No one matters but you.

其れなら、既に。眩い光を与えてくれたのは君だ、…暗闇に溶け込まれそうになると、何時も誰かが手を差し伸べてくれる。

(差し伸べる手が一体誰の物か伝える為にも指先絡め手を握ってみせ、自分より華奢で白い指先が指の間に収まると夢と同じ感覚に改めて確信抱いて。今世も出会い、思い通じたばかりでその先の来世迄願う彼女に肩を揺すって喉鳴らし笑い。視線感じる気恥しさはあるもののこうして何を隠す事もなく彼女の目前で、触れ合う距離に居られる事はこれ以上に幸せなんてないくらいのもので。緩む頬隠す事もせずに頬や唇擦り寄せ何度も愛情示し)

またこうして出会える様、今世から願っておかなくては、な。来世でもこうして惹かれるのは蜜璃だけだ…。

私が夢の中でも小芭内さんを救っていたとは……嬉しいわ。夢の中の私はどんな感じか気になるわね！

（夢の話に興味津々なのか瞳燦々と輝かせ、擦り寄ってくる彼が愛おしすぎるのか同じ様に軽く頬擦りして。隔たりが無くなり直接唇を合わせられるその行為が嬉しく、再び彼女の方から最初は優しく唇へ触れるだけの軽い口付けであったが徐々に欲が生まれ、唇を押し付けるように強めに変わり）

来世でも小芭内さんとキスできたら幸福よね。ずっと唇を合わせて居たいほどに大好きよ。

どんな、か。…夢の中は曖昧で、蜜璃だと気付くのは何時も目が覚めた時なんだが、…幼い頃に返り暗闇で怯えている俺の手を握ってくれるのが君だった。

(夢の中で幼い自分が誰かに手を差し伸べられる夢を良く見るのだと告げ。無論現実的に考えて幼い頃の自分を彼女は見た事が無いが、其れだけ閉ざされた扉から木漏れ日を与えてくれたのが彼女だったのだろうと夢を振り返り納得し。
彼女から与えられる口付け抵抗せず受け入れ、押し付けられ柔らかに受け止めると啄む様に唇を食んで。肌を撫でる吐息や幾度も重なる唇に口付け受け乍、髪を結んでいる事により赤く染まる耳が見え隠れし)

口付でも何でも、蜜璃が望んでくれるのなら。こうして、永遠に君の笑顔を見て居たい。
前世で叶わなかった分も、…こうして。勿論来世も。

夢とは言え、幼い小芭内さんの可愛い手を握れるなんて自分なのに悔しいわ！
私はずっと、何があろうと小芭内さんの手を離すことは無いわ。ずっとずっと、手を繋いで小芭内さんと生きていく。夢の中に幼い小芭内さん出てきてくれないかしら。たくさん可愛がりたいわ！

（夢の話を聞くと着目点が少々ずれているが彼女らしさ満点で悔しさを表し。
口付けを受け入れて貰える嬉しさからゆっくりとだが口付けは濃いものへと変化し、紅くなる耳は更に赤が濃くなり。啄むような口付けには思わず目を見開き彼の髪へ優しく触れながら幾度も角度変えたり、自ら舌を絡ませようと彼の唇を舌で優しく舐め回したりと堪能し。口付けが終わったら質問したいことがあるのか、内容を考えながらも口付けへ集中して。彼の発言にはただただ頷き、いつの間にか嬉し涙が頬を伝って流れ）

…ふ、そうか。幼い俺には凄く君は眩しかったよ。
いや、今も十二分に眩しいが、そんな君を誰よりも傍で見詰めて居られる幸せを噛み締めていきたい。俺も、もうこの手を離したりしない。………幾ら甘やかされているのが幼い頃の俺だとしても、妬いてしまいそうだ…。

(想像していた斜め上の答えを述べる様子に思わず笑みを零し、白黒に描写されていた世界が一気に色付く様な満たされた感覚を彼女の隣に居ると感じて。幼い手を握られる夢と違い、彼女より大きい手を確かめる様に眺め呟き。
段々と深くなる口付け受け入れ、上唇舐められると熱の籠った吐息吐き舐め上げた舌先逃さぬ様唇で吸い付け。口内引き寄せると舌先擦り合わせより濃厚な物に。唇を触れ合わす合間にも涙溢れる彼女強く抱き締め、強く幸せを噛み締め)

