＿＿spray green / 〆

車1台あるだけで全然便利でしょーよ！俺はー…基本徒歩だねー？交通機関は苦手な方だから…免許はあるけど何年も乗ってないし今乗り出すのはヤバいかなーみたいな（　苦笑いを表情に浮かべ　）今日も曇りで星は見えなかったな…。ロマンチックなイベントの日に好きな人が居るのなら会いたいに決まってんよ。うわー！気になるー…恋人に言うくらい許してくれ…ないか（　不服気に零すも直ぐに破顔させ ／ "教えろ"という様に頬突き　）取り敢えず、家探しからだね。え！それは美味しいやつだな、いただきまーす（　本場物だと聞けば双眸細め ／ 1口飲んでは"美味し"と一言添え　）

それはヤバいぞ、運転させるのは末恐ろしいな…。だが徒歩か。これから日差しも強まるだろう、流石に心配だな ( 面食らった表情浮かべ / 物憂げにぽつりと呟き ) 覚えている限りだが、七夕は殆ど曇天じゃないか？っふは、宗は案外ロマンチストだな。…きみが教えてくれるなら考えなくもないが ( くすくす笑い声上げ / 目論見顔にて悪戯に視線向けては首傾げ ) ああそうだ、物件に拘りがあるなら訊いておこうと思って。だろ…！幾つか取り寄せた上で一番のお気に入りなんだ ( 机上の手帳からメモ一枚引き抜き乍尋ね / 好感触に喜色滲ませ自慢げな口振りでつらつらと述べ )

俺も事故る匂いがあるから運転はしないと誓ってるさ…。あー…でも、毎年そんなこんなで乗り越えて来てるからなー？そこまで心配するような事じゃないよ（　彼の表情見ては頬弛め ／ 腕伸ばしては髪に指先絡め乍双眸細め　）たまーに、運良く晴れてる時もある！まーね、少しのロマンも持ち合わせなきゃ楽しくないじゃんよ。えぇー？俺ー？もう叶ったからこれ以上願うことねーんだよなー？（　イタズラに口角上げ ／ 悩ましげな声出し　）んんー…職場が近ければ後は全然拘りないかなー…何せさっきも言ったけど徒歩だからね。すっごい美味しいわ、味もそうだけど香りも良いし（　そこまでの拘りはないが唯一の条件だけ提示させ ／ 双眸細めれば同意だという様に頷き　）

そう言われちゃ反論出来ないな。今夏がどれ程の猛暑になるかは分からんが、無理はしないと約束してくれよ ( 瞼伏せ溜め息吐いて / 指先の感覚に弛緩しそうになる表情を引き締め真剣な眼差しで迫り ) 今年もそうだったら良かったな。ベランダからならきっと天の川も見れただろうし。……無欲だなあ ( 雲泳ぐ暗い空見える窓外眺めて / 双眸瞬かせ頭悩ませる相手見詰め沁々と吐露し ) じゃあその条件は大前提で探すか。俺は駐車場と三ツ口コンロがあれば十分だし、存外直ぐに見付かるかもしれん。ふふ、そうだろう。取り寄せものにハマっていた独り身の知識は凄いぞ。きみの好物も今度探してみるか ( さらさらと条件書き上げ / 腕組み一層満足気に笑み、中途思い至り口角上げて目線向け )

それは勿論。それに無理した所で直ぐにバレそうだし？独り身ならまだしも…顔怖いぞー（　双眸細め ／ 髪から相手の頬に手を滑らせては緩く引き寄せ、唇に口付け落とし　）そーねー、でも叶わなかったから来年に期待しとくかな。そーかー？逆に一成が何願いたいのか聞きたいんだよなー…俺はもう君が隣にいてくれるだけで十分なんで、願いはないんだよ（　話したから教えて欲しいと求めては視線を相手に流し　）この条件だと一成が大変にならないか？いくら車とはいえ職場から遠くなったら困るっしょ？（　ふと思えば其方はどうなのかと問い　）取り寄せハマる時期あるのはわかるよー、俺も一時期やってた時あったし。え！嬉しいわー、俺も探そっかなー（　瞠目させるも直ぐに破顔させ　）

は…今のは他に宥め方は無かったのか。大概タラシなのはきみだと思うぞ ( 呆気に取られた儘表情から緊張感抜け落ち / 徐々に愉快さ込み上げ笑い涙拭いつつ相手の頬擽るように軽く撫で ) 来年もきみと居たい。きみと違って俺は強欲なもんでね、願わくば宗の全てを貰い受けたい所なんだがそれはきみの許可が無いと ( 観念したとばかりに肩竦め頬弛め / 距離僅かに詰めては耳打ちし ) んー…近い方が楽ではあるんだが、運転は苦に感じないからなあ。なんならきみに負担が向く方が苦だ ( 鼻で軽く笑い首を左右に振って ) 独り身あるあるなのか、取り寄せても大体一人で完結するまでがセットだよな。お、プレゼンし合うか？宗が抹茶で俺がホワイトチョコ ( くつくつと喉奥鳴らし / 朗笑混じり片眉上げて問うて )

全然あったけどー…って、俺こういうこと一成以外にしないからタラシじゃありませーん！…普通にキスしたい（　口角上げ乍反論させ ／ 少し雰囲気変えては緩く首元に腕回し身を寄せ誘うよう、再び唇重ね　）俺だって思ってるよ。来年も再来年も…。ふ、そんなん許可無くても全部あげるよ…その代わり俺にも全部頂戴（　意外な言葉に瞠目させ ／ 愛しさに頬弛め乍答えて　）俺は大丈夫だって！ほら！相棒のサングラスいるしさー！中間地点で探そーよ（　"ダメ"とは言わないが納得出来ず ／ 見せるようにサングラスをチラつかせ　）なんそれ、楽しそうだからアリ（　相手の提案にのっては破顔させ　）

