＿＿spray green / 〆

( 入浴含む身支度を粗方整えるなり、相手の起床を待ち乍二人分の食事作るべくキッチンに立ち / 手馴れた作業の合間昨晩のやり取りを想起させ恋人の気配が漂う部屋に微かに頬を弛め )

厚意に甘えてその儘寝かせて貰ったぞ、有難う。大方察しは付いているだろうが、多少の遅筆の気がある事を伝えておく ( 眉尻垂れ苦笑零し ) 夕方頃に一旦席を外すと思うが、それまでは一応自宅で時間を潰すつもりだ

一成の方が起きるの早かったねー…もう昼だけどおはよ（　微かな生活音に覚醒させては緩く目を擦り乍上体起こし ／ 微妙な眠気感じるも立ち上がれば彼のいる方へと近寄っていき　）


おー、全然気にしないから一成のペースで返してくれたらOKなんで！じゃ、その頃合で俺も自宅に帰るとするよ。それまでここに居座らせてね（　口角上げ ／ 把握の意味込め片目瞑り　）

おはよう、お互い熟睡してたようだなあ ( 間延びした柔い声に顔上げては眦弛めて相手を視認 / 読みすがらの本をぱたりと閉じ椅子から腰を上げ ) 遅めの朝食──じゃないな。昼食は用意してあるが、もう食えるか？ ( 相手の傍らまで歩み寄れば腕伸ばし髪を撫で / 壁掛け時計一瞥し言い直しては尋ね )

助かる。きみも無理のない範囲でな。それと帰宅時間の件は了解、こっちは蹴ってくれ ( 朗らかに笑んでは首縦に振り )

中々の夜更かしでしたからねー…今日休みだし予定ないから別にいーんだけどさ。あはー、昨日からやって貰ってばっかで申し訳なさ感じるわ…ご飯は食べる（　寝起き時に起きるの視界のぼやけに緩く瞬きさせ ／ 歩み寄ってくる彼の腰元に緩く腕回し乍　）今読んでたものは仕事用かなんか？（　一瞬視界に入った本について興味あれば問い　）

世話焼きな性分でなあ、好きな人が相手なら尚更増すらしい。勝手にやってる事だから気にしないでくれ。丸一日休みなら、食べた後はゆっくり昨日の続きでも話そうか ( 身を寄せては喉奥震わせ / 僅かに微睡み感じさせる仕草に小さく笑い、了承の意込めて一度頷き提案し ) 植物関連のものだから平たく言えばそうなるな。日々勉強なんだ ( 机上の書籍に一瞥くれた後肩を竦めて )

そんな恋人持った俺…今よりもダメ人間になる匂いあんねー…お！いーよ、まだ話せること沢山あるだろうからな（　身を寄せられたことが分かれば、そのまま相手の肩口に額擦り寄せ ／ 抱擁返し　）この時間帯から一成と一緒にいんのすげー優越感得られるのなんでだろーな？（　思ったことをそのまま言葉に ／ 双眸細め乍表情綻ばせ　）勉強熱心なことで…とか言っても俺も家じゃそんな感じだから同じかもしれんわ（　感嘆上げるも少し共感通づる所覚え　）

それは困る。手厳しくするのも視野に入れんとな。そうと決まれば支度だ、宗も手伝ってくれよ ( 腕を回し少しの間相手の体温堪能すれば身を引いて / 名残り惜しさ感じ乍も目線合わせれば努めて明朗に口角上げ ) いつもは夜で、その上タイミング次第だったもんなあ。本当にきみを独り占めしてる。…実はまだ実感が湧かない ( 綻ぶ表情眩しげに見詰め / 隠し事伝えるかのように声を潜めて告げ ) あー…昨晩言ってた"メイク道具"の話も関係するのか？( 言葉端にふと疑問抱いては首傾げ )

甘やかして貰えるように策を練っとくかなー？ん、それは手伝いますよ（　身を離されては潔く此方も身を引き ／ 相変わらずに冗句交え乍口角上げ　）一成が来るタイミング見計らって行ったりはしてたんだよなーこれでも！話したい一心だったし。そりゃ、昨日の今日じゃ無理もないって（　へらり笑い ／ 明かすようにして通っていた理由の様なものを話し　）めっちゃ関係するねー、俺BAって言ってデパートとか化粧品ブランド店で働いてんのよ。化粧品勧めたり…女性にメイク教えたり、タッチアップって言ってメイクしてあげたりしてんのー、だから一成と同じように俺もよく本読んで勉強したりしてんだよ（　疑問に持たれているのが分かればなるべく分かりやすく職種について話し ／ 昨夜の"メイク道具"の件と繋げるようにして　）