嫉妬する小芭内さんはやっぱり可愛いわね！可愛さもあるけど、勿論一番はかっこよくて男前よ！ 小芭内さんの全てが愛おしくてたまらないのよ！こんな私はやっぱりおかしいかしら？

（嫉妬する姿が愛おしくキュンキュンと胸が締め付けられては彼女らしく素直に気持ちを伝えてしまい。
舌が咥内へ引き寄せられると嬉しさから積極的に舌を絡ませ合い、吐息や二人を包む雰囲気も熱の籠ったものとなり合わさる唇の端からは混ざった唾液が伝って流れ落ちていき。自然に腕は彼の首へと回され求めるのが当たり前の様にただひたすら唇動かし、この二人の時間を大切に何も隔たりがない幸福に目を細め実感し）

可愛い…と言われるのは少し複雑だが……蜜璃が何より思ってくれているのは嬉しい。だが可愛いや愛らしいなんて言葉に見合うのは君だ、可憐で、はにかんだ笑顔が眩しくて…在り来りな言葉では形容詞難くこうして腕の中にずっと収めていたい位に…。

(褒められているのだろうとは思うが、男に可愛いと言うのはやはり複雑な心境に。其の可愛いは多分自分が感じる物と多少違いがあるのを理解して居る為、素直に愛でてくれているのだろうと嬉しさもあり。どうしても可愛いの言葉は自分より見合う相手が居るので張り合うように告げては綺麗な瞳眺め。
舌先絡まり互いに擦り合わせ熱や感触何度も探り、時折無理をさせないよう唇離し呼吸苦しく無いよう気遣い筒蜜に誘われる様に何度も重ね合わせ。顎に伝う唾液指で掬い上げては器用に口付けの合間舌で舐め上げ、壊れ物扱う様に優しく指先から爪先まで愛しさ伝える様行動で示し)

小芭内さんに言われると嬉しいけど恥ずかしくて……心臓が持たないわ。私だってその……願わくば小芭内さんにずっと抱き締められて、腕の中にいたいというのが本音よ。

（ 肉眼でわかるほどに顔に限らず耳までどんどんと赤くなっていき、熟れた真っ赤な林檎を彷彿とさせ。恥ずかしさから最後は小声になり、林檎以外で例えるなら熱で真っ赤な顔の様で。何時からこんなに破廉恥な女になってしまったのだろうかと理性とせめぎあいつつ抱かれていたいと同様に本音漏らし。
舌が絡まる口付けはまだ不慣れなのもありずっと続けているとぼんやりしてきたのか無目許はとろんとなり、改めて口付けが大好きだと理解すれば首に絡まる腕は次に髪へと伸び優しく指を通しつつ時折微かに甘い声が溢れ始めていつまでも求め続け）

恥じらう姿を見るともっと其の姿を目に焼き付けておきたくなる、意地の悪い考えとは自覚しているが…そうして君が照れ臭そうに笑む姿を見ている時間は一瞬に感じてしまうよ、余りにも幸せ過ぎて。
これからは蜜璃が望んでくれるなら、一何時でも傍に居る、絶対にだ。

(唾液が口内で舌先に追いやられ混じり合い、瞳を瞑って其れだけに集中すると鮮明に彼女の吐息や肌の感触伝わり。口付けに甘く染め上がる頬見てわかり易い彼女の表情に幾度も振り落とす唇一度離し、寝巻きの為寝苦しく無い様無防備な胸元不意に視界へ入ると先程車の中で赤く染めた肌へと向かい。労わるように口付け落とすと其の儘欲望のままに押し倒したくなる気持ち押さえ、まだ物欲しそうな瞳に揺れる気持ちを深呼吸と共に押し込んで。
改めて抱き締め直すと狡いくらいの愛苦しさに肩へと顎乗せたまま本音が零れ)

