nl / 寄道しないでさっさと帰って来なさいよ。 

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owner.  2013-07-07 21:04:24 
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     ―― じゃあ、行ってらっしゃい。




* 独り暮らしのフリーター × 部屋に住み着く幽霊少女

( Story ) 5年前、アパートの近くで起こった交通事故。車に撥ねられた少女は即死。それから5年後。其のアパートの一室に引っ越してきた貴方。其処に居たのは、壁を擦り抜けている一人の少女。唖然とした貴方は、立ち尽くすばかり。


  「  ...。  」
  「  ...?  」
  「  ええと、....どちら様?  」
  「  あ、私? 私は――...  」


徐々に惹かれていくけれど、触れる事さえも出来ない少女達。
そんな、人間と幽霊の、御話。





 > 色々と不備が有りましたので立て直させて頂きました。

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  • No.41 by 匿名  2013-10-17 22:43:07 

支援上げ、/
また最高な御二方を見られることを願って。

  • No.42 by 匿名、  2013-10-20 07:31:38 



( / 陰ながらのファンの者です !!、
近頃、お二人様の姿が見えず寂しく思います。;;
主様とお相手様の絡みを再びお目にかかれる事を待っています。←
私はいつでも応援していますので´`*

…と言う感じにかなり重たい文になってしまいました / 笑、
でも、負けじと支援上げ致しますね^^、/ 。)

  • No.43 by 谷口那弦  2013-10-23 09:36:23 

>41様、42様

(/わわわ、温かいお言葉有難うございますっ…!!とてもとても嬉しいです。
最近主様のお姿が見えないので心配しておりました。お忙しいのでしょうか。ご病気などされていないと良いのですが…。
不甲斐ない自分に愛想を尽かされてしまった可能性も否めず/orz

主様、もしもキャラリセをお考えでしたらその時はご遠慮なく仰って下さいませ。主様のお相手をさせて頂いただけで幸せですっ。

しかしこんなに素敵な設定、そして魅力ある主様のキャラ、素晴らしいロルですので、どんな形であれまた主様の動かす逢ちゃんに御目にかかれたら嬉しく思います^^*
ではまたお会い出来る事を願って…。
匿名様方、本当に有難うございました!)

  • No.44 by 匿名さん  2013-10-25 20:43:17 

お相手さんにryってところに…っと、あとは自重。
主様も、態々こんな事しちゃって御免なさい。
自分もまだ、主様たちの絡みを見たいもので…御邪魔致しました。

  • No.45 by 伊月 逢  2013-10-30 11:21:14 



餓鬼だとか可愛げないだとか煩いわよ、あんたも餓鬼で可愛げない上無職のくせに。

期待させるような事言っといて、じゃあなとか言わないでよ。..あんたがあのまま、私がしたみたいに放置しとけばよかったのに。何でそういう事言うの。ほんと、あんたつくづく馬鹿よね。呆れる。
元々、戻って来るつもりなんか無かったのに。

私、居てもいいのかしら。
バイトで疲れて帰って来るあんたに出来る事なんて、『 御帰り、御疲れ様 』って言うくらいしかないの。こんな性格だから、更に疲れさせちゃうだろうし、それに、..。
...ねえ、もう少しだけ、此処に居ても迷惑じゃない? ―..教えてよ、那弦。

  • No.46 by 谷口那弦  2013-10-31 01:50:57 


うっせ、アレは俺なりの気遣いだっつの。お前に戻って来る気がねぇとしたら『またな』は重いだろうが。
例えそれが何ヵ月先でも、お前が気が向いた時に自由に戻りやすい雰囲気を作っておきたかったんだよ。餓鬼じゃねーって言い張んならそんくらい察しろ。

居てもいいも何も…他に行くとこねぇんだろ。好きにしろよ。迷惑じゃねーって何度言ったらわかるんだ。
別にお前に見返りなんか求めちゃいねーよ。…疲れて帰宅したとこにその挨拶があれば十分なんじゃねぇの。

…まあ、これで一々ベッドの下覗かなくて済みそうだわ。取り敢えず『お帰り』…で、いいんだろ?

