No one matters but you.

冨岡先生はきっと交際できた後の事とか色々心配なのよ。最近では「俺は胡蝶を幸せにしてあげられるのだろうか？」って言ったり、しのぶちゃんに対してかなり重症みたい。贈り物は冨岡先生なりに小芭内さんに対して感謝していると言うことよ、きっと。だから怒らないであげてね？
身長とかは関係ないわよ？高校生の幼い小芭内さんを想像したらつい……可愛くてかっこいい！

教会やウエディングドレス選びは憧れていたけどこの胸だから……サイズの合うドレスがあればいいな……なんて！
えー！？小芭内さんは真っ直ぐ誠実だし、のびのび育つような環境作りは私も大賛成だわ！ 生活環境を大切にするのなら都会ではなく田舎で暮らすのはどうかしら？

（最近の先生の行動や発言を思い出すと親友を好きだからこそ思い詰めてしまっているようで彼に報告し。贈り物についてもきっと先生なりに考えて感謝を表していると思い怒らないで欲しいと切実に訴えかけて。どうしても高校生の幼い彼の姿が可愛くて仕方がないのか、男性に可愛いは失礼だと思いつつも可愛いと言ってかっこいいも付け加え。
教会探しやドレスの試着は彼女の中でとても憧れるのだが、どうしてもこの胸の大きさに合うドレスはあるだろうかと色々懸念してしまい。真っ直ぐに誠実な性格は彼の性格にも当てはまるので不思議そうに首傾げつつ訴えて。生活環境で性格や色々と決まるようなものなので、賛成すると暮らすには少々不便だがのびのびと育つであろう田舎はどうかと提案し。

フルーツタルトが食べたいと言ったが購入したその数に今更金額について心配してしまい、働くようになってお金を返したり恩返しをしようと心に決めて。会計を終え袋の中へ詰め込みながらそんな事を考えていたが、歯止めが利く範囲でという申し出に対しお互い嫉妬しているのではと考えると嬉しくて口元緩み）

小芭内さん……歯止めってその、小芭内さんも鏑丸に嫉妬しているの？

あの冨岡がな…悩む事があるのか。彼奴は直感的に行動して仕出かす事が多々巻き起こすのだから、今更悩んだとて…どうしようもあるまい…。妙な行動力があるのだから胡蝶の為に活かせば良いものを。
俺も自分より大人な蜜璃は想像し難い、何時も歳相応の華やかな笑顔ではしゃいでいる君ばかりが浮かんでくる。

サイズが無ければオーダーすれば良いんじゃないか？人生に一度しかない晴れ舞台なのだから遠慮せず、君が思うように描いた一日にすれば良い。
其れは好きな相手に良い顔をしていたいだけだ、胡蝶にでも聞いてみろ、即否定されるぞ。田舎で暮らすのも良いかも知れないな。何れ、其れも検討していこう。

(既に昼前に一度突き返して居たりするのだが、再び机に販売会社が別のとろろ昆布が放火後再度置いてあり。明日返そうと思っていたが彼女に言われては勿論拒否出来ず。不死川の机に度々置かれているおはぎ想像して自分もああなるのか…と思い筒。前世の際は毛嫌いオーラ放ちまくって居たが、なんだかんだ不器用なのは学生の頃からの腐れ縁で知っており。彼奴がどう言った奴かある程度把握している為妙にから回っているのは察しが着き。若干コンプレックスな身長以外、自分の可愛い等全くわからないが大人の姿の彼女も想像出来ずに自分の中で花弁の様に笑む彼女が脳裏浮かんで。
体型的にも彼女は他の女性と違って気にしなければならない部分ある事に他の学内の生徒にちょっかいを受けないか心配であり会話内容に少し視線逸らし、ドレスの話に無ければ用意すれば良いだけだとあっさり伝え。自分では全くそうだと思って居らず即否定しては、田舎の方が色々と本人の経験も増やしていけそうだと頷き。

昔の、団子百本買って彼女の所に向かうあの頃と同じ感覚で何も聞かずに買ったホールケーキ。彼女の表情少し戸惑って居る事に気付き車内に荷物運んだ後確認して。
鏑丸に嫉妬する程子供でも無いが、彼女の同級生に近寄らせない様にしたいという大人気ない部分はある事を未熟さ痛感しぽつりと告げ乍、車の助手席開いて彼女招き)

