かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
通報 |
……此処は幽霊屋敷と知って来たのか、坊ちゃんは無謀な性格だな(飲み干すように幾つもの錠剤を唾で喉奥へ無理矢理に落とし込み、飲みきれなかった一錠を奥歯で嚙み砕けば口内に広がる苦みが二日酔いの頭痛を濁してくれる。愈々、己と言う男は現実と夢の区別が付かなくなったか。将又、アルコールが切れていないか過剰な薬か。ゆぅらり、正に幽霊のような生気の無い動きで振り返り瞳に映る彼の姿に唇を震わせ、自嘲を交える様に喉奥を振動させクッと追いつかない感情に心臓を高鳴らせ。二年の月日は確実に己を老いさせ、そして彼を大人にした。青年と大人の狭間にあった時折垣間見えた幼さはすっかりと姿を消し、今の彼には残っていない。自身の痩せこけた膨らみの無い頬を指先で掻けば急激に喉が渇く、久しく喋っていない声帯は碌に長文喋る事も出来ないのか、言いたいことも聞きたいことも沢山有るのに口を付くのは嫌味のような初見の言葉。「思い出の幽霊屋敷を、嫁さんでも連れて観光か__。」フー。肩を落とすように長く息を吐き出して動きに合わせつつ無意識と逃げる様に体を壁へ凭れ掛け、再会に向ける言葉の華やかさなんて欠片も無い嫌な言葉を綴り。チカチカと眩みそうになる目の前に、気を抜けば震えが来そうな足に、どうして今更とキリ付く胃を腹部を片手で抑える事で堪えながら漸くソロリと彼の足元へ視線を向けて)
(/交流できる喜びに下げていた物を上げてしまい…!早速浮かれが目立ってしまう私でお恥ずかしいです。再び、千くんと交流できることに喜びを覚えつつ、一度背後は消えますので又何かありましたらいつでもお呼び下さい!)
トピック検索 |