  • No.47 by 伊月 逢  2013-10-31 19:22:30 



はあ? 戻って来る気がないとかマイナスに考えてる時点で駄目ね、駄目駄目ね。...それって私が戻るの待ってたって事かしら。ねえねえ無職、答えなさいよ。あ-もう煩い! 何回言えば分かるの、餓鬼じゃないわよ。私は何でもよかったもの。..矛盾してるとか云ったらもう一生壁から出てきてやんないから。

じゃあ居るわよ。ちゃんとあんたが帰って来るまでにあの部屋に帰って、『 御帰り 』って言ってやるわ。急に居なくなった御詫びと、部屋に置いてくれる、せめてものお礼。だからその時はちゃんと『 ただいま 』って言いなさいよ、じゃないと赦さない。

..うん、―..『 ただいま 』。

  • No.48 by 谷口那弦  2013-11-02 09:37:09 


あ?もう絶対戻って来ねぇとかマイナスに考えてたらわざわざあの場に伝言残さねーよ。でもお前、ああでもしねぇとどっちみち戻って来なかっただろ。
ああ無職無職うっせーな、待ってたかどうかは別としてどうでも良かったらアクションなんか起こさねぇだろうが。…ッたく、お前は何を言わせたいんだよ俺に。

あー待ってろよ、あの日と同じように疲れて帰ってくっから絶対待ってろよ。で、目一杯俺を労え。…後で絡み文置いとくわ。世間は三連休でも無職暇なしだからな。相変わらず置きレスになっけど。



…ん。やっぱお前はこうじゃねーとな。


  • No.49 by 伊月 逢  2013-11-02 17:50:41 



知らないわよ馬鹿じゃないの。でもその発言からして私に戻って来てほしかったみたいだし結果オーライってやつよ、はいこの話題終わり。解決。
素直な発言をさせたいだけよ察しなさい。一々ベッドの下覗く位には心配してくれてたんでしょ? バイトで疲れてるのに。不謹慎かもしれないけどなんか嬉しかったの、理由は何であろうとね。

待っててあげるっつってんでしょ。労うって何よ、何すればいいわけ? 女の子っぽく可愛らしく笑顔で御疲れ様とか云えば満足? ..ん、態々どうも。無職も無職なりに大変なのね、あんたが居ない間散歩でもしておこうかしら。把握してるわ、でも夜遅くに返す暇あるならゆっくり休みなさいよ。無職暇なしなんでしょう?


..何それ、どういう意味よ。悪い意味で言ってるんじゃないでしょうね。

  • No.50 by 谷口那弦  2013-11-06 01:53:59 


あー疲れた。コンビニは割に合わねっつーけどほんとだわ…
(バイトを終え漸く自宅のアパートに辿り着いた頃は既に深夜。最近寝不足気味の所に加え、本日なかなか客足が捌けないせいで残業する羽目になった事を独り愚痴りながら重い足取りでアパートの階段を上っていき。相変わらず薄暗い階段をちかちかと頼りなく照らす照明。今にも消えそうなそれを見ていると、あの日の出来事を思い出す。――…彼女が消えてからどのくらい経っただろうか。突然己の前に現れ、可愛いげない態度で散々突っかかって来たかと思えばいつの間にか消えていた。己に何の挨拶も無しに突然。狭いアパートの中だけでは飽き、散歩にでも行っているのだろうと最初は思っていた。が、何時になっても帰って来ない。彼女がよく隠れて遊んでいたベッドの下を何度も覗いてみたし、何も見えない宙に向かって話し掛けたりもした。返事が返って来る事は無かったけれど。何かあったのかと心配もしたが彼女は幽霊、その身に何かあったとは考えにくい。ならば無事成仏でもしたんだろう、そう思う事にした。…じゃなかったら何だっつうんだ。出ていく理由が出来たならせめて一言くらい残していってもいいじゃねえか。)
……他に行くとこねえんじゃなかったのかよ、馬鹿幽霊。
(当時を振り返っている内に懐かしい思いに駆られ、自然と独り言が溢れ。彼女とは些細な事で言い合いばかりしていたが、今となってはいい思い出だ。ふっと薄い笑みを浮かべると、ポケットからキーを取り出し玄関の鍵を開けて)


―――

三連休どーにか乗り切った…ってわけで遅くなったけど置いとく。
そうやって威勢良く憎まれ口叩いてる方がお前らしいって言ってんの。ま、誉めてるかどうかは別としてな。
取りあえずまたのんびりと相手頼むわ。敢えて本体は引っ込ませてるんだからな、態度でけーとか不満は受け付けねーぞ。

