大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
通報 |
――…え、
(一歩足を踏み出そうとした所でくん、と体が後ろに引かれると同時に後ろへ振り返り彼を見やれば苦笑いを浮かべ引き留める彼の姿にキョトリ、唖然とした表情を浮かべるしかなくて。それでも彼からの誘いを断る理由なんてなく控えめに笑みを浮かべこく、と小さく頷き)
安心しろ、食うなんて真似はしない。
(流石に彼も疲れているだろう、断られてもおかしくはないと思っていたがそのような反応はなく小さく頷かれると安心したように微笑んで耳元でそう言えば先に歩き出して階段を上っていき)
…くっ、食う?!
(耳元でそう囁かれては顔を真っ赤にするものの彼にやられるのは別に抵抗があるワケではなく。彼の後を追いかけ咄嗟に手を掴むと「…別に、あんたなら俺を…その…食ってもいいぞ。」ぽつり、ぽつり恥ずかしそうに言って)
…あんたな、
(さて、彼はどんな反応をするのか。大方顔を真っ赤にして怒るのだろうと思っていたがそんなものはただの思い込みだったようで。部屋の前にやってきて鍵を開けようとした途端に手を掴まれ振り向くと恥ずかしげにそういう彼を見て目を見開き。はああ、と大きく息をつけば「俺だって男だ。泣いても知らないぞ」とそう言って)
…お、俺だって男だ。そう簡単に泣くわけないだろ。
(むっ、と表情を不機嫌そうきしてはそういい返し。多分、平気だろうがいまいちそういうことが分かっていないこともありつつ、彼の反応を伺い)
煽ったことを後悔しても遅いからな。
(全くこの男はいつの間にこんな事を覚えるのだろうか。しかしそれに喜ぶ自身がいることも事実で。鍵を開け彼の手を取りそのままリビングを通り寝室へ向かい彼を押し倒すと先程よりも余裕などない様子でそう言っては優しく口付けをして)
っン…は…後悔、なんてしてない。
(何も抵抗もなくそのままベッドに寝かされ彼も余程余裕がないのかその言葉に言い返そうとするもののそれも止む負えなく口づけを下され。息遣いの為一旦口を離し小さく微笑み返し彼の頬に優しく触れ)
(頬に優しく触れられ、後悔などしていないと微笑むその姿を見て愛おしさが込み上げてきては彼を傷付けないように優しく触れていき。―翌日、ふわふわとした覚束無い感覚の中で目を覚まして。自身の腕の中でまだ眠る彼をじっと見つめつつ目にかかる髪を手で払い除けてやり額に口付けをして)
――…ひろ、みつ…?
(額に感じた擽ったい感覚にぴく、と目蓋が震えさせ薄っすら目を開けて見ると至近に居る彼を見上げ名を呼んで。「…おはよう。」と少々掠れた声で言いつつ頬に口付けて)
ん、おはよう。声が掠れてるな、済まない。
(擽ったいのかぴくりと瞼を震わせ目を覚ます彼を見つめつつ頭を撫でてやり。少し無理をさせてしまったのか声が掠れていることに気付くと謝りつつ身体を起こして。まだ少し怠さを感じるがこのままではいられない為に「水と着替えを持ってくる」と告げては適当に服を羽織りそう言って)
(目を細めつつ気持ちよさげに撫でを受け声が掠れたことを気にかけてくれていると、首を振り”大丈夫だ”と小さい声で呟き。此方も一足遅く身を起こそうとするも僅かに腰の違和感を感じるもののなんとか上体を起き上がり。昨日の事を思い出しつつ左手の薬指に指輪を見詰め夢じゃないのだと実感して微笑を浮かべ)
(キッチンへ向かい戸棚からコップを取り水を注いで部屋の隅にある備え付けの衣装ケースから服を取り出すと自室へ向かい。部屋へ戻ると身体を起こしていた彼にコップを服を手渡しつつ「風呂に入りたければ入ってきて構わない。午後からは終業式だから間に合うようにしろよ」と告げて)
ん、すまないがシャワーだけ借りてもいいか。
(彼からコップを受けとり一気に水を飲み干すと、そういえば今日は学校の終業式だったことに彼に言われてから気づき。服を抱きかかえベッドからゆっくり降りてはそう問いかけ)
ああ、構わない。
(空になったコップを受け取りつつ断る理由もないためにこくりと頷いて。彼が部屋を出て風呂に入っている間に寝室を片付けて脱ぎっぱなしになっていた浴衣をシワにならないように畳んでいたりして)
(彼から浴室を借りる許可を得ると"ありがとう"と一言告げ寝室を後にし。浴室へ付き上着だけ羽織っていたのでそれだけ脱いでからシャワーだけ浴び始め。ささっと浴びてしまい借りた服を着てから寝室へ向かい「…シャワーありがとう。俺も手伝おうか?」と浴衣を畳む彼の横へ)
いや、もう終わるから平気だ
(手際よく畳んでいるとドアの開く音がして彼が戻ってきたのがわかり。手伝おうと言ったもののもう終わってしまうためにやんわりと断り彼の浴衣を渡せば「俺も風呂に行ってくる。そうだな…軽く飯を作っててもらえるか?」と告げて頬へ口付けをし)
そうか…っ、
(浴衣を受け取り何もすることはないのかとどことなくシュンとした表情を浮かべていれば、不意に頬に当たる感触に目を見開き其方へ振り返っては顔を真っ赤に口をぱくぱく。こんな大胆になったのはいつからだったか。いや、付き合い始めてからか…もうここまでされては心臓が持たない。ドッドド、と早くなる音に落ち着かせようと深呼吸をしてからこくり頷き)
おい、大丈夫か?
(頬に口付けをするとみるみるうちに顔を真っ赤にさせていき水を失った魚のように口をパクパクとさせており。こんな事は何度かしているがこんな反応をされたのは久々という事もあり驚きつつそう言って彼の頬に触れて)
っ、だ…大丈夫だ。そら…早く行け。
(昨晩の事を意識し過ぎているのかもしれない。落ち着け、落ち着けと心の内で唱え深呼吸も忘れずなんとか落ち着かせ頬にある彼の手を手首の方を持ち放させ風呂に入る様に促し)
…無理はするなよ
(どう考えても彼の様子がおかしいことは一目瞭然だがそう言われては引き下がるしかなく。そう告げると立ち上がり部屋を出てふろ場に向かって)
トピック検索 |