そうじゃないと困る。…ふふ、何処でスイッチが入ったんだろうなあ ( ジト目向け本心を端的に告げ / 纏う空気が一変した相手に心臓音立て、両頬包んで口付けに応える合間に愛しさ募った声調で揶揄い ) あげる、全部きみのものだよ。宗を独り占めするのに俺一人じゃ安いもんだ ( 身を引き際さり気なく頬に口付け残し / 甘い返答に絆された表情隠す事なく相手眺め ) だーめだ、譲れん。その相棒だって安物だと言ってたじゃないか ( 断固とし言い退けてはサングラス指差し ) それじゃあ決まり。忘れるんじゃないぞ ( 頬弛め / 子供扱いする様に相手の頭ぽふぽふと撫で )

しないって。…んッ、一成とキスすんのすげー好き（　何度も緩い口付け繰り返す中で柔く彼の下唇噛めば舌先で舐め　）嬉しい。その言葉だけで本当に十分なくらい満たされるわ…そんなことねーよ、俺のこと独り占めに出来んの今は一成しかいないし？（　これが"無欲"と言われてしまう原因なんだろうと思うもその言葉に偽りはなく ／ 頬弛め　）心配性め…。相棒がちょっとヤバそうなら新たな相棒にするって前言ったじゃん！（　眉間にシワ寄せ ／ サングラスに目線落とし乍　）あはー、忘れないよ。美味しいやつ探してくるから待ってな（　口角上げ ／ 此方もポンポン頭撫で返し　）

( 二度目のアラーム音で漸く微睡みから醒めた朝、途中記憶が定かではない事に気付き眉間抑えて嘆息し。傍らに投げ置いたスマホ操作してトーク画面開き『おはよう。昨晩は寝落ちてたらしい、すまん。きみの都合が良ければ今夜にでも又。生憎の雨らしいが相棒は忘れるんじゃないぞ。お互い一日頑張ろうな』不細工な猫が寝ぼけ眼を擦るスタンプと共にメッセージ送信し / 欠伸噛み殺し乍も身支度を整える為ベッドから起き抜けて )

（　通常よりも早く仕事が終われば直ぐにスマホを開き、朝に来ていた恋人からのメッセージに目を通し ／ 『今日は早上がりだから今仕事終わったよ。俺も寝落ちた…ごめん。一旦、家帰ってから一成の家行くよ、終わったら連絡して』と返信させて。帰る支度整えては職場から自宅の方向に歩いていき　）

( 充電切れで動かなくなったスマホに充電コード差し数分、漸く明かりが灯ったスマホ画面上に最早見慣れた名前を見つけ。短な手順踏みトーク画面へ移行すれば『お疲れ様。それと連絡が遅くなってすまない。今さっき帰ったところだ』と送信し / 一服する為ベランダに踏み出せば心地好い夜風に双眸を細め )

（　いつでも自宅を出れるようにサマージャケットにテーパードパンツとゆったりとした私服に着替え終えていれば、通知に気が付き『一成もお疲れ！今日は俺が早かっただけだから気にしなくていーよ。大丈夫そうならもうそっち向かうわ！徒歩だから着くの少し遅くなると思う』と返信返し ／ スマホと財布、家鍵のみを持ち家を出て　）

( ベランダに備え付けの灰皿へ短くなった煙草押し消したと同時に手元で震えたスマホに視線落とし / 『了解、気を付けて来るんだぞ。待ってる』端的かつ明確な文面にて返信すれば、新たに取り出した煙草に火を灯しては宵闇に浮かべた紫煙が緩やかに溶ける様を見届け )

（　1時間程掛けて恋人の家に歩いていけば『着いた』とだけ手短な文章を送り ／ 見慣れた表札と扉の前へ立てばいつもの如くインターホン鳴らし、彼が出迎えるのを少し待つかの様にスマホに目線落とし　）

いらっしゃい。勝手に入って来て良いのに、きみも律儀だなあ ( チャイム音に半ば手放していた意識を戻せば小さく欠伸零し片目擦り。開け放した儘だったカーテンを閉めた足取りで玄関まで向かえば、ドア押し開けて間見えた恋人の姿に頬弛めて )

一成だってインターホン鳴らすじゃんか…あはー、眠そう（　扉開くのが分かればスマホ仕舞い ／ 少し眠たげな彼に双眸細め"お邪魔します"とお馴染みの言葉で中へと入り、靴揃え　）

それもそうだな。んー…はは、ちょっとぼんやりしてた。連日寝落ちないように気を張らなきゃなあ ( 盲点だったとでも言う様に肩竦めて朗笑し / 壁際凭れ微睡みの色残る眼差しで一連の動作見守り、視線宙へ移せば自らに言い聞かせる様呟き )

寝落ちは俺もしてるし、気にしてねーから気張らなくていーよ。普通に疲れてるんじゃないの？大丈夫？（　彼の表情から疲労を感じ取れれば、少し間を開け原因探ってから心配する気持ちから"会う回数減らすか？"と問い投げ掛け ／ 緩く髪に指絡め乍　）

…初夏頃は毎年摩耗してしまう体質でなあ。天候やら気圧疲れみたいなもんで、大体暫くすると落ち着くんだが ( 申し出に衝撃受けた表情浮かべるも現状顧みてはハッキリと否定出来ず小さく唸り / 暫し思考巡らせた末に彼見上げ、やや言い難そうに口を開き ) 悪い。今回は言葉に甘えても良いか？ ( 眉尻垂れ不本意乍も述べて / 彼の手に片手添え )