  • No.51 by 伊月 逢  2013-11-07 22:04:26 



...久し振りね、此処。
(久し振りに訪れた彼の部屋。恐らく鍵がかかっていたであろう其の部屋の壁を、少し躊躇い乍、懐かしみ乍擦り抜ける。目に映るのはあの時と何も変わってない室内。辺りを見渡して、彼が帰って来ていない事を確認する。もう大分夜も遅いが、帰って来ていないという事はバイトだろう。―..それにしても変わって無さ過ぎる。小さく息を吐き出しふとベッドの方へ顔を向けては、其処だけを無表情にぼんやりと見詰めて、最近の事を頭に浮かべる。―..何時も通りに、アパートの外に出て散歩をしていた際に突然降ってきた雨。段々と増える雨量とは関係無く、全く濡れない自分の身体。雲に覆われた真っ黒な空を仰ぎ、ただ単純に、『 自分は此処に居るべきものじゃない 』と、ただそう漠然に思った。何故そんな事を思ったのかも分からない侭、アパートに帰らずにいて随分と時間が経った気がする。意味も無く消えた自分を、彼はどう思っているのか。まあ彼の事だ、きっと気にしたり等していないんだろう。ふ、と自嘲めいた笑みを零し...――そのままベッドに倒れた。ぼふん、という音も、ベッドが軋む音も、何もしなかった。当たり前か。横向きになり、玄関の方に身体を向ける。と、聞こえてきた、鍵の開けられる音。彼以外の人が此処に来るなんて無いだろうから、扉の開く前に一言。何時ものように嫌味ったらしく皮肉っぽく、聞こえるように呟いてみる。)
―...御帰り為さい無職。今日も遅くまでバイト、御疲れ様。


***

昨日の内に返そうと思ってたんだけど遅くなったわ。御免為さい。
あら、それは貴方にも言える事よね。私だけじゃなくて、貴方も、よ。褒めてるかどうかは別で。
其の位私にも分かるわよ、別に不満じゃないし。こっちの本体の相変わらずの駄文に付き合わせるのも癪だけどまあ取り敢えず..亦宜しくね、無職さん。

  • No.52 by 谷口那弦  2013-11-11 04:00:23 


あー、ただい──……、は…?お前、なん、で──…
(がちゃり、と鍵が開き、扉を開けると同時に暗闇から届く、聞き覚えのある声。仕事疲れもあってか、何度となく繰り返されたそのやり取りについ普通に返し掛けてしまうも、直ぐ様ハッと我に返り。暗闇の中慌てて照明のスイッチを探り当てると声のする方向へ視線をやって。玄関からでも見えるベッドの上に寝そべるのは見覚えのある少女。先程まで己の頭の中を占領仕掛けていた、まさにその人物。余りのタイミングに混乱し、まともな言葉を掛けられず呆然と玄関に立ち尽くす姿は余りにも間抜けで。何故彼女が突然戻って来たのかはわからないが、これが夢ではない事は確か。取り敢えず今はその現実だけを受け入れる事とし、若干視線をさ迷わせた後靴を脱いで部屋へと上がり込み。上着を脱ぎながらベッドの上の彼女を改めて見やる。当然だけれど髪の長さも服装も、あの頃と何一つ変わっていない。綺麗に整った勝ち気そうな表情も、人を無職呼ばわりするその生意気さも。「……何つぅか、随分遅いお帰りで。散歩行くなら行くで一言くらい残してかないと心配するデショ」平静を装い、変わらない態度で接する事を試みるも、未だ動揺が隠し切れないのか語尾が変にぎこちなく)

  • No.53 by 伊月 逢  2013-11-11 19:01:54 



何その気持ち悪い喋り方。私が居ない間に何かあったの?
(じとり、と。首を竦めて怪訝げな蔑むような冷ややかな目で睨めつける。そんな表情とは反対に久し振りにする会話、久し振りに耳にする声に心地好さを覚え。部屋へ上がり上着を脱ぐ彼をじっと見上げる、...一目で動揺している事が解る。面白い位にベタに動揺している。耐え切れなくなったか思わずふっと小さく噴き出しては一人くすくすと横になった侭腹部に両腕を添えて笑い始め。は-おかし、と呟いて数分経ってやっと笑い終えれば肩を上下させ息を整えつつ時折咳払いを漏らし、目許を拭う。)
取り敢えずお風呂なり夕食なり終わらせなさいよ。私が寝ないの、知ってるでしょ。
("いつでも話は聞いてやるから"。其の侭の意味を伝える事はしなかったものの、此方の性格を熟知しているであろう彼なら直接云わずとも、此の言い方で十分伝わるだろう。但し、どんな質問にでも答える気など更々無いわけだが。「 嗚呼、別に寝てもいいのよ。最近は前以上に帰るの、遅いみたいだし。疲れてるわよね。 」何故知っているのか、と問われるかもしれない。そんな事を考え乍言葉を紡ぐ。少し考えれば分かるような、単純な答えだけれど。感触も何も感じないがすっかり気に入ったそのベッドの上をごろごろりと転がり乍、部屋の主の返事を待ってみて。)

