かっぱ 2015-10-08 14:54:24 |
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(太陽の時間が長くなるのに伴い降り積もった雪は姿を消した、淡い桃色の花を木々が彩り誇らしいまでに春の訪れを語るばかり。___ズキン、ズキン、酷い頭痛を目覚まし代わりに夢の中から意識を戻せば転がったままの酒瓶が頭痛の理由を説いた。深く刻まれる眉間の皺を撫でる様に米神を指の背で触れては酒漬けの日々に堪らず深いため息を落とし、書斎から覗く桜の花を細めた眼に捉えてしまって空き消すように目を覆う。最後に、此処に人が来たのは数日前。原稿を取りに来た担当者、今となっては当たり前の日々に帰っただけなのだ。秋の恋とは短い物、在れを恋を呼べるのかも定かじゃない。ショーケースに入る学帽だけは今もまだ小奇麗にその存在を放っていて、目を覆い隠した手の平をズルリと滑らせ落とせばショーケースに指紋が付くことは厭わず、人差し指の爪でカツリと学帽の前を叩き「……」言葉を語ろうとして通らない音を飲み込む。泡沫の夢だったのだ、言い聞かせる代わりに戸棚の中の濃い茶色の薬瓶を取り出して、二年の月日は更に体を衰えさせる。貧相に磨きを掛ける身体へ精神を落ち着かせるため規定量よりも、少しばかり多い錠剤をザアアと雑に手の平へ落としてから大きな口へ放り込み)
(/是非とも、2年の月日を経た彼らにも今私が感じているような再開の喜びを与えたく、誠に勝手ながら二年後という形で夢前を出させて頂きました。もしも、違うシーンが良ければそちらに合わせて新たに交流分の投下をさせて頂きますのでお気軽にお声かけを頂けると嬉しいです…!)
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