＿＿spray green / 〆

すーごいシワ寄ってんだけどー。ほーら機嫌直してー（　彼のシワよる眉間に人差し指軽く押し当て ／ 口角上げ　）…っ、こっちにキスしてくんない一成が悪い（　少し口元の距離離せば煽られる言葉に不服気な表情浮かべ ／ 無理矢理反論の言葉を並べ　）なん…嫌なんだけど…（　口では嫌だと発するが彼の囁きに負け、手を下ろしては緩く顔を相手の方へと向けて　）

治った。治ったから ( 間延びした声と緩慢な調子の儘で気を回す相手を微笑ましく思えば終ぞくしゃりと笑み浮かべ / 弛んだ唇で指先に対し"もういい"と告げて ) ごめんなあ、怒らせてしまったか？ ( 図星かとほくそ笑み / 唇を親指の腹でなぞってはお預け状態の儘で首傾げて尋ね ) 素直でよろしい。ただ余り愛らしい事ばかりされると、こっちが諸々と保てなくなってしまうなあ ( 頬杖つき満足気に表情眺め見て / 手の甲で頬を一撫でし軽口述べ )

お、機嫌直った（　いつもと変わらぬ彼に戻ったことを確認し、額から指先解放させては破顔させ　）…今の状況が不満で怒りそう（　唇を這う彼の親指に舌絡ませた後、痛みはないよう配慮入れ噛んでは微かに口角上げ　）なーんか、今日の一成はいつもよりも意地悪だし俺のが調子狂わされてんだけどー？（　満足気な彼とは正反対に納得いかないと言うように口を開き ／ 視線を交えることはなく　）

どうにもきみには敵わないなあ ( 釣られ表情柔く崩し / 綻んだ双眸で眩しげに相手見詰めて ) っ、…宗 ( 温く柔い感触に嬲られては僅かに体震わせ / 徐々に余裕途切れかける声音で戒めるよう名を呼び ) きみの部屋に来れて高揚しているんだろうか。もう少し一緒に居たいんだが、時間が迫ってるな。玄関口まで送ってくれないか？ ( 普段と変わらず朗らかな笑みで憶測披露し / 腕時計一瞥し視線合わない儘の相手の頭をそっと撫でつつ尋ね )

そんなことねーよ、俺だってそう思う時あるし（　少し瞠目させるも口角上げ ／ 首横に振り　）ん…わかってるよ、また今度な（　双眸細め ／ 最後に軽い口付け交わしては相手の髪に緩く指先絡め　）裏の顔を見た気がしたなー？…と、こんな遅いけど大丈夫か？車とかで来てんなら気をつけてな？…毎回この時間まで一緒に居てくれてありがとね（　問いかけにはっとしては視線合わせ ／ コクリ頷けば礼と共に言葉を並べ立ち上がり、手を柔く握っては玄関先まで歩いて　）

やたらときみに心中乱されてる気がするんだが、…お互い様か ( 安堵に親近感重ね眦弛ませて ) 強請った訳じゃないぞ。我慢強いのが長所でなあ、なんて説得力が無いか ( 口付けと髪に触れる指先の感触に心地良さげに双眸細め / 些か無理がある言い分連ねるも我に返り肩竦め ) どっちも俺だからなあ、裏も表もない。心配要らないさ、きみこそ遅くまで有難うな。持って来た飲料やら菓子は全部食って良い。…おやすみ、良い夢を ( 靴履き相手へ向き直れば僅かに背伸びして唇の端へ口付けし / 充足感に満ちた笑顔浮かべれば傘を片手に外へ踏み出し )

（　彼が帰った後の記憶が余りなくベッドへとたどり着く前にソファで横になった儘、朝を迎えたことに気がつけば薄らと目を開け ／ 数分間ぼーっと部屋の天井と睨めっこした後にスマホを手にしトーク画面開けば『おはよー、昨日ちゃんと帰れた？』とだけメッセージを送り、再び目を閉じ　）

( 帰路の途中何気なしに開いたスマホ画面に表示された時刻に疲労感満ちた溜息吐くも、不意に通知欄に視線滑らせ僅かばかり頬を弛め / 『ちゃんと迷わず帰れたぞ。それと返事が遅くなって悪い、諸用が長引いた』不細工な猫がベッドへ倒れ込むスタンプと共に送信ボタン押し自室の鍵を開け )