  • No.54 by 谷口那弦  2013-11-14 18:03:39 



うっせーよ。それはこっちの台詞だっつの。
(“気持ち悪い”相手らしくも容赦のないその言葉に大人げなくカチンとなるのも毎度の事、脱いだ上着をベッドの上の相手目掛けて投げ付け。勿論、当たるわけがないのを前提に。何かあったのかなんてこっちが聞きたい。突然消えてそのまま姿を見せないなんて気にならないわけがない。この際言いたい事をぶちまけてやろうかと思うも、此方に向けられるじとりとした冷ややかな視線や人を小馬鹿にしたような笑い方が妙に懐かしく、恰も自分のベッドのように寛ぐその図々しさもまた、何だか可笑しくて。途中まで出掛かった言葉もいつの間にかしか引っ込んでしまったようだ。食事や入浴を先に済ませるよう促す彼女の言葉に含まれた意味を理解したのか、「飯はバイト先で食った。風呂だけ済ませて来るわ」と、着替えを手にしバスルームの方に向かうものの、次いで耳に飛び込んで来た言葉にはた、と足を止めては振り返り)
…は?お前、何でソレ知ってんの?あー…、なるほど。そういうこと。
(きょとんとした様子で問い掛けたかと思えば、次の瞬間浴びせたのはウザい事この上ない意味深な口調とニヤついた表情。彼女が戻って来た事に少なからず気が緩んでいるのか、普段より幾分可笑しなテンションで。小馬鹿にしたような表情でふっと笑みを浮かべれば「そうかそうか」等と勝手に納得し、愉快げな様子で再びバスルームへと足を向け。…が、バスルームに入る直前、再びその足をぴたりと止める。「…お前、俺が戻るまでそこから動くんじゃねーぞ。寝ててもいーからよ」ベッドの上で転がる彼女をビシッと指差せば、“勝手に居なくなるな”の意味なのだろう台詞を吐き。念を押すような視線で数秒じっと相手を見据えた後、バスルームへと消えていき)

  • No.55 by 伊月 逢  2013-11-14 20:51:56 



いってらっしゃ...はっ!?
(此方に投げられる上着には特に反応も示さず隻手ひらり宙這わせようと手挙げるも次がれた台詞にばっと起き上がり。かああと顔を真っ赤にするなりびしり相手指させば「 か、かかか勘違いしないでよ!、てか何勝手に一人で納得してんのよ! 」と声を荒げ。..迂闊だった。もう少し考えて言動しないと、直ぐに馬鹿にされてしまうなんて分かり切っていた筈だ。彼が自分に気を遣ってくれるような人間じゃないって事くらい分かっていたのだが。スルーしてくれるだろうと甘い考えで発言したのが馬鹿だった。彼のニヤついた表情を、双眸を細め恨めし気に睨み付け乍ふ-っ、と肩を上下させ己落ち着かせるように呼吸繰り返すも再び振り返る彼にびくり肩跳ねあげさせて。一瞬きょとんと眉根寄せるもそういう事か、と彼の言葉の意味を理解すれば素直に首肯。直後、此方に背を向ける彼から視線を逸らし、ベッドに投げられた、己の元にある上着をぼうっと見詰める。不意に、それに手を伸ばす。)
...触れない、わよね。
(すう、と上着を擦り抜ける指。自嘲交じりに呟いた言葉が、彼の耳に入ったか否かは知る由もない。バスルームの扉が閉まる音にも気づかず、もぞもぞと其の場で動き、膝を立てて座り直す。膝を抱くようにする腕に口許を埋め、白けた目で上着を見詰め続け。)