───本当に、狡い。
頭が理解していても、理性が飛んでしまいそう、だ。

狡いのは小芭内さんの方だわ！そんな物欲しそうな瞳で見つめられたら……私だって理性がどうにかなってしまいそうだわ。

（唇が離れる間際に零れぬよう咥内に溜まっていた唾液を吸い取ってからゆっくりと離れて。羞恥心で限界だが物欲しそうな瞳には勝てず、同じ気持ちだと伝え。今の状態では抱き締め合うだけでも理性が危なく必要以上に彼を求めてしまいそうになり。これはチャンスでもあると勝手に考えると至近距離にある彼の耳許でそっと欲望を囁き）

小芭内さんに押し倒されて、求められたい……なんてそんな欲望を現実にしたらやっぱりダメかしら。キスをしている間に車内での出来事を思い出してしまったの……あの時と同じような事をまたされたい、って思ってしまう私はやっぱり変態よね。

…互いに同じ様に思って居たんだな。…それに、蜜璃が欲しくて仕方無い事迄気付かれて居たか…。

(物欲しそうな瞳を見透かされてしまい好きな相手目前に余裕も何も無くただ抱き寄せて何時までも触れていたいと言葉にせずとも表情から読み取られていた事に驚いて瞳揺らし。自身の事を変態だと告げる彼女に首を振り、優しく諭す様に言葉を告げ後ろ髪撫で下ろし額に口付け)

生きとし生けるものはそうして子を成して来たのだから、欲求として当たり前の事だよ。同じ様に…君を組み敷いて仕舞いたい気持ちが俺にもある…が、軽はずみに行うものでは無いだろう？

何となくだけど表情から同じ気持ちなのかな、と思ってね。愛しい人から求められるのがこんなに幸せなのだと思うとむねがくるしいわ。

（同じ気持ちで嬉しいが、表情を見られるのは恥ずかしいのか俯いてしまうも額への口付けに思わず顔を上げてしまい。当たり前の事と教えられるがやはり先程の発言は軽はずみであったと深く反省し、しょんぼりと落ち込んで）

そういう欲求になるのは当たり前のことなのね。それは良かった……でも、軽はずみな発言だったと反省するわ。小芭内さんを困らせたくないのに……ゴメンなさい。

いや、俺の言葉の方が軽率だった。決して蜜璃が軽はずみに伝えていると思っている訳では無いよ、それは理解して欲しい。
ただ、此処から先は新しい命を作る為の営みにも及ぶ行為だ。…何れは君との子を授かりたいが、…急いては事を仕損じる。言葉の様に焦って後戻り出来なくなっては君の未来にも支障を来してしまう。

(自身の言葉の選び方が良くなかったと重く吐息を吐き、悲しませてしまった事に反省し筒。どう伝える事が正しいのか悩み一言一言告げては大事にしている事も其れが御両親の期待を裏切る行為だと言う事も、敢えて口には出さず。包む様な言葉を選び乍、自身も反省の意を示し)

うん……わかった。私が幼すぎただけで、小芭内さんは何も悪くないわ。だからこれ以上謝らないで欲しいの。二人の未来のために、今は行動や発言から大人にならないとね。

（軽率という言葉に対して否定する様に首を横に振って。優しくわかり易い説明にお互いの未来に関わる大切な事だと改めて理解すると自身が如何に軽はずみな発言をして危機感の無さに反省し。彼女なりにとても反省した後は再び笑顔となり、触れ合っていて忘れていたが彼はまだ入浴していない事を思い出し）

そう言えば……小芭内さんまだ入浴していなかったわよね。今からでも入ってくる？

互いの歩幅を合わせて行かなくては、な。来週に旅行を予定するのであれば連絡だけでも君の御両親にしておかなければなるまい。

(反省の表情見せる様に申し訳無さそうに眉下げ、肘掛けに置いてあった携帯で旅館の予約を確認し。彼女からすれば思わせ振りな事ばかりして飽きられられてしまうのも仕方無く、だが感情に任せて身を委ねられる程未来に目を逸らすことも出来ず。曖昧な態度で、耳に胼胝が出来そうな何度目か分からない台詞に自身も溜め息を吐いて。
時間を確認しては名残惜しくもそろそろ、と瞼に口付け落とし立ち上がり)

…行ってくる。眠くなったら無理はせず先に眠ってしまって構わないが、一応鏑丸はケージから放っているので足元には気を付けてくれ。
おやすみ、蜜璃。

旅行の事……そうよね。私からも連絡するわ！
小芭内さんありがとう。私、今が一番幸せよ？私の事を想って我慢してくれたり、早く大人になりたいわ……小芭内さんを困らせたくないのよ。

