青春の一片【 指名制 / NL / 再建 】

（　悪戯っ子のように小さく舌を出して見せる彼女に、すこし目を丸くする。桜も冗談とか言うんだ。最初に言葉を交わしてから数日。何となく距離が縮まっているような気はしつつも、まだまだおれ達は互いに知らないことばかりだ。新しい一面の発見に、心なしか足取りも軽くなる。彼女に手招きされるまま近寄って、信号の向こうを覗き見る。恐らくあれだろう、といういかにもな雑貨屋を見つけ、そして、ふと気付いた。……おれ、雑貨屋って行ったことないな。　）
……雑貨屋さんって、何売ってるところ……？

　＞桜（ ＞120 ）

▽PF変更


「　何のためにバイトしてるかって？　そんなの、当然君に会うためだよ。　」
「　何って、手を差し出されたら、エスコートしますよって意味じゃない？　普通。……──足元気を付けて、お姫様。　」
「　君といると退屈しないな。……どんどん君のこと手放せなくなる。　」

名前/　香月 純（ かづき じゅん ）
性別/　男
関係/　君と同じ学校、同じバイト先
学年/　2年生

容姿/　赤味の混じったブラウンの髪を、耳の下から顎のライン程まで伸ばしており、普段はちょこんと後ろで一つにまとめている。両目を避けて流れる前髪はやや長め。瞳は髪より少し深い色で、切れ長でありながらはっきりとした二重の桃花眼。どちらかと言うと女顔で、性別を間違われるほどではないものの中性的な顔立ちをしている。すっと鼻筋が通っていて、唇は薄め。身長176cmで、計画的に鍛えられている体には、綺麗な筋肉がついている。平日は、制服のままバイト先へ向かい、バイト先の制服に着替える。左右の耳に一つずつピアスの穴が空いている。

性格/　軟派な遊び人。全てにおいてゲーム感覚で、どんな状況も遊びにして楽しんでしまう強者。そのため口元にはいつも不敵な笑みを浮かべており、ちょっとやそっとのことでは動じない。退屈を嫌い、様々な “暇つぶし” に手を出すため、結構多趣味。例に漏れず、恋愛も彼にとっては “暇つぶし” であり、本気になったことは今まで一度もない。相手を落とすことだけが目的であり、散々思わせ振りなことをしておいて、相手が本気になると色々面倒だからと去っていく女の敵。女性の扱いに慣れていて、さり気ない気遣いもでき、話の引き出しも豊富なためにモテないわけは無いのだが、なにぶんそこが残念。女と見れば見境なく口説き、挨拶代わりに甘い言葉を吐いて、飽きたら次、飽きたら次を繰り返す。気が多いというよりは単純に退屈しのぎで、心の内では本気になれる “何か” や “誰か” をずっと求めている。一人では飽き足らず、同時並行で複数人を口説くのも日常茶飯事。女の子から詰められることも多々あるが、”俺たち別に付き合ってないから” という最低最悪の免罪符で線を引いて干渉を拒んでいる。自分のことは煙に巻いてしまう癖があり、なかなか本心の読めない人。きっといつか刺される。

備考/　一人称は『俺』。二人称は『君』。放課後はほとんどバイトかデート。バイトもただの暇つぶしにやっているだけ。家がそこそこのお金持ちだけど、デート代などはバイト代で賄えている様子。多趣味だが、飽き性故に長続きしている趣味はない。勉強は、『平均より上ならいいや』と中の上程度。座学より実技教科全般が得意。上に姉が一人居て、1月14日生まれの山羊座。

好きなタイプ/　いつまでも追い掛けさせてくれる子

主コメント/　ひたすら恋の攻防戦。テイストとしては恋愛一本って感じ。

▽攻略情報

※ネタバレされたくない方は読み飛ばしてください



【　駿河 涼　】
一度振られる／突き放されるのは確定ルート。そこから押して押して押し倒す勢いで行くのか、付かず離れずの距離感を保ったまま、丁度良いタイミング ( 難 ) で「やっぱり私のこと好きじゃないですか」と逃げ道を潰してしまうのか、どう行動するのかはお任せします。引っ込み思案な子でも、最後に一押しできる勇気のある子なら歓迎。自分に自信がなく、すぐに諦めて引いてしまうような子には向かないかもしれない。

