owner. 2013-07-07 21:04:24 |
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いってらっしゃ...はっ!?
(此方に投げられる上着には特に反応も示さず隻手ひらり宙這わせようと手挙げるも次がれた台詞にばっと起き上がり。かああと顔を真っ赤にするなりびしり相手指させば「 か、かかか勘違いしないでよ!、てか何勝手に一人で納得してんのよ! 」と声を荒げ。..迂闊だった。もう少し考えて言動しないと、直ぐに馬鹿にされてしまうなんて分かり切っていた筈だ。彼が自分に気を遣ってくれるような人間じゃないって事くらい分かっていたのだが。スルーしてくれるだろうと甘い考えで発言したのが馬鹿だった。彼のニヤついた表情を、双眸を細め恨めし気に睨み付け乍ふ-っ、と肩を上下させ己落ち着かせるように呼吸繰り返すも再び振り返る彼にびくり肩跳ねあげさせて。一瞬きょとんと眉根寄せるもそういう事か、と彼の言葉の意味を理解すれば素直に首肯。直後、此方に背を向ける彼から視線を逸らし、ベッドに投げられた、己の元にある上着をぼうっと見詰める。不意に、それに手を伸ばす。)
...触れない、わよね。
(すう、と上着を擦り抜ける指。自嘲交じりに呟いた言葉が、彼の耳に入ったか否かは知る由もない。バスルームの扉が閉まる音にも気づかず、もぞもぞと其の場で動き、膝を立てて座り直す。膝を抱くようにする腕に口許を埋め、白けた目で上着を見詰め続け。)
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