すまない、前世の頃の印象がつい…何も考えずに購入してしまったが食べ切れるだろうか？この数は流石に食べ飽きてしまうなら別の物と取り替えて来るが…？
いや、鏑丸に嫉妬はした事はないが、あまり蜜璃に触れて居るともっと求めてしまいそうだから…歯止めの利く範囲で君に触れていきたいという意味だ。だが、鏑丸以外には蜜璃に関し嫉妬させられる事は数多に…ある、

あの冨岡先生だからではなく、誰しも愛しい人の事になると色々葛藤して、悩む事はあるわ。……そうよ！同じ教師と生徒の恋に悩んでいた成功者の小芭内さんがアドバイスをすれば心強いし、説得力があるわ！
私も……成長して大人になった自分は想像できないわ。どんな姿になるのか興味はあるけど、ちょっと不安かも。

──オーダーメイド！？ 考えたけど、あまり費用はかけたくなくて……でも、そうよね。一生に一度しかないのだから最高の日にしたいわ！小芭内さんは希望ある？マーメイドラインにしようか、Aラインにしようか！色々迷っているの。
しのぶちゃんなら確かにばっさりと言われそうだわ……で、でも！歳下の小芭内さんにも攻められたいという妄想が捨てきれなくて！……田舎は空気が澄んでいるからのびのびと育ちそうね。外の自然の中で遊ぶことの大切さも知ってもらいたくて。……何時になるかわからないけど。

（教師と生徒という歯痒い関係の辛さは理解しているので自身を重ねて呟き。そんな歯痒い関係でも恋人同士になれて、その先輩が直ぐ隣にい居るという事に今更ながら気付くと控えめにアドバイスをお願いしてみて。
言われてから成長した大人な彼女の姿は想像できず、悩むと自分ではなくなりそうな気がして不安になり。
ドレスのオーダーメイドは一瞬だけ考えるも費用やら何やら色々気にして諦めていたのだが、背中を押されると前向きに考えて最高の式にしたいと強く願い。肝心のドレスのデザインが中々決まらなく、彼の好みを訊いてから決めようとして。田舎というと前世の記憶がふわりと蘇り、自然の中で遊んだ楽しさに思い馳せて

助手席を開けてくれた彼に御礼を告げて座るとシートベルトをしつつフルーツタルトについて恥ずかしそうに伝えて。彼女として、女として遠慮しないで触れられたいという気持ちが交際してから日に日に強まっていき、彼女が自分から言うのは照れてしまうがそのあたりもはっきりとさせ、気持ちを伝えておこうと耳迄真っ赤にさせながら吐露して）



取り替えなくて平気よ！食べきれる量で味も飽きないけど、その……私も女の子だから体重とか気にしちゃって。今更だけどね！
あのね……小芭内さんにもっと触れられたいし、たくさん求められたい。変な意味ではなくて、その……結婚してからもっと求めてくれなかったら女として悲しくて。理性が保てなくなったら私が止めるから、遠慮しないでたくさん私に触れたり、求めてきて欲しいの。
それから……私に関して嫉妬させられる事がとても気になって。

…其れもそうだが、胡蝶が一線を踏み出す事は余り考えられん。となると、必然的に彼奴だろう。俺は冨岡に助言等は…言った所で俺の考えを鵜呑みにするとも思えないが…。様子を見つつ、何かあれば俺も動こう。
大人になっても素敵な女性である事は俺が保証する、俺の愛する人だからな。

費用等一度きりだ、遠慮する必要は無い、その為に稼いでいる様なものだから蜜璃が幸せな一日にしたら良い。マーメイドラインとAライン…どちらも似合いそうで迷うな。両方着たらどうだ？
流石に年齢は、操作出来ないが…まぁ、毎回転生する度に君との年齢が同じ年齢とは限らない。そうなる未来もあるかもしれん。まだ先の事だが、そうして蜜璃の考えを聞けるのは嬉しい、真剣に未来のことを考えてくれているからこそ、そうした話をしてくれるのだろうから。

(自身も歯痒い思いはあったが、其れを積極さで彼女が此方に歩んで来てくれたからこうして分かり合えた訳で。どちらかと言えば自分と同じ考えであろう胡蝶を振り向かせるには少なくとも冨岡が行動する必要があるのではと零し。先輩という呼び方に嫌な悪寒を感じては、予想通りアドバイス求められ全力首振り。
大人になっても無邪気に笑う姿の儘隣で支えてくれているだろう事は何となく思い描いていて。不安そうな彼女の頭上撫でては上記告げ。

