大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
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ん…そうだな。なんだかあんた積極的になったな。
(頬に口付ける行為に擽ったそうに小さく笑いお返しとばかりに此方も頬へ口付け。これからもずっと貴方と共に過ごすのだからまた一つ楽しみが増えたのだと思うとなんだか来年の夏祭りが楽しみで仕方がなくて)
…時間は待ってはくれない、待つのはもうやめた。それに、好いた奴には積極的にいかないと分からないだろう。
(今の自身たちは刀剣男士では無くただの人間に過ぎない。人の生は短い、それは刀であった頃に何度も見てきた。そんな中でこれからを彼と生きていくのだから、少しばかり積極的になるのも仕方が無いだろうとそう言ってはゆっくりと立ち上がり手を差し伸べてやり)
…廣光、
(刀剣男子だった頃は想いを伝えられず彼の目の前で折れてしまったというのにそんな己を想い人間へ生まれ変わってからも記憶をなくした己を見守る様に随分待たせてしまったことは今でも後悔するばかり。そんな彼にもう此方も同様に積極的に行こうと心に決め彼と共に生きていこうと。差し伸べられた手を取りぐい、と引き上げられる反動で立ち上がり彼の方へ振り返ると「…そんな積極的にしなくても俺はあんたからの想いは伝わってる。」と真剣な眼差しを向け)
(名を呼ばれ、何だと言う視線を送るといつにも無く真剣な眼差しでこちらを見つめており。彼の方へ身体を向け話を聞いていると積極的にいかなくてもその想いなどはしっかりと彼に伝わっていたようでそれを聞けば僅かに目を見開き「…そうか」と嬉しそうに微笑んで)
…そういえば長谷部の所へ行くんだろ?何か言ってたか。
(此方も同じように微笑み返し来た道へと彼と共に歩きつつ前に話していた彼の叔父である長谷部がいる実家へ共に行くという約束を思い出しそれも内心楽しみにしているのは内緒の話で)
…あんたと上手くいってるのか、と気にしていた。長谷部は昔から知ってたからな
(自身の親代わりとして育ててくれていた長谷部はそれこそ刀剣男士の頃から彼にひそかな想いを抱いていた事も知っていたために何かと気にしていたようで以前連絡した時もそんな話題を振られていた事を思い出して。付き合えたと言った時も柄にも無くまるで自分のように喜んでいたなと思えば何だかおかしく思えて小さく笑い)
っえ、
(なんだか意外なことを聞いてしまった感に驚きを隠せず間抜けた声を出し。あの長谷部が俺達を秘かに応援していたなんてしかも刀剣男士だった頃からずっと知っていたとの事を聞かれては益々恥ずかしくなり。もしかしなくても他の刀剣男士も知っていたのだろうか、と悶々と考え込んでいるうちに「…長谷部の他に誰か知っている奴とか…居たのか?」なんて問いかけてみて)
…俺が把握しているのは、長谷部と国永それに光忠と貞くらいだ。
(自身としては彼への想いを周囲に知らせることなどまず有り得なく、隠し通していたつもりだったが何かと側にいる事が多い彼ら曰く“それで隠しているつもりなのが面白い”という事でバレていたことが発覚して。頼むから彼だけには何もしないでくれと必死に頼んだ事も思いだしながらそう言って)
…一番厄介な奴がいないか、それ。
(ということは己は知らず知らずの間に本丸へ過ごしていたということか。深いため息をつきつつ伊達の刀と長谷部に見守られていたなんて思わずにいると、ふと本丸では驚きを求め続ける白い刀の名があることに気付きそれだと本丸のほぼ刀も知っているのではないかと「…鶴丸国永なら言いそうだが、」と嫌な予感がして仕方がなく)
大丈夫だ、国永はああ見えて野暮な事はしない。それにもしバラしたら斬ると言ったからな。
