開の喜びを与えたく、誠に勝手ながら二年後という形で夢前を出させて頂きました。もしも、違うシーンが良ければそちらに合わせて新たに交流分の投下をさせて頂きますのでお気軽にお声かけを頂けると嬉しいです…!)

  • No.72 by 浪花津 千  2017-03-21 21:32:04 

(轟々と煙を吐き出す汽車に揺られるその身は幾ばくかの強張りを強いられ、休む事の無い心の臓が弛緩を求めるべく痛む。忌まわしい憐惜の日を思い浮かべては、かつて住んでいたその土地に向かう事に後ろ髪を引かれるよう。然し全てを迎え入れようとする春の景色に一瞬でも目を囚われればいつの間にか辿り着く懐かしの町、あまり変わらぬ見慣れた土地は去りゆく汽車の砂埃で霞み眼球を痛み付け。慌てて瞳を擦る指は勿論、体格も二年前より多少の変化を伴うものの相変わらずのスーツ姿。通りを行き交う他愛も無いやり取りに少しばかり緊張が解れ、意を決して砂利を踏みしめ脳裏にこびり付いた懐かしの屋敷の前へ。小枝から鳴く数羽のカラスがなんとも嫌な予感を掻き立てるものの邪念を振り払い、数年前の道取りを辿るように、錆び付いたドアノブを回し、軋む廊下を歩み、一段と埃臭い部屋の扉をゆうっくりと開き。すると白昼の光が隙間から書斎を照らし出し、何やら口にする猫背が顕となり。 ろくに言葉も考えずに来たことを今更ながらに後悔しながら自ら制裁を食らわ如く拳を強く握りしめると深一呼吸置いて)_____てっきり全くの別人が貴方の物語を綴ってると思っていました。文字に生を吸われてしまいましたか?この書物も先生もあまりにも覇気が無いので文句を、言いに来ました。

(/いえ、私も再開の喜びを味合わせたく思いますので有難くお話をさせて頂きました!二年後となると少し以前より状況も進んでいるかと思いますので、色々想定をしつつお話させて頂きますね。)

  • No.73 by 夢前 雷蔵  2017-03-21 23:48:49 


……此処は幽霊屋敷と知って来たのか、坊ちゃんは無謀な性格だな(飲み干すように幾つもの錠剤を唾で喉奥へ無理矢理に落とし込み、飲みきれなかった一錠を奥歯で嚙み砕けば口内に広がる苦みが二日酔いの頭痛を濁してくれる。愈々、己と言う男は現実と夢の区別が付かなくなったか。将又、アルコールが切れていないか過剰な薬か。ゆぅらり、正に幽霊のような生気の無い動きで振り返り瞳に映る彼の姿に唇を震わせ、自嘲を交える様に喉奥を振動させクッと追いつかない感情に心臓を高鳴らせ。二年の月日は確実に己を老いさせ、そして彼を大人にした。青年と大人の狭間にあった時折垣間見えた幼さはすっかりと姿を消し、今の彼には残っていない。自身の痩せこけた膨らみの無い頬を指先で掻けば急激に喉が渇く、久しく喋っていない声帯は碌に長文喋る事も出来ないのか、言いたいことも聞きたいことも沢山有るのに口を付くのは嫌味のような初見の言葉。「思い出の幽霊屋敷を、嫁さんでも連れて観光か__。」フー。肩を落とすように長く息を吐き出して動きに合わせつつ無意識と逃げる様に体を壁へ凭れ掛け、再会に向ける言葉の華やかさなんて欠片も無い嫌な言葉を綴り。チカチカと眩みそうになる目の前に、気を抜けば震えが来そうな足に、どうして今更とキリ付く胃を腹部を片手で抑える事で堪えながら漸くソロリと彼の足元へ視線を向けて)

(/交流できる喜びに下げていた物を上げてしまい…!早速浮かれが目立ってしまう私でお恥ずかしいです。再び、千くんと交流できることに喜びを覚えつつ、一度背後は消えますので又何かありましたらいつでもお呼び下さい!)