ドレスのデザインの名前なのだろうが、生憎そういう物には疎く。携帯で検索掛けし、具体的な画像確認しては何方も似合いそうだと迷い暫く考えた後、片方等と言わず何方も作って良いのではと提案。彼女が求めるのなら年齢も操作出来るようになりたいぐらいだが、何しろ鬼は今世には居ない、勿論自分がなる等以ての外だ。彼女が求む来世になる様願い筒、未来の子供の姿想像し会話広げる彼女嬉しそうに眺め。

運転席腰掛けシートベルト着用する為手を掛けると、話を聞いて彼女への配慮足らない自身にベルトに掛けた手を離し。改めて向き合うと頬撫で引き寄せ。腕の中抱き寄せると腰に手を掛け指先太腿這わせ、マスク取り外し口付けようと彼女に瞳閉じるよう強請り)

そうか、すまない…確認すべきだったな。だが体型なんぞ気にしなくても俺はありのままの蜜璃が好きだ。美味しそうに好きな物を食べて欲しい。

求めない訳が無い…だろう。ずっと、こうして抱き締めて、触れて居たかった。ありもしない夢として何度も君へ馳せる気持ちをひた隠して来た。結婚したら、無論遠慮はしない、今のうちに覚悟しておいて欲しい。蜜璃…目を閉じて。

君と楽しそうに話している異性にも、少しでも相談といえど時間を共有する冨岡にも、他担当の教師も当たり前の様に堂々と隣にいられる胡蝶も。妬ましい。…君の全てが欲しいと思ってしまうくらい、俺は凄く嫉妬深いようだ…。

ずっと……小芭内さんの腕の中でいたい。抱き締められて体温を感じていたいわ……今も遠慮はいらないのに。小芭内さんにならどうなっても構わないから……あなたにずっと触れていたいの！

（シートベルト締めた直後横から手が伸びて抱き寄せられ、腕の中にすっぽり収まると指先が太腿這うその感覚に驚きと不覚にも感じてしまい、カラダを敏感に反応示してしまい。意識を太腿へ集中しようとするが彼の言葉と目を閉じて欲しいというお願いから瞼は閉じられて。どうなってしまうのか緊張から顔や耳迄真っ赤に染まり、キスをするのではという期待から軽く唇を尖らせてしまい。嫉妬深さは何となく気付いていたが、ここまでとはわからず嬉しさから泣きそうになり）


あの……小芭内さん。初めての時はその……なるべく優しくお願いね？何れは通る道だから、今から気持ちを伝えておこうと思って！どんな小芭内さんでも私は全てが愛おしいの……どうしよう！？

本当に蜜璃は真正面から向かって来るな…、なら、決して目を開けないで。閉じたままで居るように。
目を開けたら暫くお預け、…だからな。

(彼女の座席倒し乍自身の身体と違う柔肌に劣情抱き、必死で欲を抑え。唇尖らせ無防備に瞳瞑る彼女見てくすり笑んで、顎を持ち上げ指先で唇触れ合わせた様に撫でて焦らし。
素直に期待する可愛い彼女に悪戯し筒笑ってはマスクを取り外しゆっくりと瞼に唇落として行き。何度も唇肌に触れ合わせ瞼や頬に一頻り口付けた後、鼻先擦り合わせるとゆっくり唇重ね。一度触れ合わせるだけでは飽き足らず、再び触れ合わせ舌先で舐め上げては驚かせてしまうだろうかと欲を堪え唇離し。放課後のお返しにと彼女の首元のネクタイ緩めては釦外し見えない位置に甘く吸い付き、)

未だ先の話だが、蜜璃が痛くない様には努力する…後、今其れを言うのは駄目、だ。
蜜璃はもっと警戒した方が良い、君は魅力的なんだ、…。具体的に告げるなら俺以外の前で肌は晒さない事、男には愛想笑いもしなくていい、…付け上がられたら困る。もし何かされたら言うように。いの一番に対応しておく。