(確かに彼が言うように鶴丸ならば誰彼構わずに言いふらすかもしれない。しかし意外にも彼はそういうことに対して口は固く約束は守る男だ、ずっと近くに居たから違いないと苦笑浮かべつつそう答えていると背後から聞き慣れた元気な声がして。タイミングが悪いのかとため息混じりに後ろを振り向けばそこには燭台切と鶴丸がおりこちらの様子を見ては二人揃ってニヤニヤとしていて)
だといいんだが…—―?!っ…え、
(背後から聞いたことのあるような威勢のいい声音に恐る恐る後ろを振り返れば、前に居た本丸の仲間だった燭台切光忠と鶴丸国永の二人の姿。なんだか此方を見てにやにや怪しげに此方を見ている様子で今彼とは手を繋いでいることに気付き慌てて放そうとしているようで)
(こちらの様子を見て楽しげに笑う二人に何の用だと睨みをきかせるもそんなものに動じる訳もなく“やあ、山姥切。久しぶりだな”“お邪魔してごめんね、僕は止めたんだよ!”と勝手に話し出す二人にため息をついて「わざわざ揶揄いに来たのか?ご苦労だな」と毒づいて)
お、おい…廣光。
(今までよりも少し不機嫌そうな彼を落ち着かせ彼らの方へ振り返り「…いや、気にしないでくれ。それよりも本当に久し振りだな鶴丸、燭台切。あんたらもこの祭りに来ていたんだな」と懐かし気に頬を緩めつつ話し込んでおり)
……、
(ぶすりと不機嫌そうな表情はそのままに彼に落ち着けと言われては黙ってしまい。懐かしそうに話す彼の邪魔など出来ず、黙って聞いているとふと彼の指にある指輪を見つけた鶴丸が“おいおい、伽羅坊こりゃ驚いた!やっとか、そうか”と自分のことのように微笑んで肩を組まれると「っ…、うるさい」と返して。それを他所に“山姥切くん、おめでとう”とこちらも嬉しそうにする燭台切を横目に見ていて)
っ、ありがとう。
(他愛無い会話で盛り上がっていれば、ふと鶴丸に指摘された指輪を恥ずかしそうに手で隠しつつ浴衣だったことも忘れフードで顔を隠そうとするもそれもできないことに気付き結局、顔を俯かせぽつり。そのことで盛り上がりつつもうそろそろ邪魔しちゃ悪いからと燭台切の一言で鶴丸も納得するもののそれでも彼へと満足が行くまでおちょくってからその場を去っていき。シーンと静まり返り普段の光景に戻り「…ふふ、鶴丸も相変わらずだな。」とくすくす笑いその背中を見送り)
騒がしいことに変わりはない。
(やっと解放されまた今度と二人とわかれ小さくため息をついているも悪い気はせずにそう言って。何だかんだ言いながらもあの二人は自身の幸せをずっと願い見守ってきてくれていたために感謝の気持ちもあり。いつのまにか離していた彼の手を再び取れば次こそ帰ろうと再び歩き出して)
(なんて悪態つきつつも内心悪い気はしない癖に彼をチラ見しては素直じゃないな、なんてくすくす笑い。改めて二人で帰ろうと手を握られると此方も握り歩きだし人ごみの中を歩きなんとかそこから解放されると再び歩き出して)
(ようやく家にたどり着くと流石に人混みに揉まれ過ぎて疲れたのかため息をついて。汗もかいていたために早く風呂に入って寝てしまおうかと思っていて)
(マンションの前へ辿り着き此方も彼と同じタイミングで溜息をついて。だけど、彼と共に楽しかった思い出と、嬉しい思い出も作ったのだから何も後悔はなく。それでもどことなく彼と別れるのが惜しいと思い始めるもちらり見やれば疲れている様子の彼を引き留めるわけにもいかず手を離しその場から離れようと)
…国広、もし良かったら俺の部屋に来ないか。
(不意に繋いでいた彼の手が離れたのに気付くとどうしたのだろうかと思うも咄嗟にその腕を掴んで。確かに疲れてはいるが実際はどうやらまだ彼と離れたくないらしいようで咄嗟に出てしまったその行動に内心で苦笑浮かべるもそう言って)
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