【　香月 純　】
彼に攻略対象として興味を持たれている間に本気で惚れさせてください。靡かなすぎても興味を失ってしまうし、完全に落ちてしまっても興味を失ってしまうので、絶妙なバランス感覚が大事。

【　佐倉 凪歩　】
彼のペースに付き合ってくれることが最低条件。これで結構頑固なので、指図されるのは嫌いです。まだ「恋ってなに？」レベルの恋愛初心者なので、のんびりゆっくりなマイペースラブ。一緒にいる時間が長くなるうち「なんか最近きみがかわいく見える」とか素で言っちゃうタイプ。小さなきっかけはあれど、大きなドラマはありません。

【　直江 翼　】
彼に翻弄されつつも、最初から最後まで分かりやすく〝好き！〟の態度を貫いてくれる子。校門で「あ、家の方向逆だね。じゃあここで」って意地悪された時に、「じゃ、じゃあ私が送ります……！！」くらいのガッツがあると大変好みです。その後は遠回りしてちゃんと彼に送らせます。最初は全く愛情を感じられないところから、仲良くなるにつれて意地悪がエスカレートし、最後には大事にしてくれると思います。意地悪されたい方、追い掛ける恋をしたい方向け。

【　蜂谷 実　】
どこか危なっかしくて目が離せなくなるような子。何だかんだ世話焼きなので、構っているうちに、という流れ。ただ、一人じゃ何も出来ないレベルの困ったちゃんは逆に苦手かもしれません。一生懸命で、ある程度自立していることは最低条件。まるで小道具のように弟と妹が登場するため、子供が〝嫌い〟な子も向かないかも。〝苦手〟は大丈夫。例外的ではありますが、彼にちょっかいをかけつつも密かに片想いをしている友達ポジションの子も歓迎。彼に素直な気持ちを認めさせたら勝ち。

【　七條 柊真　】
あなたが振り向いたら終わり。

＞参加者様、随時募集中！
＞ご質問やご相談だけでも歓迎


「　……、ああ……なに？　……ん、あんたが隣に居ない時は、大抵いつもこんなつまんなそうな顔だよ。……自分の大切さ、わかった？　」


指名キャラクター：

駿河 涼（ ＞3 ）
香月 純（ ＞122 ）
佐倉 凪歩（ ＞3 ）
直江 翼（ ＞3 ）
蜂谷 実（ ＞3 ）
七條 柊真（ ＞107 ）


参加者名簿：

前原 彩（ ＞5 ）
文野 桜（ ＞7 ）
牧 知里（ ＞54 ）


指名やキャラクター作成に迷っている方は 攻略情報（ ＞123 ）をご参照ください。

ふふ、幼い子じゃないんだから。
（彼らしい冗談の言い回しにふっ、と表情を緩め、まさか。とでも言うかのように肩を竦めた。置いていた鞄を逆側に移動させ、席を開けると、どうぞ。と隣を示す。サンドウィッチからは肉が焼けた、いい匂いがしている。そう自覚はなくとも自然と食欲が刺激されるもので、クルル、と小さく腹の虫が鳴いた。何かが転がるかのような感覚になんとなく軽くお腹をさする。軽口を言い合うのも面白いが、せっかくの出来たてを冷ますのは勿体ないものだ。「さ、食べようか。」と声をかけた。）

>117 純くん

>106 先輩

( なにも疑問を抱かずにされるがままに力のない腕の行き着く先は随分とロマンチックの欠片のないあーんで。身体が大きくなった分物足りなくなった真意が伝わったのか、ただの面倒だから黙らせるためなのかは分からないが。無料より怖いものはない、なんて考えは一切持ち合わせていないハッピーな頭は貰えるものは全部貰うつもりで。あーん、とセルフで効果音を付け足してはもぐもぐと口内に対しては小さな粒を楽しみ。残り何粒かもそろそろどうでもよくなってきた頃。そういえば最初は断ったにも関わらず結局付き合ってくれる彼の存在に疑問を抱き。)
ていうか。なんで急に連れてきてくれたんですか？