  • No.74 by 浪花津 千  2017-03-22 01:10:58 


先生。
(緻密な回顧をすると出会った頃の骨と皮同様に若しくはそれ以上に痩せ細った姿はまるで殺風景な路地裏に捨てられた子犬のよう。己より高身長であったにも関わらず、肉が足りずに余る襟や袖の存在があまりに痛ましく、二年前のあの日に生まれたズキズキと鋭い針で心臓を突かれるような感覚が滲むように溢れ。再び拳を固め懺悔を叫び許しを乞う衝動を抑制し、あの細い喉から紡がれる言葉を聞き逃すまいとそっと耳を傾けつつ外へと繋がる扉を背中越しに静かに閉じ。「…逃げてるのです。何かと理由を付けては縁談を先延ばしにし、遂にはここまでずるずるずるずると。」婚約が決まった時に渡された指輪は本来なら既に薬指に付いているものの、それはポケットの中のハンカチに包まれ未だ眠っており。こんな不首尾な話すつもりではなかったとふと正気に戻ると平空に広がる重々しい空気を吸い込みやがて鼻から吐き出し。今更ながら顔を覆う帽子を片手で胸元まで下ろせば小さな会釈を一つ、姿勢を正す頃には背筋を真っ直ぐ伸ばして、視線の先を相手の瞳へと送り)何を聞きたいかも何を言いたいのかも全て、分かります。今更のこのこと現れるなど失礼極まりありません、無礼は分かってるんです。____けれど…。

(/此方こそ先生様々とお話が出来ることが感謝感激でたまりません!本当にこのような機会を下さり有難う御座います、また何かあればお声掛けしますね!)

  • No.75 by 夢前 雷蔵  2017-03-22 01:46:50 


___。(耳に届く声は記憶の閉じ箱の中に大事に秘めていた物ではない、本物。突然の来訪者を夢じゃなく現実と受け入れるのはそう易々といかない、意識せずとも二年前のあの日一目で恋をした端麗たる彼との日々は無駄に長い己の生涯の中で満ち足りた物だったと言う証明で。足元に這わせていた眼を上げる切欠は、良いのか悪いのか。そんな情報が届いたからでしかならず、神経がぴりぴりと鋭利な瞳孔を刻む眼で改めて向き合う様に、洗練され青く澄んで光るような美しき顔を捉え。四十になる老い耄れた窶れ面が、萎んだ風船の様な情けない身体を動かし行えることは一つだけ。埃被るショーケースの中、一つだけ磨かれた汚れ一つない学帽を洋菓子でも取り出すように手の平にのせてから差し出すこと「坊ちゃんは、之を取りに来た。……だろう」これを渡してしまえば、霞む様に胸に残り続けていた夢も潮時。繋がりが全て断ち切れてしまう、頭ではわかりながらも世間の道から逸れた奇人から出来る唯一の言い訳づくり。彼が再びここへ来た真意は分からない、気紛れかもしれないし懐かしさに花を開いてかもしれない。それでも堂々と背筋を伸ばし胸を張り真摯な物腰で言葉を選ぶ様子を見ていれば助け舟を出さずにはいられない。「学帽一つ管理できない不甲斐ない男じゃ、嫁さん守り切れねぇもんなあ」逃げているのは何からか、己には分からないがどうでも良い。片方の口角を歪と持ち上げ不器用たる笑みを作りながら「懐かしさに浸るには打って付け。此処は何も変わっちゃいない」より磨きのかかる容貌の彼は変化が全てだった事だろう、感動の挨拶は言えず仕舞いに己も含めて時の止まる書斎を一瞥し)

  • No.76 by 浪花津 千  2017-03-22 10:54:47 


(空白の時が絶えず流れゆく中で生まれた、胸の奥にふつふつと泡立たる焦らしい感情にぴったりと当て嵌る名前を付けれれば、浅ましくも今すぐにでも聞かせてやれるのに。けれど浮かぶ言葉は疚しいものばかり、既に弱り果てるその心身に誤った言葉を吐き付けば、きっと今以上憤怒し 傷口を掻き回すかもしれない。大体二年前の当初は物珍しさ故に訪れただけの理由、怒りを覚える以前の問題かと脳裏を過ぎった刹那、眼前に現るショーケースに目を奪われ。己からすれば何の価値もない唯の学帽を自身の身の回りより大切に保管するそれを事故とはいえ書物の雪崩の中で発見した記憶が波のように押し寄せ。それを差し出し何を言っているのであろう、鮮明に浮かぶ記憶が優先され声など遮断さられてしまった。なんとも言えぬこそばゆい感覚に陥り知らぬうちにいつの間にか瞳を細めて頬を緩ませて学帽を受け取るとまじまじと見下ろし、そして不意に唇を開いて「そんなもの、売ってしまえば生活の足しとなったでしょうに。…そう、そんなものを取りに来たのではないのです。もっと大切なものがこの場所にはあるんだ。」被ってきた帽子を傍に置き去り、学帽のツバとその真後ろを両手で摘み学舎に登校する早朝の如く、ぐっと頭に被せ。少々この部屋のインクの香りが染み付いているがそれもまた愛おしく、手持ち無沙汰になった相手の骨ばんだ掌に己の両手を重ねるように包み込むと、長い前髪の間の瞳を捉えて静寂を断ち切るように低くゆっくりと「_____先生、迎えに来ました。」セピア色にあの日で止まったままの幽霊屋敷の主を、今一度その顔に控えめな笑みを浮かべさせよう。もう離すまいと言わんばかりに指先に少しばかり力を込めて)貴方は望まないかもしれないが、会いたかった。もうずっと、先生が書き連ねる文字ばかりをなぞり。虚しさと歯痒い思いが満たされたいと疼くのです。