（触れ合いの事でいっぱいだったのか言われてから旅行の事を思い出すと再び彼に対して気持ちが溢れ、想いを伝えて。
瞼に優しく口付けられると嬉しそうにはにかんで笑い、一緒に眠りたいのか立ち上がる彼の腕を掴み少しだけ引き止めると一緒に眠りたいという意志を伝えてから手を離し見送って）

──小芭内さん！私、小芭内さんと一緒に眠りたいから起きてるわ。入浴を終えて戻るまで鏑丸と遊んだりして待ってるから、ごゆっくりどうぞ！

其のだな…、結婚を前提に付き合い始めた関係で旅行に行く事も伝えておいた方が良いのではないか？ただ保護者として連れて行くだけの間柄では無くなってしまったのだから。
俺自身が困ると言うよりは君に気遣わせて仕舞う事が心苦しい。

(改めて言葉にすると気恥しさ残るのか口元のマスク戻すと其の儘御両親への連絡の形確認し、不意に溢れ出た想い聞くと先程の気恥しさ相俟って照れ臭そうに微笑み。困る事に対して何か苦に感じる事は無いと伝える反面、彼女に気を遣わせてしまう事申し訳なく思っていると告げ。
腕を捕まれ可愛らしい事を言われると、思わず頷きそうになるが冷静に考え直し疑問を問い掛けて)

蜜璃…、一緒に眠る、とは…？
同じベッドにという解釈で間違いないか…？

う、うん……そうなるわよね。黙っていてもいつかは言わないといけないのだし、それなら早めに伝えてしまった方がいいと思うわ！
えっと、小芭内さん。夫婦になったらお互いに支え合って生活していく事になると思うから、私は気にしていないわ！小芭内さんに迷惑かけられたいほどよ？

（恥ずかしがる姿を見て改めて理解すると直ぐに顔は赤く染まり、頷いて。両親には恋愛面の話は全くしてこなかったので不安や緊張感でドキドキしてしまい。夫婦ということを考えると支え合い生きていくイメージが強く説明して。

彼の疑問に恥ずかしそうに小声で素直に伝えるも全く反省していないことに気付いては申し訳なさそうに謝って）

ひとりで眠るのは寂しくて、部屋まで一緒に……って考えていたけど小芭内さんに言われて同じベッドで眠ってみたいと思ってしまった私は全く反省できてないよね……ごめんなさい。

隠していて気付かれてしまうと逆に怪しまれてしまうだろうから、信用を裏切ってしまうより確り伝えておいた方が安心だと思う。
そう言って貰えるのは心強い、未だ不甲斐ない部分が多いかもしれないが君を頼りにしているよ。

(互いに赤く染まる頬にマスクで覆う口元息苦しさ感じて、ゆっくり呼吸吐き出すと共に冷静に其の後の事を考慮した意見も述べ。理想の夫婦の形として互いに支え合う事を大事にしていこうとしてくれている考え伝わると嬉しい様な気恥しさもある視線で柔らかに瞳細め、信頼している事改めて伝え。

ベッドも互いに一人用の物で、当然共に寝るなんて下心を今迄抱く余裕すら無かったので一度思考停止しそうになり筒。家族に会えない寂しさもあるんだろうかと眠る迄傍に居ること約束して、浴室へと足を運び)

謝る事は無い、今迄家族と過ごしていたのに急に一人部屋で生活し始めたんだ、寂しくもなるだろう…。
ただ、共に寝るには狭いだろうから、眠る迄傍に居よう。早目に済ませてくる。

（頼りにしている、その言葉だけで嬉しく浮かれてしまいそうになりつつも笑顔で見送って。思いやる優しい発言から彼は誠実で、下心があるのは自身だけという事実が恥ずかしくなり、疚しい気持ちを鎮めるべく鏑丸に優しく触れて話しかけ）

鏑丸……私何だかおかしいの。小芭内さんと両想いになってから、前よりもドキドキして触れたいという感情が制御できなくなってきているみたい。ダメね……今日はひとりで眠れるかしら。