>凪歩くん ( >121 )
( 駅の脇道へと続く信号を渡ったすぐ先、視界に入るのは木造の小さな雑貨屋。通学に電車を利用するようになってから、上品な外観に惹かれて携帯で店名を検索した事はあったものの、実際に店の扉を開くのは初めてだった。新境地の開拓は些か勇気が要るものだが、同行人の存在が後押しになり躊躇う事なく店内へと足を進めて。隣の彼は雑貨屋自体が初体験のようで、口で説明するよりも目で見た方が早いだろうと手近に並べてあったマグカップや小物入れを指差し「こういうね、部屋に飾る物とか身につける物とか…とにかくなんでも売ってるよ」丁寧に陳列された商品をぶつかって落とさないよう気を配りながら、彼と雑談しているうちに忘れてしまっていた今日の目的を思い出しては優柔不断な性格を露呈し ) プレゼントってなると…なんだろう、やっぱりアクセサリーが良いのかなぁ。でもこのマグカップも可愛いね。

幼い子じゃなくて、可愛い女の子だから言ってるんだけどな。
（　肩を竦めて笑う彼女に、認識を修正するようにそう返す。相変わらず彼女は一人の女性として見られているという自覚に乏しいようで、もしかしたらいつも通りの冗談めかした口調で渡したこの言葉も、正面からは受け取って貰えていないのかもしれないな、と思う。しかし、それならそれで、攻め方を変えれば良いだけの話。ひとまずは彼女の反応を窺うことに決める。促されるまま隣に座り、可愛らしい空腹音は聞こえていない振りをして、「いただきます」を口に出す。彼女が口をつけるのとタイミングを合わせて一口かじりついたクラブハウスサンドは、まさに〝おすすめ〟に相応しい味がした。　）

　＞知里ちゃん（ ＞125 ）


（　／　事後報告になってしまいますが、＞122 にて香月のPFを変更しております。変更点を簡単に述べると、髪が短くなって見境なく女の子を口説くようになりました。知里ちゃんの立ち位置が攻略対象→攻略対象のうちの一人、になりましたので、これまでと少々異なる点があるかもしれません。差異確認のため、ご一読くださると幸いです……！　）

（　トレイの上の狙いを定めにくい小粒のそれに爪楊枝を突き刺し、彼女の口元へと運ぶ作業を無心で繰り返す。彼女は抵抗こそしないものの、自分で手を動かすつもりもないようで、さながら雛鳥に餌を与える親鳥の気持ちだ。全部食べ終わる頃には満足してくれるだろうか。もし『まだ足りない』と言われ、もういくつかのトレイ分この作業を続けることになれば、過労で明日は学校を休むことになるだろう。うん、休むしかない。良いサボりの口実を見つけてやや気分が上向きになったところで、ふいに彼女の声が耳に届く。思わず機械的に動かしていた手を止め、何を当たり前のことを、というニュアンスを含んだ口調で答える。　）
……おまえが来たがったからじゃん。

　＞彩（ ＞126 ）

（　未踏の地へ足を踏み入れたことと、見慣れないお洒落な店内に、そわそわと辺りを見回してしまう。彼女が説明してくれた通り、本当に〝何でも〟と言って差し支えないほどの商品が並んでいて、色々なものに興味を惹かれては吸い寄せられるようにふわりふわりと店内を見て回る。そこに、思い悩むような彼女の声が聞こえてくると、当初の目的を思い出して彼女の傍へと寄る。手元や視線の先を覗き込んでみると、いかにも女の人が好みそうなアクセサリーや、可愛らしい柄のマグカップ。プレゼントのセンスも桜っぽい、と代わり映えしない感想を心の中だけで零すも、小さな違和感に首を傾げて。　）
それって、友達の、プレゼント……？

　＞桜（ ＞127 ）

それなら光栄、というべき？
君の可愛いにはまるで説得力がないからなあ。
（それ、誰にでも言ってるでしょう、などとまで意地の悪いことは言わないが、やはりまるで真に受けてない様子で首を傾げた。はらり、と落ちた髪を耳に掛け直し、サンドウィッチを口に運ぶと、変わらない定番の味に「うん、やっぱり外れないな」と表情を緩めた。それにしても、とちらりと横目に彼を見る。学校では間に見かける程度、バイトでは立ちっぱなしで特に定位置もないこともあり、彼が隣に座っているのは新鮮に感じる。）
....ん、そういえば、文化祭のときだったかな。似顔絵を書かせてもらったの覚えてる？