おあずけ……っん……あ…んッ……

（まさか座席押し倒されるとは思わず驚いて瞼を開きそうになるが、必死に閉じて。普段は優しい口調の彼から命令口調に似た口調に全身ゾクリと震えるもカラダは敏感に反応示し。隔たりのない直接唇が肌に合わさると感覚が全く違い、素直に口から甘く喘ぎ声に似た声が無意識に零れ。特に唇が重なると直接は初めてなのもあり不思議な感覚に意識はぼんやりして、瞼が緩んで開きそうになるが再び強く閉じられ。一度で終わりだと思っていた頭は舌先で舐め上げられたり、唇が触れる度にカラダは素直で敏感に反応示して。視界が遮られているのもあり、ネクタイが緩まり釦が外されるその感覚に思考はぐるぐる巡り。顔や耳が熟れた林檎の如く真っ赤に染まると同時に肌を吸い付かれ、その甘い刺激に対して零れる声は一番大きく響き渡って。耳に直接届く彼の言葉は、今の彼女には全てが媚薬に思えて蕩けるとただ頷く事しかできず。やっとの思いで手が動くと首へ腕を回し抱き寄せて）

は、はい……気をつける……っふ、んッ……

本当にわかっているのか…、そんな甘い声を出して……。

(理解を示す割には無防備で愛くるしい仕草ばかりして、犯罪者の監禁欲求にも似た様な危ない感情沸々と沸いてきて。自身の行動一つ一つ面白いくらいに愛らしく敏感な反応をするので、色々と試したくなってしまい。紅く色付けた肌を舐めるとそのまま口付け乍耳裏舌先這わせ、指先で首筋辿る様に撫で其の儘谷間に…と、降りて行く手を見て不意に少し理性取り戻し。熱を帯びた吐息零す妖艶な姿の彼女に自身がさせてしまった事への罪悪感押し寄せ始め、けれど視線は離せないまま。其の先を堪え、何度も葛藤し渋々手を離し。
名残り押しさに唇最後に触れ合わせ身体起こそうと両手を座椅子の背凭れ手を掛けるが、同時に首後ろ手を回され。マスクを元に戻し口元隠しては目を開く様合図して、片手似て抱き寄せ赤い耳元に唇寄せ言葉探し)

もう目を開いても大丈夫だ。
───……申し訳無い…蜜璃に、ちゃんと好いて居ることを伝えるだけの積りが…身体は素直に君を離さまいと、してしまい…。結婚した時にはもっと、色々な君を見せて欲しい。

……ひぁっ……んんッ…！？

（先程よりもカラダは敏感に反応示し、やはり耳は特に敏感なのか舌が這わさると肩が跳ねて。必死に堪えようとするもカラダは正直なので変わらず喘ぎ声に似た甘い声を発せられ、首筋や胸元の谷間など皮膚に触れる指の感覚は気持ちいいと感じて。抱き寄せた事で近くなる距離、耳許で囁かれるとゆっくりと瞼は開かれ左右で色の違う彼の綺麗な瞳を見詰め。謝罪してくる彼へ否定するように首を横へ振り、お礼を告げると内容が恥ずかしいのか気持ちいいなど、素直に気持ち伝えるも小声になり）


……小芭内さん謝らないで！私、小芭内さんにたくさん触れてもらえて嬉しかった。だからありがとうとお礼を言わせて。……愛しい人に触れられる事はこんなに気持ちよくて……幸せなのね。今後、小芭内さんが私に触れたくて我慢できなくなったら、今みたいに求めて欲しい……って、こんなこと急に言われても困るわよね。ごめんなさい！！

…此方こそ…有難う。本音を言えばもっと…。
どれだけ俺が君を魅力的だと思っているか、伝わった…だろうか。

(正直に言うなら未だ足りず、もっと求めて居たい欲があるのだが、そこまでしてしまえば戻れなくなってしまう為堪えて。言葉告げ乍も、未だ時間を掛けてゆっくりと互いの関係進めていく積りが勢い余って口付けてしまったこと反省。彼女と一緒に居ると今まで一人で居た時の冷静さ掻いてしまう事を自覚して動かなくてはと実感し。抱き寄せられ近い距離感、ボタン外れて谷間が見える様子に視線を安易に彼女の方向けらず。少し失礼する、と胸元の釦一言告げ取り付けて、そろそろ帰らなければと名残惜しくも抱き締めていた身体を離し改めて運転席のベルト着用)

