owner. 2013-07-07 21:04:24 |
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っ、! ....?
(何処からか聞こえてきた、きっと彼であろう大き目なくしゃみに目見開けば身体跳ねさせて。顔を上げ視線をバスルームの方へ向ければぐ、と眉間に皺寄せ「 何でお風呂入ってんのにくしゃみしてんのよ...。 」と怪訝げに呟き。漫画なんかのようなくしゃみの御陰で考え事も吹っ飛んでしまった。口を尖らせ乍少し乱れてしまった髪に指を通して手櫛で整える。何だか何時も、最後には相手のペースに飲み込まれているのは気のせいだろうか。是非気のせいだと言いたいところだが生憎言い切る事は出来ない。ふ-、と一つ溜息。顔を上にあげ、天井を仰ぐ。待つのは得意では無いから、退屈で仕方がない。何時もならその辺をふよふよ飛んだり浮かんだりして過ごしているのだが。)
..動くなって、どういう意味よ。
(顔を玄関の方へ向け、何の意味も持たない言葉を誰にともなく投げ掛ける。先程彼が風呂に入る前に言った言葉を頭の中へ浮かべつつ、すう、と瞼を下ろす。意味は分かってる、分かってるが、真意が分からない。いつ消えるかも分からない、そもそも人ですらない部外者を家に置いて何か得でもするのだろうか。夜遅くに帰って来た時に御帰りと言って貰える安心感が欲しかった、..とか、そんなところだろう。「 嗚呼駄目ね、馬鹿らしい。 」ふるふるり、首を左右に振って邪魔な思考を追い返す。物事を良い方に考える事の出来ない頭は、死んでも治らなかったらしい。近付いてくる少し喧しい足音にそっと目を開けて部屋に戻ってきた彼に目もくれずに「 こんな夜中にばたばたばたばた煩いわよ、 」と言い放ち。)
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