>128 純くん


（/確認させていただきました。これはこれはより明確に、特別な1人を目指さなくてはなりませんね。燃えてきます...!
なにか進展に繋がる（かもしれない）トークテーマを、ということで少し飛躍した話のフリ方になっていますが、返し辛ければ修正させていただきますのでお声がけ下さい。（蹴り可））

これでも一応、本当に思った子にしか言わないようにしてるんだけどな。
（　彼女の言葉の意味することはすぐに分かった。それと同時に、他の子のように否定しつつも満更でもなかったり、咎めるような強い口調になったりしない辺りが彼女らしいな、と思う。しかし、それでも俺が返す言葉は他の子に渡すそれと同じもの。繰り返す〝ゲーム〟で染み付いた定型文は、自分でも驚くほど自然に口を衝いた。サンドウィッチを頬張る合間、視線を感じて隣へ目を遣れば、こちらを窺う目とぶつかる。どうしたの、と問うように口元に笑みを浮かべて僅かに首を傾げて見せれば、彼女の言葉に更に笑みを深くして。　）
もちろん、覚えてるよ。君に見つめられるなんて経験、なかなか無いからね。

　＞知里ちゃん（ ＞131 ）

＞参加者様、随時募集中！
＞ご質問やご相談だけでも歓迎

「　逢いに来る理由が必要なら、ガラスの靴でも用意しようか。……もちろん、君専用の特注品でね　」


指名キャラクター：

駿河 涼（ ＞3 ）
香月 純（ ＞122 ）
佐倉 凪歩（ ＞3 ）
直江 翼（ ＞3 ）
蜂谷 実（ ＞3 ）
七條 柊真（ ＞107 ）


参加者名簿：

前原 彩（ ＞5 ）
文野 桜（ ＞7 ）
牧 知里（ ＞54 ）


指名やキャラクター作成に迷っている方は 攻略情報（ ＞123 ）をご参照ください。

あれから数人の似顔絵を描いたけど、後にも先にも純くんほど難しかったモデルはいないよ。
せっかく絵になるのに、惜しいな。
（どうやら、前回の絵には満足していないらしい。絵を表現ツールとしてきた自身にとって、自分に見える世界を描けばいい得意ジャンルだと思っていたが、どうにも、上手く”見る”ことが出来なかったことを思い出す。自分では見えなかったと感じる思い出を、彼は見つめられた思い出として残しているらしいそのねじれが妙におかしくて、ふ、と口角を僅かに動かす。ストローからアイスティーを啜ると、バイト先で飲むそれには及ばぬとはいえ、特に文句の出ない美味しい味わい。美味しい食べ物と飲み物、それから外。ちょっとしたピクニックのようだ、と今抱くには遅すぎる感想をぼんやり思う。）
10数年だけど、君は余程、私の想像もできないような人生を送ってきたんだろうね。
....いや、褒めてるんだよ？凄く、そうだね、おもしろいと思う。

>132 純くん

そこは知里ちゃんのご想像にお任せするよ。
（　特別な家庭環境だとか、経験だとか、大きな事件があったわけじゃない。生憎、彼女の期待するような波瀾万丈な人生は歩んできていないし、きっとこれからもそう変わりない日々を送るのだと思う。しかし、彼女にはそう正直には答えず、ふ、とはぐらかすように笑みを浮かべた。本当のことなんてどうだっていい。今考えるべきは、如何にして彼女の脳内に自分の存在を残すのかということだ。彼女が俺のこれまでに少しでも長い間思いを巡らせてくれるよう願いながら、それにそっと薄いベールを掛ける。それから、もう一つの策の方も、抜かりなく実行しておくことにしようか。　）
……そうだ。それなら、似顔絵、リベンジしてみる？　今日は予定があるから難しいけど、来週とか。空いてるかな。