なら、蜜璃を困らせない範囲で君の言葉に甘えさせてもらおう。

恥ずかしい程に小芭内さんの本音や私を悲しませないように等、とても大切にしてくれているという事がひしひしと伝わってきたわ。

（愛しい人から与えられる刺激でこんなにも乱れてしまうとは思わず、この事実に更に恥ずかしくなって。愛しい人だからこそもっと求められたい、我慢しないで欲しいという欲求は膨れ上がって。釦を留められた事で改めてブラウスがはだけていたと認識し、先程吸われた事を思い出してしまうと恥ずかしそうな表情で彼の顔を見遣り。ゆっくりと椅子を上げ再びシートベルト着用後、本音を告げて）

……小芭内さん。これからは私に遠慮しないで欲しいの。私は小芭内さんを信頼しているから何があっても平気よ。恥ずかしいけど、さっきので小芭内さんに何をされても嬉しい、気持ちいいと感じている私がいて……もっと小芭内さんが欲しいって思っちゃった。……こんなのおかしいわよね。激しく求められると嬉しくて……カラダが疼くの。今は落ち着いているから平気よ！

其れなら良かった、少し軽率に触れ過ぎたかと…まだ口付けも早いと思っていた。だが、行動に移さねば分からない事もあるから…な。蜜璃が良いというなら…。

(まだ思いが通じたばかりだと言うのに我慢ならず手を出してしまった自分の情けなさに肩を落とし。車のエンジン掛け進み、視線前向けたまま我慢しなくて良いと告げる彼女に告げる言葉探し筒。肌に自分の証を残してしまう様な浅ましい事をしてしまう自分を信用ならず、彼女は体育で着替える時間だってあるだろうに…と反省点は幾らでも浮かんで来て。信号で一度止まるとゆっくりと言葉を探して行き、正面機にし乍向き合い)

俺も…本音を言うなら、蜜璃に触れたい…。
もっと。先程の物では足りない、もっと求めていたい。
だが、一線を踏み込んでしまえば、抑えが効かなくなってしまいそうで…蜜璃が思う程、俺は立派な人間じゃない。
君には君の人生も確りと歩んで欲しい、その為にもただ感情に任せて蜜璃の優しさに頼り切ってしまうのは違うと思うんだ。

小芭内さん……足りない、もっと求めていたいというその言葉が訊けただけで私は満足よ。私の方が小芭内さんの気持ちも考えず、自分の感情を押し付けてしまって……浅ましいわよね。

（彼の優しく諭すような言葉でやっと冷静になる事ができ、自身が如何に浅ましい人間か判り、今回の事で反省し。立派な人間ではないと否定する彼に対して首を振って否定すると『 小芭内さんは立派な人間よ？ 私の事を最優先に考えて行動してくれる人が立派でないなんて、おかしいわ。こうやって私の事を思って優しく諭してくれる人は両親以外で中々いないからとても嬉しかった』本人が否定しようが彼女は絶対に否定せず、いつまでも味方で理解者でいようと心に決めて）

立派でない人間は他人を想うことはせず、自己中心的だと私は思うわ。私を想っていなかったらとっくに一線を越えていた筈だから。小芭内さんの為にも今は高校を卒業して、将来を真剣に考えないとね。私、実は美大を目指しているの。合格する為に受験に向けて真剣に取り組まないと、小芭内さんに嫌われちゃうわ！……なんてね！

大人だからこそ、俺が自制しなければならない訳で。蜜璃が思う事は決して浅ましくなんかは無い。きっと極普通に好きな人に触れていたいと思う感情なのだろう、俺が硬すぎるのかもしれないが君の御両親にもちゃんと清いお付き合いをしている事を行動でも示しておきたい。

(色々と彼女を悩ませてしまっている事に片手で優しく撫でて、既に自制効いているのか危うい所ではあるが口付け以上は彼女が大人になってからと内心で決め。真っ直ぐな視線向け嘘の無い其の瞳が自身を見詰めたまま信頼している様を言葉に乗せる姿に、上手く頷く事が出来ず。今更後悔しても遅いのだが、口付けをして、もっと触れたいと告げて…色々と思い返すだけで親御さんの目前で土下座物ではと血の気が引けていき。車の運転危うくならない様呼吸ゆっくりと整え前見据え、彼女の真っ直ぐさは時として危うさもあり心配抱き筒。言葉悩み乍続けて、車は家の近くの曲がり角迄到着)