  • No.56 by 谷口那弦  2013-11-18 16:23:22 


――…何だアイツ。あれは照れてた、よな、どう見ても。ふーん…めっずらし。
(勝手に出ていかないようにと要求し、部屋に彼女を一人残してバスルームへと。意外だったのは先程の彼女の慌てた反応。あからさまに顔を紅潮させ声を荒げる彼女は、明らかに動揺の色が滲んでいた。あんな彼女を見るのは初めてかもしれない。あれで割と可愛い所もあるもんだと、つい頬がにやにやと緩んでしまう己に気付けばはっとして。「いやいやいや、騙されんな」と打ち消すような独り言を呟けば雑念を取り除くかの如く慌てて頭からシャワーを被り、わしゃわしゃと些か乱暴に髪を洗い始めて。どうせ部屋に戻ればまたいつものように人を小馬鹿にしたような表情で、可愛いげない台詞をぶつけてくるに違いない。しかしそれでも己の近況を把握していたような発言が再度頭の中に入り込んで来れば忙しなく動いていた手は緩やかになり、やがてはゆっくりと止まって。「…何考えてんだよ、ほんと」頭のみにざあっとシャワーを掛けたまま小さく吐き出されたのは、誰に向けたか定かではない言葉。上からな物言いではあるが確かに労りを持った彼女の言葉が、何とも言いようのない感情で胸を一杯にしていく。)
…っくしッ!さみっ…。
(そんな情緒的な雰囲気を打ち破ったのは、恐らくは彼女の元まで届いたであろう己の盛大なくしゃみ。ぶるりと身震いすればさっさと頭を流し、体を洗って浴槽へと浸かり。寝てても構わないと伝えはしたが、反抗的な彼女の事、起きているに違いない。久々の再会で余り待たせるのも気が引ける。…というよりは何となく、彼女の姿をもう一度確認しないと落ち着かない気持ちもあって。ある程度温まった所でバスルームを後にすれば、ろくに水分も取らない髪のまま、普段よりも何処か慌ただしく部屋へと戻って)

  • No.57 by 伊月 逢  2013-11-19 20:22:24 


っ、! ....?
(何処からか聞こえてきた、きっと彼であろう大き目なくしゃみに目見開けば身体跳ねさせて。顔を上げ視線をバスルームの方へ向ければぐ、と眉間に皺寄せ「 何でお風呂入ってんのにくしゃみしてんのよ...。 」と怪訝げに呟き。漫画なんかのようなくしゃみの御陰で考え事も吹っ飛んでしまった。口を尖らせ乍少し乱れてしまった髪に指を通して手櫛で整える。何だか何時も、最後には相手のペースに飲み込まれているのは気のせいだろうか。是非気のせいだと言いたいところだが生憎言い切る事は出来ない。ふ-、と一つ溜息。顔を上にあげ、天井を仰ぐ。待つのは得意では無いから、退屈で仕方がない。何時もならその辺をふよふよ飛んだり浮かんだりして過ごしているのだが。)
..動くなって、どういう意味よ。
(顔を玄関の方へ向け、何の意味も持たない言葉を誰にともなく投げ掛ける。先程彼が風呂に入る前に言った言葉を頭の中へ浮かべつつ、すう、と瞼を下ろす。意味は分かってる、分かってるが、真意が分からない。いつ消えるかも分からない、そもそも人ですらない部外者を家に置いて何か得でもするのだろうか。夜遅くに帰って来た時に御帰りと言って貰える安心感が欲しかった、..とか、そんなところだろう。「 嗚呼駄目ね、馬鹿らしい。 」ふるふるり、首を左右に振って邪魔な思考を追い返す。物事を良い方に考える事の出来ない頭は、死んでも治らなかったらしい。近付いてくる少し喧しい足音にそっと目を開けて部屋に戻ってきた彼に目もくれずに「 こんな夜中にばたばたばたばた煩いわよ、 」と言い放ち。)