　＞知里ちゃん（ ＞134 ）

（想像できないから難しいのだ。とは言ってもしようの無いことである。誤魔化されたな、という感触は確かにありつつ、しかし、当然ながら咎めるようなことではなかった。あなたの提案に何度か目を瞬かせ、すい、と目を細めて見つめる。それは似顔絵を書いた時のような長い時間ではなく、すぐに瞼を上げて首を振った。提案に提案で返そう、と指を立てると、小さく首を傾げる。）
リベンジ....ううん、リベンジするにはもう少し君のことを見えるようにならないと無理かな。
純くんさえ良ければだけど、どこか、遊びに行こうよ。
（「デートなんて言うほど、君を満足させる自信はないけど」と茶化したように表情を緩めた。）

>135 純くん

>129 先輩

( 次々と口に運ばれるそれをただただ無心で噛み続ける作業は意外にも堪えるものがあるようで。奥歯の溝にはまるわチープな味が唾液を大放出させて今にもお下品な状態になりそうだがグッと堪えて。それでも楽である点、普段はこんな事してくれない彼が何だか面白くそのままに。しかし、このまま永遠に、それこそ頬がはち切れても手を動かされ続けるのではないかとストップをかけようとしたその時に先程の答えが出てきた。たしかに行きたいとは言ったが、一度断られた上に提示された選択肢を選んだだけ、と考えたが小さな脳みそはこれ以上考えることを拒否して。もぐもぐごっくん、と中々のみこみ辛いお菓子を口から胃へと送り込み )
ふーん、じゃあ今度は先輩の行きたいとこに私が連れてってあげますねー

似顔絵のためにデートに誘われたのは、さすがに初めてだな。
（　風変わりな誘い文句に、くく、と小さく肩を揺らす。これまで様々な相手と幾度となくデートを重ねてきたけれど、ここまで脈のない誘われ方も珍しい。気持ちは萎むどころか、むしろ高揚していた。ハードルは高ければ高いほど面白いというものだ。我ながら厄介な性質だとは思いつつも、頭の中では着々と彼女を落とすための計画が練り上げられてゆく。真っ先に浮かんだ、ただ似顔絵を描くのに仲良くなる必要があるのか、という素人考えはおくびにも出さず、組んだ膝の上に頬杖をつくと、下から覗き見るようにゆるりと首を傾げて。　）
……それで、知里ちゃん的にはどこに遊びに行ったら俺のことが〝見える〟ようになるの？

　＞知里ちゃん（ ＞136 ）

行きたいところねー……
（　連れて来たと言っても、本当に連れて来ただけで、何かを奢ったわけでも、特別な施しをしたわけでもない。それでも同じだけを返さなければという人間心理が働くのか、やや苦戦しながらお菓子を飲み下した彼女はお返しを申し出る。律儀だなあ、という感想は心の中だけに留めておいて、口に出すのはいつも通りの感情のいまいち乗らない声。俺は、貰えるものはとりあえず貰っておく主義だ。しかし、困った。特にこれといった場所が思い付かない。自分がいかに恵まれているかを痛感しながら、思考は『行きたい場所』から『どう返答するか』へとシフトしてゆく。暖かな陽気の中、ベンチに座ってぼうっと考え事をしていると眠くなってくる。後輩の厚意を無下にするわけにもいかない。ここは、素直な願望を口に出すことにするか。　）
……夢の世界かな。

　＞彩（ ＞137 ）

難しいものだね。生憎、誰かと遊ぶ場所のレパートリーがそんなに多い訳じゃないから。
（こちらをのぞき込むようにしたあなたの視線に、一瞬合わせたかと思えば、すいと遠くを見るように正面に焦点を移した。ぽつぽつと場所こそ思い浮かぶものの、自身と彼が2人で、という想像はいまいちつかず声にする間もなく棄却する。ふと、先程の返答の”さすがに初めて”という言葉を思い出し、そうか、彼はデートの経験が豊富なのか。と改めて納得する。単にふたりで遊びに行くそれがデートと表現するのに相応しいものかどうかは疑問が残るが、あなたの方に視線を戻して伺い返すように首を傾げた。）
君、女の子を連れて遊びに行く時はだいたいどんなところに行くの？
ある程度話をしても問題のないところだとより助かるんだけど。

>138 純くん