簡単に策に嵌るのは納得いかないが。ああ、それじゃあ戸棚からスープカップと木匙を二つ出してくれ。 ( 冗句交え軽く鼻で笑い / 一足先にキッチンへ戻り鍋に火をかけ乍プレート持ち出し ) 俺は偶然だと思ってたんだが、…ふふ、可愛らしい事をしてたんだなあ。ただこうも新しい発見があるなら、きみと過ごす時間に慣れるまでも楽しいんだろうと思う ( 想定外の言葉へ瞠目し、照れ入り微量に熱を帯びた頬を弛めて愛おしげな眼差し向け / 軽く頭撫でて ) へえ…俺からすると遠い世界だ。宗は観察眼が優れてるし人当たりが好いだろう？勉強も欠かさないと来たら、活躍している様が目に浮かぶよ ( 縁遠い話に丁寧な説明が加えられては薄らと理解し、賞賛の言葉真っ直ぐに伝え / 恋人を誇らしく思うあまり瞳輝かせ )

分からんよ？案外嵌ってくれるかも…はーい！（　軽い口調で口角上げ ／ 相手に頼まれたものを戸棚から出し乍　）悟られないように偶然を装ってたよ、勿論ね。俺ばっか色々明かしてる気すんだよなー？…顔弛んでのバレてんぞ（　破顔させ乍人差し指で頬突き ／ 撫受　）そんな凄いものじゃないって…恥ずかしいからそんな褒めなくていーんだよ。それに一成だって好きなことを仕事にしてるんじゃねーの？それだったら同じくらい凄いだろ（　予想外の言葉に照れくさくなれば濁す様にさせ　）

理性との戦いになる未来が見えたぞ…？ん、助かる。それじゃあ次は飲み物を淹れて貰おうか。同じ戸棚に幾つか茶葉とインスタント珈琲があるから、好きな方を選んで飲み乍待っていてくれ ( 眉根寄せジトりと視線向けるも愉快さ滲む声調で / テキパキと指示繰り出し乍温まったスープを確認、片手間にオムレツと簡単なサラダをプレートに盛り付け ) 冗句を追っ払ったきみが色々と教えてくれるもんだからなあ。そりゃあ顔も弛むさ、片思いで終えると思っていた相手から想われていて動じない奴が居るか ( 額擦りつつ綻んだ表情はその儘に気抜けた勢いで終ぞ本音零して ) ふはっ、褒め言葉は有難く受け取っておくものだぞ。ん…糧にして頑張れそうだ ( くつり喉奥鳴らして片眉上げ / 柔く双眸細めては力こぶ作る動作で戯け )

あはー、ならその戦ってる姿見たいがために策練るかなー。楽しみにしてよ（　瞠目させるも直ぐに破顔させ ／ 何処か楽しげに　）紅茶の茶葉集めんの趣味だから今度、こっちまで持ってこよっかね…と、一成どっちがいー？（　指示された所へと視線を向け手に取っては作る前に彼へと問い　）好きなやつには本音でちゃーんとお話するたちなんですよ。え！でも、最初そんな感じじゃなかったじゃない！俺が鈍感なだけか？（　知らぬ事実にきょとっとさせ ／ 微かに首傾げ乍　）…君がストレートにべた褒めするからだってば。熱中症になりかけた人は無理なくな、無理したら怒るぞ（　文句地味た言葉垂れるも素っ気なく"どーも"と短い礼を1つ ／ 力こぶ見せる彼に眉間のシワ寄せるもすぐに解き、双眸細めてはそっと頬に口付け落とし　）

…おい、意地悪だなあ。精々頑張るとするさ ( 不服気にぼやくも笑顔につられ眉間の皺を解き / 余裕醸す物言いで頷き ) あー…徐々家を出なくちゃならなくてなあ。きみに紅茶を淹れて貰うのは次のお楽しみに取っておく。一緒に食事が摂れなくて悪いが、きみは食って行ってくれよ ( 豆乳スープにチーズオムレツとサラダを用意し机上に一人前だけ置けば眉尻垂らし謝罪述べ ) ふふ、俺は隠し事上手なのかもしれん。きみの本心が聞けた分、その事はまた改めて教えようか。二度も告白するようで恥ずかしいが ( 驚愕顕にする相手へ可笑しそうに軽く一笑し / 視線逸らしては肩を竦め ) 恋人が励んでるならベタ褒めくらいするさ。…そこまで言われちゃ従う他無くなる ( くすくすと笑い声上げ乍持論持ち出して片目瞑り / 否定も肯定もせず困り笑顔浮かべつつ気遣い受け止め )