（　いつもなら私服は着ずにスーツの為、フォーマルめな私服着用に必要な用事を済ませ帰宅途中にスマホ振動に気づき内容に目を通しては口角上げ ／ 『おつかれー！俺も今用事済んで帰り途中』と何気ない報告入れて送り　）

( 揺蕩う眠気から意識浮上させソファ上で薄目を開け一分程。ブルーライトに双眸細め乍相手からのメッセージへ目を通し、未だ霞かかった頭の儘に『きみもお疲れさま。時間に余裕があるようだったら今夜会いに行きたいんだが良いか？』と短に綴り送信し / 微睡みに身を任せ再度瞼を閉じ )

（　少し雨に降られるも自宅に着き、部屋の中へと入ったと同時に通知に気がつけば画面に目を通し密かに頬弛ませ ／ 『一成が大丈夫なら俺は構わんよ…俺も会いたい。』と短めな文章を送り返してはスマホ閉じ　）

( 通知を知らせる振動で再び瞼を開き、トーク画面手早く表示させては受信した内容へ目を通し乍上体起こし / 『すぐ向かう』と逸る気持ちを投影した一言を送信すればスマホを閉じ、弛み綻ぶ表情を取り繕う事もなく早速身支度を始め )

この感じ早めに来るかなー（　通知によって再びトーク画面確認しては送られてきた文面から大雑把な時間確認し、1人笑い ／ 『了解！雨降ってきてるから気をつけてな』と送信させた後に紅茶の茶葉とお湯沸かして　）

( ナビ頼りに車走らせ大方近所周辺に到達すれば、昨晩よりも幾らかスムーズに辿り着けた事実に一人達成感覚え満足気な表情さえ浮かばせ / エレベーター内でトーク内容漸く確認すれば返信を送るより早く彼宅へと到着し。合鍵は携帯していれど若干の躊躇と出迎えの瞬間を享受したい心情勝り、そのままインターホンを押し )

はーい、めっちゃ早いじゃん？ゆっくり来ても良かったのに（　予想よりも早いインターホンの音にパタパタと走っては玄関の扉開け ／ 彼の姿確認しては口角上げ　）上がってくださーい（　間延びした言葉で中に迎え入れ　）

今晩は。早く会いたくて──って昨日も似たやり取りしたな ( 彼の姿視認するなり眦弛ませて本心述べるも、デジャブに言葉途切れさせくつりと喉奥鳴らし ) お邪魔します。…おや、いい香りがする ( 形式通りの挨拶を口に脱いだ靴を揃えて踏み入れ / 途端仄かに鼻腔をつく茶葉らしき香りに双眸細め呟き )

あはー、したね？それで俺がカワイイって言ったら一成のご機嫌が少し斜めになったの思い出すよ（　昨夜のやり取り思い返し乍面白げに笑い　）鼻がいいな、昨日出してあげられなかったからリベンジってやつよ！もう出来るから座ってて（　瞠目させるも直ぐに破顔させ ／ 緩くポンポンと頭撫でては自分はそのままキッチンへと行き　）

是非とも忘れて貰いたい一件だなあ。…まあ、それはさて置き。今夜は一段と格好良いじゃないか ( 苦笑交じりに緩く首を左右に振り / フォーマル寄りな服装着熟す相手眺め賞賛送り ) 昨晩は惜しい事をした分更に楽しみだ。期待値もかなり上がってる ( 表情華やがせ頷けば当たり障りない場所へ腰落ち着け軽口述べ / キッチン立つ恋人遠目から見詰め密かに頬弛ませ )

多分忘れないと思うわ。俺の私服見れるのかなりレアだかんねー、向こう行く時はスーツ以外着る予定ないんだけどさ（　今まで見せたことない私服に話題を振られれば口角上げ ／ 他の人には"シークレット"という様に人差し指緩く口元に当て　）その期待に答えられたらいいけどって話なんだよなー？一応、拘ってはいるけど…（　手馴れた手つきでカップ2つへと注げば、濃い茶葉の匂いを漂わせ ／ ゆっくりと持っていき彼の前へと置いては"熱いから気をつけてね"と言葉を添えて　）

まーた意地悪を。覚えていても得はせんだろうに。へえ、それなら今夜会いに来て良かった。スーツも似合っていたが、宗は背格好が綺麗だし私服も見惚れてしまうな ( 不服加減言葉端へ顕にするも軽く破顔し / 動作に了承の意味込め頷き乍も本心吐露させ ) …ん、有難う。頂きます ( ふわりと漂う上品な香りへ宣言通り期待値上がる一方で / 礼を述べティーカップ手に取りそっと口を付け )