  • No.58 by 谷口那弦  2013-11-21 17:52:21 


――お、居た。つうかお前、なにそんなとこで丸くなってんの。叱られていじけてる餓鬼みてえ。
(ばたばたと騒々しく部屋に戻り、真っ先に確かめたのは言うまでもなく彼女の姿。ベッドの上にその姿を確認すると、表情には大袈裟に出さないもほっと安堵して。部屋を出る前と変化があったのは彼女の体勢のみ。立てた膝を抱えて座る、所謂体育座りというのだろうか。普段の態度が態度だけに彼女がするそれはやけに可愛らしく見え、つい小さく吹き出しながら余計な一言と共に突っ込んでしまう。肩に掛けたタオルで髪の水分を取りながら冷蔵庫へと向かい、中から取り出したのはビール。しかし少し考えた後、元に戻す。迷い無く手にしてしまった辺り、彼女が戻って来た事で少なからず浮かれてしまっている事を否めない。気を取り直し適当なペットボトルを手にすると、ベッドの直ぐ前のテーブルの横、彼女と対面する形で腰を下ろして。ベッドの上の彼女をじっと見つめたかと思えば何処か気まずげに視線を逸らし、わしゃわしゃとタオルで髪を拭いては態とらしく咳払いをし。訊きたい事は色々とあるが、やはり深刻な雰囲気は少し苦手だ。それは多分、彼女も同じ筈で。濡れて貼り付いたうざったい前髪を掻き上げると、よし、と気持ちを切り換えるよう背筋を伸ばし。彷徨わせていた視線を真っ直ぐ相手に定めれば「えー…、ではこれより尋問を始めます」と、場を和らげようとでもしているのかおどけた口調で)



  • No.59 by 伊月 逢  2013-11-25 11:51:19 



私が何かする度に餓鬼って言うのやめなさいよ。
(タオルを肩に掛け忙しく己の前に現れる彼。寒い筈なのに上がるの早過ぎでしょう、なんて無表情に感想頭の中で呟くも彼の一言にあからさまに嫌そうに顔を顰め不満を述べる。"生きてたらあんたと同じくらいの年齢よ"..とは何と無く言えなかった。馬鹿にされたのが気に喰わなかったのか不服顔の侭姿勢を変えようと足を動かすも視界の端に入った水分を含む濡れた髪に顔を上げて。己の目の前に腰を下ろし髪を拭く彼に自らベッドから降り。「 何とかは風邪引かないって言うけど、あんた直ぐ引きそう。ちゃんと拭き... 」そこで言葉が途切れる。彼の髪へ伸ばした己の隻手の指先は、タオルのその髪を僅かに擦り抜けている。すぐにばっと手を退ければ「 ..拭きなさいよ。 」と言葉紡ぎ視線を逸らし。其の侭ベッドの端に腰を下ろせば口許を手の甲で覆い隠して。―何がしたかったんだろう。段々と暗くなっていく思考、じわりと熱くなる目の奥。顔を俯かせている御陰で彼からは見えないのが不幸中の幸いだろうか。そんな中聞こえてきた空気の読めない声と口調に思わず顔を上げきょとりと首を傾げ。)

  • No.60 by 谷口那弦  2013-11-29 08:57:49 



お前だって俺に餓鬼だの馬鹿だの無職だの言ってんだろーが。ばーか、こんくらいで風邪なんか引いて堪……、
(抗議してくる彼女の声には明らかに不満の色が滲んでいて。しかし此方は此方で日頃散々な言われようである。負けじと反発する辺り、餓鬼だと罵られても無理はないという自覚が本人に無いようで。この程度で風邪を引く程柔じゃない、と言いたげに鼻を鳴らしながら返した時、ベッドから降りる彼女に気付き、此方に向かって伸びるその指先に意識が集中し。が、その感触を感じる事なく己をすり抜けていけば、彼女とほぼ同じタイミングで言葉が途切れてしまう。口許に手を当てながら俯いてしまう彼女。髪で表情を隠すようなその姿がやけに小さく見え、何故かズキリと胸が痛んだ気がして。 ――何か、何か言わねぇと。 気が利いた言葉を必死で探すが、只でさえ彼女とは言い合いくらいしかして来ていない上、こういった雰囲気が苦手なせいか無性に焦る。強気な彼女が泣き出すとは思えない、それでも傷付いている事くらいは己にも分かる。彼女を直視する事が何となくなく躊躇われ、視線を泳がせた先に先程冷蔵庫から取り出したペットボトルを見付け、手を伸ばし。風呂上がりに加え、変な緊張のせいでカラカラになった喉を潤した後ちらりと彼女に戻せば、しんみりとした雰囲気の打開を試みて態とらしい咳払いをひとつ。「えー…、伊月逢さん。おま…、…あなたは暫くの間何処をほっつき歩いてたんですか。」先程のおどけた調子を続行する事にし、“一番訊きたかった事”を敢えて外した質問を投げてみて)


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