  • No.77 by 夢前 雷蔵  2017-03-22 14:52:46 


(手にした学帽はまるで時間を埋め取り戻すように持ち主の元に帰って行く。″そんなもの″でないから、彼の面影を残す帽子がショーケースに存在を置いていたと知っての上の癖して語るのだとしたらタチが悪い。良い性格をしていると嫌味のひとつでも宣うてやろう、薄い唇を薄らと開いた所で学帽を被る途端にあの日々を色濃く思い出して言葉を綴れずに。射抜かれたのは記憶だけじゃなく、心の臓を止めてしまう程成長し艶を持った彼が己の中の思い出に触れると禁断を手にしたように思考が止まり。手持ち無沙汰に指先を猫の手のように丸めて力の入らない握りこぶしを作り上げると、今度はその手を取られて我に返る。リアリスト、現実主義、己はどちらと言えばそれらに属すると自負が出来る。有りもしない戯言を信じる言葉は出来ない、勇気のない腑抜け者だ。手を伸ばす事が罪である、身分違いなんて簡単な枠には収まらない。己にとっては憧憬の全て、その彼が迎えに来たと語れば現実味は薄く。真っ直ぐに見据えるその眼を見てしまえば意見は言えないとばかりに被さる学帽のツバを落とすように触れて目深に被せてから「坊ちゃんが此処を覚えてただけで十分だ。__忘れ物は之だけ、もう頼むから」会いたいと言われて俺もと答えられれば何と簡単か、まるで愛でも語っているように聞こえるのは己が彼に今も尚掠れることなく不純な恋慕を抱いているからなのだと言い聞かせ、「ここの事は忘れてくれねぇか」顔を隠したのは目を見ては嘘も付けない、心にもない事を言うのは存外胸を痛めるのだと初めて知る。ツバに触れさせた指先を落として、彼の正常を願う。「下手に読むから思い出が美化されちまう。……今の此の世、文字書きなんざ掃いて捨てるほど有り余ってるだろ」あんに、己の本を読むなどでも言うように語るのはそうでもしなければ己が彼を離れられないからで、息苦しい圧迫感を喉に覚えながら苦し紛れと心を鬼にし呟いて)

  • No.78 by 浪花津 千  2017-03-23 00:36:47 


(彼の肉体的な逃亡でなくとも闇の深まった視界が何を物語っているのかは猿でも理解出来よう。婉曲的な拒絶、この眼球にさえ嫌気がさしているのだろうか、はたまた有無を吐けないよう口枷のつもりか。円滑を欠くなど此の23年の間全く知る由も無かった、何も無い白紙の日々に色を付けたいのは一方的な願望で終わりを迎えようとしている。漸次緊張で地団駄していた脈拍は一段と深く底を突き抜けギシギシと軋んでは羨望した光景を剥がれ落として行く。この身を保つ力が少しでも衰えていたのならきっと震えていたかもしれないが微動だし無い身体はまるで石のように重く、終わらせる勇気が形づかず。幼少時代にこの感情を味わっておけば、訴えを呑み込む余裕はあったかもしれないが残された片腕を繋げたままでいるのは己が未だ未熟な人間であると証明している「____嫌だ。」本能が勝手に吐き出した言葉を自覚したのはその数秒後。「何故忘れないといけないのです。何故貴方以外の人間を考えなくてはならないのです。」胸の中では塞き止められ無くなった疚しい感情が細い隙間を通り抜けて喉へ打ち付け。見事な程の独善的発言に既に辟易しきっているかもしれないが、何も伝えずその場を去るなるなど後々己を厭悪しても足りまい。狭められた視界からもう一度瞳を見つけようと躙り寄るよう一歩。大股で近付けば握る手を心臓付近まで持ち上げ「その気になれば本気で追い返せるでしょう?俺は先生の弱さに漬け込み甘える男です。軽々と了承するなど考えないで下さい。厭ならば、この腕を振りほどいて大声を上げて助けを求めて下さい。」誰よりも慎ましい彼が自らを優先する事が出来ないと知った上で、浅ましい我欲を抑制する事を知らずに欲望を曝け出して)