と、すまんなあ。時間だ。野暮用だから恐らく時間は要さないが一旦外出してくるよ。宗も帰宅するんだったな。此処か向こうで又会おう。あーそれと…曇ってはいるがきちんと目は守る事 ( 窓の外一瞥し食指ゆらりと立て真面目な面持ちで一応の念を押し / バックを提げて振り向きざまに"施錠は頼んだぞ"と言い遺し玄関先へ歩を進め )

何を今更、それ分かって一緒にいるんだから受け止めてよね（　軽い口調で言い放つも直ぐに破顔させ　）そっか！そろそろ時間になっちゃうのか。ま、紅茶に関しては今手持ちないし俺の家来た時にでも出してあーげる。態々、用事入ってんのに用意してくれてありがとね、美味しく頂くよ（　謝罪する彼に頬弛め ／ ポンポン頭撫で　）認めたくないけど俺よりも上手いと思うよ…もし、結構初期段階から想われてたんなら全然分からなかったし？それは帰ってきてから根掘り葉掘り聞くとしますか！ちゃーんと答えろよ？（　イタズラに口角上げ ／ 念を軽く押しとき　）あはー、そういう人なのわかるから否定無し！うわ、曖昧に答えやがって…（　濁すように答える彼に不服気な表情見せるも溜息に近い息吐き　）


部屋軽く片付けるわ…もし都合いいなら今日呼べたらなって思ってるしな。帰る時、連絡入れて？…相変わらず心配性だなー！わかってるよ、一成も気をつけて行ってきてな。戸締りちゃんとしとくから安心して、いってらっしゃい（　彼の後ろ着いていけば玄関前まで見送りし ／ 言われたこと諸々に"了解"の意味込めて指でサインさせ、手ヒラヒラし乍見送り　）

ご馳走様。（　残さず全て食べきっては手を合わせ、使った食器類を片し、腕捲り綺麗に食器を洗っては元の位置へと戻して置き。いい頃合いだと時間を確認した後に見逃すことなく戸締りをしてから部屋の電気を消灯させ ／ "お邪魔しましたー"と静かな部屋に向けて独り言に放ってからゆっくりと彼の家を後にし、一時帰宅して　）

( 玄関先で雨粒滴る傘を畳んでは解錠、凝った腕をぐるりと回し乍片手間に照明のスイッチを入れ。リビングまで歩み進めた所で綺麗に片付けられた食器類に自然と目が留まり、仄かに頬を弛ませてはその場で携帯取り出しトーク画面開き。『今帰宅した。戸締りから片付けまで有難うな。迷わず帰れたか？』と絵文字等ない簡素な文章送り )

ヤバい…外暗いじゃーん（　帰宅後、隅々まで一応綺麗に掃除を終えた後、転寝したことを外の明るさで気づけば、目を覚ましたと同時に振動するスマホ見ては短な文面に口角上げ ／ 『おかえりー！ちゃんと帰れたから安心しな。』と同じくらいの簡単さ溢れる文面で送り返し　）

( 何とはなしに眺めていたテレビ画面から不意に震えたスマホへ意識向け、文面に視線滑らせるなり安堵の心気で鼻から抜ける様な微かな笑い声零し / 不細工な猫が笑顔浮かべるスタンプ押した後『片付けの進捗はどうだ？』と短に返信し )

（　ウトウトし乍うつ伏せに寝てるもスマホの振動に再び引き戻され、トーク画面開けば予想外のスタンプに1人笑い ／ 『めちゃくちゃ綺麗になりました！この後暇ならこっち来ない？』とさり気なく誘う文面で送信させ、後々願望見えすぎか…なんて考えるが、気にすることなくスマホを伏せて置き　）

( 報告にふと胸撫で下ろし乍文面読み進めては、目に飛び込んだ飾り気ない誘い文句に喜色滲む表情で直ぐに指先動かし / 『是非お邪魔させて貰いたいよ。地図送ってくれ』と送信するなり、緩やかに高まる心拍数と無意識下で上がる口角はその儘スマホ閉じ )