勿論同居の際も色々と我慢していた節はあったが…こうして、思いを告げた今とは距離も違う…だろう。
俺も正直我慢していけるかはわからない、蜜璃の事になると…情けない事に理性より感情的に素直になってしまうらしい。
だから、蜜璃の思い描いた未来を共に描いていけるよう、一緒に歩んで行って欲しい。

ありがとう……小芭内さん。確かに私はまだ子どもだから、間違ってしまったら大人の小芭内さんに正しい道へ導いて欲しいわ。だけど……時に間違っても、自分に我慢しなくても良いと思うの。小芭内さんに我慢は似合わないわ！

（上手く言葉がまとまらず考えながらゆっくり言葉にして。矢張り彼に我慢は似合わないと感じると素直に伝えてしまうが、言ってから彼を困らせてしまわないか不安になるも表情に出さないようにして。近付くにつれて見慣れた景色になると今日は内容の濃い一日だったと思い、今になってどっと疲れが現れると窓の景色を眺めて）

私も小芭内さんの事になると途端に理性が保てなくなると知り、ちょっと驚いたわ。
でも……結婚したら全てを我慢しなくて良いのよね？その日まで受験や色々頑張らないと！──小芭内さん。もしも、志望校の美大へ合格できたら小芭内さんを描かせて欲しいの。できればその……ありのままの小芭内さんを。

───…なら、先程みたく触れても良いだろうか。
我慢しなくて良い、なんて言われると反省どころか家に帰ってもっと触れたい…みるみると、貪欲になって行っている気がする。

結婚したら我慢はしなくて良い、其の時は蜜璃のしたい事も、何でも受け止められる…俺も我慢しない。そうか…ありのままの、俺か。勿論、蜜璃が俺でいいのなら構わんよ。

(我慢は似合わない、の言葉に眉尻下げ悩み自分の中で抑えが利く線引き迄ならと提案し乍車を駐車場へ。片手彼女の座席裏に手を掛け車を後退させ、手早く駐輪させては明日は休みだという事に気付き。我慢する筈がしなくていい、なんて言われると自分の決めていた線引き色々と崩れていき熱に浮かされた表情や熱い吐息不意に思い出してしまい叱咤するように片手で拳作り自身の膝叩いて。急な事に驚かせてしまうだろうと彼女に謝罪し。
食い気味に聞いてくる結婚への問い掛けに肩揺らし愛らしさに笑むと頷き。彼女の夢をちゃんと現実の物にしてやりたいとそう思い筒、優しく頬撫で瞳細めては自分の事のように嬉しそうな表情で瞳細め。

車の荷を下ろし彼女と共に家の中へと運んでは明日は休日だという事に気付き。資料は其の儘持ち帰って来ている為家で作業も出来ると、彼女が眠ってから酒でも飲もうかと近場のコンビニへ行って来る事告げ。流石に任せ切りは申し訳ないので自室でスーツを脱いで私服になった後、帰って来た事知らせる為に鏑丸を一撫でし風呂の準備をしてから行って来ると続けて)

夕飯の支度は任せてしまうが、風呂は沸かしてから行ってくる。



(/次の日休日設定にしてしまいましたが宜しいでしょうか？、問題無ければ此方は返信不要です
普通に明日も学校がある流れが良ければ後程書き直します…！)

うん……小芭内さんに触れて欲しいわ。さっきみたいにね。たまには我慢しないで、自分に素直になってもいいと思うわ。もっと触れたいって貪欲になった方が人間らしくて、小芭内さんらしいし！

結婚はゴールではなく、新しい物語の始まり。いつか私は母親になって、小芭内さんは父親になるんだよね……その時にならないとわからないけど、きっと幸せだといいな。
──ありがとう！合格と卒業祝いに小芭内さんの似顔絵が描けて幸せだわ！

（駐車場に到着し、バックするその姿に見蕩れながらも彼の運転に影響しない程度に会話は続けられて。結婚の事はまだわからなく不安だらけだが、彼となら何時までも幸せに暮らせるという明るい未来なのは確かであり。了承を得てこれでお祝いに似顔絵が描けると思うと嬉しそうに車から降りて家の中へと入り。

明日は休みだったと夜になり思い出すと、明日のことも考えて。先ずは荷物を運び、手を洗ってから夕食の材料以外は食料品を全て冷蔵庫や冷凍庫へしまい。コンビニへ出掛ける旨を聞けば笑顔で答え、入浴の準備をしてくれる彼にお礼を告げてからエプロン姿になり、慣れた手付きで夕食の準備に取り掛かって）


はーい。行ってらっしゃい！入浴の準備もありがとう！とても助かるわ！……さてと。私もそろそろ仕事しないとね。

俺らしい…のか？あまり我慢に躍起になっても蜜璃に気持ちが伝わらないだろうから、そうだな。ある程度は。

結婚した後の方が二人で居る時間も長くなるだろう、自分達が親になるのは俺もまだ想像が付かないが…蜜璃となら幸せになれる事は確かだ。
俺も卒業兼合格祝い、今から考えておく。楽しみにしててくれ。

(好きな人との未来なのだからきっと幸せな物になるに決まっていると自らも頷き返し。祝われるのは自分ではなく彼女の方だが、彼女らしい返答に頷いては自分も用意しておかなければと呟き。

会話を一通り終え自室にて私服に着替え終わり、鬱陶しい髪を結った後告げた通り手早く風呂掃除済ませ湯を貼って。台所で早速支度始める彼女、疲れているのにこうして毎日させてしまっているのを申し訳無さと感謝抱き筒、エプロン姿に思わず抱き締めたくなる衝動駆られ。其の後ろ姿何時までも見ていたいが帰って来て少しでも早く準備手伝おうと黒の長財布ズボンのポケット突っ込みパーカー羽織って外へ。コンビニにて新作のデザート見れば彼女の為に手が伸びそうになるが、流石にあのケーキの後では大変だろうかと手を止め。後で彼女に話しておこうと思い乍、並んでいる扉開いて冷やされた麦酒二、三本適度に籠の中へ。適当にツマミを購入しては其の儘レジ向かい。
暗い夜道早々と歩いて待ち遠しく少し途中から小走りで家の鍵開け帰宅)

ただいま。何かまだ手伝う事は残っているだろうか？

（彼がコンビニへ行っている間、時短レシピを参考にして料理をつくっていきある程度夕食のメニューが完成すると自室へ行って制服からルームウェアへ着替えて。コンビニから帰宅した彼に手伝いについて訊かれると、テーブルへ並べたりするのも終わっていたのでどうするか悩んでいたが、ご飯がまだだったので『おかえりなさい、小芭内さん。……うーん。あ！ご飯がまだだから食べる分だけ炊飯器からよそってもらえる？ 私の分は自分でやるから大丈夫よ！』それくらいしか頼めることはなく、申し訳なさそうに告げると両想いになる前とだと一緒に暮らす意味が違って思え、両想いになり改めてこれからの暮らし方について考えては急に恥ずかしくなったのか照れた顔を隠すように正面から抱き締めて）

小芭内さん……愛しい人と二人で一緒に暮らすのってこんなにも恥ずかしいのね。自分のわがままで求めてはいけないと思うと辛くて、理性を保つことがこんなにも難しいなんて……小芭内さんはこの苦しさからずっと堪えてきたのよね？すごい……やっぱり大人は違うわ。

早いな、もう支度し終えてしまったのか。何時もすまない…いや、有難う、と言うべきか。

(手伝い間に合わず申し訳無さに謝るも、其れより彼女が喜ぶであろう言葉を選ぼうと言い直し。未成年の前で気を遣ってる事悟られぬようさっと一番下の野菜室の奥麦酒押し込んでは財布を自室に置いてから食卓の前迄足を運び。自分の食事は彼女が食事を取ってからが決まりになっている為、彼女の言葉に頷くだけで。前世の頃から食事を目前で摂る事は無く、勿論疑問や不快感抱かせてしまっているだろうと思い悩む節があったものの。其れに関して余り気に掛けず目前で幸せそうに頬張る彼女を見ているのが好きで。…だが、其れもそろそろ乗り越えて行かなければ…なんて考えていると正面から抱き締められ優しく背を撫で、彼女の話一通り聞き終えると抱き締め返し伝え)

どうした、蜜璃。
…そうか。俺は君が思う程立派な大人でもない、ただ君の幸せの為を思うならと、自制しようとしてるだけ、だ。だが余りにも愛しくて、直ぐ触れてしまいたくなる。
折角作った料理が冷めてしまうから、また後でゆっくり二人で居よう。