  • No.79 by 夢前 雷蔵  2017-03-23 01:31:24 


(教育を一から百まで受けて来た育ちの良い坊ちゃんは、恐らく大人の申し出を断らない。大人に出来る事は彼を正しい道へ進ませる為に嘘だろうと毒だろうと吐かねばならないのだ、__綺麗事は予想だにしていない彼の拒否により身の縮む思いとなり頭が痛い程の緊張に変化を遂げる。何故如何してと腑に落ちない面を叩きつける様に詰められた距離と直接的すぎる言葉に顔を背ける事も出来ず、そんな時ですら目を奪うまでの美しさに見惚れる本能に素直な不埒な欲がどうしようも無い。耳奥がキイ__ンと彼の言葉以外を通さなくなる中で喉に苦い灰汁のような酸が込上げるのを堪えて、腹をくくる様に正面に目を合わせるよう彼の瞳だけを写し。既に躊躇いすら消し去る、もうどうでも良い、どうせ彼を断ち切るのなら最後に好き勝手しても許されるべきだ!胸が轟くように震え変な威勢を作り上げて震える唇に力を籠める。キリと口内に歯を立てれば広がる鉄の味に負けじと、自らも距離を詰め、彼の身体を壁へ押し付ける様に貧相な腕に力を入れて。「良いか、よく聞け」酸素を吸い込めばヒュウと情けない音が鳴り、心の内側からの圧迫感に骨が折れる錯覚を。「俺は坊ちゃんを犯してやりたいと、手の届かない高級娼婦を見るのと同じ気持ちでしか思った事がない。――出会ったころから一度も純粋な目でなんて見て無いんだよ」品性下劣な言葉を探し向けるのは己の持つ下劣さを極限までに現す為、開き直る様に眉間に皴を作りながら「厭なら如何するべきか理解出来るだろ」壁に押し当てた手の爪で壁をガリと引掛いて、次第に眉尻は頼りなく落ち下がる。再び全身に鳥肌を立てるように得体のしれない恐怖を堪え)

  • No.80 by 浪花津 千  2017-03-23 08:36:31 


(えらく距離の縮んだ空間に緊迫した空気が溜まり淀んでいるように感じられる理由はきっと、彼の病的に青ざめた顔色と何かに非常に怯えた瞳に加え、己の卑しい鼓動が張り裂けんばかりに打つから。言われずとも一言も逃さぬつもりで傾けた耳に入るは想像を遥かに超えたもの。普段なら顔を背けたくなる筈の言葉も真っ直ぐに受け止めては、そう直ぐには思考が追いつかず、やや目元を険しくさせて唇を貝のようにぴったりと閉じて。「………」答えが出る頃には十分な時間が必要ではあったが、彼の言葉が己を自ら退散させる為の道具かそれとも長年内に秘めてきた赤黒い本音の想いか、どちらであってもそんな珍奇な理由で二年ぶり再会を泡とさせる気など毛頭に無い。淡い思い出の中の登場人物として終わらせてやるものか、彼の勇敢な告白は手放すまいとした固執の念を返って深めるばかり、哀れに思うも己に漬け込まれたのが最後だろう。「もう無関心で顔を見ると嫌悪するとでも言えば、諦めていましたが、惜しい事をしましたね。」悪質なのは己の方だ、彼が不純な想いを抱いていようがそれが己を否定するものでなければ、嬉しく感じられる。ついにおかしくなったのか?いや、これでもかと言う程正常である。「先生こそ早く助けを求めたらどうです。まあ最も、今からなんて到底間に合いませんが」二度と彼を置いて行った後悔を味わいたくは無い、二年もの間で己の中の彼の存在は随分変化してしまった。なんと名をつけて呼べば良いのだろう胸を締め付ける感情を露わに出来たら良いのにともどかしく、何とか伝えるべくして取った行動は後に懺悔するものとなり。____彼の頬骨の浮き上がった頬に手を添え、怯えた小鳥をあやすが如く撫でるようにして喉元まで滑り落とせば首に指を引っ掛け親指は彼の顎へと当て。垂れた瞳は艶目かしく感じられ愛おしく想う。易々とその首を引き寄せると震える唇をそっと塞ぎ)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック